JP2003063753A - エレベータの主ロープ掛け方法 - Google Patents

エレベータの主ロープ掛け方法

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JP2003063753A
JP2003063753A JP2001253126A JP2001253126A JP2003063753A JP 2003063753 A JP2003063753 A JP 2003063753A JP 2001253126 A JP2001253126 A JP 2001253126A JP 2001253126 A JP2001253126 A JP 2001253126A JP 2003063753 A JP2003063753 A JP 2003063753A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、案内ロープを用いずに主ロープを
配置し、作業効率を向上させることを目的とするもので
ある。 【解決手段】 昇降路1内の下部に降ろされた主ロープ
7のかご側端部7aを駆動シーブ4に巻き掛けた後、再
び昇降路1内の上部に上げる際、連結治具18で主ロー
プ7自体のU字状部分7cに連結し、主ロープ7を移動
させることで上昇させ、またかご側及び釣合重り側ロー
プ止め8,9にかご側端部7a及び釣合重り側端部7b
を連結する際には、揚重装置22により釣合重り12と
ともにかご側端部7a及び釣合重り側端部7bが引き上
げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2:1ローピン
グ方式で、巻上機が昇降路の下部に配置されているエレ
ベータの主ロープ掛け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平11−322221
号公報には、2:1ローピング方式のエレベータにおけ
る主ロープ掛け方法が示されている。この例の他にも、
エレベータのローピング方式やレイアウトに応じて、種
々の主ロープ掛け方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例は、巻上
機が機械室に設置されている場合の主ロープ掛け方法で
あるが、近年は、機械室を持たず、巻上機が昇降路内に
配置されている機械室レスタイプのエレベータが開発さ
れている。また、機械室レスタイプのエレベータの一例
として、昇降路内の下部に巻上機が配置され、昇降路内
の上部には、かご側及び釣合重り側返し車が配置される
エレベータが実用化されている。そして、このようなレ
イアウトのエレベータについて、作業効率の良い主ロー
プ掛け方法が求められている。
【0004】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、作業効率を向上させること
ができるエレベータの主ロープ掛け方法を得ることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの主ロープ掛け方法は、昇降路内の下部に配置されて
いる巻上機の駆動シーブと、かごの下部に設けられてい
る一対のかご吊り車と、釣合重りの上部に設けられてい
る釣合重り吊り車と、昇降路内の上部に配置されている
かご側返し車と、昇降路内の上部に配置されている釣合
重り側返し車とに主ロープを巻き掛けるとともに、主ロ
ープの両端部を昇降路内の上部に配置されたかご側及び
釣合重り側ロープ止めに連結する方法であって、昇降路
内の上部に作業足場を組むとともに、巻取治具に巻き付
けた主ロープを最上階の乗場に配置する第1工程、巻取
治具から主ロープの一端部を引き出し、かご側及び釣合
重り側返し車のいずれか一方の返し車に巻き掛け、主ロ
ープの巻取治具と一方の返し車との間のU字状部分と一
端部とを下方へ降ろす第2工程、一端部を駆動シーブに
巻き掛けた後、主ロープの駆動シーブと一端部との間の
部分を連結治具によりU字状部分に連結する第3工程、
主ロープの一方の返し車と駆動シーブとの間の部分を引
き下げ、連結治具及び一端部を上昇させる第4工程、一
端部をかご側及び釣合重り側返し車のいずれか他方の返
し車に巻き掛けるとともに、連結治具を取り外す第5工
程、一端部を昇降路内の下部に降ろす第6工程、主ロー
プの他端部を昇降路内の下部に降ろす第7工程、主ロー
