JP5960233B2 - 間接活線工事用コッター及び間接活線工事用アダプタ - Google Patents

間接活線工事用コッター及び間接活線工事用アダプタ Download PDF

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Description

本発明は、間接活線工事用コッター及び間接活線工事用アダプタに関する。特に、無停電状態で電気工事を実施する間接活線工事に適した間接活線工事用コッターの構造、及びこの間接活線工事用コッターを耐張碍子のクレビス形支持部などに取り付けできる間接活線工事用アダプタの構造に関する。
架空配電線を電柱に架設する場合には、いわゆる、引通し装柱と引留め装柱の二通りの装柱方法があることが知られている。一般に、引通し装柱は、電柱に支持された腕金に固定された碍子の溝部に架空配電線が当接され、碍子及び架空配電線にバインド線を巻回して、架空配電線を電柱に支持している。一方、引留め装柱は、架空配電線を挟持する引留クランプに連結した耐張碍子を電柱に支持した腕金に取り付けて、架空配電線を電柱に支持している。
図13は、引留め装柱による装柱の一例を示す正面図である。図13を参照すると、電柱Pには、その上部に腕金Aを水平状態で固定している。腕金Aの両側には、一組の耐張碍子7・7を配置している。一組の耐張碍子7・7は、揺動自在に互いに連結している。一方の耐張碍子7は、一組のねじりストラップSt・Stを介して、腕金Aに連結している。他方の耐張碍子7は、引留クランプCiを揺動自在に連結している。
図13を参照すると、引留クランプCiは、絶縁カバーで覆われている。引留クランプCiは、その内部で架空配電線(以下、電線という)Wを挟持している。このように、引留め装柱は、電線Wを挟持する引留クランプCiに連結した耐張碍子7を電柱Pに支持した腕金Aに取り付けて、電線Wを電柱Pに支持している。一対の引留クランプCi・Ciの間には、張力を要することなく電線Wを架設している。電柱Pを迂回する電線Wの部位は、例えば、縁線Weと呼ばれている。
図14は、図13の部分拡大図であり、電線を寄せて耐張碍子にかかる電線の張力を緩和した状態で、引留クランプから絶縁カバーを外した状態図である。図15は、図14の部分拡大図であり、図15(A)は、引留クランプの正面図、図15(B)は、図15(A)のB矢視図である。
又、図16は、耐張碍子の構成を示す図であり、図16(A)は、一部を断面で示した耐張碍子の正面図、図16(B)は、耐張碍子の右側面図である。図17は、従来技術によるコッターの構成を示す斜視図である。図18は、従来技術によるセルフロック形の割ピンの構成を示す図であり、図18(A)は、セルフロック形の割ピンの正面図、図18(B)は、図18(A)のA−A矢視断面図である。
図16を参照すると、耐張碍子7は、磁器で形成された筒状の本体70を備えている。又、耐張碍子7は、二山クレビス形の第1支持部71と、一山クレビス形の第2支持部72を備えている。第1支持部71は、本体70の一端部側に突出している。第2支持部72は、本体70の他端部側に突出している。第1支持部71は、第1貫通穴71hを端部に貫通している。第2支持部72は、第2貫通穴72hを端部に貫通している。
図14又は図16を参照して、第1貫通穴71hと、第2貫通穴72hを一致させて、円柱状のコッター7cを挿入することにより、コッター7cを中心として一組の耐張碍子7・7を揺動自在に互いに連結できる。
又、図14又は図16を参照して、ねじりストラップStの端部に設けた開口と第1貫通穴71hを一致させて、コッター7cを挿入することにより、コッター7cを中心として、一組のねじりストラップSt・Stと一方の耐張碍子7を揺動自在に連結できる。
図14又は図16を参照して、引留クランプCiの端部に設けた開口と第2貫通穴72hを一致させて、コッター7cを挿入することにより、コッター7cを中心として、他方の耐張碍子7と引留クランプCiを揺動自在に連結できる。
図15を参照すると、引留クランプCiは、クランプ本体C1、三角体状のくさび体C2、及び押え金具C3で構成している。クランプ本体C1は、くさび体C2とスライド可能に連結している。又、クランプ本体C1は、耐張碍子7と揺動自在に連結できる円環部Caを一端部に有し、受け部Cbを他端部に有している。受け部Cbには、電線Wの被覆が部分的に剥離された剥離部Wiと共に、くさび体C2の端部が押し込まれている。
図15を参照すると、くさび体C2の斜面には、剥離部Wiの外周を受ける円弧状の溝が形成されている。そして、くさび体C2と押え金具C3とがボルトで締結され、電線Wの剥離部Wiを挟持(クランプ)している。
図17を参照すると、従来技術によるコッター7cは、円柱状の軸部71cと鍔部72cで構成している。軸部71cは、鍔部72cと反対側の孔7chを開口している。一組の耐張碍子7・7をコッター7cで連結後に(図14参照)、割ピン71pを孔7chに挿入することで、コッター7cの脱落を防止できる。更に、割ピン71pを孔7chに挿入後に、割ピン71pの先端部を拡げることで、割ピン71pの脱落を防止できる。
図17に示した割ピン71pは、松葉形と呼ばれる黄銅製の割ピンである。黄銅製の割ピン71pは、先端部の変形が容易である。一方、図18に示した割ピン72pは、セルフロック形と呼ばれるステンレス鋼製の割ピンである。図17を参照して、割ピン72pをコッター7cの孔7chに強制的に挿入すると、割ピン72pの先端部が弾性復帰して、割ピン72pをコッター7cにロックできる。セルフロック形の割ピン72pは、操作性に優れている。
図14又は図15を参照して、耐張碍子7をコッター7cで連結するなどの配電工事は、一般に、停電状態で実施している。無停電状態で配電工事する、いわゆる活線工事には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがあることが知られている。
絶縁手袋などを用いる直接活線工法は、作業性に優れているが、高圧電線を取り扱う活線工事には、作業員の安全確保の観点から、長尺の絶縁操作棒を用いる間接活線工法に移行している。
