JP5855523B2 - 4導体送電線のがいし装置取替工法及び当該工法に使用する取替装置 - Google Patents

4導体送電線のがいし装置取替工法及び当該工法に使用する取替装置 Download PDF

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Description

この発明は、鉄塔の腕金に4導体の送電線を引き留めているがいし装置を一括して取り替える、取替工法及び当該工法に使用する取替装置に関するものである。
従来、鉄塔の腕金に4導体の送電線を引き留めているがいし装置を取り替えるには、まず前作業として、鉄塔間の4導体の送電線相互の離隔をとるため送電線に沿って多数取り付けられているスペーサを作業員が宙乗機に乗って取り外さなければならず、さらに、各送電線の端部の耐張クランプからジャンパ線を外さなければならない。
その後、4本の送電線、即ち、天・地の内線、外線のうち、図14に示すように、地線の内線、外線に耐張解体用のカムアロングを取付け、前記耐張解体用の各カムアロングにセミに組んだ金車を取り付け、セミワイヤの他端をウインチに巻き、セミ金車で内外の各地線を支持した後、がいし装置の先端(鉄塔側を後端とする)に設けた固定ヨークから各地線の端部の耐張クランプを外し、図15に示すように、これらの耐張クランプと、鉄塔に一端を止めた留めワイヤの他端を接続し、前記セミワイヤを緩めて地線の張力を留めワイヤに移し、仮留めする。
同様の手順で、内、外の天線についても、図16に示すように、留めワイヤで仮留めする。その後、がいし装置の前記固定ヨークを含む先端金具の解体、がいし装置の取替、取付け、当該がいし装置の先端金具の組み立て、バランスヨークへの耐張クランプの取付けの作業を行い、がいし装置の取替作業が終了する。
この作業の場合、内、外の天線、地線をばらして鉄塔に仮留めするため、予め鉄塔間の送電線につけられた多数のスペーサを、作業員が宙乗機に乗って、取り外さなければならず、作業に手間と時間がかかる。これらのがいし装置の取替作業は、送電線の給電を止めて行うため、作業期間はできるだけ、短くすることが要求されている。
そこで、特許文献1及び特許文献2に記載されているように、4本の送電線の位置関係を多導体固定金具を用いて維持しながら、がいし装置を取り替えることが開発された。これにより、前記スペーサを取り外し、がいし装置の取替後は、再びスペーサを取付ける作業が省略でき、作業労力の低減及び作業期間が短縮される。
特許第2598948号公報 特開2011−244586号公報
しかしながら、前記特許文献1のものは、がいし装置の先端前方(鉄塔側を後方とする)に設けた固定ヨークの前方に多導体固定金具を取り付け、当該多導体固定金具と、前方の各導体に固定したカムアロングとの間を第1緊締ロープで接続し、また、当該多導体固定金具を第2緊締ロープで鉄塔に支持させるとともに、当該第2緊締ロープを引留め具で緊線し、また、別途前記多導体固定金具と大ヨークとの間に2つの金車を介して作動ワイヤを設け、当該作動ワイヤを緩めてがいし装置を下す構成としている。
この方法では、多導体固定金具の前後で別々の緊締ロープを用い、さらに、多導体固定金具と固定ヨークとの間に金車を介して作動ワイヤを設け、当該作動ワイヤを緩めたり、緊線したりしなければならず、部品点数も多く、作業が複雑となっている。
また、特許文献2の方法は、まず、把持金具に複数の導体のクランプ部を連結し、また、連結部材を介して鉄塔腕金部と連結し、その後、耐張装置を切り離して、当該把持金具と耐張装置の間にセミを組んで、セミワイヤを入れ込みながら、耐張装置を下すものである。
