JP2019071789A - 活線振り分け工具用の張線器 - Google Patents

活線振り分け工具用の張線器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019071789A
JP2019071789A JP2019022982A JP2019022982A JP2019071789A JP 2019071789 A JP2019071789 A JP 2019071789A JP 2019022982 A JP2019022982 A JP 2019022982A JP 2019022982 A JP2019022982 A JP 2019022982A JP 2019071789 A JP2019071789 A JP 2019071789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
pedestal
eyebolt
screw
screw shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019022982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6852908B2 (ja
Inventor
木村 慎吾
Shingo Kimura
慎吾 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagaki Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nagaki Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagaki Seiki Co Ltd filed Critical Nagaki Seiki Co Ltd
Priority to JP2019022982A priority Critical patent/JP6852908B2/ja
Publication of JP2019071789A publication Critical patent/JP2019071789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6852908B2 publication Critical patent/JP6852908B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】絶縁棒の部分に入れ子式の引き込み構造を用いないコンパクトな張線器を提供する。【解決手段】張線器30は、4本のリンク片31a、31b、31c、31dで構成されたリンク部31による伸縮機構を備えている。リンク部31の構成のうち上下の対角方向に形成された一対の関節部36は、アイボルト44上の逆ネジの関係にあるネジ軸44a、44bに対してネジ対偶で配置された上側ベース40及び下側ベース42上に軸支されている。また、リンク部31の構成のうち水平の対角方向に形成された一対の関節部37は、それぞれ絶縁棒等の外部工具と接続可能な接続金具38上に軸支されている。このような構成により、アイボルト44を回転操作することにより、2つの接続金具38の間隔が伸縮する。【選択図】図8

Description

本発明は、電線の架線・保守の無停電工事における活線振り分け作業等に用いられる活線振り分け工具用の張線器に関するものである。
配電線工事等において開閉器等が設備されていない場合、工事区間外でも工事の巻き添えにより長時間の停電を余儀なくされる。
このような問題を解消するため、従来から無停電工事が行われている。無停電工事では工事区間の両側で電線が切断され、工事区間の外側の電線の切断端部同士がバイパスケーブルで繋がれて活線状態が維持され、工事区間のみ停電状態となる。このような工事に用いる工具として、切断した端部同士を振り分けて離間させる活線振り分け工具が知られている。
この活線振り分け工具は、電線を掴持するための掴線器と、電線を引き寄せるための張線器と、これらを連結する絶縁棒等で構成されるのが一般的である。
図10は、従来の活線振り分け工具201の一例を示している。活線振り分け工具201は、電線200の2箇所を掴持するための2つの掴線器202が両端に備えられている。そして、これらは、環状のローブ203を介して棒型張線器204に連結されている。このような構成の活線振り分け工具201については、特許文献1に記載がある。
ところで、上記掴線器202の掴線機構には、ネジ202aの締結力により電線を掴持する構成が採用されている。しかし、このようなネジ締結式の掴線機構では、ネジの締め込み状態に応じて掴持力が決まるので、作業者によって掴持状態にバラつきが生じ易い。このネジ締結が不十分であると、張力が増大した際に電線の滑りが生じる恐れがある。
このような電線の滑りを解消する掴線器は、特許文献2に開示されている。特許文献2に記載の掴線器の掴線機構にはカムが用いられており、張力が増大するほど掴持力が増大する構成となっている。これにより、電線の滑りが生じ難く、作業者によるバラつきを生じることなく非常に安定した掴持状態を維持することが可能である。
