JP2003073052A - エレベータのロープ据付方法およびロープガイド装置 - Google Patents

エレベータのロープ据付方法およびロープガイド装置

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JP2003073052A JP2001264289A JP2001264289A JP2003073052A JP 2003073052 A JP2003073052 A JP 2003073052A JP 2001264289 A JP2001264289 A JP 2001264289A JP 2001264289 A JP2001264289 A JP 2001264289A JP 2003073052 A JP2003073052 A JP 2003073052A
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正晃 小林
Masato Kimura
正人 木村
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英路 原熊
Teruo Sugiyama
輝雄 杉山
Masakatsu Wakezono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータのロープの据付作業を容易なもの
とする。 【解決手段】 最上階35の上部に設けた巻上機シーブ
33に巻掛けられた第1のメインロープ25の一端に吊
り合い重り21が、第1のメインロープ25の他端にか
ご23がそれぞれ接続された状態で、最下階37に位置
させたかご23に、第2のメインロープ25aが巻き付
けられたメインロープドラム41aを乗せ、巻上機シー
ブ33の回転によりメインロープドラム41aを乗せた
かご23を最上階35付近に移動させた後、メインロー
プドラム41aから引き出した第2のメインロープ25
aの一端側を吊り合い重り21側から巻上機シーブ33
に巻掛けた後、かご23に接続し、メインロープドラム
41aから第2のメインロープ25aを繰り出しつつか
ご23をメインロープドラム41aとともに下降させ、
最上階35と最下階37との間の中間位置で第2のメイ
ンロープ25aの他端を吊り合い重り21に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータのロ
ープの両端を吊り合い重りとかごとにそれぞれ接続する
エレベータのロープ据付方法およびロープガイド装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来における、特に高層建築に設置され
るエレベータのロープ据付方法を図9に基づき説明す
る。なお、ここでは、かご1と吊り合い重り3とにロー
プ端部が直接接続される1:1ローピングの場合につい
て述べる。また、説明を簡単にするために、ロープ掛け
時のかご1と吊り合い重り3は等しい重量とし、メイン
ロープ5とコンペンロープ(コンペンセーティングロー
プ)7の取付本数および単位長さ当たりの重量は等し
く、巻上機9のシーブ11のトラクション限界値は、昇
降行程の半分のロープ荷重分とし、それより大きいロー
プ荷重分でロープが滑り出すものとする。さらに、メイ
ンロープドラム13の重さは、ロープの重さに比べて充
分小さく、無視できるものとする。
【0003】昇降路上部における機械室の巻上機9、図
示しないガイドレール、かご1、吊り合い重り3、昇降
路下部におけるコンペンロープ7のシーブ15が、それ
ぞれ据付けられた状態から説明する。かご1または吊り
合い重り3の重量を、Mkg、メインロープ5またはコ
ンペンロープ7の全本数合計の重量を、mkgとする。
【0004】(手順1)図9(a)のように、吊り合い
重り3を最下階付近に、かご1を最上階付近に、それぞ
れ図示しない揚重機で吊る。
【0005】(手順2)図9(b)のように、最上階出
入口前に最初のメインロープドラム13を搬入し、メイ
ンロープ5の先端を機械室に引き上げて巻上機9のシー
ブ11に巻掛けた後、吊り合い重り3側に降ろし、メイ
ンロープドラム13を回転させながら、最下階まで降ろ
し、図9(c)のように、吊り合い重り3にその先端を
接続するとともに、メインロープ5の他端をかご1に接
続する。これにより、1本のメインロープ5のセットが
完了する。
【0006】このとき、メインロープドラム13にブレ
ーキ装置を設け、自重によるメインロープ5の落下を防
止する。
【0007】(手順3)上記した手順2の動作を繰り返
し、残りのメインロープ5を順次接続する。この時点で
は、かご1と吊り合い重り3とは、揚重機で吊られてい
るので、メインロープ5が、自重によるトラクション不
足で滑ることはない。この場合、吊り合い重り3側が、
かご1側に比べて取り付けた全本数のメインロープ5の
自重分:mkgだけ重くなっている。
【0008】(手順4)図9(d)のように、コンペン
ロープ7のドラム17を最下階出入口前に搬入し、コン
ペンロープ7全数の一端を吊り合い重り3に接続する。
【0009】このとき、かご1には、吊り合い重り3側
のメインロープ5の全本数の半分の重量:[m/2]k
gに相当する重り19を載せる。次に、揚重機を外し、
巻上機9によりコンペンロープ7を引き出しつつ、かご
1を下降させる。
【0010】このときのかご下げ前の図9(d)の状態
でのかご1側と吊り合い重り3側の重量は、前者が[M
+(m/2)]kg、後者が[M+m]kgであり、吊
り合い重り3側が重い重量差となっている。
【0011】(手順5)図9(e)のように、中間階で
重り19をかご1から降ろし、さらにかご1を図9
(f)のように最下階付近まで降ろす。
【0012】中間階で重り19を降ろしたときのかご側
の重量は、[M+(m/2)]kg、吊り合い重り3側
の重量は、[M+(m/2)+(m/2)]kgであ
