JP5980844B2 - 電線仮接続装置及び電線仮接続方法 - Google Patents

電線仮接続装置及び電線仮接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線仮接続装置及び電線仮接続方法に関する。特に、異常気象などにより、電柱に架設された電線が断線した場合に、この電線を迅速に仮接続できる電線仮接続装置の構造及び電線仮接続方法に関する。
豪雨又は豪雪などの異常な自然現象に起因して、電柱に架設された電線が断線することがある。この場合、断線した電線を張り替えることで、断線を修復している。しかし、いわゆる、電線の張替え工法では、電線の修復に相当の時間を要していた。特に、自然災害時には、早期の停電解除が要望されていることから、断線した電線を仮接続して、早期の送電回復を目指している。
上述したような、断線した電線を仮接続する装置としては、ロープを巻回する巻上げドラムを有する油圧式の張線器と、ロープが延出する方向と反対側に張線器と連結した第1絶縁棒を介して、断線した一方の電線を拘持する第1電線拘持具と、ロープの先端部に繋留された第2絶縁棒を介して、断線した他方の電線を拘持する第2電線拘持具と、を備え、断線により離隔した電線に張線器が吊り下げられた状態から、巻上げドラムを駆動すると、断線した一方の電線の芯線と断線した他方の電線の芯線を接近させて、これらの芯線の仮接続を可能とした電線仮接続装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による電線仮接続装置は、油圧式の張線器を駆動して、ロープを巻上げドラムに巻回するだけで、断線した電線の端部同士を接近させ、所定の張力を付与した状態で、断線した電線を迅速かつ的確に仮接続できる、としている。
又、断線した電線を仮接続する装置としては、断線した一方の電線の芯線を掴持する第1掴線器と、断線した他方の電線の芯線を掴持する第2掴線器と、第1掴線器と第2掴線器を導通可能に接続した折れ線状に屈曲自在な導電体と、第1掴線器に備わる引張レバーと連結した手動式の張線器本体と、第2掴線器に備わる引張レバーと連結すると共に、張線器本体に備わる原動プーリに繋留したワイヤに巻き掛けされる従動プーリと、張線器本体及び従動プーリを端部に連結し、張線器本体に対して従動プーリをワイヤが延びる方向に沿って略平行に伸縮させる四節回転リンクを連鎖した平行クランク機構と、を備える電線仮接続装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2による電線仮接続装置は、原動プーリに連動するスプロケットに巻き掛けしたチェーンの一方側を牽引すると、張線器本体に対して従動プーリを近づけることで断線した電線の端部同士を接近させ、断線した電線を5〜6mの高さまで持ち上げて、断線した電線を容易に仮接続できる、としている。
特開平6−233425号公報 特開2010−233302号公報
豪雨が広範囲に発生した場合に、道路が寸断すると、修復機材を車に搭載して、電線が断線した現場に向かうことが困難になる。又、豪雪により道路が塞がれている場合にも、修復機材を車に搭載して、電線が断線した現場に向かうことが困難になる。このような場合には、電線が断線した現場に修復機材を人力で搬送することがある。
特許文献1による電線仮接続装置は、張線器を駆動するために、高所作業車に備わる油圧源を必要としている。したがって、上述したように、車が断線した現場に向かうことが困難な状況では、特許文献1による電線仮接続装置を使用することが困難である。高所作業車を必要としない、電線仮接続装置が求められている。
又、落雷に起因して、バインド線を介して電線を支持するピン碍子の近傍で、電線が断線することがある。このような断線事故では、断線した電線に「足し線」を接続した後に、張線器及び掴線器を利用して電線を張り上げ、断線した電線を再接続することで、修復していた。
しかし、ピン碍子は、一般に、電柱の高所に配置された腕金に取り付けられている。このため、ピン碍子の近傍で電線が断線した場合には、高所作業車に備わるブースに作業員が搭乗して、上述した修復作業を実施していた。
特許文献2による電線仮接続装置は、電柱間に架設された電線が電柱間の中間部で断線した場合に、地上で仮接続を始めることを前提にしているので、ピン碍子の近傍で電線が断線した場合には、特許文献2による電線仮接続装置を用いて、断線した電線を仮接続することが困難である、という問題がある。ピン碍子の近傍で電線が断線した場合に、断線した電線を容易に仮接続できる電線仮接続装置が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、高所作業車を必要とせず、柱上でも作業が容易な電線仮接続装置及び電線仮接続方法を提供することを目的とする。
