JP4652850B2 - トラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法 - Google Patents

トラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法 Download PDF

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Description

この発明は、1:1ローピングのトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法に関し、特にスラック式非常止め装置を備えたエレベータの主ロープ取り替え方法に関するものである。
従来のトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法では、まず、かごを昇降路のピット側に移動させ、ピット内で吊り上げ具でかごを吊り上げて既設の主ロープに弛みを発生させる。そして、ダミーロッドをダミーロッド取付穴に取り付け、既設の主ロープのかご側ロープソケットをかご側ロッドからダミーロッドに移し替え、新設の主ロープのかご側ロープソケットを空いたかご側ロッドに取り付ける。ついで、かごを昇降路上部付近に移動させ、吊り上げ具でかごを吊り上げて既設の主ロープに弛みを発生させる。そして、既設の主ロープをおもり側ロッドから取り外して、かご上に引き上げ、その後、新設の主ロープを駆動綱車に掛けて降ろし、新設の主ロープのおもり側ロープソケットを空いたおもり側ロッドに取り付ける。ついで、かごをピット側に移動させ、既設の主ロープのかご側ロープソケットが取り付けられたダミーロッドを取り外し、既設の主ロープを撤去して、主ロープの取り替え作業を終える(例えば、特許文献1参照。)
特開2000−143122号公報
従来のトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法では、かごを昇降路上部付近に移動させ、吊り上げ具でかごを吊り上げて既設の主ロープに弛みを発生させる。そして、既設の主ロープをおもり側ロッドから取り外して、かご上に引き上げ、その後、新設の主ロープを駆動綱車に掛けて降ろし、新設の主ロープのおもり側ロープソケットを空いたおもり側ロッドに取り付ける工程を有している。
そこで、スラック式非常止め装置を備えたトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータにこの従来の主ロープ取り替え方法を適用した場合、かごを昇降路上部付近に移動させ、吊り上げ具でかごを吊り上げて既設の主ロープに弛みを発生させると、スラック式非常止め装置が作動してしまう。そして、かごが昇降路付近に位置しているので、スラック式非常止め装置の作動を解除できない、という不具合が発生する。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、スラック式非常止め装置が装備されたエレベータに適用しても、昇降路上部に移動されたかごのスラック式非常止め装置の作動を回避して主ロープの取り替えを可能とするトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法を得ることを目的とする。
この発明は、かごを最下階若しくは最下階近傍に停止させ、既設の主ロープの該かごの上部側に吊り板を取り付け、吊り上げ具を用いて該吊り板に対して該がごを吊り上げて既設の主ロープの該吊り板と綱止め梁との間の部位に弛みを発生させる工程と、上記既設の主ロープの一端側のシャックルを上記綱止め梁から取り外した後、新設の主ロープの一端側のシャックルを該綱止め梁に取り付ける工程と、仮綱止め板を上記綱止め梁に取り付けられた上記新設の主ロープのシャックルの該綱止め梁の上部側に取り付けた後、上記綱止め梁から取り外された上記既設の主ロープのシャックルを該仮綱止め板に取り付ける工程と、上記吊り上げ具による上記かごの吊り上げを解除して上記既設の主ロープの上記吊り板と上記仮綱止め板との間の部位にテンションを発生させ、該吊り板および吊り上げ具を取り外した後、駆動綱車を駆動して上記かごを最上階若しくは最上階近傍まで移動し停止させる工程と、ピット内でつり合いおもりを支持し、該つり合いおもりの下降を阻止する工程と、上記かごの上部で、上記新設の主ロープに吊り板を取り付け、吊り上げ具を用いて昇降路に対して該吊り板を吊り上げて該新設の主ロープの該吊り板と上記綱止め梁との間の部位にテンションを発生させる工程と、上記既設の主ロープの上記かごの上部側を切断し、該既設の主ロープの反仮綱止め板側の切断端と上記新設の主ロープの他端とを連結する工程と、上記既設の主ロープの他端を上記つり合いおもりから取り外し、該既設の主ロープを牽引して上記新設の主ロープの他端を該つり合いおもり側に引き寄せる工程と、上記既設の主ロープの切断端と上記新設の主ロープの他端との連結を解除し、該新設の主ロープの他端にシャックルを取り付けた後、該シャックルを上記つり合いおもりに取り付ける工程と、上記吊り上げ具による上記吊り板の吊り上げを解除し、該吊り板および吊り上げ具を取り外した後、上記駆動綱車を駆動して上記かごを最下階若しくは最下階近傍まで移動し停止させる工程と、上記仮綱止め板および上記既設の主ロープの切断残りを取り外す工程と、を備えたものである。