しかし、従来技術によるコッター又は従来技術による割ピンを絶縁操作棒で把持して、耐張碍子にコッターを装着する作業、又はコッターに割ピンを装着する作業が容易でないという不具合があった。
上述した不具合を解消するため、絶縁操作棒を用いた碍子取り付け方法及び碍子取り外し方法並びにその方法に使用するコッター、割ピン取り付け具及び割ピン取り外し具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−141890号公報
図19は、従来技術による間接活線工事用のコッターの構成を示す図であり、図19(A)は、間接活線工事用のコッターの正面図、図19(B)は、間接活線工事用のコッターの右側面図である。図20は、従来技術による割ピン用の取り付け具の構成を示す図であり、図20(A)は、取り付け具の平面図、図20(C)は、取り付け具の右側面図、図20(D)は、取り付け具の先端部側に割ピンを取り付けた状態で示す取り付け具の平面図、図20(E)は、図20(D)の状態変化図である。
図21は、従来技術による絶縁操作棒を用いたコッターの取り付け方法及び絶縁操作棒を用いた割ピンの取り付け方法を示す斜視図である。なお、本願の図19は、特許文献1の図1に相当し、本願の図20は、特許文献1の図3に相当し、本願の図21は、特許文献1の図7に相当している。
図19を参照すると、間接活線工事用のコッター8cは、円柱状の軸部81cと鍔部82cで構成している。鍔部82cは、平板状の把持部83cを突出している。軸部81cは、円錐体状の尖頭部84cを先端部に形成している。又、軸部81cは、孔85cを先端部側に開口している。孔85cには、割ピン72pを挿入できる(図18又は図20(D)参照)。
図20を参照すると、取り付け具80は、ゴム体からなり、平板状の把持部81と直方体状の工具部82で構成している。工具部82は、長穴82hを先端面に開口している(図20(C)参照)。長穴82hは、把持部81に向かって所定の深さに穿設している。
図20(A)又は図20(B)を参照すると、工具部82は、一対の補助孔821・821を両側面に開口している。一対の補助孔821・821は、長穴82hの奥側で連通している。割ピン72pの頭部を先頭にして、割ピン72pを長穴82hに挿入すると(図20(D)参照)、割ピン72pを揺動自在に保持できる(図20(E)参照)。
次に、図21を参照して、絶縁操作棒を用いた碍子取り付け方法を説明する。最初に、一対の開閉する把持腕9a・9bを先端部に有する絶縁操作棒9を用いて、コッター8cの把持部83cを把持腕9a・9bで把持する。
次に、図16又は図21を参照して、ねじりストラップStの端部に設けた開口と第1貫通穴71hを一致させて、尖頭部84cを先頭にコッター8cを挿入することにより、コッター8cを中心として、一組のねじりストラップSt・Stと耐張碍子7を揺動自在に連結できる。
次に、図20又は図21を参照して、別の絶縁操作棒9を用いて、取り付け具80の把持部81を把持腕9a・9bで把持する。なお、取り付け具80の工具部82には、割ピン72pを予め装着しておく(図20(D)参照)。
次に、図21を参照して、別の絶縁操作棒9を操作して、割ピン72pをコッター8cの孔85cに向かって進入する。次に、割ピン72pをコッター8cに装着した後に、別の絶縁操作棒9を後退させることで、取り付け具80から割ピン72pが外れる。取り付け具80は、ゴム体で構成しているので、取り付け具80から割ピン72pを容易に取り外すことができる。そして、一連の碍子取り付け作業を終了する。
次に、絶縁操作棒の構成を説明する。図22は、絶縁操作棒の正面図である。図23は、図22に示した絶縁操作棒の先端部を拡大した正面図である。図24は、図23の左側面図である。
図22から図24を参照すると、絶縁操作棒9は、長尺の操作棒91と把持工具92で構成している。又、絶縁操作棒9は、作動棒93を備えている。把持工具92は、操作棒91の先端部に取り付けられている。
図22又は図23を参照すると、把持工具92は、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bで構成している。そして、一方の把持腕9aは、基端部が固定された固定腕であり、他方の把持腕9bは、一方の把持腕9aの基端部に設けた回動軸9cを中心に回動する可動腕となっている。
図22を参照すると、作動棒93は、操作棒91に沿って保持されている。作動棒93の先端部は、他方の把持腕9bに回動自在に連結している。そして、作動棒93の基端部に設けた操作レバー94を操作すると、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを開閉できる。絶縁操作棒9は、操作棒91及び作動棒93の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで構成され、間接活線工法に好適なように、絶縁性を確保している。
図22を参照して、操作レバー94を握って、操作レバー94を操作棒91に近づけると、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを閉じることができる。操作レバー94を解放すると、操作レバー94に連結したばね(図示せず)の力で、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを開くことができる。図22又は図23は、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bが最大に開いた状態を示している。
図23又は図24を参照して、一方の把持腕9aは、先細り状の把持爪91aを突出している。把持爪91aは、把持面90aを形成している。把持面90aは、回動軸9cの回転中心から遠心方向に沿って略平行に形成されている。同様に、他方の把持腕9bは、先細り状の把持爪91bを突出している。把持爪91bは、把持面90bを形成している。把持面90bは、把持面90aと所定の開角を設けて配置されている。図22又は図23を参照して、操作レバー94を握ると、把持面90bを把持面90aに近づけることができる。