本発明者は、大規模な自然災害が発生した場合には、迅速な送電回復が優先すると考え、断線した一方の電線の芯線を引留クランプで挟持し、絶縁体を介して、引留クランプを張線器に結合し、張線器に備わる絶縁ベルトの先端部を断線した他方の電線の芯線を掴線器に繋留し、又は、張線器に備わる絶縁ベルトの先端部を断線した他方の電線を支持するピン碍子を立設する腕金に繋留して、張線器を操作することで電線の張り上げを可能にすると共に、引留クランプと断線した他方の電線の芯線を挟むC型クランプとをバイパスケーブルで電気的に接続することで、これらの課題を解決できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな電線仮接続装置及び電線仮接続方法を発明するに至った。
(1)本発明による電線仮接続装置は、電柱に架設された電線が断線した場合に、この電線を仮接続する電線仮接続装置であって、断線した一方の電線の芯線を引き留める引留クランプと、絶縁体を介して、前記引留クランプを結合すると共に、断線した一方の電線が延びる方向に延出自在な絶縁ベルト、及びこの絶縁ベルトを巻き取り自在なドラムを有する張線器と、断線した他方の電線の芯線を掴持する掴線器であって、前記絶縁ベルトの先端部と連結する引張りレバーを有する掴線器と、断線した他方の電線の芯線を挟持するC型クランプと、前記引留クランプと前記C型クランプとを電気的に接続するバイパスケーブルと、を備えている。
(2)本発明による電線仮接続装置は、電柱の高所に配置された腕金に取り付けた碍子に支持された電線が当該碍子の近傍で断線した場合に、この電線を仮接続する電線仮接続装置であって、断線した一方の電線の芯線を引き留める引留クランプと、絶縁体を介して、前記引留クランプを結合すると共に、断線した一方の電線が延びる方向に延出自在な絶縁ベルト、及びこの絶縁ベルトを巻き取り自在なドラムを有する張線器と、前記絶縁ベルトの先端部と連結し、少なくとも前記腕金を含む前記電柱の装柱部材に係止自在な係止具と、断線した他方の電線の芯線を挟持するC型クランプと、前記引留クランプと前記C型クランプとを電気的に接続するバイパスケーブルと、を備えている。
(3)前記張線器は、先端部が前記ドラムに連結し、当該ドラムを回転させる棒状のハンドルを更に備え、前記ハンドルは、用途の異なる先端工具を共用可能な絶縁操作棒の先端部と連結可能な円筒状の第1接続金具を基端部に有することが好ましい。
(4)前記C型クランプは、断線した他方の電線の芯線をその外周方向から導入可能な鉤状の爪部を先端部に形成したC字状の固定ジョーと、前記爪部に向かって進退自在に前記固定ジョーに連結した可動ジョーと、前記固定ジョーの基端部に形成した雌ねじとねじ結合した送りねじと、前記送りねじの基端部に同軸上に固定し、用途の異なる先端工具を共用可能な絶縁操作棒の先端部と連結可能な円筒状の第2接続金具と、を備えていることが好ましい。
(5)前記バイパスケーブルは、一組の圧着端子を両端部に有し、前記引留クランプは、一方の前記圧着端子がねじ止めされる第1雌ねじ部を断線した一方の電線の反対側の端部に有し、前記C型クランプは、他方の前記圧着端子がねじ止めされる第2雌ねじ部を前記固定ジョーの側面に有することが好ましい。
(6)本発明による電線仮接続方法は、電柱に架設された電線が断線した場合に、この電線を仮接続する電線仮接続方法であって、引留クランプを用いて、断線した一方の電線の芯線を引き留める第1工程と、掴線器を用いて、断線した他方の電線の芯線を掴持する第2工程と、絶縁体を介して、前記引留クランプを結合すると共に、断線した一方の電線が延びる方向に延出自在な絶縁ベルト、及びこの絶縁ベルトを巻き取り自在なドラムを有する張線器を用いて、前記絶縁ベルトの先端部を前記掴線器に備わる引張りレバーに連結する第3工程と、バイパスケーブルを用いて、前記引留クランプとC型クランプとを電気的に接続する第4工程と、前記絶縁ベルトを巻き取る方向に前記ドラムを一方の方向に回転して、断線した一方の電線と断線した他方の電線とを互いに張設する第5工程と、前記C型クランプを用いて、断線した他方の電線の芯線を挟持する第6工程と、を含んでいる。
(7)本発明による電線仮接続方法は、電柱の高所に配置された腕金に取り付けた碍子に支持された電線が当該碍子の近傍で断線した場合に、この電線を仮接続する電線仮接続方法であって、引留クランプを用いて、断線した一方の電線の芯線を引き留める第1工程と、絶縁体を介して、前記引留クランプを結合すると共に、断線した一方の電線が延びる方向に延出自在な絶縁ベルト、及びこの絶縁ベルトを巻き取り自在なドラムを有する張線器を用いて、少なくとも前記腕金を含む前記電柱の装柱部材に係止自在な係止具に、前記絶縁ベルトの先端部を連結する第2工程と、バイパスケーブルを用いて、前記引留クランプとC型クランプとを電気的に接続する第3工程と、前記絶縁ベルトを巻き取る方向に前記ドラムを一方の方向に回転して、断線した一方の電線を前記腕金に張設する第4工程と、前記C型クランプを用いて、断線した他方の電線の芯線を挟持する第5工程と、を含んでいる。
