JP5027970B2 - エレベータのロープ据付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータのロープの両端を吊り合い重りとかごとにそれぞれ接続するエレベータのロープ据付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における、特に高層建築に設置されるエレベータのロープ据付方法を図9に基づき説明する。なお、ここでは、かご1と吊り合い重り3とにロープ端部が直接接続される1:1ローピングの場合について述べる。また、説明を簡単にするために、ロープ掛け時のかご1と吊り合い重り3は等しい重量とし、メインロープ5とコンペンロープ(コンペンセーティングロープ)7の取付本数および単位長さ当たりの重量は等しく、巻上機9のシーブ11のトラクション限界値は、昇降行程の半分のロープ荷重分とし、それより大きいロープ荷重分でロープが滑り出すものとする。さらに、メインロープドラム13の重さは、ロープの重さに比べて充分小さく、無視できるものとする。
【0003】
昇降路上部における機械室の巻上機9、図示しないガイドレール、かご1、吊り合い重り3、昇降路下部におけるコンペンロープ7のシーブ15が、それぞれ据付けられた状態から説明する。かご1または吊り合い重り3の重量を、Mkg、メインロープ5またはコンペンロープ7の全本数合計の重量を、mkgとする。
【0004】
(手順1)
図9(a)のように、吊り合い重り3を最下階付近に、かご1を最上階付近に、それぞれ図示しない揚重機で吊る。
【0005】
(手順2)
図9(b)のように、最上階出入口前に最初のメインロープドラム13を搬入し、メインロープ5の先端を機械室に引き上げて巻上機9のシーブ11に巻掛けた後、吊り合い重り3側に降ろし、メインロープドラム13を回転させながら、最下階まで降ろし、図9(c)のように、吊り合い重り3にその先端を接続するとともに、メインロープ5の他端をかご1に接続する。これにより、1本のメインロープ5のセットが完了する。
【0006】
このとき、メインロープドラム13にブレーキ装置を設け、自重によるメインロープ5の落下を防止する。
【0007】
(手順3)
上記した手順2の動作を繰り返し、残りのメインロープ5を順次接続する。この時点では、かご1と吊り合い重り3とは、揚重機で吊られているので、メインロープ5が、自重によるトラクション不足で滑ることはない。この場合、吊り合い重り3側が、かご1側に比べて取り付けた全本数のメインロープ5の自重分:mkgだけ重くなっている。
【0008】
(手順4)
図9(d)のように、コンペンロープ7のドラム17を最下階出入口前に搬入し、コンペンロープ7全数の一端を吊り合い重り3に接続する。
【0009】
このとき、かご1には、吊り合い重り3側のメインロープ5の全本数の半分の重量:[m/2]kgに相当する重り19を載せる。次に、揚重機を外し、巻上機9によりコンペンロープ7を引き出しつつ、かご1を下降させる。
【0010】
このときのかご下げ前の図9(d)の状態でのかご1側と吊り合い重り3側の重量は、前者が[M+(m/2)]kg、後者が[M+m]kgであり、吊り合い重り3側が重い重量差となっている。
【0011】
(手順5)
図9(e)のように、中間階で重り19をかご1から降ろし、さらにかご1を図9(f)のように最下階付近まで降ろす。
【0012】
中間階で重り19を降ろしたときのかご側の重量は、[M+(m/2)]kg、吊り合い重り3側の重量は、[M+(m/2)+(m/2)]kgであり、吊り合い重り3側が重い重量差となる。
【0013】
また、最下階までかご1を降ろしたときのかご側の重量は、[M+m]kg、吊り合い重り3側の重量は、[M+m]kgとなり、重量差は零である。
【0014】
(手順6)
図9(f)のように、コンペンロープ7の全数の他端を、かご1に接続し、これによりロープ据付作業が完了する。
【0015】
上記した手順では、メインロープ5およびコンペンロープ7を、全数一度に取り付けるようにしたが、それぞれ複数回に分けて取り付けるようにしてもよい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のロープ据付方法では、メインロープ5のアンバランス荷重による巻上機シーブ11のトラクション不足を解消するために、最上階でかご1に重り19を載せ、その重り19を中間階で降ろす作業が必要であり、このため重り19を昇降路とは別経路にて最上階まで揚重するなど、極めて煩雑な作業が必要となっている。また、メインロープドラム13も最上階まで揚重する必要があるうえ、メインロープドラム13にはブレーキ装置も必要であり、上記した揚重作業がさらに煩雑なものとなる。さらに、図9(b)のように、メインロープ5を最上階付近から最下階まで昇降路内を降ろす際に、昇降路内の機器に絡まるなどの不具合が発生することがある。さらに、中間階に重り19を降ろす出入口が必要である。
【0017】