この発明によれば、新設の主ロープの一端側のシャックルが綱止め梁に取り付けられ、仮綱止め板が新設の主ロープのシャックルの綱止め梁の上部側に取り付けられ、既設の主ロープの一端側のシャックルが仮綱止め板に取り付けている状態で、かごを最上階若しくは最上階近傍まで移動し、かごの上部で、新設の主ロープに吊り板を取り付け、吊り板を昇降路に対して吊り上げて新設の主ロープの吊り板と綱止め梁との間の部位にテンションを発生させている。そこで、スラック式非常止め装置がかごの下部に装備されていても、後工程におけるスラック式非常止め装置の作動を回避できる。そこで、スラック式非常止め装置が装備されたエレベータに適用しても、昇降路上部に移動されたかごのスラック式非常止め装置の作動を回避して、主ロープを簡易に取り替えることができる。
図1乃至図3はそれぞれこの発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法を模式的に説明する工程図、図4はこの発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法における吊り板の取り付け状態を説明する斜視図、図5はこの発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法に適用される仮綱止め板を示す斜視図、図6はこの発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法における新設の主ロープの仮止め状態を説明する要部拡大斜視図である。
図1において、このエレベータでは、駆動綱車3が昇降路1のピット2内に設置され、かご側返し車4およびおもり側返し車5が昇降路1の上部に設置されている。そして、主ロープ6が、一端をかご7に連結されて昇降路1の上部に上げられ、かご側返し車5に掛けられてピット2に降ろされ、駆動綱車3に掛けられて昇降路1の上部に上げられ、おもり側返し車5に掛けられてピット2側に降ろされ、他端をつり合いおもり8に連結されている。つまり、このエレベータの駆動方式は、かご7とつり合いおもり8とを主ロープ6により連結し、「つるべ式」に駆動綱車3に掛け、駆動綱車3と主ロープとの間の摩擦力を利用して駆動する1:1ローピングのトラクション方式である。そして、駆動綱車3により、かご7は、一対のかご側ガイドレール(図示せず)に案内されて昇降路1内を昇降され、つり合いおもり8は、一対のおもり側ガイドレール(図示せず)に案内されて昇降路1内を昇降される。ここで、主ロープ6の本数は、エレベータの仕様により適宜設定されるものであるが、本実施の形態では、説明の便宜上、かご7は2本の主ロープ6により懸架されているものとする。
また、主ロープ6の両端には、シャックル9が取り付けられている。そして、主ロープ6は、シャックル9を介してかご7およびつり合いおもり8に連結されている。この時、図6に示されるように、綱止め梁11がかご枠下端からかご7の背面側(反出入り口側)に延設されており、シャックル9のロッド部が綱止め梁11に穿設された取付穴(図示せず)に挿通され、ナット12を用いて締着固定されている。このように、このエレベータは、主ロープ6がかご7の下部を懸架する下部懸架方式を採っている。なお、このシャックル9は、ロープソケットと一体に造られ、そのロッド部には径大部10が形成されている。そして、ロッド部の径大部10から先端に至る領域には、雄ねじが切られている。
さらに、スラック式非常止め装置13が、かご7の下部両側にそれぞれ設置され、作動時に、かご側ガイドレール(図示せず)を把持してかご7の落下を防止するようになっている。このスラック式非常止め装置13は、例えばスラックロープセーフティが用いられ、主ロープ6の弛みを検出して作動する。そして、スラック式非常止め装置13の作動は、主ロープ6に張力がかかることで解除される。
吊り板14は、図4に示されるように、チェーンブロック取付穴16が両側中央にそれぞれ穿設された鋼材製の矩形平板状のベース板15と、2本のロープ把持溝17aが表面に互いに平行に形成され、ロープ把持溝17aの溝方向を両チェーンブロック取付穴16の穴中心を結ぶ線に平行にして、チェーンブロック取付穴16間に位置するようにベース板15の一面に固定された鋼材製の固定側ロープクワエ17と、2本のロープ把持溝18aが裏面に互いに平行に形成され、ロープ把持溝18aがそれぞれロープ把持溝17aと相対するように固定側ロープクワエ17に取り付けられる鋼材製の可動側ロープクワエ18と、可動側ロープクワエ18を固定側ロープクワエ17に締着固定する鋼材製のボルト19と、を備えている。ここで、ロープ把持溝17a,18aの本数は、2本としているが、かご7を懸架する主ロープ6の本数が3本の場合には、ロープ把持溝17a,18aの本数は3本となる。即ち、ロープ把持溝17a,18aの本数は、かご7を懸架する主ロープ6の本数と同数である。