本発明による電線仮接続装置及び電線仮接続方法は、高所作業車を必要とせず、柱上でも作業が容易である。
本発明の第1実施形態による電線仮接続装置の構成を示す全体図であり、図1(A)は、電線仮接続装置の正面図、図1(B)は、電線仮接続装置の部分平面図である。 第1実施形態による電線仮接続装置に備わる引留クランプ及び張線器の構成を示す図であり、図2(A)は、引留クランプ及び張線器の平面図、図2(B)は、引留クランプ及び張線器の正面図である。 第1実施形態による電線仮接続装置に備わる引留クランプを図2の背面側から観た図であり、図3(A)は、引留クランプの平面図、図3(B)は、図3(A)の正面図である。 図3(B)のA矢視図である。 図3(B)のB矢視図である。 第1実施形態による電線仮接続装置に備わる張線器の構成を示す斜視分解組立図である。 第1実施形態による電線仮接続装置に用いられる絶縁操作棒の正面図である。 第1実施形態による電線仮接続装置に備わる掴線器の構成を示す図であり、図8(A)は、掴線器の正面図、図8(B)は、掴線器の左側面図である。 図8(A)の要部縦断面図である。 第1実施形態による電線仮接続装置に備わるC型クランプの構成を示す図であり、図10(A)は、C型クランプの左側面図、図10(B)は、C型クランプの正面図である。 本発明の第2実施形態による電線仮接続装置の構成を示す全体図であり、図11(A)は、電線仮接続装置の正面図、図11(B)は、電線仮接続装置の部分平面図である。 第2実施形態による電線仮接続装置に備わる係止具の構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
(電線仮接続装置の構成)
最初に、本発明の第1実施形態による電線仮接続装置の構成を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による電線仮接続装置の構成を示す全体図であり、図1(A)は、電線仮接続装置の正面図、図1(B)は、電線仮接続装置の部分平面図である。
図2は、第1実施形態による電線仮接続装置に備わる引留クランプ及び張線器の構成を示す図であり、図2(A)は、引留クランプ及び張線器の平面図、図2(B)は、引留クランプ及び張線器の正面図である。
図3は、第1実施形態による電線仮接続装置に備わる引留クランプを図2の背面側から観た図であり、図3(A)は、引留クランプの平面図、図3(B)は、図3(A)の正面図である。図4は、図3(B)のA矢視図である。図5は、図3(B)のB矢視図である。
図6は、第1実施形態による電線仮接続装置に備わる張線器の構成を示す斜視分解組立図である。図7は、第1実施形態による電線仮接続装置に用いられる絶縁操作棒の正面図である。
(全体構成)
図1から図6を参照すると、本発明の第1実施形態による電線仮接続装置10は、電柱Pに架設された電線Wが断線した場合に(図11参照)、電線Wを仮接続できる。電線仮接続装置10は、引留クランプ1と手動式の張線器2を備えている。引留クランプ1は、断線した一方の電線Wの芯線Weを挟持して引き留めることができる。
図1又は図2を参照すると、張線器2は、絶縁体10iを介して、引留クランプ1を結合している(図2(A)参照)。又、張線器2は、絶縁ベルト2bとドラム2dを備えている。絶縁ベルト2bは、断線した一方の電線Wが延びる方向に延出できる(図2参照)。ドラム2dは、絶縁ベルト2bを巻き取ることができる。
又、図1を参照すると、電線仮接続装置10は、掴線器3、C型クランプ4、及びバイパスケーブル5を備えている。掴線器3は、断線した他方の電線Wの芯線Weを掴持できる。又、掴線器3は、絶縁ベルト2bの先端部と連結する引張りレバー34を備えている。C型クランプ4は、断線した他方の電線Wの芯線Weを挟持できる。バイパスケーブル5は、引留クランプ1とC型クランプ4とを電気的に接続している。
(引留クランプの構成)
次に、引留クランプ1の構成を説明する。図1から図5を参照すると、引留クランプ1は、本体11と一組のくさび体12・13を備えている。又、引留クランプ1は、上側のくさび体12に対して下側のくさび体13が近づく方向に、一組のくさび体12・13に連結したボルト14bを備えている。
図2から図5を参照すると、本体11は、ブロック状の把持部11aを一方の端部に形成している。又、本体11は、把持部11aの下部から他方の端部に向かって、下り傾斜した状態で延びる延在片11bを形成している。
図3(B)又は図5を参照すると、把持部11aは、切り欠き111を一方の側面に形成している。切り欠き111には、被覆が剥離された芯線Weをその外周方向から導入できる。又、把持部11aは、切り欠き111に連通する一対の案内溝112・112を形成している。一対の案内溝112・112は、一組のくさび体12・13の一端部側を案内できると共に、一組のくさび体12・13の一端部側が互いに近づくように、対向する底面を傾斜している。下側の案内溝112は、延在片11bの途中まで形成している。
