JP4260502B2 - エレベータの巻上機交換用治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータの巻上機を交換する際に使用するエレベータの巻上機交換用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般のエレベータにおいては、建屋の昇降路の上方部に機械室が設けられ、この機械室内に巻上機が設置され、この巻上機から昇降路内に吊りロープが繰出され、この吊りロープの一端部に乗りかごが、他端部に釣合い重りがそれぞれ連結され、これら乗りかごと釣合い重りとが重量的にほぼバランスするように昇降路内に吊り下げられている。そして巻上機により吊りロープが駆動されることにより乗りかごと釣合い重りとが昇降路内で互いに逆方向に昇降する。
【0003】
ところが、昇降路の上方部に機械室が設けられているタイプのエレベータにおいては、その機械室の分、建屋の高さが高くなる難点があり、そこで近年においては、巻上機を昇降路内に設置して機械室を省くようにしたいわゆるマシンルームレスタイプのエレベータが提供されるようになってきている。
【0004】
このマシンルームレスタイプのエレベータにおいては、昇降路内に設けられた乗りかごガイド用のガイドレールの上部の背面に巻上機が取り付けられている。
【0005】
ところで、巻上機は長期の使用等に応じて交換が必要となる場合がある。この場合、従来においては、まず乗りかごを玉掛けワイヤロープを用いてガイドレールに吊り止める一方、昇降路の内壁面の複数箇所に掛け部材を取り付け、これら掛け部材に滑車やワイヤロープを掛け、そのワイヤロープを巻上機に連結する。
【0006】
そして巻上機をガイドレールから取り外し、その取り外した巻上機を前記ワイヤロープおよび滑車を用いて吊り下げ、昇降路外に搬出するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の場合、巻上機の吊元部が昇降路の内壁面の近くとなるため、その吊り作業に先立って巻上機と昇降路の内壁面との間に配設されている巻上機の周辺機器や配線類を予め取り除いてからその吊り作業を行なわなければならず、このためその取り除きの作業に多大な労力と時間を要し、能率が低下する。
【0008】
吊り下げた巻上機は、昇降路の内壁面等との干渉を避けるために、昇降路の中央寄りに引き寄せる必要があるが、その引き寄せの作業も面倒となる。
【0009】
また、乗りかごもその両側部の2箇所を玉掛けワイヤロープで吊らねばならないから作業が面倒であるばかりでなく、その吊元部がガイドレールの途中であるため安定性に欠ける。
【0010】
さらに、巻上機の吊元部となる掛け部材を昇降路のコンクリート内壁面に取り付けるとなると、そのコンクリート面に穴等をあけなければならず、その作業時に騒音や振動等が発生し、建屋の居住者に不快感を与えてしまう。
【0011】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、昇降路の内壁面に掛け部材を取り付けるような面倒で、かつ騒音や振動等が伴う作業を要することなく、簡易な手順で乗りかごや巻上機を昇降路の内壁面との干渉を避けつつ安定して吊り下げ、能率よく巻上機の交換作業を進めることができるエレベータの巻上機交換用治具を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、エレベータの昇降路内に設けられた一対のガイドレール間に架設可能な梁部材と、この梁部材に設けられ、前記ガイドレールに設置されているエレベータの巻上機を取り外して吊るときの吊元として機能する巻上機用の吊元部と、前記梁部材に設けられ、前記昇降路内の乗りかごを吊索で吊るときの吊元として機能する乗りかご用の吊元部とを具備することを特徴としている。
【0013】
請求項2の発明は、前記巻上機用の吊元部が、前記梁部材の長手方向の途中に回転自在に設けられた滑車を含むことを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明は、前記梁部材が、前記各ガイドレールの頂部に設けられた支持具を介してガイドレール間に架設されることを特徴としている。