特開昭62−31312号公報 特開2004−242477号公報
上述のように、カムによる掴線機構を利用した掴線器は、張力が加わっている状態においては、非常に安定した掴持状態を維持できるものの、張力とは逆方向に力が生じると、緩みが生じることがある。したがって、特許文献2の掴線器には、カム部材を固定するためのネジ部材が備わっている。これにより、張力とは逆方向に力が加わった場合であっても、安定して掴持状態を維持することが可能となる。
しかしながら、このような掴線器を扱う場合、カム機構による掴持動作と、カム機構を安定させるためのネジ機構による固定動作とをそれぞれ別に操作する必要がある。このた
め、作業効率が低下する場合がある。
また、特許文献1又は2に記載の掴線器自体には、電線に加わる張力を変化させる機能はない。したがって、電線に加わる張力を調節するためには張線器を併用する必要がある。このため、常に、張線器を設置できるだけのスペースを確保する必要があることに加えて、張線器等の装備を扱うことにより、設置作業が煩雑になる。また、棒状部材を筒状部材の内側に長手方向へ引き込む形態の図10の棒型張線器204は、入れ子状に構成されるので、収縮状態であっても、少なくとも引き込み量以上の長さが必要となり嵩張ることに加えて、強度面においても不利となる。
そこで、本発明では、絶縁棒の部分に入れ子式の引き込み構造を用いないコンパクトな張線器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の活線振り分け工具用の張線器は、無停電工事で用いられる活線振り分け工具の構成として電線を掴持する2つの掴線器の間に絶縁棒を介して配置される、活線振り分け工具用の張線器であって、互いに逆ネジの関係にある上側ネジ軸及び下側ネジ軸が同軸状に形成されたアイボルトと、前記上側ネジ軸に対してネジ対偶で配置された上側ベースと、前記下側ネジ軸に対してネジ対偶で配置された下側ベースと、4つの関節部を形成するようにひし形に配置された4本のリンク片を有し、前記4つの関節部のうち上下の対角方向に位置する2つが、前記上側ベース及び前記下側ベースの間で互いに対をなすように形成されたリンク部と、前記4つの関節部のうち、水平の対角方向に位置する他の2つが互いに対をなすようにそれぞれに形成されており、前記絶縁棒に接続可能な2つの接続金具とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の活線振り分け工具用の張線器は、上記構成に加えて、水平の対角方向に位置する前記他の2つの関節部を形成するように隣り合う前記リンク片の端部同士は、前記接続金具上で上下に接するように軸支されており、前記端部のそれぞれには互いに係合するギアが形成されていることを特徴とする。
第1の実施の形態に係る掴線器の正面側から見た斜視図である。 図1の掴線器の背面側から見た斜視図である。 図1の掴線器のA−A断面図である。 図1の掴線器のB−B断面図である。 図1の掴線器の分解図である。 第2の実施の形態に係る掴線器の台座とアイボルトとの連結部の縦断面を示しており、(a)は台座に外力が加わっていない状態、(b)は台座がアイボルトにより上向きの力を受けている状態を示した図である。 本発明の掴線器を用いた活線振り分け工具の使用状態を示した図である。 図7の活線振り分け工具に用いられている張線器の斜視図である。 図8の張線器の動作について示し、(a)は伸長状態、(b)は収縮状態を示した図である。 従来の活線振り分け工具を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る掴線器について、図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態に係る掴線器1について、図1〜図5を用いて説明する。図1は正面側から見た掴線器1の全体斜視図である。図2は背面側から見た掴線器1の全体斜
視図である。図3は、図1のA−A線で切断した断面図であり、図4は、図1のB−B線で切断した断面図である。また、図5は、掴線器1の分解図である。
この掴線器1は、無停電工事に用いられる活線振り分け工具の構成の一部として用いられる他、単に電線に張力を付与するための引き込み具の構成の一部としても用いられる。本実施の形態では、特に、活線振り分け工具の一構成としての作用について後述する。
図1を参照して、掴線器1は、電線の掴線機構として、上下に対向する一対のクサビ片からなるクサビ部4を備えている。このクサビ部4は厚さ方向とそれぞれの傾斜部分(上側傾斜部6b、下側傾斜部8b)とを囲うように本体2に保持されている。本体2の下方にはアイボルト14が螺合されている。
なお、ここでは、便宜的に、クサビ機構の絞まる向きを前方とし、緩む向きを後方として表している。この後方には、絶縁棒等の外部の工具と連結するための工具連結部2bが延設されている。
図2を参照して、上側クサビ片6の背面側には上側傾斜部6bと平行に傾斜溝6cが形成されている。また、本体2には、この傾斜溝6cに摺動可能に嵌合する傾斜凸条2cが形成されている。この傾斜溝6cと傾斜凸条2cとの摺動機構をガイドとして、電線当接面6aが平行移動できる。