図4又は図5を参照すると、上側のくさび体12は、円弧状の溝12dを底面に形成している。溝12dには、図示しない芯線Weをその外周方向から当接できる。同様に、下側のくさび体13は、円弧状の溝13dを上面に形成している。溝13dには、図示しない芯線Weをその外周方向から当接できる。
図4又は図5を参照して、溝12dとの溝13dの間に、図示しない芯線Weを導入して、ボルト14bを下側のくさび体13に締結することで、一組のくさび体12・13で芯線Weを挟持できる。更に、本体11に対して、延在片11bが延びる方向と逆方向に引っ張ることで、いわゆる、くさび効果で芯線Weを緊締できる。
図4又は図5を参照すると、ボルト14bは、圧縮コイルばね14sを外装している。圧縮コイルばね14sは、上側のくさび体12に対して下側のくさび体13が遠ざかる方向に力を付勢している。又、ボルト14bは、その頭部と上側のくさび体12の間に、ばね座金14cと平座金14wを取り付けている。
図2又は図3を参照すると、把持部11aは、ボルト穴11hを四隅部に設けている(図3(B)参照)。ボルト穴11hに図示しない六角穴付きボルトを挿入して、直方体状の絶縁体10iを固定できる。一方、延在片11bは、第1雌ねじ部11sを端部に形成している。第1雌ねじ部11sには、バイパスケーブル5の一方の端部に設けた圧着端子5aをねじ止めできる(図1参照)。
(張線器の構成)
次に、張線器2の構成を説明する。図1又は図2及び図6を参照すると、張線器2は、本体21とドラム2dを備えている。又、張線器2は、絶縁ベルト2bと棒状のハンドル2hを備えている。本体21は、一対の側面板21p・21pと複数のボルト21bを備えている。一対の側面板21p・21pは、対向配置されている。ボルト21bは、これらの側面板21p・21pを所定の離間距離を設けて固定している。
図2又は図6を参照すると、三本のボルト21bには、円筒状のカラー21cを取り付けている。同じ長さの複数のカラー21cを一対の側面板21p・21pの間に介在させることで、これらの側面板21p・21pを所定の離間距離に維持できる。三本のボルト21bの内、二本のボルト21bは、一方の側面板21pを介して、絶縁体10iを固定している。又、図示しない複数のボルトが一方の側面板21pを介して、絶縁体10iを固定している。一本のボルト21bには、転動ローラ21rを取り付けて、絶縁ベルト2bを案内している。
図2又は図6を参照すると、ドラム2dは、一対の側面板21p・21pの間に回転自在に支持されている。ドラム2dの中心部には、主軸21sの軸部が回り止め可能に挿入されている。又、ドラム2dは、絶縁ベルト2bの幅より広い幅を有する一対の円形のフランジ21f・21fを設けている(図2(A)参照)。ドラム2dを一方の方向に回転すると、一対のフランジ21f・21fの間に、絶縁ベルト2bを巻き取ることができる。
(ラチェット機構の構成)
図2又は図6を参照すると、主軸21sには、ラチェット機構22を介して、ハンドル2hの先端部を連結している。ラチェット機構22は、ラチェット歯車22gと切替爪22nで構成している。切替爪22nの一方の爪片(図示せず)をラチェット歯車22gに係合させると、ラチェット歯車22gを一方の方向のみに回転できる。つまり、ハンドル2hを一方と他方の方向に交互に繰り返し回転する反復動作により、ドラム2dを一方の方向に回転でき、絶縁ベルト2bを巻き取ることができる。
一方、図2又は図6を参照すると、切替爪22nの他方の爪片(図示せず)をラチェット歯車22gに係合させると、ラチェット歯車22gを他方の方向のみに回転できる。つまり、ハンドル2hを一方と他方の方向に交互に繰り返し回転する反復動作により、ドラム2dを他方の方向に回転でき、絶縁ベルト2bを繰り出すことができる。
図2又は図6を参照すると、主軸21sには、ばね座金23s、平座金23w、及びボルト23bを介して、蝶座金23を連結している。そして、ハンドル2hを停止した状態であっても、蝶座金23を回転すると、ドラム2dを回転できる。
又、図2又は図6を参照すると、主軸21sには、ラチェット歯を外周に有するブレーキギア24gを連結している。ブレーキギア24gには、止爪24nが係合している。ブレーキギア24gに止爪24nが係合することで、ドラム2dを一方の方向にのみ回転でき、ドラム2dが他方の方向に回転することを阻止できる。つまり、絶縁ベルト2bを不用意に繰り出すことを阻止できる。なお、止爪24nがブレーキギア24gに係合する力を付勢する「キックばね」は、図示を省略している。
(ジョイント金具の構成)
図1を参照すると、絶縁ベルト2bの先端部は、溶着などの結合手段を用いて、ジョイント金具25の先端部に繋留している。ジョイント金具25は、その基端部に連結ピン25pが圧入され、後述する操作レバー34の先端部34aと回動自在に連結している。ドラム2dで絶縁ベルト2bを巻き取ることで、掴線器3に掴持された断線した他方の電線Wを張線器2側に張設できる。一方、ドラム2dから絶縁ベルト2bを引き出すことで、掴線器3に掴持された断線した他方の電線Wの張力を弛めることができる。
