JPH04140291A - エレベータの主索交換方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は既設エレベータの主索交換方法に関する。

〔従来の技術〕

従来の既設エレベータの主索交換方法を図に基づき説明
する。

第７図は例えば特開昭６２−２６４１８２号公報に示さ
れた従来のエレベータの主索交換方法を説明する昇降路
の縦断面図である。

第７図に示す１は機械室、２は機械室１の床に支持され
た機械台、３は機械台２の上に設置された巻上機、４は
巻上機３の綱車、５は機械室１内の作業者、６は機械室
１の直下に形成された昇降路、７は昇降路６から機械室
１に通しるロープ穴、８は昇降路６の底部を構成するピ
ット、９は昇降路６内に設置されガイドレール（図示せ
ず）に案内されて昇降するかご、１０はかご９を支持す
るかご枠で、１０ａはかご枠１０の上はり、１１は上端
が機械室２に結合されロープ穴７を通って下垂され、下
端にチェーンブロック１２が装着されたつり上げ用ロー
プで、チェーンブロック１２は上はり１０ａに結合され
ている。１３はがご９の上に乗った作業者、１４は一端
が主索保持棒１５にて上はり１０ａに結合され、中間部
が綱車４に巻き掛けられた既設の主索、１６は既設の主
索１４の他端に主索保持棒１５にて結合されガイトレー
ル（図示せず）に案内されて昇降するつり合いおもり、
１７は足場１８を使用して作業する作業者、１９はピッ
ト８に設置されたがご９用の緩衝器、２０は同じくつり
合いおもり１６用の緩衝器、２１はつり合いおもり１６
と緩衝器２０の間に挿入された間隔片である。

従来のエレベータの主索交換方法は前記のように構成さ
れ、次のような手順で既設の主索１４を新設の主索２２
に交換する。最初に、作業者１３がかご９の上に乗り込
み、かご９を運転し、かご９の上部とつり合いおもり１
６の上部がほぼ同一位置か、所定の寸法だけつり合いお
もり１６の上部がかご９の上部より高い位置でかと９を
停止させる。

そして、既設の主索１４の両端にはそれぞれ主索保持棒
１５が固着され、これらの主索保持棒１５を介して一端
にかご９、他端につり合いおもり１６がそれぞれ結合さ
れているが、ここで、主索保持棒１５の調整代を最大に
設定する。これで、かご９およびつり合いおもり１６の
位置は少し下がる。

次に、かご９を運転して最上階の乗場２３に停止させる
が、このとき、かご９の敷居（図示せず）と最上階の乗
場２３の敷居（図示せず）を同一位置にする。この状態
でつり合いおもり１６と緩衝器２０との間隔Ａを測定す
る。また、既設の主索１４の現状の長さＸを測定する。

これで新設の主索２２の長さＬが次式から算出される。

Ｌ＝　（Ｘ＋２Ｄ）−（Ｂ−Ａ） ここに、Ｂ：新設の主索２２に交換後に設定されるつり
合いおもり１６と緩衝器 ２０との間隔。

Ｄ＝新設の主索２２の端末処理に要す る長さ。

この式より算出した長さＬに新設の主索２２を切断する
。また１間隔Ａと同し長さの間隔片２１をつり合いおも
り１６と緩衝器２０との間隔に挿入する。その後、ピッ
ト８につり合いおもり１６の上面の主索保持棒１５を交
換するための足場１８を設置する。

次に、つり上げ用ロープ１１の上端を機械台２に結合し
、ロープ穴７から下垂させ、下端にチェーンブロック１
２を連結し、チェーンブロック１２を上はり１０ａに連
結して、かご９を機械台２に懸垂固定する。そして、新
設の主索２２に交換後、つり合いおもり１６と緩衝器２
０との間隔が所定の寸法Ｂになるようにするため、チェ
ーンブロック１２を操作してかと９を（Ｂ−Ａ）だけつ
り上げる。

このようにした後、かご９及びつり合いおもり１６の上
部の主索保持棒１５から既設の主索１４を全て取り外す
。そして、機械室１内の作業者５が既設の主索１４を１
本ずつ機械室ｌ内に巻き上げる。既設の主索１４を全て
巻き上げた後、作業者５が新設の主索２２を１本ずつ機
械室１から一端をかご９の上に、他端をつり合いおもり
１６の上部に降ろす。

