JP4790941B2 - エレベータの主ロープ掛け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、2:1ローピング方式で、巻上機が昇降路の下部に配置されているエレベータの主ロープ掛け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平11−322221号公報には、2:1ローピング方式のエレベータにおける主ロープ掛け方法が示されている。この例の他にも、エレベータのローピング方式やレイアウトに応じて、種々の主ロープ掛け方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例は、巻上機が機械室に設置されている場合の主ロープ掛け方法であるが、近年は、機械室を持たず、巻上機が昇降路内に配置されている機械室レスタイプのエレベータが開発されている。また、機械室レスタイプのエレベータの一例として、昇降路内の下部に巻上機が配置され、昇降路内の上部には、かご側及び釣合重り側返し車が配置されるエレベータが実用化されている。そして、このようなレイアウトのエレベータについて、作業効率の良い主ロープ掛け方法が求められている。
【0004】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、作業効率を向上させることができるエレベータの主ロープ掛け方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータの主ロープ掛け方法は、昇降路内の下部に配置されている巻上機の駆動シーブと、かごの下部に設けられている一対のかご吊り車と、釣合重りの上部に設けられている釣合重り吊り車と、昇降路内の上部に配置されているかご側返し車と、昇降路内の上部に配置されている釣合重り側返し車とに主ロープを巻き掛けるとともに、主ロープの両端部を昇降路内の上部に配置されたかご側及び釣合重り側ロープ止めに連結する方法であって、昇降路内の上部に作業足場を組むとともに、巻取治具に巻き付けた主ロープを最上階の乗場に配置する第1工程、巻取治具から主ロープの一端部を引き出し、かご側及び釣合重り側返し車のいずれか一方の返し車に巻き掛け、主ロープの巻取治具と一方の返し車との間のU字状部分と一端部とを下方へ降ろす第2工程、一端部を駆動シーブに巻き掛けた後、主ロープの駆動シーブと一端部との間の部分を連結治具によりU字状部分に連結する第3工程、主ロープの一方の返し車と駆動シーブとの間の部分を引き下げ、連結治具及び一端部を上昇させる第4工程、一端部をかご側及び釣合重り側返し車のいずれか他方の返し車に巻き掛けるとともに、連結治具を取り外す第5工程、一端部を昇降路内の下部に降ろす第6工程、主ロープの他端部を昇降路内の下部に降ろす第7工程、主ロープを釣合重り吊り車に巻き掛けるとともに、揚重装置により、釣合重り、一端部及び他端部を昇降路内の上部まで引き上げる第8工程、一端部をかご側及び釣合重り側ロープ止めのいずれか一方に連結するとともに、他端部をかご側及び釣合重り側ロープ止めのいずれか他方に連結する第9工程、及び主ロープのかご側返し車とかご側ロープ止めとの間の部分をかご吊り車に巻き掛ける第10工程を含むものである。
【0006】
また、第5工程では、主ロープを他方の返し車に保持するロープ保持具を主ロープと他方の返し車との間に取り付けた後、連結治具の取り外しを行う。
【0007】
さらに、第6工程では、U字状部分のバランスを保つように、巻取治具から主ロープを引き出しつつ、一端部を引き下げる。
【0008】
さらにまた、第7工程では、U字状部分を引き上げるとともに、巻取治具から主ロープを外し、主ロープの他端部を昇降路内に降ろす。
【0009】
また、第8工程では、揚重装置による揚重を行う前に、主ロープを切断し主ロープの長さを調整する。
【0010】
