JP7407981B1 - エレベーター装置及びその据付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タワークレーンを用いずに、機械室を上向きに移動させることができるエレベーター装置及びその据付方法を提供する。【解決手段】昇降路10の内部を昇降するかご1と、かご1を吊下げる機械室5と、かご1の昇降を案内するかご用ガイドレール12と、機械室5を上向きに移動させる揚重ユニット8と、かご用ガイドレール12の設置に用いられる作業足場9と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、エレベーター装置及びその据付方法に関する。
建築工事が下層から上層に順次移っていく過程に合わせて、機械室を順次上方に移動させていく、工事用エレベーターが知られている(例えば、特許文献1)。
特公昭59-34633号公報
従来の工事用エレベーターにおいては、タワークレーンを用いて、機械室を上方に移動させている。機械室の移動にタワークレーンを使用している時には、建物の建築工事にタワークレーンが使用できないため、建物の建築工事期間が延びてしまうという問題があった。
そこで、本開示は、タワークレーンを用いずに、機械室を上向きに移動させることができるエレベーター装置及びその据付方法を提供することを目的とする。
本開示のエレベーター装置は、昇降路の内部を昇降するかごと、かごを吊下げる機械室と、かごの昇降を案内するかご用ガイドレールと、機械室を上向きに移動させる揚重ユニットと、かご用ガイドレールの設置に用いられる作業足場と、を備え、揚重ユニットは、上部梁部材と、下部梁部材と、上部梁部材と下部梁部材とを交互に上向きに移動させる移動機構と、を備え、移動機構は、上部梁部材と下部梁部材との間に設けられ、上部梁部材と下部梁部材との間隔を、第1間隔から第1間隔より広い第2間隔に広げるジャッキと、上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられ、上部梁部材と下部梁部材との間隔を、第2間隔から第1間隔に狭める牽引装置と、を備える。
本開示のエレベーター装置の据付方法は、かごが昇降される昇降路に設置される作業足場において、かご用ガイドレールの長手方向を鉛直にして、かご用ガイドレールを設置する第1工程と、揚重ユニットを上向きに移動させる第2工程と、揚重ユニットと、かごを吊下げる機械室とを連結部材を用いて連結する第3工程と、連結部材を上向きに移動させることにより前記機械室を上向きに移動させる第4工程と、を備え、揚重ユニットは、上部梁部材と下部梁部材とを備え、昇降路には、上部梁部材及び下部梁部材の上下方向の移動を制限する梁受けが設けられており、第2工程は、上部梁部材を水平方向に縮めて梁受けによる保持を開放する工程と、上部梁部材と下部梁部材との間に設けられたジャッキにより、上部梁部材を上方に移動させる工程と、上部梁部材を水平方向に伸ばして梁受けに保持する工程と、下部梁部材を水平方向に縮めて梁受けによる保持を開放する工程と、上部梁部材と下部梁部材との間に設けられた牽引装置により、下部梁部材を上方に移動させる工程と、下部梁部材を水平方向に伸ばして梁受けに保持する工程と、を含む。
本開示のエレベーター装置及びその据付方法によれば、タワークレーンを用いずに、機械室を上向きに移動させることができる。
実施の形態1のエレベーター装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1におけるデッキプレートの構成例を示す図である。 実施の形態1におけるデッキプレートの他の構成例を示す図である。 実施の形態1における揚重ユニットの要部を示す側面図である。 実施の形態1における揚重ユニットの移動方法の第1工程と第2工程を説明する図である。 実施の形態1における揚重ユニットの移動方法の第3工程と第4工程を説明する図である。 実施の形態1における揚重ユニットの移動方法の第5工程と第6工程を説明する図である。 実施の形態1における機械室の移動方法の第1工程と第2工程を説明する図である。 実施の形態1における機械室の移動方法の第3工程~第5工程を説明する図である。 実施の形態1における機械室の移動方法の第6工程~第8工程を説明する図である。 実施の形態1における機械室の移動方法の第9工程~第11工程を説明する図である。 実施の形態1のエレベーター装置における機械室と固定部材の構成の一例について説明する図である。 実施の形態1の変形例のエレベーター装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2のエレベーター装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2のエレベーター装置に用いられる昇降体揚重装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2のエレベーター装置に用いられる梁部材の要部の構成を示す図である。 実施の形態2のエレベーター装置に用いられる梁部材の要部の構成を示す図であり、吊り板の固定位置を変更する手順について説明する図である。 実施の形態2の変形例のエレベーター装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2の変形例のエレベーター装置に用いられる昇降体揚重装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2の変形例のエレベーター装置に用いられる昇降体揚重装置の構成を模式的に示す図である。
本開示の対象を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。なお、本開示の対象は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1のエレベーター装置の構成を模式的に示す図である。図1(a)はエレベーター装置の正面図であり、図1(b)はエレベーター装置の側面図である。図1は、機械室5を上向きに移動させる際の状態を示している。建物において、エレベーター装置100の昇降路10が設けられる。昇降路10は、複数の階床にわたる鉛直方向に長い空間である。
エレベーター装置100は、昇降路10内において、かご1と、釣合おもり15と、機械室5と、揚重ユニット8とを備えている。かご1と、釣合おもり15とは、機械室5よりも下方に位置しており、揚重ユニット8は、機械室5よりも上方に位置している。
エレベーター装置100は、特に工事用として用いるのに適している。エレベーター装置100は、建物の建築工事期間中に、工事に必要となる資材または人員を運搬する。エレベーター装置100は、建物の建築工事が、下層階から上層階に進むにつれて、揚重ユニット8を用いて、段階的に、機械室5を昇降路10内の上方に移動させることができる。また、エレベーター装置100は、タワークレーンを用いずに、機械室5を上向きに移動させて据え付けることができる。なお、ここで、タワークレーンとは、建設現場において重量物の運搬に使用される仮設揚重機である。タワークレーンは、建設中のビルの高さに合わせてクレーン本体を上方向に移動させて使用される。
かご1は、かご本体20と、かご用の吊り車21とを有している。かご用の吊り車21は、かご本体20の上部に設けられ、回転可能である。かご1は、第1昇降体とも称することができる。
釣合おもり15は、釣合おもり本体22と、釣合おもり用の吊り車23とを有している。釣合おもり用の吊り車23は、おもり本体22の上部に設けられ、回転可能である。釣合おもり15は、第2昇降体とも称することができる。
機械室5は、巻上機4と、巻取装置3と、制御装置16とを収容している。図1において、機械室5は、固定部材25上に設置されている。固定部材25は、建物の構造物に固定され、機械室5の下向きの移動を制限する。
巻上機4は、駆動シーブ18と、巻上機モータ(図示せず)と、一対の巻上機ブレーキ(図示せず)とを有している。巻上機モータは、駆動シーブ18を回転させる。一対の巻上機ブレーキは、駆動シーブ18の静止状態を保持する。また、一対の巻上機ブレーキは、駆動シーブ18の回転を制動する。
懸架体2は、巻上機4の駆動シーブ18に巻き掛けられている。懸架体2としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。
巻取装置3は、懸架体2の一端側の一部を巻き取る。
制御装置16は、巻上機4に制御信号を出力して、巻上機4を制御する。制御装置16は、かご1の通常運転時には、巻上機4を制御することによって、かご1の運行を制御する。
かご1および釣合おもり15は、懸架体2により昇降路10に吊り下げられている。昇降路10内には、かご1の移動方向(すなわち、鉛直方向)に沿って一対のかご用ガイドレール12が設けられている。かご1の昇降は、かご用ガイドレール12によって案内される。また、昇降路10内には、釣合おもり15の移動方向に沿って一対の釣合おもり用ガイドレール32(図2及び図3参照)が設けられている。釣合おもり8の昇降は、釣合おもり用ガイドレール32によって案内される。
昇降体揚重装置24は、昇降体であるかご1を揚重する。機械室5を上向きに移動させる際には、かご1は、昇降体揚重装置24及びチェーン6を介して、機械室5から吊り下げられている。昇降体揚重装置24は、例えば、ロッド、チェーン、ロープ、ウインチである。