しかしながら、前記連結部材ががいし装置と干渉しないようにするには、鉄塔腕金部の先端に延設金具を取り付けて腕金部を延長し、当該延長部に前記連結部材の一端を係止しさせる可能性が高いため、設計費用や資材代、改造費用やその労力が必要となる。
そこで、この発明は、4導体の送電線の各送電線を離隔保持しているスペーサをつけたままでがいし装置の取替が出来、その上、部品点数が少なく、取替作業が容易かつ、迅速にできる4導体の送電線のがいし装置取替工法及び当該工法に使用する取替装置を提供することを目的としたものである。
請求項1の発明は、鉄塔にがいし装置を介して4導体を引留めた箇所の前記がいし装置の取替工法において、鉄塔を背にしてがいし装置より前方の各導体にカムアロング等の電線把持具をそれぞれ取り付け、各電線把持具と前記がいし装置の前端部の固定ヨークにそれぞれセミ金車を回転自在に支持させ、これらの各2つのセミ金車の一方に一端を固定したセミワイヤをこれらの2つのセミ金車に掛けてセミワイヤの他端を鉄塔までのばし、これを各導体ごとに設け、当該各セミワイヤの他端側を引っ張って、前記各電線把持具と固定ヨークの間を縮め、前記固定ヨークから各導体端部を外し、当該各導体端部を、鉄塔に一端を係止し、平面視内外の2条の導体の間と導体の外側に伸ばした2本の各仮留めワイヤの他端にそれぞれ設けた縦板状の仮留めヨークの上下に固定し、前記各セミワイヤを緩めて、4導体の張力を前記各仮留めヨーク及び仮留めワイヤに移し、この状態で、前記各セミワイヤを鉄塔側から繰り出して緩め、前記セミ金車やセミワイヤが各仮留めヨークの下部に来た際、2つの仮留めヨークを一定間隔で保持、連結する固定金具を前記セミ金車やセミワイヤの上方の各仮留めヨークに取り付け、その後、前記各セミワイヤをさらに緩めてがいし装置の前端部を垂らし、当該がいし装置を鉄塔の取付け箇所及び前記セミ金車から外して新規ながいし装置に取り替える、4導体送電線のがいし装置取替工法とした。
また、請求項2の発明は、前記各セミワイヤの引っ張り及び繰り出し方向を略平行に揃え、前記各導体の定位置関係を保持した状態で各セミワイヤに直角な一直線上で各セミワイヤに印をつけ、当該各セミワイヤの印が同一に動くように4本のセミワイヤを操作する、請求項1の4導体送電線のがいし装置取替工法とした。
また、請求項3の発明は、2つのセミ金車から成る4組のセミ組と、2つの仮留めヨーク及び当該2つの仮留めヨークを連結する固定金具とから成り、前記4組のセミ組は、鉄塔を背にしてがいし装置より前方の4つの各導体に取り付けた各電線把持具と前記がいし装置の前端部の固定ヨークにそれぞれセミ金車を回転自在に支持させ、これらの2つのセミ金車の一方に一端を固定したセミワイヤをこれらの2つのセミ金車に掛けてセミワイヤの他端を鉄塔までのばし、当該セミワイヤの他端側を引っ張ったり、繰り出したりする構成とし、また、前記仮留めヨークは、縦板から成り、一端には鉄塔から伸ばした仮留めワイヤの先端を取り付け、他端の上下に各導体を取付け、また、前記上下の各導体の間の各仮留めヨークに、2つの仮留めヨークを一定間隔で連結、固定する固定金具を着脱自在に設けた構成とした、4導体送電線のがいし装置取替装置とした。
請求項1及び3の発明によれば、各導体とがいし装置の先端の固定ヨークとに、2つの金車をそれぞれ係止し、これらに巻き付けた各セミワイヤを操作し、がいし装置に掛かっている張力を、仮留めヨークに移し、各導体をがいし装置の先端の固定ヨークから仮留めヨークに移して係止することにより、前記各セミワイヤを繰り出せば、がいし装置はフリーとなり、新規なものに取り替えることが出来、当該取替作業は少ない装置で、迅速かつ容易に行うことが出来る。また、作業者の労力も少なくて済む。
