JP3068910U - 碍子連装置用取替工具 - Google Patents

碍子連装置用取替工具

Info

Publication number
JP3068910U
JP3068910U JP1999008632U JP863299U JP3068910U JP 3068910 U JP3068910 U JP 3068910U JP 1999008632 U JP1999008632 U JP 1999008632U JP 863299 U JP863299 U JP 863299U JP 3068910 U JP3068910 U JP 3068910U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
wire
yoke
bolt
insulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999008632U
Other languages
English (en)
Inventor
達也 内藤
雄一 北原
Original Assignee
株式会社シーテック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社シーテック filed Critical 株式会社シーテック
Priority to JP1999008632U priority Critical patent/JP3068910U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3068910U publication Critical patent/JP3068910U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 碍子連装置の取替作業を容易に行なうことの
できる碍子連装置用取替工具を提供する。 【解決手段】 鉄塔30のアーム31に対し連結可能な
アーム側工事用ヨーク60と、電線40に対しレバーブ
ロック80を介して連結可能な電線側工事用ヨーク90
と、アーム側工事用ヨーク60と電線側工事用ヨーク9
0とを連結する連結ワイヤー100とを備える。アーム
側工事用ヨーク60を鉄塔30のアーム31に連結し、
電線側工事用ヨーク90をレバーブロック80を介して
電線40に連結した状態で、レバーブロック80の巻き
上げ操作により電線40を牽引する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電線(主として超高圧複導体架線)と鉄塔のアームとを絶縁状態に 接続する碍子連装置を取替える際に使用するための碍子連装置用取替工具に関す る。
【0002】
【従来の技術】
電線が例えば超高圧複導体架線である場合、通常、鉄塔のアーム間には上相、 中相、下相の各相毎に電線が2条ずつ架設されている。各電線と鉄塔のアームと の間には碍子連装置が介在されている。
【0003】 前記碍子連装置は、2本の碍子連と、その両碍子連の一方の端末を止着しかつ 鉄塔のアームと接続されるアーム側ヨークと、前記両碍子連の他方の端末を止着 しかつ電線と接続される電線側ヨークとを備えている。
【0004】 従来、前記碍子連装置を取替える場合には、鉄塔のアームと電線との間に留ワ イヤーおよび二重防護ワイヤーを張設しておき、碍子連装置の電線側ヨークに電 線をせみ金車あるいはレバーブロック等により牽引することによって、前記電線 側ヨークと電線との接続部分を弛めた状態でその接続部分を切り離す方法(これ を従来方法1という)がとられている。なお、前記碍子連装置の取替作業は、上 相、中相、下相の順で進められる。
【0005】 また、油圧ジャッキを主体とする取替工具を使用し、電線を牽引することによ って、碍子連装置を弛めた状態で、碍子連装置の接続部分を切り離す方法(これ を従来方法2という)がとられることもある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来方法1によると、鉄塔のアームと電線との間に留ワイヤーおよび 二重防護ワイヤーを張設しなければならないことから、碍子連装置の取替作業が 煩雑となっていた。
【0007】 また、従来方法2によると、油圧ジャッキおよび油圧配管等を含む取替工具で ある。したがって、取替工具の重量がかなり重く、地上から塔上へあるいは塔上 から地上への運搬が非常に不便であることから、これまた碍子連装置の取替作業 が煩雑となっている。
