JP2012080678A - 架設線路移設工法 - Google Patents

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Kazuhiko Nakano
一彦 中野
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Abstract

【課題】既設電柱の架設線路を新設電柱に移設する際、張線器を用いて移設作業できるようにする。
【解決手段】既設電柱D4側にロッド3が位置するように、張線器1を架線Cに取り付けた後、張線器1の操作部5を操作することにより、張線器1の本体2をロッド3側に移動させて、挟持手段10,10で挟持された所定区間の架線Cの張力を解除し、固定手段20,30で、張線器1の本体2を既設電柱D4に位置固定した後、前記所定区間の架線Cを切断した後、切断された本体2側の架線Cに、新設電柱D6に架設された新たな架線55を接続し、張線器1のロッド3を本体2から進出させて、既設電柱D4と張線器1のロッド3との間の架線Cを切断する。
【選択図】図10

Description

本発明は、既設電柱の架設線路を新設電柱に移設する際の架設線路移設工法に関する。
従来の架設線路移設工法は、例えば、図13に示すような配線箇所に適用されている。該配線場所は、一の架設線路から複数の他の架設線路が分岐接続されて、各架設線路が十字状に配線された場所となっている。具体的に説明すると、図13は、正面から見て、上側の既設電柱D1から分岐接続点Aまでを架設線路a、分岐接続点Aから下側の既設電柱D2を架設線路b、左側の既設電柱D3から分岐接続点Aまでを架設線路c、分岐接続点Aから右側の既設電柱D4までを架設線路dであることを示し、各架設線路a〜dのうち、架設線路dの既設電柱D4が新設電柱D6に建て替えられることを示している。また該既設電柱D4よりもさらに右側に位置する既設電柱D5は、架設線路dを引き留め状態にするための引留装柱であることを示している。
そして、新設電柱D6に移設する架設線路dを除く他の架設線路a〜cに配置された分岐接続点A手前の各既設電柱D1〜D3に、工事用開閉器40,…を個別に接続し、各工事用開閉器40,…をバイパスケーブルKで接続し、各工事用開閉器40,…によってバイパス経路(通電経路)Pを形成している。すなわち、新設電柱D6に移設する架設線路dを停電状態にしている。
そして、工事用開閉器を既設電柱に接続する場合、例えば、既設電柱を挟んで両側に配置された各引留クランプよりも外側の架線部位に工事用開閉器付属ケーブルで接続される。具体的には、該架線部位の被覆を剥離し、露出した導体部位と工事用開閉器の端子とをリード線(工事用開閉器付属ケーブル)で接続されることが知られている(特許文献1参照)。
特公平5−14491号公報
しかしながら、従来の前記架設線路移設工法においては、新設電柱D6に移設される架設線路dを除く他の架設線路a〜cに配置された分岐接続点A手前の各既設電柱D1〜D3に、工事用開閉器40,…を個別に接続するとともに、各工事用開閉器40,…をバイパスケーブルKで接続してバイパス経路Pを形成しているため、多大の時間と労力を要するという問題がある。
ところで、新設電柱D6に移設される架設線路dのみを停電状態にする方法として、分岐接続点Aから建て替える既設電柱D4との間の架設線路dの架線に工事用開閉器40を接続してバイパス経路を形成した後、該架設線路dの架線に張線器を取り付けて、該張線器で挟持された所定区間の架設線路dの架線を切断して、該架設線路dのみを停電状態にすることも考えられる。しかしながら、張線器において切断した架設が不安定な状態となり、他の通電状態の架線や電気機器と接触する恐れがあるため、張線器を用いた架設線路移設工法は実施されていないのが現況である。
そこで、本発明は、前記問題を鑑み、既設電柱の架設線路を新設電柱に移設する際、張線器を用いて移設作業することができる架設線路移設工法を提供することを目的とする。
