JP5053549B2 - ガバナ - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの調速に用いられるガバナに関する。
エレベータ用ガバナにおいて、例えば機械室の床に設置するものが知られている。このガバナは、かごの非常止め装置に連なるガバナロープと、ガバナロープが巻き掛けられたガバナシーブと、ガバナシーブを回転可能に支持する軸を含むフレームとを備えている。機械室の床には、ガバナロープが通るための一対の通孔が設けられており、機械室のガバナシーブの両端から延びたガバナロープは、この通孔を経由して昇降路内に至っている。
前記構造を有するガバナは、かごの速度が所定の速度を超えた際に、エレベータの駆動に必要な電源を遮断するスイッチを作動させるとともに、ガバナシーブの回転を阻止してかごに設けられた非常止め装置を作動させる機能を果たす。このガバナを点検する際には、まず、前記通孔の一方の近傍で、ガバナロープを掴んだ状態で保持できるクリッパーにより、ガバナロープを掴んだ状態でクリッパーを機械室の床に置く。続いて、ガバナロープを持ち上げて、ガバナロープにたるみを持たせる。この状態で、他方の通孔の近傍でガバナロープをクリッパーで掴んだ状態にして、クリッパーと床との間に例えば台などをかませる。この状態では、2個のクリッパーによって機械室にあるガバナロープには荷重がかからなくなっており、ガバナロープをガバナシーブから外すことができる。この状態で、ガバナシーブを回転させ、ガバナの点検作業を行うようにする。
一方、エレベータ用ガバナにおいて、昇降路内に設置するタイプのものが知られている。このガバナは、例えばガイドレールに固定されるガバナベースと、ガバナベースに載置されるガバナ本体とを備えている。ガバナ本体は、ガバナベースに固定されるフレームと、フレームに回転可能に支持されるガバナシーブと、ガバナシーブに巻き掛けられたガバナロープと、を有している。昇降路内に設けられたガバナは、スペースの都合上、昇降路の内壁に近接して設けられることが多い。
この従来の昇降路内に設けられたガバナでは、前記機械室の床のようにクリッパーを置く場所がないため、ガバナの点検作業が行いづらい問題がある。また、昇降路内に設けられたガバナは、昇降路の内壁に近接しているため、ガバナの前記内壁に面した部分については、点検作業が行いづらい問題がある。
本発明の目的は、保守点検を容易に行うことができるガバナを提供することにある。
本発明のガバナは、エレベータの昇降路内に設けられるガバナベースと、前記ガバナベースの上部に設けられるガバナ本体と、前記ガバナ本体の内部に収納されるガバナシーブと、前記ガバナシーブに掛けられるガバナロープと、前記ガバナベースに設けられ、前記ガバナシーブから前記ガバナロープを離間させて把持可能なクリッパーを保持するクリッパー保持部と、を具備する。クリッパー保持部は、前記ガバナシーブから前記ガバナロープを離間させて把持可能である。このクリッパー保持部は、前記ガバナロープを横切る平面に沿って前記ガバナベースから延び、前記ガバナロープが通される切欠部が設けられた載置部と、前記クリッパーが差し込まれる貫通孔とを有し、前記ガバナロープを掴んだクリッパーを前記載置部の上に保持する。
前記ガバナ本体は、前記ガバナベースの上部に沿って回動可能に設けられ、ガバナベースは、前記ガバナ本体が回動する範囲内に取付けられて、前記ガバナ本体が昇降路の内壁に衝突する前に、前記ガバナ本体と当接する回転止めを有していることが好ましい。
本発明によれば、クリッパー保持部によってクリッパーをガバナに固定することができるため、容易にガバナの保守点検を行うことができる。また、ガバナ本体を前記ガバナベースに対して回動可能とすれば、ガバナの保守点検を容易に実施できる。この場合、ガバナベースには、回転止めが設けられるため、作業者がガバナを昇降路の内壁にぶつけてしまうことを防止できる。これにより、作業者にかかる作業負担をさらに軽減することができる。
以下、図1から図6を参照しながら本発明の参考例1のガバナを適用したエレベータについて説明する。
図1に示すように、エレベータ11は、内壁12Aを含む昇降路12と、昇降路12内を昇降するかご13と、かご13に連なるメインロープ14と、メインロープ14を介してかご13を吊っている巻上機15と、メインロープ14の他端に連なりバランスをとるためのカウンターウェイト16と、かご13の昇降をガイドするガイドレール17と、ガバナロープ19を含み、かご13の昇降速度を調整するガバナ18と、ガバナロープ19を張るためのガバナテンショナ20と、を備えている。