そこで、この発明は、エレベータのロープの据付作業を容易なものとすることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、最上階の上部に設けた巻上機シーブに巻掛けられた第1のメインロープの一端に吊り合い重りを、前記第1のメインロープの他端にかごをそれぞれ接続して、前記吊り合い重りを最上階付近に、前記かごを最下階付近に位置させ、前記かごに、第2のメインロープが巻き付けられたメインロープドラムを乗せるとともに、コンペイセーティングロープの一端を前記かごに接続し、前記巻上機シーブの回転により前記メインロープドラムを乗せたかごを最上階付近に移動させ、前記最下階に位置する前記吊り合い重りに前記コンペンセーティングロープの他端を接続するとともに、前記メインロープドラムから引き出した第2のメインロープの一端側を前記吊り合い重り側から前記巻上機シーブに巻掛けた後、前記かごに接続し、前記メインロープドラムから第2のメインロープを繰り出しつつ前記かごを前記メインロープドラムとともに下降させ、前記最上階と前記最下階との間に位置する中間階で前記第2のメインロープの他端を前記吊り合い重りに接続することを特徴とするエレベータのロープ据付方法としてある。
【0019】
請求項2の発明は、最上階の上部に設けた巻上機シーブに巻掛けられた第1のメインロープの一端に吊り合い重りを、前記第1のメインロープの他端にかごをそれぞれ接続して、前記吊り合い重りを最上階付近に、前記かごを最下階付近に位置させ、前記かごに、第2のメインロープが巻き付けられたメインロープドラムを乗せ、前記巻上機シーブの回転により前記メインロープドラムを乗せたかごを最上階付近に移動させ、前記最下階に位置する前記吊り合い重りに前記コンペンセーティングロープの一端を接続するとともに、前記メインロープドラムから引き出した第2のメインロープの一端側を前記吊り合い重り側から前記巻上機シーブに巻掛けた後、前記かごに接続し、前記メインロープドラムから第2のメインロープを繰り出しつつ前記かごを前記メインロープドラムとともに下降させ、前記最上階と前記最下階との間に位置する中間階で前記第2のメインロープの他端を前記吊り合い重りに接続した後、前記巻上機シーブの回転により前記メインロープドラムを乗せたかごを前記最下階まで移動させて、このかごに前記コンペンセーティングロープの他端を接続することを特徴とするエレベータのロープ据付方法としてある。
【0020】
また、最上階の上部に設けた巻上機シーブに巻掛けられた第1のメインロープの一端に吊り合い重りを、前記第1のメインロープの他端にかごをそれぞれ接続して、前記吊り合い重りを最上階付近に、前記かごを最下階付近に位置させ、前記かごに、第2のメインロープが巻き付けられたメインロープドラムを乗せ、前記巻上機シーブの回転により前記メインロープドラムを乗せたかごを最上階付近に移動させた後、前記メインロープドラムから引き出した第2のメインロープの一端側を前記吊り合い重り側から前記巻上機シーブに巻掛けた後、前記かごに接続し、前記メインロープドラムから第2のメインロープを繰り出しつつ前記かごを前記メインロープドラムとともに下降させ、前記最上階と前記最下階との間に位置する中間階で前記第2のメインロープの他端を前記吊り合い重りに接続するに際し、前記吊り合い重りを、前記最上階の上部に設置した吊り上げ手段により前記最上階付近まで吊り上げ、この吊り合い重りを前記最上階の上部に設置した保持手段により保持させてこの保持手段に吊り代え、前記最下階にて、昇降路に沿って配置されるガイドレールに移動可能に設けたガイド部に前記吊り上げ手段のワイヤを接続するとともに、前記第1のメインロープの一端を、前記最上階付近に設置した仮設足場に設けた孔を通して前記巻上機シーブまで引き上げ、前記ガイド部に前記第1のメインロープの一端から所定長さ分に対応する位置を接続し、前記ワイヤおよび前記第1のメインロープをそれぞれ接続した前記ガイド部を、前記吊り上げ手段により前記ガイドレールに沿って前記最上階付近まで上昇させ、前記第1のメインロープの一端側を前記巻上機シーブに巻掛けた後、その一端を前記保持手段に保持されている前記吊り合い重りに接続するとともに、前記第1のメインロープの他端を、前記最下階に位置する前記かごに接続するエレベータのロープ据付方法としてもよい。これにより、最上階付近でかごに重りを載せる作業および、中間階でかごから重りを降ろす作業が不要であり、ロープ据付作業が容易にできる。さらに、第1のメインロープの据付時に、第1のメインロープを最上階付近から最下階付近まで昇降路内を降ろす必要がなく、このため第1のメインロープが昇降路内の機器に絡まるなどの不具合発生を防止でき、またメインロープドラムにブレーキ装置を設ける必要もなく、ロープ据付作業を容易に行うことができる。また、メインロープの一端を仮設足場の孔を通すことで、その後の巻上機シーブまでのメインロープの引き上げ作業が容易となる。
【0021】
