JP3464395B2 - エレベータの主索交換方法 - Google Patents
エレベータの主索交換方法Info
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Description
索交換方法に関するものであり、とくに既設の1:1ロ
ーピング・エレベータの旧主索を新主索に交換するため
のエレベータの主索交換方法に関するものである。
が多くなり、また火力発電所の煙突等の特殊なところに
もエレベータが設置されている。このような高い構造物
において、主索交換は必要であるが、主索の交換等によ
りエレベータが長時間停止することは、利用者に不便を
かけることになり好ましいことではない。
は、通常、巻上機の綱車に6〜10本の主索が巻掛けら
れている。また、各主索の両方の端末は、それぞれ鋼鉄
製の保持器に合金加工により結合され、それらの保持器
の先端がかごの上梁及び釣合い重りの上部にそれぞれ固
着されている。
公報及び特開昭63−282022号公報などに示され
たものと同様の従来のエレベータの主索交換中の状態を
示す断面図である。図において、1は昇降路、2は昇降
路1の上部に設けられた機械室、3は機械室2内に設置
された巻上機、4は機械室2内に設けられたそらせ車、
5は同じく機械室2に設置された制御盤である。
掛けられた複数本(この例では6本)の旧主索、7は昇
降路1内に設けられ、旧主索6の一端に吊り下げられて
いるかご、8は昇降路1内に設けられ、旧主索6の他端
に吊り下げられている釣合い重り、9はかご7の上梁及
び釣合い重り4の上部に固着されている保持器であり、
それぞれ旧主索6の端末を保持している。
インチ用滑車、11は最上階の階床に設置されたワイヤ
ウインチ、12はワイヤウインチ11から引出されたワ
イヤであり、このウインチワイヤ12は、ウインチ用滑
車10を経て、その先端部がロープ吊り治具13を介し
て旧主索6の途中に接続されている。14、15はかご
7を昇降路1の天井部から吊下げるための玉掛けワイヤ
及びチェンブロックである。
器であり、この主索供給器16には新主索6aが巻き付
けられている。17は昇降路1底部のピット1aに設置
された緩衝器、18はピット1aに設けられ、釣合い重
り8を支持する重り受け梁、19はピット1aから釣合
い重り8の上部に架けられている作業はしごである。
る。まず、かご7を最上階に停止させ、ピット1a内に
入り、釣合い重り8の下部と重り側の緩衝器17との間
の間隙寸法を測定する。次いで、重り受け梁18が釣合
い重り8の下に入るまで釣合い重り8を上昇させ、かご
7を下降させる。そして、重り受け梁18が入る間隙と
なったら、重り受け梁18を釣合い重り8の下に配置
し、かご7を上昇させて重り受け梁18上に釣合い重り
8を設置する。
びチェンブロック15を取付けて、かご7の上梁をチェ
ンブロック15により吊上げる。次いで、釣合い重り8
側の旧主索6をかご7の上端とほぼ同一の高さ位置で、
昇降路壁に取付けられたロープ保持治具60に固定し、
直上の中間切断点28で旧主索6を全数切断する。次い
で、かご7側の上梁に固定されている保持器9の直上の
上端切断点27で旧主索6を1本だけ切断し、切断した
旧主索6を機械室2で巻取り撤去する。このような作業
を旧主索6の本数分繰返して、6本の旧主索6全部の上
部を撤去する。そしてかご7側の保持器9をかご7の上
梁より取去る。
釣合い重り8側の保持器26の直上の下端切断点29で
旧主索6を6本全部切断し、保持器26を釣合い重り8
から取去る。そして、かご7上にて、ロープ吊り治具1
3をロープ保持治具60より吊下がっている旧主索6の
1本をロープ保持治具60の下方の位置で固定し、そし
てロープ吊り治具13に固定された旧主索6と同一の旧
主索6をロープ保持治具60より固定を解除する。そし
てワイヤウインチ11を運転し旧主索6を下降させ、最
下階25の乗場で旧主索6を撤去する。このような作業
を旧主索6の本数分繰返して、旧主索6全数の残り部分
を撤去する。
れている新主索6aを、余裕分を持たせた状態で、ウイ
ンチワイヤ12及びロープ吊り治具13に取付け、ワイ
ヤウインチ11を運転し新主索6aを引上げる。そし
て、新主索6aの上端がかご7の上端とほぼ同一の高さ
位置に来たらワイヤウインチ11を止めて新主索6aの
上端をウインチワイヤ12から取外し、機械室2から降
ろした図示しない麻ロープに新主索6aの上端を連結す