図22から図24に示した絶縁操作棒9は、高所に配置された高圧配電線などを一対の把持爪91a・91bで把持できる、いわゆる「絶縁ヤットコ」になっている。
図21を参照すると、特許文献1による碍子取り付け方法は、絶縁操作棒を用いて、少ない工程で容易に碍子の取り付けを実施できるとしている。しかし、特許文献1による碍子取り付け方法は、割ピン72pを高所でコッター8cの孔85cに狙い定めるのは容易でないという問題がある。特に、コッター8cの孔85cに割ピン72pを挿入するために、絶縁操作棒を用いて、コッター8cの孔85cの向きを調整することは容易でないという問題がある。
絶縁操作棒を用いて、耐張碍子に設けた連結用の貫通穴に容易に挿入でき、かつ抜け止めできる間接活線工事用コッター、及び、この間接活線工事用コッターを操作自在な間接活線工事用アダプタが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、耐張碍子に設けた連結用の貫通穴に容易に挿入でき、かつ、抜け止めできる間接活線工事用コッター、及び、この間接活線工事用コッターを操作自在な間接活線工事用アダプタを提供することを目的とする。
本発明者は、絶縁操作棒で把持自在なE型止め輪部材を用いて、割ピンに替えて、コッターを抜け止めできると考え、E型止め輪部材が着脱自在な間接活線工事用コッターを新たに発明すると共に、E型止め輪部材及び間接活線工事用コッターが操作自在な間接活線工事用アダプタを絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕に着脱自在に構成することで、上記の課題を解決できると考え、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用アダプタを発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用コッターは、円柱状の軸部、この軸部の一端部に形成した円形の鍔部、及び、前記軸部の他端部に形成した円環状の溝部を有するコッター本体と、前記軸部の外周方向から前記溝部と嵌合自在な開口を一端部側に有し、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕で把持自在な把持部を前記開口と反対側に有する板状のE型止め輪部材と、を備え、前記E型止め輪部材は、他方の前記把持腕に係合自在な係合穴を前記把持部に有する。
(2)前記E型止め輪部材は、前記溝部の底面を押圧する三つの突起を一端部側に有することが好ましい。
(3)本発明による間接活線工事用アダプタは、間接活線工事用コッターを少なくとも耐張碍子に着脱するために、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕に取り付けでき、一組で構成した間接活線工事用アダプタであって、前記把持腕から遠心方向に突出する把持爪が挿入可能な凹部を底面に開口したブロック状のアダプタ本体と、このアダプタ本体に取り付け、前記把持爪の把持面と反対面から当該把持爪を固定する係止手段と、前記アダプタ本体に一片を固定し、前記アダプタ本体の先端部側で互いに対向し、前記コッター本体又は前記E型止め輪部材を装着自在な他片を有する帯板状の装着金具と、一方の前記装着金具の他片の先端部に固定し、前記コッター本体の軸部を外周方向から導入自在に、先端面から奥部に向かって切り欠かれたU字状の第1溝を有する平板状の差込金具と、他方の前記装着金具の他片の中間部から一方の前記装着金具の他片に向かって突出し、前記E型止め輪部材の係合穴に挿入自在な係合ピンと、を備え、一方の前記装着金具の他片は、前記コッター本体の鍔部を外周方向から導入自在に、先端面から先半円弧状に切り欠かれた第2溝を有し、他方の前記装着金具の他片は、前記コッター本体の軸部を外周方向から導入自在に、先端面から奥部に向かって切り欠かれたU字状の第3溝を有する。
(4)一方の前記装着金具の他片は、前記E型止め輪部材の把持部を導入自在に、前記第1溝の底面から奥部に向かって切り欠かれたU字状の第4溝を有することが好ましい。
(5)一方の前記装着金具の他片は、前記係合ピンと干渉しない逃げ穴を開口していることが好ましい。
(6)前記係止手段は、先端部が前記凹部から突出できると共に、前記把持爪の把持面と反対面から当該把持爪に当接する係止ピンと、前記アダプタ本体の内部に保持され、前記係止ピンが前記把持爪に向かう力を付勢する圧縮コイルばねと、を有していることが好ましい。
本発明による間接活線工事用コッターは、円環状の溝部を有するコッター本体と、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕で把持自在な把持部を有する板状のE型止め輪部材を備えているので、割ピンと比べて、E型止め輪部材をコッターに容易に装着できる。
本発明による間接活線工事用アダプタは、間接活線工事用アダプタを交換することなく、コッターを耐張碍子に装着する作業とE型止め輪部材をコッターに装着する作業を継続できる。