さらに、最上階の床面から釣合重り側ロープ止めまでの高さをA、最上階の床面からかご側ロープ止めまでの高さをB、最下階の床面からかごの下面までの高さをC、主ロープの延び代をDとして、揚重装置により釣合重りの高さを正規ランバイ位置に合わせ、主ロープの釣合重り側の端部を上方に延ばしたときの最下階の床面からの釣合重り側の端部の高さをAに合わせ、主ロープをかご吊り車に巻き掛け、かご側の端部を上方へ延ばしたときの最下階の床面からのかご側の端部の高さがB+(C×2)−Dとなるように主ロープに端末加工を施し、主ロープの長さの調整後には、主ロープをかご吊り車から一旦外すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態の一例によるエレベータのローピング方式を示す説明図であり、主ロープを展開して示している。
【0012】
図において、昇降路1内の下部には、巻上機2が配置されている。巻上機2は、ケーシング3と、ケーシング3に収納された駆動シーブ4と、ケーシング3に収容され駆動シーブ4を回転させる駆動モータ(図示せず)とを有している。
【0013】
昇降路1内の上部には、かご側返し車5及び釣合重り側返し車6が配置されている。駆動シーブ4、かご側返し車5及び釣合重り側返し車6には、主ロープ7が巻き掛けられている。通常は、複数本(例えば3〜5本程度)の主ロープ7が並列に配置されている。
【0014】
昇降路1内の上部には、かご側及び釣合重り側ロープ止め8,9が設けられている。ロープ止め8,9は、シンブルロッド及びシャックルばね等を有している。かご側ロープ止め8には、主ロープ7の一端部であるかご側端部7aが連結されている。釣合重り側ロープ止め9には、主ロープ7の他端部である釣合重り側端部7bが連結されている。
【0015】
主ロープ7のかご側返し車5とかご側端部7aとの間の部分には、かご10が吊り下げられている。かご10の下部には、主ロープ7が巻き掛けられる一対のかご吊り車11a,11bが設けられている。これらのかご吊り車11a,11bは、かご10の下を通る主ロープ7がかご10の間口方向と平行に延びるように配置されている。言い換えれば、一対のかご吊り車11a,11bは、かご10の昇降を案内する一対のガイドレール(図示せず)に対して、かご10の奥行き方向の同じ側に配置されている。
【0016】
主ロープ7の釣合重り側返し車6と釣合重り側端部7bとの間の部分には、釣合重り12が吊り下げられている。釣合重り12の上部には、主ロープ7が巻き掛けられる釣合重り吊り車13が設けられている。
【0017】
次に、主ロープ7の配置方法について説明する。まず、図2は図1のエレベータの主ロープ掛け方法の第1及び第2工程を示す説明図である。第1工程では、昇降路1内の上部に作業足場(三角足場)14が組まれるとともに、巻取治具15に巻き付けた主ロープ7が最上階16の乗場に配置される。
【0018】
なお、この配置方法では、昇降路1内の上部と下部とにそれぞれ作業員が入って作業を行うが、上部での作業は、最上階16の乗場又は作業足場14上で行われる。また、第1工程では、かご10及び釣合重り12は、昇降路1内の下部に配置されている。
【0019】
次に、第2工程では、巻取治具15から主ロープ7のかご側端部7aが引き出され、一方の返し車である釣合重り側返し車6に巻き掛けられる。また、主ロープ7の巻取治具15と釣合重り側返し車6との間のU字状部分7cとかご側端部7aとが同時に下方へ降ろされる。
【0020】
さらに、巻取治具15から主ロープ7を引き出すときに、主ロープ7は、作業足場14に取り付けられたガイド治具17を通される。繰り出される主ロープ7に対して、ガイド治具17により適度な摩擦抵抗が加えられ、主ロープ7の急速な落下が防止される。
【0021】
次に、図3は第3工程を示す説明図である。第3工程では、かご側端部7aが駆動シーブ4に巻き掛けられる。このとき、駆動シーブ4は、ケーシング3内に収納されたままであるため、かご側端部7aは、ロープ通し治具(図示せず)により、ケーシング3に設けられた一対のロープ引出口(図示せず)の一方からケーシング3内に挿入され、他方から引き出される。
