JP2017101545A - 木柱の引抜装置および木柱の引抜方法 - Google Patents

木柱の引抜装置および木柱の引抜方法 Download PDF

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Abstract

【課題】木柱の引抜作業の作業時間と作業者の負担を低減することができる木柱の引抜装置および木柱の引抜方法を提供する。【解決手段】一端側が地中に埋設して立てられた木柱Pを引き抜くための木柱の引抜装置であって、上下方向に延びる一対の棒状体10と、各棒状体10を上下方向に昇降可能に支持する一対の昇降装置40と、木柱Pの側面にあてがわれる第一あてがい部52を有する一対の第一支持部50と、木柱Pの側面にあてがわれる第二あてがい部62を有する一対の第二支持部60と、棒状体10に固定または固定解除し、第一支持部50および第二支持部60の両方または一方の棒状体10への固定位置を上下方向に変更可能な支持部固定手段と、一対の第一支持部50と木柱Pおよび一対の第二支持部60と木柱Pを一体的に締結する締結手段と、一対の第一支持部50および一対の第二支持部60を木柱Pに固定する木柱固定手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、木柱の引抜装置および木柱の引抜方法に関する。
近年、電力の分野では、電柱にコンクリート製のものが採用されており、既設の木製の電柱(以下、木柱とする)をコンクリート製の電柱に建て替える作業が進められている。電柱の建て替えにおいては、木柱を地中から引き抜いて撤去する必要があり、狭隘な場所における地中からの木柱の引き抜きには、図10に示される装置が用いられている。この装置は、C型鋼などからなるアーム材102を組み合わせてなる装置本体100と、チェーンブロック104とを備えている。装置本体100は、長手方向を水平にしたアーム材102と、このアーム材102を基端としてそれぞれ斜め上方に延び、互いに交差する2つのアーム材102,102と、により構成されている。また、チェーンブロック104は、アーム材102の交差部分からワイヤWなどにより吊り下げられる。この装置は、装置本体100を地面に設置しつつ、交差部分を木柱に立てかけ、チェーンブロック104のチェーン106を木柱に括り付け、作業者がチェーンブロック104を操作してチェーン106を巻き上げることにより、木柱を地面から引き抜いていく。
しかしながら、この装置によると、木柱を引き抜く作業の際、装置本体100にかなりの負荷がかかるため、アーム材102が変形し、装置本体100が破損してしまうことがある。また、チェーンブロック104の操作には相当な力が必要であり、またチェーンブロック104のチェーン106の巻き上げ長さが比較的短く、木柱を引き抜くまでにチェーン106を木柱に巻き付ける位置を変えてチェーンブロック104を巻き上げる作業を何度も繰り返す必要があるため、作業者に大きな負担がかかり、作業時間も長くなるという問題もあった。
なお、特許文献1には、複合柱や継柱を引き抜くための装置が記載されている。
特開2000−32624号
本発明は、装置を破損させることなく安全に木柱を引き抜くことができ、しかも木柱の引抜作業の作業時間と作業者の負担を低減することができる木柱の引抜装置および木柱の引抜方法を提供することを目的とする。
木柱の引抜装置は、一端側が地中に埋設して立てられた木柱を引き抜くための木柱の引抜装置であって、上下方向に延びる一対の棒状体と、各棒状体を上下方向に昇降可能に支持する一対の昇降装置と、各棒状体にその上下方向においてスライド可能に取り付けられ、それぞれ木柱の側面にあてがわれる第一あてがい部を有する一対の第一支持部と、各棒状体にその上下方向においてスライド可能に取り付けられ、それぞれ木柱の側面にあてがわれる第二あてがい部を有する一対の第二支持部と、第一支持部および第二支持部の両方または一方を棒状体に固定または固定解除し、第一支持部および第二支持部の両方または一方の棒状体への固定位置を上下方向に変更可能な支持部固定手段と、一対の第一支持部と木柱および一対の第二支持部と木柱の両方の組み合わせまたは一方の組み合わせをそれぞれ一体的に締結する締結手段と、一対の第一支持部および一対の第二支持部の両方の対または一方の対を木柱に固定する木柱固定手段と、を備える。
木柱の引抜装置は、昇降装置が、昇降する昇降部と、昇降部の昇降を操作する操作部と、を備え、昇降部は、操作部の回転により昇降し、操作部が電動回転工具に装着可能なものとすることができる。
