JP2019190053A - 大型鉄筋篭を結束する結束線の結束装置 - Google Patents

大型鉄筋篭を結束する結束線の結束装置 Download PDF

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Abstract

【課題】結束線を効率よく且つ速やかに安定した状態に巻き締めできる電動式の結束装置を提供する。【解決手段】結束装置の本体部は、固定挟持部材と可動挟持部材とからなる開閉可能な挟持部材3と、挟持部材3を回転駆動するための取手部2付きのインパクトドライバーのトルク増大機構とからなり、挟持部材3の開閉を行う操作レバー4と、リング部材29と、従動レバー部材31とが設けられ、挟持部材3に結束線の脚部を挟持させて捩じり操作後に、操作レバー4の操作によって、一回毎に挟持部材3の開状態と閉状態とを維持する位置規制材が従動レバー部材31の軸に取り付けられると共に、挟持部材3に夫々ヘッド部を設け、ヘッド部の側面に、前面側に張り出させて山形の切欠き部57で結束線の脚部を位置決めしてガイドするガイド部材55,56を開放状態にばね付勢され且つ手動により閉方向に閉まるように開閉自在に設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造物に使用される鉄筋籠で、特に、大径(800〜3000mm)のアロンパイルの内部に配筋される太く(径が25〜50mm)て長い(6m以上)主筋と、フープ筋(径が13〜25mm)との交点に挿着した特殊な結束線を結束するための結束装置に関するものである。
この種の鉄筋篭の編成について、同一発明者による結束装置と該結束装置を使用して結束される複数の結束線が公知になっている。まず、第1の公知例は、結束線巻締用のハンドルと、該ハンドルが頂部に取り付けられたロッドと、該ロッドの下端部に取り付けられ、鉄筋の交差部に挿着させた結束線の脚部が挿通係合される複数の係合孔を有する巻締部材と、前記ロッドの中間部付近に前記挿通した結束線の一対の脚部が当接し且つ鉄筋の太さと脚部の長さに対応して位置調整ができるストッパー部材と、前記巻締部材の係合孔に挿通させた結束線の脚部に当接して抜け出しを抑制する負荷付与手段を設けたことを特徴とする鉄筋の結束装置である(特許文献1)。
そして、ロッドの頂部にハンドルが取り付けられると共に下端部に複数の係合孔を有する巻締部材が取り付けられる共に負荷付与手段を設けた簡単な構造であるため、軽量で携帯が便利であり、特に、鉄筋の太さが20〜30mmを越え、それに対応して結束線の径も2.0〜3.0mmを越えるものが使用されても、結束線の一対の脚部を係合孔にそれぞれ挿通係合させてハンドルを回せば、脚部を簡単に撚り合わせることができ、鉄筋の太さと結束線の太さおよび長さが変わっても、ストッパー部材をそれに合わせて調整し直ちに対応することができるばかりでなく、結束線の撚り合わせの途中で不都合が生じても、負荷付与手段により撚り合わせを補正できる、というものである。
また、第2の公知例は、ハンドルと垂下部とを略T字状に形成した本体部と、該本体部の下端部に取り付けられ、鉄筋の交差部に装着させた結束線の脚部を挟持する挟持部材とからなり、該挟持部材は、固定挟持部材と可動挟持部材とから構成され、前記固定挟持部材は垂下部の下端部に取り付けられ、前記可動挟持部材は、垂下部に軸受けされたアーム部材の下端部に取り付けられ操作部材により前記固定挟持部材に対して開閉自在に配設されていることを特徴とする鉄筋の結束装置である(特許文献2)。
この公知例の結束装置によれば、挟持部材は、固定挟持部材と可動挟持部材とから構成され、前記固定挟持部材は垂下部の下端部に取り付けられ、前記可動挟持部材は、垂下部に軸受けされたアーム部材の下端部に取り付けられ操作部材により前記固定挟持部材に対して開閉自在に配設された構成であるため、軽量で携帯が便利であり、特に、鉄筋の太さが20〜30mmを越え、それに対応して結束線の径も2.0〜3.0mmを越えるものが使用されても、結束線の一対の脚部を挟持部材で挟持してハンドルを回せば、脚部を簡単に撚り合わせて締め付けることができ、鉄筋の太さと結束線の太さおよび長さが変わっても、脚部を挟持して撚り合わせるだけであるから、効率よく簡単に対応できる、というものである。
