JP2017163794A - 電線端部の処理方法および引留め端末の防護具。 - Google Patents

電線端部の処理方法および引留め端末の防護具。 Download PDF

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Masahiro Nakazawa
祐敬 中澤
慧子 増田
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慧子 増田
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Abstract

【課題】付け外しの際等における落下を防止するとともに、製造コストの低減や取付作業性の向上を実現する電線端部の処理方法および引留め端末の防護具を提供する。【解決手段】ストッパカバー20は、絶縁シートを裁断してなるカバー本体21と、それぞれ3組の雄面ファスナー22a〜24aおよび雌面ファスナー22b〜24bを主要構成要素としている。端末キャップ30は、中空コーン状を呈する樹脂射出成形品のキャップ本体31と、キャップ本体31の基端側に設けられた芯線クランプ32とからなっている。スライド機構40は、ストッパカバー20の収容空間25aに保持されるレール41と、レール41に沿って移動するスライダ42と、スライダ42と端末キャップ30とを連結する連結バンド43とから構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、架空配電工事における間接活線工法に好適な電線端部の処理方法および引留め端末の防護具に関する。
無停電工事において、柱間引留工具を用いた電線切断・接続作業の際には、電線の被覆が滑ることによる柱間引留工具の脱落防止のため、電線の芯線にストッパを取り付けたうえで、ケーブル端末の絶縁保護のために端末キャップを取り付けている。
芯線やストッパが露出した箇所については、これらを目に見えないようにストッパカバーで覆い、作業者の感電災害や短絡地絡事故を防止している。ストッパカバーは、絶縁性の高い樹脂素材からなる絶縁シートの端部に面ファスナーを溶着したものである。
ヤットコ等のホットスティックによる間接活線作業により、端末キャップとストッパを包み込むようにシート状のストッパカバーを被せて、端部の面ファスナーによりこれを固定している。
特開平9−233666号公報 特開2002−27624号公報
電線切断・接続作業の対象である高圧線は3本が水平または垂直に配置されており、その下方に低圧線が既設されているため、工事の際には高所作業車のバケットが家屋側の高圧線の真下まで入り込むことが出来ないケースが多い。
したがって、作業者は、やや離れた位置から、無理な体勢でホットスティックを取り扱うことになる。
ストッパカバーは、風雪による影響や電線の振動による影響の排除のほか、ストッパカバー自体の重量を支えるために、剥離強度の高い面ファスナーを使用している。
そのため、ホットスティックにより取り付ける際には、端末キャップおよびストッパの全体にストッパカバーを容易に被せることが難しく、何回かやり直すこと等で作業に手間がかかっていた。
また、ホットスティックによってストッパカバーを取り外す際には、強い力をかけて面ファスナーを引っ張るため、ストッパカバー本体から面ファスナーが剥がれてしまうこともあった。
このように、作業性の悪い場所で作業性の悪い工具を操作し、バランスを保ちながら一人で安全、確実に引留め端末を防護する作業は、作業者に大きな負担を強いていた。
そして、付け外しの際にストッパカバーが破損することを懸念して、厚くて硬い素材を採用したり、面ファスナーに強固な溶着を施したりすると、ストッパカバーの製造コストが高くなる傾向があった。
さらに、ストッパカバーは、付け外しの際にホットスティックで掴みそこねたり、面ファスナーの剥がれなどによってケーブル端末から外れたりして、周囲の地面や建物などの上に落下するおそれがあった。この場合、ストッパカバーが失われることによる損失だけでなく、近隣に少なからぬ迷惑が及ぶ問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、付け外しの際等における落下を防止するとともに、製造コストの低減や取付作業性の向上を実現する電線端部の処理方法および引留め端末の防護具を提供することを目的とする。