次に、作業者１３がかご９側の主索保持棒１５に新設の
主索２２を取付け、作業者１７がつり合いおもり１６側
の主索保持棒１５に新設の主索２２を取付ける。このよ
うにして、既設の主索１４は新設の主索２２に交換され
る。

前述の作業終了後、チェーンブロック１２、つり上げ用
ロープ１１、間隔片２１および足場１８を除去する。そ
して、かご９を運転し、かご９の上部とつり合いおもり
１６の上部がほぼ同一位置か、所期の寸法だけつり合い
おもり１６の上部がかご９の上部より高い位置でかと９
を停止させる。

最後に、新設の主索２２の張力を調整した後、正規運転
を行い作業を完了する。

なお、７階床程度の建物のエレベータでは、主索の重量
も軽いので、既設の主索を機械室に巻き上げるのにウィ
ンチ等は不要で、通常作業者も３名程度でよい。しかし
、主索は麻心に油が浸み込ませであるため、滑りやすく
、また古い主索では素線切れを起こしている場合もあり
、手に負傷することもあるため高階床になると安全上ウ
ィンチを使用して作業したり作業者を増員したりしてい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記のような従来のエレベータの主索交換方法にあって
は、かご９を機械室１の機械台２よりつり上げ用ロープ
１１にて懸垂固定して既設の主索１４の交換作業を行う
ため、作業者は機械室１、かご９上およびピット８の足
場１８と少なくとも３名必要になるという問題点がある
。また、ピット８内で作業を行う作業者１７の安全を確
保するため、足場１８を設置しなければならず作業効率
の点で問題となっていた。このため、既設の主索１４の
交換作業を行うには大幅な作業時間を必要とし、エレベ
ータ利用者に多大の不便をかけるという問題もあった。

本発明はこのような従来技術における実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、少数の作業者でしかも効率的
に作業ができるエレベータの主索交換方法を提供するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するために本発明は、巻上機の綱車に複
数本の主索が巻き掛けられ、前記主索のどちらか一端に
かごを、他端につり合いおもりをそれぞれ結合し、これ
らのかとおよびつり合いおもりを前記巻上機の能動によ
って昇降路内を昇降させるエレベータの主索交換方法に
おいて、前記かごの上部とつり合いおもりの上部がほぼ
同一位置か、所定の寸法だけつり合いおもりの上部がか
ごの上部より高い位置でかごを停止させ、前記主索を前
記巻上機の綱車に固着させた後、前記綱車を所定量回転
させて前記主索を綱車に巻き付け、この状態で前記かご
とつり合いおもりをそれぞれ固定手段を介して保持し、
前記主索をかごとつり合いおもりから取り外して新設の
主索に交換するようにしたものである。

〔作用〕

この発明は前記のように、かごの上部とつり合いおもり
の上部がほぼ同一位置か、所期の寸法だけつり合いおも
りの上部がかごの上部より高い位置でかごを停止させ、
既設主索を巻上機の綱車に固着させる。そして、前記既
設主索を綱車に巻き付けることによってかご戒はつり合
いおもりをつり上げ、既設主索の長さを見掛は上短くし
たのち。

固定手段を介してかとおよびつり合いおもりのそれぞれ
を保持し、次いで、既設の主索を新設の主索に交換する
。これにより、かごおよびつり合いおもりから既設の主
索を取外す作業や、新設の主索の取付作業がかご上で行
えるため、ピットでの作業は不要となる。したがって、
少数の作業者でしかも効率的に作業ができる。

〔実施例〕

以下、本発明のエレベータの主索交換方法の実施例を図
に基づいて説明する。

第１図〜第６図は本発明のエレベータの主索交換方法の
一実施例を説明する図で、第１図は主索交換方法の作業
手順を示すフローチャート、第２図は昇降路の縦断面図
、第３図は既設主索を綱車へ固着した状態を示す機械室
部分の正面図、第４図は第３図の綱車のＡ部を示す拡大
正面図、第５図は第３図の綱車を回転させた状態を示す
正面図、第６図はつり合いおもりを懸垂固定した状態を
示す正面図である。なお、前述した第７図と同一部分は
同一符号で示し、説明を省略する。