また、エレベータ11は、昇降路12の底部12Bに、非常時にかご13の落下を受け止めるための第1のバッファー26を備えている。エレベータ11は、昇降路12の底部12Bに、非常時にカウンターウェイト16の落下を受け止めるための第2のバッファー27を備えている。
図1から図3に示すように、ガバナ18は、昇降路12の内部に設けられている。ガバナ18は、ガバナベース32と、ガバナベース32の上側に設けられるガバナ本体31と、を有している。
ガバナ本体31は、カバー33、ガバナシーブ34、ガバナロープ19、フレーム35、フライウェイト機構36、スイッチ機構37、ラチェット機構38、ブレーキ機構39を含んでいる。
カバー33は、ガバナ本体31の外側を覆っている。図3において、カバー33の一部を切り欠いて示すように、カバー33の内部にガバナシーブ34が収納されている。ガバナシーブ34には、ガバナロープ19が掛けられている。カバー33の内部に、ガバナシーブ34を支持するフレーム35が位置している。フレーム35は、底板44と、ガバナシーブ34を回転可能に支持する軸部45を含んでいる。
フライウェイト機構36は、ガバナシーブ34に隣接して設けられ、スイッチ機構37に対して作用できるようになっている。フライウェイト機構36は、かご13が過速状態にあるときに、ガバナシーブ34の回転に伴って回動する。フライウェイト機構36の回動により、スイッチ機構37の電源をオフにすることができる。スイッチ機構37の電源がオフになると、かご13の昇降を駆動する図示しない駆動源への電力の供給が遮断され、かご13を停止させるようにする。
フライウェイト機構36は、ガバナシーブ34に隣接して設けられたラチェット機構38にも作用する。ラチェット機構38は、フライウェイト機構36に接続する作動爪38Aと、ガバナシーブ34と同軸のラチェット本体38Bとを有している。上記の電源の遮断によってもかご13の過速状態が止まらない場合には、フライウェイト機構36のさらなる回動によって作動爪38Aがラチェット本体38Bに係合し、ラチェット機構38が回転する。
ラチェット機構38は、ガバナシーブ34に上側に設けられたブレーキ機構39に連動している。前記ラチェット機構38の回転により、ブレーキ機構39が作動する。ブレーキ機構39の作動により、ガバナロープ19をガバナシーブ34に対して押し付けることができる。過速状態にあるかご13に対してブレーキ機構39がガバナシーブ34の方向の張力を作用させ、かご13の下方に設けられた図示しない非常止め装置を作動させると、かご13を停止させることができる。
図3を参照して、ガバナベース32について説明する。ガバナベース32は、昇降路12の内壁12Aと平行に設けられた平板状のメインプレート46と、メインプレート46と直交する方向でメインプレート46に固定されたトッププレート47と、を含んでいる。メインプレート46は、例えば、ガイドレール17に固定されている。
ガバナベース32のメインプレート46には、クリッパーの一例であるハンドバイス51を固定するためのクリッパー保持部52Aが設けられている。参考例1では、クリッパー保持部52Aは、「L」字形状の一対のハンドバイスやすめ53を備えている。ハンドバイスやすめ53は、アングル材を短く切断して、このアングル材の1の面をメインプレート46に溶接して形成されている。一対のハンドバイスやすめ53は、ガイドレール17に近い位置に設けられた第1のハンドバイスやすめ53Aと、ガイドレール17から遠い位置に設けられた第2のハンドバイスやすめ53Bと、を含んでいる。
ハンドバイス51は、金属材料により形成されている。ハンドバイス51は、ガバナロープ19を掴んだ状態のまま維持できるロック状態と、このロックを解除した非ロック状態との間で動作させることができる。
各ハンドバイスやすめ53は、ガバナロープ19を掴んだ状態のままハンドバイス51を載置することが可能な載置部54を有している。載置部54は、前記ガバナロープを横切る平面に沿って前記ガバナベースから延びている。載置部54に、「U」字形状に切り欠かれた切欠部55が設けられている。切欠部55により、ガバナロープ19とハンドバイスやすめ53とが干渉することを防いで、ガバナロープ19を掴んだ状態のままハンドバイス51を載置部54に載置することができる。
図4から図6を参照して、ガバナ18の点検作業の流れについて説明する。図4に示すように、第1のハンドバイス51Aによってガバナロープ19を掴んだロック状態で、第1のハンドバイス51Aを第1のハンドバイスやすめ53Aの載置部54に載置する。図5に示すように、第2のハンドバイス51Bを用いて、ガバナロープ19を掴むとともに、2点鎖線で示すように、ガバナロープ19を持ち上げるようにする。