プを釣合重り吊り車に巻き掛けるとともに、揚重装置に
より、釣合重り、一端部及び他端部を昇降路内の上部ま
で引き上げる第8工程、一端部をかご側及び釣合重り側
ロープ止めのいずれか一方に連結するとともに、他端部
をかご側及び釣合重り側ロープ止めのいずれか他方に連
結する第9工程、及び主ロープのかご側返し車とかご側
ロープ止めとの間の部分をかご吊り車に巻き掛ける第1
0工程を含むものである。
【0006】また、第5工程では、主ロープを他方の返
し車に保持するロープ保持具を主ロープと他方の返し車
との間に取り付けた後、連結治具の取り外しを行う。
【0007】さらに、第6工程では、U字状部分のバラ
ンスを保つように、巻取治具から主ロープを引き出しつ
つ、一端部を引き下げる。
【0008】さらにまた、第7工程では、U字状部分を
引き上げるとともに、巻取治具から主ロープを外し、主
ロープの他端部を昇降路内に降ろす。
【0009】また、第8工程では、揚重装置による揚重
を行う前に、主ロープを切断し主ロープの長さを調整す
る。
【0010】さらに、最上階の床面から釣合重り側ロー
プ止めまでの高さをA、最上階の床面からかご側ロープ
止めまでの高さをB、最下階の床面からかごの下面まで
の高さをC、主ロープの延び代をDとして、揚重装置に
より釣合重りの高さを正規ランバイ位置に合わせ、主ロ
ープの釣合重り側の端部を上方に延ばしたときの最下階
の床面からの釣合重り側の端部の高さをAに合わせ、主
ロープをかご吊り車に巻き掛け、かご側の端部を上方へ
延ばしたときの最下階の床面からのかご側の端部の高さ
がB+(C×2)−Dとなるように主ロープに端末加工
を施し、主ロープの長さの調整後には、主ロープをかご
吊り車から一旦外すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。図1はこの発明の実施の形態の一例
によるエレベータのローピング方式を示す説明図であ
り、主ロープを展開して示している。
【0012】図において、昇降路1内の下部には、巻上
機2が配置されている。巻上機2は、ケーシング3と、
ケーシング3に収納された駆動シーブ4と、ケーシング
3に収容され駆動シーブ4を回転させる駆動モータ(図
示せず)とを有している。
【0013】昇降路1内の上部には、かご側返し車5及
び釣合重り側返し車6が配置されている。駆動シーブ
4、かご側返し車5及び釣合重り側返し車6には、主ロ
ープ7が巻き掛けられている。通常は、複数本(例えば
3〜5本程度)の主ロープ7が並列に配置されている。
【0014】昇降路1内の上部には、かご側及び釣合重
り側ロープ止め8,9が設けられている。ロープ止め
8,9は、シンブルロッド及びシャックルばね等を有し
ている。かご側ロープ止め8には、主ロープ7の一端部
であるかご側端部7aが連結されている。釣合重り側ロ
ープ止め9には、主ロープ7の他端部である釣合重り側
端部7bが連結されている。
【0015】主ロープ7のかご側返し車5とかご側端部
7aとの間の部分には、かご10が吊り下げられてい
る。かご10の下部には、主ロープ7が巻き掛けられる
一対のかご吊り車11a,11bが設けられている。こ
れらのかご吊り車11a,11bは、かご10の下を通
る主ロープ7がかご10の間口方向と平行に延びるよう
に配置されている。言い換えれば、一対のかご吊り車1
1a,11bは、かご10の昇降を案内する一対のガイ
ドレール(図示せず)に対して、かご10の奥行き方向
の同じ側に配置されている。
【0016】主ロープ7の釣合重り側返し車6と釣合重
り側端部7bとの間の部分には、釣合重り12が吊り下
げられている。釣合重り12の上部には、主ロープ7が
巻き掛けられる釣合重り吊り車13が設けられている。
【0017】次に、主ロープ7の配置方法について説明
する。まず、図2は図1のエレベータの主ロープ掛け方
法の第1及び第2工程を示す説明図である。第1工程で
は、昇降路1内の上部に作業足場(三角足場)14が組
まれるとともに、巻取治具15に巻き付けた主ロープ7
が最上階16の乗場に配置される。
【0018】なお、この配置方法では、昇降路1内の上
部と下部とにそれぞれ作業員が入って作業を行うが、上
部での作業は、最上階16の乗場又は作業足場14上で
行われる。また、第1工程では、かご10及び釣合重り
12は、昇降路1内の下部に配置されている。
【0019】次に、第2工程では、巻取治具15から主