支持台29は、機械室5を上向きに移動させる際に設置される。支持台29は、昇降路10内の釣合おもり15の底部に対応する位置に設置され、機械室5の上方向への移動時において、釣合おもり15が下向き移動をするのを制限する。
懸架体2は、第1端部(図示せず)と、第2端部2bとを有している。第1端部は、懸架体2の長さ方向の一端部であり、巻取装置3の内部に位置している。第2端部2bは、懸架体2の長さ方向の他端部であり、機械室5の底部に接続されている。
懸架体2は、巻取装置3内の第1端部から順に、かご用の吊り車21、駆動シーブ18、及び釣合おもり用の吊り車23に巻き掛けられて、機械室5の第2端部2bに至っている。図1に示されるようにエレベーター装置100のローピング方式は、2:1ローピング方式である。
揚重ユニット8は、機械室5よりも上方の位置に配置される。図1においては、揚重ユニット8の構成のうち、電動チェーンブロック8Aと、油圧ジャッキ8Bと、上側支持梁8Cと、下側支持梁8Dのみが示されている。揚重ユニット8の構成の詳細については、図2を用いて後述する。
図1において、揚重ユニット8から吊下げられたチェーン7の下端部は、機械室5の上部に接続されている。チェーン7は電動チェーンブロック8Aから引き出されている。機械室5は、電動チェーンブロック8Aによって昇降路10内を上向きに移動させることが可能となっている。機械室5は、建物の建築工事の進行に応じて、段階的に引き上げられる。
デッキプレート9は、エレベーター装置100の据付作業員が作業を行う作業足場である。デッキプレート9は、昇降路10内の揚重ユニット8よりも上方の位置に設置される。図1においては、2つのデッキプレートが設置されているが、少なくとも1つのデッキプレートを設置すればよい。複数のデッキプレートを設置することにより、据付作業員は、後述する、かご用ガイドレール12を積み重ねる作業を、高さ方向に連続して行うことができる。
図2は、実施の形態1におけるデッキプレートの構成例を示す図である。図2(a)は、斜視図であり、図2(b)は、平面図である。図2は、2つの梁部材27の上にデッキプレート9aが掛け渡された状態を示している。なお、図2(b)の平面図におけるデッキプレート9aは、その表面の凹凸形状を省略して簡略化して示されている。
梁部材27は、例えば、I字鋼である。デッキプレート9aは、梁部材27と接している箇所において、例えば、ねじを用いて梁部材27に固定されている。なお、図2の例では、デッキプレート9aは、2つの梁部材27間に掛け渡されているが、エレベーター装置の乗場と梁部材27との間に掛け渡されてもよい。
図2に示されるデッキプレート9aは、底部が平坦な凹部と頂部が平坦な凸部とが列状に繰り返される角波形の鋼板である。デッキプレート9aは、梁部材27と接する凹部において、ねじ(図示せず)により梁部材27に固定されている。
デッキプレート9aは複数の開口部を有している。図2においては、釣合おもり用ガイドレール32を通すための2つの開口部9a1と、かご用ガイドレール12とピアノ線30とを通すための2つの開口部9a2と、ピアノ線30を通すための2つの開口部9a3とを有している。ピアノ線30は、かご用ガイドレール12を据え付ける際の基準位置を示すために用いられるものである。
建物の建築工事が、下層階から上層階に進むにつれて、据付作業者は、下層階側のかご用ガイドレール12aの上に、上層階側のかご用ガイドレール12bを積み重ねて、下層階側のかご用ガイドレール12aと上層階側のかご用ガイドレール12bとを接続する(図8参照)。なお、本明細書において、下層階側のかご用ガイドレール12aと上層階側のかご用ガイドレール12bとを区別する必要がないときは、かご用ガイドレール12として説明する。かご用ガイドレール12の水平方向の断面は、T字形状である。建物の建築工事が、下層階から上層階に進むにつれて、据付作業者は、下層階側の釣合おもり用ガイドレール32aの上に、上層階側の釣合おもり用ガイドレール32bを積み重ねて、下層階側の釣合おもり用ガイドレール32aと上層階側の釣合おもり用ガイドレール32bとを接続する(図示せず)。
図3は、実施の形態1におけるデッキプレートの他の構成例を示す斜視図である。図3に示されるデッキプレート9bは、上面と下面とが平坦である鋼板である点が図2に示されるデッキプレート9aと異なっている。デッキプレート9bの平面図は、図2(a)に示されるデッキプレート9aの平面図と同様である。すなわち、デッキプレート9bも、釣合おもり用ガイドレール32を通すための2つの開口部9b1と、かご用ガイドレール12とピアノ線30とを通すための2つの開口部9b2と、ピアノ線30を通すための2つの開口部9b3とを有している。
なお、実施の形態1におけるデッキプレート9として、デッキプレート9aまたはデッキプレート9bが用いられるが、デッキプレート9は、かご用ガイドレール12及び釣合おもり用ガイドレール32を通すことができる開口部を有し、作業足場として使用可能であれば、デッキプレート9aまたはデッキプレート9bに限定されない。
図4は、実施の形態1における揚重ユニットの要部を示す側面図である。揚重ユニット8は、電動チェーンブロック8A、油圧ジャッキ8B、上側支持梁8C、下側支持梁8D、ガイドシュー8E、チェーンブロック8Fを有している。
上側支持梁8Cは、水平方向に伸縮可能であり、その長さを水平方向に変更できるように構成されている。上側支持梁8Cの長さは、上側支持梁8Cの長さ方向の両端部8C2を上側支持梁本体8C1に収納させることにより短くすることができる。また、上側支持梁8Cの長さは、上側支持梁本体8C1に収納された両端部8C2を上側支持梁本体8C1から突出させることにより長くすることができる。
下側支持梁8Dは、上側支持梁8Cと同様に、水平方向に伸縮可能であり、その長さを水平方向に変更できるように構成されている。下側支持梁8Dの長さは、下側支持梁8Dの長さ方向の両端部8D2を下側支持梁本体8D1に収納させることにより短くすることができる。また、下側支持梁8Dの長さは、下側支持梁本体8D1に収納された両端部8D2を下側支持梁本体8D1から突出させることにより長くすることができる。
なお、下側支持梁8Dについて、水平方向に伸縮可能とする構成として、下側支持梁本体8D1の内部に両端部8D2を収納させる構成であってもよく、両端部8D2の内部に下側支持梁本体8D1を収納させる構成であってもよく、これら以外の構成であってもよい。上側支持梁8Cについても、水平方向に伸縮可能とする構成は同様である。
昇降路10内には、揚重ユニット8を支持する支持梁受け11が設けられている。支持梁受け11は、昇降路10内の高さ方向(すなわち、鉛直方向、上下方向)に複数設けられている。支持梁受け11は、上側支持梁8Cの上向きの移動を制限する上面と、上側支持梁8Cの下向きの移動を制限する下面とを有している。支持梁受け11は、例えば、その断面がU字形状である。図4においては、支持梁受け11の断面はU字形状であるが、少なくとも上側支持梁8C及び下側支持梁8Dの下向きの移動を制限する下面がある断面形状の部材であればよい。
図4において、上側支持梁8Cは、その両端部8C2を上側支持梁本体8C1から突出させた状態であり、上側支持梁8Cの両端部8C2が支持梁受け11に置かれている。上側支持梁8Cの上下方向の移動は、支持梁受け11によって制限される。
また、下側支持梁8Dは、その両端部8D2を下側支持梁本体8D1から突出させた状態である。下側支持梁8Dの両端部8D2は、支持梁受け11に置かれている。下側支持梁8Dの両端部8D2が置かれる支持梁受け11は、上側支持梁8Cの両端部8C2が置かれる支持梁受け11よりも一つ下の支持梁受け11である。下側支持梁8Dの上下方向の移動も、支持梁受け11によって制限される。
ガイドシュー8Eは、かご用ガイドレール12と接するように配置される。一対のかご用ガイドレール12は、揚重ユニット8の昇降を案内する。ガイドシュー8Eは、揚重ユニット8を安定して昇降することを可能とする。
油圧ジャッキ8Bは、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dとの間に設けられる。油圧ジャッキ8Bは、上下方向に圧力が加わると縮み、上下方向に圧力が加わらないと伸びる。油圧ジャッキ8Bは、弾性体として機能する。油圧ジャッキ8Bは、後述するチェーンブロック8Fが設けられる位置よりも、上側支持梁8Cおよび下側支持梁8Dの長手方向の中心に近い位置に設けられる。図4は、上述のように、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dの上下方向の間隔が狭くなった状態である。このため、図4において、油圧ジャッキ8Bは、圧縮された状態である。油圧ジャッキ8Bは、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dの上下方向の間隔を、第1間隔から、第1間隔より広い第2間隔に広げるジャッキとして機能する。