【0008】 本考案は上記した問題点を解決するためになされたものであって、本考案が解 決しようとする課題は、碍子連装置の取替作業を容易に行なうことのできる碍子 連装置用取替工具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の考案は、鉄塔のアームに碍子連装置を介して接 続された電線を牽引するための碍子連装置用取替工具であって、 前記鉄塔のアームに対し連結可能なアーム側工事用ヨークと、 前記電線に対しレバーブロックを介して連結可能な電線側工事用ヨークと、 前記アーム側工事用ヨークと前記電線側工事用ヨークとを連結する連結ワイヤ ーと、 を備えたことを特徴とする碍子連装置用取替工具である。
【0010】 このように構成すると、アーム側工事用ヨークを鉄塔のアームに連結し、電線 側工事用ヨークをレバーブロックを介して電線に連結した状態で、前記レバーブ ロックの巻き上げ操作により電線を牽引することにより、従来必要とした留ワイ ヤーおよび二重防護ワイヤーを排除することができる。また、レバーブロックの 採用により、従来の油圧シリンダに必要とした油圧ユニットおよび油圧配管を排 除することができる。また、アーム側工事用ヨークと電線側工事用ヨークとを連 結ワイヤーにより連結したことにより、アーム側工事用ヨークと電線側工事用ヨ ークとをレバーブロックで直接的に連結する場合と比べて、レバーブロックを小 型化および軽量化することができる。よって、碍子連装置の取替作業を容易に行 なうことができる。
【0011】 また、請求項2記載の考案は、相互にほぼ平行する2本の連結ワイヤーを備え たことを特徴とする請求項1記載の碍子連装置用取替工具である。
【0012】 このように構成すると、アーム側工事用ヨークと前記電線側工事用ヨークとを 2本の連結ワイヤーによりバランス良く連結することが可能である。
【0013】 また、請求項3記載の考案は、鉄塔のアームの緊線プレートに、碍子連装置の アーム側ヨークをボルト継手により連結可能とする予備のボルト挿通孔が形成さ れており、 アーム側工事用ヨークは、前記緊線プレートに前記予備のボルト挿通孔を用い てボルト継手により連結可能であることを特徴とする請求項1または2記載の碍 子連装置用取替工具である。
【0014】 このように構成すると、鉄塔のアームの緊線プレートに形成された予備のボル ト挿通孔を用いて、前記緊線プレートにアーム側工事用ヨークをボルト継手によ り連結することができる。したがって、鉄塔のアームにアーム側工事用ヨークを 例えば丸太およびドングロスを使用して連結する場合と比べて、鉄塔のアームに 対するアーム側工事用ヨークの連結作業を容易に行なうことができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、説明の都合上、碍子 連装置の概要を述べた後に、碍子連装置用取替工具(単に、取替工具ともいう) を詳述することにする。
【0016】 碍子連装置の概要について説明する。碍子連装置(符号、10を付す)は、図 5に平面図で示すように、鉄塔30のアーム31に2条の電線(例えば、超高圧 複導体架線)40を絶縁状態に接続している。この碍子連装置10は、2本の碍 子連11と、その両碍子連11の一方の端末(図5において左端部)を止着した アーム側ヨーク12と、前記両碍子連11の他方の端末(図5において右端部) を止着した電線側ヨーク20とを備えている。
【0017】 前記アーム側ヨーク12の周辺部は、図2の平面図に後述する碍子連装置用取 替工具50(図1参照)の当該周辺部とともによく表わされている。図2におい て、前記アーム側ヨーク12には、直角クレビスリンク13の一端部(図2にお いて右端部)がボルト継手14により連結されている。前記直角クレビスリンク 13の他端部(図2において左端部)には、相互に係合する一対のUクレビス1 5の一方端部(図2において右端部)がボルト継手16により連結されている。 一対のUクレビス15の他方端部(図2において左端部)は、鉄塔30(図1参 照)のアーム31に設けられた緊線プレート32にボルト継手17により連結さ れている。
【0018】 前記電線側ヨーク20の周辺部は、図3の平面図に後述する碍子連装置用取替 工具50の当該周辺部とともによく表わされている。図3において、前記電線側 ヨーク20には、2個一対をなす直角クレビスリンク21の一端部(図3におい て左端部)がそれぞれボルト継手22により連結されている(図5参照)。なお 、電線側ヨーク20には、前記直角クレビスリンク21を電線40の間隔に応じ て連結可能とする複数個(図3では各2個を示す)の予備のボルト挿通孔20a が形成されているとともに、中央部の予備のボルト挿通孔20aの相互間に位置 する中央のボルト挿通孔20b(図5参照)が形成されている。