る。そして、ワイヤウインチ11を運転し新主索6aを
さらに引上げると同時に、機械室2から降ろした麻ロー
プを機械室2へ引上げて、新主索6aの上端が機械室2
に来たら引上げと同時に新主索6aを巻取る。ロープ吊
り治具13がかご7の上端とほぼ同一の高さ位置に来た
ら、ワイヤウインチ11を止めて、新主索6aを巻上機
3の綱車及びそらせ車22に巻掛け、端末を合金加工し
保持器9を取付けた後、その保持器9をかご7の上梁に
固定する。新主索6aをかご7に固定した後、釣合い重
り8の上部にて指定した寸法で新主索6aを切断し、か
ご7側と同様に端末加工し固定する。このような作業を
新主索6aの本数分繰返して、新主索6aの取付け作業
が完了する。
ベータの主索交換方法においては、複数本のロープから
なる旧主索6の撤去及び取付けの作業を1本ずつ行うた
め、作業時間が長く、エレベータの運休時間も長くなっ
てしまうという問題点があった。また、既設の建物で
は、ワイヤウインチ11の設置場所が限定されることが
多く、設置場所の確保が困難な場合があるという問題点
もあった。例えば煙突、吊り橋の支柱等では従来のロー
プ交換方法で必要であった途中階床あるいは最上階床が
無いことが多く適用ができないことさえあった。さら
に、最近ではホテル等の最上階はレストランや展望階で
絨毯が敷き詰められているので、工事のときに最上階を
使用できないという問題点もあった。
ることを課題としてなされたものであり、小型で、安価
で、かつ簡単な構造の主索保持具を用いて、作業時間を
短縮したエレベータの主索交換方法を得ることを目的と
する。
ために、この発明に係るエレベータの主索交換方法によ
れば、昇降路下端部にかごを停止させ、新主索を昇降路
下部近傍に置いて、その一端部をかごに、このかごと新
主索との間にかかる負荷が増大するにつれ新主索に作用
する緊縛力が増大する主索保持具を用いて保持し、その
保持部と先端との間にかごが昇降路上端近傍に位置した
ときに新主索の先端が機械室の巻上機を通ってかごに連
結され得るような充分な余裕部分を形成し、余裕部分を
かごに保持し、かごを新主索と共に昇降路上端部まで上
昇させ、同時に釣合い重りを昇降路下端部にまで下降さ
せ、かご及び釣合い重りをそれぞれの位置に保持し、旧
主索を昇降路上端部で保持して固定し、旧主索を固定位
置上方で切断すると共にかごから切り離して除去し、新
主索の余裕部分を、巻上機を通してからかごに接続し、
かごに保持された新主索の主索保持具を取り去り、旧主
索の他端部を釣合い重りから分離させ、新主索の他端部
を釣合い重りに連結し、昇降路上端部に固定されている
残りの旧主索の一端部をかごに接続し、昇降路上端部で
の固定から解放し、かごを下降させつつかごに連結され
た旧主索を下端から昇降路下端部にて回収するものであ
る。
換方法によれば、主索保持具は、中空管状に紐を編み組
みした中空管状部を有する網であって、一端に、無端の
リングであって、かごに連結される吊り手部を備えてい
ることを特徴とするものである。
実施の形態であるエレベータの主索交換方法を示す断面
図である。図2はこの発明の実施の形態1によるエレベ
ータの主索交換方法の詳細を示し、図2(a)乃至図2
(j)は各工程を示す概略図である。また、図3は、図
1に示す主索保持具周辺の構成図であり、図4は、図1
に示す主索保持具の拡大平面図である。図5は昇降路釣
合い重り側の旧主索を保持するアイクランプの斜視図で
ある。図6は、図1のロープ保持治具を示す図であっ
て、図6(a)は分解斜視図、図6(b)は一部拡大図
である。図1乃至6において、図7と同一または相当部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1にお
いて、32はかご7の上梁に吊られた主索保持具、31
はかご7の天井に置いて新主索の余裕分を保持するロー
プ収納具、36は最下階25に設置されている主索供給
器16と同一の主索供給器であり、複数台設置されてい
る。これらの主索供給器36には、それぞれ新主索6a
が巻かれている。
である。図に示すように主索保持具32は、紐を編み組
みした中空管状に編み組みした中空管状部32bを備え
た網である。中空管状部32bの一方の端に無端のリン
グを形成した吊り手部32aを備えている。新主索6a
の端部に、主索保持具32の吊り手部32aが上部に位
置するように吊り手部32a側より主索保持具32を挿
入し、保持位置まで主索保持具32を移動させる。主索