本発明に係る架設線路移設工法は、本体2と該本体2に対して進退するロッド3とを備え、本体2およびロッド3に架線Cを挟持する挟持手段10,10を有し、かつ、ロッド3の進退を操作する操作部5を有する構成からなる張線器1を用いて、既設電柱D4に架設されている架設線路dを、既設電柱D4の近傍に立設された新設電柱D6に移設する際の架設線路移設工法であって、既設電柱D4側にロッド3を位置させて、該架設線路dの架線Cに張線器1を取り付けるとともに、張線器1の操作部5を操作することにより、本体2をロッド3側に移動させて、挟持手段10,10で挟持された所定区間の架線Cの張力を解除し、固定手段20,30で、張線器1の本体2を既設電柱D4に位置固定した後、前記所定区間の架線Cを切断した後、切断された本体2側の架線Cに、新設電柱D6に架設された新たな架線55を接続し、張線器1のロッド3を本体2から進出させて、既設電柱D4と張線器1のロッド3との間の架線Cを切断するようにしたことを特徴とする。
この場合、既設電柱D4側にロッド3を位置させて、該架設線路dの架線Cに張線器1を取り付けるとともに、張線器1の本体2をロッド2側に移動させて、挟持手段10,10で挟持した所定区間の架線Cの張力を解除し、本体2をロッド3側に移動させた張線器1を固定手段20,30で固定した後、前記所定区間の架線Cを切断するようにしたので、切断された架線Cが位置固定されるようになり、通電状態の他の架設線路や電気機器に接触することを回避できる。
また、前記所定区間の架線Cを切断した後、張線器1のロッド3を本体2から進出させて、既設電柱D4と張線器1のロッド3との間の架線Cを切断するようにしたので、切断された際の応力が架線Cに及ぶことがなく、作業者の安全性を確保することができる。
以上説明したように、本発明によれば、既設電柱側に張線器のロッドが位置するように、既設電柱に架設された架線に張線器を取り付けるとともに、張線器の本体をロッド側に移動させて、挟持手段で挟持した所定区間の架線の張力を解除し、本体がロッド側に移動した状態の張線器を固定手段によって位置固定し、さらに、張線器によって張力が解除された所定区間の架線を切断した後、切断された張線器の本体側の架線に、新設電柱からの新たな架線を接続し、その後、張線器のロッドを本体から進出させて、既設電柱と張線器のロッドとの間の架線部位を切断するようにしたので、従来できなかった張線器を用いた移設作業を行うことができる。
一の架設線路から分岐接続された複数の他の架設線路のうち、新設電柱に建て替える既設電柱を有する他の架設線路において行われる本発明の一実施形態に係る架設線路移設工法を説明する概略図。 (a)は、新設電柱に移設する架設線路の架線に取り付けられる張線器の正面図、(b)は、架線が遊挿される張線器の遊挿環の側面図。 (a)は、張線器の両端部に連結される一対の掴器の正面図、(b)は、掴器の側面図。 張線器の本体を把持するための間接活線工事用把持具を示す正面図。 建て替える既設電柱に装着されるとともに、間接活線工事用把持具を固定支持する仮支持具を示す斜視図。 (a)は、本発明の一実施形態に係る架設線路移設工法であって、張線器の両端部に連結された掴器で架線を掴んだ状態を示す概略図、(b)は、工事用開閉器を既設電柱に取り付けるとともに、仮支持具を既設電柱に取り付けて、張線器の本体を仮支持具で位置固定し、さらに、張線器のロッドを本体側に後退させて、各掴器によって挟持された所定区間における架線の張力を解除する状態を示す概略図。 張線器の両端部に掴器を連結するとともに、張線器の本体を、間接活線工事用把持具で把持した状態を示す図。 (a)は、張線器によって張力が解除された所定長さの架線を切断した状態を示す概略図、(b)は、張線器とは反対側の建替電柱の引留クランプの近傍に、新設電柱が配置された状態を示す概略図。 (a)は、建て替える既設電柱の引留クランプに掛止された架線を、新設電柱の引留クランプに掛止した状態を示す概略図、(b)は、新設電柱の引留クランプに掛止した架線を、スリーブで接続して縁をとって、張線器の近傍まで引き回して接続した状態を示す概略図。 (a)は、張線器のロッドを本体から伸長させて、建替電柱の引留クランプと張線器の掴器との間の電線を切断した後、工事用開閉器を建替電柱から取り外した状態を示す概略図、(b)は、間接活線工事用把持具を張線器の本体から取り外した状態を示す概略図。 (a)は、張線器を除去した状態を示す概略図、(b)は、建て替える既設電柱を撤去した後、新設電柱に移設された架線に張力を付与した状態を示す概略図。 (a)〜(f)は、本発明の一実施形態に係る架設線路移設工法の要旨を示す概略説明図。 一の架設線路から分岐接続された複数の他の架設線路のうち、新設電柱に移設する架設線路を有する他の架設線路において行われる従来の架設線路移設工法を説明する概略図。