本発明の電線端部の処理方法は、被覆の滑りを防止するストッパが芯線に装着された電線端部の処理方法であって、ストッパから突き出た芯線に、当該芯線を覆う端末キャップを固定する端末キャップ固定工程と、前記ストッパと前記端末キャップとを、当該端末キャップに連結された絶縁素材製のストッパカバーによって覆うカバー装着工程と、ストッパカバーの裏面に設けられた一組の面ファスナーを互いに係合させることにより、ストッパカバーの被覆側端部を閉じる面ファスナー係合工程とを含む。
好適には、前記連結手段は、前記端末キャップと前記ストッパカバーとを前記芯線の軸方向に沿って相対移動させるスライド機構を有し、前記端末キャップ固定工程では、前記端末キャップに対して前記ストッパカバーを前記ストッパから離れた位置に移動させ、前記カバー装着工程では、前記端末キャップに対して前記ストッパカバーを前記ストッパを覆う位置に移動させる。
また、本発明の引留め端末の防護具は、被覆から露出した芯線に被覆滑り防止用のストッパが装着された電線端末を絶縁保護する防護具であって、前記芯線におけるストッパ装着後の露出部位に着脱自在に固定され、固定時に当該露出部位を覆う端末キャップと、筒状に巻かれることで前記ストッパおよび前記端末キャップに被せられ、一組の面ファスナーを互いに係合させることによって被覆側の端部が閉じられるストッパカバーと、前記端末キャップと前記ストッパカバーとを連結する連結手段とを備える。
好適には、前記連結手段は、少なくとも前記端末キャップの固定部位が露出する位置と前記ストッパを覆う位置との間で、前記ストッパカバーの移動を許容する。
好適には、一組の面ファスナーは、前記ストッパカバーの裏面に設けられるとともに、その内側縁部が剥がれ防止用カバーによって覆われる。
好適には、前記連結手段は、前記ストッパカバーと前記端末キャップとの少なくとも一方に対して着脱自在に接続されている。
好適には、前記連結手段は、前記端末キャップに対して前記ストッパカバーを前記芯線の軸方向に沿って案内するスライド機構を含む。
好適には、前記スライド機構は、前記ストッパカバーと前記端末キャップとを相対回転不能に案内する。
好適には、前記スライド機構は、前記ストッパカバーに保持されたレールと、前記端末キャップに固定されたスライダとを有する。
好適には、前記スライド機構は、前記端末キャップに固定されたレールと、前記ストッパカバーに保持されたスライダとを有する。
本発明によれば、付け外しの際等において、連結手段によってストッパカバーの落下が防止される。また、面ファスナーに高い剥離強度が不要となり、面ファスナー間の係合面積も少なくてすむため、ホットスティックによるストッパカバーの着脱が容易となって作業性が著しく向上し、ストッパカバーも破損しにくくなる。
そして、ストッパカバーに着脱時や自重保持に伴う強度確保が必要なくなるので、製造コストが低減できる。
スライド機構を採用した場合には、作業者が目視しながら端末キャップを取り付け可能であると共に、筒状のストッパカバーをストッパ方向に水平移動させるだけで容易に取り付け可能となる。
また、取り外し時においては、ストッパカバーの端部をホットスティックのクランプ部で軽く引っ張るだけで、ストッパ端部が面ファスナー間の隙間を拡げ、容易に剥がすことが可能となる。
実施形態に係るストッパカバー装着後の電線端部の側面図である。 図1からストッパカバーを除去した状態の電線端部の側面図である。 実施形態に係るストッパカバーの裏面(a)および表面(b)を示す図である。 実施形態に係るスライド機構の側面図である。 実施形態に係るスライド機構の基端側から見た斜視図である。 実施形態に係る図4中のA−A断面図である。 実施形態に係る電線の切断からストッパ装着までの作業工程を示す図である。 実施形態に係る防護具側の装着準備作業を示す図である。 実施形態に係る防護具の取り付け工程を示す図である。 実施形態に係る防護具の取り外し工程を示す図である。 一部変形例に係るスライド機構の側面図である。 一部変形例に係るスライド機構の基端側から見た斜視図である。 一部変形例に係る図11中のB−B断面図である。
以下、本発明の実施形態およびその一部変形例を、図1〜図13を用いて詳細に説明する。
