JPH11103513A - 張線装置 - Google Patents
張線装置Info
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- JPH11103513A JPH11103513A JP26412597A JP26412597A JPH11103513A JP H11103513 A JPH11103513 A JP H11103513A JP 26412597 A JP26412597 A JP 26412597A JP 26412597 A JP26412597 A JP 26412597A JP H11103513 A JPH11103513 A JP H11103513A
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- wire
- overhead wire
- gripper
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 架線の引張り代が大きい場合でも、1台で、
安全に盛り返し作業することができる張線装置を提供す
る。 【解決手段】 掴線器Cを取付ける掴線器取付部3、電
柱B等の支持基体に取付けられる張線器本体部2、およ
び張線器本体部2と掴線器取付部3との間に配され張線
器本体部2のハンドル操作によって掴線器取付部3を張
線器本体部2側に引き寄せるように動作する牽引部5を
有する張線器1と、掴線器取付部3に取付けられた第1
の掴線器Cと、張線器本体部2に取付けられた第2の掴
線器Dとを備えた。
安全に盛り返し作業することができる張線装置を提供す
る。 【解決手段】 掴線器Cを取付ける掴線器取付部3、電
柱B等の支持基体に取付けられる張線器本体部2、およ
び張線器本体部2と掴線器取付部3との間に配され張線
器本体部2のハンドル操作によって掴線器取付部3を張
線器本体部2側に引き寄せるように動作する牽引部5を
有する張線器1と、掴線器取付部3に取付けられた第1
の掴線器Cと、張線器本体部2に取付けられた第2の掴
線器Dとを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架線工事におい
て、架線等の自由端側を電柱側に引張って保持する張線
装置に関するものである。
て、架線等の自由端側を電柱側に引張って保持する張線
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電柱間等に架線を張設する方法は、図5
に示すように、先ず、張線器41を、その張線器本体部
42に取付けられた尻手ワイヤEを電柱Bに固定するこ
とによって、電柱Bに支持させる。次いで、張線器本体
部42と掴線器取付部3とを連結するワイヤ5を延ばし
た状態で、この掴線器取付部3に取付けられた掴線器C
で架線Aの自由端側を掴持する。そして、張線器本体部
42のラチェットハンドル7を操作して、ワイヤ5を張
線器本体部42内に巻き取ることによって、架線Aの自
由端側を電柱B側に引張って保持する。
に示すように、先ず、張線器41を、その張線器本体部
42に取付けられた尻手ワイヤEを電柱Bに固定するこ
とによって、電柱Bに支持させる。次いで、張線器本体
部42と掴線器取付部3とを連結するワイヤ5を延ばし
た状態で、この掴線器取付部3に取付けられた掴線器C
で架線Aの自由端側を掴持する。そして、張線器本体部
42のラチェットハンドル7を操作して、ワイヤ5を張
線器本体部42内に巻き取ることによって、架線Aの自
由端側を電柱B側に引張って保持する。
【0003】一般に、張線器41のワイヤ5の引張スト
ロークは最大1m程度である。その理由は、張線作業が
電柱Bの上部等の高所での手作業のため、掴線器Cで架
線Aを掴持できる部位は作業者の手の届く範囲に限られ
るので、一度の張線操作の引張ストロークを1m程度よ
り長くすることが困難であるためである。
ロークは最大1m程度である。その理由は、張線作業が
電柱Bの上部等の高所での手作業のため、掴線器Cで架
線Aを掴持できる部位は作業者の手の届く範囲に限られ
るので、一度の張線操作の引張ストロークを1m程度よ
り長くすることが困難であるためである。
【0004】ところが、実際の架線工事において、電柱
Bの間隔が広かったり架線Aが重かったりして電柱B間
の架線Aの重力による弛みが大きい場合には、その架線