【0022】
この後、主ロープ7の駆動シーブ4とかご側端部7aとの間の部分が連結治具18によりU字状部分7cに連結される。また、ガイド治具17にロープ固定治具19が取り付けられ、ガイド治具17に対する主ロープ7の移動が規制される。
【0023】
次に、図4は第4及び第5工程を示す説明図である。第4工程では、主ロープ7の釣合重り側返し車6と駆動シーブ4との間の部分が、図の矢印のように引き下げられる。これにより、連結治具18及びかご側端部7aが上昇される。また、U字状部分7cの下端部も上方へ変位される。
【0024】
次に、第5工程では、かご側端部7aが他方の返し車であるかご側返し車5に巻き掛けられる。そして、主ロープ7をかご側返し車5に保持するロープ保持具20が、主ロープ7とかご側返し車5との間に取り付けられる。この後、ロープ固定治具19による主ロープ7の拘束が解除され、巻取治具15から主ロープ7が引き出され、図4の2点鎖線に示すように、U字状部分7cの部分の自重がアンバランスにならない位置まで、U字状部分7cの下端部の位置が下げられる。
【0025】
この後、連結治具18が取り外される。このとき、U字状部分7cの部分の自重のバランスが確保されているため、U字状部分7cが大きく揺れて昇降路1内の機器に衝突することはない。また、ロープ保持具20を用いたので、連結治具18を取り外したとき、かご側端部7aがU字状部分7cの自重でかご側返し車5から外れることがなく、昇降路1内の上部での作業を1人で行うことができる。
【0026】
次に、図5は第6工程を示す説明図である。第6工程では、U字状部分7cのバランスを保つように巻取治具15から主ロープ7を引き出しつつ、主ロープ7の一端部7aが下方へ引き降ろされる。このとき、ピット内では、主ロープ7の駆動シーブ4とかご側返し車5との間の部分が引き上げられ、これにより主ロープ7にかかる負荷が分散される。
【0027】
この後、図6に示すように、一端部7aがかご10の下部をくぐる程度まで降ろされたら、ロープ保持具20が、主ロープ7と釣合重り側返し車6との間に取り付けられる。
【0028】
次に、図7は第7工程を示す説明図である。第7工程では、U字状部分7cが最上階16の乗場に引き上げられるとともに、巻取治具15から主ロープ7が外され、主ロープ7の最上階16の乗場に位置する部分が8の字に巻き直される。この状態から、釣合重り側端部7bが昇降路1内の下部に降ろされる。複数本の主ロープ7を用いる場合、1本ずつ釣合重り側端部7bが降ろされる。また、釣合重り側端部7bは、巻取治具15に巻かれる前に端末加工が施されている。
【0029】
このように、U字状部分7cを最上階16の乗場に引き上げてから、最上階16にある主ロープ7を巻き直した後、釣合重り側端部7bを降ろすことにより、釣合重り側端部7bを安全に降ろすことができ、昇降路1内の機器に主ロープ7が衝突するのが防止される。
【0030】
図8は第8工程を示す説明図である。第8工程では、主ロープ7が釣合重り吊り車13に巻き掛けられ、ロープ固定治具21により主ロープ7が釣合重り吊り車13に固定される。また、電動チェーンブロック等の揚重装置22により、釣合重り12が吊り上げられる。
【0031】
このとき、かご側端部7aが切断されて主ロープ7の長さが調整され、かご側端部7aに端末加工が施される。具体的には、まず揚重装置22により釣合重り12の高さが正規ランバイ位置に合わせられる。即ち、釣合重り12の下端部と釣合重り用バッファ23との間隔が、かご10が最上階16に着床したときの正規の間隔Eに合わされる。
【0032】
また、最上階16の床面から釣合重り側ロープ止め9までの高さをAとして、釣合重り側端部7bを上方へ延ばしたときの最下階24の床面からの釣合重り側端部7bまでの高さがAに合わせられる。さらに、主ロープ7がかご吊り車11a,11bに巻き掛けられ、かご側端部7aを上方へ延ばしたときの最下階24の床面からのかご側端部7aの高さがB+(C×2)−Dとなるように、主ロープ7が切断され、切断された端部に端末加工が施される。
