JP6228711B1 - 電柱元穴建替用架線物仮移設工具 - Google Patents

電柱元穴建替用架線物仮移設工具 Download PDF

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Abstract

【課題】電柱の建替え作業に必要な作業車両の台数を減らすとともに、電柱の建替えに要する作業時間を短縮することができ、さらに水平調整が容易な電柱元穴建替用架線物仮移設工具を提供する。【解決手段】架台フレーム20が車両荷台に設置可能な大きさを有する。4本のジャッキ装置がジャッキ基部とアームと脚部とを有する。各ジャッキ基部は架台フレーム20に固定されている。各アームは、架台フレーム20を車両荷台に設置したとき車両荷台の前後左右でそれぞれ先端を車両荷台の左右方向外側または内側に位置付けるよう伸縮可能に各ジャッキ基部に取り付けられている。各脚部は動力によりそれぞれ独立して上下方向に伸縮して架台フレーム20を設置面と車両荷台の高さ以上の高さとの間で昇降可能に各アームの先端に取り付けられている。ベース部材40は仮柱11の支持部45を有して架台フレーム20に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、電柱元穴建替用架線物仮移設工具に関する。
既存の電柱を建て替える際、新しい電柱を建てる土地を確保できない場合などには、既存の電柱の位置に新しい電柱を建てることが行われている。このような既存の電柱の位置に新しい電柱を建てる方法として、従来、支持アームを他端で既設の電柱に水平に取り付け、既設の電柱から架線を取り外して支持アームに移設した後、既設の電柱に並べて支持台に仮柱本体を建て、支持台に支持用錘を載せ、その後、支持アームの一端を仮柱本体に固定し、支持アームの他端を既設の電柱から取り外した後、既設の電柱を撤去してその同じ場所に新しい電柱を建て、その後、支持アームから架線を取り外して新しい電柱に移設した後、支持アーム、支持用錘、仮柱本体および支持台を撤去する電柱元穴建替方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、搬送可能な構造体に構造体を昇降させるジャッキを設け、ジャッキで構造体を浮上させて構造体の下側にトラックを進入可能にし、構造体の積み込み、設置を容易にする可動式構造体が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第5527864号公報 登録実用新案第3054616号公報
特許文献1に記載の電柱元穴建替方法によれば、大型重機が入れない比較的狭い場所でも、撤去する電柱と同じ位置に新しい電柱を建てることができ、電柱元穴での建て替えに要する作業時間を短縮することができる。しかし、特許文献1に記載の電柱元穴建替方法では、既存の電柱または新しい電柱に並べて建てられた仮柱本体を支持するために、仮柱本体の支持台に支持用錘を載せる必要があり、その支持用錘の運搬や支持台への積載、支持台からの撤去などのための作業車両が必要となるうえ、その作業に時間を要するという課題があった。
これに対し、仮柱本体の支持台に支持用錘を載せたまま支持台をトラックで搬送し、特許文献2に記載のジャッキで支持台の積み込み、設置を容易にする方法が考えられる。しかし、電柱の建替え場所が傾斜地の場合には、支持台を水平に保つため、腕木やゴムマットをその下に置いて水平調整する必要があり、調整作業に手間がかかるという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、電柱の建替え作業に必要な作業車両の台数を減らすとともに、電柱の建替えに要する作業時間を短縮することができ、さらに水平調整が容易な電柱元穴建替用架線物仮移設工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電柱元穴建替用架線物仮移設工具は、既設の電柱を撤去して新しい電柱を建てるときに前記既設の電柱から取り外した架線を一時的に支持するために使用される仮柱を支持するための電柱元穴建替用架線物仮移設工具であって、架台フレームと4本のジャッキ装置とベース部材とを有し、前記架台フレームは車両荷台に設置可能な大きさを有し、各ジャッキ装置はジャッキ基部とアームと脚部とを有し、各ジャッキ基部は前記架台フレームに固定され、各アームは、前記架台フレームを前記車両荷台に設置したとき前記車両荷台の前後左右でそれぞれ先端を前記車両荷台の左右方向外側または内側に位置付けるよう伸縮可能に各ジャッキ基部に取り付けられ、各脚部は動力によりそれぞれ独立して上下方向に伸縮して前記架台フレームを設置面と前記車両荷台の高さ以上の高さとの間で昇降可能に各アームの前記先端に取り付けられ、前記ベース部材は前記仮柱の支持部を有して前記架台フレームに設けられていることを、特徴とする。