Aの引張り代が大きくなって一度の張線操作で架線Aを
張設できないことがよくある。そのような場合の従来の
方法は、張線器41および掴線器Cからなる張線装置を
2台用意し、それぞれの張線装置を電柱Bに取付け、先
ず1台で架線Aを掴持して張線操作を行い架線Aをでき
るだけ手繰り寄せた状態でそのまま保持し、手繰り寄せ
られた架線Aをもう1台で掴持して更に引張る所謂盛り
返し作業を行って張設する、というものであった。
Bの間隔が広かったり架線Aが重かったりして電柱B間
の架線Aの重力による弛みが大きい場合には、その架線
Aの引張り代が大きくなって一度の張線操作で架線Aを
張設できないことがよくある。そのような場合の従来の
方法は、張線器41および掴線器Cからなる張線装置を
2台用意し、それぞれの張線装置を電柱Bに取付け、先
ず1台で架線Aを掴持して張線操作を行い架線Aをでき
るだけ手繰り寄せた状態でそのまま保持し、手繰り寄せ
られた架線Aをもう1台で掴持して更に引張る所謂盛り
返し作業を行って張設する、というものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
張線装置では、架線Aの盛り返し作業を行う場合に、上
記に説明したように、2台の張線装置を電柱Bの上部に
持ち上げる必要があるが、これら張線装置は重くて嵩張
るため特に電柱Bの上部への携帯動作が危険であるとい
う問題があった。
張線装置では、架線Aの盛り返し作業を行う場合に、上
記に説明したように、2台の張線装置を電柱Bの上部に
持ち上げる必要があるが、これら張線装置は重くて嵩張
るため特に電柱Bの上部への携帯動作が危険であるとい
う問題があった。
【0006】本発明は、上記問題に鑑み、架線の引張り
代が大きい場合でも、1台で、安全に盛り返し作業する
ことができる張線装置を提供することを目的とする。
代が大きい場合でも、1台で、安全に盛り返し作業する
ことができる張線装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、掴線器を取付ける掴線器取付部、電柱等の
支持基体に取付けられる張線器本体部、および張線器本
体部と掴線器取付部との間に配され張線器本体部のハン
ドル操作によって掴線器取付部を張線器本体部側に引き
寄せるように動作する牽引部を有する張線器と、掴線器
取付部に取付けられた第1の掴線器と、張線器本体部に
取付けられた第2の掴線器とを備えたことを特徴とす
る。
成するため、掴線器を取付ける掴線器取付部、電柱等の
支持基体に取付けられる張線器本体部、および張線器本
体部と掴線器取付部との間に配され張線器本体部のハン
ドル操作によって掴線器取付部を張線器本体部側に引き
寄せるように動作する牽引部を有する張線器と、掴線器
取付部に取付けられた第1の掴線器と、張線器本体部に
取付けられた第2の掴線器とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】本発明の張線装置によれば、第1の掴線器
が、張線器本体部のハンドル操作によって牽引部を介し
て張線器本体部側に引き寄せられる掴線器取付部に取付
けられており、第2の掴線器が張線器本体部に取付けら
れているので、以下の盛り返し作業を1台の張線装置で
行うことができる。すなわち、先ず架線を第1の掴線器
で掴持し、この第1の掴線器をハンドル操作によって張
線器本体部側に引き寄せて、その架線をできるだけ手繰
り寄せた状態でそのまま保持し、次いでその架線を張線
器本体部に取付けられた第2の掴線器で一時的に掴持し
た後、第1の掴線器を架線から開放して繰り出し、その
架線を第1の掴線器で再び掴持して張線器本体部側に引
き寄せることによって、その架線を更に引張って張設す
ることができる。なお、前記の2度の引き寄せ操作で架
線を張設できない場合には、更に前記の第2の掴線器に
よる架線の仮掴持操作と、前記の第1の掴線器を利用し
た架線の引き寄せ操作とを必要なだけ繰返し行うことに
よって、架線を張設することができる。
が、張線器本体部のハンドル操作によって牽引部を介し
て張線器本体部側に引き寄せられる掴線器取付部に取付
けられており、第2の掴線器が張線器本体部に取付けら
れているので、以下の盛り返し作業を1台の張線装置で
行うことができる。すなわち、先ず架線を第1の掴線器
で掴持し、この第1の掴線器をハンドル操作によって張