【0033】
なお、Bは最上階16の床面からかご側ロープ止め8までの高さ、Cは最下階24の床面からかご10の下面まで高さ、Dは主ロープ7の延び代である。延び代Dは、主ロープ7の材料構成により決まる延び率と主ロープ7の長さとの積である。
【0034】
主ロープ7の長さの調整後には、主ロープ7がかご吊り車11a,11bから一旦外される。このように、かご10及び釣合重り12が昇降路1内の下部に位置する間に主ロープ7の長さ調整及び端末加工を行うことにより、安全かつ効率の良い作業を行うことができる。
【0035】
この後、図9に示すように、かご側端部7aが釣合重り12の吊り具22aに連結され、揚重装置22により、釣合重り12、かご側端部7a及び釣合重り側端部7bが昇降路1内の上部まで引き上げられる。このとき、主ロープ7のかご側返し車5とかご側端部7aとの間の部分を引き下げることにより、釣合重り12がスムーズに上昇される。
【0036】
次に、図10は第9工程を示す説明図である。第9工程では、ロープ固定治具21が釣合重り吊り車13から取り外され、かご側端部7aがかご側ロープ止め8に1本ずつ連結されるとともに、釣合重り側端部7bが釣合重り側ロープ止め9に1本ずつ連結される。
【0037】
次に、図11は第10工程を示す説明図である。第10工程では、主ロープ7のかご側返し車5とかご側ロープ止め8との間の部分がかご吊り車11a,11bに1本ずつ巻き掛けられる。このとき、かご吊り車11a,11bは、かご10の下を通る主ロープ7がかご10の間口方向と平行に延びるように配置されているため、かご側端部7aをかご側ロープ止め8に連結した後であっても、主ロープ7をかご吊り車11a,11bに容易に巻き掛けることができる。
【0038】
次に、図12は図3の連結治具18を示す構成図である。連結治具18は、複数本の主ロープ7を挟持することにより主ロープ7の一部に固定される第1及び第2の挟持具31,32と、第1及び第2の挟持具31,32間を連結する連結ワイヤ33a,33bとを有している。
【0039】
図13は図12の第2の挟持具32を示す底面図である。第2の挟持具32は、一対の挟持片34,35と、これらの挟持片34,35を締め付ける複数の締付ねじ36とを有している。第1の挟持具31も第2の挟持具32と同様に構成されている。
【0040】
図3において、例えばU字状部分7cには第1の挟持具21が固定され、主ロープ7の駆動シーブ4と釣合重り側端部7bとの間の部分には第2の挟持具22が固定される。
【0041】
上記のような主ロープ掛け方法では、昇降路1内の下部に降ろされたかご側端部7aを駆動シーブ4に巻き掛けた後、再び昇降路1内の上部に上げる際、主ロープ7自体に連結し、主ロープ7を移動させることで上昇させ、またかご側及び釣合重り側ロープ止め8,9にかご側端部7a及び釣合重り側端部7bを連結する際には、揚重装置22により釣合重り12とともにかご側端部7a及び釣合重り側端部7bが引き上げられるので、主ロープ7とは別の案内ロープを用いずに主ロープ7を配置することができ、作業効率を向上させることができる。
【0042】
また、案内ロープを用いる場合、昇降路1が高くなると案内ロープの重量が増し、ベビーウインチ等が別に必要となるため、案内ロープの配置に手間がかかるが、上記実施の形態によれば、そのような手間も省くことができる。
【0043】
さらに、第6工程では、U字状部分7cのバランスを保つように、巻取治具15から主ロープ7を引き出しつつ、かご側端部7aを引き下げるので、昇降路1内の機器に主ロープ7が衝突するのが防止される。
【0044】
さらに、第8工程では、揚重装置22による揚重を行う前に、主ロープ7を切断し主ロープ7の長さを調整するので、昇降路1内の下部において安全かつ効率良く主ロープ7の長さ調整を行うことができる。