本発明の一実施形態に係る架設線路移設工法について図1〜図11を参照しながら説明する前に、該架設線路移設工法が適用される配線場所と、本実施形態に係る架設線路移設工法に使用される工具、すなわち張線器(ホットプラー)、挟持手段(掴器(カムラー))、および固定手段(間接活線工事用把持具(ストレーリンクトング)と仮支持具)の構成について順に説明する。
配線場所としては、図1に示すように、一の架設線路から複数の他の架設線路が分岐接続されて、各架設線路が十字状に配線された場所とする。具体的に説明すると、図1は、正面から見て、上側の既設電柱D1から分岐接続点Aまでを架設線路a、分岐接続点Aから下側の既設電柱D2を架設線路b、左側の既設電柱D3から分岐接続点Aまでを架設線路c、分岐接続点Aから右側の既設電柱D4までを架設線路dであることを示し、各架設線路a〜dのうち、架設線路dの既設電柱D4が新設電柱D6に建て替えられることを示している。また該既設電柱D4よりもさらに右側に位置する既設電柱D5は、架設線路dを引き留め状態にするための引留装柱であることを示している。
なお、本実施形態では既設電柱D4のみを図6(a),(b)、図8(a),(b)〜図11(a)において図示しているが、図6(a),(b)、図8(a),(b)〜図11(a)に示す既設電柱D4と同様に、図示していない他の各既設電柱D1〜D5にも、腕金50が取り付けられるとともに、該腕金50に耐張碍子51、引留クランプ52、およびピン碍子53が取り付けられ、さらに、各引留クランプ52,52に架線Cが掛止されるとともに、ジャンパー線によって縁線54がつくられているものとする。
張線器1は、図2(a),(b)に示すように、先端部側の内部に雌ねじ(図示せず)が形成された有底筒状の本体2と、基端部側に形成された雄ねじ(図示せず)が、本体2の雌ねじ螺合することによって、本体2に対して進退するロッド3と、本体2の基端部およびロッド3の先端部に、軸部が回動自在に支持された一対のフック4,4と、本体2の基端部の外周面に装着され、本体2を回動操作することでロッド3を進退させる回動操作部5と、本体2およびロッド3に位置変更できるように取り付けられ、切断される所定長さの架線Cが遊挿される一対の遊挿環6,6とを備えている。そして、遊挿環6は、図2(b)に示すように、本体2に挿通される環状の挿通部6aと、本体2およびロッド3に軸方向および周方向における挿通部6aの位置を固定する固定部6bと、架線が遊挿される遊挿部6cとを有している。固定部6bは、挿通部6aに螺合して貫設され、先端部が本体2及びロッド3に、前後および下方から当接する雄ねじからなる。遊挿部6cは、側面視略C字形状の本体部60cと、該本体部60cの開口部を開閉する棒状の開閉部61cとを有している。固定部6bおよび遊挿部6cの開閉部には、間接活線工事用操作具(ホットスティック)によって操作できるように、操作用リング7が配置されている。
掴器10は、図3(a),(b)に示すように、正面視矩形状の本体11と、該本体11の一端部に配置された固定側挟持部12と、本体11の軸線に対して略直交するように、かつ、固定側挟持部12に対向するように配置され、しかも、本体11に対して移動自在に配置される可動側挟持部13と、該可動側挟持部13を固定側挟持部12に対して近接離間させるための雄ねじからなる操作棒14とを備えている。そして、固定側挟持部12と可動側挟持部13の間には、架線Cが挿通される隙間Hが形成されている。また、可動側挟持部13の一端部に、張線器1のフック4が引っ掛けられる連結部材としての環状綱15が設けられている。また、操作棒14の基端部には、ホットスティックによって操作できるように、操作用リング16が形成されている。なお、図3(a),(b)においては、便宜上、片方(左側)の掴器10を図示しているが、実際には、図7に示すように、張線器1の両端部に、左右一対の掴器10が配置される。左側と右側の掴器10は、線対称な形状になっており、同様の部材によって構成されている。