保持具32の伸び分を予測し、中空管状部32bの他端
32cをバインド線40にて新主索6aに巻回締結させ
る。吊り手部32aを矢印fの方向へ引っ張ると、管状
に編組された主索保持具32は、矢印の方向に伸びてそ
の内径が小さくなって新主索6aの周囲に密着し、新主
索6aを締付けるようになり、新主索6aを保持する。
すなわち、主索保持具32は、中空管状に紐を編み組み
した網であって、網の一端に、無端のリングである吊り
手部32aを備え、バインド線で40で固定された中空
管状部32bの他端32cと、吊り手部との間を引張力
を加えることにより、中空管状の網の内径が小さくな
り、新主索6aを保持する。
成図である。図において、内部に新主索6aが貫通して
いる主索保持具32の吊り手部32aには、両端にフッ
ク72aが取り付けられた両端フック付ワイヤ72の一
端のフック72aが取り付けられている。両端フック付
ワイヤ72の他端のフック72bは、かご7の上梁に両
端を固定されたワイヤ71に取り付けられている。した
がって、新主索6aは、主索保持具32の吊り手部32
aにより、両端フック付ワイヤ72およびワイヤ71を
介して、かご7の上梁に保持される。主索保持具32お
よび新主索6aがかご7の角部7aに損傷を受けないよ
うにするため、かご7と主索保持具32との間に当て布
が設けられている。
ル部の斜視図である。図に示すように、両端が輪状部5
7aを有するワイヤであるアイクランプ57が、ガイド
レール35に垂直に固定された取付金51上にガイドレ
ール35を巻いて取り付けられている。
(a)は斜視図で、(b)はその一部の拡大図である。
ロープ保持治具60は、長方形の板状の取付板63と、
取付板63に特殊ボルト61およびナット62により取
り付けられたU形吊り具70と、U形吊り具65、ボル
ト66、ナット67、ワイヤ68により取付板63に取
付られたロープチャック69とを備えている。ロープ保
持治具60はガイドレール35を巻いて取り付けられた
アイクランプ57の下方にU形吊り具70を介して吊り
下がり、対向するガイドレール35の内側に配置され
る。ロープチャック69は主索の着脱が容易で迅速にし
かも確実に行えるので有用であるが、主索に損傷を与え
る恐れがあるため旧主索6の保持だけに用い、新主索6
aには用いない方が望ましい。
換方法について図1の施工中断面図及び図2の施工手順
の主要断面図を用いて説明する。まず、作業準備とし
て、かご7を上端部である最上階に停止させ、その状態
でピット1aに入り、釣合い重り8の下部と緩衝器17
の先端部との間の間隙寸法を測定し記録する。この間隙
寸法は、建築基準法の検査基準に合致させるため、新主
索6aの長さの設定値の算定基準となる。間隙寸法の測
定後、作業者はピット1aから出る。次いで、かご7上
でかご7の上梁よりワイヤ71を介して両端フック付ワ
イヤ72を設置する。そして最下階25の乗場扉の錠ス
イッチ33を短絡線で短絡し、エレベータの扉が開いて
いてもエレベータが動くようにする。図2(a)が相当
図である。
た主索供給器36を、新主索6aの交換本数分(この例
では6本)用意し、これらを最下階に置く。そして、新
主索6aを主索供給器36から新主索の余裕部分の長さ
に主索保持具32の設置分の長さを加えた長さだけ引き
出し、新主索6aの端部より主索保持具32を挿入し
て、余裕分の長さを残して主索保持具32を新主索6a
に締付け保持する。ここで、新主索の余裕部分とは、主
索保持具32による固定部分と新主索6aの先端との間
の主索部分であって、かご7が昇降路上端近傍に位置し
たときに新主索6aの先端が機械室の巻き上げ機を通っ
てかご7に連結され得るような充分な長さを持った部分
である。新主索6aの引上げに妨げとならぬようにかご
7を最下階床より2m程上昇させて止め、かご7上より
図示しない麻ロープを昇降路1のピット1aに一端を降
ろす。次いで、最下階乗場の扉を開いて扉を閉まらない
ように扉を固定し、麻ロープを乗場へ引き出す。引き出
した麻ロープで新主索6aの先端部を結び、麻ロープを
かご7上で引き上げ、新主索6aをかご7上に余裕分の
長さ分引き上げ、両端フック付ワイヤ72の一端のフッ
ク72aに新主索6aを保持している主索保持具32の
吊り手部32aを懸け、新主索6aを保持する。次い
で、新主索6aの余裕分は主索収納具31に収納する。
主索収納具31に収納しなくても、かご7上の作業の邪
魔にならない場所に置いたり、かご7の室内に置いても
