JP5524318B1 - 高圧引下線縁線支持具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】縁線支持具10は、高圧引下線縁線切断・接続作業時に切断箇所を挟んだ両側で高圧引下線縁線2を把持するための第1および第2の縁線把持部111,112と、高圧引下線縁線切断・接続作業時に共用操作棒5を取り付けて共用操作棒5の操作により第1および第2の縁線把持部111,112に高圧引下線縁線2を把持させるための共用操作棒取付部13と、共用操作棒取付部13が中央部に固定されているとともに、共用操作棒取付部13よりも上方に位置するように第1および第2の縁線把持部111,112が左右上端にそれぞれ固定された連結棒12とを具備する。
【選択図】図1
Description
高所作業車が使用できる場合には、2人の作業者がバケットに乗り、1人の作業員が高圧引下線縁線2(高圧配電線1から変圧器4に至る高圧引下線の高圧配電線1から上部支持碍子3までの高圧引下線上部縁線)をホットスティックで把持して支え、他の1人の作業員が間接活線用カッター(PDカッター)で高圧引下線縁線2を切断する。
その後、停電作業が終了すると、1人の作業員が切断された高圧引下線縁線2をホットスティックで把持して支えて、他の1人の作業員が、切断された高圧引下線縁線2の先端部の皮剥ぎをし、切断された高圧引下線縁線2のスリーブによる接続をしたのちに、高圧引下線縁線2の接続箇所のカバー取付を行っている。
ここで、前記第1および第2の縁線把持手段が、第1および第2の縁線把持部であり、前記連結手段が、前記第1および第2の縁線把持部が左右上端面にそれぞれ固定された、かつ、中央部が直線状とされたV字状の形状を有する連結棒(12)であり、前記共用操作棒(5)が、前記連結棒の中央部に固定された、かつ、前記共用操作棒の上端部を取り付けるための操作棒取付部(13)であってもよい。
前記第1および第2の縁線把持部が、前記高圧引下線縁線を挿入するための開口部が形成された円筒状の第1および第2の本体(11a1,11a2;21a1)と、該第1および第2の本体の前記開口部の上端側の端部に形成されたスライド孔に沿ってスライド可能にそれぞれ取り付けられた円弧板状の第1および第2のロック蓋(11b1,11b2;21b1)と、該第1および第2のロック蓋の上面にそれぞれ突設された第1および第2のつまみ(11c1,11c2;21c1)とを備え、前記第1および第2の本体の前記開口部の上端側の端部の上面に、直線状の切欠きが該第1および第2の本体の周方向に沿ってそれぞれ形成されていてもよい。
前記第1および第2の縁線把持部の前記開口部が、前記高圧引下線縁線を手前斜め下または手前横から挿入するように形成されていてもよい。
前記連結棒が、中央棒部(12C)と、該中央棒部の両端から上方に向かって所定の角度でそれぞれ拡開された左および右棒部(12L,12R)とを備え、前記第1および第2の縁線把持部の前記第1および第2の本体の下面が、前記連結棒の前記左および右棒部の上端面にそれぞれ固定されており、前記操作棒取付部の上面が、前記連結棒の前記中央棒部に固定されていてもよい。
前記共用操作棒が、棒部(5a)と、該棒部の上端に取り付けられた挿入部(5b)と、該の挿入部の外周面に突設された突起(5c)とを備えてもよい。
前記共用操作棒の前記挿入部を挿入するための挿入穴が、前記操作棒取付部に形成されており、前記共用操作棒の前記突起を引っ掛けて該共用操作棒を前記操作棒取付部に取り付けるためのT字状の切欠き(13a)が、該操作棒取付部の周面に形成されていてもよい。
(1)高圧引下線縁線切断・接続作業時に共用操作棒を操作して切断箇所を挟んだ両側で高圧引下線縁線を縁線把持手段で把持させることができるため、経験によらずかつ1人の作業者でも事故停電などを発生させずに高圧引下線縁線切断・接続作業を行うことができる。
(2)作業者の技能の差による作業時間の違いを少なくすることができるため、お客さまと約束した時間内に停電作業を終えることができる。
(3)切断した高圧引下線縁線を一定の位置に固定することができるため、停電作業終了後の高圧引下線縁線接続作業を容易に行うことができる。
(4)高圧引下線縁線切断作業から停電作業に移行するときに、充電部(高圧配電線側の切断された高圧引下線縁線)を安定した状態で固定することができるため、事故停電の発生および作業員の感電を防止することができる。