なお、後述する図5から図7において、図5(a)、図7(e)及び図7(f)は、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dの上下方向の間隔が第1間隔の状態を示しており、図5(b)、図6(c)及び図7(d)は、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dの上下方向の間隔が第2間隔の状態を示している。
チェーンブロック8Fは、チェーンを有しており、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dとをチェーンにより接続している。チェーンブロック8Fは、上側支持梁本体8C1および上側支持梁本体8C1の両端付近に設けられる。チェーンブロック8Fは、そのチェーンにより、下側支持梁8Dを上向きに移動させることができる。図4は、チェーンブロック8Fにより、下側支持梁8Dを上向きに移動させて、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dとの上下方向の間隔が狭くなった状態を示している。チェーンブロック8Fは、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dの上下方向の間隔を、第2間隔から、第2間隔より狭い第1間隔に狭める牽引装置として機能する。
電動チェーンブロック8Aは、下側支持梁8Dの長手方向の中心付近において、下側支持梁8D上に設けられる。電動チェーンブロック8Aは、チェーン7を有している(図1など参照)。電動チェーンブロック8Aは、電動により、チェーン7を下方に繰り出すことができる(後述の図10参照)。また、電動チェーンブロック8Aは、電動により、チェーンを7上方に巻き上げることができる。電動チェーンブロック8Aは、下方に繰り出したチェーン7の下端部を機械室5の上端部に接続させて、チェーン7を上方に巻き上げることにより、機械室5を上方に移動させることができる。チェーン7は、揚重ユニット8と機械室5とを連結する連結部材として機能する。
次に、図5~図7を用いて、揚重ユニット8を上向きに移動させる手順について説明する。図5~図7は、実施の形態1における揚重ユニットの要部を示す側面図であり、揚重ユニットの移動方法を説明する図である。図5(a)は、揚重ユニットの移動方法の第1工程、図5(b)はその第2工程を説明する図である。図6(c)は、揚重ユニットの移動方法の第3工程、図6(d)はその第4工程を説明する図である。図7(e)は、揚重ユニットの移動方法の第5工程、図7(f)はその第6工程を説明する図である。
図5(a)に示される第1工程において、据付作業者は、図4に示される状態から、上側支持梁8Cの長さ方向の両端部8C2を上側支持梁本体8C1に収納させる。これにより、上側支持梁8Cの長さ方向の両端部8C2は、上側支持梁8Cの上下方向の移動を制限する支持梁受け11から外れた位置に移動し、支持梁受け11による保持から開放される。その後、図5(b)に示される第2工程が行われる。
図5(b)に示される第2工程において、据付作業者は、図5(a)に示される状態から、チェーンブロック8Fのチェーンを繰り出す方向にチェーンブロック8Fを操作する。チェーンブロック8Fのチェーンが繰り出されると、油圧ジャッキ8Bの復元力により、上側支持梁8Cは、上向きに持ち上げられる。図5(b)は、油圧ジャッキ8Bの復元力により、上側支持梁8Cが一段上の支持梁受け11の位置まで持ち上げられた状態を示している。その後、図6(c)に示される第3工程が行われる。
図6(c)に示される第3工程において、据付作業者は、図5(b)に示される状態から、上側支持梁本体8C1に収納されている、上側支持梁8Cの長さ方向の両端部8C2を、上側支持梁本体8C1から突出させて支持梁受け11に差し込む。図6(c)に示される揚重ユニット8は、上側支持梁8Cの両端部8C2が、支持梁受け11に差し込まれて保持された状態を示している。その後、図6(d)に示される第4工程が行われる。
図6(d)に示される第4工程において、据付作業者は、図6(c)に示される状態から、下側支持梁8Dの長さ方向の両端部8D2を下側支持梁本体8D1に収納させる。これにより、下側支持梁8Dの長さ方向の両端部8D2は、下側支持梁8Dの上下方向の移動を制限する支持梁受け11から外れた位置に移動し、支持梁受け11による保持から開放される。その後、図7(e)に示される第5工程が行われる。
図7(e)に示される第5工程において、据付作業者は、図6(d)に示される状態から、チェーンブロック8Fのチェーンを巻き上げる方向にチェーンブロック8Fを操作する。チェーンブロック8Fのチェーンが巻き上げられると、下側支持梁8Dは、上向きに持ち上げられる。図7(e)に示される揚重ユニット8は、チェーンブロック8Fのチェーンが巻き取られ、下側支持梁8Dが、上向きに移動された状態を示している。その後、図7(f)に示される第6工程が行われる。
図7(f)に示される第6工程において、据付作業者は、図7(e)に示される状態から、下側支持梁本体8D1に収納されている、下側支持梁8Dの長さ方向の両端部8D2を、下側支持梁本体8D1から突出させて支持梁受け11に差し込む。図7(f)に示される揚重ユニット8は、下側支持梁8Dの両端部8D2が、支持梁受け11に差し込まれて保持された状態を示している。
図5~図7を用いて説明したように、チェーンブロック8Fと油圧ジャッキ8Bとは、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dとを交互に上向きに移動させる移動機構として機能する。
また、図5~図7を用いて説明した手順により、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dとの上下方向の間隔を広げる、又は、狭めることができる。このような動作を繰り返すことにより、揚重ユニット8をかご用ガイドレール12に沿って上向きに移動させることができる。
次に、図8~図11を用いて、機械室5を上向きに移動させる手順について説明する。図8から図11は、実施の形態1のエレベーター装置の要部の構成を模式的に示す側面図であり、機械室の移動方法を説明する図である。図8~図11に示される機械室の移動方法を用いて、実施の形態1のエレベーター装置100は据付される。
図8から図11において、揚重ユニット8の構成として、電動チェーンブロック8A、油圧ジャッキ8B、上側支持梁8C、下側支持梁8Dのみを示し、ガイドシュー8E、チェーンブロック8Fの図示を省略している。
図8(a)は、機械室の移動方法の第1工程、図8(b)はその第2工程を説明する図である。図9(c)は、機械室の移動方法の第3工程、図9(d)は、その第4工程、図9(e)は、その第5工程を説明する図である。図10(f)は、機械室の移動方法の第6工程、図10(g)は、その第7工程、図10(h)はその第8工程を説明する図である。図11(i)は、機械室の移動方法の第9工程、図11(j)は、その第10工程、図11(k)は、その第11工程を説明する図である。
図8(a)に示される第1工程において、据付作業者は、昇降路10内の揚重ユニット8よりも上方にデッキプレート9を設置する。図8(a)では、上下方向の2箇所にデッキプレート9を設置した例を示している。デッキプレート9は、例えば、図2を用いて説明したデッキプレート9a、または、図3を用いて説明したデッキプレート9bである。デッキプレート9は、例えば、エレベーター乗り場の床、または、昇降路10内の梁に、ねじなどを用いて固定される。なお、デッキプレート9は、昇降路10内から取り外すことが可能である。
ここで、図8(a)に示されるように、電動チェーンブロック8Aから引き出されているチェーン7の下端は、機械室5の上面よりも上方にある。すなわち、チェーン7の下端と機械室5の上面とは離れており、チェーン7は機械室5に接続されていない。また、図8(a)において、一対のかご用ガイドレール12aの上端は、揚重ユニット8よりも下方に位置している。その後、図8(b)に示される第2工程が行われる。
図8(b)に示される第2工程において、据付作業者は、デッキプレート9よりも下方に据え付けられている一対のかご用ガイドレール12aの上部に、新たな一対のかご用ガイドレール12bを接続する。据付作業者は、デッキプレート9を作業用の足場として用い、かご用ガイドレール12aの上部に、かご用ガイドレール12bを接続する作業を行う。なお、かご用ガイドレール12bは、かご用ガイドレール12を昇降路10に固定するレールブラケット(図示せず)、または、昇降路10内の梁部材(図示せず)に取り付けたホイストを用いて、かご用ガイドレール12aの上部まで揚重される。その後、図9(c)に示される第3工程が行われる。
図9(c)に示される第3工程において、据付作業者は、図8(b)に示される状態から、上側支持梁8Cの長さ方向の両端部を上側支持梁本体に収納させる。これにより、上側支持梁8Cの長さ方向の両端部は、上側支持梁8Cの上下方向の移動を制限する支持梁受け11から外れた位置に移動し、支持梁受け11による保持から開放される。
この第3工程は、図5(a)を用いて説明した揚重ユニット8の移動方法の第1工程と同様である。その後、図9(d)に示される第4工程が行われる。