第３図〜第５図に示す２４は既設の主索１４を綱車４に
固着させる巻き付はロープ、２５は巻き付はロープ２４
を固定するクリップである。また、第５図に示す２７は
かと９とつり合いおもり１６を案内するガイドレール、
２８はガイドレール２７同士を連結するガイドレールつ
なぎ板、２９はつり合いおもり１６をガイトレールつな
ぎ板２８から懸垂固定する固定金具であり、３０は懸垂
固定する際に用いる吊り上げ用ロープである。

本実施例にあっては、第１図に示す作業手順にしたがっ
て主索交換を行うようになっている。すなわち手順Ｓ１
として、作業者１３がかご９上に乗り込み、かご９の上
部とつり合いおもり１６の上部がほぼ同一位置か、所定
の寸法だけつり合いおもり１６の上部がかご９の上部よ
り高い位置でかご９を停止させる。この後、主索保持棒
１５の調整代を最大に設定し、再びかご９を運転して最
上階の乗場２３に停止させる。このとき、かご９の敷居
（図示せず）と最上階の乗場２３の敷居（図示せず）を
同一位置にする。この状態でつり合いおもり１６と第７
図に示す緩衝器２０との間隔Ａを測定するとともに、既
設の主索１４の現状長さＸを測定する。そして、新間隔
Ｂを決定して新設の主索２２の長さＬを算呂する。次い
で、再びかと９を運転してかご９の上部とつり合いおも
り１６の上部がほぼ同一位置か、所定の寸法だけつり合
いおもり１６の上部がかと９の上部より高い位置でかご
９を停止させる。

そして、機械室ｌの作業者５は手順Ｓ２として第３図に
示すように既設の主索１４を巻上機３の綱車４に固着さ
せる。この既設の主索１４の綱車４への固着方法は、第
４図に示すように巻き付は用ロープ２４を綱車４のリブ
穴部４ａに通すとともに、既設の主索１４と綱車４とに
巻き付け、クリップ２５にて固定する。なお、固着位置
は綱車４のそらせ車２６側の主索の呂入り口付近とする
ことが望ましい。

次に、手／＠Ｓ３として巻上機３を低速運転にて駆動さ
せることにより、綱車４を第５図の時計回り方向に所定
量だけ回転させ、第５図に示すように既設の主索１４を
綱車４に巻き付ける。これにより、かご９とつり合いお
もり１６の主索１４の見掛は上の長さが短くなる。なお
、綱車４の回転量は、かご９が（Ｂ−Ａ）だけ吊り上が
る量とする。

このようにした後、作業者１３は手順Ｓ４としてかと９
に取り付けられているかご９の落下を防止する非常止め
装置（図示せず）を動作させる。

これによって、非常止め装置はレールを挾み付けかご９
をレールに保持する。次いで、手順Ｓ５として第６図に
示すように、固定金具２９をガイドレール２７のつなぎ
板２８に取付け、つり上げ用ロープ３０にてつり合いお
もり１６を懸垂固定する。そして、主索保持棒１５の調
整代をゆるめ、かご９とつり合いおもり１６を下方に所
定量移動させる。これによって、かご９は非常止め装置
によって確実に保持され、一方、つり合いおもり１６は
固定金具２９とつり上げ用ロープ３０にて懸垂固定され
る。これで、綱車４に固着した既設の主索１４の張力が
無くなり、たるんだ状態となる。なお、固定手段は上述
した非常止め装置、固定金具２９、つり上げ用ロープ３
０よりなっている。

次に、手順Ｓ６として既設の主索１４をかご９側とつり
合いおもり１６側のそれぞれの主索保持棒１５の上部付
近で全数切断する。そして、作業者５は綱車４に固着し
た巻き付はロープ２４の固定用クリップ２５を取外し、
この後、巻き付はロープ２４を綱車４から取外して既設
の主索１４を機械室１内に１本ずつ巻き上げる。全ての
既設の主索１４を巻き上げた後、新設の主索２２を機械
室１から１本ずつ一端をかと９の上に、他端をつり合い
おもり１６の上部に降ろし、手順Ｓ７として作業者１３
がかご９側とつり合いおもり１６側のそれぞれの主索保
持棒１５に新設の主索２２を取付ける。この作業を順次
主索の本数分繰返して行う。

