JP2019201515A - 電柱元穴建替用装置、電柱元穴建替作業用車両および電柱元穴建替工法 - Google Patents

電柱元穴建替用装置、電柱元穴建替作業用車両および電柱元穴建替工法 Download PDF

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Abstract

【課題】電柱元穴での建て替え作業に必要な作業用車両の台数を減らすことができ、電柱元穴での建て替えに要する作業時間を短縮することができる電柱元穴建替用装置、電柱元穴建替作業用車両および電柱元穴建替工法を提供する。【解決手段】電柱元穴建替作業用車両12が、車両本体31と支持アーム32とを有し、仮柱本体11を運搬可能かつ、鉛直方向に立ち上がって設置された仮柱本体11を支持可能に設けられている。支持アーム32は、先端部44が仮柱本体11を把持可能に設けられ、後端が左右に回転可能かつ上下方向に回転可能に、車両本体31に取り付けられている。支持アーム32は、その伸長方向に沿って伸縮可能であり、先端部44が、仮柱本体11に対して垂直かつ水平な第1の軸44a、および、仮柱本体11の伸長方向に沿った第2の軸44bを中心として、仮柱本体11を回転可能に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、電柱元穴建替用装置、電柱元穴建替作業用車両および電柱元穴建替工法に関する。
既存の電柱を建て替える際、新しい電柱を建てる土地を確保できない場合などには、既存の電柱の位置に新しい電柱を建てることが行われている。このような既存の電柱の位置に新しい電柱を立てる方法として、従来、支持アームを他端で既設の電柱に水平に取り付け、既設の電柱から架線を取り外して支持アームに移設した後、既設の電柱に並べて支持台に仮柱本体を立て、支持台に支持用錘を載せ、その後、支持アームの一端を仮柱本体に固定し、支持アームの他端を既設の電柱から取り外した後、既設の電柱を撤去してその同じ場所に新しい電柱を立て、その後、支持アームから架線を取り外して新しい電柱に移設した後、支持アーム、支持用錘、仮柱本体および支持台を撤去する電柱元穴建替方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、既設の電柱の近傍に、その電柱よりも高さの低い短軸柱状工具を設置し、既設の電柱から短軸柱状工具に弱電線を移設し、さらに短軸柱状工具の上端に柱状の上部柱状部材を取り付け、既設の電柱から上部柱状部材に高圧線を移設し、その後、既設の電柱を撤去して新しい電柱を設置し、新しい電柱に上部柱状部材から高圧線を、短軸柱状工具から弱電線を移設し、上部柱状部材および短軸柱状工具をそれぞれ取り外す電柱の建替工法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第5527864号公報 特許第5591001号公報
特許文献1に記載の電柱元穴建替方法によれば、大型重機が入れない比較的狭い場所でも、撤去する電柱と同じ位置に新しい電柱を建てることができ、電柱元穴での建て替えに要する作業時間を短縮することができる。しかし、特許文献1に記載の電柱元穴建替方法では、既存の電柱または新しい電柱に並べて立てられた仮柱本体を支持するために、仮柱本体の支持台に支持用錘を載せる必要があり、その支持用錘の運搬や支持台への積載、支持台からの撤去などのための作業車両が必要となる。これに関し、比較的狭い場所で電柱の建て替えを行う場合には、通行の邪魔になったり、騒音が大きくなったりするのを防ぐために、現場に出入りする車両の台数をできるだけ減らしたいという要望があった。
また、特許文献2に記載の電柱の建替工法では、既設の電柱の近傍に短軸柱状工具を設置する際、短軸柱状工具の基端を地面に埋設するため、その穴を掘る作業が必要となり、作業時間が長くなってしまうという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、電柱元穴での建て替え作業に必要な作業用車両の台数を減らすことができ、電柱元穴での建て替えに要する作業時間を短縮することができる電柱元穴建替用装置、電柱元穴建替作業用車両および電柱元穴建替工法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電柱元穴建替用装置は、既設の電柱を撤去して、同じ位置に新しい電柱を建てるときに使用される電柱元穴建替用装置であって、作業用車両と、前記既設の電柱または前記新しい電柱に並べて、鉛直方向に立ち上がって設置可能に設けられた仮柱本体と、先端部が前記仮柱本体を把持可能に設けられ、後端が鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