また、4本の導体は、固定ヨークから仮留めヨークに移すが、内外の仮留めヨークを固定金具で間隔を空けて連結しているため、がいし装置の取替え作業中、両側の各仮留めヨークの上下に取り付けた導体の位置を、鉄塔間の4本の導体相互の間隔を保持するスペーサと同じ間隔で維持でき、これによりがいし装置の取替え作業に際して、前記スペーサを取り外し、また、作業終了後に再び取り付ける手間と時間が省ける。
また、2つの仮留めヨークは、縦板状に配置し、連結金具は各仮留めヨークに対して着脱自在としているため、連結金具を外した状態で、前記セミ金車やセミワイヤが各仮留めヨークの間を通過させることができ、その後2つの仮留めヨークを連結金具で固定することができ、作業をスムーズに行うことができる。
また、4条の各導体は、がいし装置の先端の固定ヨークから外して仮留めヨークに取り付けるまでの間、また、がいし装置を新規なものに取り替えた後仮留めヨークから外して固定ヨークに取り付けるまでの間、4本のセミワイヤを緩めたり、引っ張ったりするが、これらの4本の各セミワイヤの操作がばらばらになると、4条の各導体の長手方向の移動や相互の間隔を崩し、4条の導体の相互間隔を保持しているスペーサに荷重がかかり、各導体のバランスをくずす恐れがある。そこで、作業者は常に各導体の位置が定位置に維持されるように4本のセミワイヤが均一に動くように操作しなければならない。しかしながら、請求項2の発明によれば、各セミワイヤを操作する際、各セミワイヤの印が同一に動くようにさえ操作すれば、各導体の定位置をより確実に保持できる。従って、作業者はセミワイヤの操作が容易となる。
この発明の実施例1のがいし装置取替工法において、各導体に取り付けた電線把持金具と固定ヨークにそれぞれセミ金車を取り付け、これらのセミ金車にセミワイヤを取付けた第1ステップの状態を示す概略側面図である。 この発明の実施例1のがいし装置取替工法において、仮留めワイヤの先端に仮留めヨークを取付けた第2ステップの状態を示す概略側面図である。 この発明の実施例1のがいし装置取替工法において、固定ヨークから取り外した各導体を仮留めヨークに取り付けた第3ステプの状態を示す概略側面図である。 この発明の実施例1のがいし装置取替工法において、前記セミワイヤを緩めてがいし装置の一端を垂らした第4ステップの状態を示す概略側面図である。 この発明の実施例1のがいし装置取替工法の作業前の状態を示す平面図である。 この発明の実施例1のがいし装置取替工法の作業前の状態を示す側面図である。 この発明の実施例1の前記第1ステップにおける説明側面図である。 この発明の実施例1の前記第2ステップの仮留めワイヤ及び仮留めヨークの位置関係を示す説明平面図である。 この発明の実施例1の前記第2ステップの仮留めワイヤ及び仮留めヨークの位置関係を示す説明側面図である。 この発明の実施例1の前記第3ステップにおける説明側面図である。 この発明の実施例1のがいし装置取替工法に使用する仮留めヨークの側面図である。 この発明の実施例1のがいし装置取替工法に使用する仮留めヨークの平面図である。 この発明の実施例2のがいし装置取替工法のセミワイヤの巻き取り箇所の斜視図である。 従来のがいし装置取替工法における第1ステップを示す平面図である。 従来のがいし装置取替工法における第2ステップを示す平面図である。 従来のがいし装置取替工法における第3ステップを示す平面図である。