この吊り板14は、主ロープ6をロープ把持溝17a内に納めるようにし、ボルト19により可動側ロープクワエ18を固定側ロープクワエ17に締着固定して、取り付けられる。これにより、各主ロープ6は、ロープ把持溝17a,18aの各対内に位置し、固定側および可動側ロープクワエ17,18により加圧挟持される。
仮綱止め板20は、図5に示されるように、鋼材をL字状に折り曲げて作製され、4つの切り溝21が等間隔で折り曲げ辺に形成されている。この切り溝21の溝幅は、シャックル9のロッド部の径より若干大きく形成されている。なお、この切り溝21の溝幅は、シャックル9の径大部10の幅より小さい。ここで、切り溝21の個数は、4つとしているが、かご7を懸架する主ロープ6の本数が3本の場合には、切り溝21の個数は6つとなる。即ち、切り溝21の個数は、かご7を懸架する主ロープ6の本数の2倍である。
つぎに、この発明による主ロープの取り替え方法について図1乃至図3を参照しつつ説明する。ここで、説明の便宜上、既設の主ロープには符合6aを付して実線で表し、新設の主ロープには符合6bを付して一点鎖線で表している。
まず、かご7を最下階若しくは最下階近傍に停止させる。そして、作業者は、かご7の上に登り、2本の既設の主ロープ6aに吊り板14を取り付ける。この時、2本の既設の主ロープ6aは、2対のロープ把持溝17a,18a内に納められ、固定側および可動側ロープクワエ17,18により加圧挟持される。そして、吊り具としてのチェーンブロック22の一端を吊り板14のチェーンブロック取付穴16に連結し、他端をかご7に連結して、吊り上げ具としてのチェーンブロック22を取り付ける。この状態が図1の(a)に示される。
ついで、図1の(b)に示されるように、チェーンブロック22によりかご7を吊り上げ、綱止め梁11と吊り板14との間の既設の主ロープ6aの部位に弛みを発生させる。この時、スラック式非常止め装置13は主ロープ6aの弛みを検出して作動し、かご7の落下が阻止される。そこで、綱止め梁11と吊り板14との間の既設の主ロープ6aの部位に弛みは、つり合いおもり8が上昇し、既設の主ロープ6aが綱止め梁11側に移動して発生する。
ついで、作業者は、新設の2本の主ロープ6bをかご7上に上げ、その一端をピット2内に降ろす。ピット2内の作業者は、ナット12を外して、2本の既設の主ロープ6aのシャックル9を綱止め梁11から取り外す。そして、降ろされた2本の新設の主ロープ6bの一端に取り付けられたシャックル9をナット12により綱止め梁11に締着固定する。その後、2本の新設の主ロープ6bのシャックル9が各切り溝21内に入るように仮綱止め板20をセットし、ナット12を締着して仮綱止め板20を取り付ける。この時、仮綱止め板20は、ナット12の締着によりシャックル9の径大部10に固定される。さらに、取り外された2本の既設の主ロープ6aのシャックル9を各切り溝21内に入れ、それぞれ一対のナット12により締着固定して、仮綱止め板20に取り付ける。この状態が図1の(c)および図6に示される。
ついで、かご7上の作業者がチェーンブロック22によるかご7の吊り上げをやめると、つり合いおもり8が下降し、既設の主ロープ6aがつり合いおもり8側に移動する。これにより、既設の主ロープ6aに張力がかかり、スラック式非常止め装置13の作動が解除される。そして、吊り板14およびチェーンブロック22を取り外す。
ついで、図1の(d)に示されるように、駆動綱車3を駆動し、かご7を最上階若しくは最上階近傍に移動させ、停止させる。
ついで、ピット2内の作業者が、つり合いおもり8をパイプサポート24で支持する。そして、作業者は、かご7の上に登り、2本の新設の主ロープ6bに吊り板14を取り付ける。その後、チェーンブロック22の一端を昇降路1の上部の返し車梁(図示せず)に連結し、他端を吊り板14のチェーンブロック取付穴16に連結して、チェーンブロック22を取り付ける。この状態が図2の(a)に示される。
ついで、チェーンブロック22により吊り板14を吊り上げ、綱止め梁11と吊り板14との間の新設の主ロープ6bの部位に張力を発生させる。そこで、既設の主ロープ6aをかご側返し車4と綱止め梁11(仮綱止め板20)との間で切断する。この時、スラック式非常止め装置13は、新設の主ロープ6bに張力がかかっているので、作動状態とはならない。そして、かご側返し車4から垂れている2本の既設の主ロープ6aの切断端と、かご7の上に置いてある2本の新設の主ロープ6bの他端とをそれぞれ新旧ロープ接続治具23で連結する。この状態が図2の(b)に示される。