図9(d)に示される第4工程において、据付作業者は、図9(c)に示される状態から、チェーンブロック8Fのチェーンを繰り出す方向にチェーンブロック8Fを操作する。チェーンブロック8Fのチェーンが繰り出されると、油圧ジャッキ8Bの復元力により、上側支持梁8Cは、上向きに持ち上げられる。図9(d)は、油圧ジャッキ8Bの復元力により、上側支持梁8Cが一段上の支持梁受け11の位置まで持ち上げられた状態を示している。この第4工程は、図5(b)を用いて説明した揚重ユニット8の移動方法の第2工程と同様である。その後、図9(e)に示される第5工程が行われる。
図9(e)に示される第5工程において、据付作業者は、図9(d)に示される状態から、上側支持梁本体に収納されている、上側支持梁8Cの長さ方向の両端部を、上側支持梁本体から突出させて支持梁受け11に差し込む。図9(e)に示される揚重ユニット8は、上側支持梁8Cの両端部が、支持梁受け11に差し込まれて保持された状態を示している。この第5工程は、図6(c)を用いて説明した揚重ユニット8の移動方法の第3工程と同様である。その後、図10(f)に示される第6工程が行われる。
図10(f)に示される第6工程において、据付作業者は、図9(e)に示される状態から、下側支持梁8Dの長さ方向の両端部を下側支持梁本体に収納させる。これにより、下側支持梁8Dの長さ方向の両端部は、下側支持梁8Dの上下方向の移動を制限する支持梁受け11から外れた位置に移動し、支持梁受け11による保持から開放される。この第6工程は、図6(d)を用いて説明した揚重ユニット8の移動方法の第4工程と同様である。その後、図10(g)に示される第7工程が行われる。
図10(g)に示される第7工程において、据付作業者は、図10(f)に示される状態から、チェーンブロック8Fのチェーンを巻き上げる方向にチェーンブロック8Fを操作する。チェーンブロック8Fのチェーンが巻き上げられると、下側支持梁8Dは、上向きに持ち上げられる。図10(g)に示される揚重ユニット8は、チェーンブロック8Fのチェーンが巻き取られ、下側支持梁8Dが、上向きに移動された状態を示している。この第7工程は、図7(e)を用いて説明した揚重ユニット8の移動方法の第5工程と同様である。その後、図10(h)に示される第8工程が行われる。
図10(h)に示される第8工程において、据付作業者は、図7(e)に示される状態から、下側支持梁本体に収納されている、下側支持梁8Dの長さ方向の両端部を、上側支持梁本体から突出させて支持梁受け11に差し込む。図10(h)に示される揚重ユニット8は、下側支持梁8Dの両端部が、支持梁受け11に差し込まれて保持された状態を示している。この第8工程は、図7(f)を用いて説明した揚重ユニットの移動方法の第6工程と同様である。その後、図11(i)に示される第9工程が行われる。
図11(i)に示される第9工程において、据付作業者は、電動チェーンブロック8Aを操作して、電動により、電動チェーンブロック8Aのチェーン7を揚重ユニット8から下方に繰り出し、チェーン7の下端を機械室5の上端まで垂らす。次に、据付作業者は、チェーン7の下端を機械室5の上面に設けられた部材(図示せず)に連結する。その後、図11(j)に示される第10工程が行われる。
図11(j)に示される第10工程において、据付作業者は、電動チェーンブロック8Aを操作して、電動により、電動チェーンブロック8Aのチェーン7を揚重ユニットに向けて巻き上げて、機械室5を持ち上げる。すなわち、この操作によって、機械室5は、機械室5の下方に設けられた固定部材25から浮き上がり、チェーン7によって吊るされた状態となる。次に、据付作業者は、固定部材25を取り外す。なお、機械室5に対する固定部材25の取り付けと取り外しについては、図12を用いて後述する。その後、図11(k)に示される第11工程が行われる。
図11(k)に示される第11工程において、据付作業者は、電動チェーンブロック8Aを操作してチェーン7を巻き上げて、チェーン7によって吊るされた機械室5を上向きに移動させる。その後、据付作業者は、機械室5の下方に、固定部材25を取り付ける。機械室5は、固定部材25によって、下向きの移動が制限される。
なお、第11工程において、機械室5を上方向に移動させる際、デッキプレート9と干渉する場合には、デッキプレート9を取り外した後に、機械室5を上向きに移動させる。
ここで、機械室5を上向きに移動させる際には、制御装置16は、巻上機4の巻上機ブレーキを開放する。このとき、機械室5の上向きの移動に伴って、駆動シーブ18は、従動滑車として図1の時計方向へ回転され、駆動シーブ18に対して釣合おもり15側へ懸架体2が供給される。懸架体2は、機械室5の移動量に応じた長さだけ、巻取装置3から昇降路10内に引き出される。
巻取装置3又は機械室5には、引出阻止機構(図示せず)が設けられている。かご1の通常運転時には、引出阻止機構は、巻取装置3からの懸架体2の引き出しを阻止する。
一方、機械室5を上方向に移動させる時には、引出阻止機構が解除される。引出阻止機構が解除された状態において、懸架体2に対する巻取装置3の保持力は、駆動シーブ18と懸架体2との間のトラクション力よりも小さい。
図11(k)に示される第11工程が行われた後には、据付作業者は、チェーン7と機械室5との連結を解除して、電動チェーンブロック8Aによってチェーン7を巻き上げる。そして、据付作業者は、揚重ユニット8の直上のデッキプレート9を取り外し、図8~図11を用いて説明した第1工程~第11工程を行うことにより、機械室5をさらに上向きに移動させることができる。
なお、第1工程は、かご用ガイドレール12を設置する工程、第2工程~第8工程は、揚重ユニット8を上向きに移動させる工程、第9工程は、揚重ユニットと、かごを吊下げる機械室とを連結部材を用いて連結する工程、第10工程~第11工程は、前記連結部材を上向きに移動させることにより前記機械室を上向きに移動させる工程、と理解することができる。
ここで、図12を用いて、機械室5に対する固定部材25の取り付け方法と取り外し方法の一例について説明する。
図12は、実施の形態1のエレベーター装置における機械室5と固定部材25の構成の一例について説明する図である。図12(a)は、機械室5の底部に固定部材25を取り付けた状態を示す図である。図12(b)は、機械室5の底部から固定部材25を取り外した状態を示す図である。図12(c)は、機械室5の底部に固定部材25を取り付ける途中、あるいは、機械室5の底部から固定部材25を取り外す途中の状態を示す図である。図12においては、固定部材25は、I字鋼である。
図12に示されるように、機械室5は、その底部に支持部材26が取り付けられている。支持部材26は、ローラー部26Bと、このローラー部26Bを機械室5の底部に保持するローラー保持部26Aとを有している。一対のローラー保持部26Aは、ローラー部26Bが向かい合うように取り付けられる。図12の例においては、一対のローラー保持部26Aは、平行に2列設けられており、支持部材26は、2つの固定部材25を取り付けることができる。
ローラー部26Bは、固定部材25の取り付けと、固定部材25の取り外しを行う際に回転するので、固定部材25の取り付けと、固定部材25の取り外しに必要な力を軽減することができる。
機械室5を昇降路10に固定する際には、据付作業者は、図12(a)及び図12(c)に示すように、支持部材26のローラー部26Bに固定部材25の上側部分を乗せるように、横方向から固定部材25を差し込む。据付作業者は、固定部材25を差し込んだ後に、昇降路10または階床に設けられた受け部(図示せず)に固定部材25を設置する。固定部材25には貫通孔(図示せず)が設けられている。据付作業者は、受け部に固定部材25を設置した後に、貫通孔にボルトを通すことで、固定部材25と受け部とを固定する。
機械室5と昇降路10との固定を外す際には、据付作業者は、貫通孔に通したボルトを外し、電動チェーンブロック8Aを操作してチェーン7を巻き上げ、機械室5がチェーン7で吊るされた状態にする。この状態において、据付作業者は、固定部材25を横方向(すなわち、水平方向)に引き抜いて取り外す。
実施の形態1のエレベーター装置100及びその据付方法によれば、揚重ユニット8によって機械室5を上向きに移動させることができる。このため、建物の建築初期からエレベーター装置100を建物に設置し、建物の高さが高くなるのに対応して、機械室5を段階的に引き上げてエレベーター装置100の昇降行程を高くすることができる。
また、実施の形態1のエレベーター装置100及びその据付方法によれば、機械室5を上向きに移動させる際、建物の建築工事用のタワークレーンを用いず、揚重ユニット8を用いる。このため、機械室5を上方向へ移動させる工程の間も、建築工事作業にタワークレーンを用いることができる。これによって、建物の建築工事期間を短縮して、早期の工事完了を実現することができる。
また、実施の形態1のエレベーター装置100及びその据付方法によれば、かご用ガイドレール12の設置に用いられる作業足場を備えており、かご用ガイドレール12を、かご用ガイドレール12の長手方向を鉛直にして設置するので、かご用ガイドレール12を上向きに延伸する作業をスムーズに行うことができる。さらに、実施の形態1のエレベーター装置100及びその据付方法によれば、釣合おもり用ガイドレール32の設置に用いられる作業足場を備えており、釣合おもり用ガイドレール32を、釣合おもり用ガイドレール32の長手方向を鉛直にして設置するので、釣合おもり用ガイドレール32を上向きに延伸する作業をスムーズに行うことができる。
実施の形態1の変形例.