木柱の引抜方法は、一端側が地中に埋設して立てられた木柱を木柱の引抜装置を用いて引き抜く木柱の引抜方法であって、木柱の引抜装置が、上下方向に延びる一対の棒状体と、各棒状体を上下方向に昇降可能に支持する一対の昇降装置と、各棒状体にその上下方向においてスライド可能に取り付けられ、それぞれ木柱の側面にあてがわれる第一あてがい部を有する一対の第一支持部と、各棒状体にその上下方向においてスライド可能に取り付けられ、それぞれ木柱の側面にあてがわれる第二あてがい部を有する一対の第二支持部と、第一支持部および第二支持部の両方または一方を棒状体に固定または固定解除し、第一支持部および第二支持部の両方または一方の棒状体への固定位置を上下方向に変更可能な支持部固定手段と、一対の第一支持部と木柱および一対の第二支持部と木柱の両方の組み合わせまたは一方の組み合わせをそれぞれ一体的に締結する締結手段と、一対の第一支持部および一対の第二支持部の両方の対または一方の対を木柱に固定する木柱固定手段と、を備える。
そして、木柱の引抜方法は、一対の第一支持部および一対の第二支持部の両方の対または一方の対を支持部固定手段により一対の棒状体に固定し、一対の第一支持部の第一あてがい部および一対の第二支持部の第二あてがい部を対向させて木柱の側面にあてがい、一対の第一支持部と木柱および一対の第二支持部と木柱の両方の組み合わせまたは一方の組み合わせを締結手段で締結し、一対の第一支持部および一対の第二支持部の両方の対または一方の対を木柱固定手段により木柱に固定し、一対の昇降装置により一対の棒状体を同時に上昇させるものである。
木柱の引抜方法は、さらに、支持部固定手段により各棒状体に固定された一対の第一支持部および一対の第二支持部の両方の対または一方の対に対してその固定を解除し、一対の昇降装置により一対の棒状体を下降させ、一対の第一支持部および一対の第二支持部の両方の対または一方の対を支持部固定手段により棒状体に固定し、一対の昇降装置により一対の棒状体を同時に上昇させることができる。
木柱の引抜装置および木柱の引抜方法は、装置を破損させることなく安全に木柱を引き抜くことができ、しかも木柱の引抜作業の作業時間と作業者の負担を著しく低減することができる。
また、木柱の引抜装置は、比較的軽量であるため運搬しやすく、低コストで製造することができる。
実施形態の木柱の引抜装置を示す正面図である。 実施形態の木柱の引抜装置を示す側面図である。 (A)は昇降装置を示す正面図であり、(B)は昇降装置を示す側面図である。 (A)は第一支持部を示す平面図であり、(B)は第一支持部を示す側面図であり、(C)は第一支持部を示す正面図である。 (A)は第二支持部を示す平面図であり、(B)は第二支持部を示す側面図であり、(C)は第二支持部を示す正面図である。 (A)は支持部固定具を示す側面図であり、(B)は支持部固定具を示す正面図である。 図1のVII−VII線断面図である。 図1のVIII−VIII線断面図である。 木柱の引抜方法を表す正面図であって、(A)は木柱の引抜装置を木柱に取り付けた状態を示し、(B)は昇降装置により棒状体を上昇させた状態を示し、(C)は昇降装置により棒状体を下降させた状態を示し、(D)は昇降装置により再度棒状体を上昇させた状態を示す。 従来の木柱の引抜装置を示す正面図である。
以下、実施形態の木柱の引抜装置および木柱の引抜方法について説明する。図1および図2は、木柱の引抜装置を示す。
木柱の引抜装置は、一対の棒状体10,10と、一対の昇降装置40,40と、一対の第一支持部50,50と、一対の第二支持部60,60と、支持部固定手段と、締結手段と、木柱固定手段と、を備えている。
各棒状体10は、基部20と、棒部30と、を備えており、これらは鋼等の金属で形成されている。基部20は、上下方向に延びる筒状の脚部22と、脚部22の下端に設けられる底板24と、底板24の底面から下方に延びる筒状のガイド部26と、を備えている。脚部22には、左右方向に貫通する鍵穴状の第一孔28が設けられている。棒部30は、脚部22に挿入可能な管状の部材からなり、その長手方向には、所定間隔で前後方向および左右方向に貫通する鍵穴状の第二孔32が互い違いに設けられている。第二孔32の形状は、第一孔28と同じ形状となっている。棒部30は、脚部22に第一孔28と第二孔32を重ねるようにして挿入し、後述する支持部固定具70を第一孔28と第二孔32に挿入することにより、基部20に固定される。