ロープ7のかご側端部7aが引き出され、一方の返し車
である釣合重り側返し車6に巻き掛けられる。また、主
ロープ7の巻取治具15と釣合重り側返し車6との間の
U字状部分7cとかご側端部7aとが同時に下方へ降ろ
される。
【0020】さらに、巻取治具15から主ロープ7を引
き出すときに、主ロープ7は、作業足場14に取り付け
られたガイド治具17を通される。繰り出される主ロー
プ7に対して、ガイド治具17により適度な摩擦抵抗が
加えられ、主ロープ7の急速な落下が防止される。
【0021】次に、図3は第3工程を示す説明図であ
る。第3工程では、かご側端部7aが駆動シーブ4に巻
き掛けられる。このとき、駆動シーブ4は、ケーシング
3内に収納されたままであるため、かご側端部7aは、
ロープ通し治具(図示せず)により、ケーシング3に設
けられた一対のロープ引出口(図示せず)の一方からケ
ーシング3内に挿入され、他方から引き出される。
【0022】この後、主ロープ7の駆動シーブ4とかご
側端部7aとの間の部分が連結治具18によりU字状部
分7cに連結される。また、ガイド治具17にロープ固
定治具19が取り付けられ、ガイド治具17に対する主
ロープ7の移動が規制される。
【0023】次に、図4は第4及び第5工程を示す説明
図である。第4工程では、主ロープ7の釣合重り側返し
車6と駆動シーブ4との間の部分が、図の矢印のように
引き下げられる。これにより、連結治具18及びかご側
端部7aが上昇される。また、U字状部分7cの下端部
も上方へ変位される。
【0024】次に、第5工程では、かご側端部7aが他
方の返し車であるかご側返し車5に巻き掛けられる。そ
して、主ロープ7をかご側返し車5に保持するロープ保
持具20が、主ロープ7とかご側返し車5との間に取り
付けられる。この後、ロープ固定治具19による主ロー
プ7の拘束が解除され、巻取治具15から主ロープ7が
引き出され、図4の2点鎖線に示すように、U字状部分
7cの部分の自重がアンバランスにならない位置まで、
U字状部分7cの下端部の位置が下げられる。
【0025】この後、連結治具18が取り外される。こ
のとき、U字状部分7cの部分の自重のバランスが確保
されているため、U字状部分7cが大きく揺れて昇降路
1内の機器に衝突することはない。また、ロープ保持具
20を用いたので、連結治具18を取り外したとき、か
ご側端部7aがU字状部分7cの自重でかご側返し車5
から外れることがなく、昇降路1内の上部での作業を1
人で行うことができる。
【0026】次に、図5は第6工程を示す説明図であ
る。第6工程では、U字状部分7cのバランスを保つよ
うに巻取治具15から主ロープ7を引き出しつつ、主ロ
ープ7の一端部7aが下方へ引き降ろされる。このと
き、ピット内では、主ロープ7の駆動シーブ4とかご側
返し車5との間の部分が引き上げられ、これにより主ロ
ープ7にかかる負荷が分散される。
【0027】この後、図6に示すように、一端部7aが
かご10の下部をくぐる程度まで降ろされたら、ロープ
保持具20が、主ロープ7と釣合重り側返し車6との間
に取り付けられる。
【0028】次に、図7は第7工程を示す説明図であ
る。第7工程では、U字状部分7cが最上階16の乗場
に引き上げられるとともに、巻取治具15から主ロープ
7が外され、主ロープ7の最上階16の乗場に位置する
部分が8の字に巻き直される。この状態から、釣合重り
側端部7bが昇降路1内の下部に降ろされる。複数本の
主ロープ7を用いる場合、1本ずつ釣合重り側端部7b
が降ろされる。また、釣合重り側端部7bは、巻取治具
15に巻かれる前に端末加工が施されている。
【0029】このように、U字状部分7cを最上階16
の乗場に引き上げてから、最上階16にある主ロープ7
を巻き直した後、釣合重り側端部7bを降ろすことによ
り、釣合重り側端部7bを安全に降ろすことができ、昇
降路1内の機器に主ロープ7が衝突するのが防止され
る。
【0030】図8は第8工程を示す説明図である。第8
工程では、主ロープ7が釣合重り吊り車13に巻き掛け
られ、ロープ固定治具21により主ロープ7が釣合重り
吊り車13に固定される。また、電動チェーンブロック
等の揚重装置22により、釣合重り12が吊り上げられ
る。
【0031】このとき、かご側端部7aが切断されて主
ロープ7の長さが調整され、かご側端部7aに端末加工
が施される。具体的には、まず揚重装置22により釣合