特許第5144377号公報 特許第5144435号公報
ところで、前記特許文献1に記載の結束装置は、ロッドの下端部に取り付けられた巻締部材に設けられている複数の係合孔に対して、結束線の一対の脚部を挿通させる作業が困難であり、しかも巻締部材に負荷付与手段を設けてあり、結束線の一対の脚部を係合孔に挿通後に負荷付与手段を操作して、結束線が抜けないようにしてからハンドルを握って回転させ、結束線を撚り合わせて締め付け、その後に負荷付与手段を緩めて巻締部材の係合孔から結束線を抜き取るようにして結束装置を取り外すのであるが、これらの一連の作業が以外と厄介であり、且つ腕の力で撚り合わせるので、脚部の巻き締め時に掛かる抵抗力によって、結構疲れるし強い巻き締めができないし、作業性が悪いという問題点を有している。
また、前記特許文献2に記載の結束装置については、脚部に変形部のない結束線が使用されており、固定挟持部材と可動挟持部材とで結束線の脚部を挟持して撚り合わせると、挟持の状態、例えば、結束装置が一方の脚部側に傾斜した状態になっていたりすると、結束線の脚部に引っ掛かり部がないので、傾斜していない側の脚部が一方的に引き出され、両脚部が均等に撚り合わせできず、結束状態が歪になって強度が低下するという問題点を有するばかりでなく、やはり手作業による巻き締め作業性に問題点を有している。
さらに、まだ公開されていないが、同一出願人に係る先願の特許出願(2016−217866)がある。この出願における特徴は、前記結束装置の本体部は、前端部側に設けた前記結束線の脚部を挟持する固定挟持部材と可動挟持部材とからなる開閉可能な挟持部材と、後端部側に連結して設けられた前記挟持部材を回転駆動するための取手部付きのインパクトドライバーのトルク増大機構とからなるものであるが、結束線の脚部を挟持部材の溝部に位置決めして適正に挿着することが困難であるため、結束線が傾斜したり、または挿着の長さが異なったりの不具合が生じて、適正な巻締めまたは撚り合わせができなかったりして手間が掛かるという問題点を有している。
本発明は、前記公知技術に係る結束装置における手作業による巻き締め作業の問題点と、先願発明における結束線の挿着の不具合を解決し、結束線を効率よく且つ速やかに安定した状態に巻き締めできる電動式の結束装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る結束装置の発明は、径が2.5〜5mm程度の太い焼き鈍し線材を茸形状に成形加工した結束線を用いて、大型鉄筋篭における主筋とフープ筋とを結束するための結束装置であって、前記結束装置の本体部は、前端部側に設けた前記結束線の脚部を挟持する固定挟持部材と可動挟持部材とからなる開閉可能な挟持部材と、後端部側に連結して設けられた前記挟持部材を回転駆動するための取手部付きのインパクトドライバーのトルク増大機構とからなり、前記挟持部材の開閉を行う操作レバーと、該操作レバーによって摺動可能に設けられたリング部材と、該リング部材に先端のピンが当接し基端部が前記挟持部材に軸を介して取り付けられた従動レバー部材とが設けられ、前記挟持部材に結束線の脚部を挟持させて捩じり操作後に、前記操作レバーの操作によって、一回毎に前記挟持部材の開状態と閉状態とを維持する位置規制材が前記従動レバー部材の軸に取り付けられると共に、前記固定挟持部材と可動挟持部材とに夫々ヘッド部を設け、該両ヘッド部の側面に、前面側に張り出させて山形の切欠き部で結束線の脚部を位置決めしてガイドするガイド部材を開放状態にばね付勢され且つ手動により閉方向に閉まるように開閉自在に設けたことを特徴とする電動式の結束装置を提供するものである。
