JP2015070651A - 電線切り分け工事用柱間引留工具及びその着脱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電線の切り分け工事において、作業者への負担が少く、バランスを保ちながら一人で着脱可能な電線切り分け工事用柱間引留工具及びその着脱方法を提供する。【解決手段】操作軸4付き伸縮操作体1の両側に一対の共回り不能な内外筒9a・9b・10a・10bよりなる伸縮棒7a・7bが接続され、該伸縮棒7a・7bを構成する両側の外筒9a・9bの自由端がわに電線支持具18が、同両側の内筒10a・10bの自由端がわに電線用把持部材11が、同基端がわ内周面にメネジ部12・13が各々設けられ、該両側のメネジ部12・13には両側内筒10a・10bを対称に同期伸縮作動せしめるネジ軸14が螺動自在に螺合されてなり、両側伸縮棒7a・7bの中間の重心に位置する伸縮操作体1をヤットコ25などによりバランスよく把持せしめつつ、両側の電線支持具18や把持部材11を各々電線に一人で着脱せしめる。【選択図】図2

Description

本発明は、電線の切り分け工事において、作業者にかかる負担が少く、バランスを保ち
ながら1人で着脱作業が可能な電線切り分け工事用柱間引留工具及びその着脱方法に関す
る。
従来より、配電設備工事において、特定の工事区間を停電させるにあたり、停電個所を
最小限にするために区間末端の電線を切断したうえでバイパス経路を形成する。そして、
配電設備工事の終了後は、切り分けた高圧電線を接続して設備の回復を図るものである。
このような電線の切り分け工事を行う場合、切断した電線が地上へ垂れ下がらないように
予め切断個所に柱間引留工具を装着したうえで工事が行われる。
そして、柱間引留工具を電線に装着するにあたり、作業者が高所作業車のバケットから
電線にアプロ−チするが、そのさい、柱間引留工具をヤットコや絶縁操作棒にて電線の位
置まで持ち上げて行うものとされている。
ところで、この種の電線切り分け工事用柱間引留工具として種々の提案がなされている

例えば、特開2010−88255号公報及び特開2010−88256号公報には、
操作軸を備えた伸縮操作体の一側に共回り不能とされた内外筒よりなる伸縮棒が接続され
ると共に同他側に電線用把持部材が取付けられ、該伸縮棒には両側一対の電線支持具が各
々取付けられ、しかも、伸縮棒を構成する内筒の自由端には電線用把持部材が取付けられ
ると共に同基端がわ内周面にはメネジ部が形成され、該メネジ部には内筒を伸縮作動せし
めるべくネジ軸が螺合されると共に、該ネジ軸は操作軸により歯車機構を介して螺動自在
とされた基本構成を有するものが提案されている。
そして、上述のごとく構成された従来例により電線切り分け工事を行うさいには、伸縮
棒の自由端がわ把持部材を電線に引掛けて把持せしめると共に、伸縮棒の他端を絶縁操作
棒に把持せしめつつ電線にアプロ−チせしめ、両側の電線支持具を順次電線に支持せしめ
たのち、伸縮操作体がわの把持部材を電線に引掛けて把持せしめる。しかるのち、絶縁操
作棒やヤットコにより操作軸を介してネジ軸を螺動せしめつつ内筒を収縮作動せしめ、両
側把持部材間における電線を弛めて引留めつつ所要の切分け作業を行うものである。
特開2010−88255号公報 特開2010−88256号公報
ところで、上記特開2010−88255号公報及び特開2010−88256号公報
記載の電線切り分け工事用柱間引留工具は、重量物である伸縮操作体が伸縮棒の一端に位
置しており、同他端部で伸縮棒の進退が行われるものである。そのため、重心が柱間引留
工具の一方に偏っており、柱間引留工具を電線に装着せしめるさいには、それを支える作
業者にかかる負担が大となるのみならず、バランスを崩して柱間引留工具を落下させたり
、体勢を崩して怪我をさせるおそれがある。
また、切り分け工事を行う対象である高圧線は、3本の電線が水平に配置されているこ
とが多いのにならず、その下方には低圧線が既設されているため、柱間引留工具を装着す
るさいには高所作業車のバケットが家屋側の高圧線の真下まで入り込むことが出来ないも
のである。このため、作業者はやや離れた位置から無理な体勢で柱間引留工具を操作する