図6に示すように、第2のハンドバイス51Bを第2のハンドバイスやすめ53Bの載置部54に載置して、ガバナロープ19に弛み部19Aを作る。この状態では、ガバナシーブ34は、ガバナロープ19から離れており、自由に回転させることができる。作業者は、この状態でガバナシーブ34を回転させ、ガバナ18の点検作業を行うことができる。なお、実際の点検作業は、カバー33を取り外した状態で行われる。
本発明の参考例1のガバナを適用したエレベータ11によれば、作業者はガバナロープ19を緩める際に、第2のハンドバイス51Bを第2のハンドバイスやすめ53の載置部54に載置することができる。このため、保守点検の際に作業者がガバナロープ19を持った状態で保持する必要がなく、作業者にかかる負担を軽減し作業を容易に行うことができる。
図7を参照して、本発明のガバナを適用したエレベータの第1の実施の形態について説明する。第1の実施形態のエレベータ11は、ガバナベース32にかかる部分が参考例1と異なっている。このため、第1の実施形態では、参考例1と異なる部分についてのみ説明し、共通の箇所には両者に共通の符号を付して説明を省略する。
第1の実施形態のガバナベース32は、クリッパー保持部52Bを備えている。クリッパー保持部52Bは、一対のハンドバイスやすめ53A、53Bと、メインプレート46に設けられた貫通孔であるハンドバイス差込用開口部61とを有している。一対のハンドバイスやすめ53は、ガバナロープ19を掴んだ状態のままハンドバイス51を載置できる載置部54を含んでいる。
ハンドバイス差込用開口部61は、一対のハンドバイスやすめ53に隣接して設けられている。ハンドバイス差込用開口部61は、ガバナロープ19を掴んだハンドバイス51を載置部54に載置する際に、ハンドバイス51を差し込むことができるようになっている。すなわち、ハンドバイス51をハンドバイス差込用開口部61に差し込んだ状態では、ハンドバイス51は、中間部を載置部54に載置され、先端をハンドバイス差込用開口部61に固定される。
第1の実施形態によれば、クリッパー保持部52Bは、ガバナロープ19を掴んだハンドバイス51の先端を、ハンドバイス差込用開口部61によって固定することができる。このため、ハンドバイス51が載置部54から落下することを防止することができる。
図8を参照して、本発明の参考例2のガバナを適用したエレベータについて説明する。参考例2のエレベータ11は、ガバナベース32に係る部分以外は、参考例1と同じ形態となっている。このため、参考例1と共通の箇所には両者に共通の符号を付して説明を省略する。
参考例2のガバナベース32は、クリッパー保持部52Cを備えている。クリッパー保持部52Cは、一対のハンドバイスやすめ53A、53Bと、一対のハンドバイスやすめ53A、53Bに隣接して設けられたハンドバイス吸着用磁石62と、を有している。ハンドバイス吸着用磁石62は、着磁された磁性体で形成されている。ハンドバイス吸着用磁石62は、金属製のハンドバイス51を引着して、ハンドバイス51が載置部54から浮き上がることを阻止している。
参考例2によれば、クリッパー保持部52Cは、ガバナロープ19を掴んだハンドバイス51を、ハンドバイス吸着用磁石62によって引着して、載置部54に固定することができる。これにより、ハンドバイス51が載置部54から落下することを防止することができる。また、作業者がハンドバイス51を載置部54に置く際に、磁石の引力によってハンドバイス51が案内されるため、作業効率の向上も図ることができる。また、作業者がハンドバイス51を置く場所について迷うこともない。
なお、参考例2では、ハンドバイス吸着用磁石62がガバナベース32のメインプレート46に予め固定されているが、ハンドバイス吸着用磁石62をメインプレート46に対して着脱可能に設けてもよい。このようにすれば、現場で作業者が必要なときに、ハンドバイス吸着用磁石62をメインプレート46に固着させて作業を行うことができる。
また、参考例2では、ハンドバイス吸着用磁石62を設けているが、ハンドバイスやすめ53自体に着磁して、磁力を持たせるようにしてもよい。また、参考例2では、ハンドバイス吸着用磁石62を着磁された磁性体として形成しているが、電磁コイル等で構成するようにしてもよい。
図9を参照して、本発明の参考例3のガバナを適用したエレベータについて説明する。参考例3のエレベータ11は、ガバナベース32にかかる部分以外は、参考例1と同じ形態となっている。このため、参考例1と共通の箇所には両者に共通の符号を付して説明を省略する。