本発明に係る電動式の結束装置の発明において、前記本体部は、全体がカバーによって覆われており、前記挟持部材の先端部と、前記取手部と、前記操作レバーの把持部とは前記カバーから外部に突出させてあること;前記結束線の脚部を位置決めしてガイドする一対のガイド部材の内、一方のガイド部材は山形の切欠き部を有する部分を前後に所要の間隔をもって二重に形成されていること;前記ヘッド部間にスプリングを設けたこと;及び前記本体部に、巻締め回転駆動の反動で回転しないように規制する所要長さのバーを設けたこと、を付加的な要件として含むものである。
本発明に係る電動式の結束装置によれば、両ヘッド部の側面に結束線の脚部を位置決めしてガイドするガイド部材を設けたことにより、結束線を挟持させる作業が著しくスムーズで良好になると共に、結束装置として軽量で携帯ができ、挟持部材で結束線を挟み、小型モータのスイッチを押すだけで自動的に結束できるので作業効率が著しく良好になり、且つ安定した結束ができるという優れた効果を奏する。
本発明に係る結束装置を使用して結束線を挟持させる状況を略示的に示した斜視図である。 同結束装置におけるカバーを取り外して本体部の構造全体を示した斜視図である。 同結束装置における主要部とも言うべき挟持部材であって、挟持部材が開いた状態を示した斜視図である。 同結束装置における主要部とも言うべき挟持部材であって、挟持部材が閉じた状態を示した斜視図である。 同結束装置におけるカバーを取り外し、且つ操作レバーによる操作状況を略示的に示した側面図である。 同結束装置における挟持部材が閉じた状態を示した側面図である。 同結束装置における挟持部材が開いた状態を示した側面図である。
次に本発明を図示の具体的な実施の形態に基づいて詳しく説明する。まず、図1〜図3に基づいて説明すると、結束装置の本体部1は、両サイドに突出させて取手部2が設けられており、前端部側には結束線の脚部を挟持する挟持部材3が設けられ、該挟持部材3における結束線の脚部の挟持と離脱とを行う操作レバー4が本体部1の上面に突出させて設けられ、前記挟持部材3を回転駆動するための小型電動機(モータ)であるインパクトドライバー(図示せず)が着脱自在に連結されるインパクトピット5が後端部側に突出させて設けてある。
また、本体部1は、取り扱いの安全上の問題からして、全体が二分割されたカバー6a、6bで覆われており、挟持部材3の先端部が前端部側に、取手部2がカバー6a,6bの両側面側に突出し、操作レバー4は、把持部4aをカバーの合わせ面に形成した開口部7から外部に突出させ、該把持部4aを持って前後方向に操作できるようになっており、更に、使用時に本体部1を首から下げて持ち運べるように、本体部1の上面に、所要長さのベルト8の両端部のフック部9が係止できる一対の係止部材10が突出して取り付けられている。なお、本体部1の後端部側は、インパクトドライバーが取り付けられるので、必ずしもカバーで覆う必要がない場合もある。
結束装置の本体部1の構造について、カバー6a、6bを取り外して本体部1の構造を示した図2において、結束装置を駆動するためのインパクトドライバーが連結される後端部側には、全体として同一大きさで四角形状の二枚のプレート11、12を適宜の連結部材を介して、前後に所要間隔をもって箱形状に形成され、該プレート11、12間に大小複数の歯車を噛合配設してインパクトドライバーのトルク増大機構13として構成される。
前記トルク増大機構13には、プレート11の内側でインパクトピット5の軸に小径の歯車14が取り付けられ、該小径の歯車14と噛合させて一段目の大歯車15を配設し、該大歯車15の軸には小歯車16が取り付けられており、該小歯車16に噛合させて二段目の大歯車17を配設し、該大歯車17の軸には小歯車18が取り付けられており、該小歯車18に噛合させて三段目の大歯車19を配設し、該大歯車19の軸には小歯車20が取り付けられており、該小歯車20に噛合させて四段目の大歯車21が配設され、該大歯車21の軸22をトルク増大機構13の前端部側に突出させ、該突出軸22に前記挟持部材3が取り付けられるのである。