(第1接続金具の構成)
図1又は図2及び図6を参照すると、ハンドル2hは、第1接続金具22hを基端部に備えている。第1接続金具22hは、底面が開口された円筒状に形成している。第1接続金具22hは、後述する工具部71の軸部71a(図7参照)が嵌合する軸穴221を底面に向けて開口している(図2(B)参照)。又、第1接続金具22hには、後述する一対のピン71b・71b(図7参照)を回動することにより係合するT字状の溝222を有している(図2(B)参照)。
図1又は図2及び図7を参照して、工具部71の軸部71aを第1接続金具22hの軸穴221に挿入して、所定角度、回動すると、突起71cに付勢されて、一対のピン71b・71bをT字状の溝222に嵌合できる。そして、絶縁操作棒7を操作して、張線器2を高所に移動でき、ハンドル2hを操作することもできる。図7に示した絶縁操作棒7は、共用操作棒と呼ばれ、用途の異なる先端工具を接続できる。又、図2に示したロック構造は、ツイストロックと呼ばれている。
(絶縁操作棒の構成)
次に、絶縁操作棒の構成を説明する。図7は、第1実施形態による電線仮接続装置に用いられる絶縁操作棒の正面図である。図7を参照すると、絶縁操作棒7は、工具部71、柄部72、及び把持部73を備えている。工具部71は、ハンドル2hの基端部に設けた第1接続金具22h(図2参照)に着脱可能となっている。把持部73は、作業員が把持し易いように滑り止めが施されている。柄部72は、工具部71と把持部73とを連結し、長尺の管体からなっている。
図7を参照すると、柄部72の中間部には、円錐体状の水切り鍔7aを取り付けている。水切り鍔7aは、工具部71から進出する雨水を堰き止めることができる。又、柄部72と把持部73との接続部には、円錐体状の限界鍔7bを取り付けている。限界鍔7bの取付け位置は、絶縁性を考慮して安全に作業できる限界を示している。
図7を参照すると、工具部71は、軸部71a、一対のピン71b・71b、及び突起71cを有している。軸部71aは、柄部72の軸方向に突出している。一対のピン71b・71bは、相反する向きに軸部71aの外周から突出している。突起71cは、軸部71aの先端面から突出するように、工具部71に内蔵された圧縮コイルばねによって、力を付勢されている。
又、図7を参照すると、絶縁操作棒7は、接続金具74を末端部に取り付けている。接続金具74は、図2に示した第1接続金具22hと構成を同じにしている。そして、図7に示した絶縁操作棒7に他の絶縁操作棒7を継ぎ足すこともできる。
(掴線器の構成)
次に、掴線器の構成を説明する。図8は、第1実施形態による電線仮接続装置に備わる掴線器の構成を示す図であり、図8(A)は、掴線器の正面図、図8(B)は、掴線器の左側面図である。図9は、図8(A)の要部縦断面図である。
図8又は図9を参照すると、掴線器3は、クランプ本体31と可動クランプ32を備えている。又、掴線器3は、ベルクランク33と操作レバー34を備えている。
図8又は図9を参照すると、クランプ本体31は、固定把持部31aを一方の端部から片持ち状に突出している。固定把持部31aは、断線した他方の電線Wの芯線Weをその外周方向から当接できる。可動クランプ32は、固定把持部31aと対向して配置されている。可動クランプ32は、固定把持部31aに向かって移動できる。そして、可動クランプ32は、固定把持部31aと共働して、断線した他方の電線Wの芯線Weをその外周方向から掴持できる(図1参照)。
図8又は図9を参照すると、ベルクランク33は、その一端部が連結ピン33pを介して、クランプ本体31と回動自在に連結している。又、ベルクランク33は、その他端部が連結ピン34pを介して、操作レバー34の基端部と回動自在に連結している。更に、ベルクランク33は、その屈折部が連結ピン32pを介して、可動クランプ32と回動自在に連結している。
図8又は図9を参照すると、クランプ本体31は、操作レバー34に向かって延出した連結アーム31bを有している。連結アーム31bは、その先端部側が操作レバー34をスライド可能に連結している。操作レバー34の先端部34aを「A」の方向に移動すると(図8(A)参照)、操作レバー34が連結アーム31bに案内されると共に、連結ピン33pを回動中心として、ベルクランク33を一方の方向に回動できる。これにより、可動クランプ32を固定把持部31aに向かって移動でき、固定把持部31aと共働して、断線した他方の電線Wの芯線Weをその外周方向から掴持できる。
図8(A)を参照すると、第1実施形態による掴線器3は、第1ねじりコイルばね32sと第2ねじりコイルばね33sを更に備えている。第1ねじりコイルばね32sは、可動クランプ32に取り付けられ、可動クランプ32の掴持面が固定把持部31aの掴持面と略平行になる力を付勢している。第2ねじりコイルばね33sは、連結ピン33pに取り付けられ、可動クランプ32が固定把持部31aに向かう力を付勢している。