に前記作業用車両に取り付けられた支持アームとを有し、前記支持アームは、その伸長方向に沿って伸縮可能であり、前記先端部が、把持した前記仮柱本体に対して垂直かつ水平な第1の軸、および、把持した前記仮柱本体の伸長方向に沿った第2の軸を中心として、把持した前記仮柱本体を回転可能に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る電柱元穴建替工法は、本発明に係る電柱元穴建替用装置を使用して、既設の電柱を撤去して、同じ位置に新しい電柱を建てるための電柱元穴建替工法であって、前記既設の電柱の近傍まで前記仮柱本体を搬入し、前記既設の電柱に並べて前記仮柱本体を立て、その仮柱本体を前記支持アームおよび前記作業用車両で支持する仮柱設置工程と、前記既設の電柱から架線を取り外して前記仮柱本体に移設する架線移設工程と、前記既設の電柱を撤去する電柱撤去工程と、前記既設の電柱と同じ場所に前記新しい電柱を立てる電柱新設工程と、前記仮柱本体から前記架線を取り外して前記新しい電柱に移設する架線取付移動工程と、前記仮柱本体を撤去する仮柱撤去工程とを、有することを特徴とする。
本発明に係る電柱元穴建替用装置および電柱元穴建替工法は、作業用車両を、仮柱本体を設置する位置の近傍に駐車し、支持アームで容易に仮柱本体を設置して支持することができる。このとき、支持アームが、鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に作業用車両に取り付けられており、また、その伸長方向に沿って伸縮可能であるため、支持アームの先端部で把持した仮柱本体を、作業用車両近傍の所望の位置に容易に移動することができる。また、仮柱本体を把持した先端部が、仮柱本体に対して垂直かつ水平な第1の軸を中心として仮柱本体を回転可能であるため、仮柱本体を鉛直面内で回転させて、仮柱本体を鉛直方向に立ち上げることができる。さらに、仮柱本体を把持した先端部が、仮柱本体の伸長方向に沿った第2の軸を中心として仮柱本体を回転可能であるため、仮柱本体の設置位置を容易に微調整することができる。こうして、支持アームおよび作業用車両により、仮柱本体を鉛直方向に立ち上げた状態で、所望の設置位置に設置して支持することができる。
本発明に係る電柱元穴建替用装置および電柱元穴建替工法は、支持アームおよび作業用車両により仮柱本体を立てた状態で支持することができるため、仮柱本体を支持するための錘が不要である。このため、その錘の運搬や設置、撤去などのための車両が不要であり、現場に出入りする車両の台数を減らすことができる。また、支持アームおよび作業用車両を利用して仮柱本体を支持して立てるため、地面に仮柱本体の基礎用の穴を開ける必要がなく、容易かつ迅速に仮柱本体を立てることができる。このため、埋設物損傷リスクおよび用地交渉を伴う新たな建柱穴を必要としない。また、電柱元穴での建て替えに要する作業時間を短縮することができ、当日建設および当日撤去が可能である。
本発明に係る電柱元穴建替用装置および電柱元穴建替工法は、仮柱本体を把持した先端部を、第2の軸を中心として回転させて、仮柱本体を作業用車両に近づけて設置することができる。これにより、支持アームおよび作業用車両で仮柱本体を支持するときの安定性を高めることができ、より安全に電柱建替作業を行うことができる。
本発明に係る電柱元穴建替用装置および電柱元穴建替工法は、支持アームの先端部が、仮柱本体の重心位置より上部側で、仮柱本体を把持することが好ましい。この場合、支持アームを動かして、先端部で把持した仮柱本体を浮かせることにより、第1の軸を中心として仮柱本体が回転し、仮柱本体を鉛直方向に伸びた状態にすることができる。これにより、鉛直方向に伸びた状態で仮柱本体を安定して移動させることができる。また、これにより、狭いスペースでも容易かつ安全に仮柱本体の設置および撤去を行うことができる。また、仮柱本体を鉛直方向に立ち上げた状態に容易に設置することができ、さらに作業時間を短縮することができる。
本発明に係る電柱元穴建替用装置および電柱元穴建替工法で、支持アームは、仮柱本体を作業用車両に積載した積載位置と、設置位置とに位置付け可能であり、作業用車両は、仮柱本体を運搬可能であることが好ましい。この場合、作業用車両で仮柱本体の搬入および搬出、並びに、支持アームで仮柱本体の設置および撤去を行うことができるため、クレーン等の大型重機を使用することなく、電柱の建て替えを行うことができる。このため、大型重機が入れない比較的狭い場所でも、撤去する電柱と同じ位置に新しい電柱を建てることができる。
本発明に係る電柱元穴建替用装置で、前記支持アームは、油圧により、伸縮および前記第2の軸を中心とした回転を行うよう構成されていることが好ましい。この場合、作業用車両のエンジンの動力を利用することができ、作業者の労力を軽減することができる。