り、吊り合い重り3側が重い重量差となる。
【0013】また、最下階までかご1を降ろしたときの
かご側の重量は、[M+m]kg、吊り合い重り3側の
重量は、[M+m]kgとなり、重量差は零である。
【0014】(手順6)図9(f)のように、コンペン
ロープ7の全数の他端を、かご1に接続し、これにより
ロープ据付作業が完了する。
【0015】上記した手順では、メインロープ5および
コンペンロープ7を、全数一度に取り付けるようにした
が、それぞれ複数回に分けて取り付けるようにしてもよ
い。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のロープ
据付方法では、メインロープ5のアンバランス荷重によ
る巻上機シーブ11のトラクション不足を解消するため
に、最上階でかご1に重り19を載せ、その重り19を
中間階で降ろす作業が必要であり、このため重り19を
昇降路とは別経路にて最上階まで揚重するなど、極めて
煩雑な作業が必要となっている。また、メインロープド
ラム13も最上階まで揚重する必要があるうえ、メイン
ロープドラム13にはブレーキ装置も必要であり、上記
した揚重作業がさらに煩雑なものとなる。さらに、図9
(b)のように、メインロープ5を最上階付近から最下
階まで昇降路内を降ろす際に、昇降路内の機器に絡まる
などの不具合が発生することがある。さらに、中間階に
重り19を降ろす出入口が必要である。
【0017】そこで、この発明は、エレベータのロープ
の据付作業を容易なものとすることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、最上階の上部に設けた巻上機シ
ーブに巻掛けられた第1のメインロープの一端に吊り合
い重りが、前記第1のメインロープの他端にかごがそれ
ぞれ接続された状態で、最下階付近に位置させた前記か
ごに、第2のメインロープが巻き付けられたメインロー
プドラムを乗せ、前記巻上機シーブの回転により前記メ
インロープドラムを乗せたかごを最上階付近に移動させ
た後、前記メインロープドラムから引き出した第2のメ
インロープの一端側を前記吊り合い重り側から前記巻上
機シーブに巻掛けた後、前記かごに接続し、前記メイン
ロープドラムから第2のメインロープを繰り出しつつ前
記かごを前記メインロープドラムとともに下降させ、前
記最上階と前記最下階との間に位置する中間階で前記第
2のメインロープの他端を前記吊り合い重りに接続する
ロープ据付方法としてある。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明のロー
プ据付方法において、前記第1のメインロープの他端が
接続された前記かごが前記最下階に位置する状態で、コ
ンペイセーティングロープの一端を前記かごに接続し、
前記メインロープドラムを乗せた前記かごが前記最上階
付近に移動した状態で、前記最下階に位置する前記吊り
合い重りに前記コンペンセーティングロープの他端を接
続するものとしてある。
【0020】請求項3の発明は、請求項1の発明のロー
プ据付方法において、前記メインロープドラムを乗せた
前記かごが前記最上階付近に移動した状態で、前記最下
階に位置する前記吊り合い重りにコンペンセーティング
ロープの一端を接続し、前記中間階で前記第2のメイン
ロープの他端を前記吊り合い重りに接続した後、前記巻
上機シーブの回転により前記メインロープドラムを乗せ
たかごを前記最下階まで移動させて、このかごに前記コ
ンペンセーティングロープの他端を接続するものとして
ある。
【0021】請求項4の発明は、請求項1の発明のロー
プ据付方法において、前記吊り合い重りを、前記最上階
の上部に設置した吊り上げ手段により前記最上階付近ま
で吊り上げ、この吊り合い重りを前記最上階の上部に設
置した保持手段により保持させてこの保持手段に吊り代
え、前記最下階にて、昇降路に沿って配置されるガイド
レールに移動可能に設けたガイド部に前記吊り上げ手段
のワイヤを接続するとともに、前記ガイド部に前記第1
のメインロープの一端から所定長さ分に対応する位置を
接続し、前記ワイヤおよび前記第1のメインロープをそ
れぞれ接続した前記ガイド部を、前記吊り上げ手段によ
り前記ガイドレールに沿って前記最上階付近まで上昇さ
せ、前記第1のメインロープの一端側を前記巻上機シー
ブに巻掛けた後、その一端を前記保持手段に保持されて
いる前記吊り合い重りに接続するとともに、前記第1の
メインロープの他端を、前記最下階に位置する前記かご
に接続するものとしてある。
【0022】請求項5の発明は、吊り合い重りを、最上
階の上部に設置した吊り上げ手段により前記最上階付近
まで吊り上げ、この吊り合い重りを前記最上階の上部に
設置した保持手段により保持させてこの保持手段に吊り
代え、前記吊り上げ手段のワイヤの両端を、昇降路に沿
って配置される2つのガイドレールにそれぞれ移動可能
に設けた二つのガイド部にそれぞれ接続するとともに、
前記かご側のガイドレールに設けた最下階付近に位置す
る一方のガイド部にメインロープの一端を接続し、前記
吊り上げ手段により前記一方のガイド部を前記メインロ
ープの一端とともにガイドレールに沿って前記最上階付
近まで上昇させて、前記メインロープの一端側を、前記
最上階の上部に設けた巻上機シーブに巻掛けた後、その
一端を前記保持手段に保持されている前記吊り合い重り
に接続するとともに、前記メインロープの他端を、前記
最下階に位置するかごに接続するロープ据付方法として
ある。
【0023】請求項6の発明は、請求項5の発明のロー
プ据付方法において、前記一方のガイド部の上昇に伴っ
て前記最下階付近まで移動した前記吊り合い重り側のガ
イドレールに設けた他方のガイド部に、コンペンセーテ
ィングロープの一端を接続した状態で、前記吊り上げ手
段により前記他方のガイド部を前記コンペンセーティン
グロープの一端とともに前記最上階付近まで上昇させて