固定手段を構成する間接活線工事用把持具20は、図4に示すように、絶縁性を有する操作棒21と、該操作棒21の基端部の外周面に取り付けられた操作部22と、操作棒21の先端部に配置された把持部23とを備えている。操作棒21は、円筒状を呈しており、吸湿性の少ないエポキシ樹脂系強化プラスチックやポリエステル樹脂系強化プラスチックなどの変形し難くかつ絶縁性が低下しない部材によって形成されている。そして、その内部の両側には詰栓を行い、浸水を防ぐために接着剤にて表面をコーティング処理するなどの防水処理が施されている(図示せず)。そして、操作棒21の中間部には、感電事故を防止するために把持してよい部分と、それ以外の部分との境界を明確にするための安全限界つば24が嵌合固定されている。また、降雨時の対策として、水切り用のつば(水切りつば)25が、安全限界つば24の上方に嵌合固定されている。これら安全限界つば24および水切りつば25は、軟質性の合成ゴムから形成されている。また、操作棒21の基端部側に配置された操作部22は、駆動軸(雄ねじ)26を回動操作するハンドル27が配置されている。また、操作棒21の先端部に配置された把持部23は、操作棒21の先端部に固設された固定側把持部23aと、操作棒21の先端部から外部に導出された駆動軸26に対して回転自在に支持されるとともに、固定側把持部23aに対して近接離間する可動側把持部23bとを有している。
固定手段を構成する仮支持具30は、図5に示すように、電柱の外周面に装着される一対の装着部31と、該各装着部31から水平方向に突設された固定側支持筒32と、該各固定側支持筒32に挿入されて進退可能な可動側支持筒33と、該各可動側支持筒33の先端部に直交方向に固設された梁材34と、該梁材34に所定の間隔をおいて配置された一対の支持片35と、該各支持片35に鉛直方向に挿通された高さ調整可能な昇降用支持筒36と、該各昇降用支持筒36に配置され、間接活線工事用把持具20の操作棒21を挟持する角度調整可能な挟持部37とを備えている。そして、装着部31は、円弧状の一対のバンド31a,31aを有しており、各バンド31a,31aの両端部に形成された突片31b,31bを接合させて、ボルトB・ナット(図示せず)によって各バンド31a,31aを締結し、電柱に仮支持具30を固定できるようになっている。また、各バンド31a,31aには、一対の三角形状の支持体31c、31cが溶着されており、各支持体31c,31cによって、固定側支持筒32が水平方向に支持されている。また、昇降用支持筒36は、3相の架線Cに合わせて3つ配置されており、中央の昇降用支持筒36が偏って配置されている。また、挟持部37の角度調整部の構成としては、図示していないが、菊座であってもよく、扇形状の板材に所定の間隔をおいて孔を形成し、ボルト・ナットで挟持部37の位置を固定するようにしてもよい。そして、固定側支持筒32に対する可動側支持筒33の位置と、昇降用支持筒36および挟持部37の位置(角度調整を含む)とを、間接活線工事用把持具20の操作棒21の位置とを確認しつつ位置調整して、可動側支持筒33、昇降用支持筒36、および挟持部37をそれぞれ固定する。
つぎに本実施形態に係る架設線路移設工法について説明する。まず、図6(a)に示すように、張線器1の本体2側およびロッド3側の各フック4,4に、一対の掴器10,10の環状綱15,15を引っ掛けて、各掴器10,10を介して張線器1を、架設線路dの架線Cに取り付ける。この際、張線器1のロッド3側のフック4が建て替える既設電柱(以下、建替電柱という)D4側に位置するように、本体2側のフック4が反対側に位置するようにして、張線器1を、架設線路dの架線Cに取り付ける。
そして、図6(b)に示すように、張線器1の回動操作部5を回動操作して、図6(b)の矢印に示す方向、すなわち本体2をロッド3側に移動させて、張線器1の各遊挿環6に挿通された架線Cを弛ませて、各掴器10,10によって挟持した所定区間の架線Cの張力を解除する。この時の張線器1は、図7に示すような状態になっている。一方、建替電柱D4に工事用開閉器40を取り付けるとともに、張線器1の各掴器10,10よりも外側の架線Cから分岐接続された工事用開閉器付属ケーブルKを工事用開閉器40に接続する。
つぎに、図6(b)に示すように、建替電柱D4に仮支持具30を取り付けるとともに、張線器1の本体2を間接活線工事用把持具20の把持部23によって把持するとともに、間接活線工事用把持具20の操作棒21を仮支持具30の挟持部37で挟持する。すなわち、固定手段20,30で張線器1の本体2を建替電柱D4に位置固定する。