【0015】
請求項4の発明は、前記梁部材の一端部または両端部が前記ガイドレールを昇降路に固定するレールブラケットを利用してガイドレール間に架設されることを特徴としている。
【0016】
請求項5の発明は、前記巻上機用の吊元部としての滑車は、前記梁部材の長手方向に沿って移動可能となっていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1にはこの発明の第1の実施形態を示してあり、エレベータの昇降路1内には、乗りかご2の昇降をガイドする一対のガイドレール3a,3bが互いに対向して垂直に設けられている。そして一方のガイドレール3aの上部背面に、乗りかご2を駆動する巻上機4が複数のボルト等の締結部材(図示せず)を介して脱着可能に取り付けられている。
【0019】
各ガイドレール3a,3bの頂部にはそれぞれ支持具5a,5bが脱着可能に取り付けられ、これら支持具5a,5b間に梁部材6が水平に架設されている。
【0020】
前記支持具5a,5bは、図2および図3に示すように、支持具本体9を有し、この支持具本体9に刃部嵌合部10と耳部嵌合部11とが設けられ、その刃部嵌合部10内にガイドレール3a,3bの刃部12が、耳部嵌合部11内にガイドレール3a,3bの耳部13が嵌合されている。
【0021】
また、支持具本体9の上端部には前記ガイドレール3a,3bの上端面と接触して梁部材6に加わる荷重を受ける受板14が設けられているとともに、支持具本体9の背面には前記ガイドレール3a,3bの背面に接触する押し部材15が設けられている。
【0022】
支持具本体9の前面の両側部からは前記押し部材15に渡ってボルト16が螺挿され、これらボルト16の締め付けによりガイドレール3a,3bの背面が前記押し部材15により押圧され、これにより支持具5a,5bがガイドレール3a,3bに固定されている。
【0023】
また、支持具本体9の前面の両側下部には前記梁部材6の端部を受ける受部17が設けられている。
【0024】
梁部材6は、図1に示すように、互いに離間して平行に並ぶ一対のトロリービーム22を有し、これらトロリービーム22の相互間に、巻上機4を吊るときの吊元部として機能する一対の滑車23a,23bが設けられている。これら滑車23a,23bは、トロリービーム22を互いに連結した軸(図示せず)を介して回転自在に支持されている。
【0025】
前記一対の滑車23a,23bはトロリービーム22の両端寄りに配置されている。そしてトロリービーム22の中間部には、乗りかご2や巻上機4を吊るときの吊元部として機能する掛け輪24がその下方に突出するように取り付けられている。
【0026】
この梁部材6は、各トロリービーム22の両端部を前記支持具5a,5bの受部17に嵌合し、ボルト(図示せず)により固定することによりその支持具5a,5b間に架設されている。
【0027】
次に、前記巻上機4を交換する際の手順について説明する。
【0028】
まず、各ガイドレール3a,3bの頂部にそれぞれ支持具5a,5bを取り付ける。そしてこれら支持具5a,5bの受部17間に梁部材6を架設し、ボルトで固定する。
【0029】
梁部材6の掛け輪24には、吊索としての第1の玉掛けワイヤロープ30の一端部を取り付け、この玉掛けワイヤロープ30の他端部を乗りかご2に連結する。
【0030】
前記玉掛けワイヤロープ30の途中には揚重機としてのチェーンブロック31が設けられている。
【0031】
そして前記チェーンブロック31を操作して乗りかご2を前記掛け輪24を吊元部として吊り上げ、乗りかご2に連結されている吊りロープ(図示せず)を緩める。この際、釣合い重り(図示せず)も適宜な手段により吊り上げておく。吊りロープの交換が必要な場合においては、この状態でその吊りロープを交換する。この交換の作業は作業員が乗りかご2の上に乗り込んで行なうことが可能である。
【0032】
この後、吊索としての第2の玉掛けワイヤロープ33を梁部材6の滑車23a,23bに通し、この玉掛けワイヤロープ33の一端部を巻上機4に連結し、他端部を例えばガイドレール3bに掛け留める。この玉掛けワイヤロープ33の途中には揚重機としてのチェーンブロック34が設けられている。
【0033】