本発明の一実施形態による間接活線工事用コッターに備わるコッター本体の構成を示す図であり、図1(A)は、コッター本体の正面図、図1(B)は、コッター本体の右側面図である。 前記実施形態による間接活線工事用コッターに備わるE型止め輪部材の構成を示す図であり、図2(A)は、E型止め輪部材の正面図、図2(B)は、E型止め輪部材の右側面図である。 前記実施形態による間接活線工事用コッターの構成を示す図であり、図3(A)は、間接活線工事用コッターを用いて、二山クレビス形の第1支持部と、一山クレビス形の第2支持部を連結した状態を示す平面図、図3(B)は、図3(A)の正面図である。 本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す正面図であり、一対の把持腕に一組の間接活線工事用アダプタを取り付けた状態で、一対の把持腕を閉じた状態図である。 前記実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す正面図であり、一対の把持腕に一組の間接活線工事用アダプタを取り付けた状態で、一対の把持腕を開いた状態図である。 前記実施形態による他方の間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図6(A)は、他方の間接活線工事用アダプタの正面図、図6(B)は、他方の間接活線工事用アダプタの右側面図、図6(C)は、図6(A)の部分図である。 前記実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図7(A)は、一組の間接活線工事用アダプタを閉じた状態で示す背面図、図7(B)は、図7(A)のA−A矢視図、図7(C)は、図7(A)のB矢視図である。 前記実施形態による間接活線工事用コッターの構成を示す図であり、図8(A)は、二山クレビス形の第1支持部と、一山クレビス形の第2支持部をコッター本体で連結した状態を示す耐張碍子の下面図、図8(B)は、図8(A)に示した状態からコッター本体にE型止め輪部材を装着した状態図である。 前記実施形態による一方の装着金具の構成を示す図であり、図9(A)は、一方の装着金具の縦断面図、図9(B)は、一方の装着金具の左側面図、図9(C)は、図9(B)の平面図、図9(D)は、図9(B)の下面図、図9(E)は、図9(A)のE−E矢視断面図、図9(E)は、一方の装着金具に備わる差込金具の正面図である。 前記実施形態による他方の装着金具の構成を示す図であり、図10(A)は、他方の装着金具の縦断面図、図10(B)は、他方の装着金具の左側面図、図10(C)は、図10(A)の左側面図、図10(D)は、図10(A)の平面図、図10(E)は、図10(A)の下面図、図10(F)は、図10(A)のF−F矢視断面図である。 前記実施形態による一方の間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図11(A)は、一方の間接活線工事用アダプタの背面図、図11(B)は、図11(A)の右側面図、図11(C)は、図11(A)の左側面図、図11(D)は、図11(A)の縦断面図、図11(E)は、図11(A)の平面図である。 前記実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図12(A)は、一方のアダプタ本体の縦断面図、図12(B)は、一方のアダプタ本体の要部横断面図である。 引留め装柱による装柱の一例を示す正面図である。 図13の部分拡大図であり、電線を寄せて耐張碍子にかかる電線の張力を緩和した状態で、引留クランプから絶縁カバーを外した状態図である。 図14の部分拡大図であり、図15(A)は、引留クランプの正面図、図15(B)は、図15(A)のA矢視図である。 耐張碍子の構成を示す図であり、図16(A)は、一部を断面で示した耐張碍子の正面図、図16(B)は、耐張碍子の右側面図である。 従来技術によるコッターの構成を示す斜視図である。 従来技術によるセルフロック形の割ピンの構成を示す図であり、図18(A)は、セルフロック形の割ピンの正面図、図18(B)は、図18(A)のA−A矢視断面図である。 従来技術による間接活線工事用のコッターの構成を示す図であり、図19(A)は、間接活線工事用のコッターの正面図、図19(B)は、間接活線工事用のコッターの右側面図である。 従来技術による割ピン用の取り付け具の構成を示す図であり、図20(A)は、取り付け具の平面図、図20(C)は、取り付け具の右側面図、図20(D)は、取り付け具の先端部側に割ピンを取り付けた状態で示す取り付け具の平面図、図20(E)は、図20(D)の状態変化図である。 従来技術による絶縁操作棒を用いたコッターの取り付け方法及び絶縁操作棒を用いた割ピンの取り付け方法を示す斜視図である。 絶縁操作棒の正面図である。 図22に示した絶縁操作棒の先端部を拡大した正面図である。 図23の左側面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[間接活線工事用コッターの構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッターの構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッターに備わるコッター本体の構成を示す図であり、図1(A)は、コッター本体の正面図、図1(B)は、コッター本体の右側面図である。図2は、前記実施形態による間接活線工事用コッターに備わるE型止め輪部材の構成を示す図であり、図2(A)は、E型止め輪部材の正面図、図2(B)は、E型止め輪部材の右側面図である。
図3は、前記実施形態による間接活線工事用コッターの構成を示す図であり、図3(A)は、間接活線工事用コッターを用いて、二山クレビス形の第1支持部と、一山クレビス形の第2支持部を連結した状態を示す平面図、図3(B)は、図3(A)の正面図である。
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッター(以下、コッターと略称する)5は、コッター本体5cと板状のE型止め輪部材(以下、Eリングという)5cを備えている。図1を参照すると、コッター本体5cは、円柱状の軸部51c、円形の鍔部52c、及び円環状の溝部53cを有している。鍔部52cは、軸部51cの一端部に形成している。溝部53cは、軸部51cの他端部に形成している。軸部51cの他端縁は、面取りしておくことが好ましい。
図2を参照すると、Eリング5rは、その外形を前円後方状に形成している。そして、Eリング5rは、広角に開角した開口51rを一端部側に有し、把持部52rを開口51rと反対側に有している。図1を参照して、軸部51cの外周方向から、溝部53cに開口51rを嵌合できる。把持部52rは、絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで把持できる(図22又は図23参照)。