かまわない。このような作業を新主索6aの本数分繰り
返して、全数を両端フック付ワイヤ72に保持し、余裕
分は主索収納具31に収納する。図2(b)が相当図で
ある。
索6aをくりだしながら、かご7を最上階に上昇させて
行く。最上階に着たら、作業者はピット1aに入り、重
り受け梁18を乗場より受け取る。次いでピット1aか
らかご7に合図して、重り受け梁18が釣合い重り8の
下に入るまでかご7を下降させ、釣合い重り8を上昇さ
せる。そして、重り受け梁18が入る間隙となったら、
重り受け梁18を釣合い重り8の下に配置し、かご7を
上昇させて重り受け梁18上に釣合い重り8を設置して
釣合い重り8を保持する。図2(c)が相当図である。
ルに印を付け、その後、ピット1aで測定した間隙寸法
から算定した主索交換後の新しい間隙寸法に基づいて、
かご7の釣上げ代の位置をガイドレールに印を付けお
き、機械室2の機械台より降ろされた玉掛けワイヤ1
4、かご7の上梁にかける玉掛けワイヤ14及びチェン
ブロック15を取り付けて、かご7の上梁をチェンブロ
ック15により上記の印の位置まで吊り上げてその位置
に保持する。これにより全部の旧主索6はぶらぶらに遊
んだ状態になる。このとき、かご7は、所定の条件でエ
レベータのかご7をレールに停止させる非常止め装置を
作動させてかご7を停止させておくのが望ましい。図2
(d)が相当図である。
5にかご7の上端とほぼ同一の高さ位置にロープ保持治
具60を取付ける。そして、釣合い重り8側の旧主索6
をロープ保持治具60にて全数保持し、その保持された
旧主索6をロープ保持治具60のすぐ直上の中間切断点
28で旧主索6を全数切断する。図2(e)が相当図で
ある。
る保持器9を1本取外し、かご7上にある主索収納具3
1より主索の余裕部分6bを1本取出し、取外した同旧
主索6の釣合い重り8側の中間切断点28上方の同旧主
索6a端部と、新主索6aの端部とを図示しないクリッ
プで連結する。次いで、機械室2で連結された釣合い重
り8側の旧主索6を引上げる。旧主索6に連結された新
主索6aが機械室2まで引き上がったら、更に新主索6
aの余裕分を機械室2へ引上げ、そしてクリップを外
す。次いで、かご7側の取外した保持器9の旧主索6を
引上げて撤去する。そして、機械室2にて、引上げた新
主索6aの余裕部分6bを巻上機3の綱車及びそらせ車
22に巻き掛け、端末を加工し新主索6aに保持器9を
固着し、保持器9の付いた新主索6aをかご7上に降ろ
し、かご7の上梁に接続する。このような作業を本数分
繰返して行い、旧主索6上部の全数撤去及び新主索6a
をかご7の上梁に接続する。次に、こうしてかご7に接
続した新主索6aは、主索保持具32を両端フック付ワ
イヤ72より全数外し保持を解除する。主索保持具32
を巻回締結しているバインド線40を取り外し、主索保
持具32を新主索6aの保持を解放して、主索保持具3
2を新主索6aに沿ってピットヘ落下させて下部端末よ
り撤去して、新主索6aを両端フック付ワイヤ72より
保持を全数解除する。図2(f)が相当図である。
はしご19を釣合い重り8の上端に架けて、作業はしご
19を登り、釣合い重り8上部に固着されている保持器
26のすぐ上の旧主索6の下端切断点29で、旧主索6
を全数切断し、保持器26も全数釣合い重り8上部から
撤去する。釣合い重り8上部で、新主索6aの長さを設
定し、新主索6aを設定値に全数切断する。そして、か
ご7側と同様に、切断した端末を加工して保持器26を
固着し、釣合い重り8上部に前と同じ配列で全数固定す
る。この後、非常止め装置を解除し、チェンブロック1
5を下げて、かご7に新主索6aの張力を均等になるよ
うに架け、チェンブロック15等のかご7の吊り治具を
撤去する。その後、かご7を下降させて釣合い重り8を
上昇させ、重り受け梁18を解除し撤去し、併せてピッ
ト1aの各工具や治具を撤去し、作業者もピット1aよ
り退出する。次いで、かご7上にて、釣合い重り8側の
ロープ保持治具60に保持されている旧主索6全数を、
フック付ワイヤ68上部の穴部68aに、図示しないワ
イヤを貫通して図示しないクリップにてワイヤの両端を
締結してリンクを作り、そのリンクを図3に示す両端フ
ック付ワイヤ72の吊り手部32aを外し空いたフック
72aに取りつけて保持し、かご7を上昇させ釣合い重
り8側の旧主索6を全数かご7に移設保持する。これに
よりアイクランプ57の負荷が無くなり、U形吊り具6
5を簡単に取り除くごとができ、取付板63と旧主索6
