JP5442838B1 - 活線作業用挟持工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電柱等の柱状立設体の表面の全周にわたって絶縁性の防護シートを確実かつ簡易に取り付けることが可能な活線作業用挟持工具を提供する。
【解決手段】挟持工具1は、アーム部2とアーム部3とを閉じたときに、アーム部2の当接面2aとアーム部3の当接面3aとで柱状立設体Pを挟むことができるもので、先端部変位機構7、8の棒状体71、81の変位によりアーム部の先端部22とアーム部の先端部32とがアーム部の基部21とアーム部の基部22とより離れる方向に変位することにより、アーム部2及びアーム部3の全長が延びて、柱状立設体Pの側面のほぼ全周をアーム部2、3で囲むことができるので、アーム部2、3の外周面2b、3bに取り付けた絶縁性のシート部材9、10で柱状立設体Pを覆うことが可能となる。
【選択図】図3

Description

この発明は、電柱等の柱状立設体の柱本体を挟持することで、防護シート等のシート部材を柱状立設体の側面を覆うように柱状立設体に取り付けて、活線作業における作業員の安全を図る工具に関する。
例えば特許文献1から特許文献3等に示されるように、作業現場周囲の停電を抑制するために、高圧引下線等の電線を充電したままその充電部に近接して作業を行う活線工事が採用されるようになってきている。このような活線工事では、作業員の安全を確保するために、絶縁シート等のシート材を電線等の充電部の周囲に取り付けた後に、作業員が高圧配電線工事を行うのが一般的である。
そして、電柱に支持された腕金やこの腕金等に配置された碍子や電線については、例えば特許文献1に示されるシート固定用ハサミや、特許文献2に係る変圧器柱作業用防護具等に示される防護シートを保持するための工具や器具があることが知られている。
一方で、電柱の柱本体についても、気象条件によってはその表面が雨水等で濡れている場合があり、また、電柱を構成する素材のコンクリートも電気を通し得るものであり、且つ電柱内には電気を通しやすい鉄筋等が入っているため、金属工具を電柱の柱本体の表面に直接に接触させたりした場合には、地絡事故が発生するので、電柱の柱本体の表面にも防護シートを装着する必要がある。
この点、間接活線用工具を用いて電柱に防護シートを取り付けるための電柱絶縁防具として、例えば特許文献3に係る発明が既に公知となっている。特許文献3に示される電柱絶縁防具について以下に概説する。この電柱絶縁防具は、電柱に取り付けられると共に腕金等の対象物に被せた防護シートを保持するためのもので、絶縁具本体と、挟持部と、バネ材とで少なくとも構成されている。
特開平9−191518号公報 特開2000−60982号公報 特開2008−29056号公報
しかしながら、特許文献3に示される電柱絶縁防具の構成では、挟持部で電柱を絶縁具本体の内周面側に押さえ付ける際にバネ部から出力されるバネ力の調整をすることができず、挟持部のバネ力に抗しながら電柱絶縁防具を動かして電柱に取り付けるので、電柱への電柱絶縁防具の取り付け作業が煩雑化することが考えられる。
また、特許文献3に示される電柱絶縁防具の構成では、バネ材の巻回部分と絶縁具本体の先端との間に必ず隙間が生じ、その隙間部分には防護シートを配置するのが容易ではない。しかも、防護シートを面ファスナで絶縁具本体の外面に貼り付けるのみであるので、強風や人為的な誤り等によって防護シートが落下するおそれもある。
そこで、本発明は、電柱等の柱状立設体の側面の全周にわたって絶縁性のシートを確実かつ簡易に取り付けることが可能な活線作業用挟持工具を提供することを目的とする。
この発明に係る活線作業用挟持工具は、柱状立設体の側面に当接する当接面を有する第1及び第2のアーム部と、前記第1のアーム部の当接面と前記第2のアーム部の当接面とが遠近するように前記第1及び第2のアーム部を回転させる連結機構と、前記連結機構から前記第1及び第2のアーム部とは異なる方向に延出して、前記延出方向端が遠近する方向に動くことにより、前記第1及び第2のアーム部の当接面を遠近する方向に動かす第1及び第2の動作伝達部とを備え、前記第1及び第2のアーム部は、前記連結機構と一体に動く基部と、前記基部から遊離可能な先端部とで成り、前記先端部を前記基部に遠近する方向に変位させる先端部変位機構を有し、前記先端部変位機構は、前記第1又は第2のアーム部の先端部に連結されて、前記先端部変位機構の変位を利用して前記先端部を変位させることができ、更に、前記先端部の先端側部位と前記基部の前記連結機構側部位とに絶縁性のシート部材を取り付けるための取付部を有することを特徴としている(請求項1)。ここで、柱状立設体とは、例えば鉄製や鉄筋コンクリート製の電気を通す円柱状若しくは円錐台状のものであり、更には電柱等である。シート部材は、アコーディオンカーテンのように伸縮自在となっている。