図2を参照すると、Eリング5rは、把持部52rに係合穴52hを開口している。又、Eリング5rは、その一端部側の中心部に向けて突出した三つの突起5rtを一端部側に形成している。係合穴52hは、後述する係合ピン43に係合できる(図4又は図5参照)。図1又は図3を参照して、Eリング5rを溝部53cに嵌合した状態では、三つの突起5rtは、溝部53cの底面を押圧できる。
[間接活線工事用コッターの作用]
次に、実施形態によるコッター5の作用及び効果を説明する。図3を参照して、第1支持部71に設けた第1貫通穴71hと、第2支持部72に設けた第2貫通穴72hを一致させて、軸部51cの他端部を先頭にして、コッター本体5cを挿入することにより、コッター本体5cを中心として一組の耐張碍子7・7を揺動自在に互いに連結できる(図14参照)。
図3を参照して、一組の耐張碍子7・7をコッター本体5cで連結後に、Eリング5rを溝部53cの外周方向から嵌合することで、コッター5の脱落を防止できる。実施形態によるコッター5は、従来のように、コッター8cの孔85cの向きを調整する必要がないので(図21参照)、コッターを抜け止め状態にすることが容易である。
[間接活線工事用アダプタの構成]
次に、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を説明する。図4は、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す正面図であり、一対の把持腕に一組の間接活線工事用アダプタを取り付けた状態で、一対の把持腕を閉じた状態図である。
図5は、前記実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す正面図であり、一対の把持腕に一組の間接活線工事用アダプタを取り付けた状態で、一対の把持腕を開いた状態図である。
図6は、前記実施形態による他方の間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図6(A)は、他方の間接活線工事用アダプタの正面図、図6(B)は、他方の間接活線工事用アダプタの右側面図、図6(C)は、図6(A)の部分図である。
図7は、前記実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図7(A)は、一組の間接活線工事用アダプタを閉じた状態で示す背面図、図7(B)は、図7(A)のA−A矢視図、図7(C)は、図7(A)のB矢視図である。
図8は、前記実施形態による間接活線工事用コッターの構成を示す図であり、図8(A)は、二山クレビス形の第1支持部と、一山クレビス形の第2支持部をコッター本体で連結した状態を示す耐張碍子の下面図、図8(B)は、図8(A)に示した状態からコッター本体にE型止め輪部材を装着した状態図である。
(全体構成)
図4から図7を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用アダプタ(以下、アダプタと略称する)10は、ブロック状のアダプタ本体1と係止手段2を備えている。又、アダプタ10は、一組の帯板状の装着金具3・4を備えている。一方の装着金具3は、平板状の差込金具33を備えている。他方の装着金具4は、係合ピン43を備えている。
図4から図7を参照して、一組のアダプタ10・10を絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の開閉する把持腕9a・9bに取り付け、絶縁操作棒9を操作することで、アダプタ10は、コッター5を耐張碍子7に着脱できる(図8(A)参照)。又、アダプタ10は、Eリング5rをコッター本体5cに着脱できる(図8(B)参照)。
図4から図7を参照すると、アダプタ本体1は、絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の開閉する把持腕9a・9bに取り付けことができる(図23参照)。又、アダプタ本体1は、一対の把持腕9a・9bを閉じた状態で、互いに対向して近接できる(図4又は図7(A)参照)。なお、一方の把持腕9aは、固定腕であり、他方の把持腕9bは、可動腕である。
図12を参照すると、アダプタ本体1は、凹部11hを底面に開口している。凹部11hには、一対の把持腕9a・9bから遠心方向に突出する把持爪91a又は把持爪91bを挿入できる(図22又は図23参照)。
図4から図7を参照すると、係止手段2は、アダプタ本体1に取り付けている。一方の係止手段2は、把持爪91aの把持面90aと反対面から把持爪91aを固定している(図23参照)。他方の係止手段2は、把持爪91bの把持面90bと反対面から把持爪91bを固定している(図23参照)。なお、係止手段2の詳細は、後述する。
図4又は図5及び図7を参照すると、装着金具3は、その一片31をアダプタ本体1に固定している。又、装着金具3は、その他片32にコッター本体5cを装着できる。図4から図7を参照すると、装着金具4は、その一片41をアダプタ本体1に固定している。又、装着金具4は、その他片42にEリング5rを装着できる。
図5を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態では、装着金具3の他片32と装着金具4の他片42は、一対のアダプタ本体1・1の先端部側で互いに対向している。図4又は図7を参照して、一対の把持腕9a・9bが閉じた状態では、一片31及び他片32と一片41及び他片42を略密着するように近接できる。
図4又は図5及び図7を参照すると、差込金具33は、装着金具3の他片32の先端部に固定している。差込金具33は、U字状の第1溝33dを有している(図9(F)参照)。図9(F)を参照すると、第1溝33dは、先端面から奥部に向かって切り欠かれている。第1溝33dには、コッター本体5cの軸部51cをその外周方向から導入できる(図1参照)。
図5から図7を参照すると、係合ピン43は、装着金具4の他片42の中間部から装着金具3の他片32に向かって突出している。係合ピン43は、Eリング5rの係合穴52hに挿入できる(図2参照)。