ついで、ピット2内の作業者が、既設の主ロープ6aの他端に取り付けられているシャックル(図示せず)をつり合いおもり8から取り外す。そして、既設の主ロープ6aをピット2内に引っ張り込む。これにより、新設の主ロープ6bは、かご7の上から繰り出され、かご側返し車4、駆動綱車3およびおもり側返し車5を通ってつり合いおもり8側に移動する。この状態が図2の(c)に示される。
ついで、新設の主ロープ6bの他端がつり合いおもり8まで到達すると、新旧ロープ接続治具23を取り外し、シャックル(図示せず)を取り付ける。そして、シャックルをつり合いおもり8に連結する。この状態が図2の(d)に示される。
ついで、かご7上の作業者がチェーンブロック22による吊り板14の吊り上げをやめると、かご7が僅かに下降し、つり合いおもり8からおもり側返し車5、駆動綱車3、かご側返し車4および吊り板14に至る領域の新設の主ロープ6bの部位に張力が発生する。そして、吊り板14およびチェーンブロック22を取り外す。また、パイプサポート24を取り外す。その後、図3の(a)に示されるように、駆動綱車3を駆動し、かご7を最下階あるいは最下階近傍まで下降させる。
ついで、作業者が、ピット2内で、ナット12を外して、2本の既設の主ロープ6aのシャックル9を仮綱止め板20から取り外す。さらに、ナット12を外して、仮綱止め板20を2本の新設の主ロープ6bから取り外し、主ロープ6の取り替え作業が完了する。これにより、図3の(b)に示されるように、既設の主ロープ6aが新設の主ロープ6bに取り替えられたエレベータが得られる。
この実施の形態では、新設の主ロープ6bの一端側のシャックル9を綱止め梁11に取り付け、仮綱止め板20を新設の主ロープ6bのシャックル9の綱止め梁11の上部側に取り付け、既設の主ロープ6aの一端側のシャックル9を仮綱止め板20に取り付けた状態で、かご7を最上階若しくは最上階近傍まで移動させている。そして、かご7の上部で、新設の主ロープ6bに吊り板14を取り付け、チェーンブロック22を用いて吊り板14を返し車梁に対して吊り上げて、新設の主ロープ6bの吊り板14と綱止め梁11との間の部位にテンションを発生させている。これにより、スラック式非常止め装置13の作動が回避される。
また、かご7は新設の主ロープ6bを介して返し車梁に支持されており、既設の主ロープ6aの仮綱止め板20側の切断が可能となる。そこで、既設の主ロープ6aの切断端と新設の主ロープ6bの他端とを連結し、かご側返し車4、駆動綱車3およびおもり側返し車5を介してつり合いおもり8に至る主ロープ6の敷設経路に敷設されている既設の主ロープ6aをつり合いおもり8側に牽引することにより、新設の主ロープ6bがかご側返し車4、駆動綱車3およびおもり側返し車5を介してつり合いおもり8に至る主ロープ6の敷設経路に簡易に敷設される。
さらに、新設の主ロープ6bの他端にシャックル9を取り付けて、つり合いおもり8に取り付けた後、チェーンブロック22による吊り板14の吊り上げを解除する。つまり、チェーンブロック22を徐々に緩めて吊り板14を徐々に下降させる。これにより、新設の主ロープ6bの吊り板14と綱止め梁11との間の部位のテンションを緩めることなく、つり合いおもり8から綱止め梁11に至る新設の主ロープ6bの全体にテンションを発生させることができ、スラック式非常止め装置13の作動を回避して、かご7をピット2側に下降運転できる。
このように、この実施の形態によれば、スラック式非常止め装置の作動を回避して、既設の主ロープ6aを新設の主ロープ6bに簡易に取り替えることができる。
また、吊り板14のベース板15の固定側ロープクワエ17の両側にチェーンブロック取付穴16が形成されているので、チェーンブロック取付穴16の穴位置を考慮することなく吊り板14を既設の主ロープ6a或いは新設の主ロープ6bに取り付けることができる。そこで、かご7の上での吊り板14の取り付け作業性が向上される。
なお、上記実施の形態では、駆動綱車3がピット2内に設置された1:1ローピングのトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータに適用するものとして説明しているが、本主ロープの取り替え方法は、駆動綱車3が昇降路1の上部に設置された1:1ローピングのトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータに適用しても、同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、スラック式非常止め装置13が装備されているエレベータに適用するものとしているが、本主ロープの取り替え方法は、調速機と連動して作動する非常止め装置が装備されているエレベータに適用してもよいことは言うまでもないことである。
また、上記実施の形態では、かご7を最上階あるいは最上階近傍に移動させ、停止させた後、チェーンブロック22の一端を昇降路1の上部の返し車梁に連結するものとしているが、チェーンブロック22の一端は返し車梁に限らず、昇降路1の上部に連結されていればよい。つまり、かご7が新設の主ロープ6bを介して昇降路1に支持されていればよい。