本発明に係る電柱元穴建替用架線物仮移設工具は、架台フレームを車両荷台の上に設置して使用される。架台フレームの上に必要工具を積載する。車両を電柱建替え場所まで移動させたならば、4本のアームを各ジャッキ基部から伸ばし、それぞれの先端を車両荷台の左右方向外側に位置付ける。次に、各脚部を動力により下方向に伸ばし、架台フレームを車両荷台から浮上させる。浮上させた架台フレームの下方から外側に車両を移動させる。
各脚部を動力により縮めて、架台フレームを降下させ、その上に積載した工具を降ろす。各脚部は、それぞれ独立して伸縮可能なため、容易に水平調整が可能である。ベース部材の支持部に仮柱を取り付け、電柱建替え工事を行う。ベース部材を利用して仮柱を支持するため、地面に仮柱の基礎用の穴を開ける必要がなく、容易かつ迅速に仮柱本体を建てることができる。
工事完了後は、架台フレームに使用後の工具を積載する。各脚部を伸ばして架台フレームの下方に車両荷台を移動させた後、各脚部を縮めて架台フレームを車両荷台に積載する。さらに、各アームを各ジャッキ基部に対して縮める。こうして、電柱の建替え作業に必要な作業車両の台数を減らすとともに、電柱の建替えに要する作業時間を短縮することができる。
本発明に係る電柱元穴建替用架線物仮移設工具で、前記ベース部材は、各アームと同一方向にスライドして前記支持部を前記架台フレームの外側または内側に位置付け可能に前記架台フレームに設けられ、上下方向にベース用脚部を伸縮可能なベース用ジャッキ装置が前記ベース部材に設けられていることが好ましい。
この場合、架台フレームを降下させ、その上に積載した工具を降ろした後、各脚部を動力により必要に応じて縮め、各アームを縮める。ベース部材を架台フレームの外側に伸ばし、ベース用ジャッキ装置のベース用脚部でベース部材を支持する。ベース部材と反対側の2本のアームの各脚部を動力により下方向に伸ばし、架台フレームを各脚部で支持して水平に調整する。水平調整の完了後、ベース部材の支持部に仮柱を取り付け、電柱建替え工事を行う。このように、ベース部材を架台フレームの外側に伸ばすことにより、耐転倒性を高めることができる。また、ベース用ジャッキ装置により、ベース部材の安定性を高めることができる。
本発明に係る電柱元穴建替用架線物仮移設工具で、前記仮柱は複数の仮柱部材から構成され、前記架台フレームは前記仮柱部材の支持台を有することが好ましい。
本発明に係る電柱元穴建替用架線物仮移設工具で、前記架台フレームは複数の脚部を有し、前記ジャッキ装置および前記架台フレームの各脚部は設置面に対して下面を沿わせるよう前記下面の角度を調整可能な自在継手を有することが好ましい。この場合、傾斜地であっても、仮柱を鉛直に伸ばした状態で、下面を設置面に沿わせて安定させることができる。
本発明に係る電柱元穴建替用架線物仮移設工具は、前記支持台に対し上面が後部方向に傾斜可能に設けられた、前記仮柱部材の一端を押さえるための押さえ部材と、前記仮柱部材を前記押さえ部材に着脱可能に固定するためのロック部材とを有することが好ましい。
この場合、支持台の上の仮柱部材は一端が押さえ部材により押さえられ、ロック部材により押さえ部材に固定されるので、運搬中に仮柱部材の一端が飛び出すのを防ぎ、安全を図ることができる。また、押さえ部材は、上面が後部方向に傾斜可能なため、仮柱部材の他端を吊り上げるとき、仮柱部材を安定させて吊り上げやすい。
本発明に係る電柱元穴建替用架線物仮移設工具は、前記架台フレームの前記ベース部材から離れた側に錘が固定されていることが好ましい。
この場合、ベース部材を架台フレームの外側に伸ばし、ベース部材の支持部に仮柱を取り付けたとき、錘によりバランスがとれるため、全体の安定化を図ることができる。
本発明によれば、電柱の建替え作業に必要な作業車両の台数を減らすとともに、電柱の建替えに要する作業時間を短縮することができ、さらに水平調整が容易な電柱元穴建替用架線物仮移設工具を提供することができる。
本発明の実施の形態の電柱元穴建替用架線物仮移設工具の使用状態を示す背面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具の使用状態を示す右側面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具の使用状態を示す平面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具の架台フレームおよびベース部材を示す斜視図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具を車両荷台に積載した状態を示す斜視図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具を用いた作業手順の第1工程を示す背面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