本発明に係る電柱元穴建替用装置は、上方支持部を有し、前記作業用車両は、クレーン付きのトラックから成り、前記クレーンは、後端が鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に設けられたブームを有し、前記上方支持部は、前記仮柱本体が鉛直方向に立ち上がった状態で設置されたとき、前記仮柱本体の上部を支持するよう前記ブームの先端部に取り付けられていることが好ましい。この場合、鉛直方向に伸びた状態で設置された仮柱本体の上部を上方支持部で支持することにより、電柱立替作業中に仮柱本体が左右に振れるのを防ぐことができ、仮柱本体の転倒を防止することができる。なお、作業用車両は、市販のクレーン付きのトラックから成っていてもよい。
本発明に係る電柱元穴建替用装置で、前記仮柱本体は、径が異なる複数の円筒部材を有し、径の大きい円筒部材の内側に径の小さい円筒部材を順次挿入して入れ子状に構成され、各円筒部材を互いにスライドさせて伸縮可能に設けられていてもよい。この場合、仮柱本体を縮めることにより、嵩張らず、容易に運搬することができる。また、各円筒部材を互いにスライドさせて伸ばすことにより、仮柱本体を組み立てることができるため、比較的狭いスペースで仮柱本体を立てる作業を行うことができる。また、仮柱本体を撤去するときも、狭いスペースで作業を行うことができる。使用しないときにも、狭いスペースに保管することができる。
また、この場合、前記仮柱本体は、互いにスライド可能な円筒部材のうち径が大きい方の円筒部材の内面上部に、長さ方向に沿って伸びるよう設けられた案内溝と、径が小さい方の円筒部材の外面下部に、前記径が大きい方の円筒部材に対して相対的にスライドさせて伸ばすとき、前記案内溝に挿入可能に設けられた凸部と、前記案内溝に前記凸部を挿入した状態で、前記径が大きい方の円筒部材と前記径が小さい方の円筒部材とを直径方向に貫通するよう設けられた貫通孔と、その貫通孔に挿入して、前記径が大きい方の円筒部材と前記径が小さい方の円筒部材とを伸びた状態で固定可能に設けられた接続ピンとを、有していてもよい。この場合、各円筒部材を互いにスライドさせて伸ばし、案内溝に凸部を挿入し、貫通孔に接続ピンを挿入して固定することにより、容易に仮柱本体を伸ばした状態に固定することができる。
本発明に係る電柱元穴建替用装置で、前記仮柱本体は、下端に自在継手を介して取り付けられた、平坦な接地面を有する接地部を有していてもよい。この場合、傾斜地であっても、仮柱本体を鉛直に伸ばした状態で、接地面で地面に設置することができる。このため、安定した状態で仮柱本体を設置することができる。
本発明に係る電柱元穴建替作業用車両は、本発明に係る電柱元穴建替用装置の、前記支持アームや前記上方支持部が取り付けられた前記作業用車両から成り、前記既設の電柱を前記新しい電柱に建て替える間、前記既設の電柱または前記新しい電柱に並べて鉛直方向に立ち上がって設置された前記仮柱本体を支持可能に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る電柱元穴建替作業用車両は、仮柱本体を立てた状態で支持することができるため、仮柱本体を支持するための錘を不要にすることができる。このため、その錘の運搬や設置、撤去などのための車両が不要であり、現場に出入りする車両の台数を減らすことができる。また、仮柱本体を支持して立てるため、地面に仮柱本体の基礎用の穴を開ける必要がなく、容易かつ迅速に仮柱本体を立てることができる。このため、電柱元穴での建て替えに要する作業時間を短縮することができ、当日建設および当日撤去が可能である。
本発明に係る電柱元穴建替作業用車両は、仮柱本体を運搬可能であることが好ましい。この場合、仮柱本体の運搬、設置および支持を行うことができるため、既設の電柱を撤去して同じ位置に新しい電柱を建てる際、クレーン等の大型重機を不要とすることができる。このため、大型重機が入れない比較的狭い場所でも、撤去する電柱と同じ位置に新しい電柱を建てることができる。
本発明によれば、電柱元穴での建て替え作業に必要な作業用車両の台数を減らすことができ、電柱元穴での建て替えに要する作業時間を短縮することができる電柱元穴建替用装置、電柱元穴建替作業用車両および電柱元穴建替工法を提供することができる。