本発明の一実施例による高圧引下線縁線支持具10(以下、「縁線支持具10」と称する)は、図1に示すように、第1および第2の縁線把持部111,112と、左右上端に第1および第2の縁線把持部111,112がそれぞれ固定された連結棒12と、連結棒12の中央部に固定された円柱状の操作棒取付部13とを具備する。
第1および第2の縁線把持部111,112と連結棒12と操作棒取付部13とは、絶縁性の材料から構成されている。
第1の本体11a1の開口部の上端側の端部の上面には、図1に示すように、第1のつまみ11c1をスライド孔に沿ってスライド可能とするために、直線状の切欠きが第1の本体11a1の周方向に沿って形成されている。
これにより、第1のつまみ11c1を引掛けるためのフックが先端に取り付けられた共用操作棒(ホットスティック)を用いて第1のつまみ11c1を第1の本体11a1のスライド孔に沿って引き下げることにより、図2(a)〜(c)に示すように第1のロック蓋11b1によって第1の本体11a1の開口部を蓋して、第1の本体11a1に挿入された高圧引下線縁線2が脱落したり落下したりすることを防止することができる。
なお、第1のロック蓋11b1の上端部には、第1のつまみ11c1をスライド孔に沿って引き下げた際に第1のロック蓋11b1が第1の本体11a1のスライド孔から落下しないようにするためのストッパ(不図示)が取り付けられている。また、第1のロック蓋11b1の上下面は、共用操作棒を用いて第1のつまみ11c1を引き下げたり引き上げたりしない限り第1のロック蓋11b1がスライドしない摩擦力で第1の本体11a1のスライド孔の上下面とそれぞれ接触している。
第1および第2の縁線把持部111,112は、第1および第2の本体11a1,11a2の下面が連結棒12の左および右棒部12L,12Rの上端面にそれぞれ固定されることにより、連結棒12の左右上端面にそれぞれ固定されている。
操作棒取付部13は、上面が中央棒部12Cに固定されることにより、連結棒12の中央部に固定されている。
これにより、図3(b)に矢印で示すように突起5cが操作棒取付部13の切欠き13aの縦線部を通って切欠き13aの横線部に当接するまで共用操作棒5を引き上げたのち、図3(c)に矢印で示すように突起5cが操作棒取付部13の切欠き13aの横線部の同図図示右端に当接するまで共用操作棒5を左回りに回すことにより、共用操作棒5に縁線支持具10を取り付けることができるとともに共用操作棒5から手を離しても共用操作棒5が縁線支持具10から落下しないようにすることができる。
作業員は、所定の作業準備、電柱点検、昇柱・検電、無負荷操作、無充電警報器取付および防具取付の各作業を行ったのち、縁線支持具10が取り付けられた共用操作棒5を第1および第2の縁線把持部111,112が高圧引下線縁線2の切断箇所を挟んだ両側の上方にそれぞれ位置するまで引き上げる。
なお、停電作業は、共用操作棒5から縁線支持具10を取り外した状態で行う。
また、高圧引下線縁線切断・接続作業中に充電した高圧引下線縁線2が風に揺られて他物に接触することを防止できるため、事故停電を発生させたり作業者が感電したりすることを防止することができる。
この場合には、高圧引下線縁線2を手前横から通すために第1の本体21a1の右側の略半分を開口部にするとともに、第1のロック蓋21b1は、高圧引下線縁線2を確実に把持するために、第1のつまみ21c1を引き下げたときに先端が高圧引下線縁線2に少しだけ食い込むようにされている。そのため、スライド孔は、図6(b)に示すように、第1の本体21a1の開口部の上端側の端部が第1の本体21a1の内面側に位置するとともに逆側が第1の本体21a1の外面側に位置するように形成されている。
第2の縁線把持部112についても同様である。
第1の縁線把持部311では、第1のロック蓋31b1は、第1の本体31a1と同じ内径および外径の円弧板状のものであり、末端部が第1の蝶番31d1を介して第1の本体21a1の上端部に取り付けられている。また、図6(c)に示すように第1のロック蓋31b1を閉じたときに高圧引下線縁線2を確実に把持するために、2本の第1のバネ31e1(引張バネ)の一端を第1の本体21a1の上端部の両端面にそれぞれ固定するとともに、2本の第1のバネ31e1の他端を第1のロック蓋31b1の末端部の両端面にそれぞれ固定して、第1のロック蓋31b1を閉じたときに第1のロック蓋31b1の末端部が2本の第1のバネ31e1によって第1の本体21a1の上端部に向かって付勢されるようにされている。