【0045】
さらにまた、主ロープ7の長さ調整においては、主ロープ7をかご吊り車11a,11bに巻き掛け、かご側端部7aを上方へ延ばしたときの最下階24の床面からのかご側端部7bの高さがB+(C×2)−Dとなるように主ロープ7に端末加工を施すので、長さ調整をより正確に行うことができる。
【0046】
なお、上記の例では、主ロープ7の一端部としてかご側端部7aを最初に引き出す手順を示したが、釣合重り側端部7bを最初に引き出してもよい。この場合、かご側返し車5に先に主ロープ7が巻き掛けられる。即ち、かご側返し車5が一方の返し車、釣合重り側返し車6が他方の返し車となる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のエレベータの主ロープ掛け方法は、昇降路内の下部に降ろされた一端部を駆動シーブに巻き掛けた後、再び昇降路内の上部に上げる際、連結治具で主ロープ自体に連結し、主ロープを移動させることで上昇させ、またかご側及び釣合重り側ロープ止めに一端部及び他端部を連結する際には、揚重装置により釣合重りとともに一端部及び他端部が引き上げられるので、主ロープとは別の案内ロープを用いずに主ロープを配置することができ、作業効率を向上させることができる。
【0048】
また、ロープ保持具を用いたので、連結治具を取り外したとき、一端部がU字状部分の自重で他方の返し車から外れることがなく、昇降路内の上部での作業を1人で行うことができる。
【0049】
さらに、第6工程では、U字状部分のバランスを保つように、巻取治具から主ロープを引き出しつつ、一端部を引き下げるので、昇降路内の機器に主ロープが衝突するのが防止される。
【0050】
さらにまた、第7工程では、U字状部分を最上階の乗場に引き上げてから、最上階にある主ロープを巻き直した後、他端部を降ろすことにより、他端部を安全に降ろすことができ、昇降路内の機器に主ロープが衝突するのが防止される。
【0051】
また、第8工程では、揚重装置による揚重を行う前に、主ロープの長さを調整するので、昇降路内の下部において安全かつ効率良く主ロープの長さ調整を行うことができる。
【0052】
さらに、主ロープの長さ調整においては、主ロープをかご吊り車に巻き掛け、かご側端部を上方へ延ばしたときの最下階の床面からのかご側の端部の高さがB+(C×2)−Dとなるように主ロープに端末加工を施すので、長さ調整をより正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の一例によるエレベータのローピング方式を示す説明図である。
【図2】 図1のエレベータの主ロープ掛け方法の第1及び第2工程を示す説明図である。
【図3】 第3工程を示す説明図である。
【図4】 第4及び第5工程を示す説明図である。
【図5】 第6工程を示す説明図である。
【図6】 図5の後段の状態を示す説明図である。
【図7】 第7工程を示す説明図である。
【図8】 第8工程を示す説明図である。
【図9】 図8の後段の状態を示す説明図である。
【図10】 第9工程を示す説明図である。
【図11】 第10工程を示す説明図である。
【図12】 図3の連結治具を示す構成図である。
【図13】 図12の第2の挟持具を示す底面図である。
【符号の説明】
1 昇降路、2 巻上機、4 駆動シーブ、5 かご側返し車、6 釣合重り側返し車、7 主ロープ、7a かご側端部(一端部)、7b 釣合重り側端部(他端部)、7c U字状部分、8 かご側ロープ止め、9 釣合重り側ロープ止め、10 かご、11a,11b かご吊り車、12 釣合重り、13 釣合重り吊り車、14 作業足場、15 巻取治具、16 最上階、18 連結治具、20 ロープ保持具、22 揚重装置、24 最下階。
Claims (6)