なお、吊り合い重りを、最上階の上部に設置した吊り上げ手段により前記最上階付近まで吊り上げ、この吊り合い重りを前記最上階の上部に設置した保持手段により保持させてこの保持手段に吊り代え、前記吊り上げ手段のワイヤの両端を、昇降路に沿って配置される2つのガイドレールにそれぞれ移動可能に設けた二つのガイド部にそれぞれ接続するとともに、前記かご側のガイドレールに設けた最下階付近に位置する一方のガイド部にメインロープの一端を接続し、前記吊り上げ手段により前記一方のガイド部を前記メインロープの一端とともにガイドレールに沿って前記最上階付近まで上昇させて、前記メインロープの一端側を、前記最上階の上部に設けた巻上機シーブに巻掛けた後、その一端を前記保持手段に保持されている前記吊り合い重りに接続するとともに、前記メインロープの他端を、前記最下階に位置するかごに接続するエレベータのロープ据付方法としてもよい。これにより、最上階付近でかごに重りを載せる作業および、中間階でかごから重りを降ろす作業が不要であり、メインロープドラムにブレーキ装置を設ける必要もなく、ロープ据付作業が容易にできる。
【0022】
この場合、前記一方のガイド部の上昇に伴って前記最下階付近まで移動した前記吊り合い重り側のガイドレールに設けた他方のガイド部に、コンペンセーティングロープの一端を接続した状態で、前記吊り上げ手段により前記他方のガイド部を前記コンペンセーティングロープの一端とともに前記最上階付近まで上昇させて前記吊り合い重りに接続し、前記コンペンセーティングロープの他端を前記最下階にて前記かごに接続するものとしてもよい。これにより、吊り上げ手段を駆動してガイド部を移動させるときには、メインロープとコンペンセーティングロープとのいずれかを吊り上げて上昇させているので、効率よくロープ据付作業を行うことができる。
【0023】
また、これらの場合、前記メインロープの一端を、前記最上階付近に設置した仮設足場に設けた孔を通して前記巻上機シーブまで引き上げるものとしてもよい。これにより、メインロープの一端を仮設足場の孔を通すことで、その後の巻上機シーブまでのメインロープの引き上げ作業が容易となる。
【0024】
また、昇降路に沿って配置されたガイドレールに沿って上下方向に移動可能に設けたロープガイド装置であって、前記ガイドレールは、互いに平行に配置された2本のレールで構成され、この2本のレールに対して転動するガイドローラを両端に備えたローラ支持部と、このローラ支持部に下部が連結され、上部に吊り合い重りとかごとを相互に接続するロープの一端側が接続されるロープ接続部とを有する構成のロープガイド装置としてもよい。これにより、ロープの一端をロープ接続部に接続した状態でロープガイド装置をガイドレールに沿って上昇させることで、ロープの昇降路内の機器への絡まりを防止でき、ロープの据付作業を容易に行うことができる。
【0025】
この場合、前記ローラ支持部は前記両端のガイドローラ相互間の長さが可変となっている構成としてもよい。これにより、2本のレール相互間の寸法が異なるガイドレールに対応することができる。
【0026】
また、これらの場合、前記両端の各ガイドローラは、上下方向に複数設けられている構成としてもよい。これにより、ロープガイド装置は、ガイドレールにガイドされて移動する際に安定した動作がなされる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0028】
図1ないし図3は、この発明の実施の一形態を示すエレベータのロープ据付方法を示している。なお、ここでは、説明を簡単にするため、下記条件で行うものとする。
【0029】
吊り合い重り21の重量は、(かご23+メインロープ25の2本分)の重量と等しく、メインロープ25およびコンペンセーティングロープ(以下、コンペンロープと呼ぶ)27は、それぞれ5本使用し、単位長さ当たりの重量は互いに等しいものとする。また、機械室29に設置してある巻上機31のシーブ33のトラクション限界値は、メインロープ25またはコンペンロープ27の5本分の荷重の半分より大きいものとする。なお、吊り合い重り21は、重り枠21aに適数の重り本体21bが搭載されたものである。
【0030】
ここで、かご23の重量を[M]kg,メインロープ25またはコンペンロープ27の5本分の総重量を[m]kgとすると、各ロープ1本あたり[m/5]kgであり、吊り合い重り21の重量は、[M+2m/5]kgとなり、トラクション限界値は、[m/2]kgとなる。
【0031】
(手順1) 図1(a)のように、吊り合い重り21を最上階35付近に、かご23を最下階37付近に、それぞれ図示しない吊り上げ手段としての揚重機で吊る。最上階35には、仮設足場39が設置されており、この仮設足場39には、メインロープ25が通る孔39aが設けられている。
【0032】
(手順2)
最下階37の出入口前に、最初のメインロープドラム41をセットし、後述する方法でメインロープ(第1のメインロープ)25の一端側を巻上機31まで引き上げ、巻上機31のシーブ33に巻掛けた後、図1(b)のように、吊り合い重り21に接続するとともに、他端をかご23に接続する。
【0033】
上記作業を2度繰り返し、メインロープ(第1のメインロープ)25を2本セットする。