第2の縁線把持部112についても同様である。
2 高圧引下線縁線
3 上部支持碍子
4 変圧器
5 共用操作棒
5a 棒部
5b 挿入部
5c 突起
61,62 第1および第2の端末キャップ
7 スリーブ
10 縁線支持具
111,112 第1および第2の縁線把持部
11a1,11a2 第1および第2の本体
11b1,11b2 第1および第2のロック蓋
11c1,11c2 第1および第2のつまみ
12 連結棒
12C 中央棒部
12L,12R 左および右棒部
13 操作棒取付部
13a 切欠き
211,311 第1の縁線把持部
21a1,31a1 第1の本体
21b1,31b1 第1のロック蓋
21c1,31c1 第1のつまみ
31d1 第1の蝶番
31e1 第1のバネ
Claims (7)
- 間接活線工法による高圧引下線縁線切断・接続作業に使用するための高圧引下線縁線支持具(10)であって、
前記高圧引下線縁線切断・接続作業時に切断箇所を挟んだ両側で高圧引下線縁線(2)を把持するための第1および第2の縁線把持手段(111,112;211;311)と、
前記高圧引下線縁線切断・接続作業時に共用操作棒(5)を取り付けて該共用操作棒の操作により前記第1および第2の縁線把持手段に前記高圧引下線縁線を把持させるための共用操作棒取付手段(13)と、
左部および右部が中央部の両端から上方に向かって所定の角度でそれぞれ拡開された1本の棒状の連結手段(12)とを具備し、
前記共用操作棒取付手段が、前記連結手段の中央部に固定されており、
前記第1および第2の縁線把持手段が、前記共用操作棒取付手段よりも上方に位置するように、前記連結手段の左部および右部の上端面にそれぞれ固定されている、
ことを特徴とする、高圧引下線縁線支持具。 - 前記第1および第2の縁線把持手段が、第1および第2の縁線把持部であり、
前記連結手段が、前記第1および第2の縁線把持部が左右上端面にそれぞれ固定された、かつ、中央部が直線状とされたV字状の形状を有する連結棒(12)であり、
前記共用操作棒(5)が、前記連結棒の中央部に固定された、かつ、前記共用操作棒の上端部を取り付けるための操作棒取付部(13)である、
ことを特徴とする、請求項1記載の高圧引下線縁線支持具。 - 前記第1および第2の縁線把持部が、
前記高圧引下線縁線を挿入するための開口部が形成された円筒状の第1および第2の本体(11a1,11a2;21a1)と、
該第1および第2の本体の前記開口部の上端側の端部に形成されたスライド孔に沿ってスライド可能にそれぞれ取り付けられた円弧板状の第1および第2のロック蓋(11b1,11b2;21b1)と、
該第1および第2のロック蓋の上面にそれぞれ突設された第1および第2のつまみ(11c1,11c2;21c1)とを備え、
前記第1および第2の本体の前記開口部の上端側の端部の上面に、直線状の切欠きが該第1および第2の本体の周方向に沿ってそれぞれ形成されている、
ことを特徴とする、請求項2記載の高圧引下線縁線支持具。 - 前記第1および第2の縁線把持部の前記開口部が、前記高圧引下線縁線を手前斜め下または手前横から挿入するように形成されていることを特徴とする、請求項3記載の高圧引下線縁線支持具。
- 前記連結棒が、
中央棒部(12C)と、
該中央棒部の両端から上方に向かって所定の角度でそれぞれ拡開された左および右棒部(12L,12R)とを備え、
前記第1および第2の縁線把持部の前記第1および第2の本体の下面が、前記連結棒の前記左および右棒部の上端面にそれぞれ固定されており、
前記操作棒取付部の上面が、前記連結棒の前記中央棒部に固定されている、
ことを特徴とする、請求項2乃至4いずれかに記載の高圧引下線縁線支持具。 - 前記共用操作棒が、
棒部(5a)と、
該棒部の上端に取り付けられた挿入部(5b)と、
該の挿入部の外周面に突設された突起(5c)と、
を備えることを特徴とする、請求項1乃至5いずれかに記載の高圧引下線縁線支持具。 - 前記共用操作棒の前記挿入部を挿入するための挿入穴が、前記操作棒取付部に形成されており、
前記共用操作棒の前記突起を引っ掛けて該共用操作棒を前記操作棒取付部に取り付けるためのT字状の切欠き(13a)が、該操作棒取付部の周面に形成されている、
ことを特徴とする、請求項6記載の高圧引下線縁線支持具。
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