クサビ部4の背面前方側には、離接ガイド部10が設けられている。この離接ガイド部10は、下側クサビ片8が上側クサビ片6に対して離接する際の移動方向を対向方向に規制するガイドである。上側クサビ片6から垂設された連結棒10aと、下側クサビ片8に設けられた、連結棒10aを摺動可能に挿入できる連結棒挿入部10bとにより離接ガイド部10が構成されている。
下側クサビ片8の下側傾斜部8bには、下溝8cが形成されている。そして、この下溝8cには、クサビバネ13が配置されている。このクサビバネ13は下側クサビ片8を前方へ付勢するための構成であり、後述する台座12と下側クサビ片8の前方側のバネ止め8eとの間に収縮配置されている。上側クサビ片6は、離接ガイド部10を介して下側クサビ片8と一体的に構成されているので、クサビ部4全体が前方へ付勢されていることになる。また、離接ガイド部10は、クサビ部4の背面側前方に設けられているので、本体2の前方側の側面と係合することにより、クサビ部4が後方へ脱落することを防止できる。
次に図3の断面図を参照して、下側クサビ片8は台座12に載置されている。台座12の上方は、下側クサビ片8の下側傾斜部8bと同じ傾斜角に形成されており、この台座12に沿って下側クサビ片8は摺動可能である。下側クサビ片8の後方側には、台座12の後方側への相対移動を規制するストッパー8dが突設されている。したがって、外力が作用しない状態において、上述のクサビバネ13により前方へ付勢された下側クサビ片8は、ストッパー8dが台座12の後方端部に係合する位置で安定する。
台座12は、アイボルト14のネジ軸14aの先端と回転自在に連結されている。
更に、図4の断面図を参照して、台座12の背面側には凸部12eが形成されているのが見て取れる。また、本体2側には、上下方向に延びる溝が形成されている。この溝は台座12の上下方向への移動をガイドする台座ガイド溝2dである。これにより、アイボルト14の螺進退において、台座12が伴回りを生じることなく安定して上下動することが可能となる。また、台座12の上下方向の可動範囲を設定することができる。
続いて、図5の分解図を参照して、台座12の上方には、下側クサビ片8の下溝8cに摺動可能に嵌合する下側ガイド部12aが、傾斜した凸条として形成されている。
台座12の下方には、アイボルト14のネジ軸14aの先端が嵌入できるように軸受け穴12bが形成されている。また、台座12の正面側から軸受け穴12bに貫通するように形成された止めネジ穴12dに止めネジ12cが設けられている。これに対して、アイボルト14のネジ軸14aの先端には、周方向に延びる周設溝14bが形成されている。正面側から挿入された止めネジ12cの先端がネジ軸14aの周設溝14bに係合することにより、アイボルト14が台座12に対して軸周りに回転自在に連結される。本実施の形態に係る掴線器1では、ネジ軸14aの周設溝14bの幅は止めネジ12cの外径より僅かに大きい幅となるように設定されているので、軸方向へのガタツキは生じない。
次に、図1〜5を適宜参照して(特に、図3を参照)、掴線器1の動作について説明する。
上述のように、外力が加わらない状態では、クサビ部4は、クサビバネ13の付勢により、前方に押し出された状態で安定する。この状態でアイボルト14を操作して台座12を降下させると、下側クサビ片8は、離接ガイド部10に沿って上側クサビ片6から離れ、台座12とともに降下する。このとき、上側クサビ片6は本体2の傾斜凸条2cに傾斜溝6cが係合しているので(図2参照)、上側ガイド部2a(図3参照)に当接した状態で上方配置が維持される。台座12が最も下方位置にあるとき、すなわち、図3の状態にあるとき、上側クサビ片6と下側クサビ片8との間隔が最大となり、下側クサビ片8の後方のストッパー8dが台座12の後方側に当接した状態となる。
このように台座12を降下させると、上側クサビ片6の電線当接面6aと下側クサビ片8の電線当接面8aとの間に電線を収容可能な空間が形成される。この空間に電線を収容した状態で、アイボルト14を操作して台座12を押し上げると、下側クサビ片8は離接ガイド部10に沿って上側クサビ片6に近づき、電線当接面6a、8aが電線の上下に当接する。
この状態で更に、アイボルト14を上方へ締め付けると、上側クサビ片6は上側ガイド部2aに沿って後方斜め上側へ摺動するとともに、下側クサビ片8は台座12の下側ガイド部12aに沿って後方斜め下側へ摺動する。すなわち、クサビ部4は挟持した電線と一体となってクサビバネ13の付勢に抗して、電線の延びる方向に沿って後退する。
このとき、クサビ部4による電線の挟持力は増大するとともに、下側クサビ片8のストッパー8dが台座12の後方側の端部から離間することにより、クサビ部4の前方側への移動代(しろ)が形成される。
よって、電線が前方へ引っ張られた場合、クサビ部4が上側及び下側ガイド部2a、12aに沿ってクサビ作用によって絞られる方向へ力を受けるので、電線の挟持力が増大して安定する。
また、作業中に電線に何らかの外力が作用して、張力が瞬間的に失われるような状態であっても、クサビ部4は、常に、クサビバネ13から前方(クサビが絞まる向き)への付勢を受け、且つ、アイボルト14により電線を挟持する方向へ圧力が加わっているので、緩みが生じることもなく安定する。