図13は、実施の形態1の変形例におけるエレベーター装置の構成を模式的に示す側面図である。図13(a)は、デッキプレート19が上方に持ち上げられる直前の状態を示す図であり、図13(b)は、デッキプレート19が昇降路10に取り付けられた状態を示す図であり、図13(c)は、デッキプレート19が上方に持ち上げられた状態を示す図である。実施の形態1の変形例におけるエレベーター装置200は、デッキプレートの構成が、実施の形態1のエレベーター装置100と相違している。この実施の形態1の変形例では、図13(a)に示されるように、機械室5の上方向への移動時に、デッキプレート19を揚重ユニット8の上に積載しながら昇降路10を移動する。
図13(b)および図13(c)に示されるように、デッキプレート19は、デッキプレート本体19Bとリンク機構19Aとを有している。リンク機構19Aは、側面視において、デッキプレート本体19Bの長手方向の外側(すなわち、長手方向の両端部)に設けられている。リンク機構19Aは、デッキプレート本体19Bと接する部分において、回転軸19A1を中心とする1/4の円弧形状を有している。なお、図示を省略するが、デッキプレート19は、上述した実施の形態1のエレベーター装置のデッキプレート9と同様の開口部を有している。
図13(b)に示されるように、デッキプレート19を昇降路10または階床に設けられた受け部17上に載せる場合には、リンク機構19Aの両端部が受け部17に接する状態となる。この状態では、リンク機構19Aの回転が拘束され、デッキプレート19は、水平方向に直線状となる。
図13(c)に示されるように、デッキプレート19が、下方から上方に持ち上げられると、リンク機構19Aは、自重によるモーメントにより、回転軸19A1を中心として回転し、デッキプレート本体19Bとのなす角度が90度となる。デッキプレート19の幅hは、受け部17間の距離H(換言すれば、昇降路10の幅)よりも小さくなる。
このように、デッキプレート19は、下方から押し上げられると、デッキプレート19の両端にあるリンク機構19Aが自重により下向きに折れ曲がる構造を有している。デッキプレート19は、昇降路10の壁面と接触せずに上向きに移動させることが可能である。
実施の形態1の変形例のエレベーター装置200及びその据付方法によれば、上記した実施の形態1のエレベーター装置100と同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1の変形例のエレベーター装置200及びその据付方法によれば、揚重ユニット8を上向きに移動させる際に、使用が終了したデッキプレート19を揚重ユニット8の上に積載しながら回収することができる。このため、エレベーター装置200の据付作業時間を短縮することができる。
なお、実施の形態1の変形例のエレベーター装置200に用いられるデッキプレート19は、後述する実施の形態2のエレベーター装置300においても用いることができる。
実施の形態2.
図14は、実施の形態2のエレベーター装置の構成を模式的に示す図である。図14(a)はエレベーター装置の正面図であり、図14(b)はエレベーター装置の側面図である。実施の形態2のエレベーター装置300は、揚重ユニット8と機械室5とを連結する連結部材の構成が、実施の形態1のエレベーター装置100と相違している。具体的には、実施の形態1のエレベーター装置100において、揚重ユニット8と機械室5とを連結する連結部材はチェーン7であるが、実施の形態2のエレベーター装置300において、揚重ユニット8と機械室5とを連結する連結部材は、昇降体揚重装置31と吊り治具13とを有している。すなわち、機械室5は、昇降体揚重装置31と吊り治具13とを介して、揚重ユニット8から吊下げられる。また、実施の形態2のエレベーター装置300は、電動チェーンブロック8Aを備えていない点においても、実施の形態1のエレベーター装置100と相違している。なお、以下の説明において、昇降体揚重装置31を第1連結部材、吊り治具13を第2連結部材とも称する。
機械室5を上向きに移動させる際に、懸架体2が巻取装置3から昇降路10内に引き出される。これによって、機械室5の重量バランス(すなわち、重心位置)が変化することがある。実施の形態2の連結部材は、このような重量バランス(すなわち、重心位置)が変化する場合であっても、機械室5を水平に安定して吊下げることを可能とするものである。
昇降体揚重装置31は、図14(a)に示されるように、正面視において、チェーン7を左右方向に(すなわち、水平方向に)移動させることが可能な構成である。昇降体揚重装置31の詳細な構成については、図15を用いて後述する。
吊り治具13は、梁部材13aと、チェーンエコライザー13bと、チェーン13cとを有している。チェーン7の下端は、梁部材13aの上部に接続される。チェーン7は、第1チェーン、チェーン13cは、第2チェーンとも称する。
チェーンエコライザー13bは、梁部材13aの下部に設けられる。図14の例では、2つのチェーンエコライザー13bが設けられている。2つのチェーンエコライザー13bのそれぞれには、チェーン13cが掛けられている。チェーン13cは、チェーンエコライザー13bから2方向に吊下げられている。チェーン13cの下端は、機械室5の上面に設けられた部材(図示せず)に連結される。チェーン13cが機械室5の上面に設けられた部材に連結される位置は、図14(b)の側面図において、機械室5の左右方向の両端付近である。なお、吊り治具13の詳細な構成については、図16と図17を用いて後述する。
チェーンエコライザー13bは、チェーンエコライザー13bに掛けられたチェーン13cを搖動させる機能を有し、図14(b)の側面図において、機械室5の左右方向の重量バランスを調整することができる。したがって、チェーンエコライザー13bは、バランス調整機構とも称することができる。
図15は、実施の形態2のエレベーター装置に用いられる昇降体揚重装置の構成を模式的に示す図である。図15(a)は昇降体揚重装置の正面図であり、図15(b)は昇降体揚重装置の側面図であり、図15(c)は昇降体揚重装置の要部の斜視図である。
昇降体揚重装置31は、ウインチ31aと、腕部31bと、C型鋼31cと、ローラー31dとを有している。
図15(a)に示されるように、ウインチ31aの上部には、ウインチ31aの長手方向に、2つの腕部31bが取り付けられている。腕部31bの一方の端部は、ウインチ31aに取り付けられている。図15(b)に示されるように、腕部31bの他方の端部には、ローラー31dが回転可能に取り付けられている。ローラー31dの回転軸は、腕部31bを貫通している。図15(b)に示されるように、1つの腕部31bに対して、2つのローラー31dが腕部31bを挟むように設けられている。なお、この2つのローラー31dとこれらを接続する回転軸とを併せてローラー部とも称することができる。C型鋼31cの上部は、下側支持梁8Dに取り付けられている。ウインチ31aの下側には、チェーン7が引き出されている。
ローラー31dは、その底面をC型鋼31cに接触させた状態で回転させることができる。ローラー31dを回転させることにより、ウインチ31aの位置を、正面視において左右方向(換言すれば、水平方向)に移動させることができる。これによって、ウインチ31aから引き出され、吊り治具13を介して機械室5を吊下げるチェーン7の位置を、正面視において左右方向(換言すれば、水平方向)に移動させることができる。これによって、チェーン7による吊下げ位置を、機械室5の重心位置に合わせるように調整することができる。したがって、昇降体揚重装置31のローラー31dは、位置調整機構として機能する。ローラー31dは、第1位置調整機構とも称することができる。
図16は、実施の形態2のエレベーター装置に用いられる吊り治具の要部の構成を示す図である。図16(a)は吊り治具の要部の側面図であり、図16(b)は吊り治具の要部の斜視図であり、図16(c)はシャックル部材の構成を説明する図である。なお、図16(b)では、図16(a)に示される構成の一部の図示を省略している。
吊り治具13は、梁部材13aと、吊り板13hと、シャックル部材13iと、上側リング部材13dと、一対の下側リング部材13eとを有している。図14及び図15に示されるチェーン7の下端に設けられるフック(図示せず)は、上側リング部材13dに掛けられる。このようにして、吊り治具13は、昇降体揚重装置24を介して揚重ユニット8から吊り下げられている。また、図14に示されるチェーンエコライザー13bの上端は、下側リング部材13eに連結される。また、図14に示されるように、機械室5は、チェーンエコライザー13bと、チェーンエコライザー13bに吊下げられたチェーン13cとを介して梁部材13aから吊り下げられている。