前記吊り合い重りに接続し、前記コンペンセーティング
ロープの他端を前記最下階にて前記かごに接続するもの
としてある。
【0024】請求項7の発明は、請求項4ないし6のい
ずれかの発明のロープ据付方法において、前記メインロ
ープの一端を、前記最上階付近に設置した仮設足場に設
けた孔を通して前記巻上機シーブまで引き上げるものと
してある。
【0025】請求項8の発明は、昇降路に沿って配置さ
れたガイドレールに沿って上下方向に移動可能に設けた
ロープガイド装置であって、前記ガイドレールは、互い
に平行に配置された2本のレールで構成され、この2本
のレールに対して転動するガイドローラを両端に備えた
ローラ支持部と、このローラ支持部に下部が連結され、
上部に吊り合い重りとかごとを相互に接続するロープの
一端側が接続されるロープ接続部とを有する構成として
ある。
【0026】請求項9の発明は、請求項8の発明の構成
において、前記ローラ支持部は前記両端のガイドローラ
相互間の長さが可変となっている構成としてある。
【0027】請求項10の発明は、請求項8または9の
発明の構成において、前記両端の各ガイドローラは、上
下方向に複数設けられている構成としてある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0029】図1ないし図3は、この発明の実施の一形
態を示すエレベータのロープ据付方法を示している。な
お、ここでは、説明を簡単にするため、下記条件で行う
ものとする。
【0030】吊り合い重り21の重量は、(かご23+
メインロープ25の2本分)の重量と等しく、メインロ
ープ25およびコンペンセーティングロープ(以下、コ
ンペンロープと呼ぶ)27は、それぞれ5本使用し、単
位長さ当たりの重量は互いに等しいものとする。また、
機械室29に設置してある巻上機31のシーブ33のト
ラクション限界値は、メインロープ25またはコンペン
ロープ27の5本分の荷重の半分より大きいものとす
る。なお、吊り合い重り21は、重り枠21aに適数の
重り本体21bが搭載されたものである。
【0031】ここで、かご23の重量を[M]kg,メ
インロープ25またはコンペンロープ27の5本分の総
重量を[m]kgとすると、各ロープ1本あたり[m/
5]kgであり、吊り合い重り21の重量は、[M+2
m/5]kgとなり、トラクション限界値は、[m/
2]kgとなる。
【0032】(手順1)図1(a)のように、吊り合い
重り21を最上階35付近に、かご23を最下階37付
近に、それぞれ図示しない吊り上げ手段としての揚重機
で吊る。最上階35には、仮設足場39が設置されてお
り、この仮設足場39には、メインロープ25が通る孔
39aが設けられている。
【0033】(手順2)最下階37の出入口前に、最初
のメインロープドラム41をセットし、後述する方法で
メインロープ(第1のメインロープ)25の一端側を巻
上機31まで引き上げ、巻上機31のシーブ33に巻掛
けた後、図1(b)のように、吊り合い重り21に接続
するとともに、他端をかご23に接続する。
【0034】上記作業を2度繰り返し、メインロープ
(第1のメインロープ)25を2本セットする。
【0035】(手順3)図1(c)のように、最下階3
7で、かご23にメインロープドラム41aを1つ載
せ、コンペンロープドラム43から引き出したコンペン
ロープ27の一端をかご23の床下に接続する。
【0036】このときのかご23側の重量は、 かご自重+メインロープ2本分+かご内メインロープ =[M+2(m/5)+(m/5)]kg =[M+3(m/5)]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、吊り合い重り自
重のみであるので、 [M+2(m/5)]kg であり、かご23側が[m/5]kg重い重量差とな
る。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kg
以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0037】なお、メインロープドラム41aの重さ
は、メインロープ25aの重さに比べて充分小さく、無
視できるものとしてある。
【0038】(手順4)吊り合い重り21およびかご2
3を吊っている図示しない揚重機と、仮設足場35を撤
去してから、図1(d)のように、巻上機31によりか
ご23を最上階付近まで上昇させてコンペンロープドラ
ム43からコンペンロープ27を引き出す。
【0039】このときのかご23側の重量は、 かご自重+コンペンロープ1本+かご内メインロープ =[M+(m/5)+(m/5)]kg =[M+2(m/5)]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+メインロープ2本 =[M+2(m/5)+2(m/5)]kg =[M+4(m/5)]kg であり、吊り合い重り21側が[2(m/5)]kg重
い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値
[m/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しな
い。
【0040】(手順5)図1(e)のように、最下階3
7で1本目のコンペンロープ27の他端を、ピットP内
のシーブ42の下部を通して吊り合い重り21に接続
し、図1(f)のように、2本目のコンペンロープ27
aをコンペンロープドラム43aから引き出して、シー
ブ42の下部を通して吊り合い重り21に接続する。こ
れにより、メインロープ2本とコンペンロープ1本がセ
ットされた状態となる。符号44は、緩衝器である。
【0041】(手順6)さらに、図1(f)のように、
最上階35にて、かご23に載せたメインロープドラム
41aからメインロープ(第2のメインロープ)25a