各昇降装置40は、棒状体10を上下方向に昇降可能に支持するものである。本実施形態の昇降装置40は、いわゆるスクリュージャッキであり、図3に示すように、昇降装置本体42と、昇降装置本体42から昇降する昇降部44と、昇降部44の昇降を操作する操作部46と、を備えている。昇降部44は、操作部46の回転により昇降するものであり、基部20のガイド部26内に挿入されて基部20の底板24の底面を支持する。操作部46は、その先端部がインパクトレンチなどの電動回転工具に装着可能な形状となっている。本実施形態では、操作部46の先端部の形状は、六角柱状となっている。各昇降装置40は、操作部46を電動回転工具で回転させることにより、昇降部44を昇降させることができる。なお、操作部46の先端部は、既存の昇降装置40の操作部46に着脱自在に取り付けられるものであってもよい。また、操作部46は、先端の形状が上記以外のものであってよく、例えば先端部の形状が手動工具を取り付けられる形状であり、手動工具により操作できるものであってもよい。
各第一支持部50は、棒状体10にスライド可能に取り付けられるものである。第一支持部50は、図4に示すように、第一あてがい部52と、第一スライド部54と、第一アーム部56と、を備えており、これらは鋼等の金属で形成されている。第一あてがい部52は、木柱Pの側周に沿って湾曲する板状の第一湾曲部53を備えており、木柱Pの側面に面的にあてがえるようになっている。
第一スライド部54は、筒状であって、その内部には棒状体10の棒部30が通されるようになっており、棒状体10の棒部30に対してスライド可能となっている。第一あてがい部52と第一スライド部54は、第一アーム部56を介して連結されている。第一アーム部56には、後述する締結手段を通すために、前後方向に貫通する長孔である第一長孔58が設けられている。
本実施形態において、第一支持部50は、上記のような構成により棒部30(棒状体10)に対しスライド可能になっているが、後述する第二支持部60のように支持部固定手段により棒部30(棒状体10)に固定されるものではない。
なお、第一支持部50を、後述する第二支持部60のように支持部固定手段により棒部30(棒状体10)に固定されるようにしても構わない。
各第二支持部60は、棒状体10にスライド可能に取り付けられるものである。第二支持部60は、鋼等の金属で形成されており、図5に示すように、第二あてがい部62と、第二スライド部64と、第二アーム部66と、を備えている。第二あてがい部62は、木柱Pの側周に沿って湾曲する板状の第二湾曲部63を備えており、木柱Pの側面に面的にあてがえるようになっている。第二湾曲部63のうち左側および右側の部分には、後述する木柱固定具90を通すために、板面を貫通する第四孔69が上下に2つ設けられている。
第二スライド部64は、筒状であって、その内部には棒状体10の棒部30が通されるようになっており、棒状体10の棒部30に対してスライド可能となっている。第二スライド部64には、前後方向に貫通する第三孔65が設けられている。第三孔65は第二孔32より大きな孔となっている。第二あてがい部62と第二スライド部64は、第二アーム部66を介して連結されている。第二アーム部66には、後述する締結手段を通すために、前後方向に貫通する長孔である第二長孔68が設けられている。
第二スライド部64から第二湾曲部63までの距離は、第一スライド部54から第一湾曲部53までの距離と同じとなっており、第一あてがい部52と第二あてがい部62が共に木柱Pの側面にあてがわれるようになっている。
第二支持部60は、上記のような構成により棒部30(棒状体10)に対しスライド可能になっている。第二支持部60は、第二スライド部64の内部に棒状体10の棒部30を通し、第三孔65を第二孔32に重ね合わせて後述する支持部固定具70を第三孔65と第二孔32に挿入することにより、棒部30(棒状体10)に固定される。
第一支持部50と第二支持部60は、上下方向に間隔を保って棒部30(棒状体10)に取り付けられた状態で使用される。第一支持部50と第二支持部60の上下方向の位置関係については、とくに限定されるものではないが、本実施形態では、第一支持部50が第二支持部60の上方に位置している。