なお、ストッパカバーの説明にあたっては、図3において、図中左方を基端側、図中右方を先端側とし、図中上方を上、図中下方を下とする。
[実施形態]
<実施形態の構成>
図1は実施形態に係る防護具を装着した電線端部の側面図である。
図2は図1からストッパカバーを除去した(ストッパカバーを仮想線で示した)状態の電線端部の側面図である。
図1に示すように、電線10は、柱間引留工具の把持部1によって空中で保持されており、筒状に巻かれたストッパカバー20によってその端部が覆われている。
図2に示すように、電線10の芯線12には、端部側への被覆11の滑りを防止する公知のストッパ2が装着されるとともに、ストッパ2から突き出た部分を覆う端末キャップ30が固定されている。
ストッパカバー20および端末キャップ30は、これらを相対動可能に連結するスライド機構40とともに、本実施形態の防護具100を構成する。
(ストッパカバー)
図3は、実施形態に係るストッパカバーの裏面(a)および表面(b)を示す図である。
図3(a),(b)に示すように、ストッパカバー20は、絶縁シートを裁断してなるカバー本体21と、カバー本体21の表面21aや裏面21bに溶着されたそれぞれ3組の雄面ファスナー22a〜24aおよび雌面ファスナー22b〜24bを主要構成要素としている。
カバー本体21は、電線端部に装着した状態(図1)で先細りのテーパとなるように2つの台形を斜めに繋ぎ合わせた形状を呈するとともに、ストッパ2の全体と端末キャップ30の大部分を十分に収容できる寸法を有している。
雄面ファスナー22aは、カバー本体21の裏面21bの上端に溶着されており、カバー本体21の表面21aの下端に溶着された雌面ファスナー22bと係合してストッパカバー20の胴部を筒形状に維持する。
また、雄面ファスナー23aおよび雌面ファスナー23bは、ともにカバー本体21の裏面21bに溶着されており、互いに係合することでストッパカバー20の基端側を閉じる。
そして、雄面ファスナー24aおよび雌面ファスナー24bは、ともにカバー本体21の裏面21bに溶着されており、互いに係合することでストッパカバー20の先端側を閉じる。
カバー本体21の裏面21bには、胴部の雄面ファスナー22aの直下に、スライド機構40のレール41(後述)を保持した状態で、長方形の帯状片25の四周が縫合されている。
帯状片25は、カバー本体21との間にレール41を保持する収容空間25aを画成するとともに、その中央にスライド機構40のスライダ42(後述)が通過するスリット25bが中央に形成されている。
なお、帯状片25は、収容空間25aにレール41を収容した状態でカバー本体21に溶着されるが、図3では煩雑になることを避けるべくレール41やスライダ42等を表示していない。
カバー本体21の裏面21bには、カバー本体21と同様の素材からなる帯状の剥がれ防止用カバー26a,26bが溶着(あるいは、縫合)されており、これら剥がれ防止用カバー26a,26bによって基端側の雄面ファスナー23aおよび雌面ファスナー23bの先端側縁部が覆われている。
また、剥がれ防止用カバー26a,26bとカバー本体21との間には各1本の湾曲した樹脂ワイヤ27a,27bが挟み込まれており、カバー本体21の基端側を拡げた状態に保持させることができる。なお、樹脂ワイヤ27a,27bは、剥がれ防止用カバー26a,26bに回転可能な遊びをもって収容されており、湾曲頂部が外側に向いた開き位置ではカバー本体21の基端側を拡げた状態で保持し、開き位置から90°回転した閉じ位置ではカバー本体21の基端側を閉じた状態で保持する。
カバー本体21の表面21aには、ホットスティック5のクランプ部5a(後述)で掴んだり引っ張ったりする際におけるカバー本体21の損傷を抑制すべく、基端側および先端側に各一対の把持パッチ28が溶着されている。
(端末キャップ)
図4は、実施形態に係るスライド機構の側面図である。
図5は、実施形態に係るスライド機構の基端側から見た斜視図である。
図6は、実施形態に係る図4中のA−A断面図である。
図4〜図6に示すように、端末キャップ30は、中空コーン状を呈する樹脂射出成形品のキャップ本体31と、キャップ本体31の基端側に設けられた芯線クランプ32とからなっている。
キャップ本体31には、軸方向中間部にバンド係止鍔31a,31bが形成されており、このバンド係止鍔31a,31bの間にスライド機構40の連結バンド43(後述)が保持される。