これにより、第1のアーム部と第2のアーム部とを閉じたときに、第1のアーム部の当接面と第2のアーム部の当接面とで、電柱等の柱状立設体を挟むことができる。そして、先端部変位機構の変位により第1のアーム部の先端部と第2のアーム部の先端部とが第1のアーム部の基部と第2のアーム部の基部より離れる方向に変位して、第1のアーム部と第2のアーム部との全長が延びるため、電柱等の柱状立設体の側面のほぼ全周を第1のアーム部と第2のアーム部とで囲むことができるので、柱状立設体の側面のシート部材が覆われていない部位で感電等を生ずる危険性が少なくなる。
また、この発明に係る活線作業用挟持工具では、前記先端部変位機構は、半円よりも大きな円弧状を成すと共に剛性を有する素材で形成された2つの棒状体を用いたもので、前記2つの棒状体は、一方の棒状体の円弧の中心と他方の棒状体の円弧の中心とがずれるように前記第1のアーム部又は第2のアーム部に装着され、前記2つの棒状体の一方端側部位は、前記第1のアーム部又は第2のアーム部の先端部の先端側部位に固定され、前記2つの棒状体の他方端側部位は、前記第1のアーム部の基部と前記第2のアーム部の基部との間に突出し、前記2つの棒状体の他方端側部位は、バネ機構が装着されていることを特徴としている(請求項2)。2つの棒状体の両端には、例えば球状、多面体又は円柱その他の柱状に形成された頭部が設けられている。また、バネ機構は、例えばコイルバネである。
これにより、第1のアーム部と第2のアーム部とを開いた状態とすることで、2つの棒状体の他方端側部位は、第1のアーム部の基部と第2のアーム部の基部との間に相対的に大きく突出した状態となり、この状態で第1のアーム部の当接面と第2のアーム部の当接面との間に柱状立設体が位置するように活線作業用挟持工具を移動させ、更に、柱状立設体が棒状体の他方端側端部に当接した後も活線作業用挟持工具を移動させ続けることにより、棒状体の他方端側端部が柱状立設体に押されて、棒状体は当該棒状体の円弧状の線に沿って変位し、棒状体の一方端側端部ひいては第1のアーム部及び第2のアーム部の先端部が変位する。
更に、この発明に係る活線作業用挟持工具では、前記第1のアーム部と前記第2のアーム部とが閉じ且つ前記第1のアーム部の先端部と前記第2の先端部とが当接するまで変位したときに、前記第1のアーム部の当接面と前記第2のアーム部の当接面とは、前記先端部の先端側から基部の連結機構側近傍までにわたって前記柱状立設体の中心と同じ中心の円弧状に延びたものとなることを特徴としている(請求項3)。尚、第1のアーム部の先端部と第2の先端部とが当接するとは、先端部と棒状体の一方端側部位とを固定するための頭部が先端部の先端に配されている場合に、棒状体の頭部同士が当接する場合も含まれる。
これにより、第1のアーム部と第2のアーム部とが閉じ、且つ先端部が基部から最も離れた位置に変位した状態となることで、第1のアーム部の当接面と第2のアーム部の当接面とで、柱状立設体の円状に延びる側面を確実且つ相対的に広い範囲で挟持することが可能となる。
以上のように、請求項1から請求項3に記載の発明によれば、第1のアーム部と第2のアーム部とを閉じたときに、第1のアーム部の当接面と第2のアーム部の当接面とで、電柱等の柱状立設体を挟むことが可能となる。しかも、先端部変位機構の変位により第1のアーム部の先端部と第2のアーム部の先端部とを第1のアーム部の基部と第2のアーム部の基部より離れる方向に変位させ、第1のアーム部及び第2のアーム部の全長を延ばすことができるため、電柱等の柱状立設体の側面のほぼ全周を第1のアーム部と第2のアーム部とで囲むことが可能となるので、柱状立設体の側面のシート部材が覆われていない部位で感電等を生ずる危険性が少なくなる。
特に請求項2に記載の発明によれば、第1のアーム部と第2のアーム部とを開いた状態とすることで、2つの棒状体の他方端側部位は、第1のアーム部の基部と第2のアーム部の基部との間に相対的に大きく突出した状態となり、この状態で第1のアーム部の当接面と第2のアーム部の当接面との間に柱状立設体が位置するように活線作業用挟持工具を移動させ、更に、柱状立設体が棒状体の他方端側端部に当接した後も活線作業用挟持工具を移動させ続けることにより、棒状体の他方端側端部が柱状立設体に押されて、棒状体は当該棒状体の円弧状の線に沿って変位し、棒状体の一方端側端部ひいては第1のアーム部及び第2のアーム部の先端部が変位するので、第1のアーム部の先端部と第2のアーム部の先端部とを第1のアーム部の基部と第2のアーム部の基部より離れる方向に変位させ、第1のアーム部及び第2のアーム部の全長を延ばすことができるため、電柱等の柱状立設体の側面のほぼ全周を第1のアーム部と第2のアーム部とで囲むことが可能となる。よって、柱状立設体の側面のシート部材が覆われていない部位で感電等を生ずる危険性を少なくすることができる。
特に請求項3に記載の発明によれば、第1のアーム部と第2のアーム部とを閉じ、且つ先端部を基部から最も離れた位置に変位した状態とすることにより、第1のアーム部の当接面と第2のアーム部の当接面とで、柱状立設体の円状に延びる側面を確実且つ相対的に広い範囲で挟持することが可能となる。