この発明は、鉄塔にがいし装置を介して4導体を引留めた箇所の前記がいし装置の取替工法において、鉄塔を背にしてがいし装置より前方の各導体に電線把持具をそれぞれ取り付け、各電線把持具と前記がいし装置の前端部の固定ヨークにそれぞれセミ金車を回転自在に支持させ、これらの各2つのセミ金車の一方に一端を固定したセミワイヤをこれらの2つのセミ金車に掛けてセミワイヤの他端を鉄塔までのばし、これを各導体ごとに設け、当該各セミワイヤの他端側を引っ張って、前記各電線把持具と固定ヨークの間を縮め、前記固定ヨークから各導体端部を外し、当該各導体端部を、鉄塔に一端を係止し、平面視内外の2条の導体の間と導体の外側に伸ばした2本の各仮留めワイヤの他端にそれぞれ設けた縦板状の仮留めヨークの上下に固定し、前記各セミワイヤを緩めて、4導体の張力を前記各仮留めヨーク及び仮留めワイヤに移し、この状態で、前記各セミワイヤを鉄塔側から繰り出して緩め、前記セミ金車やセミワイヤが各仮留めヨークの下部に来た際、2つの仮留めヨークを一定間隔で保持、連結する固定金具を前記セミ金車やセミワイヤの上方の各仮留めヨークに取り付け、その後、前記各セミワイヤをさらに緩めてがいし装置の前端部を垂らし、当該がいし装置を鉄塔の取付け箇所及び前記セミ金車から外して新規ながいし装置に取り替える、4導体送電線のがいし装置取替工法である。
これにより、極めて簡単、かつ、迅速にがいし装置の取替作業が可能である。
以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。
鉄塔に引き留められた4条の送電線は、図5及び図6に示すように、鉄塔の腕金1の一側に設けた、複数の孔を有する係止プレート1aに、後端架線金物2、がいし連3及び先端架線金物4から成るがいし装置Aを介して4本の導体(送電線)5が引留められている。前記先端架線金物4には、固定ヨーク6、平行クレビスリンク7及び扇型一枚リンク8が含まれ、当該固定ヨーク6の前端部の上下左右箇所で、平行クレビスリンク7、扇型一枚リンク8を介して、前記各導体5の端部に取り付けた耐張クランプ9を取り付けている。そして4本の導体5は相互の位置を複数のスペーサ(図示省略)で保持している。
まず、この取替工法の第1ステップについて説明する。図7に示すように、前記各導体5に電線把持具であるカムアロング10を固定し、当該カムアロング10に一方のセミ金車11のフレーム11aをロープ等を介して支持し、また、前記扇型一枚リンク8に他方のセミ金車12のフレーム12aをロープ等を介して支持する。前記セミ金車11及び12は、それぞれ外周に2つの溝を有している。
これらのセミ金車11及び12に、一端を一方のセミ金車11のフレーム11aの端部に固定したセミワイヤ13の他端を他方のセミ金車12の第1溝に巻き付け、さらにこれを一方のセミ金車11の第1溝に巻き付け、さらに他方のセミ金車12の第2溝に巻き付け、またさらに一方のセミ金車11の第2溝に巻き付けて当該セミワイヤ13の他端を鉄塔に設けた飛び金車14に掛けてウインチ(図示省略)に係止する。
図示は省略したが、前記カムアロング10、セミ金車11、セミ金車12及びセミワイヤ13を各導体5について前記と同様に取り付ける。そして、当該各セミワイヤ13をウインチで引っ張り、前記カムアロング10と固定ヨーク6の間隔を狭め、各導体5の張力を当該各セミワイヤ13に移す。
そして、前記固定ヨーク6に各導体5の張力がかからなくなった状態で、各導体5の耐張クランプ9を前記各扇型一枚リンク8から外す。図1はこの状態を示している。
次にこの取替工法の第2ステップを説明する。図8及び図9に示すように、鉄塔の腕金1の前記係止プレート1aに一端を固定した仮留めワイヤ15を2本設け、これらの2本の仮留めワイヤ15の1本は、前記2条の導体5及び2つのがいし装置Aの間を通し、他の1本は内側の導体5及びがいし装置Aの内側に通す。
そして、各仮留めワイヤ15の先端に縦板状の仮留めヨーク16を固定する。これらの各仮留めヨーク16は、前記カムアロング10と固定ヨーク6との間に位置するようにする。図2はこの状態を示す。