以上のように、本実施の形態の掴線器1は、、単にアイボルト14を操作するだけで、
電線を容易に掴持することができるので、作業効率が著しく向上することに加えて、電線の張力が緩む方向への力が瞬間的に作用した場合であっても、電線の掴持状態に変化を生じさせることなく安定して保持することができる。
ところで、本実施の形態に係る掴線器1は、単に電線を掴持するのみならず、張線機能も備えている。すなわち、電線を掴持した状態のクサビ部4を、台座12を介してアイボルト14で操作すると、電線の延びる方向に沿ってクサビ部4を移動させることができるので、電線の張力を調節することが可能となる。これにより、単に電線に張力を付与するための引き込み具として利用する構成などにおいて、それほど大きな引き込み量を必要としない場合は、張線器を併用することなく掴線及び張線作業が可能となる。
なお、本実施の形態では、上側クサビ片6の背面に形成された傾斜溝6cと、本体2の内側に形成された傾斜凸条2cとが係合することにより、上側クサビ片6を本体2の上方に摺動可能に保持できる構成を例として示した。しかし、本体2側に傾斜溝を形成し、上側クサビ片6に傾斜凸条を形成する構成であっても構わない。
また、上側クサビ片6を本体2の上方に摺動可能に保持できる構成であれば、傾斜凸条2cのように上側ガイド部2aに沿って延びる形状ではなく、部分的に形成された凸部であっても構わない。
また、本実施の形態では、本体2に形成された台座ガイド溝2dに対して台座12の背面に形成された凸部12eが摺動可能に嵌合される構成を例として示した。しかし、台座12の正面又は背面の一側面が本体2の内面と接することにより供回りを防止できる構成であれば、台座ガイド溝2d及び凸部12eからなる構成は必須ではない。台座ガイド溝2d及び凸部12eを備えない場合、台座12の上昇限界位置を設定するためには、例えばアイボルト14のネジ軸14aに上昇を規制するためのストッパーを設けてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る掴線器について、図6を用いて説明する。本実施の形態に係る掴線器は、アイボルト24と台座22との連結構造以外の構成において、第1の実施の形態と同じである。このため、便宜的に、他の構成についての図示はせず、アイボルト24及び台座22と、台座22が当接する下側クサビ片8のみについて図示による説明を行う。また、第1の実施の形態と同一の構成については、適宜、図1〜図5を参照することとする。
図6では、アイボルト24のネジ軸24aの先端と台座22との連結構造が、正面側から見た断面図により示されている。ここでは、アイボルト24を台座22に係合させるための止めネジ22cの位置を点線で表している。図6(a)は、台座22に外力が加わっていない状態を示しており、図6(b)は、台座22がアイボルト24により上向きの力を受けている状態を示している。
第1の実施の形態において図3に示した掴線器1との構成の違いは、台座22とアイボルト24のネジ軸24aの上端との間に、台座押し上げバネ25が介在している点である。
また、本実施の形態では、アイボルト24が台座22に対して軸方向へ相対的に移動可能となる空間が形成されている点において、第1の実施の形態の構成とは異なっている。
第1の実施の形態に係るアイボルト14のネジ軸14aの先端に形成された周設溝14bは、台座12にアイボルト14を係合させるための止めネジ12cの外径と略同じ幅に
形成されていた。しかし、本実施の形態では、図6(a)に示すように止めネジ12cの径に相当する幅を除いた間隙Dの空間が形成されている。この間隙Dの範囲内で、ネジ軸24aは台座22に対して軸方向へ移動可能となる。
図6(a)と図6(b)とに渡って水平に引かれた一点鎖線は、図6(a)の台座22に外力が加わっていない状態におけるネジ軸24aの上端の位置を表している。図6(b)に示すように、ネジ軸24aが一点鎖線よりも上方に突き上げられた場合、台座22が当接する下側クサビ片8に対して抵抗があると、台座押し上げバネ25は収縮する構造となっている。止めネジ22cは台座22と一体に固定されているので、ネジ軸24aが上昇すると、相対的に止めネジ22cは周設溝24bの中で下降する。
すなわち、第1の実施の形態において、掴線器1の動作説明について述べたように、クサビ部4の電線当接面6a、8aの間に電線を配置し、アイボルト14により下側クサビ片8を押し上げる際、電線が電線当接面6a、8aに挟まれた(当接した)時点で、アイボルト14の締結力が直接伝達される構成となっていた。
これに対して、本実施の形態では、電線が電線当接面6a、8a(図3参照)に当接した時点では、アイボルト24の締結力が直接伝達されず、台座押し上げバネ25により力の一部が吸収される。そして、台座押し上げバネ25の収縮限界に達した場合、又は、止めネジ22cが周設溝24bの下端に突き当たった時点で、アイボルト24の締結力が電線に直接伝達される。
このように構成されているので、電線に対してクサビ部4が完全に絞め込まれる前の段階で、台座押し上げバネ25の付勢力だけで当接する仮留めの状態を保持することができる。