芯線クランプ32は、ねじりコイルばねを内蔵したものであり、ハの字に開いた把持部32aを有している。
芯線クランプ32は、ばね力によって芯線12を掴むとともに、把持部32aがホットスティック5のクランプ部5a(後述)によって挟まれることで芯線12を解放する。
(スライド機構)
図4〜図6に示すように、スライド機構40は、ストッパカバー20の収容空間25aに保持されるレール41と、レール41に沿って移動するスライダ42と、スライダ42と端末キャップ30とを連結する連結バンド43とから構成されている。
レール41は、下面が平らとなったD字断面を呈する樹脂管であり、端部に基端側レールキャップ41aおよび先端側レールキャップ41bが取り付けられている。両レールキャップ41a,41bは、樹脂の射出成形品であり、収容空間25a内でのレール41の回転を防止すべく略正方形の断面形状を呈している。
スライダ42は、樹脂を素材とする射出成形品であり、レール41との相対回転を防止すべくレール41に対応したD字断面の内形を有している。
連結バンド43は、樹脂ボルト44と樹脂製のバンド45とからなり、バンド45の上端が図示しないリベット等によってスライダ42の下部に固定されている。バンド45には、ボルト44の雄ねじ部44aが噛み合うねじ溝45aが設けられるとともに、その下端にボルト44を保持するホルダ部45bが取り付けられている。連結バンド43では、公知のねじ式ホースバンドと同様に、ボルト44を左回転させることによってバンド45が拡径し、ボルト44を右回転させることによってバンド45が縮径する。
<実施形態の作用>
図7は、実施形態に係る電線の切断からストッパ装着までの作業工程を示す図である。
(防護具の取り付け)
間接活線工法において、高所作業車のバケットに乗った作業者は、図7(a)に示すように柱間引留工具の把持部1によって保持された電線10をカッタ(図示せず)によって切断し、図7(b)に示すように端部の被覆11をストリッパ(図示せず)によって剥いた後、図7(c)に示すように芯線12の基端側に締結工具(図示せず)を用いてストッパ2を装着する。
図8は、実施形態に係る防護具側の装着準備作業を示す図である。
作業者は、電線10の端部への装着に先だって、防護具100側の準備作業を行う。
すなわち、作業者は、図8に示すように、端末キャップ30を基端側に移動させた状態で、ストッパカバー20のカバー本体21を筒状に巻き、胴部の雄面ファスナー22aと雌面ファスナー22bとを係合させ、先端側の雄面ファスナー24aと雌面ファスナー24bとを係合させる。
しかる後、作業者は、装着時にストッパ2が容易に進入するようにカバー本体21の基端側を拡げる。すると、剥がれ防止用カバー26a,26b内で樹脂ワイヤ27a,27bが湾曲頂部が外側に向く開き位置に回転し、カバー本体21の基端側が拡がった形状に保持される。
図9は、実施形態に係る防護具の取り付け工程を示す図である。
作業者は、防護具100の準備作業が完了したら、図9(a)に示すように、芯線クランプ32の把持部32aをホットスティック5のクランプ部5aで挟みながら、防護具100を電線10の端部に移動させる。
次いで作業者は、図9(b)に示すように、端末キャップ30を芯線12に被せ、端末キャップ30の把持部32aを解放する。
すると、芯線クランプ32によって芯線12が強固に掴まれ、電線10の端部に端末キャップ30が固定される。
作業者は、端末キャップ30の固定を終えると、図9(c)に示すように、ストッパカバー20の上端(すなわち、レール41)をホットスティック5のクランプ部5aで基端側に押し、ストッパカバー20を基端側に移動させる。
これにより、ストッパ2の全体と端末キャップ30の大部分とは、ストッパカバー20によって覆われる。次いで作業者は、ストッパカバー20の基端をホットスティック5のクランプ部5aで挟み、基端側の雄面ファスナー23aと雌面ファスナー23bとを係合させる。
この際、剥がれ防止用カバー26a,26b内で樹脂ワイヤ27a,27が開き位置から90°回転して閉じ位置となり、ストッパカバー20の基端側が閉じる際の障害にならない。
(防護具の取り外し)
図10は、実施形態に係る防護具の取り外し工程を示す図である。