このトルク増大機構13では、インパクトドライバーの回転速度が四段階に渡って減速され、例えば、一段階毎に1/10づつ減速されるので、前端部側に取り付けられた挟持部材3の回転数はインパクトドライバーの回転数の1/40になるが、その回転の出力、つまり回転トルクは40倍になるのである。また、箱形状に形成されたトルク増大機構13には、前記取手部2やベルト8の係止部材10が取り付けられている。
前記トルク増大機構13の前端部側には、前記挟持部材3の開閉に寄与する操作レバー4が設けられ、該操作レバー4は、把持部4aから所要長さがストレートに形成され、それよりも先端側(基端側)は略半円形に湾曲させて形成し、その中間付近をプレート12に取り付けられた支持板23にピン接合24によって回転可能に連結し、更に、操作レバー4の先端部には所要長さのバー部材25が前記挟持部材3を横切る方向で水平方向に突出形成されている。
また、プレート12の前面側の下端部にレール作用を有する一対のバー状のガイド部材26が平行に設けられ、該ガイド部材26に夫々スライドグリップ27を介して両ガイド部材間に亘る山形の支持部材28を取り付け、該支持部材28の頂部に円形状のリング部材29が取り付けられ、該リング部材29の後端部側に当接するピン30を有する従動レバー部材31の基端部が前記挟持部材3の所要個所に回動可能に軸着されている。従って、リング部材29は操作レバー4によって前後方向に摺動可能に取り付けられている。
そして、図3に示したように、円形状のリング部材29は、一方のガイド部材26の端部に起立状態に設けられた支柱32との間において、コイルバネ33によりガイド部材26の先端部側に常に移動されるように付勢されている。また、前記操作レバー4に設けたバー部材25が前記支持部材28に当接しており、操作レバー4を前端部側に押し倒すことによってリング部材29が強制的に後端部側に移動させられ、それによって挟持部材3の開閉操作が行われるのである。この開閉動作については、後述する。そして、操作レバー4から手を離すことによって、コイルバネ33によって支持部材28とリング部材29及び操作レバー4は元の位置に戻る。しかし、挟持部材3に取り付けられた従動レバー部材31は直ぐには元の位置には戻らないのである。
そこで、図4〜図7を用いて、挟持部材3の構成と作動とについて詳しく説明する。
挟持部材3は、二枚の略長方形の板材34、35を所要間隔(隙間)をもって合わせるように配設し、後端部側に軸22の取付部材36を一体的に設けると共に、前端部側に固定挟持部材のヘッド部3aを一体的に設ける(溶接)ことによって、二枚の板材34、35の間隔(隙間)を維持して、結果的には挟持部材3の固定挟持部材の胴体部を構成し、該胴体部における間隔内(隙間)に可動挟持部材の胴体部を回動可能に配設し、前記固定挟持部材のヘッド部3aと可動挟持部材のヘッド部3bとが合わさったり(合体する)、離れたり(離間する)するように開閉可能に配設してある。
この場合に、従動レバー部材31の基端部が挟持部材3の胴体部において、ボルト状の軸37と該ボルト状軸に巻いたコイルバネ(図示せず)によって一方向(左方向)に回転するように付勢されて取り付けられると共に、隙間に配設した可動挟持部材の回動における微調整のために調整手段38が取り付けられ、さらに、結束線の一対の脚部を挿通し挟持させる各ヘッド部3a、3bの合体面には、それぞれ結束線の脚部を挟持するための溝部3c、3dが形成されると共に、合体面の略中央部に両ヘッド部3a、3bを離間させる方向に付勢するスプリング39が設けてあり、さらに溝部3c、3dの奥に、結束線の挿着長さ、即ち、脚部端が当接するストッパー部40を前記板材34、35から切り起こして形成してある。