本発明の実施の形態の電柱元穴建替用装置を示す(a)側面図、(b)斜視図である。 図1に示す電柱元穴建替用装置の仮柱本体の、(a)伸ばした状態の正面図、(b)縮めた状態の正面図である。 図2に示す仮柱本体の(a)案内板の平面図、(b)各円筒部材の接続部分の正面図、(c)側面図である。 図1に示す電柱元穴建替用装置の、支持アームにより仮柱本体を設置位置に設置した状態を示す(a)背面図、(b)斜視図である。 図1に示す電柱元穴建替用装置の支持アームを示す(a)上方からの斜視図、(b)下方からの斜視図である。 図1に示す電柱元穴建替用装置の、支持アームの先端部により仮柱本体を把持した状態を示す側面図である。 図1に示す電柱元穴建替用装置の、支持アームの先端部により、把持した仮柱本体を(a)右方向、(b)左方向に回転した状態を示す斜視図である。 図1に示す電柱元穴建替用装置の上方支持部の(a)閉じた状態の斜視図、(b)開いた状態の斜視図、(c)上方に回転して格納された状態の斜視図である。 本発明の実施の形態の電柱元穴建替工法を示す(a)電柱元穴建替作業用車両を駐車した状態の側面図、(b)ブームおよび仮柱本体を起こした状態の側面図である。 本発明の実施の形態の電柱元穴建替工法を示す(a)仮柱本体を浮かせた状態の側面図、(b)ブームおよび仮柱本体を旋回させた状態を示す背面図、(b)仮柱本体を上下方向に回転させた状態の背面図、(d)支持アームを伸縮させた状態の背面図である。 本発明の実施の形態の電柱元穴建替工法を示す(a)仮柱本体を左右に回転させた状態の背面図、(b)仮柱本体を設置位置に設置した状態の背面図である。 本発明の実施の形態の電柱元穴建替工法を示す(a)仮柱本体を鉛直上方に伸ばした状態の背面図、(b)仮柱本体を支持アームおよび上方支持部で支持した状態の背面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図12は、本発明の実施の形態の電柱元穴建替用装置、電柱元穴建替作業用車両および電柱元穴建替工法を示している。
図1に示すように、電柱元穴建替用装置10は、既設の電柱を撤去して、同じ位置に新しい電柱を建てるときに使用される電柱元穴建替用装置10であって、仮柱本体11と電柱元穴建替作業用車両12とを有している。
図2に示すように、仮柱本体11は、径が異なる複数の円筒部材21a,21b,21cを有し、径の大きい円筒部材21a,21bの内側に、それぞれ径の小さい円筒部材21b,21cを順次挿入して入れ子状に構成され、各円筒部材21a,21b,21cを互いにスライドさせて伸縮可能に設けられている。図2に示す具体的な一例では、仮柱本体11は、径が異なる3つの円筒部材21a,21b,21cを有し、最も径が大きい円筒部材21aの内側に2番目に径が大きい円筒部材21bを入れ、2番目に径が大きい円筒部材21bの内側に最も径が小さい円筒部材21cを入れて、互いに伸縮可能に構成されている。仮柱本体11は、最も径が大きい円筒部材21aの一端を下にし、他端側に向かって他の円筒部材21b,21cを伸ばすことにより、鉛直方向に立ち上がって設置可能になっている。
図3に示すように、仮柱本体11は、内側に他の円筒部材21b,21c(図3では、円筒部材21bについて示す)を入れた円筒部材21a,21b(図3では、円筒部材21aについて示す)の内面上部に、その内面に沿って、互いに向かい合わせて貼り付けられた1対の円弧状の案内板22を有している。以下では、図3の説明の際には、円筒部材21aと21bとの接続部分について記載する。なお、円筒部材21bと21cとの接続部分でも同様の構成を有している。
図3に示すように、各案内板22は、上縁が円筒部材21aの上縁に沿い、1対の側縁が円筒部材21aの長さ方向に沿って伸びるよう設けられている。各案内板22は、各側縁が、対向する案内板22の隣り合う側縁との間に、所定の間隔を開けて取り付けられている。また、各案内板22は、下縁が円筒部材21aの下方に向かって、山状に突出するよう設けられ、その突出部の先端が滑らかな曲線状に形成されている。仮柱本体11は、各案内板22の各側縁の間の間隔が、それぞれ円筒部材21aの長さ方向に沿って伸びるよう設けられた案内溝23を成している。
また、仮柱本体11は、円筒部材21aの内側に入れられた円筒部材21bの外面下部に、各案内溝23に挿入可能に設けられた1対の凸部24を有している。これにより、仮柱本体11は、各円筒部材21a,21b,21cを相対的にスライドさせて伸ばすとき、各凸部24が各案内溝23に挿入されるよう構成されている。
また、図3に示すように、仮柱本体11は、各案内溝23に各凸部24を挿入した状態で、径が大きい方の円筒部材21aと径が小さい方の円筒部材21bとが重なった位置で、各円筒部材21a,21bを直径方向に貫通するよう各円筒部材21a,21bに設けられた1対の貫通孔25を有している。図2に示すように、仮柱本体11は、円筒部材21aと21b,21bと21cの貫通孔25が重なったとき、各貫通孔25に挿入して、各円筒部材21a,21b,21cを伸びた状態で固定可能に設けられた1対の接続ピン26を有している。