その後、主索保持棒１５の調整代を締め上げ新設の主索
２２にてかご９およびつり合いおもり１６を懸垂する。

これによって、つり合いおもり１６を懸垂固定していた
つり上げ用ロープ３ｏの張力が無くなり、たるんだ状態
となる。そして、手順Ｓ８として固定金具２９およびつ
り上げ用ロープ３０を取り外し、つり合いおもり１６の
懸垂固定の解除を行う。次に、手順Ｓ９としてかと９が
上方に移動する方向に綱車４を所定量回転させることに
より、ガイトレール２７を挾んでかと９を保持している
非常止め装置を復帰させる。

最後に新設の主索２２の張力を調整した後、正規運転に
移行する。

このようにして構成した本実施例では、少数の作業者、
つまり、作業員５．１３の２名で主索交換の作業を行う
ことができるとともに、足場１８の設置作業が不要とな
るため効率的に作業を行うことができる。主索１４の交
換後、かご９を動かすことなく新設の主索２２の張力調
整もできるので安全である。また、綱車４に主索１４を
固着させ、この綱車を所定量回転させるだけで主索の長
さを見掛は上短くできるため、従来必ず必要であったチ
ェーングロックが不必要となり１作業時に用意すべき道
具が少なくてすむ。さらに、既設の主索１４をすべて新
設の主索２２に交換した後に、つり合いおもり１６およ
びかご９を懸垂するようにしたので、主索を１本ずつ交
換する方法の際に生じる主索の伸びによる長さの不揃い
を防ぐことができ、主索の張力の調整が容易になる。

なお、本実施例では既設の主索１４の長さを作業中に実
測し、新設の主索２２の長さを算出したが、主索１４の
交換作業前に新設の主索２２の長さを算出しておき、事
前に新設の主索２２を所定の寸法に切断し、現場に搬入
すれば作業性が更に向上することは明白である。また、
作業者をかと９上と機械室１にそれぞれ配置し、２名の
作業者で実施したが、かご９上と機械室１を別のエレベ
ータを使用するなどの方法で容易に移動可能であれば、
本発明による主索交換方法によって作業者１名で作業す
ることも可能である。

〔発明の効果〕

本発明は以上のように構成したので、少数の作業者で主
索の交換作業を行うことができ、したがって、従来に比
へて人件費を削減することができる。また、効率的に作
業できることから作業時間が短縮され、これにより、エ
レベータの停止時間が短くなり、利用者の不便を従来に
比べて解消できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本発明のエレベータの主索交換方法の
一実施例を説明する図で、第１図は主索交換方法の作業
手順を示すフローチャート、第２図は昇降路の縦断面図
、第３図は既設主索を綱車へ固着した状態を示す機械室
部分の正面図、第４図は第３図の綱車のＡ部を示す拡大
正面図、第５図は第３図の綱車を回転させた状態を示す
正面図、第６図はつり合いおもりを懸垂固定した状態を
示す正面図、第７図は従来の主索交換方法を説明する昇
降路の縦断面図である。 ３　・・巻上機、４・・・・・・綱車、６・・・・昇降
路、９・かご、１４・・・既設の主索、１６・・・・つ
り合いおもり、２２・　新設の主索、２４・・巻きイ寸
は用ロープ、２５・・・クリップ、２９・・固定金具、
３０・・つり上げ用ロープ。 第 図 ２す７フ９ 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）巻上機の綱車に複数本の主索が巻き掛けられ、前
   記主索の一端にかごを、他端につり合いおもりをそれぞ
   れ結合し、これらのかごおよびつり合いおもりを前記巻
   上機の駆動によつて昇降路内を昇降させるエレベータの
   主索交換方法において、前記かごの上部とつり合いおも
   りの上部がほぼ同一位置か、所定の寸法だけつり合いお
   もりの上部がかごの上部より高い位置でかごを停止させ
   、前記主索を前記巻上機の綱車に固着させた後、前記綱
   車を所定量回転させて前記主索を綱車に巻き付け、この
   状態で前記かごとつり合いおもりをそれぞれ固定手段を
   介して保持し、前記主索をかごとつり合いおもりから取
   り外して新設の主索に交換することを特徴とするエレベ
   ータの主索交換方法。