支持部固定手段は、第一支持部50および第二支持部60の両方および一方を棒部30(棒状体10)に固定または固定解除するものである。本実施形態では、支持部固定手段は、第二支持部60を棒部30(棒状体10)に固定するものとなっている。また、支持部固定手段は、棒状体10の基部20と棒部30との固定にも用いられている。支持部固定手段は、支持部固定具70と、第一孔28、第二孔32または第三孔65との組み合わせにより構成されている。支持部固定具70は、図6に示すように、円柱状の胴部72と、胴部72の後端に設けられる円盤状の取手部74と、胴部72の先端に設けられる矩形板状の鍵山部76と、を備えている。支持部固定具70のうち、鍵山部76と胴部72は、正面視すると、第一孔28および第二孔32の輪郭をやや一回り小さくした輪郭となっている。支持部固定具70は、第一孔28または第三孔65を第二孔32に重ね合わせた状態で、鍵山部76と胴部72を第一孔28または第二孔32の形状に合わせて挿入し、鍵山部76を第一孔28または第三孔65から突き出した状態で胴部72を回すことにより、棒部30と基部20または第二支持部60とが固定され、支持部固定具70が棒部30、基部20および第二支持部60から抜けないようになる。棒部30と基部20または第二支持部60との固定を解除する場合には、上記とは逆の手順を行えばよい。
支持部固定手段は、第二孔32が棒部30の上下方向に複数設けられているので、棒部30(棒状体10)に対する第二支持部60の固定位置を上下方向に変更することができる。
なお、支持部固定手段は、第一支持部50を棒部30(棒状体10)に固定するものであってもよいし、第一支持部50および第二支持部60を棒部30(棒状体10)に固定するものであってもよい。また、支持部固定手段は、上記以外のものであってもよく、棒部30と基部20、第一支持部50または第二支持部60とを固定できるものであればどのようなものであってもよい。
締結手段は、一対の第一支持部50,50と木柱Pおよび一対の第二支持部60,60と木柱Pの両方の組み合わせまたは一方の組み合わせに対し、各組み合わせを一体的に締結するものである。本実施形態では、締結手段は、一対の第一支持部50,50と木柱Pおよび一対の第二支持部60,60と木柱Pの両方の組み合わせをそれぞれ締結するものであり、締結具80と、第一長孔58または第二長孔68との組み合わせにより構成されている。締結具80は、いわゆるラッシングベルトであり、図7および図8に示すように、化学繊維等により形成された柔軟性を有する帯状の帯状部82と、帯状部82に備えられるバックル84と、を備えている。バックル84は、ラチェット式であり、バックル84に帯状部82を通してバックル84を操作することにより、帯状部82の締め込みやその解除を行えるようになっている。締結具80は、帯状部82を一対の第一支持部50,50のそれぞれの第一長孔58に通しつつ木柱Pの側周に巻き付け、バックル84で帯状部82を締め付けることにより、一対の第一支持部50,50と木柱Pとを一体的に締結する。同様に、締結具80は、帯状部82を一対の第二支持部60,60のそれぞれの第二長孔68に通しつつ木柱Pの側周に巻き付け、バックル84で帯状部82を締め付けることにより、一対の第二支持部60,60と木柱Pとを一体的に締結する。
締結手段は、一対の第一支持部50,50と木柱Pおよび一対の第二支持部60,60と木柱Pの一方の組み合わせにだけ用いてもよい。また、締結手段は、上記以外のものであってもよく、一対の第一支持部50,50と木柱Pおよび一対の第二支持部60,60と木柱Pの各組み合わせを一体的に締結できるものであればどのようなものであってもよい。
木柱固定手段は、一対の第一支持部50,50および一対の第二支持部60,60の両方の対または一方の対を木柱Pに固定するものである。本実施形態では、木柱固定手段は、一対の第二支持部60,60を木柱Pに固定するものであり、木柱固定具90と、第二支持部60の第四孔69とにより構成されている。木柱固定具90は、本実施形態では、図8に示すように、コーチスクリューが用いられている。木柱固定具90は、第二支持部60の第四孔69から木柱Pに打ち込まれ、第二支持部60と木柱Pとを固定する。
木柱固定手段は、一対の第一支持部50,50を木柱Pに固定するものであってもよいし、一対の第一支持部50,50および一対の第二支持部60,60の両方の対を木柱Pに固定するものであってもよい。また、木柱固定手段は、上記以外のものであってもよく、一対の第一支持部50,50および一対の第二支持部60,60の両方の対または一方の対を木柱Pに固定できるものであればどのようなものであってもよい。
以上に示した木柱の引抜装置のうち第一支持部50は、棒状体10には固定されておらず、締結具80により木柱Pに固定されているだけであるため、木柱Pを補助的に支持するとともに、木柱Pを引き抜く際のガイドとして機能する。第二支持部60は、支持部固定具70により棒状体10に固定され、締結具80により木柱Pに固定されるとともに木柱固定具90により木柱Pに確実に固定されるので、昇降装置40の昇降部44および棒状体10が上昇する力を木柱Pに伝える。