図4又は図5及び図7を参照すると、装着金具3の他片32は、第2溝32dを有している(図9(B)参照)。図9(B)を参照すると、第2溝32dは、他片32の先端面から先半円弧状に切り欠かれている。第2溝32dには、コッター本体5cの鍔部52cをその外周方向から導入できる(図1参照)。
図6(B)又は図7(B)及び図7(C)を参照すると、装着金具4の他片42は、U字状の第3溝43dを有している。第3溝43dは、他片42の先端面から奥部に向かって切り欠かれている。第3溝43dには、コッター本体5cの軸部51cを外周方向から導入できる(図1参照)。
図5を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態では、装着金具3の先端部側にコッター本体5cの鍔部52cを装着できる。図4を参照して、一対の把持腕9a・9bを閉じた状態では、装着金具3の他片32と装着金具4の他片32で鍔部52cを把持できる。そして、第1支持部71に設けた第1貫通穴71hと、第2支持部72に設けた第2貫通穴72hを一致させて、軸部51cの他端部を先頭にして、コッター本体5cを挿入できる(図8(A)参照)。
図5を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態では、第1支持部71の外壁と鍔部52cの隙間に差込金具33を先端部から挿入できる(図8(A)参照)。次に、図4を参照して、一対の把持腕9a・9bを閉じた状態では、装着金具3の他片32と装着金具4の他片32で鍔部52cを把持できる(図8(A)参照)。そして、耐張碍子7からコッター本体5cを引き抜くことができる。
図7(B)及び図7(C)を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態では、装着金具4の他片42にEリング5rを装着できる。図7(A)に示すように、一対の把持腕9a・9bを閉じた状態では、装着金具3の他片32と装着金具4の他片32でEリング5rを保持できる。
図7(A)に示した状態で、コッター本体5cの溝部53cに向かって(図8(A)参照)、アダプタ10を進出することで、Eリング5rを溝部53cに進入できる。そして、Eリング5rを溝部53cに嵌合できる(図8(B)参照)。
図7(A)を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態では、第1支持部71の外壁とEリング5rの隙間dに差込金具33を先端部から挿入できる(図8(B)参照)。次に、一対の把持腕9a・9bを閉じた状態では、装着金具3の他片32と装着金具4の他片32でEリング5rを把持できる(図7(A)又は図7(B)参照)。そして、コッター本体5cからEリング5rを引き抜くことができる。
引き続き、実施形態によるアダプタ10の構成を説明する。図9は、前記実施形態による一方の装着金具の構成を示す図であり、図9(A)は、一方の装着金具の縦断面図、図9(B)は、一方の装着金具の左側面図、図9(C)は、図9(B)の平面図、図9(D)は、図9(B)の下面図、図9(E)は、図9(A)のE−E矢視断面図、図9(E)は、一方の装着金具に備わる差込金具の正面図である。
図10は、前記実施形態による他方の装着金具の構成を示す図であり、図10(A)は、他方の装着金具の縦断面図、図10(B)は、他方の装着金具の左側面図、図10(C)は、図10(A)の左側面図、図10(D)は、図10(A)の平面図、図10(E)は、図10(A)の下面図、図10(F)は、図10(A)のF−F矢視断面図である。
図11は、前記実施形態による一方の間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図11(A)は、一方の間接活線工事用アダプタの背面図、図11(B)は、図11(A)の右側面図、図11(C)は、図11(A)の左側面図、図11(D)は、図11(A)の縦断面図、図11(E)は、図11(A)の平面図である。
(一方の装着金具の構成)
次に、実施形態による一方の装着金具3の構成を説明する。図9又は図11を参照すると、装着金具3は、成形加工した金属体からなることが好ましく、成形加工した後に穴あけ加工してもよい。装着金具3は、その一片31をアダプタ本体1に皿ねじSfで固定している(図9(A)参照)。
図9(B)を参照すると、装着金具3の他片32は、コッター本体5cの鍔部52cをその外周方向から導入自在な第2溝32dを先端面に切り欠いている。又、装着金具3の他片32は、逃げ穴32hを先端部に開口している。装着金具3の他片32に逃げ穴32hを開口することで、一対の把持腕9a・9bを閉じたときに、係合ピン43との干渉を回避できる(図7参照)。
図9(B)を参照すると、装着金具3の他片32は、U字状の第4溝34dを先端部に有している。第4溝34dは、第1溝33dの底面から奥部に向かって切り欠かれている。第4溝34dには、Eリング5rの把持部52rを導入できる(図11(D)又は図11(E)参照)。
図11を参照すると、差込金具33は、その基端部側を対向するように折り曲げている。そして、差込金具33は、これらの折り曲げ片を装着金具3の他片32にねじ止めしている。差込金具33は、その先端部側を装着金具3の他片32から突出している。図8(B)を参照して、第1支持部71の外壁とEリング5rの隙間dに、差込金具33の先端部から挿入できる。
(他方の装着金具の構成)
次に、実施形態による他方の装着金具4の構成を説明する。図6又は図10を参照すると、装着金具4は、成形加工した金属体からなることが好ましく、成形加工した後に穴あけ加工してもよい。装着金具4は、その一片41をアダプタ本体1に皿ねじSfで固定している(図10(A)参照)。
図10(A)を参照すると、係合ピン43は、軸部431と雄ねじ部432を形成している。軸部431は、係合ピン43の先端部側に形成している。雄ねじ部432は、係合ピン43の基端部側に形成している。一方、装着金具4は、雌ねじ部422を他片42に形成している。雌ねじ部422には、係合ピン43の雄ねじ部432を螺合できる。