【0019】 前記各直角クレビスリンク21の他端部(図3において右端部)には、それぞ れ一枚リンク23の一端部(図3において左端部)がボルト継手24により連結 されている。各一枚リンク23の他端部(図3において右端部)には、それぞれ 平行クレビス25の一端部(図3において左端部)がボルト継手26により連結 されている。各平行クレビス25の他端部(図3において右端部)は、それぞれ 電線40の端末部40aにボルト継手27により連結されている。
【0020】 図5において、前記鉄塔30のアーム31は、左右対称状をなす一対のアーム 材31aを有している。一対のアーム材31aは、複数の連結材31bによって 連結されている。一対のアーム材31aの先端部(図5において上端部)は咲き 細り状にして相互に接合されている。図2に示すように、前記各アーム材31a の先端部の外側面に、緊線プレート32が左右対称状に設けられている。各緊線 プレート32には、前記Uクレビス15の当該端部をボルト継手17により連結 可能とするボルト挿通孔32a、および、そのボルト挿通孔32aと並ぶ予備の ボルト挿通孔32b(図5参照)が形成されている。なお、図5において、右側 の緊線プレート32においては、前記Uクレビス15の当該端部が前記ボルト継 手17により連結されているため、そのボルト継手17に用いられたボルト挿通 孔32aは表わされていない。
【0021】 次に、碍子連装置用取替工具について説明する。この取替工具(符号、50を 付す)は、図6に平面図で示すように、大別すると、アーム側工事用ヨーク60 と2個のレバーブロック80と電線側工事用ヨーク90と2本の連結ワイヤー1 00とせみ金車110ととび金車120を備えている。以下、アーム側工事用ヨ ーク60、レバーブロック80、電線側工事用ヨーク90、連結ワイヤー100 、せみ金車110、とび金車120を順に詳述する。
【0022】 まず、アーム側工事用ヨーク60を図7および図8により説明する。図7はア ーム側工事用ヨーク60の正面図、図8は同側面図である。アーム側工事用ヨー ク60は、ヨーク本体(アーム側工事用ヨーク本体ともいう)61と2個の直角 クレビスリンク63,68と1枚の一枚リンク65と左右の平行クレビス70と により構成されている。
【0023】 アーム側工事用ヨーク本体61は、図9に正面図で示すように、ほぼ三角形板 状に形成されている。そのヨーク本体61には、その頂部に位置する第1のボル ト挿通孔61aと、その底辺部に位置する左右各2個の第2のボルト挿通孔61 bと、その側辺部に位置する左右の荷吊りロープ用止め孔61cと、その底辺部 の中央部に位置する左右のガイド用止め孔61dとが形成されている。
【0024】 前記アーム側工事用ヨーク本体61の頂部には、図7および図8に示すように 、前記一方の直角クレビスリンク(第1の直角クレビスリンクという)63の一 端部(図において下端部)がボルト継手62により連結されている。このボルト 継手62による連結に際し、アーム側工事用ヨーク本体61の第1のボルト挿通 孔61a(図9参照)および第1の直角クレビスリンク63のボルト挿通孔63 a(図7参照)が用いられる、すなわち両ボルト挿通孔61a,63aにボルト 継手62のボルト軸部62a(図8参照)が挿通される。
【0025】 前記第1の直角クレビスリンク63の他端部(図6において上端部)には、前 記一枚リンク65の一端部(図8において下端部)がボルト継手64により連結 されている。このボルト継手64による連結に際し、第1の直角クレビスリンク 63のボルト挿通孔63b(図8参照)および一枚リンク65のボルト挿通孔6 5a(図7参照)が用いられる、すなわち両ボルト挿通孔63b,65aにボル ト継手64のボルト軸部64a(図7参照)が挿通される。
【0026】 前記一枚リンク65の他端部(図8において上端部)には、前記他方の直角ク レビスリンク(第2の直角クレビスリンクという)68の一端部(図8において 下端部)がボルト継手67により連結されている。このボルト継手67による連 結に際し、一枚リンク65のボルト挿通孔65b(図7参照)および第2の直角 クレビスリンク68のボルト挿通孔68a(図8参照)が用いられる、すなわち 両ボルト挿通孔65b,68aにボルト継手67のボルト軸部67a(図7参照 )が挿通される。
【0027】 前記第2の直角クレビスリンク68の他端部(図8において上端部)は、前記 緊線プレート32(図2参照)とボルト継手69により連結可能である。このボ ルト継手69による連結に際し、第2の直角クレビスリンク68のボルト挿通孔 68b(図7参照)および緊線プレート32の予備のボルト挿通孔32b(図5 参照)が用いられる、すなわち両ボルト挿通孔68b,32bにボルト継手69 のボルト軸部69a(図8参照)が挿通される。