そして、前記チェーンブロック33を操作して玉掛けワイヤロープ33に張力をかけ、この状態で巻上機4をガイドレール3aから取り外し、この巻上機4を前記玉掛けワイヤロープ33で前記滑車23aを吊元部として吊り下げる。
【0034】
この際、巻上機4は、その吊元部としての滑車23aが昇降路1の内壁面から離れるガイドレール3a,3bの内側に位置しているから、昇降路1の内壁面と干渉することなく、ガイドレール3aの背面側から正面側つまり昇降路1の中央寄りに移行して滑車23aの下方に吊り下げられる。したがって、巻上機4と昇降路1の内壁面との間に配設されている巻上機4の周辺機器や配線類を取り除くような面倒で煩わしい作業が不要となる。
【0035】
この後、前記チェーンブロック34をさらに操作して巻上機4を昇降させて昇降路1外に搬出する。この際、巻上機4がガイドレール3aと干渉する恐れがあるときには、巻上機4をチェーンブロックを備える別の玉掛けワイヤロープ(図示せず)を用いて梁部材6の中間部の掛け輪24に吊り換え、その状態で巻上機4を昇降させて昇降路1外に搬出する。
【0036】
そして新たな巻上機を上述とは逆手順の作業により昇降路1内に取り込んでガイドレール3bの背面に取り付ける。
【0037】
このような手順によれば、巻上機4の周辺機器や配線類を取り除くような面倒で煩わしい作業を要することなく、また巻上機4が昇降路1の内壁面と干渉することなく容易に能率よく巻上機4を交換することができる。
【0038】
また、巻上機4や乗りかご2の吊元部はガイドレール3a,3bに架設された梁部材6に設けられており、このため従来のようにその吊元用の掛け部材を昇降路1の内壁面に穴をあけて取り付けるような面倒で煩わしい作業が不要となり、また昇降路1の内壁面に穴をあけるような必要がないから、振動や騒音を建屋の居住者に与えるようなことなく、静かに巻上機4の交換作業を進めることができる。
【0039】
図4には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、ガイドレール3a,3b間に架設された梁部材6の一端部がレールブラケット37を介して支持されている。
【0040】
図5には、昇降路1に対するガイドレール3aの固定構造を示してあり、ガイドレール3aはレールブラケット37を介してその昇降路1の内壁面に固定されている。レールブラケット37は昇降路1の内壁面にアンカーボルト38を介して取り付けられたL状の第1のブラケット39と、ガイドレール3aにレールクリップ40を介して取り付けられたL状の第2のブラケット41とを備え、第1のブラケット39の水平部39aの上に第2のブラケット41の水平部41aがボルト42を介して締結され、これによりガイドレール3aが昇降路1の内壁面に対して固定されている。
【0041】
なお、ガイドレール3aは、同様の構造の複数のレールブラケット37を用いて所定間隔ごとの複数箇所が昇降路1の内壁面に固定されている。また、他方のガイドレール3bにおいても、図示しないが同様の構造の複数のレールブラケットを用いて所定間隔ごとの複数箇所が昇降路1の内壁面に固定されている。
【0042】
また、各ガイドレール3a,3bは、複数のレール分割体3a´,3b´に分割されていて、その各分割体3a´,3b´を順次締結具(図示せず)により繋ぎ合わせることにより一連のガイドレール3a,3bとして構成されている。
【0043】
この実施形態における梁部材6は、図4に示すように、第1の実施形態の場合と同様に一対のトロリービーム22と一対の滑車23a,23bと掛け輪24とを備えるが、前記トロリービーム22の一端側の端部が支持部22aとして幅広の二股状に拡開している点が第1の実施形態の場合と異なっている。
【0044】
巻上機4の交換作業の際には、図4に示すように、まず、ガイドレール3aの最上部に配置するレールブラケット37における第2のブラケット41を第1のブラケット39およびガイドレール3aから取り外す。そして前記第1のブラケット39の水平部39aの上にプレート43を乗せ、ボルト44で固定する。
【0045】
次に、ガイドレール3bの頂部に第1の実施形態の場合と同様の支持具5bを取り付ける。そして梁部材6の一方側の端部をその支持具5bの受部17に嵌合して固定し、この梁部材6の他方の端部における二股状の支持部22aを、その支持部22a間にガイドレール3aが介在するように前記プレート43の上に乗せ、ボルト(図示せず)で固定する。