を引き出し、引き出したメインロープ25aの一端側を
吊り合い重り21側から巻上機31のシーブ33に巻掛
けた後、その端部をかご23に接続する。
【0042】(手順7)図2(a)に示すように、巻上
機31により、かご23と吊り合い重り21がほぼ同じ
高さ位置(ほぼ中間階45付近)になるまでかご23を
下げる。このかご23の下降に伴って、かご3内のメイ
ンロープ25aが順次繰り出される。
【0043】(手順8)図2(b)に示すように、かご
23内のメインロープ25aの他端を吊り合い重り21
に接続する。
【0044】このときのかご23側の重量は、 かご自重+メインロープ3本の半分+コンペンロープ1本の半分 =[M+3(m/5)/2+(m/5)/2]kg =[M+2(m/5)]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+メインロープ3本の半分+コンペンロープ2 本の半分 =[M+2(m/5)+3(m/5)/2+2(m/5)/2]kg =[M+9(m/10)]kg であり、吊り合い重り21側が[(m/2)]kg重い
重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m
/2]kgと同じであり、ロープの滑りは発生しない。
【0045】(手順9)図2(c)のように、巻上機3
1により、かご23を最下階37まで下げることで、2
本目のコンペンロープ27aがコンペンロープドラム4
3bから引き出され、このコンペンロープ27aの他端
をかご23の床下に接続する。これにより、メインロー
プ3本とコンペンロープ2本がセットされた状態とな
る。
【0046】このときのかご23側の重量は、 かご自重+メインロープ3本 =[M+3(m/5)]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+コンペンロープ2本 =[M+2(m/5)+2(m/5)]kg =[M+4(m/5)]kg であり、吊り合い重り21側が[(m/5)]kg重い
重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m
/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0047】さらに、図2(c)のように、4本目のメ
インロープ25bが巻き付けられたメインロープドラム
41bをかご23に載せ、3本目のコンペンロープ27
bをコンペンロープドラム43bから引き出してその一
端をかご23の床下に接続する。
【0048】このときのかご23側の重量は、 かご自重+メインロープ3本+かご内メインロープ1本 =[M+3(m/5)+(m/5)]kg =[M+4(m/5)]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+コンペンロープ2本 =[M+2(m/5)+2(m/5)]kg =[M+4(m/5)]kg であり、重量差が零となり、ロープの滑りは発生しな
い。
【0049】(手順10)メインロープドラム41bを
載せたかご23を、図2(d)のように最上階35まで
移動させ、このときコンペンロープドラム43bから繰
り出される3本目のコンペンロープ27bの末端を、最
下階37に移動している吊り合い重り21に接続する。
これにより、メインロープ3本とコンペンロープ3本が
セットされた状態となる。
【0050】このときのかご23側の重量は、 かご自重+かご内メインロープ+コンペンロープ3本 =[M+(m/5)+3(m/5)]kg =[M+4(m/5)]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+メインロープ3本 =[M+2(m/5)+3(m/5)]kg =[M+m]kg であり、吊り合い重り21側が[m/5]kg重い重量
差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/
2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0051】(手順11)図2(e)のように、最上階
35のかご23に載せたロープドラム41bから4本目
のメインロープ25bを引き出し、吊り合い重り21側
から巻上機31のシーブ33に掛けた後、その先端をか
ご23に接続する。また、このとき最下階37では4本
目のコンペンロープ27cをコンペンロープドラム43
cから引き出し、その先端を吊り合い重り21に接続す
る。
【0052】(手順12)図2(f)のように、巻上機
31により、かご23と吊り合い重り21とが同じ高さ
となるまでかご23を降ろし、これに伴いかご23内の
メインロープドラム41bから繰り出されるメインロー
プ25bの末端を、吊り合い重り21に接続する。
【0053】このときのかご23側の重量は、 かご自重+メインロープ4本の半分+コンペンロープ3本の半分 =[M+4(m/5)/2+3(m/5)/2]kg =[M+7(m/10)]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+メインロープ4本の半分+コンペンロープ4本 の半分 =[M+2(m/5)+4(m/5)/2+4(m/5)/2]kg =[M+6(m/5)]kg であり、吊り合い重り21側が[m/2]kg重い重量
差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/
2]kgと等しく、ロープの滑りは発生しない。
【0054】(手順13)図3(a)のように、かご2
3を最下階まで降ろし、これに伴いコンペンロープドラ
ム43cから繰り出される4本目のコンペンロープ27
cの末端をかご23に接続する。これにより、メインロ
ープ4本とコンペンロープ4本がセットされた状態とな
る。
【0055】(手順14)かご23と吊り合い重り21