ことになり、重心が偏った柱間引留工具の取扱いにかかる作業者の負担が大きいものとな
っていた。
さらに、高所作業車による配電設備工事を行うさいには、従来は狭いバケット内に2人
の作業者が搭乗して作業を行っていたが、作業スペ−スが狭くて作業者が動ける範囲が限
定され、作業性を損なうものとなっていたため、近年では1人作業が求められるようにな
っていた。
しかしながら、従来の柱間引留工具は全長が2mを越える長尺であり、しかも10kg
を超える重量物であるため、それを1人の作業者がヤットコなどの先端で把持し、既設の
電線に接触しないように頭上で操作することは過度の負担を強いる作業となっていた。
なお、前記特開2010−88256号公報記載の柱間引留工具は、一人作業が可能と
されているが、電線への着脱時にバケット位置の微調整が必要であったり、バケット内で
位置の微調整やバケット内で作業者が繰り返し移動を行う必要が生じ、効率のよい作業と
は言い難いものであった。
本発明は従来の課題を解決し、電線の切り分け工事において、作業者にかかる負担が少
く、バランスを保ちながら一人で着脱可能な電線切り分け工事用柱間引留工具及びその着
脱方法を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、操作軸を備えた把持自在
な伸縮操作体の両側に各々一対の共回り不能とされた内外筒よりなる伸縮棒が接続され、
該伸縮棒を構成する両側の外筒にはその自由端がわに電線支持具が各々取付けられ、同両
側の内筒にはその自由端がわに電線用把持部材が取付けられると共に同基端がわ内周面に
各々所要のメネジ部が形成され、該両側のメネジ部には両側内筒を対称かつ同時に伸縮作
動せしめるべく同軸状のネジ軸が各々螺合されると共に、該ネジ軸は操作軸により歯車機
構を介して螺動自在とされてなることを特徴とする、電線切り分け工事用柱間引留工具を
要旨とするものである。
本発明の請求項2記載の発明は、両側のメネジ部とネジ軸との螺合はその一方が右ネジ
機構とされると共に、同他方が左ネジ機構とされてなることを特徴とする、請求項1記載
の電線切り分け工事用柱間引留工具を要旨とするものである。
本発明の請求項3記載の発明は、伸縮操作体の一端部外周面にヤットコなどの把持部が
凹状形成されてなることを特徴とする、請求項1または2記載の電線切り分け工事用柱間
引留工具を要旨とするものである。
本発明の請求項4記載の発明は、電線支持具は電線挿通用開口部を有する略欠円弧状の
支持枠と、該支持枠の開口部を閉止せしめる抜止片とよりなり、上記支持枠はその下端部
に伸縮棒用取付け孔が形成され、他方、抜止片は開口部の一端に倒起立自在に枢着される
と共に、開口部を閉止せしめる位置でロックせしめるべくロック手段が付設されてなるこ
とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線切り分け工事用柱間引留工具
を要旨とするものである。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線切り分け工
事用柱間引留工具の着脱方法であって、取付けるさいには、操作軸によりネジ軸を所定方
向に螺動せしめつつ両側の伸縮棒を収縮せしめると共に、伸縮操作体をヤットコなどによ
り把持して電線にアプロ−チせしめ、両側の電線支持具を各々電線に支持せしめつつ操作
軸によりネジ軸を所定方向に螺動せしめて両側の伸縮棒を伸長せしめたのち、両側の把持
部材を各々電線に把持せしめ、しかるのち、操作軸によりネジ軸を螺動せしめつつ両側の
伸縮棒を収縮せしめ、両側の把持部材間に位置する電線を弛めて引留めながら所要の電線
切り分け工事を行い、逆に取外すさいには、操作軸によりネジ軸を所定方向に螺動せしめ
て両側の伸縮棒を伸長せしめ、両側の把持部材の把持を弛めて電線から解除せしめると共
に、ヤットコなどに伸縮操作体を把持せしめつつ電線支持具の支持を解除せしめて電線か
ら取外すことを特徴とする、電線切り分け工事用柱間引留工具の着脱方法を要旨とするも
のである。
本発明の請求項1記載の発明は、上述のように構成されているから、両側伸縮棒の中間
の重心に位置する伸縮操作体をヤットコなどによりバランスよく把持せしめつつ、両側の
電線支持具や把持部材を各々電線に着脱せしめ、また、伸縮操作体の操作軸でもってネジ