【0028】 前記アーム側工事用ヨーク本体61の底部には、図7および図8に示すように 、左右の平行クレビス70の一端部(図において上端部)がそれぞれボルト継手 71により連結されている。このボルト継手71による連結に際し、アーム側工 事用ヨーク本体61の第2のボルト挿通孔61b(図9参照)および平行クレビ ス70のボルト挿通孔70a(図7参照)が用いられる、すなわち両ボルト挿通 孔61b,70aにボルト継手71のボルト軸部71a(図8参照)が挿通され る。また、左右の平行クレビス70の他端部(図8において下端部)には、後述 するようにして連結ワイヤー100が連結される。
【0029】 前記アーム側工事用ヨーク本体61の側辺部には、碍子連装置用取替工具50 を地上から塔上に持ち上げたりあるいは塔上から地上へ降ろすときに使用する荷 吊りロープ(図示省略)をボルト継手(図示省略)により連結可能である。その ボルト継手による連結に際し、アーム側工事用ヨーク本体61の荷吊りロープ用 止め孔61c(図9参照)および荷吊りロープの輪環部(図示省略)が用いられ る、すなわち荷吊りロープ用止め孔61cおよび輪環部にボルト継手のボルト軸 部が挿通される。
【0030】 前記アーム側工事用ヨーク本体61の底辺部には、左右のガイド用止め孔61 d(図9参照)を用いて樹脂製ガイド(図示省略)が取り付けられる。その樹脂 製ガイドは、アーム側工事用ヨーク本体61が前記碍子連装置10のアーム側ヨ ーク12と隣接した際(図2参照)にそのアーム側ヨーク12と当接し、そのア ーム側工事用ヨーク本体61が前記アーム側ヨーク12と擦れ合うことを防止す る。
【0031】 次に、レバーブロック80について図3の平面図を参照して説明する。レバー ブロック80は、張線器とも呼ばれるものであり、一対の連結金具81,82を 備えている。一方(図3において右側)の連結金具81には、前記電線40に対 し脱着可能なカムアロング84が連結されている。他方(図3において左側)の 連結金具82は、後述するようにして電線側工事用ヨーク90のヨーク本体91 と連結される。
【0032】 次に、電線側工事用ヨーク90を図10および図11により説明する。図10 は電線側工事用ヨーク90の正面図、図11は同側面図である。電線側工事用ヨ ーク90は、ヨーク本体(電線側工事用ヨーク本体ともいう)91と左右の平行 クレビス93とにより構成されている。
【0033】 電線側工事用ヨーク本体91は、図12に正面図で示すように、ほぼ逆台形板 状に形成されている。そのヨーク本体91には、その上辺部に位置する左右各3 個の第1のボルト挿通孔91aと、その下辺部に位置する左右各2個の第2のボ ルト挿通孔91bと、その上辺部の中央部に位置する第3のボルト挿通孔91c とが形成されている。
【0034】 前記電線側工事用ヨーク本体91の上辺部には、図10および図11に示すよ うに、左右の平行クレビス93の一端部(図において下端部)がボルト継手92 により連結されている。このボルト継手92による連結に際し、電線側工事用ヨ ーク本体91の第1のボルト挿通孔91a(図12参照)および平行クレビス9 3のボルト挿通孔93a(図10参照)が用いられる、すなわち両ボルト挿通孔 91a,93aにボルト継手92のボルト軸部92a(図11参照)が挿通され る。なお、第1のボルト挿通孔91aは、前記碍子連11の間隔に応じて選択的 に使用することができる。また、平行クレビス93の他端部(図11において上 端部)は、後述するようにして連結ワイヤー100と連結される。
【0035】 前記電線側工事用ヨーク本体91の下辺部(図3において右辺部)には、前記 2個のレバーブロック80の他方(図3において左側)の連結金具82がボルト 継手96により連結されている。このボルト継手96による連結に際し、電線側 工事用ヨーク本体91の第2のボルト挿通孔91b(図12参照)および連結金 具82のボルト挿通孔(符号省略)が用いられる、すなわち前記ボルト継手と同 様に両ボルト挿通孔にボルト継手96のボルト軸部(符号省略)が挿通される。 なお、第2のボルト挿通孔91b(図12参照)は、前記碍子連11の間隔に応 じて選択的に使用することができる。
【0036】 次に、連結ワイヤー100を図6により説明する。2本の連結ワイヤー100 の各端末部には環状の輪環部101,102がそれぞれ形成されている。なお、 各連結ワイヤー100には、例えば、ワイヤー径が24mmで、6×37(JI S構造)、構成6×(1+6+12+18)の普通よりワイヤーが採用されてい る。