図6(A)又は図6(C)を参照すると、係合ピン43を装着金具4の他片42に締結すると、軸部431を他片42の対向面から突出できる。そして、一対の把持腕9a・9bを閉じた状態では、逃げ穴32hを介して(図9(B)参照)、Eリング5rの係合穴52hに係合ピン43の軸部431を挿入できる。
図6(C)を参照すると、一対の把持腕9a・9bを閉じた状態では、係合ピン43の軸部431は、コッター本体5cの鍔部52cと干渉しないように配置されている。又、装着金具4の他片42には、コッター本体5cの鍔部52cを逃げる一対の段差42d・段差42dを形成している。
(係止手段の構成)
次に、実施形態による係止手段2の構成を説明する。図12は、前記実施形態による間接活線工事用アダプタの構成を示す図であり、図12(A)は、一方のアダプタ本体の縦断面図、図12(B)は、一方のアダプタ本体の要部横断面図である。
なお、把持腕9aと把持腕9bは、同様に構成しているので、把持腕9aの取り付けた一方のアダプタ本体1を代表して、以下、係止手段2の構成を説明する。
図12を参照すると、係止手段2は、係合ピン21と圧縮コイルばね22を備えている。係合ピン21は、軸部21sと鍔部21fで構成している。軸部21sは、アダプタ本体1のブロック体11の外壁から突出した円筒部2pの内部に収容されている。軸部21sは、その先端部が凹部11hの内部に突出している(図12(A)参照)。鍔部21fは、円筒部2pの上端縁に当接している。
図12(A)を参照すると、圧縮コイルばね22は、軸部21sの外周を巻回している。又、圧縮コイルばね22は、円筒部2pの内部に収容されている。圧縮コイルばね22の一端部は、軸部21sに固定されている。圧縮コイルばね22の他端部は、円筒部2pの内壁に固定されている。そして、圧縮コイルばね22は、軸部21sの先端部が凹部11hの内部に突出する力を付勢している。
図12(A)又は図12(B)を参照して、鍔部21fを把持して、圧縮コイルばね22の弾性力に抗して、係合ピン21を引き上げると、把持爪91a又は把持爪91bを凹部11hに収容できる(図4参照)。そして、鍔部21fを解放すると、把持爪91a又は把持爪91bの把持面と反対面から把持爪91a又は把持爪91bに係合ピン21の先端部を当接できる。把持爪91a又は把持爪91bには、係合ピン21の先端部が進入する窪み9dを設けることが好ましい(図24参照)。
図12(A)又は図12(B)を参照すると、軸部21sは、遠心方向に係止ピン21pを突出している。一方、円筒部2pの内部には、係止ピン21pを軸部21sの軸方向に案内するスリット状の溝21mを設けている。
図12(A)又は図12(B)を参照して、鍔部21fを把持して、係合ピン21を引き上げると、係止ピン21pを円筒部2pの上端縁を超える高さに移動できる。そして、係合ピン21を外周方向に回動すると、係止ピン21pを円筒部2pの上端縁に当接できる。これにより、係合ピン21を引き上げた状態を維持でき、把持爪91a又は把持爪91bを凹部11hに収容した後に、係合ピン21を逆方向に回動することで、アダプタ本体1のブロック体11を把持爪91a又は把持爪91bに固定できる。
[間接活線工事用アダプタの作用]
次に、実施形態によるアダプタ10の動作を説明しながら、アダプタ10の作用及び効果を説明する。
(コッター本体の取り付け方法)
次に、アダプタ10を用いたコッター本体5cの取り付け方法を説明する。最初に、図5を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態で、装着金具3の先端部側にコッター本体5cの鍔部52cを装着する。次に、図4を参照して、一対の把持腕9a・9bを閉じると、装着金具3の他片32と装着金具4の他片32で鍔部52cを把持できる。
次に、図8(A)を参照して、第1支持部71に設けた第1貫通穴71hと、第2支持部72に設けた第2貫通穴72hを一致させて、軸部51cの他端部を先頭にして、コッター本体5cを挿入できる。そして、コッター本体5cを中心として一組の耐張碍子7・7を揺動自在に互いに連結できる(図14参照)。
又、図14を参照して、ねじりストラップStの端部に設けた開口と第1貫通穴71hを一致させて、コッター本体5cを挿入することにより、コッター本体5cを中心として、一組のねじりストラップSt・Stと一方の耐張碍子7を揺動自在に連結できる。
図14を参照して、引留クランプCiの端部に設けた開口と第2貫通穴72hを一致させて、コッター本体5cを挿入することにより、コッター本体5cを中心として、他方の耐張碍子7と引留クランプCiを揺動自在に連結できる。
(コッター本体の取り外し方法)
次に、アダプタ10を用いたコッター本体5cの取り外し方法を説明する。
最初に、図5を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態で、第1支持部71の外壁と鍔部52cの隙間に差込金具33の先端部を挿入する(図8(A)参照)。次に、図4を参照して、一対の把持腕9a・9bを閉じて、装着金具3の他片32と装着金具4の他片32で鍔部52cを把持する(図8(A)参照)。そして、絶縁操作棒9を操作して耐張碍子7からコッター本体5cを引き抜くことができる。
(E型止め輪部材の取り付け方法)
次に、アダプタ10を用いたEリング5rの取り付け方法を説明する。最初に、図5を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態で、装着金具4の他片42にEリング5rを装着する(図7(A)又は図7(B)参照)。
次に、図7(A)を参照して、一対の把持腕9a・9bを閉じると、装着金具3の他片32と装着金具4の他片32でEリング5rを保持できる。次に、の溝部53cに向かって(図8(A)参照)、アダプタ10を進出することで、Eリング5rを溝部53cに進入できる。そして、Eリング5rを溝部53cに嵌合できる(図8(B)参照)。