参考例3のガバナベース32は、クリッパー保持部52Dを備えている。クリッパー保持部52Dは、一対のハンドバイスやすめ53A、53Bと、一対のハンドバイスやすめ53A、53Bの載置部54の上側に設けられたブラケット63とを有している。ブラケット63は、載置部54の一端に固着されるとともに、載置部54の上側を延びて、載置部54の他端の近傍に至る形状をなしている。
ブラケット63は、ハンドバイス51を載置部54に載置した際に、ガバナロープ19と干渉しないようにするための溝部64を有している。ブラケット63は、載置部54に対して、この載置部54に載置されたハンドバイス51を間に挟んだ反対側に位置しており、ハンドバイス51を上側から押さえることができる。参考例3では、ブラケット63により、ハンドバイス51を載置部54に留めて、ハンドバイス51が載置部54から浮き上がることを阻止している。
参考例3によれば、クリッパー保持部52Dは、ガバナロープ19を掴んだハンドバイス51をブラケット63によって上側から押さえることができる。これにより、ハンドバイス51が載置部54から落下することを防止することができる。
図10を参照して、本発明の参考例4のガバナを適用したエレベータについて説明する。参考例4のエレベータ11は、ガバナベース32にかかる部分以外は、参考例1と同じ形態となっている。このため、参考例1と共通の箇所には両者に共通の符号を付して説明を省略する。
参考例4のガバナベース32は、クリッパー保持部52Eを備えている。クリッパー保持部52Eは、ガバナロープ19を掴んだ状態のハンドバイス51を差し込むことが可能な一対のスリーブ65を有している。スリーブ65は、メインプレート46に固定されており、円筒形状をなしている。スリーブ65は、「U」字形状に切り欠かれた切欠部である切溝部66を一対に有している。切溝部66により、ガバナロープ19を掴んだ状態のままハンドバイス51をスリーブ65に載置することができる。
参考例4によれば、クリッパー保持部52Eは、ガバナロープ19を掴んだハンドバイス51を、スリーブ65の全周によって押さえることができる。これにより、ハンドバイス51がスリーブ65から落下することを防止することができる。また、スリーブ65は、円筒形状のパイプ材を所定の長さで切断した後、切溝部66を形成してメインプレート46に溶接することによって形成できる。このため、クリッパー保持部52Eを簡易に構成することができる。
図11と図12を参照して、本発明のガバナを適用したエレベータの第2の実施の形態について説明する。第2の実施形態のエレベータ11は、ガバナ18以外は、参考例1と同じ形態になっている。このため、参考例1と共通の箇所には両者に共通の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態のガバナ18は、ガバナ本体31と、ガバナベース32とを備えている。ガバナ本体31は、カバー33、ガバナシーブ34、フレーム35、フライウェイト機構、スイッチ機構、ラチェット機構、ブレーキ機構を備えている。フレーム35の底板44には、ガバナロープ19を通すための一対の通孔71が設けられている。なお、図10と図12とでは、フライウェイト機構、スイッチ機構、ラチェット機構、ブレーキ機構の図示を省略している。
ガバナベース32は、メインプレート46と、トッププレート47とを含んでいる。ガバナベース32のメインプレート46は、参考例1のものと同形態のクリッパー保持部52Aが設けられている。トッププレート47には、ガバナロープ19を通すための長穴72および切欠溝73が設けられている。ガバナ本体31とガバナベース32とは、図11に示す第1のボルト部材74と、図示しない第2のボルト部材とによって固定されている。
第2実施形態のガバナ18は、第1のボルト部材74を緩めるとともに、第2のボルト部材を取り外すことにより、ガバナ本体31をガバナベース32に対して回動させることができる。第1のボルト部材74は、ガバナ本体31が回動する範囲内に取付けられている。
図11に示すように、ガバナベース32は、回転止めであるガバナ回転防止ストッパ75を含んでいる。ガバナ回転防止ストッパ75は、ガバナ本体31がガバナベース32に対して回動し過ぎることを防止するためのものである。図12に示すように、ガバナ本体31の回動時に、ガバナ本体31がガバナ回転防止ストッパ75に当接し、ガバナ18が昇降路12の内壁12Aに衝突することを阻止することができる。
図4から図6、図11および図12を参照して第2の実施形態に係るガバナ18の点検作業の流れについて説明する。まず、参考例1と同様に、図4に示すように、第1のハンドバイス51Aによってガバナロープ19を掴んだロック状態で、第1のハンドバイス51Aを第1のハンドバイスやすめ53Aの載置部54に載置する。図5に示すように、第2のハンドバイス51Bを用いて、ガバナロープ19を掴むとともに、2点鎖線で示すように、ガバナロープ19を持ち上げるようにする。