また、図3に示すように、仮柱本体11は、各円筒部材21a,21b,21cが伸びた状態のとき、内側の円筒部材21bの下端の下を通るよう、外側の円筒部材21aに設けられた支持孔27を有している。図2に示すように、仮柱本体11は、支持孔27に挿入して、内側の円筒部材21b,21cが落下しないよう支持する1対の支持ピン28を有している。また、仮柱本体11は、最も径が大きい円筒部材21aの下端に、自在継手29を介して接地部30が取り付けられている。接地部30は、下方に向いた平坦な接地面を有している。
図1に示すように、電柱元穴建替作業用車両12は、車両本体31と支持アーム32と上方支持部33とを有している。車両本体31は、市販のクレーン付きのトラックから成り、クレーンは、後端が鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に設けられたブーム35を有している。
図4に示すように、支持アーム32は、後端が、車両本体31のブーム35の末端の取付位置付近に、鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に取り付けられている。具体的な一例では、支持アーム32は、後端がブーム35の回転台に取り付けられており、ブーム35と共に左右に回転可能になっている。
図4および図5に示すように、支持アーム32は、矩形の筒状のアーム本体41と、アーム本体41の内部に挿入されて、アーム本体41の伸長方向に沿ってスライド可能に設けられた伸縮アーム42と、アーム本体41と伸縮アーム42とを連結し、アーム本体41に対して伸縮アーム42を油圧でスライド可能に設けられた油圧シリンダー43とを有している。支持アーム32は、油圧シリンダー43で、アーム本体41に対して伸縮アーム42をスライドさせることにより、その伸長方向に沿って伸縮可能になっている。また、支持アーム32は、油圧シリンダー43により、アーム本体41に対して伸縮アーム42を所望の位置で保持し、長さを調節可能になっている。
図4乃至図6に示すように、支持アーム32は、伸縮アーム42の先端に先端部44を有している。先端部44は、仮柱本体11をその伸長方向にスライド可能に把持するよう設けられている。また、先端部44は、やや幅が広い円環状を成し、仮柱本体11の最も径が大きい円筒部材21aを把持するようになっている。先端部44は、1対の半円環状の部材の端部同士を、それぞれ軸材で連結して形成されている。先端部44は、一方の軸材が着脱可能であり、他方の軸材を中心として半円環状の各部材を相対的に回転させることにより、開閉可能になっている。こうして、先端部44は、内側に仮柱本体11を入れて把持可能になっている。また、先端部44は、仮柱本体11の重心位置より上部側で、仮柱本体11を把持するようになっている。
先端部44は、伸縮アーム42の先端に、把持した仮柱本体11に対して垂直かつ水平な第1の軸44aを中心として、把持した仮柱本体11を回転可能に取り付けられている。また、図4乃至図7に示すように、先端部44は、把持した仮柱本体11の伸長方向に沿った第2の軸44bを中心として、把持した仮柱本体11を回転可能に構成されている。図7に示す一例では、鉛直に伸びる仮柱本体11を、水平面内で左右に回転可能になっている。先端部44は、第2の軸44bを中心とした回転を油圧で行うよう、油圧回転駆動装置44cを有している。先端部44は、油圧回転駆動装置44cにより、伸縮アーム42の先端に対して、第2の軸44bを中心として所望の角度に回転可能になっている。
図8に示すように、上方支持部33は、円環状を成し、車両本体31のブーム35の先端に取り付けられている。上方支持部33は、仮柱本体11の最も径が小さい円筒部材21cの先端部を把持するようになっている。上方支持部33は、水平軸を中心として、円環を含む平面が上下方向に回転するよう取り付けられている。図8(c)に示すように、上方支持部33は、上方に回転して格納されるようになっている。図8(a)および(b)に示すように、上方支持部33は、半円環状の部材の端部同士を、それぞれ軸材で連結して形成されている。上方支持部33は、一方の軸材が着脱可能であり、他方の軸材を中心として半円環状の各部材を相対的に回転させることにより、開閉可能になっている。こうして、上方支持部33は、内側に仮柱本体11を入れて固定可能になっている。
電柱元穴建替作業用車両12は、支持アーム32の先端部44で仮柱本体11を把持した状態で、図1に示す、仮柱本体11を積載した積載位置と、図4および図7に示す、仮柱本体11を近傍の地面に設置した設置位置とに位置付け可能に構成されている。また、電柱元穴建替作業用車両12は、仮柱本体11を設置位置に位置付けて伸ばしたとき、車両本体31のブーム35を伸ばして、上方支持部33を最も径が小さい円筒部材21cの先端部に固定可能に構成されている。このように、電柱元穴建替作業用車両12は、仮柱本体11を伸ばした状態で、支持アーム32および上方支持部33により、設置位置で支持可能になっている。また、電柱元穴建替作業用車両12は、仮柱本体11を積載位置に位置付けることにより、仮柱本体11を運搬可能になっている。
