JP2849281B2 - エレベーターの主索交換方法 - Google Patents

エレベーターの主索交換方法

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JP2849281B2 JP14284692A JP14284692A JP2849281B2 JP 2849281 B2 JP2849281 B2 JP 2849281B2 JP 14284692 A JP14284692 A JP 14284692A JP 14284692 A JP14284692 A JP 14284692A JP 2849281 B2 JP2849281 B2 JP 2849281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は既設エレベーターの主索
を新しい主索に交換するエレベーターの主索交換方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベーターの主索交換方法は、
例えば特開昭62−264182号公報に示されてお
り、これを図5に示す昇降路断面図を用いて説明する。
昇降路6の上部に形成した機械室1には機械台2上に配
置した巻上機3が設けられ、この巻上機3の網車4に主
索14が巻き掛けられている。主索14の一端は機械室
1の床部のロープ穴7に挿通されて詳細な図示を省略し
た主索保持棒を介して乗かご9のかご枠10、より詳細
には上はり10aに連結され、一方、他端は上述した主
索保持棒15を介してつり合いおもり16に連結されて
いる。昇降路6の下部のピット8には乗かご9に対応し
て設けた乗かご用緩衝器19と、つり合いおもり16に
対応して設けたつり合いおもり用緩衝器20が設置され
ている。このような構成のエレベーターにおける従来の
既設の主索14の交換は、次のような手順で行なわれ
て、新設の主索22に交換されていた。
【0003】最初に、作業者13が乗かご9の上に乗り
込み、乗かご9を運転しながらこの乗かご9の上部とつ
り合いおもり16の上部がほぼ同一位置に来るようにす
る。既設の主索14の両端にはそれぞれ主索保持棒15
が固着され、この主索保持棒15を介して乗かご9およ
びつり合いおもり16に結合されているが、ここで、主
索保持棒15の調整代を最大に設定して、乗かご9およ
びつり合いおもり16の位置を少し下げる。次に、乗か
ご9を運転して最上階の乗場23に停止させる。このと
き、乗かご9の敷居と最上階の乗場23の敷居のレベル
を合わせ、この状態でつり合いおもり16と緩衝器20
との間隔Aと、既設の主索14の現状の長さXを測定す
る。これで新設の主索22の長さLが次の式(1)から
算出される。 L=(X+2D)−(B−A) (1) ここで、Bは新設の主索22に交換した後に設定される
つり合いおもり16と緩衝器20との間隔であり、また
Dは新設の主索22の端末処理に要する長さを表わして
いる。新設の主索22はこの式(1)より算出した長さ
Lに切断すると共に、間隔Aと同じ長さの間隔片21を
つり合いおもり16と緩衝器20との間隔に挿入し、そ
の後、ピット8につり合いおもり16の上部の主索保持
棒15を交換するための足場18を設定する。
【0004】次に、一端を機械台2に固定した吊り上げ
用ロープ11の他端をロープ穴7から垂下させてその下
端にチェーンブロック12を連結し、チェーンブロック
12を上はり10aに連結して乗かご9を懸垂する。新
設の主索22に交換後、つり合いおもり16と緩衝器2
0との間隔が初期の寸法Bになるようにするため、チェ
ーンブロック12を操作して乗かご9を(B−A)だけ
吊り上げる。
【0005】このようにした後、乗かご9およびつり合
いおもり16の上部の主索保持棒15から既設の主索1
4を全て取り外す。次いで、機械室1内の作業者5が既
設の主索14を1本ずつ機械室1内に巻き上げ、既設の
主索14を全て巻き上げた後、作業者5が新設の主索2
2を1本ずつ機械室1から一端を乗かご9の上に、他端
をつり合いおもり16の上部に降ろす。次に、乗かご9
上の作業者13が乗かご9側の主索保持棒15に新設の
主索22を連結し、足場18上の作業者17がつり合い
おもり16側の主索保持棒15に新設の主索22を連結
する。このようにして、既設の主索14は新設の主索2
2に交換される。
【0006】上述の作業終了後、チェーンブロック1
2、吊り上げ用ロープ11、間隔片21および足場18
を除去する。最後に、乗かご9を運転し、乗かご9の上
部とつり合いおもり16の上部がほぼ同一位置に来るよ
うに乗かご9を停止させ、新設の主索22の張力を調整
した後、正規運転を行ない作業を終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの主索交換方法では、機械室1内の作業者5