したがって、電線を掴持する際に、台座押し上げバネ25のクッション効果が効いている仮留めの状態で位置変更が容易になる。また、電線を開放する際には、突然、掴持力が開放されてしまうことがないので、脱落事故を防止することが可能である。
なお、本実施の形態に係る掴線器においても、第1の実施の形態において示した掴線器1と同様に、張線機能を有している。したがって、張線器兼掴線器として用いられる場合、作業効率の向上が図られる。
次に、実際の工事における掴線器1の使用状態について、図7を用いて説明する。
図7は、無停電工事において設定される活線振り分け工具27の構成を示している。ここでは、電線200を一点鎖線により模式的に示している。
無停電工事では、切断箇所の電線を弛ませて、張力から開放する必要がある。このために、切断箇所を挟む2箇所を2つの掴線器1を用いて掴持する。2つの掴線器1の間には、直列に張線器30と絶縁棒28とが配置されている。
このように配置された状態で、張線器30の伸縮機構を収縮させると、2つの掴線器1で掴持された電線の2点が引き寄せられるので、その間で弛みを形成することができる。こうして弛ませた状態で電線の切断作業が行われ、バイパスされる。工事後、切断された電線の導体端部同士は、スリーブを用いて接続され、スリーブカバーで覆われて保護される。
この活線振り分け工具27に用いられる張線器30及び各種スリーブの例については、
以下に説明する。
<張線器>
次に、図7の活線振り分け工具27に用いられる張線器30について説明する。
図8は、張線器30の全体斜視図を示している。この張線器30はパンタグラフ式の伸縮機構を備えている。4本のリンク片31a、31b、31c、31dがひし形に組まれたリンク部31が正面側に配置され、背面側にも同様に構成されたリンク部32が配置されている。このように、2組のパンタグラフ機構が構成されている。リンク部31、32の上下方向の対角に位置した一対の関節部36は、上側ベース40と下側ベース42とにそれぞれ軸支されている。これら上側ベース40及び下側ベース42は、1本のアイボルト44の互いに逆ネジの関係にあるネジ軸44a、44bの部分に対して、それぞれネジ対偶の構成で連結されている。上記一対の関節部36と異なる、水平方向の対角に位置した他の一対の関節部37は、図8中に点線で囲んだように、外部工具と接続可能な断面コの字型の接続部38aを有する一対の接続金具38に軸支されることにより構成されている。
このように構成されているので、一対の関節部36が互いに離間するようにアイボルト44を回転操作すると、(他の)一対の関節部37は互いに近接し、接続された外部工具を介して掴持された電線の張力を増大させることができる。
逆に、一対の関節部36が互いに近付くようにアイボルト44を回転操作すると、他の一対の関節部37同士が離間するので、電線の張力が減少する。
また、アイボルト44のネジ軸44a、44bに対して、一対の関節部36の間(上側ベース40と下側ベース42との間)に生じる圧縮方向への力は、一対の関節部36同士の間隔が大きくなるほど増大するので、この圧縮方向への力が作用する分だけ張力を解除するために要する力は少なくて済む。
本実施の形態に係る張線器30の伸縮構造では、上記構成に加えて、水平方向の対角位置に配置される他の一対の関節部37の少なくとも一方は、上下方向の対角位置に配置された一対の関節部36から延びるリンク片31a、31b、31c、31dの端部にそれぞれ形成されたギア33、34同士が係合する近接した2軸によって、上記接続金具38に軸支されている。
このように構成されているので、ギア33、34同士が噛み合うことにより、リンク片31a、31b、31c、31dを軸支する2軸が並ぶ方向とネジ軸44aの延びる方向との関係が一定に保たれる(本実施の形態では平行が維持される)。これにより、伸縮構造を中心とする電線の不安定な揺れを防止することが可能となる。
次に、張線器30の動作について説明する。
図9は、張線器30の動作を示しており、(a)は伸長状態を、(b)は収縮状態を表している。また、それぞれのパンタグラフ機構を構成するリンク片31a、31b、31c、31dに沿って作用する力と、ネジ軸44a、44bに働くそれらの合力を矢印で表している。
張線器30全体の構成のうち、水平方向への移動に寄与する可動部分の伸縮方向への変化の大きさを比較すると、図9(a)の伸長状態において、リンク部31の対角の位置に対向配置された接続金具38に連結されたリンク端同士の間の距離は、幅W1で表されて
いる。これに対して、図9(b)の収縮状態においては、リンク端同士の間の距離は、幅W2で表されている。
したがって、電線を引き込むことのできる引き込み量をLで表すと、最も伸長したときのリンク端同士の間隔(幅W1)は、W2+L/2+L/2(=W2+L)で表される。
すなわち、本構成によれば、引き込み量Lを得るために、余分に、幅W2の長さを占める構成が必要になるということである。
これと比較して、従来の、例えば、径の異なる筒部材を入れ子状に繋いだ伸縮構造(特許文献1の棒型張線器など)においては、引き込み量Lを得るためには、少なくとも、伸縮可能な長さ(引き込み量)Lの部分を収容するために同じ長さの鞘となる部分が必要となる。よって、従来の構成では、筒部材の入れ子構造の場合、少なくとも2Lの長さが必要となる。