【0037】 前記連結ワイヤー100の一方(図6において左方)の輪環部101は、前記 アーム側工事用ヨーク60の各平行クレビス70の端部(図6の右端部)にボル ト継手72により連結されている。このボルト継手72による連結に際し、連結 ワイヤー100の輪環部101の孔101a(符号省略)および平行クレビス7 0のボルト挿通孔70b(図7参照)が用いられる、すなわち輪環部101の孔 (符号省略)およびボルト挿通孔70bにボルト継手72のボルト軸部72a( 図8参照)が挿通される。
【0038】 前記連結ワイヤー100の他方(図6において右側)の輪環部102は、前記 電線側工事用ヨーク本体91の各平行クレビス93の端部(図6の左端部)にボ ルト継手94により連結されている。このボルト継手94による連結に際し、連 結ワイヤー100の輪環部102の孔(符号省略)および平行クレビス93のボ ルト挿通孔93b(図10参照)が用いられる、すなわち輪環部102の孔(符 号省略)およびボルト挿通孔93bにボルト継手94のボルト軸部94a(図1 1参照)が挿通される。
【0039】 次に、せみ金車110について図6を参照して説明する。せみ金車110(単 に「せみ」とも呼ばれている)は、定滑車111と、その定滑車111を回転可 能に支持した定滑車枠112と、動滑車115と、その動滑車115を回転可能 に支持した動滑車枠116と、前記定滑車111および動滑車115に掛装され たせみワイヤー119とを備えている。定滑車枠112および動滑車枠116は 、それぞれシャックル113,117を有している。
【0040】 前記定滑車枠112のシャックル113は、前記電線側工事用ヨーク本体91 にボルト継手114により連結されている。このボルト継手114による連結に 際し、シャックル113のボルト挿通孔(図示省略)および電線側工事用ヨーク 本体91の第3のボルト挿通孔91c(図12参照)が用いられる、すなわち前 記ボルト継手と同様に両ボルト挿通孔にボルト継手114のボルト軸部(図示省 略)が挿通される。
【0041】 前記動滑車枠116のシャックル117は、前記碍子連装置10の電線側ヨー ク20にボルト継手118(図3参照)により連結可能である。このボルト継手 118による連結に際し、シャックル117のボルト挿通孔(図示省略)および 電線側ヨーク20の中央のボルト挿通孔20b(図5参照)が用いられる、すな わち前記ボルト継手と同様に両ボルト挿通孔にボルト継手118のボルト軸部( 図示省略)が挿通される。また、せみワイヤー119は、後述するようにしてと び金車120を経由し、ウインチ130(図6参照)によって巻き上げおよび巻 き戻される。
【0042】 次に、とび金車120について図4を参照して説明する。とび金車120は、 定滑車121と、その定滑車121を回転可能に支持した定滑車枠122とを備 えている。その定滑車枠122はシャックル123を有している。そのシャック ル123には、相互に係合する一対のUクレビス124の一方端部(図4におい て右端部)がボルト継手125により連結されている。このボルト継手125に よる連結に際し、シャックル123のボルト挿通孔(符号省略)およびUクレビ ス124のボルト挿通孔(図示省略)が用いられる、すなわち前記ボルト継手と 同様に両ボルト挿通孔にボルト継手125のボルト軸部(図示省略)が挿通され る。
【0043】 前記一対のUクレビス124の他方端部(図4において左端部)は、取り付け ワイヤー126の一方(図4において右方)の輪環部126aがボルト継手12 7により連結されている。このボルト継手127による連結に際し、Uクレビス 124のボルト挿通孔(図示省略)および輪環部126aの孔(符号省略)が用 いられる、すなわち前記ボルト継手と同様に両ボルト挿通孔にボルト継手127 のボルト軸部(図示省略)が挿通される。
【0044】 前記取り付けワイヤー126の他方(図4において左方)の輪環部126bは 、前記鉄塔30のアーム31に適宜取り外し可能に結着される。前記定滑車12 1には、前記せみ金車110(図3参照)のせみワイヤー119が掛装される。
【0045】 なお、前記各ボルト継手には、割ピン(図示省略)付きコッタボルト・ナット が採用されている。前記コッタボルトは、例えば亜鉛めっきされたHSN4また はSS41製である。また、ナットは、例えば亜鉛めっきされたFCD45製で ある。また、割ピンは、例えばC2600W製である。
【0046】 また、アーム側工事用ヨーク60における直角クレビスリンク63,68、一 枚リンク65、平行クレビス70、および電線側工事用ヨーク90における平行 クレビス93は、例えば亜鉛めっきされたSS41製である。また、アーム側工 事用ヨーク本体61、電線側工事用ヨーク本体91は、例えば亜鉛めっきされた WELTEN60RE製である。
