JP3531504B2 - エレベータの安全装置 - Google Patents
エレベータの安全装置Info
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Description
なし据付工法等において、昇降体を昇降するウインチの
ワイヤロープが切断したり緩んだ場合に作動して、昇降
体を停止させる安全装置に関するものである。
ータの据付工法として、特開平4―41383号公報に
記載されたものがある。これを昇降路の縦断面図である
図3により説明する。
ピット、3は昇降路1の頂部に設けられた機械室、5は
乗場床、6は最下階の乗場床5に設置した仮設用のウイ
ンチ、7はウインチ6により牽引されるワイヤロープ、
8はプーリである。10はかご枠、11はかご枠10に
組み立てられた作業床、12はかご枠10を案内するガ
イドレール、13は後に設置するカウンターウエイト用
のガイドレールで両者とも複数のレールを上下に連結し
て一体化された構成である。14は各ガイドレール1
2,13の上端を機械室3の床に保持する保持具であ
る。
調速機、16はピット2に設けた張り車17と調速機1
5のプーリとの間に巻き掛けられたガバナロープであ
る。18はかご枠10の下部に設けた本設用の非常止め
装置であり、ガバナロープ16に連結されている。
ンチ6によりワイヤロープ7を牽引して、最下階でレー
ルを順次連結しながらかご用のガイドレール12を吊り
上げ、その上端を保持具14により機械室3の床に保持
し、下部を昇降路1の壁に芯出し固定する。同様にカウ
ンターウエイト用のガイドレール13も設置する。そし
て、最下階で本設かご枠10を組み立て、作業床11及
び非常止め装置18を設置する。
し、ウインチ6を運転してかご枠10とともに作業床1
1を昇降し各ガイドレール12,13の芯出し固定、乗
場部品や昇降路内機器の取付等を行っていく。万一ワイ
ヤロープ7が切断する事態が発生した場合には、かご枠
10は落下するが、かご枠10の下降速度が所定速度を
超えると調速機15が作動してガバナロープ16を拘束
し、非常止め装置18を作動させてかご枠10を停止さ
せる。
は、昇降路1の頂部に機械室3が設けられ、そこに調速
機15が設置されているが、油圧エレベータや小型のエ
レベータの一部には、調速機15を省略し、代わりにか
ごを吊っている主ロープが切断又は弛緩したときに非常
止め装置を作動させるスラックロープセーフティが設け
られる場合がある。この場合に上記の据付工法を適用し
ようとすると。本設エレベータでは不要な調速機又はこ
れと同等品を据付工事のためにのみ設置しなければなら
ず、無駄が多いという問題があった。また、現場によっ
ては調速機15の設置が困難な場合もあった。
ンチを設置しワイヤロープが切断又は弛緩するとかご枠
に対してウインチが変位し、これによってかご枠に設置
されている非常止め装置を作動させるものである。
により説明する。本実施形態は機械室のないエレベータ
の場合を示しており、図1は昇降路の縦断面図、図2は
図1の要部側面図であり、図3と同一符号は同一のもの
を示している。
の乗場から頂部足場20を組み、仮設吊りビーム21を
昇降路上部に固定し、このビーム21からウインチ用の
ワイヤロープ22を2本垂下する。次にウインチ(図示
省略)によりかご用ガイドレール12及びカウンターウ
エイト用ガイドレール13(図示省略)を吊り上げその
上下端部を昇降路1の壁に芯出し固定する。そして、ピ
ット2で本設のかご枠10を組み立て、このかご枠10
に作業台30、昇降装置31、昇降装置31の制御盤3
2を取り付け、仮設動力ケーブル34の配線を行い、昇
降装置31に組み込まれた2台のエンドレスウインチ3
3にワイヤロープ22を巻き掛ける。35は防護ネッ
ト、36はワイヤロープ22が貫通する保護カバーであ
る。
は、図2に示すようになっている。40は固定部であ
り、上枠41,竪枠42,下枠43により辺のみで形成
された直方体状をなし、ブラケット44によってかご枠
10に吊り下げ固定されている。50は可動部であり、
上枠51,竪枠52,下枠53により辺のみで形成され
た直方体状をなし、内部には2台のエンドレスウインチ
33が固定されている。54はワイヤロープ22の返し
装置であり、ワイヤロープ22はエンドレスウインチ3
3に巻き掛けられた後、返し装置54を経て昇降路1の
下端へ至っている。この可動部50は固定部40の内側
に挿入するようにしてばね60で連結されており、固定
部40に対して可動部50は上下に変位可能になってい
る。
ンナーケーブル63が貫通した構成のプルケーブルであ
り、アウターケーブル62の一端は固定部40に、イン
ナーケーブル63の一端は可動部50に固定されてい