本発明の実施の形態の電柱元穴建替工法は、電柱元穴建替用装置10を使用して好適に実施される。本発明の実施の形態の電柱元穴建替工法では、まず、既設の電柱に仮設用アームを取り付け、既設の電柱の低圧線や通信線を仮設用アームに移設しておく。次に、仮柱本体11を積載位置に積載した電柱元穴建替作業用車両12を、既設の電柱の近傍に移動して駐車し、アウトリガー31aを出して車両本体31を支持する(図9(a)参照)。車両本体31を支持後、仮柱本体11を把持した支持アーム32と、ブーム35とを起こす(図9(b)参照)。
次に、仮柱本体11の下端部を車両本体31から外して、仮柱本体11を浮かせる。このとき、先端部44が、仮柱本体11の重心位置より上部側で仮柱本体11を把持しているため、第1の軸44aを中心として仮柱本体11が回転し、仮柱本体11を鉛直方向に伸びた状態にすることができる(図10(a)参照)。この状態で、支持アーム32を、ブーム35と共に、鉛直方向の軸を中心として左右に旋回させ(図10(b)参照)、水平方向の軸を中心として上下方向に回転させ(図10(c)参照)、さらに、支持アーム32を、油圧シリンダー43により、その伸長方向に沿って伸縮させて(図10(d)参照)、既設の電柱に並ぶ所望の位置に、仮柱本体11を移動させる。このように、鉛直方向に伸びた状態で仮柱本体11を移動させるため、狭いスペースでも容易かつ安全に仮柱本体11を移動させることができる。
次に、支持アーム32の先端部44を、油圧回転駆動装置44cにより、第2の軸44bを中心として左右に回転させて、仮柱本体11を車両本体31にできるだけ近づけると共に、仮柱本体11の設置位置を微調整し(図11(a)参照)、仮柱本体11を地面に設置する(図11(b)参照)。このとき、自在継手29により、傾斜地であっても、仮柱本体11を鉛直に立てた状態で、接地部30で地面に設置することができる。また、仮柱本体11を車両本体31にできるだけ近づけて設置することにより、支持アーム32および車両本体31で仮柱本体11を支持するときの安定性を高めることができる。こうして、仮柱本体11を設置位置に設置することができる。また、仮柱本体11を移動させる間、ブーム35を起こして、立ち上げた状態にしておくため、ブーム35の先端が電線や建築物などに接触するのを防ぐことができ、安全に作業を進めることができる。
仮柱本体11を設置した後、車両本体31のブーム35を起こして伸ばし、高所作業車などを利用して、車両本体31のクレーンのフック36を仮柱本体11の上端に引っ掛け、仮柱本体11を鉛直上方に伸ばす。このとき、各円筒部材21a,21b,21cを互いにスライドさせることにより、各案内溝23に各凸部24が挿入される。また、互いにスライドする各円筒部材21a,21b,21cの貫通孔25が重なったとき、各貫通孔25に各接続ピン26を、各支持孔27に各支持ピン28を挿入して固定することにより、容易に仮柱本体11を伸ばした状態に固定することができる(図12(a)参照)。
仮柱本体11を伸ばした状態で、高所作業車などを利用して、上方支持部33を、仮柱本体11の上端の最も径が小さい円筒部材21cの先端部に固定する。これにより、支持アーム32および上方支持部33で、仮柱本体11を鉛直方向に伸びた状態で支持することができ、仮柱本体11が左右に振れるのを防ぎ、仮柱本体11の転倒を防止することができる(図12(b)参照)。こうして、電柱元穴建替作業用車両12により、仮柱本体11を鉛直方向に立ち上げた状態で、所望の設置位置に設置して支持することができる。
電柱元穴建替作業用車両12で仮柱本体11を支持した状態で、高圧線を既設の電柱から仮柱本体11に移設し、低圧線や電信線の仮設用アームを仮柱本体11に固定する。その後、仮設用アームを既設の電柱から取り外し、既設の電柱を撤去する。既設の電柱の元穴にサヤ管などを挿入して掘削し、その元穴に新しい電柱を立てる。低圧線や電信線の仮設用アームを新しい電柱に固定し、高圧線を仮柱本体11から新しい電柱に移設した後、仮設用アームを仮柱本体11から取り外す。
仮柱本体11の撤去は、設置の手順の反対の工程で行う。すなわち、上方支持部33を、最も径が小さい円筒部材21cの先端部から取り外し、車両本体31のクレーンのフック36で仮柱本体11を上方に吊った状態で、各円筒部材21a,21b,21cの各貫通孔25から接続ピン26を、各支持孔27から各支持ピン28を取り外し、クレーンのフック36を降ろして、各円筒部材21a,21b,21cをスライドさせて縮めていく。仮柱本体11を最も縮めた状態で、支持アーム32により、仮柱本体11を設置位置から積載位置に移動させると共に、ブーム35も移動させて、図9(a)に示す状態にする。この状態で電柱元穴建替作業用車両12を移動させ、現場から撤収することができる。