が図3(a)の位置関係にある状態で、かご23に5本
目のメインロープ25cが巻かれたメインロープドラム
41cを載せ、5本目のコンペンロープ27dが巻かれ
たコンペンロープドラム43dからコンペンロープ27
dを引き出し、その先端をかご23の下部に接続する。
【0056】このときのかご23側の重量は、 かご自重+かご内メインロープ+メインロープ4本 =[M+(m/5)+4(m/5)]kg =[M+m]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+コンペンロープ4本 =[M+2(m/5)+4(m/5)]kg =[M+6(m/5)]kg であり、吊り合い重り21側が[m/5]kg重い重量
差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/
2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0057】次に、図3(b)のように、巻上機31に
より、メインロープドラム41cを載せたかご23を最
上階35へ移動させる。
【0058】このときのかご23側の重量は、 かご自重+かご内メインロープ+コンペンロープ5本 =[M+(m/5)+m]kg =[M+6(m/5)]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+メインロープ4本 =[M+2(m/5)+4(m/5)]kg =[M+6(m/5)]kg であり、重量差が零となり、ロープの滑りは発生しな
い。
【0059】(手順15)図3(c)のように、かご2
3内のメインロープドラム41cから5本目のメインロ
ープ25cを引き出し、吊り合い重り21側から巻上機
31のシーブ33に巻掛けた後、その先端をかご23に
接続する。また、最下階37では、かご23の上昇に伴
いコンペンロープドラム43dから繰り出される5本目
のコンペンロープ27dの末端を吊り合い重り21に接
続する。
【0060】(手順16)図3(d)のように、メイン
ロープドラム41cが載せられたかご23を中間階まで
降ろす。
【0061】(手順17)上記かご23の下降により、
メインロープドラム41cから繰り出されたメインロー
プ25cの末端を、図3(e)のように、吊り合い重り
21に接続する。
【0062】このときのかご23側の重量は、 かご自重+メインロープ5本の半分+コンペンロープ5本の半分 =[M+(m/2)+(m/2)]kg =[M+m]kg となり、吊り合い重り21側の重量は、 吊り合い重り自重+メインロープ5本の半分+コンペンロープ5 本の半分 =[M+2(m/5)+(m/2)+(m/2)]kg =[M+7(m/5)]kg であり、吊り合い重り21側が[2(m/5)]kg重
い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値
[m/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しな
い。
【0063】上記手順17の作業によって、メインロー
プ5本とコンペンロープ5本がセットされ、全ロープの
セットが完了する。
【0064】上記したように、(手順1)から(手順1
7)にわたるロープ掛け作業時に、巻上機31のシーブ
33に掛かるかご23側と吊り合い重り21側との重量
差は、常にその限界値[m/2]kg以下に抑えられる
ので、最上階35でかご23に重りを載せたり、その重
りを中間階で降ろすなどの煩雑な作業が不要であり、ま
たロープドラムにブレーキ装置を設ける必要もなく、ロ
ープ据付作業が容易なものとなる。
【0065】次に、図4を用いて、上記した(手順1)
における吊り合い重り21の揚重方法、(手順2)にお
けるメインロープ25の引き上げ方法およびセット方法
について説明する。
【0066】 まず、図4(a)のように、最下階3
7にある吊り合い重り21を、機械室29の下部に取り
付けた吊り上げ手段としてのエンドレスウインチ47に
よって吊り上げ、最上階35まで上昇させる。このとき
の吊り合い重り21は、重り枠21aに、エンドレスウ
インチ47で揚重可能な適数の重り本体21bを載せて
おく。
【0067】 その後、図4(b)のように、吊り合
い重り21を機械室29の下部に取り付けた保持手段と
しての揚重機49に吊り代える。
【0068】次に、最下階37で後述するガイド部とし
てのロープガイド装置51の上端に、エンドレスウイン
チ47のワイヤ53を接続するとともに、メインロープ
ドラム41から引き出したメインロープ25を接続す
る。このときメインロープ25については、ロープガイ
ド装置51で仮設足場39まで揚重したときに、先端が
巻上機31を介して吊り合い重り21に接続できる長さ
を考慮した位置にてロープガイド装置51に接続する。
【0069】 エンドレスウインチ47を駆動し、図
4(c)のように、ロープガイド装置51に接続された
メインロープ25を、仮設足場39の孔39aからロー
プガイド装置51の先端(上端)部分が出るまで引き上
げる。そして、メインロープ25の先端を機械室29の
上部に設置した揚重機55により機械室29へ持ち上げ
る。
【0070】 機械室29へ持ち上げたメインロープ
25の先端を、図4(d)のように、巻上機31のシー
ブ33に巻掛けた後、吊り合い重り21側へ降ろし、吊
り合い重り21に接続する。メインロープ25の末端は
最下階でかご23に接続する。
【0071】 後工程で必要な残りの重り本体21a
を、図4(e)のように重り枠21bに追加する。吊り
合い重り21の全体重量は、前述したように、(かご2
3+メインロープ25の2本分)の重量と等しいので、
追加する重り本体21b自体は、従来最上階にてかごに
載せる重りに比べて充分軽く、したがって上記追加する
重り本体21bを最上階35に運ぶ作業は容易に行え
る。