これに対して、図9の構成においては、幅W2が引き込み量Lよりも小さくなるようにリンク機構を構成することが可能であり、収縮状態の可動部の全長が従来の全長(2L)よりも小さくなるので、コンパクトに設計することが可能となる。
ところで、図9には、パンタグラフ機構を構成するリンク部31において、上側ベース40を中心として、リンク片31a、31b及びネジ軸44aに作用する力が矢印で表されている(下側ベース42に作用する力も同様)。また、上下2つのリンク片がなす角が開き角θで表されている(図9(b))。
リンク部31に作用する力を図9(b)に矢印で示したように、一対の関節部37の位置がネジ軸44a、44bに近付くほど、リンク片31a、31b、31c、31dに沿った力は大きくなる。
これは、例えば、2本のワイヤーロープで荷を吊り上げる際の力関係と類似している。クレーンのフックに2本のワイヤーロープを引っ掛けて荷を吊り上げる場合、フックの位置が荷に近いほど、2本のワイヤーロープの間の角度(つり角度)は大きくなり、ワイヤーロープ1本に生じる張力が大きくなる。そして、それぞれのワイヤーロープに生じる張力が大きくなるほど、それらの合力である内側に引き寄せる力(荷に生じる圧縮力)も大きくなる。
なお、上述のようなクレーンで荷を吊り上げる場合、荷の質量に変化は生じないが、本構成では、伸縮機構が収縮するほど電線に生じる張力が大きくなる。
このように構成されているので、上述の使用状態の説明図(図7参照)のように、2つの掴線器1の間の電線200の張力を緩和するために張線器30を収縮させると、徐々に上側及び下側ベース40、42がネジ軸44a、44bを圧縮する力が大きくなる。このネジ軸44a、44bに沿った圧縮力は、伸縮機構が最も収縮した状態において最大となる。
したがって、作業が完了し、張線器30による張力を解除する際には、伸縮機構が大きく収縮状態となっており、上述の圧縮力による寄与が大きいので、小さい力でアイボルト44を緩めることができ、操作性、安全性が向上する。
例えば、ラック及びピニオンの組み合わせによる構成や、送りネジの移動を利用した構成などのような従来の伸縮機構の場合、大きな負荷が加わっている収縮状態に変化を与え
るための初動操作においては、固定状態を解消するために衝撃動作が必要となる場合がある。そして、架空線のように安定しない作業対象への衝撃動作においては、揺れが生じるなど、好ましくない力の伝播を伴う場合がある。
しかし、上述のように、本構成の張線器30によれば、電線200に生じさせる張力が大きくなるほど、伸縮機構において、張力を解放させるように作用する圧縮力が増大する。このため、衝撃動作を伴うことなく、緩やかに張力解除のための操作を行うことができ、作業が容易になるという利点がある。
なお、図8に示したように、張線器30には、パンタグラフ機構の2組のリンク部31、32を備えているが、少なくとも、1組のパンタグラフ式のリンク部を備えていれば同様の効果が得られる。
また、図8では、一対の関節部37を構成するリンク片31a、31b、31c、31dは、接続金具38に対して2軸で軸支された構成を例として示した。しかし、共通の1軸により軸支される構成であっても構わない。
また、一対の関節部36を構成するリンク片31a、31b、31c、31dは、共通の1軸で軸支された構成を例として示した。しかし、一対の関節部37のように2軸で個別に軸支される構成でも構わない。
また、一対の関節部37を構成するリンク片31a、31b、31c、31dの端部には、ギア33、34が形成されている構成を例として示した。しかし、これらギア33、34は必須の構成ではない。
本発明の活線振り分け工具用の張線器は、安全且つ容易に電線の張力を調節できるので、活線引き込み工事に限らず、電線に張力を生じさせる引き込み作業を伴う工事に有用である。
1 掴線器
2 本体
2a 上側ガイド部
2b 工具連結部
2c 傾斜凸条
2d 台座ガイド溝
2e、2f 前板
4 クサビ部(一対のクサビ片)
6 上側クサビ片
6a 電線当接面
6b 上側傾斜部
6c 傾斜溝
8 下側クサビ片
8a 電線当接面
8b 下側傾斜部
8c 下溝
8d ストッパー
8e バネ止め
10 離接ガイド部
10a 連結棒
10b 連結棒挿入部
12 台座
12a 下側ガイド部
12b 軸受け穴
12c 止めネジ
12d 止めネジ穴
12e 凸部
13 クサビバネ
14 アイボルト
14a ネジ軸
14b 周設溝
22 台座
22a 下側ガイド部
22b 軸受け穴
22c 止めネジ
22d 止めネジ穴
24 アイボルト
24a ネジ軸
24b 周設溝
25 台座押し上げバネ
27 活線振り分け工具
28 絶縁棒
30 張線器
31、32 リンク部(伸縮構造)
31a、31b、31c、31d リンク片
33、34 ギア
36 一対の関節部(一方)
37 一対の関節部(他方)
38 接続金具
38a 接続部
40 上側ベース
42 下側ベース
44 アイボルト
44a、44b ネジ軸
200 電線
201 活線振り分け工具
202 掴線器
203 ローブ
204 棒型張線器
202a ネジ
D 間隙
W1、W2 幅
θ 開き角

Claims (2)