は切り離されてかご7に旧主索6は保持される。図2
(g)が相当図である。
ヤ72を除く)、昇降路上端部のロープ保持治具60の
残り部材、機械室2の各工具や治具を撤去し、かご7に
連絡し、かご7を下降させながら、旧主索6の下方の端
末がピット1aの床付近に来たらかご7を止める。そし
て、旧主索6の下方の端末を全数最下階25の床に取出
し、更にかご7を下降させながら旧主索6を全数巻きと
る。図2(h)が相当図である。
させ、ロープチャック69と釣合い重り8が当たらない
ことを確認しながら更に下降し、かご7が最下階25の
2m程手前でかご7を止める。次いで、かご7上にてロ
ープチャック69により保持されている旧主索6の保持
を全数解除し、旧主索6を全数ピット1aに落とす。そ
の後、旧主索6を再び巻き取り全数撤去する。図2
(i)が相当図である。
ク付ワイヤ72、その他を撤去して、最下階25の錠ス
イッチ33の短絡線を外し、試運転及び新主索6aの張
力の点検調整を行う。図2(j)が相当図である。以上
により主索交換作業が完了する。
主索6aより取り除く方法を記述したが、その他の方法
として以下のことも可能である。その方法は、主索保持
具32を新主索6aに取り付けたまま、釣合い重り8上
部に固着されている保持器26のすぐ上の旧主索6の下
端切断点29で、旧主索6を全数切断し、保持器26も
全数釣合い重り8より撤去する。釣合い重り8の上部
で、新主索6aの長さを設定し、新主索6aを設定値に
全数切断する。そして、切断した端末を加工して保持器
26を固着し、釣合い重り8上部に前と同じ配列で全数
固定する。その後、新主索6aと主索保持具32を巻回
締結しているバインド線40を全数取り外し、新主索6
aと主索保持具32の締付けを解除し、主索保持具32
を釣合い重り8上部に全数落下させる。そして、かご7
を下降させて釣合い重り8上部とかご7上部が同位置付
近でかご7を停止させ、釣合い重り8上部の保持器26
付近に落下している主索保持具32を新主索6aにビニ
ールテープ等にて固着する。この主索保持具32は次回
の主索交換時に旧主索の保持に利用することができる。
で、安価で、かつ簡単な構造の主索保持具を用いて、旧
主索6及び新主索6aの撤去及び取付けをまとめて行う
ため、作業時間が大幅に短縮され、最も一般的なエレベ
ータの場合には従来の約30%程度削減できる。また、
作業場所が最下階25の乗場、昇降路1、機械室2と少
なく、最上階や中間階の乗場が使用できない場合あるい
は構造的に無いような限定された建物での作業が可能で
ある。とくに煙突用のエレベータには有効であるのをは
じめ、あらゆる既設のビルに適用できる。
ータの主索交換方法によれば、昇降路下端部にかごを停
止させ、新主索を昇降路下部近傍に置いて、その一端部
をかごに、このかごと新主索との間にかかる負荷が増大
するにつれ新主索に作用する緊縛力が増大する主索保持
具を用いて保持し、その保持部と先端との間にかごが昇
降路上端近傍に位置したときに新主索の先端が機械室の
巻上機を通ってかごに連結され得るような充分な余裕部
分を形成し、余裕部分をかごに保持し、かごを新主索と
共に昇降路上端部まで上昇させ、同時に釣合い重りを昇
降路下端部にまで下降させ、かご及び釣合い重りをそれ
ぞれの位置に保持し、旧主索を昇降路上端部で保持して
固定し、旧主索を固定位置上方で切断すると共にかごか
ら切り離して除去し、新主索の余裕部分を、巻上機を通
してからかごに接続し、かごに保持された新主索の主索
保持具を取り去り、旧主索の他端部を釣合い重りから分
離させ、新主索の他端部を釣合い重りに連結し、昇降路
上端部に固定されている残りの旧主索の一端部をかごに
接続し、昇降路上端部での固定から解放し、かごを下降
させつつかごに連結された旧主索を下端から昇降路下端
部にて回収する。したがって、小型で、安価で、かつ簡
単な構造の主索保持具により、あらゆる既設ビルに対
し、複数本の主索の交換をまとめて容易にでき、作業を
安全に短時間で行うことができ、エレベータの運休時間
を短縮することができる。また、作業中に最下階以外の
乗場を使用しないので、停止条件の厳しいエレベータに
も主索の交換ができるなどの効果を奏する。
換方法によれば、主索保持具は、主索保持具は、中空管
状に紐を編み組みした中空管状部を有する網であって、
一端に、無端のリングであって、かごに連結される吊り
手部を備えているので、小型で、安価で、かつ簡単な構