次に、上記木柱の引抜装置を用いた木柱の引抜方法について図9を参照して説明する。木柱Pは、一端側を地中に埋設して立てられているものとする。
木柱の引抜作業の間、必要に応じて、木柱Pの転倒を防止するために、チルホールまたは吊工具から吊り下げられたワイヤWを木柱Pに巻き付け、チルホールまたは吊工具で木柱Pを支持するようにしてもよい。
まず、図9(A)に示すように、木柱の引抜装置を木柱Pに取り付ける。具体的には、木柱Pを挟んで木柱Pの両側の地面に一対の昇降装置40,40を設置する。この際、必要に応じて、昇降装置40が地面にめり込まないように、昇降装置40と地面の間に、板などの介在部材をあてがってもよい。次いで、各昇降装置40の昇降部44に各棒状体10を載せる。次いで、各第二支持部60を各棒状体10に取り付けて支持部固定具70により各棒状体10に固定する。次いで、各第一支持部50を各棒状体10に取り付ける。各第一支持部50は各第二支持部60の上方に位置する。次いで、各昇降装置40およびこれに支持された各棒状体10を移動させることにより、一対の第一あてがい部52,52および一対の第二あてがい部62,62をそれぞれ対向させて木柱Pの側面にあてがう。次いで、一対の第一支持部50,50と木柱Pとを締結具80により締結し、一対の第二支持部60,60と木柱Pとを締結具80により締結する。さらに、4つの木柱固定具90,90,90,90を、第二支持部60の第四孔69から木柱Pに打ち込む。
次に、木柱Pの引抜きをおこなう。具体的には、まず各昇降装置40の操作部46の先端部に電動回転工具(図示略)を取り付ける。そして、電動回転工具を駆動し、各昇降装置40の操作部46を回転させることにより、各昇降装置40の昇降部44をほぼ同時に上昇させる(図9(B)参照)。これにより、第二支持部60に確実に固定された木柱Pが昇降部44の上昇した長さに応じて地中から引き抜かれる。
一回の昇降装置40の昇降部44の上昇では木柱Pを地中から完全に引き抜けない場合には、引き続き以下の作業を行う。具体的には、一方の第二支持部60と棒部30から支持部固定具70を外し、第二支持部60と棒部30との固定を解除する。次いで、各昇降装置40の操作部46の先端部に電動回転工具を取り付ける。そして、電動回転工具を駆動し、昇降装置40の操作部46を回転させることにより、先の工程で上昇していた各昇降装置40の昇降部44を下降させる(図9(C)参照)。この際、第一支持部50と第二支持部60は締結具80および木柱固定具90の一方または両方により木柱Pに固定されているので昇降装置40の昇降部44の下降に伴って下降しない。次いで、支持部固定具70により、第二支持部60を棒部30に固定しなおす。他方も同様に行う。次いで、各昇降装置40の操作部46の先端部に電動回転工具を取り付ける。そして、電動回転工具により各昇降装置40の操作部46を回転させ、再び各昇降装置40の昇降部44をほぼ同時に上昇させる(図9(D)参照)。この昇降装置40の昇降部44の下降から再び上昇させるまでの工程を、木柱Pが土圧から解放されるまで繰り返し行う。
上記木柱の引抜装置および木柱の引抜方法において、第一支持部50と第二支持部60は位置関係が上下逆であってもよい。
上記木柱の引抜装置および木柱の引抜方法は、電力、通信および鉄道等の様々な分野における地上に敷設された木柱Pに適用できる。
木柱の引抜装置および木柱の引抜方法によると、装置を破損させることなく安全に木柱Pを引き抜くことができ、しかも木柱Pの引抜作業の作業時間と作業者の負担を著しく低減することができる。
また、木柱の引抜装置は、比較的軽量であるため運搬しやすく、低コストで製造することができる。
木柱の引抜装置および木柱の引抜方法によると、昇降部44の操作部46の先端部を電動回転工具が装着できる形状とすることにより、電動回転工具を用いて昇降装置40を昇降させることができるので、より一層木柱Pの引抜作業の作業時間と作業者の負担を低減することができる。
本発明の木柱の引抜装置および木柱の引抜方法は、上記実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変更することができる。
10 棒状体
20 基部
22 脚部
24 底板
26 ガイド部
28 第一孔
30 棒部
32 第二孔
40 昇降装置
42 昇降装置本体