また、上記実施の形態では、吊り板14のベース板15に2つのチェーンブロック取付穴16が穿設されているものとしているが、チェーンブロック取付穴16は少なくとも1つ形成されていればよい。
また、上記実施の形態では、吊り上げ具用取付部としてのチェーンブロック取付穴16がベース板15に形成されているものとしているが、吊り上げ具用取付部の形状は穴に限定されるものではなく、J状のフックでもよい。
この発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法を模式的に説明する工程図である。 この発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法を模式的に説明する工程図である。 この発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法を模式的に説明する工程図である。 この発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法における吊り板の取り付け状態を説明する斜視図である。 この発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法に適用される仮綱止め板を示す斜視図である。 この発明の一実施の形態に係るトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法における新設の主ロープの仮止め状態を説明する要部拡大斜視図である。
符号の説明
1 昇降路、2 ピット、3 駆動綱車、6 主ロープ、6a 既設の主ロープ、6b 新設の主ロープ、7 かご、8 つり合いおもり、9 シャックル、11 綱止め梁、13 スラック式非常止め装置、14 吊り板、20 仮綱止め板、22 チェーンブロック(吊り上げ具)、23 新旧ロープ接続治具、24 パイプサポート。

Claims (1)

  1. 主ロープがその一端をかごの下部に取り付けられた綱止め梁に取り付けられ、その他端をつり合いおもりに取り付けられ、スラック式非常止め装置が該かごの下部に設置され、駆動綱車により駆動される1:1ローピングのトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープの取り替え方法であって、
    上記かごを最下階若しくは最下階近傍に停止させ、既設の主ロープの該かごの上部側に吊り板を取り付け、吊り上げ具を用いて該吊り板に対して該かごを吊り上げて既設の主ロープの該吊り板と上記綱止め梁との間の部位に弛みを発生させる工程と、
    上記既設の主ロープの一端側のシャックルを上記綱止め梁から取り外した後、新設の主ロープの一端側のシャックルを該綱止め梁に取り付ける工程と、
    仮綱止め板を上記綱止め梁に取り付けられた上記新設の主ロープのシャックルの該綱止め梁の上部側に取り付けた後、上記綱止め梁から取り外された上記既設の主ロープのシャックルを該仮綱止め板に取り付ける工程と、
    上記吊り上げ具による上記かごの吊り上げを解除して上記既設の主ロープの上記吊り板と上記仮綱止め板との間の部位にテンションを発生させ、該吊り板および吊り上げ具を取り外した後、上記駆動綱車を駆動して上記かごを最上階若しくは最上階近傍まで移動し停止させる工程と、
    ピット内で上記つり合いおもりを支持し、該つり合いおもりの下降を阻止する工程と、
    上記かごの上部で、上記新設の主ロープに吊り板を取り付け、吊り上げ具を用いて昇降路に対して該吊り板を吊り上げて該新設の主ロープの該吊り板と上記綱止め梁との間の部位にテンションを発生させる工程と、
    上記既設の主ロープの上記かごの上部側を切断し、該既設の主ロープの反仮綱止め板側の切断端と上記新設の主ロープの他端とを連結する工程と、
    上記既設の主ロープの他端を上記つり合いおもりから取り外し、該既設の主ロープを牽引して上記新設の主ロープの他端を該つり合いおもり側に引き寄せる工程と、
    上記既設の主ロープの切断端と上記新設の主ロープの他端との連結を解除し、該新設の主ロープの他端にシャックルを取り付けた後、該シャックルを上記つり合いおもりに取り付ける工程と、
    上記吊り上げ具による上記吊り板の吊り上げを解除し、該吊り板および吊り上げ具を取り外した後、上記駆動綱車を駆動して上記かごを最下階若しくは最下階近傍まで移動し止させる工程と、
    上記仮綱止め板および上記既設の主ロープの切断残りを取り外す工程と、
    を備えていることを特徴とするトラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープの取り替え方法。
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