【0072】上記したように、メインロープ25を吊り
合い重り21に接続する作業は、最下階37からロープ
ガイド装置51を用いて引き上げるが、このとき最上階
35の仮設足場39に設けた孔39aを通して機械室2
9へ引き上げるようにしている。
【0073】また、図4(c)のように、メインロープ
25を機械室29へ引き上げる際に、ロープガイド装置
51にメインロープ25を接続したまま、揚重機55で
揚重するので、メインロープ25の先端部分の吊り代え
作業が不要となる。
【0074】上記したロープガイド装置51の詳細を図
5に示す。図6は図5の平面図、図7は図5のA矢視図
である。
【0075】このロープガイド装置51は、昇降路に設
置された2本のレール59からなる、かご23用および
吊り合い重り21用のガイドレールに沿って上下方向に
移動可能であり、この2本のレール59に対して転動す
るガイドローラ61を両端に備えたローラ支持部63
と、このローラ支持部63に下部が連結され、上部に吊
り合い重り21とかご23とを相互に接続するメインロ
ープ25の端部側が接続されるロープ接続部65とを備
えている。
【0076】ローラ支持部63は、左右のレール59に
対して所定間隔をおいて配置されるベース部67に対
し、左右の可動部69が、長孔71によってレール59
に対して接近離反する方向に移動調整可能に取り付けら
れる。各可動部69のレール59側の端部は、上下方向
に延長されるローラ保持具73の上下方向の中心部に連
結される。ローラ保持具73には、上端部に2つ、下端
部に2つのローラ61が回転可能に保持されている。
【0077】レール59は、図6に示すように断面T字
状であり、上部2つのガイドローラ61および、下部2
つのガイドローラ61が、それぞれレール59を挟持す
るように回転可能に配置されている。
【0078】ロープ接続部65は、上端に、図4に示し
たエンドレスウインチ47のワイヤ53を接続するワイ
ヤ接続孔65aが設けられ、その下部に、図4(b)に
示したメインロープ25が接続されるロープクリップ7
5が複数設けられている。
【0079】上記したロープガイド装置51を使用して
図4(b),(c)に示すように、メインロープ25を
引き上げることで、メインロープ25の昇降路内の機器
への絡まりが防止される。
【0080】また、ロープガイド装置51によりメイン
ロープ25を引き上げる際には、ローブ接続部65が仮
設足場39の孔39aから上部へ突出した状態となり、
これに伴いメインロープ25も孔39aから上部へ引き
出され、メインロープ25の機械室29への引き出し作
業が容易となる。
【0081】ロープガイド装置51は、ガイドローラ6
1が図5に示すように上下方向に複数配置されているの
で、レール59にガイドされて移動する動作が安定した
ものとなり、メインロープ25の引き上げ作業が確実に
行える。また、ローラ支持部63は、可動部69によっ
て長さが調整できるので、2本のレール59相互間の長
さが異なる各種のガイドレールに対応可能である。
【0082】図8は、この発明の他の実施の形態を示す
エレベータのロープ据付方法を示している。このロープ
据付方法は、前記図5に示したロープガイド装置51を
2つ利用したものである。すなわち、2つのロープガイ
ド装置51を昇降路内にてそれぞれ上下方向にガイドす
るガイドレールも2つ設けられていることになる。な
お、この2つのガイドレールは、かご23および吊り合
い重り21とそれぞれ兼用のものである。
【0083】まず、図8(a)に示すように最下階3
7にある吊り合い重り21を、機械室29の下部に取り
付けた吊り上げ手段としてのエンドレスウインチ77に
よって吊り上げ、最上階35まで上昇させる。
【0084】その後、図8(b)のように、吊り合い
重り21を機械室29の下部に取り付けた保持手段とし
ての揚重機79に吊り代える。次に、エンドレスウイン
チ77のワイヤ81の両端を、前記した2つのロープガ
イド装置51のワイヤ接続孔65aにそれぞれ接続す
る。この2つのロープガイド装置51へのワイヤ81の
接続は、一方のロープガイド装置51を最下階に位置さ
せてワイヤ81の一端を接続し、その後、このとき最上
階35付近に位置する他方のロープガイド装置51を下
降させてワイヤ81の他端を接続する。
【0085】上記一方のロープガイド装置51にワイヤ
81の一端を接続する際に、図8(b)に示すように、
最下階37に配置したメインロープドラム41から引き
出されたメインロープ25の先端側を、ロープガイド装
置51のロープクリップ75に接続する。
【0086】この状態で、エンドレスウインチ77の
駆動により、図8(c)のようにロープガイド装置51
に接続されているメインロープ25を引き上げ、さらに
その先端を、機械室29の上部に設置した揚重機83に
より機械室29へ持ち上げる。このとき、ロープガイド
装置51のロープ接続部65は、前記図4(c)のとき
と同様に、最上階35の仮設足場39の孔39aから上
部に突出した状態である。
【0087】機械室29へ引き上げたメインロープ25
の先端は、図8(d)のように、巻上機31のシーブ3
3に巻掛けた後、吊り合い重り21側へ降ろし、吊り合
い重り21に接続する。メインロープ25の他端は、か
ご23に接続する。
【0088】図8(d)の状態で、最下階37にてコ
ンペンロープドラム43から引き出したコンペンロープ
27の先端を吊り合い重り21側のロープガイド装置5
1に、ロープクリップ75を介して接続する。
【0089】図8(e)のように、エンドレスウイン
チ77を駆動して、ロープガイド装置51に接続されて
いるコンペンロープ27を最上階35まで引き上げ、図
8(f)のように吊り合い重り21に接続し、コンペン
ロープ27の他端は最下階37にてかご23に接続す
る。
【0090】最下階で、かご23側のロープガイド装
置51に2本目のメインロープ25aを図8(b)と同