44 昇降部
46 操作部
50 第一支持部
52 第一あてがい部
53 第一湾曲部
54 第一スライド部
56 第一アーム部
58 第一長孔
60 第二支持部
62 第二あてがい部
63 第二湾曲部
64 第二スライド部
65 第三孔
66 第二アーム部
68 第二長孔
69 第四孔
70 支持部固定具
72 胴部
74 取手部
76 鍵山部
80 締結具
82 帯状部
84 バックル
90 木柱固定具
100 装置本体
102 アーム材
104 チェーンブロック
106 チェーン
P 木柱
W ワイヤ

Claims (4)

  1. 一端側が地中に埋設して立てられた木柱を引き抜くための木柱の引抜装置であって、
    上下方向に延びる一対の棒状体と、
    前記各棒状体を上下方向に昇降可能に支持する一対の昇降装置と、
    前記各棒状体にその上下方向においてスライド可能に取り付けられ、それぞれ前記木柱の側面にあてがわれる第一あてがい部を有する一対の第一支持部と、
    前記各棒状体にその上下方向においてスライド可能に取り付けられ、それぞれ前記木柱の側面にあてがわれる第二あてがい部を有する一対の第二支持部と、
    前記第一支持部および前記第二支持部の両方または一方を前記棒状体に固定または固定解除し、前記第一支持部および前記第二支持部の両方または一方の前記棒状体への固定位置を上下方向に変更可能な支持部固定手段と、
    前記一対の第一支持部と前記木柱および前記一対の第二支持部と前記木柱の両方の組み合わせまたは一方の組み合わせをそれぞれ一体的に締結する締結手段と、
    前記一対の第一支持部および前記一対の第二支持部の両方の対または一方の対を前記木柱に固定する木柱固定手段と、を備えることを特徴とする木柱の引抜装置。
  2. 前記昇降装置は、昇降する昇降部と、前記昇降部の昇降を操作する操作部と、を備え、前記昇降部は、前記操作部の回転により昇降し、前記操作部が電動回転工具に装着可能であることを特徴とする請求項1記載の木柱の引抜装置。
  3. 一端側が地中に埋設して立てられた木柱を木柱の引抜装置を用いて引き抜く木柱の引抜方法であって、
    前記木柱の引抜装置は、上下方向に延びる一対の棒状体と、
    前記各棒状体を上下方向に昇降可能に支持する一対の昇降装置と、
    前記各棒状体にその上下方向においてスライド可能に取り付けられ、それぞれ前記木柱の側面にあてがわれる第一あてがい部を有する一対の第一支持部と、
    前記各棒状体にその上下方向においてスライド可能に取り付けられ、それぞれ前記木柱の側面にあてがわれる第二あてがい部を有する一対の第二支持部と、
    前記第一支持部および前記第二支持部の両方または一方を前記棒状体に固定または固定解除し、前記第一支持部および前記第二支持部の両方または一方の前記棒状体への固定位置を上下方向に変更可能な支持部固定手段と、
    前記一対の第一支持部と前記木柱および前記一対の第二支持部と前記木柱の両方の組み合わせまたは一方の組み合わせをそれぞれ一体的に締結する締結手段と、
    前記一対の第一支持部および前記一対の第二支持部の両方の対または一方の対を前記木柱に固定する木柱固定手段と、を備え、
    前記一対の第一支持部および前記一対の第二支持部の両方の対または一方の対を前記支持部固定手段により前記一対の棒状体に固定し、
    前記一対の第一支持部の第一あてがい部および前記一対の第二支持部の第二あてがい部を対向させて前記木柱の側面にあてがい、
    前記一対の第一支持部と前記木柱および前記一対の第二支持部と前記木柱の両方の組み合わせまたは一方の組み合わせを締結手段で締結し、
    前記一対の第一支持部および前記一対の第二支持部の両方の対または一方の対を前記木柱固定手段により前記木柱に固定し、前記一対の昇降装置により前記一対の棒状体を同時に上昇させることを特徴とする木柱の引抜方法。
  4. さらに、前記支持部固定手段により前記各棒状体に固定された前記一対の第一支持部および前記一対の第二支持部の両方の対または一方の対に対してその固定を解除し、前記一対の昇降装置により前記一対の棒状体を下降させ、
    前記一対の第一支持部および前記一対の第二支持部の両方の対または一方の対を前記支持部固定手段により前記棒状体に固定し、
    前記一対の昇降装置により前記一対の棒状体を同時に上昇させることを特徴とする請求項3記載の木柱の引抜方法。
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