JP2012029359A - 電柱の建替工法および建替用工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】交換電柱BPよりも高さの低い短軸柱状工具11を設置する短軸柱状工具設置工程S1と、交換電柱BPから短軸柱状工具11に弱電線LWを移設する弱電線移設工程S2と、短軸柱状工具11の上端に、柱状の上部柱状部材12を取り付ける上部柱状部材設置工程S3と、交換電柱BPから上部柱状部材11に高圧線HWを移設する高圧線移設工程S4と、交換電柱BPを撤去し、新設電柱NPを設置する電柱交換工程S5と、新設電柱NPに上部柱状部材12から高圧線HWを移設する高圧線復帰工程S6と、上部柱状部材12を短軸柱状工具11から取り外す上部柱状部材撤去工程S7と、短軸柱状工具11から新設電柱NPに弱電線LWを移設する弱電線復帰工程S8と、を順に行う。
【選択図】図1
Description
弱電線LWが移設されると、電柱BPの上部に懸架されている送電・配電を行う電線や腕金等の設備が仮柱KPに移設される(図7(C))。なお、以下では、送電・配電を行う電線を高圧線HWといい、腕金等の設備を単に設備Sという。
また、仮柱KPには、通常、新設の電柱NPと同等のスペックを有するコンクリート柱が使用されているため、仮柱建設費用が嵩む。しかも、仮柱KPは既設の電柱BPと同等の高さがあるため、仮柱KPを設置してから撤去するまでの期間には、仮柱KPが高圧線HWと接触して地絡、短絡事故などが生じる可能性がある。
このため、かかる事態を防ぐために、電柱の建替作業では、仮柱KPを設置する前に、高圧線HWを保護する材料を設置する作業も必要となるし、建替作業の終了後には仮柱KPを撤去する作業も必要となるため、作業期間が長くなり、コストも余分に掛かる。
この技術では、以下の手順で元位置建替が行われる。
ついで、電線または通信線を保持した電柱建替工具をクレーンで吊下げて、電柱建替工具を交換電柱から取り外す。
そして、電柱建替工具をクレーンで吊下げている状態で、交換電柱を撤去して元位置に新しい電柱を設置する。
新しい電柱が設置されると、電柱建替工具を新しい電柱に取り付け、電柱建替工具から新しい電柱に電線または通信線を移設し、最後に、柱建替工具を新しい電柱から取り外せば、電柱の元位置建替を行うことができる。
しかし、既設の電柱を撤去する作業と新しい電柱を設置する作業(両方をあわせて電柱の建替作業という)を行うときには、電柱の撤去設置作業に使用するクレーンと、電柱建替工具を吊下げておくためのクレーンが必要である。
つまり、特許文献1の工法では、電柱の建替作業の際には、同時に2台のクレーンが必要となるので、クレーンを1台しか入れることができない場所では実施できず、採用できる場所等が限定されるという問題がある。
第1発明の電柱の建替工法は、高圧線と弱電線が張架された電柱を建て替える際に使用される工法であって、既設の電柱の近傍に、該電柱よりも高さの低い短軸柱状工具を設置する短軸柱状工具設置工程と、前記既設の電柱から、前記短軸柱状工具設置工程で設置された前記短軸柱状工具に弱電線を移設する弱電線移設工程と、前記短軸柱状工具の上端に、柱状の上部柱状部材を取り付ける上部柱状部材設置工程と、前記既設の電柱から、前記上部柱状部材設置工程で設置された前記上部柱状部材に高圧線を移設する高圧線移設工程と、前記高圧線移設工程の後、前記既設の電柱を撤去し、前記新しい電柱を設置する、電柱交換工程と、前記電柱交換工程で設置された前記新しい電柱に、前記上部柱状部材から高圧線を移設する高圧線復帰工程と、前記上部柱状部材から前記短軸柱状工具を取り外す上部柱状部材撤去工程と、前記短軸柱状工具から前記新しい電柱に弱電線を移設する弱電線復帰工程と、を順に行うことを特徴とする。
第2発明の電柱の建替工法は、第1発明において、前記上部柱状部材が、前記短軸柱状工具の上端から出没可能に設けられていることを特徴とする。