前記胴部における隙間内に配設される可動挟持部材の胴体部41は、図6と図7に示したように、ヘッド部3bが取り付けられた位置から円弧状に湾曲させ、且つ中間位置付近の上部に回動中心となる円弧状の凹部42が形成され、後端部43側は細身に形成して板材35の上面位置まで跳ね上げる形状に形成されると共に、後端部の手前の下縁部に開と閉の位置規制をする凸部44が形成されている。そして、隙間内には可動挟持部材の開閉に寄与する軸作用板45が軸46により取り付けられ、該軸作用板45には前記円弧上の凹部42に嵌合又は係合して軸作用を行う円弧状の凸部47(実質的に軸部になる)を設けてあり、該凸部47を中心にして可動挟持部材の胴体部41がシーソ運動するのであり、その嵌合状態を及びシーソ運動状態を調整するのが前記調整手段38である。
さらに、胴部における隙間内には、前記従動レバー部材31のボルト状軸37に可動挟持部材における位置規制材48が取り付けられ、その先端が胴体部41の下縁部に当接するように形成されている。この位置規制材48は、胴体部41の凸部44を境にして、ヘッド部3bの開と閉が決まるようになっている。
つまり、位置規制材48が凸部44より下側にあると、該位置規制材48がつっかえ棒(支柱棒)の作用をして両ヘッド部3a、3bが閉まった状態を維持し、位置規制材48が凸部44より上側に位置するとスプリング39の作用と横壁に当接する作用とにより両ヘッド部3a、3bが開いた状態を維持する。いずれにしても、閉の状態及び開の状態の時は、次の操作をしない限り、その状態を維持したままになっている。
そこで、結束装置の使用状態について、図1及び図6、図7を用いて説明する。
使用する初期においては、両ヘッド部3a、3bが開いた状態(図4)にしておき、図1に示したように、例えば、大型鉄筋篭における主筋50とフープ筋51との交点に挿着させた特殊な結束線52の両脚部53、54を溝部3c、3dに挿着し、両ヘッド部3a、3bを、例えば、親指と人差し指とで上下から摘まむように押すことにより、スプリング39を押し潰して簡単に閉じることができるのである。
しかしながら、主筋50とフープ筋51との交点に挿着させた結束線52の両脚部53、54は常に水平方向に位置しているとは限らないので、両ヘッド部3a,3bの溝部3c、3dに挿着し難い場合が多かったのである。そこで、両ヘッド部3a、3bの側面に両脚部53、54を位置決めしてガイドするガイド部材55、56を夫々設けたのである。このガイド部材55、56は、板状部材を直角に折り曲げ、先端部分に所要間隔をもって一対の山形の切欠き部57を形成し、該先端部分を前面側に張り出させることができるように基部側をヘッド部3a、3bに軸58、59を介し、且つスプリング66で回動(開閉)自在に夫々取り付けられる。なお、符号60、61は、ガイド部材55、56の一部を切り起こして形成した指掛部で、ガイド部材55、56を手動で閉じるための部分である。
この場合に、一対の山形の切欠き部57は、その頂点が結束線52の両脚部53、54の間隔と一致するものであり、且つ切欠き部57を向かい合わせて下部側のガイド部材55と上部側のガイド部材56の先端部の位置を前後に少しずらせて取り付けられる。なお、下部側のガイド部材55としては2枚の板状部材を使用し、折り曲げ位置を変えて二重のガイド部材としてある。つまり、一方の下部側のガイド部材55は、山形の切欠き部57を有する部分を前後に所要の間隔(概ね2cm)をもって二重に形成された構成にしたものであり、このように二重にすることにより、上部側のガイド部材56が二重の中間点の間に嵌るようになるのである。このように構成することにより、例えば、人差し指と親指とを指掛部60、61に掛けて両ガイド部材55、56を閉じることにより、結束線52の両脚部53、54を山形の切欠き部57で上下から挟んで、水平に且つ両ヘッド部3a、3bの溝部3c、3dに対応する位置に位置決めでき、両脚部53,54を溝部3c、3dにスムーズに挿入できるのである。