線器本体部側に引き寄せて、その架線をできるだけ手繰
り寄せた状態でそのまま保持し、次いでその架線を張線
器本体部に取付けられた第2の掴線器で一時的に掴持し
た後、第1の掴線器を架線から開放して繰り出し、その
架線を第1の掴線器で再び掴持して張線器本体部側に引
き寄せることによって、その架線を更に引張って張設す
ることができる。なお、前記の2度の引き寄せ操作で架
線を張設できない場合には、更に前記の第2の掴線器に
よる架線の仮掴持操作と、前記の第1の掴線器を利用し
た架線の引き寄せ操作とを必要なだけ繰返し行うことに
よって、架線を張設することができる。
【0009】第2の掴線器を張線器本体部に三次元的に
回動可能に取付けると、この第2の掴線器の掴持部の向
きを、第1の掴線器に掴持された架線との位置関係に合
わせて配することができるので、架線の掴持操作を容易
とすることができる。
回動可能に取付けると、この第2の掴線器の掴持部の向
きを、第1の掴線器に掴持された架線との位置関係に合
わせて配することができるので、架線の掴持操作を容易
とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て以下に説明する。
て以下に説明する。
【0011】本発明の張線装置の一実施形態は、図1〜
図4に示すように、張線器1と、掴線器取付部3に取付
けられた第1の掴線器Cと、張線器1の張線器本体部2
に取付けられた第2の掴線器Dとを備えている。張線器
1は、掴線器Cを取付ける掴線器取付部3と、電柱B等
の支持基体に取付けられる張線器本体部2と、張線器本
体部2と掴線器取付部3との間に配され張線器本体部2
のハンドル操作によって掴線器取付部3を張線器本体部
2側に引き寄せるように動作する牽引部たるワイヤ5と
を有している。
図4に示すように、張線器1と、掴線器取付部3に取付
けられた第1の掴線器Cと、張線器1の張線器本体部2
に取付けられた第2の掴線器Dとを備えている。張線器
1は、掴線器Cを取付ける掴線器取付部3と、電柱B等
の支持基体に取付けられる張線器本体部2と、張線器本
体部2と掴線器取付部3との間に配され張線器本体部2
のハンドル操作によって掴線器取付部3を張線器本体部
2側に引き寄せるように動作する牽引部たるワイヤ5と
を有している。
【0012】掴線器取付部3は、第1の掴線器Cの取付
孔に挿入可能なジョイントボルト11と、このジョイン
トボルト11を間口開閉可能に支持するU型部材12
と、このU型部材12を先端部に回転軸Q回りに回転自
在に支持し基端部に滑車4を回転自在に支持する基部1
3とを有しており、ジョイントボルト11には、予め地
上において最適な第1の掴線器Cを選択して取付けてお
くことができる。
孔に挿入可能なジョイントボルト11と、このジョイン
トボルト11を間口開閉可能に支持するU型部材12
と、このU型部材12を先端部に回転軸Q回りに回転自
在に支持し基端部に滑車4を回転自在に支持する基部1
3とを有しており、ジョイントボルト11には、予め地
上において最適な第1の掴線器Cを選択して取付けてお
くことができる。
【0013】張線器本体部2は、2本の固定ボルト1
4、15とドラム軸ボルト9とで一定間隔の空間を設け
て配された2枚の側板16と、基端側に2本のボルト2
2で固定され電柱Bに取付けられる基体取付部10と、
中央部のドラム軸ボルト9に取付けられた巻取手段4
と、先端側の固定ボルト14に支持された架線ガイド2
1と、第2の掴線器Dを取付る取付具8とを備えてい
る。
4、15とドラム軸ボルト9とで一定間隔の空間を設け
て配された2枚の側板16と、基端側に2本のボルト2
2で固定され電柱Bに取付けられる基体取付部10と、
中央部のドラム軸ボルト9に取付けられた巻取手段4
と、先端側の固定ボルト14に支持された架線ガイド2
1と、第2の掴線器Dを取付る取付具8とを備えてい
る。
【0014】基体取付部10は、電柱に取付けられる尻
手ワイヤEの取付孔に挿入可能なジョイントボルト24
と、このジョイントボルト24を間口開閉可能に支持す
るU型部材25と、このU型部材25を回転軸R回りに
回転自在に支持する基部26とを有しており、ジョイン
トボルト24には、予め地上において最適な尻手ワイヤ
Eを選択して直接またはフック等を介して取付けておく
ことができる。
手ワイヤEの取付孔に挿入可能なジョイントボルト24