【0046】
この状態において、第1の実施形態の場合と同様に、梁部材6の掛け輪24に、チェーンブロック31を備える玉掛けワイヤロープ30を取り付け、この玉掛けワイヤロープ30を乗りかご2に連結し、チェーンブロック31を操作してその乗りかご2を吊り上げる。
【0047】
この後、チェーンブロック34を備える玉掛けワイヤロープ33を滑車23a,23bに通し、この玉掛けワイヤロープ33の一端部を巻上機4に連結し、他端部を例えばガイドレール3bに掛け留め、チェーンブロック34を操作して玉掛けワイヤロープ33に張力をかける。
【0048】
次に、ガイドレール3aにおける最上部のレール分割体3a´とその下側のレール分割体3a´との締結を外して最上部のレール分割体3a´をその下側のレール分割体3a´から分離させる。この分離により巻上機4を備える最上部のレール分割体3a´が独立して前記玉掛けワイヤロープ33で吊られる状態となる。
【0049】
この後、チェーンブロック33を操作して巻上機4と一体のレール分割体3a´を下降させてそのレール分割体3a´の上端部を前記梁部材6の支持部22a間から引き抜く。これにより、巻上機4およびレール分割体3a´は、昇降路1の内壁面と干渉することなく、昇降路1の中央寄りに移行して滑車23aの下方に吊り下げられる。
【0050】
この後、チェーンブロック33をさらに操作して巻上機4をレール分割体3a´ごと昇降させて昇降路1外に搬出する。この際、巻上機4やレール分割体3a´がガイドレール3aと干渉する恐れがあるときには、巻上機4をチェーンブロックを備える別の玉掛けワイヤロープ(図示せず)を用いて梁部材6の中間部の掛け輪24に吊り換え、その状態で昇降させる。
【0051】
このようにこの第2の実施形態の場合には、巻上機4をガイドレール3aから取り外す面倒な作業を要することなく、その巻上機4をレール分割体3a´ごと昇降路1外に搬出することができる。
【0052】
古い巻上機4を昇降路1外に搬出した後には、その古い巻上機4に換えて新たな巻上機4を前述の逆手順により昇降路1内に搬入する。この際、その新たな巻上機4は予めレール分割体3a´に取り付けておき、そのレール分割体3a´と一体に昇降路1内に搬入して前述の逆手順によりレール分割体3a´をガイドレール3aの最上部に締結して連結する。
【0053】
このような手順によれば、暗くかつ狭い昇降路1内で巻上機4をガイドレール3a対して脱着する面倒な作業を要することなく、昇降路1外において容易に能率よく巻上機4をレール分割体3a´から取り外したり取り付けることができる。
【0054】
なお、この第2の実施形態においては、梁部材6の一端側の端部をレールブラケット37を利用して支持するようにしたが、梁部材6の両端側の端部のそれぞれを前記と同様の構造でレールブラケットを介して支持することにより、梁部材6をガイドレール3a,3b間に架設するようにしてもよく、この場合には梁部材6をガイドレール3a,3bの最上部に配置させる場合に限らず、ガイドレール3a,3bの途中の任意の区間に架設することが可能となる。
【0055】
図6には第3の実施形態を示してある。この第3の実施形態においては、前記第1の実施形態の場合と同様に、各ガイドレール3a,3bの頂部に支持具5a,5bが設けられ、これら支持具5a,5b間に梁部材6が架設されている。
【0056】
梁部材6は、互いに離間して平行に並ぶ一対のトロリービーム22を有し、これらトロリービーム22の相互間に一対の滑車23a,23bが設けられている。そしてこの第3の実施形態においては、その一方の滑車23aがトロリービーム22の長手方向に対して移動可能に支持され、その滑車23aを駆動する駆動手段としての一対の油圧シリンダ50がトロリービーム22の上に設けられ、さらに前記油圧シリンダ50に作動油を供給するコントロールユニット51がガイドレール3bの背面部に支持台52を介して支持されている。
【0057】