図16(b)に示されるように、吊り板13hは、2つの梁部材13aにより挟まれる状態で取り付けられる。2つの梁部材13aは、固定部材13jにより固定される。また、梁部材13aは、貫通部13fを有しており、貫通部13fに締結部材13gを挿入させて、2つの梁部材13aと、固定部材13jとは固定される。梁部材13aには、長手方向、及び、短手方向に沿って複数の貫通部13fが形成されている。据付作業者は、締結部材13gを挿入させる貫通部13fを変えることにより、梁部材13aに対する吊り板13hの固定位置を変更することができる。据付作業者は、機械室5を重心吊りできる位置の貫通部13fで締結部材13gにより吊り板13hを固定する。なお、ここで、重心吊りとは、機械室5を水平に保って吊るために、機械室5の重心位置を吊ることである。
一対の下側リング部材13eは、2つの梁部材13a間に設けられる取付部材13pに掛けられている。
なお、吊り板13hに図示しない複数の貫通部を設け、貫通部13fの穴位置と合う位置で締結部材13gにより吊り板13hを固定してもよい。また、図16の例では、貫通部13fは複数の丸穴であるが、貫通部13fは長手方向に長い長穴としてもよい。
図16(c)は、シャックル部材13iの構成の一例を示す図である。吊り板13hと上側リング部材13dとは、例えば、シャックル部材13iを用いて連結される。シャックル部材13iは、U字部材13i1と、ボルト13i2と、ナット13i3とを有している。U字部材13i1に上側リング部材13dを掛けた状態で、U字部材13i1に設けられた貫通孔及び吊り板13hの上部に設けられた貫通孔13h1に、ボルト13i2を挿入させて、ナット13i3と結合させることにより、吊り板13hと上側リング部材13dとは、シャックル部材13iを介して連結される。
次に、図17(a)及び図17(b)を用いて、吊り治具13の吊り板13hの固定位置を移動させる手順について説明する。図17は、実施の形態2のエレベーター装置に用いられる梁部材の要部の構成を示す図である。図17(a)は、吊り板13hの固定位置を移動させる前の状態を示す図であり、図17(b)は、吊り板13hの固定位置を移動させた後の状態を示す図である。
吊り板13hには、部材13oが固定されている。梁部材13aには、台座13kが固定されている。部材13oと台座13kとは、棒ねじ13nで連結されており、棒ねじ13nは、部材13oを貫通している。図7(a)及び図7(b)に示されるように、棒ねじ13nには、部材13oを左右から挟むように、ジャッキアップナット13lが取り付けられている。また、棒ねじ13nには、ジャッキアップナット13lの外側にロックナット13mが取り付けられている。
据付作業者は、吊り板13hと梁部材13aとの固定位置を移動させる際、まず、締結部材13gを緩める。次に、据付作業者は、部材13oの左右のロックナット13mを緩める。次に、据付作業者は、ジャッキアップナット13lを回転させ、機械室5を重心吊りできる位置まで吊り板13hを移動させる。次に、据付作業者は、部材13oの左右のジャッキアップナット13lを締めて固定し、次いで左右のロックナット13mを締めて固定する。次に、据付作業者は、貫通部13fで締結部材13gにより吊り板13hを固定する。
このとき、据付作業者は、吊り板13hを、元の位置より右側の貫通部13fで固定することにより、梁部材13aに対する吊り板13hの固定位置を移動させ、チェーン7の吊り位置が機械室5の重心の上方となるように調整する。これにより機械室5を重心で吊り下げ、かご用ガイドレール12に過剰な荷重が作用しないようにすることができる。したがって、吊り板13hと梁部材13aとは、位置調整機構として機能する。吊り板13hと梁部材13aとは、第2位置調整機構とも称することができる。
なお、この吊り板13hに対する梁部材13aの固定位置を調整する工程は、図11(k)に示される第11工程において、懸架体2が巻取装置3から昇降路10内に引き出される前もしくは引き出された後に行われる。
実施の形態2のエレベーター装置300及びその据付方法によれば、揚重ユニット8によって機械室5を上向きに移動させることが可能となっている。このため、建物の建築初期からエレベーター装置300を建物に設置し、建物の高さが高くなるのに対応して、機械室5を段階的に引き上げてエレベーター装置300の昇降行程を高くすることができる。
また、実施の形態2のエレベーター装置300及びその据付方法によれば、機械室5を上向きに移動させる際に、建物の建築工事用のタワークレーンを用いず、揚重ユニット8を用いる。このため、機械室5を上向きに移動させる工程の間も、建築工事作業にタワークレーンを用いることができる。これによって、建物の建築工事期間を短縮して、早期の工事完了を実現することができる。
また、実施の形態2のエレベーター装置300及びその据付方法によれば、かご用ガイドレール12の設置に用いられる作業足場を備えており、かご用ガイドレール12を、かご用ガイドレール12の長手方向を鉛直にして設置するので、かご用ガイドレール12を上向きに延伸する作業をスムーズに行うことができる。さらに、実施の形態2のエレベーター装置300及びその据付方法によれば、釣合おもり用ガイドレール32の設置に用いられる作業足場を備えており、釣合おもり用ガイドレール32を、釣合おもり用ガイドレール32の長手方向を鉛直にして設置するので、釣合おもり用ガイドレール32を上向きに延伸する作業をスムーズに行うことができる。
さらに、実施の形態2のエレベーター装置300及びその据付方法によれば、揚重ユニット8が機械室5を吊下げる位置を、機械室5の重心の位置に合わせるように調整可能な位置調整機構を有しているので、機械室5に回転方向のモーメントが作用することを抑制し、かご用ガイドレール12に過剰な荷重が作用することを抑制することができる。これによって、エレベーター装置300又はその据付に用いられる機器の破損を未然に防ぐことができる。
実施の形態2の変形例.
図18は、実施の形態2の変形例のエレベーター装置の構成を模式的に示す図である。図18(a)はエレベーター装置の正面図であり、図18(b)はエレベーター装置の側面図である。実施の形態2の変形例のエレベーター装置301において、揚重ユニット8と機械室5とを連結する連結部材は、昇降体揚重装置33と吊り治具13とを有している。すなわち、機械室5は、昇降体揚重装置33と吊り治具13とを介して、揚重ユニット8から吊下げられる。実施の形態2の変形例のエレベーター装置301は、昇降体揚重装置31に替えて昇降体揚重装置33を備える点において、実施の形態2のエレベーター装置300と相違している。すなわち、昇降体揚重装置33の構成が、昇降体揚重装置31の構成と相違している。
昇降体揚重装置33は、図18(a)に示されるように、正面視において、チェーン7を左右方向に(すなわち、水平方向に)移動させることが可能な構成である。さらに、昇降体揚重装置33は、図18(b)に示されるように、側面視において、チェーン7を左右方向に(すなわち、水平方向に)移動させることが可能な構成である。すなわち、昇降体揚重装置33は、水平方向において、直交する2つの方向にチェーン7を移動させることが可能な構成である。昇降体揚重装置33の詳細な構成については、図19及び図20を用いて後述する。
図19及び図20は、実施の形態2の変形例のエレベーター装置に用いられる昇降体揚重装置の構成を模式的に示す図である。図19(a)は昇降体揚重装置の正面図であり、図20(b)は昇降体揚重装置の側面図であり、図20(c)は昇降体揚重装置の要部の斜視図である。
昇降体揚重装置33は、ウインチ33aと、腕部33b1と、C型鋼33c1と、ローラー33d1と、取付部材33eと、を有している。
図19(a)に示されるように、ウインチ33aの上部には、ウインチ33aの長手方向に、2つの腕部33b1が取り付けられている。腕部33b1の一方の端部は、ウインチ33aに取り付けられている。図20(b)に示されるように、腕部33b1の他方の端部には、ローラー33d1が回転可能に取り付けられている。ローラー33d1の回転軸は、腕部33b1を貫通している。図20(b)に示されるように、1つの腕部33b1に対して、2つのローラー33d1が腕部33b1を挟むように設けられている。なお、この2つのローラー33d1とこれらを接続する回転軸とを併せてローラー部とも称することができる。C型鋼33c1の上部は、取付部材33eに取り付けられている。ウインチ33aの下側には、チェーン7が引き出されている。
ローラー33d1は、その底面をC型鋼33c1に接触させた状態で回転させることができる。ローラー33d1を回転させることにより、ウインチ33aの位置を、正面視において左右方向(換言すれば、水平方向)に移動させることができる。これによって、ウインチ33aから引き出され、吊り治具13を介して機械室5を吊下げるチェーン7の位置を、正面視において左右方向(換言すれば、水平方向)に移動させることができる。これによって、チェーン7による吊下げ位置を、機械室5の重心位置に合わせるように調整することができる。したがって、昇降体揚重装置33のローラー33d1は、位置調整機構として機能する。ローラー33d1は、第3位置調整機構とも称することができる。
昇降体揚重装置33は、さらに、腕部33b2と、C型鋼33c2と、ローラー33d2とを有している。