様にしてロープガイド装置51に接続し、最上階35へ
揚重する。
【0091】以後同様にしてメインロープ、コンペンロ
ープを順に引き上げ、すべてのロープをセットする。
【0092】上記した例では、メインロープ、コンペン
ロープを1本ずつ引き上げるようにしたが、複数本同時
に据え付けるようにしてもよい。
【0093】このうようにすれば、エンドレスウインチ
77を駆動するときには、メインロープかコンペンロー
プのいずれかを揚重しているので、効率よく作業が行
え、最上階でかごに重りを載せたり、その重りを中間階
で降ろすなどの煩雑な作業が不要であり、またロープド
ラムにブレーキ装置を設ける必要もなく、ロープ据付作
業が容易なものとなる。
【0094】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、最上階付近でかごに重りを載せる作業およ
び、中間階でかごから重りを降ろす作業が不要であり、
ロープ据付作業が容易にできる。
【0095】請求項2の発明によれば、メインロープの
据付作業に並行して、コンペンセーティングロープの据
付作業を容易に行うことができる。
【0096】請求項3の発明によれば、メインロープの
据付作業に並行して、コンペンセーティングロープの据
付作業を容易に行うことができる。
【0097】請求項4の発明によれば、第1のメインロ
ープの据付時に、第1のメインロープを最上階付近から
最下階付近まで昇降路内を降ろす必要がなく、このため
第1のメインロープが昇降路内の機器に絡まるなどの不
具合発生を防止でき、またメインロープドラムにブレー
キ装置を設ける必要もなく、ロープ据付作業を容易に行
うことができる。
【0098】請求項5の発明によれば、最上階付近でか
ごに重りを載せる作業および、中間階でかごから重りを
降ろす作業が不要であり、メインロープドラムにブレー
キ装置を設ける必要もなく、ロープ据付作業が容易にで
きる。
【0099】請求項6の発明によれば、吊り上げ手段を
駆動してガイド部を移動させるときには、メインロープ
とコンペンセーティングロープとのいずれかを吊り上げ
て上昇させているので、効率よくロープ据付作業を行う
ことができる。
【0100】請求項7の発明によれば、メインロープの
一端を仮設足場の孔を通すことで、その後の巻上機シー
ブまでのメインロープの引き上げ作業が容易となる。
【0101】請求項8の発明によれば、ロープの一端を
ロープ接続部に接続した状態でロープガイド装置をガイ
ドレールに沿って上昇させることで、ロープの昇降路内
の機器への絡まりを防止でき、ロープの据付作業を容易
に行うことができる。
【0102】請求項9の発明によれば、2本のレール相
互間の寸法が異なるガイドレールに対応することができ
る。
【0103】請求項10の発明によれば、ロープガイド
装置は、ガイドレールにガイドされて移動する際に安定
した動作がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態をに係わるエレベータ
のロープ据付方法を示す動作説明図である。
【図2】この発明の実施の一形態に係わるエレベータの
ロープ据付方法を示す動作説明図である。
【図3】この発明の実施の一形態に係わるエレベータの
ロープ据付方法を示す動作説明図である。
【図4】図1における(手順1)での吊り合い重りの揚
重方法、同(手順2)でのメインロープの引き上げ方法
およびセット方法を示す動作説明図である。
【図5】図4の動作に使用されるロープガイド装置の詳
細図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図5のA矢視図である。
【図8】この発明の他の実施の形態に係わるエレベータ
のロープ据付方法を示す動作説明図である。
【図9】従来例に係わるエレベータのロープ据付方法を
示す動作説明図である。
【符号の説明】
21 吊り合い重り 23 かご 25 メインロープ(第1のメインロープ) 25a メインロープ(第2のメインロープ) 27 コンペンロープ(コンペンセーティングロープ) 31 巻上機 33 シーブ 35 最上階 37 最下階 39 仮設足場 39a 孔 41a メインロープドラム 45 中間階 47,77 エンドレスウインチ(吊り上げ手段) 49,79 揚重機(保持手段) 51 ロープガイド装置(ガイド部) 53,81 ワイヤ 59 レール(ガイドレール) 61 ガイドローラ 63 ローラ支持部 65 ロープ接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 正人 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 (72)発明者 原熊 英路 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 (72)発明者 杉山 輝雄 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 (72)発明者 分園 正勝 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 Fターム(参考) 3F305 BB02 BB04 DA07 DA11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最上階の上部に設けた巻上機シーブに巻
    掛けられた第1のメインロープの一端に吊り合い重り
    が、前記第1のメインロープの他端にかごがそれぞれ接
    続された状態で、最下階付近に位置させた前記かごに、
    第2のメインロープが巻き付けられたメインロープドラ
    ムを乗せ、前記巻上機シーブの回転により前記メインロ
    ープドラムを乗せたかごを最上階付近に移動させた後、
    前記メインロープドラムから引き出した第2のメインロ