そして、図3と図5、6に示したように、前記操作レバー4を前方に倒すように操作することで、可動挟持部材の胴体部41が円弧状の凸部47を軸として回転(シーソ運動)し、細身の後端部43が上方に移動することにより、戻る方向に付勢されていた従動レバー部材31が元の位置まで戻ると共に、位置規制材48が凸部44を超えた下側に強制的に位置する状態になる。この状態になると、可動挟持部材の胴体部41が位置規制材48によるつっかえ棒(支柱棒)の作用で固定され、両ヘッド部3a、3b間に開こうとする強い外力が作用しても、絶対に開かないのである。そして、この状態でインパクトドライバーのスイッチを1〜3秒程度押すと、挟持部材3が3回転以上することで結束線52の両脚部53、54を3回転程度捩じられて、結束線52が緊張定着されるのである。なお、結束線52の巻締め回転駆動の際に、把持している結束装置本体部1の回転を規制するための一対の所要長さのバー62、63が設けられ、該バー62、63のいずれか一方(作業者が右利きか左利きかによる)のバーの先端部に連結部材64を介して先端バー65が着脱可能に取り付けられ、該先端バー65は、巻締め回転駆動の反動で、主筋50またはフープ筋51と当接して結束装置本体1の回転を防止するものである。
その後に、操作レバー4を後端部側に引き戻すことによって従動レバー部材31の先端部は、図7に示したように、リング部材29によって後端部側に回動させられ、それによって位置規制材48が回動してつっかえ棒の位置から外されるので、スプリング39によって両ヘッド部3a、3bが開いて、結束線52の脚部53、54を開放するのである。このように結束線の巻締操作は慣れてきて早ければ1分以内で、遅くても2分も掛からないで行えるので、従来の手締め作業の5〜6倍程度の効率で行うことができる。なお、操作レバー4は、一回毎に操作されて巻締めした結束線52を開放し、次の結束線を挿着できるようにヘッド部3a、3bを開状態に維持するが、挟持部材3が回転して360度の範囲におけるどの位置で止まっても、リング部材29によって従動レバー部材31は、一回毎に間違いなく後端部側に回動させられるのであり、操作ミスは生じないのである。
本発明に係る電動式の結束装置によって結束される番線、即ち結束線としては、同一出願人に係る特許出願番号2016−90700の「結束線の製造方法」によって製造された特殊な結束線が使用されるのである。
本発明に係る電動式の結束装置においては、径が2.5〜5mm程度の太い焼き鈍し線材を茸形状に成形加工した結束線52を用いて、大型鉄筋篭における主筋50とフープ筋51とを結束するための結束装置であって、前記結束装置の本体部1は、前端部側に設けた前記結束線52の脚部53、54を挟持する固定挟持部材と可動挟持部材とからなる開閉可能な挟持部材3と、後端部側に連結して設けられた前記挟持部材を回転駆動するための取手部2付きのインパクトドライバーのトルク増大機構13とからなり、前記挟持部材3の開閉を行う操作レバー4と、該操作レバー4によって摺動可能に設けられたリング部材29と、該リング部材29に先端のピン30が当接し基端部が前記挟持部材3に軸37を介して取り付けられた従動レバー部材31とが設けられ、前記挟持部材3に結束線52の脚部53、54を挟持させて捩じり操作後に、前記操作レバー4の操作によって、一回毎に前記挟持部材3の開状態と閉状態とを維持する位置規制材48が前記従動レバー部材31の軸37に取り付けられると共に、前記固定挟持部材と可動挟持部材とに夫々ヘッド部を設け、該両ヘッド部の側面に、前面側に張り出させて山形の切欠き部57で結束線52の脚部53、54を位置決めしてガイドするガイド部材55、56を開放状態にばね付勢され且つ手動により閉方向に閉まるように開閉自在に設けた構成であって、ガイド部材55、56を設けたことで結束線52の脚部53、54を両ヘッド部3a、3bの溝部3c、3dに対応する位置に適正に位置決めできるので、作業性が著しく良くなり、お軽量で携帯ができ、挟持部材3で結束線52を挟み、小型モータのスイッチを押すだけで自動的に結束できるので作業効率が著しく良好になり、且つ安定した結束ができるので、大型鉄筋篭の編成のみならず、鉄筋コンクリート構造物の建造に広く利用できる。