重り12の高さが正規ランバイ位置に合わせられる。即
ち、釣合重り12の下端部と釣合重り用バッファ23と
の間隔が、かご10が最上階16に着床したときの正規
の間隔Eに合わされる。
【0032】また、最上階16の床面から釣合重り側ロ
ープ止め9までの高さをAとして、釣合重り側端部7b
を上方へ延ばしたときの最下階24の床面からの釣合重
り側端部7bまでの高さがAに合わせられる。さらに、
主ロープ7がかご吊り車11a,11bに巻き掛けら
れ、かご側端部7aを上方へ延ばしたときの最下階24
の床面からのかご側端部7aの高さがB+(C×2)−
Dとなるように、主ロープ7が切断され、切断された端
部に端末加工が施される。
【0033】なお、Bは最上階16の床面からかご側ロ
ープ止め8までの高さ、Cは最下階24の床面からかご
10の下面まで高さ、Dは主ロープ7の延び代である。
延び代Dは、主ロープ7の材料構成により決まる延び率
と主ロープ7の長さとの積である。
【0034】主ロープ7の長さの調整後には、主ロープ
7がかご吊り車11a,11bから一旦外される。この
ように、かご10及び釣合重り12が昇降路1内の下部
に位置する間に主ロープ7の長さ調整及び端末加工を行
うことにより、安全かつ効率の良い作業を行うことがで
きる。
【0035】この後、図9に示すように、かご側端部7
aが釣合重り12の吊り具22aに連結され、揚重装置
22により、釣合重り12、かご側端部7a及び釣合重
り側端部7bが昇降路1内の上部まで引き上げられる。
このとき、主ロープ7のかご側返し車5とかご側端部7
aとの間の部分を引き下げることにより、釣合重り12
がスムーズに上昇される。
【0036】次に、図10は第9工程を示す説明図であ
る。第9工程では、ロープ固定治具21が釣合重り吊り
車13から取り外され、かご側端部7aがかご側ロープ
止め8に1本ずつ連結されるとともに、釣合重り側端部
7bが釣合重り側ロープ止め9に1本ずつ連結される。
【0037】次に、図11は第10工程を示す説明図で
ある。第10工程では、主ロープ7のかご側返し車5と
かご側ロープ止め8との間の部分がかご吊り車11a,
11bに1本ずつ巻き掛けられる。このとき、かご吊り
車11a,11bは、かご10の下を通る主ロープ7が
かご10の間口方向と平行に延びるように配置されてい
るため、かご側端部7aをかご側ロープ止め8に連結し
た後であっても、主ロープ7をかご吊り車11a,11
bに容易に巻き掛けることができる。
【0038】次に、図12は図3の連結治具18を示す
構成図である。連結治具18は、複数本の主ロープ7を
挟持することにより主ロープ7の一部に固定される第1
及び第2の挟持具31,32と、第1及び第2の挟持具
31,32間を連結する連結ワイヤ33a,33bとを
有している。
【0039】図13は図12の第2の挟持具32を示す
底面図である。第2の挟持具32は、一対の挟持片3
4,35と、これらの挟持片34,35を締め付ける複
数の締付ねじ36とを有している。第1の挟持具31も
第2の挟持具32と同様に構成されている。
【0040】図3において、例えばU字状部分7cには
第1の挟持具21が固定され、主ロープ7の駆動シーブ
4と釣合重り側端部7bとの間の部分には第2の挟持具
22が固定される。
【0041】上記のような主ロープ掛け方法では、昇降
路1内の下部に降ろされたかご側端部7aを駆動シーブ
4に巻き掛けた後、再び昇降路1内の上部に上げる際、
主ロープ7自体に連結し、主ロープ7を移動させること
で上昇させ、またかご側及び釣合重り側ロープ止め8,
9にかご側端部7a及び釣合重り側端部7bを連結する
際には、揚重装置22により釣合重り12とともにかご
側端部7a及び釣合重り側端部7bが引き上げられるの
で、主ロープ7とは別の案内ロープを用いずに主ロープ
7を配置することができ、作業効率を向上させることが
できる。
【0042】また、案内ロープを用いる場合、昇降路1
が高くなると案内ロープの重量が増し、ベビーウインチ
等が別に必要となるため、案内ロープの配置に手間がか
かるが、上記実施の形態によれば、そのような手間も省
くことができる。
【0043】さらに、第6工程では、U字状部分7cの
バランスを保つように、巻取治具15から主ロープ7を
引き出しつつ、かご側端部7aを引き下げるので、昇降
路1内の機器に主ロープ7が衝突するのが防止される。
【0044】さらに、第8工程では、揚重装置22によ