【0034】
(手順3)
図1(c)のように、最下階37で、かご23にメインロープドラム41aを1つ載せ、コンペンロープドラム43から引き出したコンペンロープ27の一端をかご23の床下に接続する。
【0035】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+メインロープ2本分+かご内メインロープ
=[M+2(m/5)+(m/5)]kg
=[M+3(m/5)]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、吊り合い重り自重のみであるので、
[M+2(m/5)]kg
であり、かご23側が[m/5]kg重い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0036】
なお、メインロープドラム41aの重さは、メインロープ25aの重さに比べて充分小さく、無視できるものとしてある。
【0037】
(手順4)
吊り合い重り21およびかご23を吊っている図示しない揚重機と、仮設足場35を撤去してから、図1(d)のように、巻上機31によりかご23を最上階付近まで上昇させてコンペンロープドラム43からコンペンロープ27を引き出す。
【0038】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+コンペンロープ1本+かご内メインロープ
=[M+(m/5)+(m/5)]kg
=[M+2(m/5)]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+メインロープ2本
=[M+2(m/5)+2(m/5)]kg
=[M+4(m/5)]kg
であり、吊り合い重り21側が[2(m/5)]kg重い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0039】
(手順5)
図1(e)のように、最下階37で1本目のコンペンロープ27の他端を、ピットP内のシーブ42の下部を通して吊り合い重り21に接続し、図1(f)のように、2本目のコンペンロープ27aをコンペンロープドラム43aから引き出して、シーブ42の下部を通して吊り合い重り21に接続する。これにより、メインロープ2本とコンペンロープ1本がセットされた状態となる。符号44は、緩衝器である。
【0040】
(手順6) さらに、図1(f)のように、最上階35にて、かご23に載せたメインロープドラム41aからメインロープ(第2のメインロープ)25aを引き出し、引き出したメインロープ25aの一端側を吊り合い重り21側から巻上機31のシーブ33に巻掛けた後、その端部をかご23に接続する。
【0041】
(手順7)
図2(a)に示すように、巻上機31により、かご23と吊り合い重り21がほぼ同じ高さ位置(ほぼ中間階45付近)になるまでかご23を下げる。このかご23の下降に伴って、かご3内のメインロープ25aが順次繰り出される。
【0042】
(手順8)
図2(b)に示すように、かご23内のメインロープ25aの他端を吊り合い重り21に接続する。
【0043】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+メインロープ3本の半分+コンペンロープ1本の半分 =[M+3(m/5)/2+(m/5)/2]kg
=[M+2(m/5)]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+メインロープ3本の半分+コンペンロープ2本の半分
=[M+2(m/5)+3(m/5)/2+2(m/5)/2]kg =[M+9(m/10)]kg
であり、吊り合い重り21側が[(m/2)]kg重い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kgと同じであり、ロープの滑りは発生しない。
【0044】
(手順9)
図2(c)のように、巻上機31により、かご23を最下階37まで下げることで、2本目のコンペンロープ27aがコンペンロープドラム43bから引き出され、このコンペンロープ27aの他端をかご23の床下に接続する。これにより、メインロープ3本とコンペンロープ2本がセットされた状態となる。
【0045】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+メインロープ3本
=[M+3(m/5)]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+コンペンロープ2本
=[M+2(m/5)+2(m/5)]kg
=[M+4(m/5)]kg
であり、吊り合い重り21側が[(m/5)]kg重い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0046】
さらに、図2(c)のように、4本目のメインロープ25bが巻き付けられたメインロープドラム41bをかご23に載せ、3本目のコンペンロープ27bをコンペンロープドラム43bから引き出してその一端をかご23の床下に接続する。