接続作業を行うために、電線10の端部から防護具100を取り外す場合、作業者は、図10(a)に示すように、先端側の把持パッチ28をホットスティック5のクランプ部5aで挟んでストッパカバー20を先端側に強く引く。
すると、ストッパ2がストッパカバー20の基端側の隙間に進入して基端側の雄面ファスナー23aと雌面ファスナー23bとを剥離させ、図10(b)に示すように、スライド機構40のレール41上でスライダ42が滑ることでストッパカバー20が先端側に移動する。
この際、基端側の雄面ファスナー23aおよび雌面ファスナー23bは、先端側縁部が剥がれ防止用カバー26a,26bによって覆われているため、ストッパ2が縁部に直接当たることによる剥がれが防止される。
ストッパカバー20を先端側に移動させると、作業者は、図10(c)に示すように、芯線クランプ32の把持部32aをホットスティック5のクランプ部5aで挟んで芯線クランプ32から芯線12を解放し、そのまま防護具100を先端側に移動させて取り外す。
しかる後、作業者は、芯線12からストッパ2を取り外す。
このように、本実施形態の防護具100によれば、少ない工数でかつ失敗なく電線10の端部への脱着を行うことができる。
また、ストッパカバー20は、スライド機構40を介して端末キャップ30に連結されているため、付け外しの際にホットスティック5で掴みそこねたり、装着後の外力等によって基端側の雄面ファスナー23aと雌面ファスナー23bとが剥離したりしても、端末キャップ30から外れて周囲の地面や建物などの上に落下することがない。
さらに、スライド機構40のレール41を介して端末キャップ30に支えられているため、自重による垂れや変形も生じ難く、カバー本体21の素材である絶縁シートに薄く柔軟なものを採用できるだけでなく、基端側の雄面ファスナー23aと雌面ファスナー23bとに剥離強度の低いものが用いることができ製造コストの低減が図れる。
本実施形態の防護具100では、長期の使用によってストッパカバー20が傷んだ場合、連結バンド43のボルト44をレンチやドライバーによって緩める。すると、前述したようにバンド45が拡径するため、端末キャップ30を基端側に引き抜くことができる。これにより、連結バンド43が付いた新しいストッパカバー20と組み合わせることで、端末キャップ30を再利用でき、防護具100のランニングコストが低減される。なお、使用済みのストッパカバー20からスライド機構40を取り外して再利用すれば、防護具100のランニングコストはより低減される。
[一部変形例]
図11は、一部変形例に係るスライド機構の側面図である。
図12は、一部変形例に係るスライド機構の基端側から見た斜視図である。
図13は、一部変形例に係る図11中のB−B断面図である。
図11〜図13は一部変形例に係るスライド機構の側面図であり、実施形態の図4〜図6に対応する。
同図に示すように、一部変形例では、スライド機構40のレール41が長方形断面を呈する樹脂棒であり、端部に基端側レールキャップ41aおよび先端側レールキャップ41bが取り付けられている。
両レールキャップ41a,41bは、樹脂の射出成形品である。
スライダ42は、樹脂を素材とする射出成形品であり、レール41との相対回転を防止すべくレール41に対応した長方形断面の内形を有している。
一部変形例では、このような構成を採ったことにより、ストッパカバー20に対するレール41の相対回転や、レール41に対するスライダ42の相対回転が効果的に抑制される。
また、レール41やスライダ42の製造が容易となり、防護具100の生産コストが低減される。なお、一部変形例の作用は、上述した実施形態と同様である。
以上で具体的な実施形態および一部変形例の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限られるものではない。
例えば、上記実施形態や一部変形例のスライド機構では、ストッパカバーにレールを保持させ、端末キャップにスライダを固定するようにしたが、端末キャップにレールを固定し、ストッパカバーにスライダを保持させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、面ファスナーとして、雄面ファスナーと雌面ファスナーとからなる雄雌タイプを採用したが、雄雌の区別が無いタイプ(例えば、フックとループとが同一面に並んだもの)を採用してもよい。