【0047】 次に、上記した碍子連装置用取替工具50を使用して碍子連装置10を取替え る手順を説明する。図1に示すように、塔上において、アーム側工事用ヨーク6 0における第2の直角クレビスリンク68の外端部を、鉄塔30のアーム31の 緊線プレート32にボルト継手69により連結する(図2参照)。このボルト継 手69による連結に際しては、前にも述べたように、第2の直角クレビスリンク 68のボルト挿通孔68bおよび緊線プレート32の予備のボルト挿通孔32b が用いられる(図8参照)。
【0048】 また、図1に示すように、各レバーブロック80に連結された各カムアロング 84を各電線40にそれぞれ取り付ける(図3参照)。この状態で、各レバーブ ロック80の巻き上げ操作により各電線40を牽引することにより、碍子連装置 10が緩められる。
【0049】 その後、図1に示すように、せみ金車110の定滑車枠112のシャックル1 13を電線側工事用ヨーク本体91にボルト継手114により連結する(図3参 照)。このボルト継手114による連結に際しては、前にも述べたように、シャ ックル113のボルト挿通孔(図示省略)および電線側工事用ヨーク本体91の 第3のボルト挿通孔91c(図12参照)が用いられる。
【0050】 また、図1に示すように、前記せみ金車110の動滑車枠116のシャックル 117を碍子連装置10の電線側ヨーク20にボルト継手118により連結する (図3参照)。このボルト継手118による連結に際しては、前にも述べたよう に、シャックル117のボルト挿通孔(図示省略)および電線側ヨーク20の中 央のボルト挿通孔20b(図5参照)が用いられる。
【0051】 また、図1に示すように、とび金車120における取り付けワイヤー126の 外端部の輪環部126bを、鉄塔30のアーム31に適宜結着する(図4参照) 。とび金車120の定滑車121に、前記せみ金車110のせみワイヤー119 が掛装される(図1参照)。さらに、せみワイヤー119の端末部を、地上に設 置されたウインチ130に巻き上げおよび巻き戻し可能に接続する。
【0052】 次に、前記ウインチ130によりせみワイヤー119を巻き上げ、碍子連装置 10の電線側ヨーク20を牽引する。これにより、電線40と電線側ヨーク20 との間が緩められる。この状態で、電線40の端末部40aと、電線側ヨーク2 0における平行クレビス25とのボルト継手27(図5参照)による連結を解除 する。
【0053】 次に、前記ウインチ130によりせみワイヤー119を巻き戻し、碍子連装置 10を緊線プレート32にぶら下げた状態とする。続いて、前記せみ金車110 の定滑車枠112のシャックル113と電線側工事用ヨーク本体91とのボルト 継手114(図3参照)による連結を解除するとともに、動滑車枠116のシャ ックル117と電線側ヨーク20とのボルト継手118(図3参照)による連結 を解除する。そして、前記せみ金車110を適宜掛替え、鉄塔30のアーム31 に対し碍子連装置10のアーム側ヨーク12を昇降可能に吊下げる。このとき、 必要に応じてとび金車120の取り付けワイヤー126の輪環部126b(図4 参照)も掛替えられる。
【0054】 次に、前記ウインチ130によりせみワイヤー119を少し巻き上げ、碍子連 装置10のアーム側ヨーク12を引き上げる。これにより、そのアーム側ヨーク 12とアーム31の緊線プレート32との間が緩められる。この状態で、前記ア ーム側ヨーク12のUクレビス15と前記アーム31の緊線プレート32とのボ ルト継手17(図5参照)による連結を解除する。
【0055】 その後、前記ウインチ130によりせみワイヤー119を巻き戻し、既設碍子 連装置10を地上に降ろし、新碍子連装置10と交換する。再び、前記ウインチ 130によりせみワイヤー119を巻き上げ、新碍子連装置10を塔上に引き上 げる。
【0056】 次に、前記既設碍子連装置10の取り外しの手順と逆順で、新碍子連装置10 におけるアーム側ヨーク12のUクレビス15と鉄塔30のアーム31の緊線プ レート32とをボルト継手17(図5参照)により連結するとともに、新碍子連 装置10の電線側ヨーク20の平行クレビス25と電線40の端末部40aとを ボルト継手27(図5参照)により連結する。
【0057】 その後、前記ウインチ130によりせみワイヤー119を巻き戻すとともに、 レバーブロック80の巻き戻し操作により電線40を元の状態に戻し、碍子連装 置用取替工具50を塔上から撤去することにより、碍子連装置10の取替作業が 終了する。
【0058】 上記した碍子連装置用取替工具50によると、アーム側工事用ヨーク60を鉄 塔30のアーム31に連結し、電線側工事用ヨーク90をレバーブロック80を 介して電線40に連結した状態で、前記レバーブロック80の巻き上げ操作によ り電線40を牽引することにより、従来必要とした留ワイヤーおよび二重防護ワ イヤーを排除することができる。