【0047】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+メインロープ3本+かご内メインロープ1本
=[M+3(m/5)+(m/5)]kg
=[M+4(m/5)]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+コンペンロープ2本
=[M+2(m/5)+2(m/5)]kg
=[M+4(m/5)]kg
であり、重量差が零となり、ロープの滑りは発生しない。
【0048】
(手順10)
メインロープドラム41bを載せたかご23を、図2(d)のように最上階35まで移動させ、このときコンペンロープドラム43bから繰り出される3本目のコンペンロープ27bの末端を、最下階37に移動している吊り合い重り21に接続する。これにより、メインロープ3本とコンペンロープ3本がセットされた状態となる。
【0049】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+かご内メインロープ+コンペンロープ3本
=[M+(m/5)+3(m/5)]kg
=[M+4(m/5)]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+メインロープ3本
=[M+2(m/5)+3(m/5)]kg
=[M+m]kg
であり、吊り合い重り21側が[m/5]kg重い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0050】
(手順11)
図2(e)のように、最上階35のかご23に載せたロープドラム41bから4本目のメインロープ25bを引き出し、吊り合い重り21側から巻上機31のシーブ33に掛けた後、その先端をかご23に接続する。また、このとき最下階37では4本目のコンペンロープ27cをコンペンロープドラム43cから引き出し、その先端を吊り合い重り21に接続する。
【0051】
(手順12)
図2(f)のように、巻上機31により、かご23と吊り合い重り21とが同じ高さとなるまでかご23を降ろし、これに伴いかご23内のメインロープドラム41bから繰り出されるメインロープ25bの末端を、吊り合い重り21に接続する。
【0052】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+メインロープ4本の半分+コンペンロープ3本の半分
=[M+4(m/5)/2+3(m/5)/2]kg
=[M+7(m/10)]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+メインロープ4本の半分+コンペンロープ4本の半分
=[M+2(m/5)+4(m/5)/2+4(m/5)/2]kg =[M+6(m/5)]kg
であり、吊り合い重り21側が[m/2]kg重い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kgと等しく、ロープの滑りは発生しない。
【0053】
(手順13)
図3(a)のように、かご23を最下階まで降ろし、これに伴いコンペンロープドラム43cから繰り出される4本目のコンペンロープ27cの末端をかご23に接続する。これにより、メインロープ4本とコンペンロープ4本がセットされた状態となる。
【0054】
(手順14)
かご23と吊り合い重り21が図3(a)の位置関係にある状態で、かご23に5本目のメインロープ25cが巻かれたメインロープドラム41cを載せ、5本目のコンペンロープ27dが巻かれたコンペンロープドラム43dからコンペンロープ27dを引き出し、その先端をかご23の下部に接続する。
【0055】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+かご内メインロープ+メインロープ4本 =[M+(m/5)+4(m/5)]kg
=[M+m]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+コンペンロープ4本
=[M+2(m/5)+4(m/5)]kg
=[M+6(m/5)]kg
であり、吊り合い重り21側が[m/5]kg重い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0056】
次に、図3(b)のように、巻上機31により、メインロープドラム41cを載せたかご23を最上階35へ移動させる。
【0057】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+かご内メインロープ+コンペンロープ5本
=[M+(m/5)+m]kg
=[M+6(m/5)]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+メインロープ4本
=[M+2(m/5)+4(m/5)]kg
=[M+6(m/5)]kg
であり、重量差が零となり、ロープの滑りは発生しない。