図6に示すように、第2のハンドバイス51Bを第2のハンドバイスやすめ53Bの載置部54に載置して、ガバナロープ19に弛み部19Aを作る。この状態において、第1のボルト部材74を緩めるとともに、第2のボルト部材を取り外して、ガバナ本体31をガバナベース32に対して回動可能にする。そして、ガバナ本体31を図11に示す状態から、第1のボルト部材74を支点に、図12に示す状態に回動させる。その際、長穴72と切欠溝73によってガバナロープ19とトッププレート47との接触が回避される。また、図12に示すように、ガバナ本体31の底板44がガバナ回転防止ストッパ75に突き当たることにより、ガバナ本体31はそれ以上回動しないようになっている。
第2の実施形態のエレベータ11によれば、ガバナベース32にガバナ回転防止ストッパ75が設けられているため、点検作業中に作業者が誤ってガバナ本体31を昇降路12の内壁12Aにぶつけてしまうことを防止できる。また、長穴72と切欠溝73とによって、ガバナ本体31の回動時にガバナロープ19がトッププレート47に干渉することを防ぎ、ガバナロープ19を傷つけてしまうことを防止できる。これらにより、点検作業が容易になって、作業者の作業負担を軽減することができる。またガバナベース32は、クリッパー保持部52Aを有しているため、第1のボルト部材74を中心にガバナ本体31を回動させた際にも、ハンドバイス51が載置部54から落下してしまうことがない。このため、点検作業を効率的に行うことが可能となる。
なお、第2の実施形態では、ガバナベース32は、参考例1のものと同様のクリッパー保持部52Aを含んでいるが、これに限られるものではない。すなわち、第2の実施形態のガバナベース32は、参考例1のクリッパー保持部52Aに代えて、第1の実施形態のクリッパー保持部52Bを有していればよい。
また、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。このほか、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
本発明の参考例1に係るエレベータを示す斜視図。 図1に示されたガバナを示す断面図。 図1に示されたガバナのクリッパー保持部を示す斜視図。 ガバナの点検作業の工程を示す斜視図。 図4に示されたガバナの点検作業の工程の次の工程を示す斜視図。 図5に示されたガバナの点検作業の工程の次の工程を示す斜視図。 本発明の第1の実施形態に係るガバナのクリッパー保持部を示す斜視図。 本発明の参考例2に係るガバナのクリッパー保持部を示す斜視図。 本発明の参考例3に係るガバナのクリッパー保持部を示す斜視図。 本発明の参考例4に係るガバナのクリッパー保持部を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態に係るガバナを用いた点検作業の工程を示す断面図。 図11に示された点検作業の工程の次の工程を示す断面図。
符号の説明
11…エレベータ
12…昇降路
12A…内壁
18…ガバナ
19…ガバナロープ
31…ガバナ本体
32…ガバナベース
51…ハンドバイス
52B…クリッパー保持部
53…ハンドバイスやすめ
54…載置部
61…ハンドバイス差込用開口部(貫通孔)
75…ガバナ回転防止ストッパ

Claims (2)

  1. エレベータの昇降路内に設けられるガバナベースと、
    前記ガバナベースの上部に設けられるガバナ本体と、
    前記ガバナ本体の内部に収納されるガバナシーブと、
    前記ガバナシーブに掛けられるガバナロープと、
    前記ガバナベースに設けられ、前記ガバナシーブから前記ガバナロープを離間させて把持可能なクリッパーを保持するクリッパー保持部と、を具備し、
    前記クリッパー保持部は、前記ガバナロープを横切る平面に沿って前記ガバナベースから延び、前記ガバナロープが通される切欠部が設けられた載置部と、前記クリッパーが差し込まれる貫通孔とを有し、前記ガバナロープを掴んだクリッパーを前記載置部の上に保持することを特徴とするガバナ。
  2. 前記ガバナ本体は、前記ガバナベースの上部に沿って回動可能に設けられ、
    前記ガバナベースは、前記ガバナ本体が回動する範囲内に取付けられて、前記ガバナ本体が昇降路の内壁に衝突する前に、前記ガバナ本体と当接する回転止めを有していることを特徴とする請求項1に記載のガバナ。
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