が機械室1に既設の主索14を全て巻き上げた後、機械
室1から新設の主索22を一本ずつ一端を乗かご9の上
に、一端をつり合いおもり16の上部に降ろすため、作
業効率が非常に悪い。さらに、主索には油が浸み込ませ
てあるため、滑りやすく、また古い主索では素線切れを
起こしている場合もあり、手を負傷する危険がある。ま
た、乗かご9を機械室1の機械台2に一端を固定した吊
り上げ用ロープ11にて懸吊固定して既設の主索14の
交換作業を行なうため、作業者は機械室1、乗かご9上
およびピット8の足場18とに合計3名以上必要になる
と共に、ピット8での作業者17の安全を確保するた
め、足場18を設置しなければならず、既設の主催の交
換作業を行なうには、大幅な準備のための作業時間を必
要とし、エレベーター利用者に多大の不便をかけてしま
う。
【0008】本発明の目的は、少数の作業者で効率的に
短時間で作業できるようにしたエレベーターの主索交換
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、乗かごの上部とつり合いおもりを所定の位
置に停止させ、非常止め装置を作動させて上記乗かごを
上記案内レールに固定した状態にし、既設の主索の少な
くとも一本を用いて上記つり合いおもりを懸垂し、他の
既設の主索を新設の主索に交換し、その後、交換した新
設の主索で上記つり合いおもりを懸垂した状態で、上記
既設の主索の少なくとも一本を新設の主索に交換するこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によるエレベーターの主索交換方法で
は、既存の装置である非常止め装置を利用して乗かごを
停止させ、既設の主索の少なくとも一本を利用してつり
合いおもりを懸垂した状態にしたため、乗かごを懸垂す
るための特別な装置やロープを設ける必要がないので、
少数の作業者で作業を簡単に行なうことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1は昇降路の縦断面図で、エレベーターそのもの
の構成は従来と同じであるからその説明は省略する。エ
レベーターの主索の交換作業は、次のような手順で行な
って既設の主索14を新設の主索22に交換する。尚、
ここでは主索の本数が3本で乗かご9の上に作業者13
を配置した場合を説明する。作業者13が乗かご9に乗
り込み、乗かご9の上部とつり合いおもり16の上部が
ほぼ同一位置か、所定の寸法だけつり合いおもり16の
上部が乗かご9の上部より高い所定の位置で乗かご9を
停止させた後、主索保持棒15の調整代を最大に設定す
る。次に、乗かご9を運転して最上階の乗場23に停止
させ、乗かご9の敷居と最上階の乗場23の敷居を同一
位置にする。この状態でつり合いおもり16と緩衝器2
0との間隔Aを測定し、新間隔Bを所定の寸法に決め、
乗かご9またはつり合いおもり16の吊り上げ代(B−
A)を決定する。
【0012】再び、乗かご9を運転してその上部とつり
合いおもり16の上部が乗かご9の上部より高い所定の
位置で乗かご9を停止させる。次に、非常止め装置30
を作動させて乗かご9を案内レール31に固定する。こ
の状態で、3本の主索を2つのグループに分け、その一
方のグループである少なくとも1本の既設の主索14a
のつり合いおもり16側に、図1の要部拡大図である図
2に示すように主索を把持する把持具24aを主索保持
棒15より所定の寸法だけ間隔をとって取り付け、また
もう一つの把持具24bをそれよりも上方に取り付け
る。次に、この把持具24aおよび24bをチェーンブ
ロック12に連結し、図2に示すようにチェーンブロッ
ク12を操作して吊り上げ代(B−A)に相当する寸法
だけつり合いおもり16を吊り上げ、こうして非常止め
装置30と既設の主索14aによって乗かご9およびつ
り合いおもり16を支持する。
【0013】このとき、残りの既設の主索14b,14
cは図2に示すように張力が無くなり、たるんだ状態と
なるので、乗かご9およびつり合いおもり16の上部の
主索保持棒15から先ず既設の主索14bを取り外す。
また乗かご9の上はり10aに主索巻き取り治具27を
取り付け、主索巻き取り治具27に巻かれた新設の主索
22のテープ28aを巻回した端に既設の主索14bの
テープ28bを巻回した一端を、図3に示すように主索
接続治具26にて連結する。この主索接続治具26は、
素線を格子円筒状に編み込み素線の端末を二本ずつ固定
したグリッパーと称されるもので、通常は、軸方向長を
縮めて外径を広げているが、図4に示すようにテープ2
9を巻回して既設の主索14bと新設の主索22を連結
後、引っ張り荷重を加えると外径が縮小されて軸方向長
が伸びる。このとき、新設の主索22に連結する既設の