【0058】
(手順15)
図3(c)のように、かご23内のメインロープドラム41cから5本目のメインロープ25cを引き出し、吊り合い重り21側から巻上機31のシーブ33に巻掛けた後、その先端をかご23に接続する。また、最下階37では、かご23の上昇に伴いコンペンロープドラム43dから繰り出される5本目のコンペンロープ27dの末端を吊り合い重り21に接続する。
【0059】
(手順16)
図3(d)のように、メインロープドラム41cが載せられたかご23を中間階まで降ろす。
【0060】
(手順17)
上記かご23の下降により、メインロープドラム41cから繰り出されたメインロープ25cの末端を、図3(e)のように、吊り合い重り21に接続する。
【0061】
このときのかご23側の重量は、
かご自重+メインロープ5本の半分+コンペンロープ5本の半分 =[M+(m/2)+(m/2)]kg
=[M+m]kg
となり、吊り合い重り21側の重量は、
吊り合い重り自重+メインロープ5本の半分+コンペンロープ5本の半分
=[M+2(m/5)+(m/2)+(m/2)]kg
=[M+7(m/5)]kg
であり、吊り合い重り21側が[2(m/5)]kg重い重量差となる。この重量差は、トラクション限界値[m/2]kg以下であり、ロープの滑りは発生しない。
【0062】
上記手順17の作業によって、メインロープ5本とコンペンロープ5本がセットされ、全ロープのセットが完了する。
【0063】
上記したように、(手順1)から(手順17)にわたるロープ掛け作業時に、巻上機31のシーブ33に掛かるかご23側と吊り合い重り21側との重量差は、常にその限界値[m/2]kg以下に抑えられるので、最上階35でかご23に重りを載せたり、その重りを中間階で降ろすなどの煩雑な作業が不要であり、またロープドラムにブレーキ装置を設ける必要もなく、ロープ据付作業が容易なものとなる。
【0064】
次に、図4を用いて、上記した(手順1)における吊り合い重り21の揚重方法、(手順2)におけるメインロープ25の引き上げ方法およびセット方法について説明する。
【0065】
(1) まず、図4(a)のように、最下階37にある吊り合い重り21を、機械室29の下部に取り付けた吊り上げ手段としてのエンドレスウインチ47によって吊り上げ、最上階35まで上昇させる。このときの吊り合い重り21は、重り枠21aに、エンドレスウインチ47で揚重可能な適数の重り本体21bを載せておく。
【0066】
(2) その後、図4(b)のように、吊り合い重り21を機械室29の下部に取り付けた保持手段としての揚重機49に吊り代える。
【0067】
次に、最下階37で後述するガイド部としてのロープガイド装置51の上端に、エンドレスウインチ47のワイヤ53を接続するとともに、メインロープドラム41から引き出したメインロープ25を接続する。このときメインロープ25については、ロープガイド装置51で仮設足場39まで揚重したときに、先端が巻上機31を介して吊り合い重り21に接続できる長さを考慮した位置にてロープガイド装置51に接続する。
【0068】
(3) エンドレスウインチ47を駆動し、図4(c)のように、ロープガイド装置51に接続されたメインロープ25を、仮設足場39の孔39aからロープガイド装置51の先端(上端)部分が出るまで引き上げる。そして、メインロープ25の先端を機械室29の上部に設置した揚重機55により機械室29へ持ち上げる。
【0069】
(4) 機械室29へ持ち上げたメインロープ25の先端を、図4(d)のように、巻上機31のシーブ33に巻掛けた後、吊り合い重り21側へ降ろし、吊り合い重り21に接続する。メインロープ25の末端は最下階でかご23に接続する。
【0070】
(5) 後工程で必要な残りの重り本体21aを、図4(e)のように重り枠21bに追加する。吊り合い重り21の全体重量は、前述したように、(かご23+メインロープ25の2本分)の重量と等しいので、追加する重り本体21b自体は、従来最上階にてかごに載せる重りに比べて充分軽く、したがって上記追加する重り本体21bを最上階35に運ぶ作業は容易に行える。
【0071】
上記したように、メインロープ25を吊り合い重り21に接続する作業は、最下階37からロープガイド装置51を用いて引き上げるが、このとき最上階35の仮設足場39に設けた孔39aを通して機械室29へ引き上げるようにしている。
【0072】
また、図4(c)のように、メインロープ25を機械室29へ引き上げる際に、ロープガイド装置51にメインロープ25を接続したまま、揚重機55で揚重するので、メインロープ25の先端部分の吊り代え作業が不要となる。
【0073】
上記したロープガイド装置51の詳細を図5に示す。図6は図5の平面図、図7は図5のA矢視図である。
【0074】
このロープガイド装置51は、昇降路に設置された2本のレール59からなる、かご23用および吊り合い重り21用のガイドレールに沿って上下方向に移動可能であり、この2本のレール59に対して転動するガイドローラ61を両端に備えたローラ支持部63と、このローラ支持部63に下部が連結され、上部に吊り合い重り21とかご23とを相互に接続するメインロープ25の端部側が接続されるロープ接続部65とを備えている。