図19(a)及び図20(b)に示されるように、C型鋼33c1の上部は、取付部材33eに取り付けられている。取付部材33eの上部には、取付部材33eの長手方向に、4つの腕部33b2が取り付けられている。腕部33b2の一方の端部は、取付部材33eに取り付けられている。図20(b)に示されるように、腕部33b2の他方の端部には、ローラー33d2が回転可能に取り付けられている。ローラー33d2の回転軸は、腕部33b2を貫通している。図20(b)に示されるように、1つの腕部33b2に対して、2つのローラー33d2が腕部33b2を挟むように設けられている。なお、この2つのローラー33d2とこれらを接続する回転軸とを併せてローラー部とも称することができる。C型鋼33c2の上部は、下側支持梁8Dに取り付けられている。
ローラー33d2は、その底面をC型鋼33c2に接触した状態で回転させることができる。ウインチ33aの位置は、ローラー33d2を回転させることにより、側面視において左右方向(換言すれば、水平方向)に移動させることができる。これによって、ウインチ33aから引き出され、吊り治具13を介して機械室5を吊下げるチェーン7の位置を、側面視において左右方向(換言すれば、水平方向)に移動させることができる。これによって、チェーン7による吊下げ位置を、機械室5の重心位置に合わせるように調整することができる。したがって、昇降体揚重装置33のローラー33d2は、位置調整機構として機能する。ローラー33d2は、第4位置調整機構とも称することができる。
実施の形態2の変形例のエレベーター装置301及びその据付方法によれば、揚重ユニット8が機械室5を吊下げる位置を、機械室5の重心の位置に合わせるように調整可能な位置調整機構を有しているので、機械室5に回転方向のモーメントが作用することを抑制し、かご用ガイドレール12に過剰な荷重が作用することを抑制することができる。これによって、エレベーター装置301又はその据付に用いられる機器の破損を未然に防ぐことができる。
さらに、実施の形態2の変形例のエレベーター装置301及びその据付方法によれば、揚重ユニット8が機械室5を吊下げる位置を、機械室5の重心の位置に合わせるように調整可能な位置調整機構が、水平方向において、第1の方向(すなわち、正面視において左右方向)に調整可能な第3位置調整機構(すなわち、ローラー33d1)と、水平方向において、第1の方向に直交する第2の方向(すなわち、側面視において左右方向)に調整可能な第4位置調整機構(すなわち、ローラー33d2)と、を有しているので、直交する2つの方向について位置調整することが可能となり、位置調整できる範囲を広げることができる。
上記の実施の形態1においては、図5~図7を用いて、揚重ユニット8を上向きに移動させる方法を説明したが、揚重ユニット8が上向きに移動させた状態から、逆の手順(すなわち、第4工程から第1工程の順)を行うことにより、揚重ユニット8を下向きに移動させることができる。したがって、図8~図11を用いて説明した機械室5を上向きに移動させる方法についても、逆の手順(第11工程から第1工程の順)を行うことにより、機械室5を下向きに移動させることができる。このようにして、機械室5を順次下方に移動させて、エレベーター装置100、200、300の解体作業を行うこともできる。
上記の各実施の形態において、チェーン6、チェーン7、チェーン13cを用いる例について説明したが、これらのチェーンの一部又はすべては、ワイヤー、ロープなどに置き換えてもよい。
また、上記の各実施の形態において、ジャッキとして、油圧ジャッキ8Bを用いる例について説明したが、油圧ジャッキ8Bは、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dの間に配置され、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dとの間に上下方向の力が加わると縮んで低くなり、上側支持梁8Cと下側支持梁8Dとの間の上下方向の力が除かれると、伸びて高くなり上側支持梁8Cを持ち上げることができるものであればよい。
以下に、本開示に含まれ得る態様の例について、付記として明記する。
(付記1)
昇降路の内部を昇降するかごと、
前記かごを吊下げる機械室と、
前記かごの昇降を案内するかご用ガイドレールと、
前記機械室を上向きに移動させる揚重ユニットと、
前記かご用ガイドレールの設置に用いられる作業足場と、
を備える、エレベーター装置。
(付記2)
前記揚重ユニットは、
上部梁部材と、
下部梁部材と、
前記上部梁部材と前記下部梁部材とを交互に上向きに移動させる移動機構と、
を備える、付記1に記載のエレベーター装置。
(付記3)
前記移動機構は、
前記上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられ、前記上部梁部材と前記下部梁部材との間隔を、第1間隔から前記第1間隔より広い第2間隔に広げるジャッキと、
前記上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられ、前記上部梁部材と前記下部梁部材との間隔を、前記第2間隔から前記第1間隔に狭める牽引装置と、
を備える、付記2に記載のエレベーター装置。
(付記4)
前記昇降路には、前記上部梁部材及び前記下部梁部材の下向きの移動を制限する梁受けが設けられており、
前記上部梁部材及び前記下部梁部材のそれぞれは、水平方向に伸縮可能に構成されており、
前記上部梁部材及び前記下部梁部材のそれぞれは、水平方向に伸びた時に、前記梁受けに保持され、水平方向に縮んだ時に、前記梁受けによる保持が開放される、
付記2又は付記3に記載のエレベーター装置。
(付記5)
前記揚重ユニットと前記機械室とを連結する連結部材を備え、
前記連結部材は、前記揚重ユニットが前記機械室を吊下げる位置を、前記機械室の重心の位置に合わせるように調整可能な位置調整機構を有する、
付記2~付記4のいずれか一項に記載のエレベーター装置。
(付記6)
前記連結部材は、前記揚重ユニットに接続される第1連結部材と、前記第1連結部材に吊下げられる第2連結部材とを有し、前記第1連結部材は、前記第2連結部材の吊下げ位置を水平方向に調整でき、前記第2連結部材は、前記機械室の吊下げ位置を水平方向に調整できる、
付記5又は付記11に記載のエレベーター装置。
(付記7)
前記第1連結部材は、第1チェーンと、前記第1チェーンによる前記第2連結部材の吊下げ位置を水平方向に調整できるローラー部と、を備え、
前記第2連結部材は、前記機械室に接続される第2チェーンと、前記第1チェーンの下部に接続される吊り板と、前記吊り板に固定され、前記第2チェーンの上部に接続される梁板と、を備え、
前記梁板は、前記吊り板に対する前記梁板の水平方向の固定位置を調整可能である、
付記6に記載のエレベーター装置。
(付記8)
前記第2チェーンは、チェーンエコライザーを介して前記梁板に接続される、
付記7に記載のエレベーター装置。
(付記9)
前記作業足場は、作業足場本体と、リンク機構とを備え、前記リンク機構は、自重により、前記作業足場本体に対して回転するように構成されている、
付記1~8のいずれか一項に記載のエレベーター装置。
(付記10)
前記作業足場は、前記かご用ガイドレールの長手方向を鉛直にして、前記かご用ガイドレールを挿入可能な開口部を有する、
付記1~9のいずれか一項に記載のエレベーター装置。
(付記11)
昇降路の内部を昇降するかごと、
前記かごを吊下げる機械室と、
上部梁部材と、下部梁部材と、前記上部梁部材と前記下部梁部材とを交互に上向きに移動させる移動機構とを有し、前記機械室を上向きに移動させる揚重ユニットと、
前記揚重ユニットと前記機械室とを連結する連結部材と、を備え、
前記連結部材は、前記揚重ユニットが前記機械室を吊下げる位置を、前記機械室の重心の位置に合わせるように調整可能な位置調整機構を有する、
エレベーター装置。
(付記12)
かごが昇降される昇降路に設置される作業足場において、かご用ガイドレールの長手方向を鉛直にして、前記かご用ガイドレールを設置する第1工程と、
揚重ユニットを上向きに移動させる第2工程と、
前記揚重ユニットと、前記かごを吊下げる機械室とを連結部材を用いて連結する第3工程と、
前記連結部材を上向きに移動させることにより前記機械室を上向きに移動させる第4工程と、を備える、エレベーター装置の据付方法。
(付記13)
前記揚重ユニットは、上部梁部材と下部梁部材とを備え、
前記第2工程は、
前記上部梁部材と前記下部梁部材とを第1間隔で保持させる第1保持工程と、
前記上部梁部材を上方に移動させて、前記上部梁部材と前記下部梁部材とを前記第1間隔よりも広い第2間隔で保持させる第2保持工程と、
前記下部梁部材を上方に移動させて、前記上部梁部材と前記下部梁部材とを前記第1間隔で保持させる第3保持工程と、
を備える、付記12に記載のエレベーター装置の据付方法。
(付記14)
前記揚重ユニットは、上部梁部材と下部梁部材とを備え、
前記昇降路には、前記上部梁部材及び前記下部梁部材の上下方向の移動を制限する梁受けが設けられており、
前記第2工程は、
前記上部梁部材を水平方向に伸ばして前記梁受けに保持する工程と、
前記上部梁部材を水平方向に縮めて前記梁受けによる保持を開放する工程と、