る揚重を行う前に、主ロープ7を切断し主ロープ7の長
さを調整するので、昇降路1内の下部において安全かつ
効率良く主ロープ7の長さ調整を行うことができる。
【0045】さらにまた、主ロープ7の長さ調整におい
ては、主ロープ7をかご吊り車11a,11bに巻き掛
け、かご側端部7aを上方へ延ばしたときの最下階24
の床面からのかご側端部7bの高さがB+(C×2)−
Dとなるように主ロープ7に端末加工を施すので、長さ
調整をより正確に行うことができる。
【0046】なお、上記の例では、主ロープ7の一端部
としてかご側端部7aを最初に引き出す手順を示した
が、釣合重り側端部7bを最初に引き出してもよい。こ
の場合、かご側返し車5に先に主ロープ7が巻き掛けら
れる。即ち、かご側返し車5が一方の返し車、釣合重り
側返し車6が他方の返し車となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のエレベ
ータの主ロープ掛け方法は、昇降路内の下部に降ろされ
た一端部を駆動シーブに巻き掛けた後、再び昇降路内の
上部に上げる際、連結治具で主ロープ自体に連結し、主
ロープを移動させることで上昇させ、またかご側及び釣
合重り側ロープ止めに一端部及び他端部を連結する際に
は、揚重装置により釣合重りとともに一端部及び他端部
が引き上げられるので、主ロープとは別の案内ロープを
用いずに主ロープを配置することができ、作業効率を向
上させることができる。
【0048】また、ロープ保持具を用いたので、連結治
具を取り外したとき、一端部がU字状部分の自重で他方
の返し車から外れることがなく、昇降路内の上部での作
業を1人で行うことができる。
【0049】さらに、第6工程では、U字状部分のバラ
ンスを保つように、巻取治具から主ロープを引き出しつ
つ、一端部を引き下げるので、昇降路内の機器に主ロー
プが衝突するのが防止される。
【0050】さらにまた、第7工程では、U字状部分を
最上階の乗場に引き上げてから、最上階にある主ロープ
を巻き直した後、他端部を降ろすことにより、他端部を
安全に降ろすことができ、昇降路内の機器に主ロープが
衝突するのが防止される。
【0051】また、第8工程では、揚重装置による揚重
を行う前に、主ロープの長さを調整するので、昇降路内
の下部において安全かつ効率良く主ロープの長さ調整を
行うことができる。
【0052】さらに、主ロープの長さ調整においては、
主ロープをかご吊り車に巻き掛け、かご側端部を上方へ
延ばしたときの最下階の床面からのかご側の端部の高さ
がB+(C×2)−Dとなるように主ロープに端末加工
を施すので、長さ調整をより正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の一例によるエレベー
タのローピング方式を示す説明図である。
【図2】 図1のエレベータの主ロープ掛け方法の第1
及び第2工程を示す説明図である。
【図3】 第3工程を示す説明図である。
【図4】 第4及び第5工程を示す説明図である。
【図5】 第6工程を示す説明図である。
【図6】 図5の後段の状態を示す説明図である。
【図7】 第7工程を示す説明図である。
【図8】 第8工程を示す説明図である。
【図9】 図8の後段の状態を示す説明図である。
【図10】 第9工程を示す説明図である。
【図11】 第10工程を示す説明図である。
【図12】 図3の連結治具を示す構成図である。
【図13】 図12の第2の挟持具を示す底面図であ
る。
【符号の説明】
1 昇降路、2 巻上機、4 駆動シーブ、5 かご側
返し車、6 釣合重り側返し車、7 主ロープ、7a
かご側端部(一端部)、7b 釣合重り側端部(他端
部)、7c U字状部分、8 かご側ロープ止め、9
釣合重り側ロープ止め、10 かご、11a,11b
かご吊り車、12 釣合重り、13 釣合重り吊り車、
14 作業足場、15 巻取治具、16 最上階、18
連結治具、20 ロープ保持具、22 揚重装置、2
4 最下階。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内の下部に配置されている巻上機
    の駆動シーブと、かごの下部に設けられている一対のか
    ご吊り車と、釣合重りの上部に設けられている釣合重り
    吊り車と、上記昇降路内の上部に配置されているかご側
    返し車と、上記昇降路内の上部に配置されている釣合重