第3発明の電柱の建替工法は、第2発明において、前記短軸柱状工具は、前記短軸柱状工具の上端から前記上部柱状部材が出没する出没量を調整する調整機構を備えていることを特徴とする。
(建替用工具)
第4発明の建替用工具は、高圧線と弱電線が張架された電柱を建て替える際に、既設の電柱の近傍に設置して使用される工具であって、地面に立設される短軸柱状工具と、該短軸柱状工具の先端に、基端が着脱可能に取り付けられる柱状の上部柱状部材とからなり、前記短軸柱状工具は、該工具を既設の電柱の近傍に設置したときにおいて、既設の電柱における高圧線が設けられている高さよりも低く、既設の電柱における弱電線が設けられている高さよりも高くなるように設置し得る長さに形成されていることを特徴とする。
第5発明の建替用工具は、前記短軸柱状工具は、内部に、該短軸柱状工具の軸方向に沿って延びた中空空間を有しており、その軸端には、前記中空空間と外部との間を、該短軸柱状工具の軸方向に沿って貫通する貫通孔が形成されており、前記上部柱状部材は、前記短軸柱状工具の中空空間内に、該短軸柱状工具の貫通孔から出没可能に配置されており、前記短軸柱状工具に対する前記上部柱状部材の移動を固定解放する固定解放機構を備えていることを特徴とする。
第1発明によれば、高圧線を上部柱状部材に移設した状態で既設電柱の撤去と新しい電柱の設置を行うので、高圧線の移設作業(仮電柱への移設と新しい電柱への移設)と電柱の建替作業の両方を、クレーン等の作業車一台だけで行うことができる。よって、電柱の建替をする場所が狭くても、電柱の建替作業を実施することができる。また、弱電線の移設の際には、高圧線に比べて低い短軸柱状工具が設置されていればよいので、高圧線を養生する作業が不要になり作業工数や作業時間を短くすることができる。しかも、仮電柱として建替する電柱と同じ高さの電柱を使用する場合には、2回の停電が必要とされるが、1回の停電だけで高圧線の移設作業を完了することができるので、住民などへの負担を軽減できる。
第2発明によれば、短軸柱状工具の上端から上部柱状部材を出没させるだけで、高圧線を移設する準備を行うことができる。すると、上部柱状部材を短軸柱状工具と別体とし作業現場で組み立てる場合に比べて、高圧線の移設準備およびその後片づけを簡単かつ短時間で行うことができる。よって、電柱の建替作業をより短時間で実施することができる。
第3発明によれば、調整機構によって上部柱状部材の突出量を調整することができるから、様々な高さの電柱の建替に使用することができる。すると、電柱の高さにあわせた工具を複数用意する必要がないので、保持しておく工具数を少なくすることができ、保管費用などのコストを削減することができる。
(建替用工具)
第4発明によれば、短軸柱状工具の高さが高圧線に比べて低いので、短軸柱状工具だけが設置されている状態では、高圧線を養生しなくてもよい。しかも、短軸柱状工具だけを設置すれば、弱電線の移設作業を実施することができる。このため、上部柱状部材を設置するまでは、建替用工具と高圧線とが接触することがない。そして、高圧線の移設作業を1日で終了すれば、高圧線を養生する作業を省くことができるから、作業工数や作業時間を短くすることができる。また、短軸柱状工具は、高圧線の移設作業と電柱の建替作業の期間だけ高圧線からの荷重を支持すればよいので、短軸柱状工具の耐久性はそれ程高くする必要がない。よって、短軸柱状工具の強度を低下させることが可能となるので、短軸柱状工具を軽量化することができ、短軸柱状工具の搬送性や作業性を向上させることができる。
第5発明によれば、調整機構によって上部柱状部材の突出量を調整することができるから、様々な高さの電柱の建替に使用することができる。すると、電柱の高さにあわせた工具を複数用意する必要がないので、保持しておく工具数を少なくすることができ、保管費用などのコストを削減することができる。