軸を所定方向に螺動せしめて両側の伸縮棒を同期に伸縮せしめることが出来るものであっ
て、従来例に比して、高所作業車の狭いバケット内においても作業者の負担が少く、しか
も、バランスを保ちながら一人でもって安全、かつ確実に作業性よく電線の切り分け工事
を行うことが出来るものである。また、従来例は伸縮操作体の一側に内外筒よりなる伸縮
棒が取付けられたものであるから、外筒と内筒の接合部分にかかる撓みに対し、耐え得る
強度上の制約により柱間引留工具全体の伸縮幅を最大で400mm程度とせざるを得ない
反面、本願発明は伸縮操作体の両側に内外筒よりなる伸縮棒を各々取付けたものであるか
ら、伸縮操作体の中心から両側に向けて各々伸縮棒を伸ばすことが出来るものであって、
強度上のリスクを取ることなく600mm(片側300mm)の伸縮幅を確保することが
出来るのみならず、伸縮幅が伸びることにより、伸長時に必要な長さを確保しつつ縮長時
の短尺化を図ることが出来るものである。
本発明の請求項2記載の発明は、上述のように構成されているから、両側の内筒を対称
、かつ同時に確実に伸縮作動せしめることが出来るものである。
本発明の請求項3記載の発明は、上述のように構成されているから、把持部をヤットコ
などでもって容易に、しかもバランスよく把持せしめることが出来るものであって、常に
把持部材や電線支持具の装着操作、あるいは、内筒の伸縮操作を1人で容易に行うことが
出来るものである。
本発明の請求項4記載の発明は、上述のように構成されているから、取付け孔を介して
伸縮棒に取付けつつ、抜止片を適宜倒起立せしめて開口部を開閉せしめつつ電線の挿脱を
容易に行うことが出来るのみならず、電線を支持せしめる場合には開口部を閉止せしめる
位置でロック手段によりロックせしめることが出来るものであって、常に電線の支持を確
実に行うことが出来るものである。
本発明の請求項5記載の発明は、上述のように構成されているから、両側伸縮棒の中間
の重心に位置する伸縮操作体をヤットコなどによりバランスよく把持せしめつつ、両側の
電線支持具や把持部材を各々電線に着脱せしめ、また、伸縮操作体の操作軸でもってネジ
軸を所定方向に螺動せしめて両側の伸縮棒を伸縮せしめることが出来るものであって、従
来例に比して、高所作業車の狭いバケット内においても作業者の負担が少く、しかも、バ
ランスを保ちながら一人でもって安全、かつ確実に作業性よく電線の切り分け工事を行う
ことが出来るものである。また、伸縮操作体の中心から両側に向けて各々伸縮棒を伸ばす
ことが出来るものであって、強度上のリスクを取ることなく600mm(片側300mm
)の伸縮幅を確保することが出来るのみならず、伸縮幅が伸びることにより、伸長時に必
要な長さを確保しつつ縮長時の短尺化を図ることが出来るものである。
本発明の一実施例を示す正面図である。 本発明の一実施例を示す一部を破砕した拡大正面図である。 実施例の要部を示す拡大断面図である。 実施例の伸縮操作体1を示す拡大正面図である。 実施例の電線支持具18を示す斜視図である。 実施例の伸縮棒7a・7bを収縮せしめてヤットコ25により電線26にアプロ−チせしめる状態を示す正面図である。 実施例の伸縮棒7a・7bを収縮せしめて把持部材11間における電線26を弛めた状態を示す正面図である。 実施例の把持部3にヤットコ25を把持せしめた状態を示す一部拡大斜視図である。 実施例の電線支持具18を電線26に着脱せしめる状態を示す一部拡大斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する。
図1乃至図5は本発明の一実施例を示すもので、同図中、1は伸縮操作体、2は該伸縮
操作体1を構成するギアボックス、3は該ギアボックス2の一端部外周に凹状形成された
ヤットコなどを把持せしめる把持部、4はギアボックス2の下端部より内方へ向けて回転
自在に挿設された係合環5付き操作軸、6はギアボックス2内に位置する操作軸4の先部
に取付けられた傘歯車、7a・7bはギアボックス2の両側に挿通孔8を介して連通状に
接続された両側一対の伸縮棒、9a・9bは該各伸縮棒7a・7bを構成する所要長の外
筒、10a・10bは該外筒9a・9bに共回り防止手段(図示略)を介して伸縮自在に