次にこの取替工法の第3ステップを説明する。この状態で各セミワイヤ13を、ウインチを逆回転させて緩め、図10に示すように、前記各導体5の耐張クランプ9を2枚の各仮留めヨーク16の上下の架線金物17に固定する。そして、必要に応じて、各仮留めワイヤ13に設けたターンバックル等で各仮留めヨーク16の位置を調整する。その後、各セミワイヤ13を、ウインチでさらに緩め、各導体5に掛かっている張力を各仮留めヨーク16及び各仮留めワイヤ15に移す。
そこでさらに、図3に示すように、各セミワイヤ13をウインチで緩めていく。そして、外側の導体5に固定したカムアロング10と前記固定ヨーク6の外側に係止したセミ金車11、12及びセミワイヤ13は2つの仮留めヨーク16の間を通過していく。そしてこれらのセミ金車11、12及びセミワイヤ13が通過した後で、2枚の各仮留めヨーク16を一定間隔で連結、固定する固定金具18を着脱自在に取り付ける。これにより、4条の各導体5は、スペーサ(図示省略)と同じ間隔で保持される。
図4はこの取替工法の第4ステップを示すもので、さらに各セミワイヤ13をウインチで繰り出して緩めていくと、各セミ金車11及びセミ金車12の間隔は広がり、固定ヨーク6を前端に設けたがいし装置Aは、当該前端部が下方に下がり、鉄塔に沿う状態となり、この状態で、当該がいし装置Aを鉄塔の腕金1及び前記セミ金車12から外し、新規ながいし装置Aと交換する。また、その際、図4に示すように各セミ金車12のフレーム12aに設けたロープを鉄塔の上から垂らしたロープ19に固縛する。
そして、当該新規ながいし装置Aの一端を鉄塔の腕金1に取付け、他端を前記各セミ金車12に取付け、前記各セミワイヤ13をウインチで巻き上げることにより、各仮留めヨーク16の箇所までがいし装置Aの前端部を引き上げる。そして、前記操作と逆の手順で、各導体5の耐張クランプ9を新規ながいし装置Aの固定ヨーク6に接続する。これによりがいし装置Aの取替作業は終了する。
図11及び図12は、前記2つの仮留めヨーク16に固定金具18を着脱自在に固定した状態を示す。各仮留めヨーク16は、略5角形の縦板であり、前側縁にボルト、ナットで固定金具18を着脱自在に固定したものである。そしてその上下端に前記架線金具17を接続する孔16aを有し、前記架線金具17を介して各導体5の耐張クランプ9を引き留める構成となっている。また、後側縁の中央部に、平行クレビスを係止する孔16bを有している。そして前記仮留めワイヤ15は、前記平行クレビスを介して係止されるようになっている。
図13はこの発明の実施例2を示す。実施例2は、当該がいし装置の取替工法におけるセミワイヤの巻き取り箇所に特徴があり、他の構成は実施例1と同じである。
前記4条の各導体5は、がいし装置Aの先端の固定ヨーク6から外して仮留めヨーク16に取り付けるまでの間、また、がいし装置Aを新規なものに取り替えた後、仮留めヨーク16から外して固定ヨーク6に取り付けるまでの間、4本のセミワイヤ13を緩めたり、引っ張ったりするが、これらの4本の各セミワイヤ13の操作がばらばらになると、4条の各導体5の長手方向の移動や相互の定間隔を崩し、4条の導体5の相互間隔を保持しているスペーサ(図示省略)に荷重がかかり、各導体5のバランスをくずす恐れがある。
従って、作業者は常に各導体5の位置が定位置に維持されるように4本のセミワイヤ13が均一に動くよういに操作しなければならない。
そこで、図13に示すように、前記4つの各セミワイヤ13を、横に並べた複数の金車20を介して2台のウインチ21に同じ方向から導入するようにし、前記金車20の手前の前記各セミワイヤ13の引っ張り及び繰り出し方向を略平行に揃える。そして、前記各導体5の定位置関係を保持した状態で各セミワイヤ13に直角な一直線L上で各セミワイヤ13に印Xをつけ、当該各セミワイヤ13の印Xが同一に動くように前記2台のウインチ21を操作する。これにより、各導体5を容易に定位置に保持できる。