    ープの一端側を前記吊り合い重り側から前記巻上機シー
    ブに巻掛けた後、前記かごに接続し、前記メインロープ
    ドラムから第2のメインロープを繰り出しつつ前記かご
    を前記メインロープドラムとともに下降させ、前記最上
    階と前記最下階との間に位置する中間階で前記第2のメ
    インロープの他端を前記吊り合い重りに接続することを
    特徴とするエレベータのロープ据付方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のメインロープの他端が接続さ
    れた前記かごが前記最下階に位置する状態で、コンペイ
    セーティングロープの一端を前記かごに接続し、前記メ
    インロープドラムを乗せた前記かごが前記最上階付近に
    移動した状態で、前記最下階に位置する前記吊り合い重
    りに前記コンペンセーティングロープの他端を接続する
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータのロープ据
    付方法。
  3. 【請求項3】 前記メインロープドラムを乗せた前記か
    ごが前記最上階付近に移動した状態で、前記最下階に位
    置する前記吊り合い重りにコンペンセーティングロープ
    の一端を接続し、前記中間階で前記第2のメインロープ
    の他端を前記吊り合い重りに接続した後、前記巻上機シ
    ーブの回転により前記メインロープドラムを乗せたかご
    を前記最下階まで移動させて、このかごに前記コンペン
    セーティングロープの他端を接続することを特徴とする
    請求項1記載のエレベータのロープ据付方法。
  4. 【請求項4】 前記吊り合い重りを、前記最上階の上部
    に設置した吊り上げ手段により前記最上階付近まで吊り
    上げ、この吊り合い重りを前記最上階の上部に設置した
    保持手段により保持させてこの保持手段に吊り代え、前
    記最下階にて、昇降路に沿って配置されるガイドレール
    に移動可能に設けたガイド部に前記吊り上げ手段のワイ
    ヤを接続するとともに、前記ガイド部に前記第1のメイ
    ンロープの一端から所定長さ分に対応する位置を接続
    し、前記ワイヤおよび前記第1のメインロープをそれぞ
    れ接続した前記ガイド部を、前記吊り上げ手段により前
    記ガイドレールに沿って前記最上階付近まで上昇させ、
    前記第1のメインロープの一端側を前記巻上機シーブに
    巻掛けた後、その一端を前記保持手段に保持されている
    前記吊り合い重りに接続するとともに、前記第1のメイ
    ンロープの他端を、前記最下階に位置する前記かごに接
    続することを特徴とする請求項1記載のエレベータのロ
    ープ据付方法。
  5. 【請求項5】 吊り合い重りを、最上階の上部に設置し
    た吊り上げ手段により前記最上階付近まで吊り上げ、こ
    の吊り合い重りを前記最上階の上部に設置した保持手段
    により保持させてこの保持手段に吊り代え、前記吊り上
    げ手段のワイヤの両端を、昇降路に沿って配置される2
    つのガイドレールにそれぞれ移動可能に設けた二つのガ
    イド部にそれぞれ接続するとともに、かご側のガイドレ
    ールに設けた最下階付近に位置する一方のガイド部にメ
    インロープの一端を接続し、前記吊り上げ手段により前
    記一方のガイド部を前記メインロープの一端とともにガ
    イドレールに沿って前記最上階付近まで上昇させて、前
    記メインロープの一端側を、前記最上階の上部に設けた
    巻上機シーブに巻掛けた後、その一端を前記保持手段に
    保持されている前記吊り合い重りに接続するとともに、
    前記メインロープの他端を、前記最下階に位置する前記
    かごに接続することを特徴とするエレベータのロープ据
    付方法。
  6. 【請求項6】 前記一方のガイド部の上昇に伴って前記
    最下階付近まで移動した前記吊り合い重り側のガイドレ
    ールに設けた他方のガイド部に、コンペンセーティング
    ロープの一端を接続した状態で、前記吊り上げ手段によ
    り前記他方のガイド部を前記コンペンセーティングロー
    プの一端とともに前記最上階付近まで上昇させて前記吊
    り合い重りに接続し、前記コンペンセーティングロープ
    の他端を前記最下階にて前記かごに接続することを特徴
    とする請求項5記載のエレベータのロープ据付方法。
  7. 【請求項7】 前記メインロープの一端を、前記最上階
    付近に設置した仮設足場に設けた孔を通して前記巻上機
    シーブまで引き上げることを特徴とする請求項4ないし
    6のいずれかに記載のエレベータのロープ据付方法。
  8. 【請求項8】 昇降路に沿って配置されたガイドレール
    に沿って上下方向に移動可能に設けたロープガイド装置
    であって、前記ガイドレールは、互いに平行に配置され
    た2本のレールで構成され、この2本のレールに対して
    転動するガイドローラを両端に備えたローラ支持部と、
    このローラ支持部に下部が連結され、上部に吊り合い重
    りとかごとを相互に接続するロープの一端側が接続され
    るロープ接続部とを有することを特徴とするロープガイ
    ド装置。
  9. 【請求項9】 前記ローラ支持部は前記両端のガイドロ
    ーラ相互間の長さが可変となっていることを特徴とする
    請求項8記載のロープガイド装置。
  10. 【請求項10】 前記両端の各ガイドローラは、上下方
    向に複数設けられていることを特徴とする請求項8また
    は9記載のロープガイド装置。
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