嵌合された所要長の内筒、11は該両側内筒10a・10bの自由端に各々取付けられた
両側一対の電線用把持部材、12は同一側内筒10aの基端がわ内周面に形成された右メ
ネジ部、13は同他側内筒10bの基端がわ内周面に形成された左メネジ部、14は両側
の内筒10a・10bを各々対称かつ同時に伸縮作動せしめるべくギアボックス2の連通
孔8を通して該左右メネジ部12・13に各々螺合された同軸状のネジ軸で、該ネジ軸1
4には左右メネジ部12・13に各々対応して螺合せしめるべく右オネジ部15と左オネ
ジ部16とが各々形成されている。17は前記ギアボックス2内に位置するネジ軸14に
取付けられた傘歯車で、該傘歯車17は前記操作軸4の傘歯車6に噛合されている。
18は両側外筒9a・9bの自由端側に各々起立状に取付けられた両側一対の電線支持
具、19は該電線支持具18を構成する側方開口部20付き略欠円弧状の支持枠、21は
該開口部20を閉止せしめるべくその一端に付勢バネ(図示略)を介して倒起立自在に枢
着された抜止片、22は該抜止片21を開口部20の閉止位置でロックせしめるべく付設
されたロックピンである。23は前記両側の伸縮棒7a・7bに各々取付けるべく上記支
持枠19の下端部に形成された割溝付き取付け孔、24は該取付け孔23に付設された締
結ピンである。
その他、25はヤットコ、26は電線、27はフック工具を各々示す。
次に、上述の如く構成された実施例の使用状態を図6乃至図9に基づいて説明する。
先ず、図6・図8等に図示するように、操作軸4によりネジ軸14を所定方向に螺動せ
しめつつ伸縮棒7a・7bを収縮せしめると共に、ヤットコ25を伸縮操作体1の把持部
3に把持せしめ、両側の伸縮棒7a・7bを水平状に支持せしめつつ所要の電線26にア
プロ−チせしめる。そして、図9A・Bに図示するように、起立して開口部20を閉止す
る電線支持具18の抜止片21に電線26を当接して押圧せしめつつ内方に倒伏せしめ、
支持枠19内に電線26を挿通状に支持せしめると共に、付勢バネ(図示略)の外方付勢
により抜止片21を起立せしめて開口部20を閉止せしめ、ロックピン22によりロック
せしめて支持する電線26の抜出を確実に防止せしめる。しかるのち、フック工具27を
介して操作軸4によりネジ軸14を所定方向に螺動せしめつつ伸縮棒7a・7bを伸長せ
しめたのち、図7に図示するように、両側の把持部材11を各々電線26に把持せしめる
と共に、フック工具27により係合環5を介して操作軸4を所定方向に回転せしめ、傘歯
車6・17を介してネジ軸14を螺動せしめつつ、両側の内筒10a・10bを対称かつ
同時に収縮作動せしめ、両側の把持部材11間における電線26を弛めて引留めつつ所要
の切分け作業を行う。なお、電線26に対する電線支持具18や把持部材11の装着操作
、あるいは、内筒10a・10bの伸縮操作は、各々ヤットコ25やフック工具27を両
側伸縮棒7a・7bにおける中間の重心に位置する把持部3や係合環5に各々把持せしめ
、また掛止せしめて行うものであるから、高所作業車の狭いバケット内においても作業者
の負担が少く、しかも、バランスを保ちながら1人でもって安全、かつ確実に作業性よく
電線の切り分け作業を行うことが出来る。また、従来例は伸縮操作体の一側に内外筒より
なる伸縮棒が取付けられたものであるから、外筒と内筒の接合部分にかかる撓みに対し、
耐え得る強度上の制約により柱間引留工具全体の伸縮幅を最大で400mm程度とせざる
を得ない反面、本願発明は伸縮操作体1の両側に内外筒9a・9b・10a・10bより
なる伸縮棒7a・7bを各々取付けたものであるから、伸縮操作体1の中心から両側に向
けて各々伸縮棒7a・7bを伸ばすことが出来るものであって、強度上のリスクを取るこ
となく600mm(片側300mm)の伸縮幅を確保することが出来るのみならず、伸縮
幅が伸びることにより、伸長時に必要な長さを確保しつつ縮長時の短尺化を図ることが出
来るものである。
そして、電線26の切り分け作業が完了すると、フック工具27により係合環5を介し
て操作軸4を逆回転せしめ、ネジ軸14を螺動せしめつつ両側の内筒10a・10bを伸
長せしめて原状に復帰せしめ、両側の把持部材11の把持を弛めて電線26から解除せし
めると共に、フック工具27によりロックピン22のロックを解除せしめつつ、抜止片2