前記下部梁部材を水平方向に伸ばして前記梁受けに保持する工程と、
前記下部梁部材を水平方向に縮めて前記梁受けによる保持を開放する工程と、
を含む、付記12に記載のエレベーター装置の据付方法。
(付記15)
前記揚重ユニットは、上部梁部材と下部梁部材とを備え、
前記昇降路には、前記上部梁部材及び前記下部梁部材の下向きの移動を制限する梁受けが設けられており、
前記第2工程は、
前記上部梁部材を水平方向に縮めて前記梁受けによる保持を開放する工程と、
前記上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられたジャッキにより、前記上部梁部材を上方に移動させる工程と、
前記上部梁部材を水平方向に伸ばして前記梁受けに保持する工程と、
前記下部梁部材を水平方向に縮めて前記梁受けによる保持を開放する工程と、
前記上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられた牽引装置により、前記下部梁部材を上方に移動させる工程と、
前記下部梁部材を水平方向に伸ばして前記梁受けに保持する工程と、
を含む、付記12に記載のエレベーター装置の据付方法。
(付記16)
前記第3工程は、前記揚重ユニットが前記機械室を吊下げる位置を、前記機械室の重心の位置に合わせるように調整する工程を含む、
付記12~15のいずれか一項に記載のエレベーター装置の据付方法。
(付記17)
前記第2工程は、前記揚重ユニットの上に前記作業足場を積載する工程を含む、
付記12~16のいずれか一項に記載のエレベーター装置の据付方法。
100,200,300 エレベーター装置、 1 かご、 2 懸架体、 3 巻取装置、 4 巻上機、 5 機械室、 6 チェーン、 7 チェーン、8 揚重ユニット、 8A 電動チェーンブロック、 6B 油圧ジャッキ、 8C 上側支持梁(上部梁部材)、 8C1 上側支持梁本体、8C2 上側支持梁端部、 8D 下側支持梁(下部梁部材)、 8D1 下側支持梁本体、8D2 下側支持梁端部、 8E ガイドシュー、 8F チェーンブロック、 9,9a,9b,19 デッキプレート(作業足場)、 9a1,9a2,9a3,9b1,9b2,9b3 開口部、 19A リンク機構、 19B デッキプレート本体、19A1 回転軸、 10 昇降路、 11 支持梁受け(梁受け)、 12 かご用ガイドレール、 12a かご用ガイドレール、 12b かご用ガイドレール、 13 吊り治具、 13a 梁部材、 13b チェーンエコライザー、 13c チェーン、 13d 上側リング部材、 13e 下側リング部材、 13f 貫通部、 13g 締結部材、 13h 吊り板、 13h1 貫通部、 13i シャックル部材、 13i1 U字部材、 13i2 ボルト、 13i3 ナット、 13j 固定部材、 13k 台座、 13l ジャッキアップナット、 13m ロックナット、 13n 棒ねじ、 13o 部材、 13p 取付部材、 15 釣合おもり、 16 制御装置、 17 受け部、 18 駆動シーブ、 20 かご本体、 21 かご用の吊り車、 22 釣合おもり本体、 23 釣合おもり用の吊り車、 24 昇降体揚重装置、 25 固定部材、 26 支持部材、 26A 部材、 26B ローラー部、 27 梁部材、 29 支持台、 30 ピアノ線、 31 昇降体揚重装置、 31a ウインチ、 31b 腕部、 31c C型鋼、 31d ローラー、 32 釣合おもり用ガイドレール、 33 昇降体揚重装置、 33a ウインチ、 33b1,33b2 腕部、 33c1,33c2 C型鋼、 33d1,33d2 ローラー、33e 取付部材

Claims (11)

  1. 昇降路の内部を昇降するかごと、
    前記かごを吊下げる機械室と、
    前記かごの昇降を案内するかご用ガイドレールと、
    前記機械室を上向きに移動させる揚重ユニットと、
    前記かご用ガイドレールの設置に用いられる作業足場と、
    を備え
    前記揚重ユニットは、
    上部梁部材と、
    下部梁部材と、
    前記上部梁部材と前記下部梁部材とを交互に上向きに移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記移動機構は、
    前記上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられ、前記上部梁部材と前記下部梁部材との間隔を、第1間隔から前記第1間隔より広い第2間隔に広げるジャッキと、
    前記上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられ、前記上部梁部材と前記下部梁部材との間隔を、前記第2間隔から前記第1間隔に狭める牽引装置と、
    を備える、エレベーター装置。
  2. 前記昇降路には、前記上部梁部材及び前記下部梁部材の下向きの移動を制限する梁受けが設けられており、
    前記上部梁部材及び前記下部梁部材のそれぞれは、水平方向に伸縮可能に構成されており、
    前記上部梁部材及び前記下部梁部材のそれぞれは、水平方向に伸びた時に、前記梁受けに保持され、水平方向に縮んだ時に、前記梁受けによる保持が開放される、
    請求項に記載のエレベーター装置。
  3. 前記揚重ユニットと前記機械室とを連結する連結部材を備え、
    前記連結部材は、前記揚重ユニットが前記機械室を吊下げる位置を、前記機械室の重心の位置に合わせるように調整可能な位置調整機構を有する、
    請求項に記載のエレベーター装置。
  4. 前記連結部材は、前記揚重ユニットに接続される第1連結部材と、前記第1連結部材に吊下げられる第2連結部材とを有し、前記第1連結部材は、前記第2連結部材の吊下げ位置を水平方向に調整でき、前記第2連結部材は、前記機械室の吊下げ位置を水平方向に調整できる、
    請求項に記載のエレベーター装置。
  5. 前記第1連結部材は、第1チェーンと、前記第1チェーンによる前記第2連結部材の吊下げ位置を水平方向に調整できるローラー部と、を備え、
    前記第2連結部材は、前記機械室に接続される第2チェーンと、前記第1チェーンの下部に接続される吊り板と、前記吊り板に固定され、前記第2チェーンの上部に接続される梁板と、を備え、
    前記梁板は、前記吊り板に対する前記梁板の水平方向の固定位置を調整可能である、
    請求項に記載のエレベーター装置。
  6. 前記第2チェーンは、チェーンエコライザーを介して前記梁板に接続される、
    請求項に記載のエレベーター装置。
  7. 前記作業足場は、作業足場本体と、前記作業足場本体の長手方向の両端部に設けられ回転軸を有するリンク機構とを備え、前記作業足場が下方から押し上げられると、前記リンク機構は、自重により、前記回転軸を中心として回転し、前記作業足場本体に対して下向きに折れ曲がるように構成されている、
    請求項1~のいずれか一項に記載のエレベーター装置。
  8. 前記作業足場は、前記かご用ガイドレールの長手方向を鉛直にして、前記かご用ガイドレールを挿入可能な開口部を有する、
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  9. かごが昇降される昇降路に設置される作業足場において、かご用ガイドレールの長手方向を鉛直にして、前記かご用ガイドレールを設置する第1工程と、
    揚重ユニットを上向きに移動させる第2工程と、
    前記揚重ユニットと、前記かごを吊下げる機械室とを連結部材を用いて連結する第3工程と、
    前記連結部材を上向きに移動させることにより前記機械室を上向きに移動させる第4工程と、
    を備え
    前記揚重ユニットは、上部梁部材と下部梁部材とを備え、
    前記昇降路には、前記上部梁部材及び前記下部梁部材の上下方向の移動を制限する梁受けが設けられており、
    前記第2工程は、
    前記上部梁部材を水平方向に縮めて前記梁受けによる保持を開放する工程と、
    前記上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられたジャッキにより、前記上部梁部材を上方に移動させる工程と、
    前記上部梁部材を水平方向に伸ばして前記梁受けに保持する工程と、
    前記下部梁部材を水平方向に縮めて前記梁受けによる保持を開放する工程と、
    前記上部梁部材と前記下部梁部材との間に設けられた牽引装置により、前記下部梁部材を上方に移動させる工程と、
    前記下部梁部材を水平方向に伸ばして前記梁受けに保持する工程と、
    を含む、エレベーター装置の据付方法。
  10. 前記第3工程は、前記揚重ユニットが前記機械室を吊下げる位置を、前記機械室の重心の位置に合わせるように調整する工程を含む、
    請求項に記載のエレベーター装置の据付方法。
  11. 前記第2工程は、前記揚重ユニットの上に前記作業足場を積載する工程を含む、
    請求項9又は10に記載のエレベーター装置の据付方法。
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