主索14bの一端は乗かご9側あるいはつり合いおもり
16側のどちら側でも良い。さらに、既設の主索14b
の他端を主索巻き取り治具27に取り付け、既設の主索
14bの巻き取りと新設の主索22の送り出しとを同時
に行ない、乗かご9側とつり合いおもり16側の主索保
持棒15に新設の主索22の両端をそれぞれ連結して、
既設の主索14bは新設の主索22に交換される。この
動作を繰り返し、残りの既設の主索14cについても新
設の主索に交換する。
【0014】次に図1および図2に示したチェーンブロ
ック12を操作して、把持具24を取り付けた既設の主
索14aの張力を緩めると、乗かご9およびつり合いお
もり16はすでに新設の主索22にて懸吊支持されてお
り、主索保持棒15の調整代最大に緩めた既設の主索1
4aはたるんだ状態となる。そこで既設の主索14aを
上述にした既設の主索14bと同様の方法で新設の主索
22に交換する。このようにして、既設の主索14は全
て新設の主索22に交換されたことにより、最後に、新
設の主索22の張力を調整し正規運転に移行する。
【0015】このように、乗かご9を既存の非常止め装
置30によって案内レール31に固定し、この固定され
た乗かご9と既設の主索14aを利用してつり合いおも
り16をかりに支持したため、乗かご9とつり合いおも
り16の支持を簡単かつ容易に行なうことができる。ま
た乗かご9の上は10aに主索巻き取り治具27を取り
付け、これに新設の主索22を取り付け、更に、新設の
主索22と既設の主索14を連結し、主索巻き取り治具
27によつて既設の主索14を巻き取りながら、新設の
主索22を送り出すようにしたため、このときの主索の
移動は一方向だけで良く、作業者は乗かご上で作業でき
ると共に直接主索に触れることがなく、主索を落下させ
たり、手に負傷したりする危険がなくなる。さらに、作
業者13の1名で主索の交換作業ができるので大幅な作
業の省略化が図れる。また従来必要であった図5に示す
足場18の設置作業が不要となるため、作業効率が良く
なるだけでなく、作業時間も短縮され、エレベーターの
不停時間が短くなり利用者の不便を少しでも解消でき
る。さらに、主索交換後、乗かご9を動かすことなく、
主索の張力調整もでき安全である。
【0016】尚、本実施例では主索を把持する把持具2
4a,24bをつり合いおもり16側に取り付けたが、
把持具24a,24bを乗かご9側に取り付けても同様
の効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、非常止
め装置によって乗かごを停止させた後、既設の主索の少
なくとも一本を他の主索よりも縮めてつり合いおもりを
懸垂し、これによって緩んだ他の既設の主索を新設の主
索に交換するようにしたので、小数の作業者で作業が可
能となり、しかも、既存の非常止め装置を利用したた
め、簡単かつ短時間に作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエレベーターの主索交
換方法の作業途中状態を示す昇降路の縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大正面図である。
【図3】既設の主索と新設の主索の連結部の連結前状態
を示す正面図である。
【図4】既設の主索と新設の主索の連結部の連結後状態
を示す正面図である。
【図5】従来のエレベーターの主索交換方法を示す昇降
路の縦断面図である。
【符号の説明】
3 巻上機 4 網車 6 昇降路 9 乗かご 14 既設の主索 16 つり合いおもり 22 新設の主索 30 非常止め装置 31 案内レール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上機の綱車に巻きかけられた複数本の
    既設の主索と、この既設の主索の一端に連結した乗かご
    と、上記既設の主索の他端に連結したつり合いおもり
    と、上記乗かごを案内レールに固定するよう作動する非
    常止め装置とを有して成り、上記既設の主索を新設の主
    索に交換するエレベーターの主索交換方法において、上
    記乗かごの上部とつり合いおもりを所定の位置に停止さ
    せ、上記非常止め装置を作動させて上記乗かごを上記案
    内レールに固定した状態にし、上記既設の主索の少なく
    とも一本を用いて上記つり合いおもりを懸垂し、他の上
    記既設の主索を新設の主索に交換し、その後、交換した
    新設の主索で上記つり合いおもりを懸垂した状態で、上
    記既設の主索の少なくとも一本を新設の主索に交換する
    ことを特徴とするエレベーターの主索交換方法。
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