(C型クランプの構成)
次に、C型クランプの構成を説明する。図10は、第1実施形態による電線仮接続装置に備わるC型クランプの構成を示す図であり、図10(A)は、C型クランプの左側面図、図10(B)は、C型クランプの正面図である。
図10を参照すると、C型クランプ4は、C字状の固定ジョー41と可動ジョー42を備えている。固定ジョー41は、鉤状の爪部41nを先端部に形成している。爪部41nには、断線した他方の電線Wの芯線Weをその外周方向から導入できる(図1参照)。可動ジョー42は、固定ジョー41の爪部41nに向かって進退自在に固定ジョー41に連結している。
図10を参照すると、C型クランプ4は、円柱状の第2接続金具43と送りねじ44を更に備えている。第2接続金具43は、前述した絶縁操作棒7と着脱自在に連結できる(図7参照)。第2接続金具43に絶縁操作棒7を連結して、C型クランプ4を高所に移動でき、送りねじ44を回転できる。
図10を参照すると、送りねじ44は、第2接続金具43と同軸上に結合している。送りねじ44は、外周に雄ねじを形成している。固定ジョー41は、その基端部に雌ねじを形成しており、送りねじ44とねじ結合している。固定ジョー41を固定した状態で、送りねじ44を回転すると、送りねじ44は螺旋運動しながら直動できる。このように、C型クランプ4は、単一ねじ機構を備えている。
図10を参照すると、送りねじ44は、その先端部が可動ジョー42の底部と回転自在に連結している。一方、可動ジョー42は、その一部が固定ジョー41に設けたレール部41rを跨いでおり、水平方向の回転が規制されている。
図10を参照して、送りねじ44を一方の方向に回転すると、可動ジョー42の回転が規制されつつ、可動ジョー42を爪部41nに向かって進出できる。そして、C型クランプ4は、断線した他方の電線Wの芯線Weを挟持できる(図1参照)。一方、送りねじ44を他方の方向に回転すると、可動ジョー42の回転が規制されつつ、可動ジョー42を爪部41nから後退できる。そして、C型クランプ4は、断線した他方の電線Wの芯線Weを解放できる(図1参照)。
図10(A)を参照すると、C型クランプ4は、第2雌ねじ部41sを固定ジョー41の側面に形成できる。第2雌ねじ部41sには、バイパスケーブル5の他方の端部に設けた圧着端子5bをねじ止めできる。そして、断線した他方の電線Wの芯線Weとバイパスケーブル5を電気的に接続できる(図1参照)。
(バイパスケーブルの構成)
次に、バイパスケーブルの構成を説明する。図1(A)又は図10(A)を参照すると、バイパスケーブル5は、一組の圧着端子5a・5bを両端部に取り付けている。一方の圧着端子5aは、引留クランプ1の延在片11bの端部にねじ止めできる。他方の圧着端子5bは、C型クランプ4の固定ジョー41の側面にねじ止めできる。
このように、図1(A)又は図10(A)を参照すると、バイパスケーブル5は、引留クランプ1とC型クランプ4を電気的に接続できる。つまり、バイパスケーブル5は、断線した一方の電線Wの芯線Weと断線した他方の電線Wの芯線Weを電気的に接続できる。
(電線仮接続装置の作用)
次に、第1実施形態による電線仮接続装置10の操作方法を説明しながら、電線仮接続装置10の作用及び効果を説明する。
最初に、図1又は図3から図5を参照して、断線した一方の電線Wの被覆を剥離して、断線した一方の電線Wの芯線weを引留クランプ1で挟持して引き留めておく(第1工程)。次に、図1又は図8及び図9を参照して、断線した他方の電線Wの被覆を剥離して、断線した他方の電線Wの芯線weを掴線器3で掴持しておく(第2工程)。
次に、図1又は図2及び図6を参照して、張線器2から絶縁ベルト2bを引き出して、絶縁ベルト2bの先端部を掴線器3に備わる操作レバー34の先端部34aに連結する(第3工程)。次に、図1又は図10(A)を参照して、バイパスケーブル5の一方の端部に設けた圧着端子5aを引留クランプ1の端部にねじ止めすると共に、バイパスケーブル5の他方の端部に設けた圧着端子5bをC型クランプ4の側面にねじ止めしておく。つまり、引留クランプ1とC型クランプ4とを電気的に予め接続しておく(第4工程)。
次に、図1又は図2及び図6を参照して、ハンドル2hを操作して、絶縁ベルト2bを巻き取る方向にドラム2dを一方の方向に回転する。そして、断線した一方の電線Wと断線した他方の電線Wとを互いに張設する(第5工程)。この場合、ハンドル2hに絶縁操作棒7(図7参照)を接続しておくことで、張線器2を高所に移動でき、ハンドル2hを操作することもできる。
次に、図1又は図10を参照して、C型クランプ4の末端部に設けた第2接続金具43に絶縁操作棒7(図7参照)を接続し、高所に移動した他方の電線Wに向かって、C型クランプ4を移動する。次に、図7を参照して、絶縁操作棒7を軸回りに回転することで、断線した他方の電線Wの芯線Weを挟持する(第6工程)。そして、一連の操作手順を終了する。なお、図1を参照して、引留クランプ1及びC型クランプ4には、図示しない絶縁カバーで覆っておくことが好ましい。