    り側返し車とに主ロープを巻き掛けるとともに、上記主
    ロープの両端部を上記昇降路内の上部に配置されたかご
    側及び釣合重り側ロープ止めに連結するエレベータの主
    ロープ掛け方法であって、 上記昇降路内の上部に作業足場を組むとともに、巻取治
    具に巻き付けた上記主ロープを最上階の乗場に配置する
    第1工程、 上記巻取治具から上記主ロープの一端部を引き出し、上
    記かご側及び釣合重り側返し車のいずれか一方の返し車
    に巻き掛け、上記主ロープの上記巻取治具と上記一方の
    返し車との間のU字状部分と上記一端部とを下方へ降ろ
    す第2工程、 上記一端部を上記駆動シーブに巻き掛けた後、上記主ロ
    ープの上記駆動シーブと上記一端部との間の部分を連結
    治具により上記U字状部分に連結する第3工程、 上記主ロープの上記一方の返し車と上記駆動シーブとの
    間の部分を引き下げ、上記連結治具及び上記一端部を上
    昇させる第4工程、 上記一端部を上記かご側及び釣合重り側返し車のいずれ
    か他方の返し車に巻き掛けるとともに、上記連結治具を
    取り外す第5工程、 上記一端部を上記昇降路内の下部に降ろす第6工程、 上記主ロープの他端部を上記昇降路内の下部に降ろす第
    7工程、 上記主ロープを上記釣合重り吊り車に巻き掛けるととも
    に、揚重装置により、上記釣合重り、上記一端部及び上
    記他端部を上記昇降路内の上部まで引き上げる第8工
    程、 上記一端部を上記かご側及び釣合重り側ロープ止めのい
    ずれか一方に連結するとともに、上記他端部を上記かご
    側及び釣合重り側ロープ止めのいずれか他方に連結する
    第9工程、及び上記主ロープの上記かご側返し車と上記
    かご側ロープ止めとの間の部分を上記かご吊り車に巻き
    掛ける第10工程を含むことを特徴とするエレベータの
    主ロープ掛け方法。
  2. 【請求項2】 上記第5工程では、上記主ロープを上記
    他方の返し車に保持するロープ保持具を上記主ロープと
    上記他方の返し車との間に取り付けた後、上記連結治具
    の取り外しを行うことを特徴とする請求項1記載のエレ
    ベータの主ロープ掛け方法。
  3. 【請求項3】 上記第6工程では、上記U字状部分のバ
    ランスを保つように、上記巻取治具から上記主ロープを
    引き出しつつ、上記一端部を引き下げることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のエレベータの主ロープ
    掛け方法。
  4. 【請求項4】 上記第7工程では、上記U字状部分を引
    き上げるとともに、上記巻取治具から上記主ロープを外
    し、上記主ロープの他端部を上記昇降路内に降ろすこと
    を特徴とする請求項3記載ののエレベータの主ロープ掛
    け方法。
  5. 【請求項5】 上記第8工程では、上記揚重装置による
    揚重を行う前に、上記主ロープを切断し上記主ロープの
    長さを調整することを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載のエレベータの主ロープ掛け方法。
  6. 【請求項6】 上記最上階の床面から上記釣合重り側ロ
    ープ止めまでの高さをA、上記最上階の床面からかご側
    ロープ止めまでの高さをB、最下階の床面から上記かご
    の下面までの高さをC、上記主ロープの延び代をDとし
    て、上記揚重装置により上記釣合重りの高さを正規ラン
    バイ位置に合わせ、上記主ロープの上記釣合重り側の端
    部を上方に延ばしたときの上記最下階の床面からの上記
    釣合重り側の端部の高さをAに合わせ、上記主ロープを
    上記かご吊り車に巻き掛け、上記かご側の端部を上方へ
    延ばしたときの上記最下階の床面からの上記かご側の端
    部の高さがB+(C×2)−Dとなるように上記主ロー
    プに端末加工を施し、上記主ロープの長さの調整後に
    は、上記主ロープを上記かご吊り車から一旦外すことを
    特徴とする請求項5記載のエレベータの主ロープ掛け方
    法。
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