と、このジョイントボルト24を間口開閉可能に支持す
るU型部材25と、このU型部材25を回転軸R回りに
回転自在に支持する基部26とを有しており、ジョイン
トボルト24には、予め地上において最適な尻手ワイヤ
Eを選択して直接またはフック等を介して取付けておく
ことができる。
【0015】牽引部は、先端側5bが張線器本体部2の
固定ボルト14に固着され、掴線器取付部3の滑車34
に巻回されて折り返されて、基端側5aがドラム6に巻
き付けられるワイヤ5からなる。
固定ボルト14に固着され、掴線器取付部3の滑車34
に巻回されて折り返されて、基端側5aがドラム6に巻
き付けられるワイヤ5からなる。
【0016】巻取手段4は、図1、図2に示すように、
2枚の側板16の間に配されドラム軸ボルト9回りに回
転するドラム回転軸6bに支持されてワイヤ5を巻き取
るドラム6と、一方の側板16の外部に配されドラム6
のドラム回転軸6bに固定されたブレーキギヤ18と、
ドラム回転軸6bに取付けられ切換えレバー27でドラ
ム6の回転駆動方向を切換え可能なラチェットハンドル
7とを有している。基端側の固定ボルト15には、止爪
19と、止爪19の爪部19aをブレーキギヤ18に噛
合うように付勢する巻バネ20が枢支されており、ドラ
ム6の回転方向を一方向に制限することができ、張力の
懸かったワイヤ5をドラム6に巻き取るときには、ラチ
ェットハンドル7の切換えレバー27を「巻」位置にし
てハンドル部28を往復揺動させてドラム6を巻方向S
にのみ回転可能にすることができる。また、張力の懸か
っていないワイヤ5をドラム6に巻き取るときには、ド
ラム回転軸6aに固定された蝶座金29を直接手指で回
すことによって、素早く巻き取ることができる。そし
て、ワイヤ5を延ばすときには、止爪19のレバー部を
押して爪部19aを開くことにより、ドラム6の回転方
向の制限を解除できるようになっており、このときラチ
ェットハンドル7の切換えレバー27を「戻」位置にし
て、ワイヤ5を引張って繰り出してもハンドル部28が
回らないようにできる。
2枚の側板16の間に配されドラム軸ボルト9回りに回
転するドラム回転軸6bに支持されてワイヤ5を巻き取
るドラム6と、一方の側板16の外部に配されドラム6
のドラム回転軸6bに固定されたブレーキギヤ18と、
ドラム回転軸6bに取付けられ切換えレバー27でドラ
ム6の回転駆動方向を切換え可能なラチェットハンドル
7とを有している。基端側の固定ボルト15には、止爪
19と、止爪19の爪部19aをブレーキギヤ18に噛
合うように付勢する巻バネ20が枢支されており、ドラ
ム6の回転方向を一方向に制限することができ、張力の
懸かったワイヤ5をドラム6に巻き取るときには、ラチ
ェットハンドル7の切換えレバー27を「巻」位置にし
てハンドル部28を往復揺動させてドラム6を巻方向S
にのみ回転可能にすることができる。また、張力の懸か
っていないワイヤ5をドラム6に巻き取るときには、ド
ラム回転軸6aに固定された蝶座金29を直接手指で回
すことによって、素早く巻き取ることができる。そし
て、ワイヤ5を延ばすときには、止爪19のレバー部を
押して爪部19aを開くことにより、ドラム6の回転方
向の制限を解除できるようになっており、このときラチ
ェットハンドル7の切換えレバー27を「戻」位置にし
て、ワイヤ5を引張って繰り出してもハンドル部28が
回らないようにできる。
【0017】ドラム6は、ワイヤ固着部6aにワイヤ5
の基端側5aを固着して、ドラム回転軸6b回りに回転
してワイヤ5を巻き取り、巻き取ったワイヤ5を張線器
本体部2内に収納できる。
の基端側5aを固着して、ドラム回転軸6b回りに回転
してワイヤ5を巻き取り、巻き取ったワイヤ5を張線器
本体部2内に収納できる。
【0018】取付具8は、図1〜図3に示すように、第
2の掴線器Dの取付孔に挿入可能なジョイントボルト3
0と、このジョイントボルト30を間口開閉可能に支持
する先端部31と、この先端部31をカラー軸L回りに
回転自在に支持しカラー軸Lに直角な中心軸Mを持つ取
付孔を備えた基部32と、この取付孔に緩く挿入された
ボルト33と、先端にこのボルト33を支持し基端を張
線器本体部2の先端側の固定ボルト14に支持された2
枚の連結板23とからなり、先端部31のジョイントボ
ルト33には、予め地上において最適な第2の掴線器D
を選択して取付けておくことができ、この第2の掴線器