具を用いた作業手順の第2工程を示す背面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具を用いた作業手順の第3工程を示す背面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具を用いた作業手順の第4工程を示す背面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具を用いた作業手順の第5工程を示す背面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具を用いた作業手順の第6工程を示す背面図である。 図1に示す電柱元穴建替用架線物仮移設工具の(A−1)ベース柱用押さえ部材の右側面図、(A−2)その背面図、(B−1)連結柱用押さえ部材の右側面図、(B−2)その背面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図12は、本発明の実施の形態の電柱元穴建替用架線物仮移設工具10を示している。
図1に示すように、電柱元穴建替用架線物仮移設工具10は、仮柱11を支持するための工具である。仮柱11は、既設の電柱を撤去して新しい電柱を建てるときに既設の電柱から取り外した架線を一時的に支持するために使用される。
電柱元穴建替用架線物仮移設工具10は、架台フレーム20と4本のジャッキ装置30とベース部材40とを有している。図4に示すように、架台フレーム20は、長方形の一方の長辺の中間部を切り欠いた形状の枠21を有している。枠21の内側には、長さ方向に沿って伸びる2本の補強材22が固定されている。図5に示すように、架台フレーム20は、トラック1の車両荷台2より小さく、車両荷台2に設置可能な大きさを有している。架台フレーム20は2本の角筒材23を有し、各角筒材23は互いに平行をなして、2本の補強材22に架け渡されている。架台フレーム20は、枠21の下部に4本の脚部21aを有している。各脚部21aは、自在継手を有し、設置面に対して下面を沿わせるよう下面の角度を調整可能である。架台フレーム20の上部のベース部材40から離れた側には、複数の錘12が固定されている。また、架台フレーム20の上部には、発電機13が設けられている。
架台フレーム20は、仮柱部材11aの支持台24を有している。図1に示すように、支持台24は、2対の柱部材25と1対の梁部材26と1本の横架材27とを有している。図4に示すように、2対の柱部材25は、架台フレーム20の前部20aおよび後部20bにそれぞれ垂直に固定されている。1対の梁部材26は、それぞれ各対の柱部材25の上端に垂直に固定され、架台フレーム20の前部20aおよび後部20bに平行に伸びている。各梁部材26は、両端付近の上部にそれぞれ仮柱部材11aのストッパ28を有している。横架材27は、両端が各梁部材26に垂直に固定されている。仮柱11は、複数の仮柱部材11aを直列に連結して構成される。仮柱部材11aには、ベース柱と連結柱とがある。最下部の仮柱部材11aは、自在継手を有し、設置面に対して下面を沿わせるよう下面の角度を調整可能となっている。
図7〜図11に示すように、各ジャッキ装置30は、ジャッキ基部31とアーム32と脚部33とを有している。各ジャッキ基部31は、角柱状をなし、架台フレーム20の前部20aおよび後部20bにそれらの長さ方向に沿って左右1対ずつ固定されている。架台フレーム20の後部20bのジャッキ基部31の上部には、各ジャッキ装置30の制御盤14が設けられている。また、架台フレーム20の上部には、工具収納架台15が設けられている。
各アーム32は、各ジャッキ基部31の長さ方向に沿って伸縮可能に各ジャッキ基部31に取り付けられている。各アーム32は、架台フレーム20を車両荷台2に設置したとき、伸縮することにより、車両荷台2の前後左右でそれぞれ先端を車両荷台2の左右方向外側または内側に位置付けることが可能である。
各脚部33は、発電機13の動力で駆動されるユニバーサルジャッキから成っている。各脚部33は、各アーム32の先端に取り付けられ、それぞれ独立して上下方向に伸縮可能となっている。各脚部33は、架台フレーム20を設置面と車両荷台2の高さ以上の高さとの間で昇降可能である。各脚部33は、自在継手を有し、設置面に対して下面を沿わせるよう下面の角度を調整可能である。
図3に示すように、ベース部材40は、2本のスライド材41と横材42と補強部材43とを有している。各スライド材41は、角柱状であって、それぞれ角筒材23の内部にスライド可能に設けられている。各スライド材41は、中央部から後部側にかけて上部に複数の止め穴41aを有している。角筒材23は、上部中央付近に位置決め穴23aを有している。位置決め穴23aおよび止め穴41aのいずれかに位置決めピン44を挿入することにより、角筒材23に対し各スライド材41を位置決めすることができる。