本発明の電柱の建替工法は、既設の電柱を建て替える際に、停電させる時間を短くでき、しかも、省スペースの場所でも実施できるようにした工法である。
とくに、既設の電柱が設置されていた場所(元位置)に、新しい電柱を設置する工事(元位置建替工事)に適した工法である。
図3に示すように、本発明に使用される建替用工具10は、短軸柱状工具11と、上部柱状部材12とから構成されている。
例えば、常設の電柱としては到底使用できない、直径193〜216.3mm、肉厚3.2〜4.5mm程度の鋼管であっても、十分に短軸柱状工具11として使用することが可能である。すると、短軸柱状工具11を軽量化することができるので、短軸柱状工具11の搬送性や、地面に設置する作業の作業性を向上させることができる。
例えば、常設の電柱としては到底使用できない、直径183mm、肉厚2.8mm程度の鋼管であっても、上部柱状部材12として十分に使用することが可能である。すると、上部柱状部材12も軽量化することができるので、上部柱状部材12の搬送性や、短軸柱状工具11先端への着脱作業の作業性を向上させることができる。
この場合に、両者を固定する方法として種々の方法を採用できる。例えば、図3に示すように、上部柱状部材12の基端および短軸柱状工具11の先端に半径方向に沿った貫通孔11h,12hを両者に形成しておく。すると、両者に形成されている貫通孔11h,12hの位置をあわせて、両貫通孔11h,12hにボルト13などを挿入してボルト13の先端にナット13aを螺合させれば、両者の相対的な移動を固定することができる。つまり、上部柱状部材12を軸柱状工具11に固定することができるのである。
とくに、上部柱状部材12の基端に設けられる貫通孔12hを、その軸方向に沿って複数設けていれば、短軸柱状工具11の先端に設けられている貫通孔11hと合わせる貫通孔12hを調整すれば、上部柱状部材12の先端の高さを調整することも可能となる。
つぎに、上述した建替用工具10を使用した本発明の電柱の建替工法について説明する。
なお、以下では、既設の電柱、つまり交換される電柱を交換電柱BPといい、新しく設置される新しい電柱を新設電柱NPという。
なお、短軸柱状工具11の先端が上記のごとき高さとなるので、先端短軸柱状工具設置工程S1の作業中や、後述する弱電線移設工程S2の作業中、または、その前工程において、作業者等が高圧線HWと接触する可能性はないので、高圧線HWの養生は行わなくてもよい。
また、上述したように、短軸柱状工具11は軽量であるから、大型のクレーン等を使用しなくても設置することは可能である。
なお、短軸柱状工具11の上端に、弱電線LWを取り付けてはいけない領域(例えば、短軸柱状工具11と上部柱状部材12とを固定するための領域等)を示すマーカー11mを設けておけば、弱電線LWの移設作業者が誤った位置に弱電線LWを取り付けることを防ぐことができる(図3参照)。
かかる作業を実施する前には、まず、高圧線HWを停電させる。
上述したように、上部柱状部材12は軽量であるから、大型のクレーン等を使用しなくても上記位置まで吊り上げることができる。
なお、上部柱状部材12にアイボルト等を設けておけば、上部柱状部材12の吊り上げ作業が容易になる。
例えば、図1(C)に示すように、高圧線HWを束ねて玉掛けロープ等によって上部柱状部材12から吊り下げておくだけとしてもよい。この場合には、高圧線HWの移設作業も容易になり作業性も向上させることができる。
一方、腕金等の設備を全て移設する場合、腕金によって高圧線HWが支持されるので、高圧線HWと交換電柱BPとの距離や、高圧線HWと新設電柱NPと距離を十分に確保できるので、建替作業の作業性を向上させることができるので、好ましい。
このとき、高圧線HW等は上部柱状部材12に移設されているので、新設電柱NPの設置に、上部柱状部材12の取り付けや高圧線HW等に使用したクレーン等を使用することができる。