Dを2つの回転軸L、Mによって三次元に回動可能に支
持することができる。
2の掴線器Dの取付孔に挿入可能なジョイントボルト3
0と、このジョイントボルト30を間口開閉可能に支持
する先端部31と、この先端部31をカラー軸L回りに
回転自在に支持しカラー軸Lに直角な中心軸Mを持つ取
付孔を備えた基部32と、この取付孔に緩く挿入された
ボルト33と、先端にこのボルト33を支持し基端を張
線器本体部2の先端側の固定ボルト14に支持された2
枚の連結板23とからなり、先端部31のジョイントボ
ルト33には、予め地上において最適な第2の掴線器D
を選択して取付けておくことができ、この第2の掴線器
Dを2つの回転軸L、Mによって三次元に回動可能に支
持することができる。
【0019】第1及び第2の掴線器C、Dは、図4に示
すように、掴持部に架線Aを導入して掴持し、取付孔を
利用して張線器1に取付けられ、掴持部に掴持された架
線Aに対して取付孔を張設方向に引張ることによって、
掴持部がその架線Aを更に強く掴持するようになってい
る。また、尻手ワイヤEは、ワイヤ部を電柱Bに巻き付
けて締め込み、取付孔を利用して張線器1に取付けられ
る。
すように、掴持部に架線Aを導入して掴持し、取付孔を
利用して張線器1に取付けられ、掴持部に掴持された架
線Aに対して取付孔を張設方向に引張ることによって、
掴持部がその架線Aを更に強く掴持するようになってい
る。また、尻手ワイヤEは、ワイヤ部を電柱Bに巻き付
けて締め込み、取付孔を利用して張線器1に取付けられ
る。
【0020】上記構成による架線の盛り返し作業の手順
を、図1〜図4に基づいて、以下のステップS1〜S8
で説明する。
を、図1〜図4に基づいて、以下のステップS1〜S8
で説明する。
【0021】S1:張線器1の掴線器取付部3及び取付
具8それぞれには最適な第1及び第2の掴線器C、D
を、基体取付部10には最適な尻手ワイヤEを、それぞ
れ取付ける。
具8それぞれには最適な第1及び第2の掴線器C、D
を、基体取付部10には最適な尻手ワイヤEを、それぞ
れ取付ける。
【0022】S2:張線器1、第1、第2の掴線器C、
D及び尻手ワイヤEとからなる張線装置を1台電柱上部
の作業場所まで携帯して、尻手ワイヤEを電柱Bに巻き
付けて、この張線装置を電柱Bに支持させる。
D及び尻手ワイヤEとからなる張線装置を1台電柱上部
の作業場所まで携帯して、尻手ワイヤEを電柱Bに巻き
付けて、この張線装置を電柱Bに支持させる。
【0023】S3:ラチェットハンドル7の切換えレバ
ー27を「戻」位置にして、止爪19の爪部19aが開
くようにレバーを押したままワイヤ5を繰り出して、ワ
イヤ5を延ばした状態で、第1の掴線器Cに対象の架線
Aを導入して掴持する。
ー27を「戻」位置にして、止爪19の爪部19aが開
くようにレバーを押したままワイヤ5を繰り出して、ワ
イヤ5を延ばした状態で、第1の掴線器Cに対象の架線
Aを導入して掴持する。
【0024】S4:爪部19aがブレーキギヤ18に噛
合うように付勢された状態で、ラチェットハンドル7の
切換えレバー27を「巻」位置にして、ラチェットハン
ドル7を往復揺動させてワイヤ5を巻き取って、架線A
を手繰り寄せてそのまま保持する。
合うように付勢された状態で、ラチェットハンドル7の
切換えレバー27を「巻」位置にして、ラチェットハン
ドル7を往復揺動させてワイヤ5を巻き取って、架線A
を手繰り寄せてそのまま保持する。
【0025】S5:前記のステップS4終了後において
架線Aの十分な張設がなされていないならば、手繰り寄
せられ保持された架線Aを第2の掴線器Dに導入して掴
持する。
架線Aの十分な張設がなされていないならば、手繰り寄
せられ保持された架線Aを第2の掴線器Dに導入して掴
持する。
【0026】S6:第1の掴線器Cを架線Aから開放し
て、前記のステップS3を行う。
て、前記のステップS3を行う。
【0027】S7:第2の掴線器Dを架線Aから開放し
て、前記のステップS4を行う。
て、前記のステップS4を行う。
【0028】S8:もし、前記のステップS7終了後に
おいても架線Aの十分な張設がなされていないならば、
上記のステップS6、S7を必要なだけ交互に繰り返
す。
おいても架線Aの十分な張設がなされていないならば、
上記のステップS6、S7を必要なだけ交互に繰り返
す。
【0029】上記のステップS5において、第2の掴線