【0059】 また、レバーブロック80の採用により、従来の油圧シリンダに必要とした油 圧ユニットおよび油圧配管を排除することができる。
【0060】 また、アーム側工事用ヨーク60と電線側工事用ヨーク90とを連結ワイヤー 100により連結したことにより、アーム側工事用ヨーク60と電線側工事用ヨ ーク90とをレバーブロック80で直接的に連結する場合と比べて、レバーブロ ック80を小型化および軽量化することができる。
【0061】 よって、上記した碍子連装置用取替工具50によると、碍子連装置10の取替 作業を容易に行なうことができる。
【0062】 また、相互にほぼ平行する2本の連結ワイヤー100を備えたものであるから 、アーム側工事用ヨーク60と前記電線側工事用ヨーク90とを2本の連結ワイ ヤー100によりバランス良く連結することが可能である。
【0063】 また、鉄塔30のアーム31の緊線プレート32に形成された予備のボルト挿 通孔32bを用いて、前記緊線プレート32にアーム側工事用ヨーク60をボル ト継手69により連結することができる。したがって、鉄塔30のアーム31に アーム側工事用ヨーク60を例えば丸太およびドングロスを使用して連結する場 合と比べて、鉄塔30のアーム31に対するアーム側工事用ヨーク60の連結作 業を容易に行なうことができる。
【0064】 本考案は前記実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しな い範囲における変更が可能である。
【0065】
【考案の効果】
本考案の碍子連装置用取替工具によれば、従来必要とした留ワイヤーおよび二 重防護ワイヤーあるいは油圧ユニットおよび油圧配管を排除するとともに、レバ ーブロックを小型化および軽量化することにより、碍子連装置の取替作業を容易 に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】碍子連装置用取替工具の使用状態を示す平面図
である。
【図2】碍子連装置用取替工具のアーム側部分の平面図
である。
【図3】碍子連装置用取替工具の電線側部分の平面図で
ある。
【図4】碍子連装置用取替工具の飛び金車部分の平面図
である。
【図5】碍子連装置の周辺部分の平面図である。
【図6】碍子連装置用取替工具の平面図である。
【図7】アーム側工事用ヨークの正面図である。
【図8】アーム側工事用ヨークの側面図である。
【図9】アーム側工事用ヨークのヨーク本体の正面図で
ある。
【図10】電線側工事用ヨークの正面図である。
【図11】電線側工事用ヨークの側面図である。
【図12】電線側工事用ヨーク本体の正面図である。
【符号の説明】
10 碍子連装置 30 鉄塔 31 アーム 32 緊線プレート 32b 予備のボルト挿通孔 40 電線 50 碍子連装置用取替工具 60 アーム側工事用ヨーク 69 ボルト継手 80 レバーブロック 90 電線側工事用ヨーク 100 連結ワイヤー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔のアームに碍子連装置を介して接続
    された電線を牽引するための碍子連装置用取替工具であ
    って、 前記鉄塔のアームに対し連結可能なアーム側工事用ヨー
    クと、 前記電線に対しレバーブロックを介して連結可能な電線
    側工事用ヨークと、 前記アーム側工事用ヨークと前記電線側工事用ヨークと
    を連結する連結ワイヤーと、を備えたことを特徴とする
    碍子連装置用取替工具。
  2. 【請求項2】 相互にほぼ平行する2本の連結ワイヤー
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の碍子連装置用
    取替工具。
  3. 【請求項3】 鉄塔のアームの緊線プレートに、碍子連
    装置のアーム側ヨークをボルト継手により連結可能とす
    る予備のボルト挿通孔が形成されており、 アーム側工事用ヨークは、前記緊線プレートに前記予備
    のボルト挿通孔を用いてボルト継手により連結可能であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の碍子連装置
    用取替工具。