  1. 無停電工事で用いられる活線振り分け工具の構成として電線を掴持する2つの掴線器の間に絶縁棒を介して配置される、活線振り分け工具用の張線器であって、
    互いに逆ネジの関係にある上側ネジ軸及び下側ネジ軸が同軸状に形成されたアイボルトと、
    前記上側ネジ軸に対してネジ対偶で配置された上側ベースと、
    前記下側ネジ軸に対してネジ対偶で配置された下側ベースと、
    4つの関節部を形成するようにひし形に配置された4本のリンク片を有し、前記4つの関節部のうち上下の対角方向に位置する2つが、前記上側ベース及び前記下側ベースの間で互いに対をなすように形成されたリンク部と、
    前記4つの関節部のうち、水平の対角方向に位置する他の2つが互いに対をなすようにそれぞれに形成されており、前記絶縁棒に接続可能な2つの接続金具と
    を備えたことを特徴とする活線振り分け工具用の張線器。
  2. 水平の対角方向に位置する前記他の2つの関節部を形成するように隣り合う前記リンク片の端部同士は、前記接続金具上で上下に接するように軸支されており、前記端部のそれぞれには互いに係合するギアが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の活線振り分け工具用の張線器。
JP2019022982A 2019-02-12 2019-02-12 活線振り分け工具用の張線器 Active JP6852908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019022982A JP6852908B2 (ja) 2019-02-12 2019-02-12 活線振り分け工具用の張線器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019022982A JP6852908B2 (ja) 2019-02-12 2019-02-12 活線振り分け工具用の張線器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016140912A Division JP6764185B2 (ja) 2016-07-15 2016-07-15 掴線器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019071789A true JP2019071789A (ja) 2019-05-09
JP6852908B2 JP6852908B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=66441426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019022982A Active JP6852908B2 (ja) 2019-02-12 2019-02-12 活線振り分け工具用の張線器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6852908B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210088874A (ko) * 2020-01-07 2021-07-15 지상현 간접활선 작업을 위한 장선기용 클램프
KR20220072996A (ko) * 2020-11-26 2022-06-03 지상현 간접 활선용 전선 인장기
KR20220096598A (ko) * 2020-12-31 2022-07-07 이디아이(주) 간접활선용 전선 클램프
KR20220170282A (ko) * 2021-06-22 2022-12-29 한국전력공사 전선 인장기의 클램핑 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005334993A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Izumi Pump Seisakusho:Kk 管切断装置
JP2008206254A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Kansai Electric Power Co Inc:The 活線振分方法
JP2011067007A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Hokkai Denki Koji Kk 架線切分け工具及びその取付方法
JP2015070651A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社関電工 電線切り分け工事用柱間引留工具及びその着脱方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005334993A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Izumi Pump Seisakusho:Kk 管切断装置
