JPS6031910Y2 - 携帯用電動工具の吊り輪 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、携帯用電気ドリルや電気ドライバーなどの
携帯用電動工具を吊るす吊り輪の改良に関する。

まず、従来のものを第１図において説明する。

図において１は本体で、プラスチック製のケース２と、
ケース２内に収納された直流電動機（以下単に電動機と
いう）３と、この電動機３に給電する充電可能なバッテ
リ４と、一端が減速歯車機構（図示せず）を介して電動
機３に係合し回転駆動されると共に、他端がケース２の
一端より突出する軸５と、この軸５の他端に装着されド
リル（図示せず）を掴むチャック６と、電動機３の運転
、停止を制御する引金スイッチ７とで構成されるもので
ある。

８はケース２の他端に着脱自在に装着された螺施状のリ
ング、９はリング８に装着された該リング８を介し本体
１を吊る吊り輪、１０はリング８より吊り輪９が脱落し
ないよう該吊り輪９をリング８の近傍でグランプするク
ランパ、１１はチャック６を回動するＬ字形のチャック
バンドル、１２Ａ、１２Ｂは吊り輪９間にチャックバン
ドル１１が挾まれた状態を保持及び解除するホックなど
の止め具である。

このように構成されたものにおいては引金スイッチ７を
操作し電動機３を運転するとチャック６に掴まれたドリ
ルが回転するので孔あけ作業ができる。

また吊り輪９で本体１を吊下することができる。

またチャツクバンドル１１不使用時は吊り輪９間にチャ
ックバンドル１１を挾みホック１２を係止すればチャッ
クバンドル１１を吊り輪９に容易に装着することができ
るだけでなく、吊り輪９からのチャックバンドル１１の
取り外しも容易にできる。

ところで、従来の吊り輪９は、止め具１２Ａが固着され
た延長部９２はひもの始端部９３の外側に沿せ、その上
からのクランパ１０で締付けているため、ひもの始端９
３はひも自身の摩擦力で保持されることになる。

したがって、クランパの締付力が不足したりあるいはひ
もを強い力で引張ると、ひもの始端が抜け、本体が落下
する恐れがあった。

この考案は、このような欠点をなくした携帯用電動工具
の吊り輪を提供するもので、以下図について説明する。

すなわち、この考案は、１本のひもを一担折り曲げて輪
状の吊り平部９１をつくり、次いでひもの終端側を再度
折り曲げて輪状の取り付は部９２をつくり、その後、ひ
もの終端は、ひも重なり部分の間をくぐらせて吊り平部
９１内に延長し、この延長部９３およびこの延長部と対
向するひもの内側にホックなどの止め具１２Ａ、１２Ｂ
を固着し、そして、ひもの始端９４すなわち吊り平部９
１と取付は部９２の境目をクランパ１０で締付けるもの
である。

上記のように、この考案はひもの始端部をクランパで直
接係止しているので、ひもの摩擦力で保持していた従来
のものにくらべて始端の保持が確実になる外、チャック
バンドルを保持するひもの終端部はひもの内側にあるの
で、止め具が外れにくくなり、チャックバンドルの保持
が確実にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電動工具の構成国、第２図〜第４図はこ
の考案の一実施例の吊り輪で、第２図は平面図、第３図
は正面図、第４図は断面図である。 なお、図中同一符号は同一部分を示す。 １は電動工具本体、９は吊り輪、９１は吊り平部、９２
は取付は部、９３は延長部、９４は始端部、１０はクラ
ンパ、１１はチャックバンドル、１２Ａ。 １２Ｂは止め具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動工具本体に取り付けた吊り輪でチャックバンドルを
   着脱自在に保持するものにおいて、１本のひもを折り曲
   げ且つひもの重なり部分の外側をクランパで直接係止し
   て輪状の吊り手部と、電動工具に対する取付は部とを構
   成すると共に、上記取付は部側から折返したひもの終端
   はクランパ内で重なっているひもの間をくぐらせて吊り
   生部側に延長し、さらにこの延長部および吊り手部を構
   成しているひもの内側に夫々対をなす止め具を固定して
   チャックバンドルを保持するための保持部を構成してな
   る携帯用電動工具の吊り輪。