第1実施形態による電線仮接続装置10は、電柱Pに架設された電線Wが断線した場合に、高所作業車を必要とせず、断線した電線W同士を張設した状態で、断線した一方の電線Wと断線した他方の電線Wをバイパスケーブル5で仮接続できる。又、第1実施形態による電線仮接続方法は、絶縁操作棒7を用いて、柱上でも作業が容易である。
[第2実施形態]
(電線仮接続装置の構成)
次に、本発明の第2実施形態による電線仮接続装置の構成を説明する。
図11は、本発明の第2実施形態による電線仮接続装置の構成を示す全体図であり、図11(A)は、電線仮接続装置の正面図、図11(B)は、電線仮接続装置の部分平面図である。
図12は、第2実施形態による電線仮接続装置に備わる係止具の構成を示す斜視図である。なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略することがある。
(全体構成)
図11又は図12を参照すると、本発明の第1実施形態による電線仮接続装置20は、電柱Pの高所に配置された腕金Aに取り付けた碍子Eに支持された電線Wが碍子Eの近傍で断線した場合に、電線Wを仮接続できる。なお、碍子Eは、バインド線Bを巻回して電線Wを支持している。電線仮接続装置20は、引留クランプ1と手動式の張線器2を備えている。引留クランプ1は、断線した一方の電線Wの芯線Weを挟持して引き留めることができる。
図11又は図2を参照すると、張線器2は、絶縁体10iを介して、引留クランプ1を結合している(図2(A)参照)。又、張線器2は、絶縁ベルト2bとドラム2dを備えている。絶縁ベルト2bは、断線した一方の電線Wが延びる方向に延出できる(図2参照)。ドラム2dは、絶縁ベルト2bを巻き取ることができる。
又、図11を参照すると、電線仮接続装置20は、C型クランプ4、バイパスケーブル5、及び係止具6を備えている。C型クランプ4は、断線した他方の電線Wの芯線Weを挟持できる。バイパスケーブル5は、引留クランプ1とC型クランプ4とを電気的に接続している。係止具6は、絶縁ベルト2bの先端部と連結している。又、係止具6は、腕金Aに係止している。係止具6は、その形状を変えて、碍子Eなどの電柱Pの装柱部材に係止することもできる。
(係止具の構成)
次に、係止具の構成を説明する。図11又は図12を参照すると、係止具6は、ジョイント金具61と腕金係止金具62で構成している。ジョイント金具61は、C字状の第1金具61aとC字状の第2金具61bの基端部が互いに回転自在に連結している。絶縁ベルト2bの先端部は、溶着などの結合手段を用いて、第1金具61aの先端部側に繋留している。第2金具61bの先端部は、腕金係止金具62に回転自在に連結している。
図11又は図12を参照すると、腕金係止金具62は、C字状に形成された引留金具62aとボルト62bで構成している。引留金具62aの開口側から引留金具62aを腕金Aに略水平方向に挿入し、引留金具62aの開口側にボルト62bを挿入する。そして、ボルト62bにナットを締結することで、引留金具62aを腕金Aに固定できる。
図11又は図12を参照すると、第2金具61bは、帯状に延びる一対のストラップ片611・611と、これらのストラップ片611・611の先端部に溶接された円筒部材612を有している。円筒部材612にボルト62bを挿入することで、第2金具61bと引留金具62aを略水平方向に回転自在に連結できる。このように、係止具6は、絶縁ベルト2bと腕金Aを連結している。
(電線仮接続装置の作用)
次に、第2実施形態による電線仮接続装置20の操作方法を説明しながら、電線仮接続装置20の作用及び効果を説明する。
最初に、図3から図5又は図11を参照して、断線した一方の電線Wの被覆を剥離して、断線した一方の電線Wの芯線weを引留クランプ1で挟持して引き留めておく(第1工程)。次に、図1又は図8及び図9を参照して、断線した他方の電線Wの被覆を剥離して、断線した他方の電線Wの芯線weを掴線器3で掴持しておく(第2工程)。
次に、図2又は図6及び図11を参照して、張線器2から絶縁ベルト2bを引き出して、絶縁ベルト2bの先端部を腕金Aに係止した係止具6に連結する(第3工程)。次に、図10(A)又は図11を参照して、バイパスケーブル5の一方の端部に設けた圧着端子5aを引留クランプ1の端部にねじ止めすると共に、バイパスケーブル5の他方の端部に設けた圧着端子5bをC型クランプ4の側面にねじ止めしておく。つまり、引留クランプ1とC型クランプ4とを電気的に予め接続しておく(第4工程)。
次に、図2又は図6及び図11又は図12を参照して、ハンドル2hを操作して、絶縁ベルト2bを巻き取る方向にドラム2dを一方の方向に回転する。そして、断線した一方の電線Wを腕金Aに張設する(第5工程)。この場合、ハンドル2hに絶縁操作棒7(図7参照)を接続しておくことで、張線器2を高所に移動でき、ハンドル2hを操作することもできる。