器Dが、取付具8によって張線器本体部2に対して第2
の掴線器Dを三次元的に回動可能に支持でき、この第2
の掴線器Dの掴持部の向きを、第1の掴線器Cに掴持さ
れた架線Aとの位置関係に合わせて配することができる
ので、架線Aの掴持操作を容易とすることができる。
器Dが、取付具8によって張線器本体部2に対して第2
の掴線器Dを三次元的に回動可能に支持でき、この第2
の掴線器Dの掴持部の向きを、第1の掴線器Cに掴持さ
れた架線Aとの位置関係に合わせて配することができる
ので、架線Aの掴持操作を容易とすることができる。
【0030】このように本実施形態の張線装置によれ
ば、架線Aの引張り代が大きい場合でも、1台で、安全
に盛り返し作業することができる。
ば、架線Aの引張り代が大きい場合でも、1台で、安全
に盛り返し作業することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の張線装置によれば、第1の掴線
器が、張線器本体部のハンドル操作によって牽引部を介
して張線器本体部側に引き寄せられる掴線器取付部に取
付けられており、第2の掴線器が張線器本体部に取付け
られているので、以下の盛り返し作業を1台の張線装置
で行うことができる。すなわち、先ず架線を第1の掴線
器で掴持し、この第1の掴線器をハンドル操作によって
張線器本体部側に引き寄せて、その架線をできるだけ手
繰り寄せた状態でそのまま保持し、次いでその架線を張
線器本体部に取付けられた第2の掴線器で一時的に掴持
した後、第1の掴線器を架線から開放して繰り出し、そ
の架線を第1の掴線器で再び掴持して張線器本体部側に
引き寄せることによって、その架線を更に引張って張設
することができる。なお、前記の2度の引き寄せ操作で
架線を張設できない場合には、更に前記の第2の掴線器
による架線の仮掴持操作と、前記の第1の掴線器を利用
した架線の引き寄せ操作とを必要なだけ繰返し行うこと
によって、架線を張設することができる。従って、架線
の引張り代が大きい場合でも、1台で、安全に盛り返し
作業することができる。
器が、張線器本体部のハンドル操作によって牽引部を介
して張線器本体部側に引き寄せられる掴線器取付部に取
付けられており、第2の掴線器が張線器本体部に取付け
られているので、以下の盛り返し作業を1台の張線装置
で行うことができる。すなわち、先ず架線を第1の掴線
器で掴持し、この第1の掴線器をハンドル操作によって
張線器本体部側に引き寄せて、その架線をできるだけ手
繰り寄せた状態でそのまま保持し、次いでその架線を張
線器本体部に取付けられた第2の掴線器で一時的に掴持
した後、第1の掴線器を架線から開放して繰り出し、そ
の架線を第1の掴線器で再び掴持して張線器本体部側に
引き寄せることによって、その架線を更に引張って張設
することができる。なお、前記の2度の引き寄せ操作で
架線を張設できない場合には、更に前記の第2の掴線器
による架線の仮掴持操作と、前記の第1の掴線器を利用
した架線の引き寄せ操作とを必要なだけ繰返し行うこと
によって、架線を張設することができる。従って、架線
の引張り代が大きい場合でも、1台で、安全に盛り返し
作業することができる。
【0032】第2の掴線器を張線器本体部に三次元的に
回動可能に取付けると、この第2の掴線器の掴持部の向
きを、第1の掴線器に掴持された架線との位置関係に合
わせて配することができるので、架線の掴持操作を容易
とすることができる。
回動可能に取付けると、この第2の掴線器の掴持部の向
きを、第1の掴線器に掴持された架線との位置関係に合
わせて配することができるので、架線の掴持操作を容易
とすることができる。
【図1】本発明の張線装置の一実施形態を示す正面図。
【図2】本発明の張線装置の一実施形態の一部を拡大し
て示す平面図。
て示す平面図。
【図3】本発明の張線装置の取付具の一形態を示す図
で、(a)は正面図を、(b)は平面図を、それぞれ示
す拡大図。
で、(a)は正面図を、(b)は平面図を、それぞれ示
す拡大図。
【図4】本発明の張線装置の一使用形態を示す概略図。
【図5】従来例を示す正面図。
1 張線器 2 張線器本体部 3 掴線器取付部 5 ワイヤ(牽引部) 7 ラチェットハンドル A 架線 B 電柱(支持基体) C 第1の掴線器 D 第2の掴線器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮澤 智春 大阪府大東市太子田3丁目4番31号 株式 会社永木精機内