図14を参照して、絶縁操作棒9を操作して、一組の耐張碍子7・7を互いに連結したコッター本体5cにEリング5rを取り付けることができる。又、絶縁操作棒9を操作して、一組のねじりストラップSt・Stと一方の耐張碍子7を連結したコッター本体5cにEリング5rを取り付けることができる。
更に、図14を参照して、絶縁操作棒9を操作して、他方の耐張碍子7と引留クランプCiを連結したコッター本体5cにEリング5rを取り付けることができる。この場合、Eリング5rは、クランプ本体C1の円環部Ca(図15(A)参照)からはみださないように、外形を規定しているので、引留クランプCiを絶縁カバーで覆うことができる(図13参照)。
(E型止め輪部材の取り外し方法)
次に、アダプタ10を用いたEリング5rの取り外しを説明する。最初に、図7(A)を参照して、一対の把持腕9a・9bが開いた状態で、第1支持部71の外壁とEリング5rの隙間dに差込金具33の先端部を挿入する(図8(B)参照)。
次に、一対の把持腕9a・9bを閉じて、装着金具3の他片32と装着金具4の他片32でEリング5rを把持する(図7(A)又は図7(B)参照)。この場合、図6(A)又は図8(D)を参照して、Eリング5rの係合穴52hに係合ピン43の軸部431を挿入できる。そして、絶縁操作棒9を操作して、コッター本体5cからEリング5rを引き抜くことができる。
実施形態によるアダプタ10は、絶縁操作棒9を操作して、耐張碍子7にコッター本体5cを取り付けることができる。又、実施形態によるアダプタ10は、絶縁操作棒9を操作して、耐張碍子7からコッター本体5cを取り外すことができる。
実施形態によるアダプタ10は、絶縁操作棒9を操作して、コッター本体5cにEリング5rを取り付けることができる。又、実施形態によるアダプタ10は、絶縁操作棒9を操作して、コッター本体5cからEリング5rを取り外すことができる。
実施形態によるアダプタ10は、アダプタ10を交換することなく、コッター本体5cを耐張碍子7に装着する作業とEリング5rをコッター本体5cに装着する作業を継続できる。
本発明による間接活線工事用アダプタは、次のような効果を期待できる。
(1)耐張碍子にコッターを容易に着脱でき、コッターに抜け止め用のEリングを容易に着脱できる。
(2)間接活線工法の更なる作業範囲を拡大できる。
(3)損傷設備を早期に回復できる。
本発明による間接活線工事用アダプタは、耐張碍子に好適な構造を開示したが、他の連結部材への応用が期待される。
1 アダプタ本体
2 係止手段
3 一方の装着金具
4 他方の装着金具
5 コッター(間接活線工事用コッター)
5c コッター本体
5r Eリング(E型止め輪部材)
10 アダプタ(間接活線工事用アダプタ)
11h 凹部
32 一方の装着金具の他片
32d 第2溝
33 差込金具
33d 第1溝
43 係合ピン
43d 第3溝
51c 軸部
52c 鍔部

Claims (4)

  1. 円柱状の軸部、この軸部の一端部に形成した円形の鍔部、及び、前記軸部の他端部に形成した円環状の溝部を有するコッター本体と、前記軸部の外周方向から前記溝部と嵌合自在な開口を一端部側に有し、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕で把持自在な把持部を前記開口と反対側に有する板状のE型止め輪部材と、を備え、前記E型止め輪部材は、他方の前記把持腕に係合自在な係合穴を前記把持部に有する、間接活線工事用コッター、又は、前記E型止め輪部材は、前記溝部の底面を押圧する三つの突起を一端部側に有する間接活線工事用コッターを少なくとも耐張碍子に着脱するために、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕に取り付けでき、一組で構成した間接活線工事用アダプタであって、
    前記把持腕から遠心方向に突出する把持爪が挿入可能な凹部を底面に開口したブロック状のアダプタ本体と、
    このアダプタ本体に取り付け、前記把持爪の把持面と反対面から当該把持爪を固定する係止手段と、
    前記アダプタ本体に一片を固定し、前記アダプタ本体の先端部側で互いに対向し、前記コッター本体又は前記E型止め輪部材を装着自在な他片を有する帯板状の装着金具と、
    一方の前記装着金具の他片の先端部に固定し、前記コッター本体の軸部を外周方向から導入自在に、先端面から奥部に向かって切り欠かれたU字状の第1溝を有する平板状の差込金具と、
    他方の前記装着金具の他片の中間部から一方の前記装着金具の他片に向かって突出し、前記E型止め輪部材の係合穴に挿入自在な係合ピンと、を備え、
    一方の前記装着金具の他片は、前記コッター本体の鍔部を外周方向から導入自在に、先端面から先半円弧状に切り欠かれた第2溝を有し、
    他方の前記装着金具の他片は、前記コッター本体の軸部を外周方向から導入自在に、先端面から奥部に向かって切り欠かれたU字状の第3溝を有する、間接活線工事用アダプタ。
  2. 一方の前記装着金具の他片は、前記E型止め輪部材の把持部を導入自在に、前記第1溝の底面から奥部に向かって切り欠かれたU字状の第4溝を有する、請求項1記載の間接活線工事用アダプタ。
  3. 一方の前記装着金具の他片は、前記係合ピンと干渉しない逃げ穴を開口している請求項1又2記載の間接活線工事用アダプタ。
  4. 前記係止手段は、
    先端部が前記凹部から突出できると共に、前記把持爪の把持面と反対面から当該把持爪に当接する係止ピンと、
    前記アダプタ本体の内部に保持され、前記係止ピンが前記把持爪に向かう力を付勢する圧縮コイルばねと、を有している請求項1から3のいずれかに記載の間接活線工事用アダプタ。
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KR102002579B1 (ko) * 2018-12-27 2019-07-22 박차성 가이드레일 인양 장치

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