次に、図10又は図11を参照して、C型クランプ4の末端部に設けた第2接続金具43に絶縁操作棒7(図7参照)を接続し、高所に移動した他方の電線Wに向かって、C型クランプ4を移動する。次に、図7を参照して、絶縁操作棒7を軸回りに回転することで、断線した他方の電線Wの芯線Weを挟持する(第6工程)。そして、一連の操作手順を終了する。なお、図11を参照して、引留クランプ1及びC型クランプ4には、図示しない絶縁カバーで覆っておくことが好ましい。
第2実施形態による電線仮接続装置20は、電柱Pの高所に配置された腕金Aに取り付けた碍子Eに支持された電線Wが碍子Eの近傍で断線した場合に、高所作業車を必要とせず、断線した一方の電線Wを腕金Aに張設した状態で、断線した一方の電線Wと断線した他方の電線Wをバイパスケーブル5で仮接続できる。又、第2実施形態による電線仮接続方法は、絶縁操作棒7を用いて、柱上でも作業が容易である。
本発明による電線仮接続装置及び電線仮接続方法は、次のような効果が期待できる。
(1)高所作業車が使用できない場所でも、断線した電線を容易に仮接続できる。
(2)車に搭載すべき圧縮工具又は足し線などの修復機材を必要としない。
(3)修復機材を少なくできるので、修復機材を人力で搬送することできる。
(4)停電時間を短縮することも可能である。
本発明は、電柱に架設された電線が断線した場合に、この電線を迅速に仮接続できる電線仮接続装置及び電線仮接続方法を開示したが、本発明の電線仮接続装置及び電線仮接続方法は、電線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1 引留クランプ
2 張線器
2b 絶縁ベルト
2d ドラム
3 掴線器
4 C型クランプ
5 バイパスケーブル
10 電線仮接続装置
10i 絶縁体
34 操作レバー
P 電柱
W 電線
We 芯線

Claims (5)

  1. 電柱の高所に配置された腕金に取り付けた碍子に支持された電線が当該碍子の近傍で断線した場合に、この電線を仮接続する電線仮接続装置であって、
    断線した一方の電線の芯線を引き留める引留クランプと、
    絶縁体を介して、前記引留クランプを結合すると共に、断線した一方の電線が延びる方向に延出自在な絶縁ベルト、及びこの絶縁ベルトを巻き取り自在なドラムを有する張線器と、
    前記絶縁ベルトの先端部と連結し、少なくとも前記腕金を含む前記電柱の装柱部材に係止自在な係止具と、
    断線した他方の電線の芯線を挟持するC型クランプと、
    前記引留クランプと前記C型クランプとを電気的に接続するバイパスケーブルと、を備えている電線仮接続装置。
  2. 前記張線器は、先端部が前記ドラムに連結し、当該ドラムを回転させる棒状のハンドルを更に備え、
    前記ハンドルは、用途の異なる先端工具を共用可能な絶縁操作棒の先端部と連結可能な円筒状の第1接続金具を基端部に有する請求項1記載の電線仮接続装置。
  3. 前記C型クランプは、
    断線した他方の電線の芯線をその外周方向から導入可能な鉤状の爪部を先端部に形成したC字状の固定ジョーと、
    前記爪部に向かって進退自在に前記固定ジョーに連結した可動ジョーと、
    前記固定ジョーの基端部に形成した雌ねじとねじ結合した送りねじと、
    前記送りねじの基端部に同軸上に固定し、用途の異なる先端工具を共用可能な絶縁操作棒の先端部と連結可能な円筒状の第2接続金具と、を備えている、請求項1又は2記載の電線仮接続装置。
  4. 前記バイパスケーブルは、一組の圧着端子を両端部に有し、
    前記引留クランプは、一方の前記圧着端子がねじ止めされる第1雌ねじ部を断線した一方の電線の反対側の端部に有し、
    前記C型クランプは、他方の前記圧着端子がねじ止めされる第2雌ねじ部を前記固定ジョーの側面に有する、請求項3記載の電線仮接続装置。
  5. 電柱の高所に配置された腕金に取り付けた碍子に支持された電線が当該碍子の近傍で断線した場合に、この電線を仮接続する電線仮接続方法であって、
    引留クランプを用いて、断線した一方の電線の芯線を引き留める第1工程と、
    絶縁体を介して、前記引留クランプを結合すると共に、断線した一方の電線が延びる方向に延出自在な絶縁ベルト、及びこの絶縁ベルトを巻き取り自在なドラムを有する張線器を用いて、少なくとも前記腕金を含む前記電柱の装柱部材に係止自在な係止具に、前記絶縁ベルトの先端部を連結する第2工程と、
    バイパスケーブルを用いて、前記引留クランプとC型クランプとを電気的に接続する第3工程と、
    前記絶縁ベルトを巻き取る方向に前記ドラムを一方の方向に回転して、断線した一方の電線を前記腕金に張設する第4工程と、
    前記C型クランプを用いて、断線した他方の電線の芯線を挟持する第5工程と、を含んでいる電線仮接続方法。
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