- 昇降路内の下部に配置されている巻上機の駆動シーブと、かごの下部に設けられている一対のかご吊り車と、釣合重りの上部に設けられている釣合重り吊り車と、上記昇降路内の上部に配置されているかご側返し車と、上記昇降路内の上部に配置されている釣合重り側返し車とに主ロープを巻き掛けるとともに、上記主ロープの両端部を上記昇降路内の上部に配置されたかご側及び釣合重り側ロープ止めに連結するエレベータの主ロープ掛け方法であって、
上記昇降路内の上部に作業足場を組むとともに、巻取治具に巻き付けた上記主ロープを最上階の乗場に配置する第1工程、
上記巻取治具から上記主ロープの一端部を引き出し、上記かご側及び釣合重り側返し車のいずれか一方の返し車に巻き掛け、上記主ロープの上記巻取治具と上記一方の返し車との間のU字状部分と上記一端部とを下方へ降ろす第2工程、
上記一端部を上記駆動シーブに巻き掛けた後、上記主ロープの上記駆動シーブと上記一端部との間の部分を連結治具により上記U字状部分に連結する第3工程、
上記主ロープの上記一方の返し車と上記駆動シーブとの間の部分を引き下げ、上記連結治具及び上記一端部を上昇させる第4工程、
上記一端部を上記かご側及び釣合重り側返し車のいずれか他方の返し車に巻き掛けるとともに、上記連結治具を取り外す第5工程、
上記一端部を上記昇降路内の下部に降ろす第6工程、
上記主ロープの他端部を上記昇降路内の下部に降ろす第7工程、
上記主ロープを上記釣合重り吊り車に巻き掛けるとともに、揚重装置により、上記釣合重り、上記一端部及び上記他端部を上記昇降路内の上部まで引き上げる第8工程、
上記一端部を上記かご側及び釣合重り側ロープ止めのいずれか一方に連結するとともに、上記他端部を上記かご側及び釣合重り側ロープ止めのいずれか他方に連結する第9工程、及び
上記主ロープの上記かご側返し車と上記かご側ロープ止めとの間の部分を上記かご吊り車に巻き掛ける第10工程
を含むことを特徴とするエレベータの主ロープ掛け方法。 - 上記第5工程では、上記主ロープを上記他方の返し車に保持するロープ保持具を上記主ロープと上記他方の返し車との間に取り付けた後、上記連結治具の取り外しを行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータの主ロープ掛け方法。
- 上記第6工程では、上記U字状部分のバランスを保つように、上記巻取治具から上記主ロープを引き出しつつ、上記一端部を引き下げることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの主ロープ掛け方法。
- 上記第7工程では、上記U字状部分を引き上げるとともに、上記巻取治具から上記主ロープを外し、上記主ロープの他端部を上記昇降路内に降ろすことを特徴とする請求項3記載のエレベータの主ロープ掛け方法。
- 上記第8工程では、上記揚重装置による揚重を行う前に、上記主ロープを切断し上記主ロープの長さを調整することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のエレベータの主ロープ掛け方法。
- 上記最上階の床面から上記釣合重り側ロープ止めまでの高さをA、上記最上階の床面からかご側ロープ止めまでの高さをB、最下階の床面から上記かごの下面までの高さをC、上記主ロープの延び代をDとして、上記揚重装置により、上記釣合重りの下端部と釣合重り用バッファとの間隔を、上記かごが最上階に着床したときの正規の間隔に合わせ、上記主ロープの上記釣合重り側の端部を上方に延ばしたときの上記最下階の床面からの上記釣合重り側の端部の高さをAに合わせ、上記主ロープを上記かご吊り車に巻き掛け、上記かご側の端部を上方へ延ばしたときの上記最下階の床面からの上記かご側の端部の高さがB+(C×2)−Dとなるように主ロープ7を切断し、切断された端部に端末加工を施し、上記主ロープの長さの調整後には、上記主ロープを上記かご吊り車から一旦外すことを特徴とする請求項5記載のエレベータの主ロープ掛け方法。
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