図2および図3に示すように、ベース部材40は、仮柱11の支持部45を有している。支持部45は、2本の柱46とL字形状部材47とを有している。各柱46は、横材42および補強部材43に垂直に固定されている。L字形状部材47は、各柱46の上端に架け渡すように固定されている。仮柱11は、2つの電柱取付バンド48によりL字形状部材47に取り付けられる。また、仮柱11は、2本の支持材49の上端で支持される。各支持材49は、下端が横材42の両端の取付部42aにそれぞれ取り付けられる。
横材42は、各スライド材41の同じ側の一端に垂直に固定されている。補強部材43は、横材42を架台フレーム20の一方の側部に沿って配置したとき各角筒材23に当接する位置で、両端が各スライド材41に垂直に固定されている。これにより、ベース部材40は、各アーム32と同一方向にスライドして支持部45を架台フレーム20の外側または内側に位置付け可能となっている。
横材42の両端には、それぞれベース用ジャッキ装置50が固定されている。ベース用ジャッキ装置50は、手動により上下方向にベース用脚部51を伸縮可能なネジ式のジャッキ装置である。
支持台24の後部側の梁部材26の上部には、ベース柱用押さえ部材61、連結柱用押さえ部材62およびサヤ管用押さえ部材63が取り付けられている。図12に示すように、ベース柱用押さえ部材61および連結柱用押さえ部材62は、それぞれ受け部64と押さえ部65とを有している。受け部64は、梁部材26に固定した取付部材64aに支軸64bにより回転可能に取り付けられている。支軸64bは梁部材26と同じ方向に伸びており、受け部64は上面が水平位置から後部方向に傾斜可能となっている。押さえ部65は、受け部64の上面に対し垂直をなし、受け部65の上に載せた仮柱部材の一端を押さえるようになっている。
押さえ部65には、ロック部材65aが支軸65bにより回転可能に取り付けられている。支軸65bは、支軸64bと同じ方向に伸びている。ロック部材65aは、支軸65bを中心として回転することにより、受け部64に載せた仮柱部材11aの一端と係合可能な係合部65cを上端に有している。これにより、ロック部材65aは、仮柱部材11aを押さえ部65に着脱可能に固定可能である。ロック部材65aおよび押さえ部65には、係合部65cを仮柱部材11aの一端と係合させた状態で固定可能なボールロックピン65dが着脱可能に貫通している。
ベース柱用押さえ部材61の受け部64は、ベース柱を載せたときベース柱が転がらないよう外側に開いた側面61aを両側に有している。連結柱用押さえ部材62は、連結柱を載せたとき連結柱が転がらないよう、連結柱の一端凹部に挿入可能な凸部62aを押さえ部65に有している。
サヤ管用押さえ部材63は、既設の電柱の元穴に挿入するためのサヤ管の一端を押さえるようになっている。
図6に示すように、電柱元穴建替用架線物仮移設工具10は、架台フレーム20を車両荷台2の上に設置して使用される。架台フレーム20の上に必要工具を積載する。必要工具は、例えば油圧式電柱切断工具などである。支持台24の上に仮柱部材11aを積載する。支持台24の上の仮柱部材11aは一端が押さえ部材62により押さえられ、ロック部材65aにより押さえ部材62に固定されるので、運搬中に仮柱部材11aの一端が飛び出すのを防ぎ、安全を図ることができる。
車両を運転して電柱建替え場所まで移動させたならば、図7に示すように、4本のアーム32を各ジャッキ基部31から伸ばし、それぞれの先端を車両荷台2の左右方向外側に位置付ける。次に、発電機13を稼働させて各脚部33を動力により下方向に伸ばし、架台フレーム20を車両荷台2から浮上させる。各脚部33は下面の角度を調整可能な自在継手を有するので、傾斜地であっても、鉛直方向に伸ばした状態で、下面を設置面に沿わせて安定させることができる。図8に示すように、浮上させた架台フレーム20の下方から外側に車両を移動させる。
図9に示すように、各脚部33を動力により縮めて、架台フレーム20を降下させ、架台フレーム20の上に積載した工具や支持台24の上に積載した仮柱部材11aなどの工具を降ろす。仮柱部材11aは、クレーンなどにより前部側の端部を吊り上げられる。このとき、押さえ部材62の受け部64の上面が後部方向に傾斜可能なため、仮柱部材11aを安定させて吊り上げやすい。ボールロックピン65dをロック部材65aおよび押さえ部65から外せば、係合部65cが仮柱部材11aの一端から外れ、仮柱部材11aを吊り上げることができる。こうして、仮柱部材11aを支持台24の上から降ろす。