JP1999008632U 1999-11-11 1999-11-11 碍子連装置用取替工具 Expired - Lifetime JP3068910U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999008632U JP3068910U (ja) 1999-11-11 1999-11-11 碍子連装置用取替工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999008632U JP3068910U (ja) 1999-11-11 1999-11-11 碍子連装置用取替工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3068910U true JP3068910U (ja) 2000-05-26

Family

ID=43202390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999008632U Expired - Lifetime JP3068910U (ja) 1999-11-11 1999-11-11 碍子連装置用取替工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3068910U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012120357A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Asahi Tec Corp 吊上金具および碍子装置
JP2013233038A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Tokyo Electric Power Co Inc:The 4導体送電線のがいし装置取替工法及び当該工法に使用する取替装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012120357A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Asahi Tec Corp 吊上金具および碍子装置
JP2013233038A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Tokyo Electric Power Co Inc:The 4導体送電線のがいし装置取替工法及び当該工法に使用する取替装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4073086B2 (ja) 2連耐張がいし装置用がいし取替装置
CN101759105A (zh) 悬臂起重机运输系统以及使用该系统的起重机
JP5855523B2 (ja) 4導体送電線のがいし装置取替工法及び当該工法に使用する取替装置
CN114148895A (zh) 一种海洋工程用结构管吊装装置
JP3068910U (ja) 碍子連装置用取替工具
JP3401751B2 (ja) 緊線作業時の延線用金車から懸垂クランプへの電線移し替え方法
JP5926582B2 (ja) 送電線の改修方法
JP6544575B2 (ja) 耐張クランプ
JP2016146687A (ja) がいし取替補助器具
JP2004171946A (ja) 碍子装置の全部または一部分の交換方法およびこの交換方法に使用する支持具
JP3557311B2 (ja) V吊懸垂がいし装置の取替方法及びその方法で用いられる工具
CN111946900B (zh) 管节安装装置及方法
US4022431A (en) Methods of stringing bundle conductors
JP2598948B2 (ja) 耐張装置取替工法と多導体固定金具
US11148915B2 (en) Boom assembly and method of assembly thereof
FI82569B (en) Cable laying device
JPH07322436A (ja) 電線吊り上げ工具
CN112429633A (zh) 辊环拆装夹具和天车
CN217281254U (zh) 一种配网线路用辅助装置
JP6049471B2 (ja) 把持具及びこれを用いた耐張装置交換工具並びにこの耐張装置交換工具を用いた耐張装置の取り外し方法及び導体の移線方法
CN216038145U (zh) 超特高压输电线路用复合绝缘子起吊装置
JP4934410B2 (ja) 緊線方法及びそれに用いるカマレス金具
KR200303375Y1 (ko) 배전선로의 내장애자 교체기
JPH04133607A (ja) 耐張装置取替工法およびこの工法に使用する装置
JP3969241B2 (ja) 送電線巻取り装置及びそれを用いた送電線巻取り方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term