る。また、アウターケーブル62の他端はブラケット6
4によりかご枠10に固定され、インナーケーブル63
の他端はかご枠10に回動自在に取り付けられたレバー
65に固定されている。更にこのレバー65にはロッド
66が連結されており、このロッド66の先には従来と
同様に非常止め装置(図示省略)が設置されている。ま
た従来と同様に、非常止め装置はかご枠10の両側に1
個づつあり、一方の非常止め装置が作動すると他方も連
動して作動する。
ドレスウインチ33でワイヤロープ22を巻き取り繰り
出しながらかご枠10を上昇させて、ガイドレール1
2,13の芯出し固定等従来と同様の据え付け作業を行
っていく。
事態が発生した場合には、ばね60により可動部50は
押し下げられる。これにより、インナーケーブル63が
引っ張られるため、レバー65が引き上げられ、非常止
め装置が作動してかご枠10を停止させる。
がなくてもワイヤロープ22の切断又は弛緩時にはかご
枠10を安全に停止させることができる。また、調速機
の場合はかご枠10が所定速度以上で下降しないと作動
しないが、本実施形態ではワイヤロープ22の切断又は
弛緩時に非常止め装置を作動させるため、安全性が高
い。
について説明したが、図3のように調速機を有するエレ
ベータに適用することもできる。またウインチ33とし
てエンドレスウインチを使用しているが、一端をウイン
チの巻胴部に固定した通常のウインチを使用してもよ
い。ワイヤロープ22の一端は昇降路上部に固定してい
るが、建物(固定側)に固定できれば他の場所でもよ
く、更にその本数も2本に限定されない。
ワイヤロープの切断又は弛緩が発生したときに非常止め
装置を作動させてかご枠を停止させるため、調速機のよ
うな装置がなくても据え付け時の安全性を確保すること
ができる。
ある。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 かご枠に昇降装置を取り付け、この昇降
装置を使ってかご枠を昇降するエレベータにおいて、前
記昇降装置はかご枠10に固定された固定部40と、こ
の固定部40に対して変位可能に連結された可動部50
と、この可動部50に固定された仮設用のウインチ33
とを備えており、一端は建物側に取り付けられて他方は
前記ウインチ33に巻き掛けられたロープ22と、前記
かご枠10を非常停止させる非常止め装置18と、前記
ロープ22の切断又は弛緩により前記固定部40に対し
て前記可動部50を変位させる手段と、この変位を前記
非常止め装置18に伝達する手段とを備えたことを特徴
とするエレベータの安全装置。 - 【請求項2】 前記変位を伝達する手段は、インナーケ
ーブル63とアウターケーブル62を有するプルケーブ
ル61であることを特徴とする請求項1に記載のエレベ
ータの安全装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31691498A JP3531504B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | エレベータの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31691498A JP3531504B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | エレベータの安全装置 |
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Family
ID=18082329
Family Applications (1)
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JP31691498A Expired - Fee Related JP3531504B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | エレベータの安全装置 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103693523A (zh) * | 2013-12-20 | 2014-04-02 | 浙江大学苏州工业技术研究院 | 钢丝绳松绳及断裂报警装置 |
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1998
- 1998-10-19 JP JP31691498A patent/JP3531504B2/ja not_active Expired - Fee Related
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