さらに、各脚部33を動力により必要に応じて縮め、各アーム32を各ジャッキ基部31の位置まで縮める。架台フレーム20は、4本の脚部21aで支持される。図10に示すように、ベース部材40を手動で架台フレーム20の外側に伸ばす。次に、ベース用ジャッキ装置50のベース用脚部51を手動で伸ばし、ベース部材40を支持する。ベース部材40を架台フレーム20の外側に伸ばすことにより、耐転倒モーメントを確保し、耐転倒性を高めることができる。また、ベース用ジャッキ装置50により、ベース部材40の安定性を高めることができる。
図11に示すように、ベース部材40と反対側の2本のアーム32の各脚部33を動力により下方向に伸ばし、架台フレーム20を各脚部33で支持して水平に調整する。各脚部33は、それぞれ独立して伸縮可能なため、容易に水平調整が可能である。水平調整の完了後、ベース部材40の支持部45に仮柱11を取り付け、電柱建替え工事を行う。仮柱11は、複数の仮柱部材11aのベース柱および連結柱を直列に連結して組み立てる。ベース部材40の支持部45を利用して仮柱11を支持するため、地面に仮柱11の基礎用の穴を開ける必要がなく、容易かつ迅速に仮柱11を建てることができる。ベース部材40を架台フレーム20の外側に伸ばし、ベース部材40の支持部45に仮柱11を取り付けたときには、錘12によりバランスがとれるため、全体の安定化が図られる。
工事完了後は、逆の作業手順により架台フレーム20に使用後の工具を積載し、支持台24の上に仮柱部材11aを積載する。各脚部33を伸ばして架台フレーム20の下方に車両荷台2を移動させた後、各脚部33を縮めて架台フレーム20を車両荷台2に積載する。さらに、各アーム32を各ジャッキ基部31に対して縮める。こうして、電柱の建替え作業に必要な作業車両の台数を減らすとともに、電柱の建替えに要する作業時間を短縮することができる。
1 トラック
2 車両荷台
10 電柱元穴建替用架線物仮移設工具
11 仮柱
11a 仮柱部材
12 錘
13 発電機
20 架台フレーム
23 角筒材
24 支持台
30 ジャッキ装置
31 ジャッキ基部
32 アーム
33 脚部
40 ベース部材
41 スライド材
44 位置決めピン
45 支持部
50 ベース用ジャッキ装置
51 ベース用脚部
61 ベース柱用押さえ部材
62 連結柱用押さえ部材
63 サヤ管用押さえ部材
64 受け部
65 押さえ部
65a ロック部材

Claims (6)

  1. 既設の電柱を撤去して新しい電柱を建てるときに前記既設の電柱から取り外した架線を一時的に支持するために使用される仮柱を支持するための電柱元穴建替用架線物仮移設工具であって、
    架台フレームと4本のジャッキ装置とベース部材とを有し、
    前記架台フレームは車両荷台に設置可能な大きさを有し、
    各ジャッキ装置はジャッキ基部とアームと脚部とを有し、
    各ジャッキ基部は前記架台フレームに固定され、
    各アームは、前記架台フレームを前記車両荷台に設置したとき前記車両荷台の前後左右でそれぞれ先端を前記車両荷台の左右方向外側または内側に位置付けるよう伸縮可能に各ジャッキ基部に取り付けられ、
    各脚部は動力によりそれぞれ独立して上下方向に伸縮して前記架台フレームを設置面と前記車両荷台の高さ以上の高さとの間で昇降可能に各アームの前記先端に取り付けられ、
    前記ベース部材は前記仮柱の支持部を有して前記架台フレームに設けられていることを、
    特徴とする電柱元穴建替用架線物仮移設工具。
  2. 前記ベース部材は、各アームと同一方向にスライドして前記支持部を前記架台フレームの外側または内側に位置付け可能に前記架台フレームに設けられ、上下方向にベース用脚部を伸縮可能なベース用ジャッキ装置が前記ベース部材に設けられていることを、特徴とする請求項1記載の電柱元穴建替用架線物仮移設工具。
  3. 前記仮柱は複数の仮柱部材から構成され、前記架台フレームは前記仮柱部材の支持台を有することを特徴とする請求項1または2記載の電柱元穴建替用架線物仮移設工具。
  4. 前記架台フレームは複数の脚部を有し、前記ジャッキ装置および前記架台フレームの各脚部は設置面に対して下面を沿わせるよう前記下面の角度を調整可能な自在継手を有することを特徴とする請求項1、2または3記載の電柱元穴建替用架線物仮移設工具。
  5. 前記支持台に対し上面が後部方向に傾斜可能に設けられた、前記仮柱部材の一端を押さえるための押さえ部材と、前記仮柱部材を前記押さえ部材に着脱可能に固定するためのロック部材とを有することを、特徴とする請求項記載の電柱元穴建替用架線物仮移設工具。
  6. 前記架台フレームの前記ベース部材から離れた側に錘が固定されていることを、特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電柱元穴建替用架線物仮移設工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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