1 結束装置の本体部
2 取手部
3 挟持部材
3a 固定挟持部材のヘッド部
3b 可動挟持部材のヘッド部
3c、3d 溝部
4 操作レバー
4a 把持部
5 インパクトピット
6a、6b カバー
7 開口部
8 ベルト
9 フック部
10 係止部材
11、12 プレート
13 トルク増大機構
14、16、18、20 小歯車
15、17、19、21 大歯車
22 突出軸
23 支持板
24 ピン接合
25 バー部材
26 ガイド部材
27 スライドグリップ
28 支持部材
29 リング部材
30 先端のピン
31 従動レバー部材
32 支柱
33 コイルバネ
34、35 板材
36 取付部材
37、46 軸
38 調整手段
39、66 スプリング
40 ストッパー部
41 胴体部
42 円弧状の凹部
43 後端部
44 凸部
45 軸作用板
47 円弧状の凸部
48 位置規制材
50 主筋
51 フープ筋
52 結束線
53、54 脚部
55、56 ガイド部材
57 山形の切欠き部
58、59 軸部
60、61 指掛部
62、63 一対のバー
64 連結部材
65 先端バー

Claims (5)

  1. 径が2.5〜5mm程度の太い焼き鈍し線材を茸形状に成形加工した結束線を用いて、大型鉄筋篭における主筋とフープ筋とを結束するための結束装置であって、
    前記結束装置の本体部は、前端部側に設けた前記結束線の脚部を挟持する固定挟持部材と可動挟持部材とからなる開閉可能な挟持部材と、後端部側に連結して設けられた前記挟持部材を回転駆動するための取手部付きのインパクトドライバーのトルク増大機構とからなり、
    前記挟持部材の開閉を行う操作レバーと、該操作レバーによって摺動可能に設けられたリング部材と、該リング部材に先端のピンが当接し基端部が前記挟持部材に軸を介して取り付けられた従動レバー部材とが設けられ、
    前記挟持部材に結束線の脚部を挟持させて捩じり操作後に、前記操作レバーの操作によって、一回毎に前記挟持部材の開状態と閉状態とを維持する位置規制材が前記従動レバー部材の軸に取り付けられると共に、
    前記固定挟持部材と可動挟持部材とに夫々ヘッド部を設け、該両ヘッド部の側面に、前面側に張り出させて山形の切欠き部で結束線の脚部を位置決めしてガイドするガイド部材を開放状態にばね付勢され且つ手動により閉方向に閉まるように開閉自在に設けたこと
    を特徴とする電動式の結束装置。
  2. 前記本体部は、全体がカバーによって覆われており、
    前記挟持部材の先端部と、前記取手部と、前記操作レバーの把持部とは前記カバーから外部に突出させてあること
    を特徴とする請求項1に記載の電動式の結束装置。
  3. 前記結束線の脚部を位置決めしてガイドする一対のガイド部材の内、一方のガイド部材は山形の切欠き部を有する部分を前後に所要の間隔をもって二重に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電動式の結束装置。
  4. 前記ヘッド部間にスプリングを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の電動式の結束装置。
  5. 前記本体部に、巻締め回転駆動の反動で回転しないように規制する所要長さのバーを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の電動式の結束装置。
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