本発明の実施の形態の電柱元穴建替用装置10および電柱元穴建替工法は、電柱元穴建替作業用車両12で仮柱本体11の運搬、設置および支持を行うことができるため、クレーン等の大型重機を使用することなく、電柱の建て替えを行うことができる。このため、大型重機が入れない比較的狭い場所でも、撤去する電柱と同じ位置に新しい電柱を建てることができる。また、電柱元穴建替作業用車両12により仮柱本体11を立てた状態で支持することができるため、仮柱本体11を支持するための錘が不要である。このため、その錘の運搬や設置、撤去などのための車両が不要であり、現場に出入りする車両の台数を減らすことができる。
本発明の実施の形態の電柱元穴建替用装置10および電柱元穴建替工法は、電柱元穴建替作業用車両12を利用して仮柱本体11を支持して立てるため、地面に仮柱本体11の基礎用の穴を開ける必要がなく、容易かつ迅速に仮柱本体11を立てることができる。このため、埋設物損傷リスクおよび用地交渉が伴う新たな建柱穴を必要としない。また、電柱元穴での建て替えに要する作業時間を短縮することができ、当日建設および当日撤去が可能である。
また、本発明の実施の形態の電柱元穴建替用装置10および電柱元穴建替工法は、車両本体31のエンジンの動力を利用して、油圧シリンダー43および油圧回転駆動装置44cにより、それぞれ支持アーム32の伸縮、および、先端部44の第2の軸44bを中心とした回転を行うことができ、作業者の労力を軽減することができる。
本発明の実施の形態の電柱元穴建替用装置10および電柱元穴建替工法では、仮柱本体11を縮めることにより、嵩張らず、容易に運搬することができる。また、各円筒部材21a,21b,21cを互いにスライドさせて伸ばすことにより、仮柱本体11を組み立てることができるため、比較的狭いスペースで仮柱本体11を立てる作業を行うことができる。また、仮柱本体11を撤去するときも、狭いスペースで作業を行うことができる。使用しないときにも、狭いスペースに保管することができる。
10 電柱元穴建替用装置
11 仮柱本体
21a,21b,21c 円筒部材
22 案内板
23 案内溝
24 凸部
25 貫通孔
26 接続ピン
27 支持孔
28 支持ピン
29 自在継手
30 接地部
12 電柱元穴建替作業用車両
31 車両本体
31a アウトリガー
32 支持アーム
41 アーム本体
42 伸縮アーム
43 油圧シリンダー
44 先端部
44a 第1の軸
44b 第2の軸
44c 油圧回転駆動装置
33 上方支持部
35 ブーム
36 フック
上記目的を達成するために、本発明に係る電柱元穴建替用装置は、既設の電柱を撤去して、同じ位置に新しい電柱を建てるときに使用される電柱元穴建替用装置であって、作業用車両と、前記既設の電柱または前記新しい電柱に並べて、鉛直方向に立ち上がって伸縮可能に設けられた仮柱本体と、先端部が前記仮柱本体を把持可能に設けられ、後端が鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に前記作業用車両に取り付けられた支持アームと、上方支持部とを有し、前記作業用車両は、クレーン付きのトラックから成り、前記クレーンは、後端が鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に設けられたブームと、前記ブームの先端に設けられたフックとを有し、前記支持アームは、その伸長方向に沿って伸縮可能であり、前記先端部が、水平かつ把持した前記仮柱本体に対して垂直な第1の軸、および、把持した前記仮柱本体の伸長方向に沿った第2の軸を中心として、把持した前記仮柱本体を回転可能に設けられ、前記仮柱本体を把持して、前記仮柱本体が鉛直方向に立ち上がった状態で、前記仮柱本体を前記作業用車両近傍の地面に設置可能に構成されており、前記フックは、鉛直に立てた状態で設置した前記仮柱本体の上端に引っ掛けて、前記仮柱本体を伸縮可能に設けられており、前記上方支持部は、前記仮柱本体が鉛直方向に立ち上がった状態で設置されたとき、前記仮柱本体の上部を支持するよう前記ブームの先端部に取り付けられていることを特徴とする。
本発明に係る電柱元穴建替用装置は、鉛直方向に伸びた状態で設置された仮柱本体の上部を上方支持部で支持することにより、電柱立替作業中に仮柱本体が左右に振れるのを防ぐことができ、仮柱本体の転倒を防止することができる。なお、作業用車両は、市販のクレーン付きのトラックから成っていてもよい。

Claims (9)