また、端末キャップとスライド機構との連結を上述したねじ式の連結バンドではなく、樹脂素材の結束バンド等によって行うようにしてもよい。その他、ストッパカバーやスライド機構の具体的構造や各部材の形状や素材等についても適宜変更可能である。
本発明に係る防護具は、架空配電工事における間接活線工法での電線端部の処理に効果的に利用できる。
2 ストッパ
10 電線
11 被覆
12 芯線
20 ストッパカバー
21 カバー本体
22a〜24a 雄面ファスナー
22b〜24b 雌面ファスナー
25 帯状片
25a 収容空間
25b スリット
26a,26b 剥がれ防止用カバー
27a,27b 樹脂ワイヤ
28 把持パッチ
30 端末キャップ
31 キャップ本体
32 芯線クランプ
40 スライド機構
41 レール
42 スライダ
43 連結バンド
100 防護具

Claims (10)

  1. 被覆の滑りを防止するストッパが芯線に装着された電線端部の処理方法であって、
    ストッパから突き出た芯線に、当該芯線を覆う端末キャップを固定する端末キャップ固定工程と、
    前記ストッパと前記端末キャップとを、当該端末キャップに連結された絶縁素材製のストッパカバーによって覆うカバー装着工程と、
    ストッパカバーの裏面に設けられた一組の面ファスナーを互いに係合させることにより、ストッパカバーの被覆側端部を閉じる面ファスナー係合工程と
    を含む電線端部の処理方法。
  2. 前記連結手段は、前記端末キャップと前記ストッパカバーとを前記芯線の軸方向に沿って相対移動させるスライド機構を有し、
    前記端末キャップ固定工程では、前記端末キャップに対して前記ストッパカバーを前記ストッパから離れた位置に移動させ、
    前記カバー装着工程では、前記端末キャップに対して前記ストッパカバーを前記ストッパを覆う位置に移動させる、請求項1に記載の電線端部の処理方法。
  3. 請求項1に記載の電線端部の処理方法に用いられ、被覆から露出した芯線に被覆滑り防止用のストッパが装着された電線端末を絶縁保護する防護具であって、
    前記芯線におけるストッパ装着後の露出部位に着脱自在に固定され、固定時に当該露出部位を覆う端末キャップと、
    筒状に巻かれることで前記ストッパおよび前記端末キャップに被せられ、一組の面ファスナーを互いに係合させることによって被覆側の端部が閉じられるストッパカバーと、
    前記端末キャップと前記ストッパカバーとを連結する連結手段と
    を備えた引留め端末の防護具。
  4. 前記連結手段は、少なくとも前記端末キャップの固定部位が露出する位置と前記ストッパを覆う位置との間で、前記ストッパカバーの移動を許容する、請求項3に記載の引留め端末の防護具。
  5. 前記一組の面ファスナーは、前記ストッパカバーの裏面に設けられるとともに、その内側縁部が剥がれ防止用カバーによって覆われた、請求項3または請求項4に記載の引留め端末の防護具。
  6. 前記連結手段は、前記ストッパカバーと前記端末キャップとの少なくとも一方に対して着脱自在に接続されている、請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の引留め端末の防護具。
  7. 前記連結手段は、前記端末キャップに対して前記ストッパカバーを前記芯線の軸方向に沿って案内するスライド機構を含む、請求項3〜請求項6のいずれか一項に記載の引留め端末の防護具。
  8. 前記スライド機構は、前記ストッパカバーと前記端末キャップとを相対回転不能に案内する、請求項8に記載の引留め端末の防護具。
  9. 前記スライド機構は、前記ストッパカバーに保持されたレールと、前記端末キャップに固定されたスライダとを有する、請求項7または請求項8に記載の引留め端末の防護具。
  10. 前記スライド機構は、前記端末キャップに固定されたレールと、前記ストッパカバーに保持されたスライダとを有する、請求項7または請求項8に記載の引留め端末の防護具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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