【0075】
ローラ支持部63は、左右のレール59に対して所定間隔をおいて配置されるベース部67に対し、左右の可動部69が、長孔71によってレール59に対して接近離反する方向に移動調整可能に取り付けられる。各可動部69のレール59側の端部は、上下方向に延長されるローラ保持具73の上下方向の中心部に連結される。ローラ保持具73には、上端部に2つ、下端部に2つのローラ61が回転可能に保持されている。
【0076】
レール59は、図6に示すように断面T字状であり、上部2つのガイドローラ61および、下部2つのガイドローラ61が、それぞれレール59を挟持するように回転可能に配置されている。
【0077】
ロープ接続部65は、上端に、図4に示したエンドレスウインチ47のワイヤ53を接続するワイヤ接続孔65aが設けられ、その下部に、図4(b)に示したメインロープ25が接続されるロープクリップ75が複数設けられている。
【0078】
上記したロープガイド装置51を使用して図4(b),(c)に示すように、メインロープ25を引き上げることで、メインロープ25の昇降路内の機器への絡まりが防止される。
【0079】
また、ロープガイド装置51によりメインロープ25を引き上げる際には、ローブ接続部65が仮設足場39の孔39aから上部へ突出した状態となり、これに伴いメインロープ25も孔39aから上部へ引き出され、メインロープ25の機械室29への引き出し作業が容易となる。
【0080】
ロープガイド装置51は、ガイドローラ61が図5に示すように上下方向に複数配置されているので、レール59にガイドされて移動する動作が安定したものとなり、メインロープ25の引き上げ作業が確実に行える。また、ローラ支持部63は、可動部69によって長さが調整できるので、2本のレール59相互間の長さが異なる各種のガイドレールに対応可能である。
【0081】
図8は、この発明の他の実施の形態を示すエレベータのロープ据付方法を示している。このロープ据付方法は、前記図5に示したロープガイド装置51を2つ利用したものである。すなわち、2つのロープガイド装置51を昇降路内にてそれぞれ上下方向にガイドするガイドレールも2つ設けられていることになる。なお、この2つのガイドレールは、かご23および吊り合い重り21とそれぞれ兼用のものである。
【0082】
(1)まず、図8(a)に示すように最下階37にある吊り合い重り21を、機械室29の下部に取り付けた吊り上げ手段としてのエンドレスウインチ77によって吊り上げ、最上階35まで上昇させる。
【0083】
(2)その後、図8(b)のように、吊り合い重り21を機械室29の下部に取り付けた保持手段としての揚重機79に吊り代える。次に、エンドレスウインチ77のワイヤ81の両端を、前記した2つのロープガイド装置51のワイヤ接続孔65aにそれぞれ接続する。この2つのロープガイド装置51へのワイヤ81の接続は、一方のロープガイド装置51を最下階に位置させてワイヤ81の一端を接続し、その後、このとき最上階35付近に位置する他方のロープガイド装置51を下降させてワイヤ81の他端を接続する。
【0084】
上記一方のロープガイド装置51にワイヤ81の一端を接続する際に、図8(b)に示すように、最下階37に配置したメインロープドラム41から引き出されたメインロープ25の先端側を、ロープガイド装置51のロープクリップ75に接続する。
【0085】
(3)この状態で、エンドレスウインチ77の駆動により、図8(c)のようにロープガイド装置51に接続されているメインロープ25を引き上げ、さらにその先端を、機械室29の上部に設置した揚重機83により機械室29へ持ち上げる。このとき、ロープガイド装置51のロープ接続部65は、前記図4(c)のときと同様に、最上階35の仮設足場39の孔39aから上部に突出した状態である。
【0086】
機械室29へ引き上げたメインロープ25の先端は、図8(d)のように、巻上機31のシーブ33に巻掛けた後、吊り合い重り21側へ降ろし、吊り合い重り21に接続する。メインロープ25の他端は、かご23に接続する。
【0087】
(4)図8(d)の状態で、最下階37にてコンペンロープドラム43から引き出したコンペンロープ27の先端を吊り合い重り21側のロープガイド装置51に、ロープクリップ75を介して接続する。
【0088】
(5)図8(e)のように、エンドレスウインチ77を駆動して、ロープガイド装置51に接続されているコンペンロープ27を最上階35まで引き上げ、図8(f)のように吊り合い重り21に接続し、コンペンロープ27の他端は最下階37にてかご23に接続する。
【0089】
(6)最下階で、かご23側のロープガイド装置51に2本目のメインロープ25aを図8(b)と同様にしてロープガイド装置51に接続し、最上階35へ揚重する。
【0090】
以後同様にしてメインロープ、コンペンロープを順に引き上げ、すべてのロープをセットする。
