JP4118126B2 - エレベーター装置 - Google Patents

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JP4118126B2
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克典 西野
知文 萩谷
篤 大黒屋
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Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベーター装置に係り、特に、昇降路下方に配置された機器を保守するのに好適なエレベーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、昇降路下方に配置された巻上機等の機器を保守する場合、かごが下降してくるのを防止するため、かごの移動を防止するようになっていた。この移動防止手段として従来、緩衝器の両側に支え治具を立設し、この支え治具上につり合いおもりを載置するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、つり合いおもりの一部を取り外してかごの重量をつり合いおもりよりも重くし、その後、つり合いおもりが上方に移動しないように治具により支持したものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。更に、かごの移動を完全に阻止するものとして、かごの上方にロック装置を設け、かごを最上部に移動した時、作業者がこのロック装置を操作して、ガイドレールに設けた固定機構に固定するものが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−124285号公報
(段落番号0025、0026、図1)
【0004】
【特許文献2】
特開2001−192190号公報(段落番号0032、図11)
【0005】
【特許文献3】
特開2000−203774号公報
(段落番号0042、0043、図3、図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案されたつり合いおもりを支え治具上に載置するものにおいては、上記つり合いおもりを支え治具上に載置するだけであるため、何等かの理由で巻上機が駆動した場合、かごが下降するという問題があった。また、つり合いおもりを上方に移動しないようにしたものでは、つり合いおもりの一部を取り外したり取付けたりという煩わしい仕事が生じるばかりか、万一、巻上機が駆動した場合、つり合いおもりが下降するという問題があった。更に、かご上にロック装置を設けたものでは、このロック装置を操作した後、かごから降りることができないため、昇降路内での作業者の他に、このロック装置を操作する専任の作業者が必要になるという大きな問題があった。
【0007】
本発明の目的は、作業者を増加することなく確実にかごの移動を阻止することのできるエレベーター装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、昇降路と、この昇降路内を昇降するかごと、このかごと反対方向に昇降するつり合おもりと、上記かご及びつり合おもりのガイドレールと、上記かごとつり合おもりとを懸架する主索と、昇降路内下方に配置された機器とを有するエレベーター装置において、上記つり合いおもり用ガイドレールに、平常時、上記つり合いおもりの運行に支障をきたすことのないようにU字形に構成され、底部が上記つり合いおもり用ガイドレールに固定され、両側部が上記つり合いおもりの側部と間隔をおいてラップする支持部材を設け、保守時に、この支持部材の一側部から上記つり合いおもり、他側部へと固定ボルトを挿入し、上記つり合いおもりを固定したことを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、つり合いおもりが昇降路に固定されるため、万一、巻上機等が駆動しても、かごは勿論のことつり合いおもりも移動すことがなく安全に作業を行うことができる。また、つり合いおもりの固定作業は、ピット内作業であるため、機器の作業を行う作業者が行うことができ、固定のために他の作業者を設ける必要がない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明のエレベーター装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施形態になるエレベーター装置の概略を示す側面図、図2はつり合いおもりをガイドレールに固定した時の状態を示す側面図、図3は図2を上側から見た平面図である。
【0012】
図1において、1は昇降路7内を人および荷物を載せて昇降するかご、2は上記かご1の重量を補償し、上記かご1と反対方向に昇降するつり合いおもりで、このつり合いおもり2は、着脱可能なおもり2aと、このおもり2aを支えるつり合いおもり枠2bと、吊り車2cとから構成されている。3は上記かご1と上記つり合いおもりを懸架している主索4は上記主索3を介してかごとつり合いおもりとを駆動し昇降させる巻上機で、昇降路7の下部のピット7aに固定されている。5は上記かご1を垂直方向へ案内するかご用ガイドレール、6は上記つり合いおもり2を垂直方向へ案内するつり合いおもり用ガイドレール、8はつり合いおもり用緩衝器、9は昇降路7の下部に設けられた制御装置、10は上記巻上機4或いは上記制御装置9などの機器の保守時、上記つり合いおもり枠2bに取付けられる固定手段を構成する固定ボルト、11は上記つり合いおもり用ガイドレール6に固定された支持部材で、この支持部材11は平常時、上記つり合いおもり2の運行に支障のないようU字形に構成され、底部11aがつり合いおもり用ガイドレール6にボルト12で固定され、両側部11b,11cが上記つり合いおもり2の側部と間隔をおいてラップするように設けられている。
【0013】
次に、昇降路下方に配置された機器を保守する時の手順について説明する。上記制御装置9を制御して上記巻上機4を駆動し、上記主策3を介して上記かご1と上記つり合おもり2を昇降させ、かご1を最上階に、つり合おもり2を最下階付近に位置させる。その後、作業者13はピット7aに入り、固定ボルト10を支持部材11の側部11cから、つり合いおもり枠2b,側部11bと挿入し固定する。この固定した状態で作業を行い、そして、ピット7aの作業終了後、固定ボルト10を外す。
【0014】
上記のように、ピット作業中、つり合いおもり2が固定されているため、主索3で支持されているかご1とつり合いおもり2は、万一、巻上機4が駆動したとしても移動することはない。したがって、作業者13は安心して作業を行うことができる。また、ピット7aに入った作業者13が固定作業を行うことができ、作業者の増加などを生じることがない。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、つり合いおもりが昇降路に固定されるため、万一、巻上機等が駆動しても、かごは勿論のことつり合いおもりも移動すことがなく安全に作業を行うことができる。また、つり合いおもりの固定作業は、ピット内作業であるため、機器の作業を行う作業者が行うことができ、固定のために他の作業者を設ける必要がない等の顕著な効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態になるエレベーター装置の概略を示す側面図である。
【図2】つり合いおもりをガイドレールに固定した時の状態を示す側面図である。
【図3】図2を上側から見た平面図である。
【符号の説明】
1 かご
2 つり合いおもり
2b つり合いおもり枠
3 主索
4 巻上機
6 つり合いおもり用ガイドレール
7 昇降路
7a ピット
9 制御装置
10 固定手段
11 支持部材

Claims (1)

  1. 昇降路と、この昇降路内を昇降するかごと、このかごと反対方向に昇降するつり合おもりと、上記かご及びつり合おもりのガイドレールと、上記かごとつり合おもりとを懸架する主索と、昇降路内下方に配置された機器とを有するエレベーター装置において、上記つり合いおもり用ガイドレールに、平常時、上記つり合いおもりの運行に支障をきたすことのないようにU字形に構成され、底部が上記つり合いおもり用ガイドレールに固定され、両側部が上記つり合いおもりの側部と間隔をおいてラップする支持部材を設け、保守時に、この支持部材の一側部から上記つり合いおもり、他側部へと固定ボルトを挿入し、上記つり合いおもりを固定したことを特徴とするエレベーター装置。
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