上部柱状部材設置工程S3から上部柱状部材撤去工程S7が終了するまでの時間は約4時間程度であるから、一日で、交換電柱BPを新設電柱NPに建て替える作業と高圧線HWを新設電柱NPに設置する作業までが完了する。
よって、電柱の建替をする場所が狭くても、電柱の建替作業を実施することができる。
なお、建替用工具10は、上述したように、短軸用工具11と上部柱状部材12とを別体で設けて現場で組み立てるようにしてもよいが、図4のような構造としてもよい。
なお、上述した建替用工具10と共通する構成を有する部分は、適宜説明を割愛する。
なお、この短軸柱状工具11の上端には、その半径方向に沿って、短軸柱状工具11の壁面を貫通する貫通孔である固定用孔11hが形成されている。
このため、上部柱状部材12は、その一端(図4では上端、以下、単に上端という)を支持して上下(短軸柱状工具11の軸方向)に移動させれば、短軸柱状工具11の上端から出没させることができるのである(図4(A))。
また、上部柱状部材12が完全に短軸柱状工具11の中空空間内に入ってしまうようにしてもよい。この場合でも、上部柱状部材12の上端にアイボルト等の部材を設けておけば、短軸柱状工具11内から上部柱状部材12を吊り出すことができる。
すると、一つの建替用工具10でも、様々な高さの電柱の建替に使用することができるから、電柱の高さにあわせた工具を複数用意する必要がない。よって、保持しておく工具数を少なくすることができ、保管費用などのコストを削減することができる。
図5に示すように、短軸柱状工具11に、固定用孔11hに対して中心軸周りの位置を90度ズラし、かつ、固定用孔11hに対して軸方向の位置をズラした固定用孔11cを設ける。また、上部柱状部材12に、貫通孔12hに対して中心軸周りの位置を90度ズラし、かつ、貫通孔12hに対して軸方向の位置をズラした貫通孔12cを設ける。そして、貫通孔12cは、貫通孔12hと貫通孔12cとの軸方向の距離が、固定用孔11hにおける固定用孔11hと固定用孔11cとの軸方向の距離と同じになるように調整する。すると、固定用孔11hと貫通孔12hの位置を合わせれば、固定用孔11cと貫通孔12cの位置も一致するので、固定用孔11hと貫通孔12hにボルト13 を挿通させるとともに、固定用孔11cと貫通孔12cにもボルト13Bを挿通させれば、より強固に、短軸柱状工具11と上部柱状部材12を固定することができる(図5(B))。
なお、上述したように、貫通孔12hを上部柱状部材12の軸方向に沿って複数設ける場合には、貫通孔12cも上部柱状部材12の軸方向に沿って複数設けるのはいうまでもない。
具体的には、短軸柱状工具11の上端であって、固定用孔11hに対して中心軸周りの位置が90度ずれた位置に、位置決め溝11dを設ける。なお、固定用孔11hは、位置決め溝11dまでの距離(軸方向の距離)が、軸方向における固定用孔11hから固定用孔11cまで距離と同じ長さになるように形成する。
すると、上部柱状部材12の基端を短軸柱状工具11の出没口から挿入したときに、または、上部柱状部材12を短軸柱状工具11の出没口から出没させたときに、上部柱状部材12の貫通孔12cにボルト13Bを通しておけば、ボルト13Bを位置決め溝11dに支持させることができ、上部柱状部材12の移動を固定することができる。しかも、ボルト13Bが位置決め溝11dに入った状態となるように上部柱状部材12を配置すれば、固定用孔11hと貫通孔12hの位置が一致するから、ボルト13の挿通が簡単にできる。
よって、固定用孔11hと貫通孔12hとの位置決めを簡単に行うことができるし、上部柱状部材12と短軸柱状工具11との固定も容易になる。
具体的には、上部柱状部材12の先端からの距離が、所望の突出量と同じ長さになる位置の貫通孔12cにボルト13Bを挿入しておけば、ボルト13Bを位置決め溝11dに支持させるだけで、所望の突出量となった状態で上部柱状部材12の移動を固定することができる。しかも、固定用孔11hと貫通孔12hの位置、および、固定用孔11cと貫通孔12cの位置がいずれも一致した状態となるので、固定用孔11hと貫通孔12h、および、固定用孔11cと貫通孔12c、の両方にボルトを挿通させる作業を容易にすることができる。