JP2008206254A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Kansai Electric Power Co Inc:The 活線振分方法
JP2011067007A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Hokkai Denki Koji Kk 架線切分け工具及びその取付方法
JP2015070651A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社関電工 電線切り分け工事用柱間引留工具及びその着脱方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210088874A (ko) * 2020-01-07 2021-07-15 지상현 간접활선 작업을 위한 장선기용 클램프
KR102381223B1 (ko) 2020-01-07 2022-03-30 지상현 간접활선 작업을 위한 장선기용 클램프
KR20220072996A (ko) * 2020-11-26 2022-06-03 지상현 간접 활선용 전선 인장기
KR102552643B1 (ko) 2020-11-26 2023-07-05 지상현 간접 활선용 전선 인장기
KR20220096598A (ko) * 2020-12-31 2022-07-07 이디아이(주) 간접활선용 전선 클램프
KR102655604B1 (ko) * 2020-12-31 2024-04-29 이디아이(주) 간접활선용 전선 클램프
KR20220170282A (ko) * 2021-06-22 2022-12-29 한국전력공사 전선 인장기의 클램핑 장치
KR102645326B1 (ko) * 2021-06-22 2024-03-11 한국전력공사 전선 인장기의 클램핑 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6852908B2 (ja) 2021-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019071789A (ja) 活線振り分け工具用の張線器
KR101928460B1 (ko) 쐐기형 내장 클램프 조립체
US20070017689A1 (en) Cable connector
US10408301B2 (en) Multifunctional tool having a device for actuating a quick release chain fastener
US20160218493A1 (en) Wire gripper
WO2013175768A1 (ja) 掴線器
KR101850531B1 (ko) 간접 활선 작업용 바이패스 케이블 단말장치
KR102550110B1 (ko) 애자 분리 공법, 및 이 공법에서 사용되는 주상 서스펜션 장치, 애자 지지구, 대(對)전신주 고정구 및 행잉/서스펜션 툴
US9010221B2 (en) Assembly pliers with detachable counter-ratchet
KR20220120349A (ko) 전선 인장기
JP2018011495A (ja) 掴線器
JP6544575B2 (ja) 耐張クランプ
US20220013974A1 (en) Wire operating tool, component for wire operating tool, wire cutting and dividing method, and wire connecting method
JP5931575B2 (ja) 間接活線把持工具
JP7076095B2 (ja) スリーブ装着工具、および、スリーブ装着方法
JP2017070136A (ja) 電線の支持及び張緩用器具
TW201907419A (zh) 電線操作工具、電線操作工具用之零件、電線切割方法、及電線連接方法
JP5960233B2 (ja) 間接活線工事用コッター及び間接活線工事用アダプタ
JP6488214B2 (ja) 引込線仮固定具
WO2020240656A1 (ja) 楔式ロープ端末部品の据付治具及び据付方法
TW202234781A (zh) 活線分開工具用之電線保持具及活線分開方法
KR100858585B1 (ko) 엘리베이터의 로프 소켓팅 장치
KR102549108B1 (ko) 간접활선용 개폐조작그립 가이드 기능을 갖는 관절 슬라이딩 레버 링크형 전선클립 및 이를 이용한 전선 고정방법
JP5797696B2 (ja) 間接活線工具用アダプタ
KR100696871B1 (ko) 클립 유니트의 교체에 의한 다규격 전선 가선용 쉐벨클립

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200818

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6852908

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250