1を倒伏せしめて電線支持具18による電線26の支持を解放せしめる(図9C・D参照
)。このさい、かかる取外し作業においても作業者の負担が少く、しかも、バランスを保
ちながら1人でもって安全、かつ確実に作業性よく電線の切り分け作業を行うことが出来
る。
なお、上記実施例において、伸縮棒7a・7bを構成する一方の内筒10aには右メネ
ジ部12が形成され、他方の内筒10bには左メネジ部13が形成されているが、これに
限定されるものではなく、逆に、一方の内筒10aに左メネジ部13を形成すると共に他
方の内筒10bに右メネジ部12を形成せしめ、これに対応してねじ軸14に左ネジ部1
6と右ネジ部15を各々形成して螺合せしめてもよいものである。
また、ロック手段としてロックピン22が示されているが、これに限定されるものでは
なく、公知のロック手段を採択使用することが出来るものである。
1 伸縮操作体
3 把持部
4 操作軸
6 傘歯車
7a・7b 伸縮棒
9a・9b 外筒
10a・10b 内筒
11 把持部材
12 右メネジ部
13 左メネジ部
14 ネジ軸
15 右オネジ部
16 左オネジ部
17 傘歯車
18 電線支持具
19 支持枠
20 開口部
21 抜止片
22 ロックピン
23 取付け孔
25 ヤットコ
26 電線
27 フック工具

Claims (5)

  1. 操作軸を備えた把持自在な伸縮操作体の両側に各々一対の共回り不能とされた内外筒よ
    りなる伸縮棒が接続され、該伸縮棒を構成する両側の外筒にはその自由端がわに電線支持
    具が各々取付けられ、同両側の内筒にはその自由端がわに電線用把持部材が取付けられる
    と共に同基端がわ内周面に各々所要のメネジ部が形成され、該両側のメネジ部には両側内
    筒を対称かつ同時に伸縮作動せしめるべく同軸状のネジ軸が各々螺合されると共に、該ネ
    ジ軸は操作軸により歯車機構を介して螺動自在とされてなることを特徴とする、電線切り
    分け工事用柱間引留工具。
  2. 両側のメネジ部とネジ軸との螺合はその一方が右ネジ機構とされると共に、同他方が左
    ネジ機構とされてなることを特徴とする、請求項1記載の電線切り分け工事用柱間引留工
    具。
  3. 伸縮操作体の一端部外周面にヤットコなどの把持部が凹状形成されてなることを特徴と
    する、請求項1または2記載の電線切り分け工事用柱間引留工具。
  4. 電線支持具は電線挿通用開口部を有する略欠円弧状の支持枠と、該支持枠の開口部を閉
    止せしめる抜止片とよりなり、上記支持枠はその下端部に伸縮棒用取付け孔が形成され、
    他方、抜止片は開口部の一端に倒起立自在に枢着されると共に、開口部を閉止せしめる位
    置でロックせしめるべくロック手段が付設されてなることを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の電線切り分け工事用柱間引留工具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線切り分け工事用柱間引留工具の着脱方法であ
    って、取付けるさいには、操作軸によりネジ軸を所定方向に螺動せしめつつ両側の伸縮棒
    を収縮せしめると共に、伸縮操作体をヤットコなどにより把持して電線にアプロ−チせし
    め、両側の電線支持具を各々電線に支持せしめつつ操作軸によりネジ軸を所定方向に螺動
    せしめて両側の伸縮棒を伸長せしめたのち、両側の把持部材を各々電線に把持せしめ、し
    かるのち、操作軸によりネジ軸を螺動せしめつつ両側の伸縮棒を収縮せしめ、両側の把持
    部材間に位置する電線を弛めて引留めながら所要の電線切り分け工事を行い、逆に取外す
    さいには、操作軸によりネジ軸を所定方向に螺動せしめて両側の伸縮棒を伸長せしめ、両
    側の把持部材の把持を弛めて電線から解除せしめると共に、ヤットコなどに伸縮操作体を
    把持せしめつつ電線支持具の支持を解除せしめて電線から取外すことを特徴とする、電線
    切り分け工事用柱間引留工具の着脱方法。
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