その後、工事用開閉器40をオンにしてバイパス経路Pを形成して、各掴器10,10によって挟持された所定区間の架線Cを停電状態にする。この状態において、架線Cを切断する(図8(a)参照)。
つぎに、図8(b)に示すように、建替電柱D4に対して、張線器1とは反対側に立設された新設電柱D6に、建替電柱D4と同様に、腕金50を取り付けて、該腕金50に耐張碍子51、引留クランプ52、およびピン碍子53を取り付ける。なお、図8(b)において、便宜上、建替電柱D4と新設電柱D6との高さをずらして図示しているが、実際には、同じ高さである。
そして、図9(a)に示すように、建替電柱D4において、張線器1とは反対側の引留クランプ52に掛止された架線Cを切断して、この架線Cを新設電柱D6の下流側、すなわち建替電柱D4とは反対側の引留クランプ52に掛止させる。
その後、図9(b)に示すように、新設電柱D6において、建替電柱D4とは反対側の引留クランプ52で掛止された架線Cに、スリーブSで延長線55を接続して縁線54を作った後、建替電柱D4側の引留クランプ52に掛止させて、張線器1における架線切断箇所まで延長する。
つぎに、張線器1において切断されている本体2側の架線Cの端部に、張線器1まで延長された延長線55の端部を、スリーブSで接続する。すなわち、新設電柱D6に架線Cが架設されたことになる。
その後、図10(a)に示すように、張線器1のロッド3を本体2から伸長させて、すなわち、張線器1のロッド3と建替電柱D4との間の架線Cの張力を解除して、該架線Cを切断する。この際、架線Cの張力が解除されているので、切断された際の応力が架線Cにかかることがなく、作業者の安全性を確保することができる。そして、建替電柱D4から工事用開閉器40を取り外すとともに、架線Cから工事用開閉器付属ケーブルKを取り外す。
つぎに、図10(b)に示すように、張線器1を把持している間接活線工事用把持具20を取り外す。具体的には、間接活線工事用把持具20において、ハンドル27を回動操作して、可動側把持部23bを張線器1の本体2から離間させて、張線器1から間接活線工事用把持具20を取り外す。その後、仮支持具30の挟持部37から間接活線工事用把持具20の操作棒21を引き抜いて、仮支持具30から間接活線工事用把持具20を取り外す。これにより、新設電柱D6に架設された架線Cは、建替電柱D4への(間接的な)固定状態が解除され、自重による張力が付与された状態となる。
つぎに、図11(a)に示すように、新設電柱D6の架線Cから張線器1を取り外す。具体的に説明すると、まず、各掴器10,10の可動側挟持部13を架線Cから離間させて、各掴器10,10を架線Cから取り外した後、各掴器10,10の環状綱15,15から張線器1の各フック4,4を取り外す。そして、張線器1の遊挿環6の開閉部61cを開放して、架線Cから張線器1を取り外す。
そして、建替電柱d4から仮支持具30を取り外す。具体的に説明すると、仮支持具30の固定側支持筒32を保持しながら、バンド31a,31aの突片31b,31bに螺着しているボルトB・ナットを緩めて、バンド31a,31aを建替電柱D4の外周面から取り外す。最後に、建替電柱D4を、図示していない抜柱器を用いて撤去すると、図11(b)に示すように、新設電柱D6のみとなる。以上で架設線路移設作業が完了する。
このように、新設電柱D6に移設する架設線路dのみを停電状態にできるようになるため、従来のように、新設電柱D6に移設する架設線路dを除く他の架設線路a〜cに配置された分岐接続点Aの手前の各既設電柱D1〜D3に、工事用開閉器40を個別に接続する必要もなく、各工事用開閉器40をバイパスケーブルKで接続してバイパス経路Pを形成する必要もないので、停電箇所および接続箇所が大幅に削減されるようになり、架設線路移設作業が短時間でかつ迅速に行うことができる。
