JP4216216B2 - エレベータの閉じ込め救出装置 - Google Patents
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Description
また、この発明に係るエレベータの閉じ込め救出装置は、エレベータのかごに取り付けられ、このかごの昇降と連動して上下方向に移動するロープと、このロープに固定されるとともに、ロープに対する相対的な上方への移動を介してロープから外れる保持部と、この保持部に設けられた補助重りと、エレベータ昇降路のピット底面から所定の高さに配置されるようにピットに設けられた移動停止手段と、を備え、移動停止手段は、ロープに固定された状態で下降する保持部が上方から衝突することによって、保持部に対して上向きの力を作用させ、ロープの移動を停止させることなく保持部の下方への移動を停止させるものである。
また、この発明に係るエレベータの閉じ込め救出装置は、エレベータのかごに取り付けられ、このかごの昇降と連動して上下方向に移動する釣合い鎖と、この釣合い鎖に設けられた保持部と、この保持部から下方に突出するように固定されるとともに、保持部に対する相対的な上方への移動を介して保持部から外れる補助重りと、を備え、保持部に固定された状態で下降する補助重りをエレベータ昇降路のピット底面に衝突させることによって、補助重りに対して上向きの力を作用させ、釣合い鎖及び保持部の移動を停止させることなく補助重りの下方への移動を停止させるものである。
図1は、エレベータ装置の全体正面図である。図において、エレベータ昇降路1内を互いに逆方向に昇降するかご2及び釣合い重り3とは、それぞれ主索4によって釣瓶式に懸吊されている。この主索4は、昇降路1上部の機械室5に設置された巻上機の駆動綱車6及びそらせ車7に巻き掛けられ、駆動綱車6の綱溝との間に発生する摩擦力によって駆動綱車6の回動と連動して移動する。ここで、釣合い重り3は、かご2の昇降を行う際に必要な巻上機の負担を軽減するため、かご2に定員の約半分の乗客が乗車した際のかご2全体の重量と釣合い重り3全体の重量とが等しくなるように、その重量が設定されている。また、かご2から駆動綱車6までの主索4の長さとそらせ車7から釣合い重り3までの主索4の長さとは、かご2の位置によって異なるため、主索4のかご2側の重量と釣合い重り3側の重量もかご2の位置によって変動することになる。このかご2の位置による主索4のかご2側及び釣合い重り3側の重量の不均衡状態を補正するため、かご2の下部及び釣合い重り3の下部には、釣合い鎖8のそれぞれの端部が固定され、かご2の積載重量に変動がない場合、かご2側の総重量と釣合い重り3側の総重量との比がほぼ一定となるように設定されている。
作業者は、ブレーキ装置を開放してもかご2の移動が起こらず、かご2側の総重量と釣合い重り3側の総重量が均衡していることを確認した後、昇降路1のピット10内に入り、保持部15を調速機用ロープ12に取り付ける。先ず、くわえ金19をレール18に沿って器台17の下部に移動させてから、保持部15をできるだけ上方に持ち上げ、くわえ金19間に調速機用ロープ12が配置されるようにする。この時、くわえ金19は器台17の下部に配置されているため、くわえ金19の反レール18側鉛直面の間隔は調速機用ロープ12の幅よりも大きくなっており、くわえ金19と調速機用ロープ12とが接触することはない。次に、くわえ金19を上方に押し上げながら器台17を下方に移動させ、調速機用ロープ12がくわえ金19の綱溝19aによって挟持されるように、保持部15を調速機用ロープ12に固定する。この時、くわえ金19は、器台17の案内面17a及び17bによって調速機用ロープ12側に付勢されているため、ボルト等を使用することなく、容易に保持部15を調速機用ロープ12に固定することができる。次に、補助重り16を保持部15の両側に設けられた取付孔20aにそれぞれ掛止し、かご2側と釣合い重り3側との重量の不均衡状態を作り出すことによって、かご2を移動させる。かご2の移動が開始されると、保持部15及び補助重り16は、補助重り16の足部22下端がピット10底面に衝突するまで下方に移動する。なお、補助重り16下部の足部22は、この足部22がピット10底面に衝突した際に、保持部15及び補助重り16が張り車11と調速機用重り13とに接触しないようにその長さが調整されている。補助重り16の足部22下端がピット10底面に衝突すると、補助重り16及び保持部15は衝突によってその落下が停止するが、調速機用ロープ12は慣性力によって移動を続けるため、この調速機用ロープ12を挟持しているくわえ金19も、レール18に案内されて下方へ移動する。その後、くわえ金19は調速機用ロープ12から離れて器台17下部で停止するが、調速機用ロープ12は、足部22のピット10衝突後も慣性力によって移動を続けることとなる。即ち、閉じ込め救出装置停止後もかご2の移動は継続する。
図7は、この発明の実施の形態2におけるエレベータの閉じ込め救出装置の動作を説明するための図である。図において、保持部15の一側面のみに設けられた補助重り取付板20には、掛止部21を介して補助重り16が掛止されている。なお、この補助重り16には実施の形態1のような足部22は設けられていない。また、ピット10底面に立設された台座23は、その上部に平坦面を有しており、この平坦面が張り車11の上方で、調速機用ロープ12の近傍に配置されている。なお、その他は実施の形態1と同様の構成を有している。