Claims (2)
- 【請求項1】 掴線器を取付ける掴線器取付部、電柱等
の支持基体に取付けられる張線器本体部、および張線器
本体部と掴線器取付部との間に配され張線器本体部のハ
ンドル操作によって掴線器取付部を張線器本体部側に引
き寄せるように動作する牽引部を有する張線器と、掴線
器取付部に取付けられた第1の掴線器と、張線器本体部
に取付けられた第2の掴線器とを備えたことを特徴とす
る張線装置。 - 【請求項2】 第2の掴線器は張線器本体部に三次元的
に回動可能に取付けられている請求項1記載の張線装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26412597A JPH11103513A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 張線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26412597A JPH11103513A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 張線装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11103513A true JPH11103513A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17398830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26412597A Pending JPH11103513A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 張線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11103513A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008306797A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 掴線器及びこの掴線器を有する張線装置 |
CN102611041A (zh) * | 2012-04-01 | 2012-07-25 | 中国十九冶集团有限公司 | 高空电缆敷设工装 |
KR101179056B1 (ko) * | 2009-10-30 | 2012-09-03 | 전용태 | 용량 가변형 장선기 |
JP2013212019A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Kandenko Co Ltd | 電力需要家への低圧引込線の架線工法、撤去工法及びこれらに使用する引込工具 |
JP2013255398A (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-19 | Nagaki Seiki Co Ltd | 張線装置 |
KR20150063353A (ko) | 2013-10-23 | 2015-06-09 | 나가키 세이키 코포레이션 리미티드 | 장선 장치 |
CN110212455A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-09-06 | 浙江冠林机械有限公司 | 一种架空线路时用于敷设电线的方法 |
CN111473970A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-07-31 | 国网福建省电力有限公司 | 双钩紧线器检验保养试验装置及使用方法 |
KR20240033235A (ko) | 2021-07-20 | 2024-03-12 | 나가키 세이키 코포레이션 리미티드 | 장선기 |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP26412597A patent/JPH11103513A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061017 |