以上説明した本発明の一実施形態に係る架設線路移設工法の要旨を概略説明すると、まず、図12(a)に示すように、張線器1の本体2およびロッド3に一対の掴器10,10を連結し、架線Cに、本体2からロッド3を伸長させた状態の張線器1を取り付ける。つぎに、図12(b)に示すように、張線器1の本体2をロッド3に移動させて架線Cの張力を解除する。そして、図12(c)に示すように、架線Cの張力を解除した状態で、張線器1の本体2を間接活線用把持具20で固定する。その後、図12(d)に示すように、張線器1で挟持される所定区間の架線C(張力の解除された架線C)を切断する。つぎに、図12(e)に示すように、張線器1のロッド3を本体2から伸長させて、張線器1のロッド3と耐張碍子51との間の架線Cの張力を解除する。そして、図12(f)に示すように、張力の解除された架線Cを切断する。この際、張線器1のロッド3と耐張碍子51との間の架線Cの張力が解除されるので、該所定区間の架線Cを切断しても、切断した際の応力が架線Cに及ぶことがなく、作業者の安全性が確保される。
なお、本発明に係る架設線路移設工法は、一の架設線路D1から分岐接続される他の架設線路D2〜D4において、建替電柱D4を新設電柱D6に建て替える場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、直線状に配置された複数の既設電柱のうち、一の既設電柱を新設電柱に建て替えする場合にも適用することができる。
また、前記実施形態の場合、張線器1、掴器10、間接活線工事用把持具20、仮支持具30の構成は図示に限定されるものではなく、各工具1,10,20,30が目的とする動作を達成できるように構成されてあればよい。
また、前記実施形態の場合、固定手段として、間接活線工事用把持具20と仮支持具30とを個別に備えるようにしたが、間接活線工事用把持具20と仮支持具30が一体化されたものであってもよい。
1…張線器、2…本体、3…ロッド、4…フック、5…回動操作部、6…遊挿環、6a…挿通部、6b…固定部、6c…遊挿部、7…操作用リング、10…掴器(把持手段)、11…本体、12…固定側挟持部、13…可動側挟持部、14…操作棒、15…環状綱、16…操作用リング、20…間接活線工事用把持具(固定手段)、21…操作棒、22…操作部、23…把持部、23a…固定側把持部、23b…可動側把持部、26…駆動軸、27…ハンドル、30…仮支持具、31…装着部、31a…バンド、31b…突片、31c…支持体、32…固定側支持筒、33…可動側支持筒、34…梁材、35…支持片、36…昇降用支持筒、37…挟持部、40…工事用開閉器、50…腕金、51…耐張碍子、52…引留クランプ、53…ピン碍子、54…縁線、55…延長された架線、60c…本体部、61c…開閉部、a〜d…架設線路、A…分岐接続点、B…ボルト、D1〜D5…既設電柱、D6…新設電柱、H…隙間、K…バイパスケーブル(工事用開閉器付属ケーブル)、C…架線、P…バイパス経路、S…スリーブ

Claims (1)

  1. 本体(2)と該本体(2)に対して進退するロッド(3)とを備え、本体(2)およびロッド(3)に架線(C)を挟持する挟持手段(10,10)を有し、かつ、ロッド(3)の進退を操作する操作部(5)を有する構成からなる張線器(1)を用いて、既設電柱(D4)に架設されている架設線路(d)を、既設電柱(D4)の近傍に立設された新設電柱(D6)に移設する際の架設線路移設工法であって、
    既設電柱(D4)側にロッド(3)を位置させて、該架設線路(d)の架線(C)に張線器(1)を取り付けるとともに、張線器(1)の操作部(5)を操作することにより、本体(2)をロッド(3)側に移動させて、挟持手段(10,10)で挟持された所定区間の架線(C)の張力を解除し、
    固定手段(20,30)で、張線器(1)の本体(2)を既設電柱(D4)に位置固定した後、前記所定区間の架線(C)を切断した後、
    切断された本体(2)側の架線(C)に、新設電柱(D6)に架設された新たな架線(55)を接続し、
    張線器(1)のロッド(3)を本体(2)から進出させて、既設電柱(D4)と張線器(1)のロッド(3)との間の架線(C)を切断するようにしたことを特徴とする架設線路移設工法。
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KR101736175B1 (ko) * 2016-10-17 2017-05-29 (주) 세양전기 절연스틱 및 공사용 개폐기를 이용한 사선작업 공간확보 무정전 공법
CN112490943A (zh) * 2020-11-23 2021-03-12 国网安徽省电力有限公司亳州供电公司 一种卡线器

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