造で主索保持具により主索交換を容易にできる。
索交換方法を示す断面図である。
索交換方法の詳細を示し、図2(a)乃至2(j)は各
工程を示す概略図である。
するアイクランプの斜視図である。
(a)は分解斜視図、図6(b)は一部拡大図である。
でふる。
a 新主索、6b 余裕部分、7 かご、8 釣合い重
り、32 主索保持具、32a 吊り手部、32b 中
空管状部。
Claims (2)
- 【請求項1】 昇降路下端部にかごを停止させ、 新主索を昇降路下部近傍に置いて、その一端部を上記か
ごに、上記かごと上記新主索との間にかかる負荷が増大
するにつれ上記新主索に作用する緊縛力が増大する主索
保持具を用いて保持し、 その保持部と先端との間に上記かごが昇降路上端近傍に
位置したときに上記新主索の先端が機械室の巻上機を通
って上記かごに連結され得るような充分な余裕部分を形
成し、 上記余裕部分を上記かごに保持し、 上記かごを新主索と共に昇降路上端部まで上昇させ、同
時に釣合い重りを昇降路下端部にまで下降させ、 上記かご及び釣合い重りをそれぞれの位置に保持し、 旧主索を上記昇降路上端部で保持して固定し、 上記旧主索を固定位置上方で切断すると共に上記かごか
ら切り離して除去し、 上記新主索の上記余裕部分を、巻上機を通してから上記
かごに接続し、 上記かごに保持された新主索の主索保持具を取り去り、
旧主索の他端部を上記釣合い重りから分離させ、上記新
主索の他端部を上記釣合い重りに連結し、 昇降路上端部に固定されている残りの旧主索の一端部を
上記かごに接続し、 昇降路上端部での固定から解放し、上記かごを下降させ
つつ上記かごに連結された上記旧主索を下端から上記昇
降路下端部にて回収することを特徴とするエレベータの
主索交換方法。 - 【請求項2】 上記主索保持具は、中空管状に紐を編み
組みした中空管状部を有する網であって、 一端に、無端のリングであって、上記かごに連結される
吊り手部を備えていることを特徴とする請求項1記載の
エレベータの主索交換方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28656698A JP3464395B2 (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | エレベータの主索交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28656698A JP3464395B2 (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | エレベータの主索交換方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000118908A JP2000118908A (ja) | 2000-04-25 |
JP3464395B2 true JP3464395B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=17706078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28656698A Expired - Fee Related JP3464395B2 (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | エレベータの主索交換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3464395B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4921660B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2012-04-25 | 東芝エレベータ株式会社 | メインロープの固定方法およびメインロープ把持装置 |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP28656698A patent/JP3464395B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2000118908A (ja) | 2000-04-25 |
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