実施の形態1と同様に、調速機用ロープ12に保持部15及び補助重り16を取り付けることによってかご2側と釣合い重り3側との重量の不均衡状態を作り出し、かご2を移動させる。かご2の移動が開始されると、保持部15及び補助重り16は、保持部15の器台17下面が台座23の平坦な上面に衝突するまで下方に移動する。保持部15の器台17下面が台座23の上面に衝突すると、補助重り16及び保持部15は衝突によってその落下が停止するが、調速機用ロープ12は慣性力によって移動を続けるため、この調速機用ロープ12を挟持しているくわえ金19も、レール18に案内されて下方へ移動する。その後、くわえ金19は調速機用ロープ12から離れて器台17下部で停止するが、調速機用ロープ12は、保持部15の台座23上面衝突後も慣性力によって移動を続けることとなる。即ち、閉じ込め救出装置停止後もかご2の移動は継続する。
図8はこの発明の実施の形態3におけるエレベータの閉じ込め救出装置の正面図、図9はこの発明の実施の形態3におけるエレベータの閉じ込め救出装置の動作を説明するための図である。
停電等によって乗客の閉じ込めが発生した場合、作業員は、ブレーキ装置を開放してもかご2の移動が起こらず、かご2側の総重量と釣合い重り3側の総重量が均衡していることを確認した後、昇降路1のピット10内に入り、保持部24を釣合い鎖8のできるだけ上方に固定する。この保持部24は、上面に凹部25aを有した取付部25と取付板26とから構成され、この取付部25と取付板26との間に釣合い鎖8を挟み、取付板26をボルトによって取付部25に締結固定することによって釣合い鎖8に取り付けられる。保持部24を釣合い鎖8に取り付けた後、補助重り16の鉤状の掛止部22bを固定部25の凹部25aに上方から掛止することによって、かご2側と釣合い重り3側との重量の不均衡状態を作り出し、かご2を移動させる。かご2の移動が開始されると、保持部24及び補助重り16は、補助重り16の下面がピット10底面に衝突するまで下方に移動する。補助重り16がピット10底面に衝突すると、掛止部22bが凹部25aから外れて補助重り16は停止するが、釣合い鎖8は慣性力によって移動を続ける。即ち、補助重り16停止後も、かご2の移動は継続することとなる。
2 かご
3 釣合い重り
4 主索
5 機械室
6 駆動綱車
7 そらせ車
8 釣合い鎖
9 調速機
10 ピット
11 張り車
12 調速機用ロープ
13 調速機用重り
14 非常止め
15、24、27 保持部
16 補助重り
17 器台
17a、17b 案内面
18 レール
19 くわえ金
19a 綱溝
20 補助重り取付板
20a 取付孔
21 掛止部
22 足部
23 台座
25 取付部
25a 凹部
26 取付板
Claims (5)
- エレベータのかごに取り付けられ、このかごの昇降と連動して上下方向に移動するロープと、
このロープに固定されるとともに、前記ロープに対する相対的な上方への移動を介して前記ロープから外れる保持部と、
この保持部に設けられた補助重りと、
前記保持部から下方に突出するように設けられた移動停止手段と、
を備え、
前記移動停止手段は、前記ロープに固定された状態で下降する前記保持部に対して、エレベータ昇降路のピット底面に衝突することによって上向きの力を作用させ、前記ロープの移動を停止させることなく前記保持部の下方への移動を停止させることを特徴とするエレベータの閉じ込め救出装置。 - エレベータのかごに取り付けられ、このかごの昇降と連動して上下方向に移動するロープと、
このロープに固定されるとともに、前記ロープに対する相対的な上方への移動を介して前記ロープから外れる保持部と、
この保持部に設けられた補助重りと、
エレベータ昇降路のピット底面から所定の高さに配置されるように前記ピットに設けられた移動停止手段と、
を備え、
前記移動停止手段は、前記ロープに固定された状態で下降する前記保持部が上方から衝突することによって、前記保持部に対して上向きの力を作用させ、前記ロープの移動を停止させることなく前記保持部の下方への移動を停止させることを特徴とするエレベータの閉じ込め救出装置。 - ロープは、釣合いロープ又は調速機用ロープであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの閉じ込め救出装置。
- 補助重りは、保持部に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のエレベータの閉じ込め救出装置。
- エレベータのかごに取り付けられ、このかごの昇降と連動して上下方向に移動する釣合い鎖と、
この釣合い鎖に設けられた保持部と、
この保持部から下方に突出するように固定されるとともに、前記保持部に対する相対的な上方への移動を介して前記保持部から外れる補助重りと、
を備え、
前記保持部に固定された状態で下降する前記補助重りをエレベータ昇降路のピット底面に衝突させることによって、前記補助重りに対して上向きの力を作用させ、前記釣合い鎖及び前記保持部の移動を停止させることなく前記補助重りの下方への移動を停止させることを特徴とするエレベータの閉じ込め救出装置。
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