この各セミワイヤ13に印Xをつけて操作しやすくすることは、必要に応じて行うことが出来るもので、この発明の必須要件ではない。また、前記実施例においては、セミ金車11及びセミ金車12の溝数を2溝としたが、これらのセミ金車の溝数は任意である。
A がいし装置 1 腕金
1a 係止プレート 2 後端架線金物
3 がいし連 4 先端架線金物
5 導体 6 固定ヨーク
7 平行クレビスリンク 8 扇型一枚リンク
9 耐張クランプ 10 カムアロング
11 セミ金車 11a フレーム
12 セミ金車 12a フレーム
13 セミワイヤ 14 飛び金車
15 仮留めワイヤ 16 仮留めヨーク
16a 孔 16b 孔
17 架線金物 18 固定金具
19 ロープ 20 金車
21 ウインチ

Claims (3)

  1. 鉄塔にがいし装置を介して4導体を引留めた箇所の前記がいし装置の取替工法において、
    鉄塔を背にしてがいし装置より前方の各導体に電線把持具をそれぞれ取り付け、各電線把持具と前記がいし装置の前端部の固定ヨークにそれぞれセミ金車を回転自在に支持させ、これらの各2つのセミ金車の一方に一端を固定したセミワイヤをこれらの2つのセミ金車に掛けてセミワイヤの他端を鉄塔までのばし、これを各導体ごとに設け、
    当該各セミワイヤの他端側を引っ張って、前記各電線把持具と固定ヨークの間を縮め、前記固定ヨークから各導体端部を外し、当該各導体端部を、鉄塔に一端を係止し、平面視内外の2条の導体の間と導体の外側に伸ばした2本の各仮留めワイヤの他端にそれぞれ設けた縦板状の仮留めヨークの上下に固定し、
    前記各セミワイヤを緩めて、4導体の張力を前記各仮留めヨーク及び仮留めワイヤに移し、この状態で、前記各セミワイヤを鉄塔側から繰り出して緩め、前記セミ金車やセミワイヤが各仮留めヨークの下部に来た際、2つの仮留めヨークを一定間隔で保持、連結する固定金具を前記セミ金車やセミワイヤの上方の各仮留めヨークに取り付け、
    その後、前記各セミワイヤをさらに緩めてがいし装置の前端部を垂らし、当該がいし装置を鉄塔の取付け箇所及び前記セミ金車から外して新規ながいし装置に取り替えることを特徴とする、4導体送電線のがいし装置取替工法。
  2. 前記各セミワイヤの引っ張り及び繰り出し方向を略平行に揃え、前記各導体の定位置関係を保持した状態で各セミワイヤに直角な一直線上で各セミワイヤに印をつけ、当該各セミワイヤの印が同一に動くように4本のセミワイヤを操作することを特徴とする、請求項1に記載の4導体送電線のがいし装置取替工法。
  3. 2つのセミ金車から成る4組のセミ組と、2つの仮留めヨーク及び当該2つの仮留めヨークを連結する固定金具とから成り、
    前記4組のセミ組は、鉄塔を背にしてがいし装置より前方の4つの各導体に取り付けた各電線把持具と前記がいし装置の前端部の固定ヨークにそれぞれセミ金車を回転自在に支持させ、これらの2つのセミ金車の一方に一端を固定したセミワイヤをこれらの2つのセミ金車に掛けてセミワイヤの他端を鉄塔までのばし、当該セミワイヤの他端側を引っ張ったり、繰り出したりする構成とし、
    また、前記仮留めヨークは、縦板から成り、一端には鉄塔から伸ばした仮留めワイヤの先端を取り付け、他端の上下に各導体を取付け、また、前記上下の各導体の間の各仮留めヨークに、2つの仮留めヨークを一定間隔で連結、固定する固定金具を着脱自在に設けた構成としたことを特徴とする、4導体送電線のがいし装置取替装置。
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