例えば、図4に示すように、短軸柱状工具11を、地面Gに基端が埋設される中空な下部部材11aと、下部部材11aの中空な空間に配設され下部部材11aの上端から出没可能にもうけられた上部部材11bとから構成してもよい。この場合には、短軸柱状工具11の長さを短くできるので、短軸柱状工具11の運搬や保管が容易になるという利点が得られる。そして、下部部材11aと上部部材11bとを有する短軸柱状工具11においても、上述した短軸柱状工具11と上部柱状部材12とを固定する機構や、上部柱状部材12の出没量を調整する機構と同等の機構を設けておけば、短軸柱状工具11の高さを自在に調整することが可能となる。
とくに、上部柱状部材12が上部部材11b内に収容でき、また、上部柱状部材12を内部に収容した上部部材11bを下部部材11aがその内部に収容できるようにしておけば、建替用工具10の長さの調整がより自在になるし、作業現場の近くに、上部柱状部材12を仮置きしておく場所が不要になるという利点も得られる。
11 短軸柱状工具
12 上部柱状部材
BP 交換電柱(既設の電柱)
NP 新設電柱(新しい電柱)
HW 高圧線
LW 弱電線
Claims (5)
- 高圧線と弱電線が張架された電柱を建て替える際に使用される工法であって、
既設の電柱の近傍に、該電柱よりも高さの低い短軸柱状工具を設置する短軸柱状工具設置工程と、
前記既設の電柱から、前記短軸柱状工具設置工程で設置された前記短軸柱状工具に弱電線を移設する弱電線移設工程と、
前記短軸柱状工具の上端に、柱状の上部柱状部材を取り付ける上部柱状部材設置工程と、
前記既設の電柱から、前記上部柱状部材設置工程で設置された前記上部柱状部材に高圧線を移設する高圧線移設工程と、
前記高圧線移設工程の後、前記既設の電柱を撤去し、前記新しい電柱を設置する、電柱交換工程と、
前記電柱交換工程で設置された前記新しい電柱に、前記上部柱状部材から高圧線を移設する高圧線復帰工程と、
前記上部柱状部材から前記短軸柱状工具を取り外す上部柱状部材撤去工程と、
前記短軸柱状工具から前記新しい電柱に弱電線を移設する弱電線復帰工程と、を順に行う
ことを特徴とする電柱の建替工法。 - 前記上部柱状部材が、
前記短軸柱状工具の上端から出没可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の電柱の建替工法。 - 前記短軸柱状工具は、
前記短軸柱状工具の上端から前記上部柱状部材が出没する出没量を調整する調整機構を備えている
ことを特徴とする請求項2記載の電柱の建替工法。 - 高圧線と弱電線が張架された電柱を建て替える際に、既設の電柱の近傍に設置して使用される工具であって、
地面に立設される短軸柱状工具と、
該短軸柱状工具の先端に、基端が着脱可能に取り付けられる柱状の上部柱状部材とからなり、
前記短軸柱状工具は、
該工具を既設の電柱の近傍に設置したときにおいて、既設の電柱における高圧線が設けられている高さよりも低く、既設の電柱における弱電線が設けられている高さよりも高くなるように設置し得る長さに形成されている
ことを特徴とする建替用工具。 - 前記短軸柱状工具は、
内部に、該短軸柱状工具の軸方向に沿って延びた中空空間を有しており、
その軸端には、前記中空空間と外部との間を、該短軸柱状工具の軸方向に沿って貫通する貫通孔が形成されており、
前記上部柱状部材は、
前記短軸柱状工具の中空空間内に、該短軸柱状工具の貫通孔から出没可能に配置されており、
前記短軸柱状工具に対する前記上部柱状部材の移動を固定解放する固定解放機構を備えている
ことを特徴とする請求項4記載の建替用工具。
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