【0091】
上記した例では、メインロープ、コンペンロープを1本ずつ引き上げるようにしたが、複数本同時に据え付けるようにしてもよい。
【0092】
このうようにすれば、エンドレスウインチ77を駆動するときには、メインロープかコンペンロープのいずれかを揚重しているので、効率よく作業が行え、最上階でかごに重りを載せたり、その重りを中間階で降ろすなどの煩雑な作業が不要であり、またロープドラムにブレーキ装置を設ける必要もなく、ロープ据付作業が容易なものとなる。
【0093】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、最上階付近でかごに重りを載せる作業および、中間階でかごから重りを降ろす作業が不要であり、ロープ据付作業が容易にできる。さらに、メインロープの据付作業に並行して、コンペンセーティングロープの据付作業を容易に行うことができる。
【0094】
請求項2の発明によれば、最上階付近でかごに重りを載せる作業および、中間階でかごから重りを降ろす作業が不要であり、ロープ据付作業が容易にできる。さらに、メインロープの据付作業に並行して、コンペンセーティングロープの据付作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態をに係わるエレベータのロープ据付方法を示す動作説明図である。
【図2】 この発明の実施の一形態に係わるエレベータのロープ据付方法を示す動作説明図である。
【図3】 この発明の実施の一形態に係わるエレベータのロープ据付方法を示す動作説明図である。
【図4】 図1における(手順1)での吊り合い重りの揚重方法、同(手順2)でのメインロープの引き上げ方法およびセット方法を示す動作説明図である。
【図5】 図4の動作に使用されるロープガイド装置の詳細図である。
【図6】 図5の平面図である。
【図7】 図5のA矢視図である。
【図8】 この発明の他の実施の形態に係わるエレベータのロープ据付方法を示す動作説明図である。
【図9】 従来例に係わるエレベータのロープ据付方法を示す動作説明図である。
【符号の説明】
21 吊り合い重り
23 かご
25 メインロープ(第1のメインロープ)
25a メインロープ(第2のメインロープ)
27 コンペンロープ(コンペンセーティングロープ)
31 巻上機
33 シーブ
35 最上階
37 最下階
39 仮設足場
39a 孔
41a メインロープドラム
45 中間階
47,77 エンドレスウインチ(吊り上げ手段)
49,79 揚重機(保持手段)
51 ロープガイド装置(ガイド部)
53,81 ワイヤ
59 レール(ガイドレール)
61 ガイドローラ
63 ローラ支持部
65 ロープ接続部
Claims (2)
- 最上階の上部に設けた巻上機シーブに巻掛けられた第1のメインロープの一端に吊り合い重りを、前記第1のメインロープの他端にかごをそれぞれ接続して、前記吊り合い重りを最上階付近に、前記かごを最下階付近に位置させ、前記かごに、第2のメインロープが巻き付けられたメインロープドラムを乗せるとともに、コンペイセーティングロープの一端を前記かごに接続し、
前記巻上機シーブの回転により前記メインロープドラムを乗せたかごを最上階付近に移動させ、前記最下階に位置する前記吊り合い重りに前記コンペンセーティングロープの他端を接続するとともに、前記メインロープドラムから引き出した第2のメインロープの一端側を前記吊り合い重り側から前記巻上機シーブに巻掛けた後、前記かごに接続し、
前記メインロープドラムから第2のメインロープを繰り出しつつ前記かごを前記メインロープドラムとともに下降させ、前記最上階と前記最下階との間に位置する中間階で前記第2のメインロープの他端を前記吊り合い重りに接続することを特徴とするエレベータのロープ据付方法。 - 最上階の上部に設けた巻上機シーブに巻掛けられた第1のメインロープの一端に吊り合い重りを、前記第1のメインロープの他端にかごをそれぞれ接続して、前記吊り合い重りを最上階付近に、前記かごを最下階付近に位置させ、前記かごに、第2のメインロープが巻き付けられたメインロープドラムを乗せ、
前記巻上機シーブの回転により前記メインロープドラムを乗せたかごを最上階付近に移動させ、前記最下階に位置する前記吊り合い重りに前記コンペンセーティングロープの一端を接続するとともに、前記メインロープドラムから引き出した第2のメインロープの一端側を前記吊り合い重り側から前記巻上機シーブに巻掛けた後、前記かごに接続し、
前記メインロープドラムから第2のメインロープを繰り出しつつ前記かごを前記メインロープドラムとともに下降させ、前記最上階と前記最下階との間に位置する中間階で前記第2のメインロープの他端を前記吊り合い重りに接続した後、
前記巻上機シーブの回転により前記メインロープドラムを乗せたかごを前記最下階まで移動させて、このかごに前記コンペンセーティングロープの他端を接続することを特徴とするエレベータのロープ据付方法。
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