  1. 既設の電柱を撤去して、同じ位置に新しい電柱を建てるときに使用される電柱元穴建替用装置であって、
    作業用車両と、
    前記既設の電柱または前記新しい電柱に並べて、鉛直方向に立ち上がって設置可能に設けられた仮柱本体と、
    先端部が前記仮柱本体を把持可能に設けられ、後端が鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に前記作業用車両に取り付けられた支持アームとを有し、
    前記支持アームは、その伸長方向に沿って伸縮可能であり、前記先端部が、把持した前記仮柱本体に対して垂直かつ水平な第1の軸、および、把持した前記仮柱本体の伸長方向に沿った第2の軸を中心として、把持した前記仮柱本体を回転可能に設けられていることを
    特徴とする電柱元穴建替用装置。
  2. 前記支持アームは、油圧により、伸縮および前記第2の軸を中心とした回転を行うよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の電柱元穴建替用装置。
  3. 前記支持アームは、前記仮柱本体を把持し、前記仮柱本体が鉛直方向に立ち上がった状態で、前記仮柱本体を前記作業用車両近傍の地面に設置可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電柱元穴建替用装置。
  4. 上方支持部を有し、
    前記作業用車両は、クレーン付きのトラックから成り、前記クレーンは、後端が鉛直方向の軸を中心として左右に回転可能かつ水平方向の軸を中心として上下方向に回転可能に設けられたブームを有し、
    前記上方支持部は、前記仮柱本体が鉛直方向に立ち上がった状態で設置されたとき、前記仮柱本体の上部を支持するよう前記ブームの先端部に取り付けられていることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電柱元穴建替用装置。
  5. 前記仮柱本体は、径が異なる複数の円筒部材を有し、径の大きい円筒部材の内側に径の小さい円筒部材を順次挿入して入れ子状に構成され、各円筒部材を互いにスライドさせて伸縮可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電柱元穴建替用装置。
  6. 前記仮柱本体は、
    互いにスライド可能な円筒部材のうち径が大きい方の円筒部材の内面上部に、長さ方向に沿って伸びるよう設けられた案内溝と、
    径が小さい方の円筒部材の外面下部に、前記径が大きい方の円筒部材に対して相対的にスライドさせて伸ばすとき、前記案内溝に挿入可能に設けられた凸部と、
    前記案内溝に前記凸部を挿入した状態で、前記径が大きい方の円筒部材と前記径が小さい方の円筒部材とを直径方向に貫通するよう設けられた貫通孔と、
    その貫通孔に挿入して、前記径が大きい方の円筒部材と前記径が小さい方の円筒部材とを伸びた状態で固定可能に設けられた接続ピンとを、
    有することを特徴とする請求項5記載の電柱元穴建替用装置。
  7. 前記仮柱本体は、下端に自在継手を介して取り付けられた、平坦な接地面を有する接地部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電柱元穴建替用装置。
  8. 請求項1、2もしくは3記載の前記支持アームが取り付けられた前記作業用車両、または、請求項4記載の前記上方支持部および前記支持アームが取り付けられた前記作業用車両のいずれかから成り、前記既設の電柱を前記新しい電柱に建て替える間、前記既設の電柱または前記新しい電柱に並べて鉛直方向に立ち上がって設置された前記仮柱本体を支持可能に設けられていることを特徴とする電柱元穴建替作業用車両。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電柱元穴建替用装置を使用して、既設の電柱を撤去して、同じ位置に新しい電柱を建てるための電柱元穴建替工法であって、
    前記既設の電柱の近傍まで前記仮柱本体を搬入し、前記既設の電柱に並べて前記仮柱本体を立て、その仮柱本体を前記支持アームおよび前記作業用車両で支持する仮柱設置工程と、
    前記既設の電柱から架線を取り外して前記仮柱本体に移設する架線移設工程と、
    前記既設の電柱を撤去する電柱撤去工程と、
    前記既設の電柱と同じ場所に前記新しい電柱を立てる電柱新設工程と、
    前記仮柱本体から前記架線を取り外して前記新しい電柱に移設する架線取付移動工程と、
    前記仮柱本体を撤去する仮柱撤去工程とを、
    有することを特徴とする電柱元穴建替工法。
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