この第3の実施形態の場合においても、前記第1の実施形態の場合と同様に、チェーンブロック34を備える玉掛けワイヤロープ33を梁部材6の滑車23a,23bに通し、この玉掛けワイヤロープ33を巻上機4に連結し、前記チェーンブロック34を操作して玉掛けワイヤロープ33に張力をかけ、この状態で巻上機4をガイドレール3aから取り外し、この巻上機4を前記玉掛けワイヤロープ33で吊り下げる。
【0058】
この際、巻上機4がガイドレール3aと干渉する恐れがあるときには、前記コントロールユニット51を介して各油圧シリンダ50を作動させ、滑車23aを梁部材6の中間部寄りに移動させる。
【0059】
この移動により滑車23aから吊り下げられた巻上機4がガイドレール3aから大きく離れる梁部材6の中間部に配置し、したがって巻上機4とガイドレール3aとの干渉を防止することができる。
【0060】
このため、第1の実施形態の場合のように、巻上機4を別の玉掛けワイヤロープを用いて梁部材6の中間部に吊り換える作業を要することなく、巻上機4を容易に能率よく梁部材6の中間部に配置させてガイドレール3aとの干渉を避けることができる。そしてこの状態において、前記チェーンブロック34を操作して巻上機4を昇降させ、昇降路1外に搬出する。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、昇降路の内壁面に掛け部材を取り付けるような面倒で、かつ騒音や振動等が伴う作業を要することなく、簡易な手順で乗りかごや巻上機を昇降路の内壁面との干渉を避けつつ安定して吊り下げ、能率よく巻上機の交換作業を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る巻上機交換用治具の使用時の状態を示す斜視図。
【図2】その巻上機交換用治具における支持具の斜視図。
【図3】その巻上機交換用治具における支持具の断面図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係る巻上機交換用治具の使用時の状態を示す斜視図。
【図5】ガイドレールの固定構造を示す正面図。
【図6】この発明の第3の実施形態に係る巻上機交換用治具の使用時の状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…昇降路、2…乗りかご、3a,3b…ガイドレール、4…巻上機、5a,5b…支持具、6…梁部材、22…トロリービーム、23a,23b…滑車、24…掛け輪、30…玉掛けワイヤロープ、31…チェーンブロック、33…玉掛けワイヤロープ、34…チェーンブロック、37…レールブラケット、39…第1のブラケット、41…第2のブラケット。

Claims (5)

  1. エレベータの昇降路内に設けられた一対のガイドレール間に架設可能な梁部材と、
    この梁部材に設けられ、前記ガイドレールに設置されているエレベータの巻上機を取り外して吊るときの吊元として機能する巻上機用の吊元部と、
    前記梁部材に設けられ、前記昇降路内の乗りかごを吊索で吊るときの吊元として機能する乗りかご用の吊元部と、
    を具備することを特徴とするエレベータの巻上機交換用治具。
  2. 前記巻上機用の吊元部は、前記梁部材の長手方向の途中に回転自在に設けられた滑車を含むことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの巻上機交換用治具。
  3. 前記梁部材は、前記各ガイドレールの頂部に設けられた支持具を介してガイドレール間に架設されることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの巻上機交換用治具。
  4. 前記梁部材は、その一端部または両端部が前記ガイドレールを昇降路に固定するレールブラケットを利用してガイドレール間に架設されることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの巻上機交換用治具。
  5. 前記巻上機用の吊元部としての滑車は、前記梁部材の長手方向に沿って移動可能となっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエレベータの巻上機交換用治具。
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