図1は、この発明に係る活線作業用挟持工具の構成を示した説明であり、第1及び第2の動作伝達部に力が加わっていない状態を示している。 図2は、この発明に係る活線作業用挟持工具の構成を示した説明であり、第1及び第2の動作伝達部に対し相互に近接する方向に力が加わって第1及び第2のアーム部が開いた状態を示している。 図3は、この発明に係る活線作業用挟持工具の構成を示した説明であり、第1及び第2のアーム部で電柱等の円状の柱状立設体を挟持した状態を示している。 図4(a)は、この発明に係る活線作業用挟持工具を移動させて、開いた状態の第1及び第2のアーム部間に柱状立設体が位置するようにする工程を示しており、図4(b)は、この発明に係る活線作業用挟持工具を移動させて、柱状立設体が先端部変位機構の棒状体の他方端側部を押して棒状体が変位し、先端部を基部から離れる方向に変位させる工程を示している。 図5は、先端部変位機構の棒状体の他方端側端部が第1及び第2のアーム部の基部から突出し、更にコイルバネが装着された状態を示す要部拡大図である。 図6は、2つの活線作業用挟持工具を用いて電柱等の柱状立設体の側面を絶縁シート部材で囲んだ状態を示す説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図3において、この発明に係る柱状立設体Pに取り付ける活線作業用挟持工具1(以下、挟持工具1と称する。)の全体構成が示されている。尚、柱状立設体Pは、例えば鉄製や鉄筋コンクリート製のもので、電気を通すことが可能なものであれば良く、且つその形状も上端から下端まで同じ直径の円柱状であっても、例えば頂部の直径が19cmで挟持工具1が取り付けられる部位の直径が23cm等の円錐台状であっても良い。
挟持工具1は、電柱等の柱状立設体Pの側面に当接する当接面2a、3aを有するアーム部2、3と、アーム部2の当接面2aとアーム部3の当接面3aとが遠近するようにアーム部2,3を回転させる連結機構4と、連結機構4からアーム部2、3とは異なる方向に延出して、延出方向端51、61が遠近する方向に動くことにより、アーム部2、3の当接面2a、3aを遠近する方向に動かす動作伝達部5、6とを備えている。この実施例では、アーム部2、3の内部は空洞になっている。
アーム部2とアーム部3、及び動作伝達部5と動作伝達部6とは、連結機構4の軸部41により当該軸部41を軸芯として回転可能に連結されている。そして、この実施例では、アーム部2の下記する基部21と動作伝達部5、アーム部3の下記する基部31と動作伝達部6とは、くの字状又は逆くの字状になるように、連結機構4を介して一体に連接されている。ただし、アーム部2の下記する基部21と動作伝達部6、アーム部3の下記する基部31と動作伝達部5とが一体になって、アーム部2、3全体としては例えば交差した状態になっていても良い。
そして、アーム部2は、上記したように連結機構4の回転と一体になって回転する基部21と、この基部21から遊離可能な先端部22とで構成されていると共に、アーム部3は、上記したように連結機構4の回転と一体になって回転する基部31と、この基部31から遊離可能な先端部32とで構成されているもので、アーム部2とアーム部3とは対称になっている。
アーム部2の基部21、アーム部3の基部31は、図1、図3に示されるように、動作伝達部5と動作伝達部6とに力が加わっていない状態では、当接面2a、3aの大部分が、図3に示されるように、X1ポイントを中心点とする真円Y1の円周に沿ったものとなっている。
また、アーム部2の先端部22、アーム部3の先端部32は、図3に示されるように、動作伝達部5と動作伝達部6とに力が加わっておらず且つ先端部22、32が変位して相互に当接した状態では、当接面2a、3aが、図3に示されるように、X1ポイントを中心点とする真円Y1の円周に沿ったものとなっている。尚、アーム部2の先端部22、アーム部3の先端部32は、図3に示されるように、動作伝達部5と動作伝達部6とに力が加わっておらず且つ先端部22、32が変位していない図1の状態でも、当接面2a、3aが、図3に示されるX1ポイントを中心点とする真円Y1の円周に沿ったものとなっていても良い。
更に、アーム部2、3は、当接面2a、3bとは反対側に位置する外周面2b、3bについて基部21、31側の連結機構4側から先端部22、32の先端側にかけて延びる曲面となっている。アーム部2の外周面2b、アーム部3の外周面3bは、動作伝達部5と動作伝達部6とに力が加わっていない状態では、後述するシート部材9、10を円滑に伸縮させやすいように図3に示されるX1ポイントを中心点とする真円の円周又はこの真円の円周に近い楕円や長円の円周に沿ったものとなっていても良い。
そして、アーム部2、3は、先端部22、32を基部21、31に対し遠近するように変位させる先端部変位機構7、8を有している。
先端部変位機構7、8は、それぞれ鉄等の剛性を有する素材で形成された棒状体71、81と、この棒状体71、81の長手方向の一方端に設けられた球状の頭部72、82と、この棒状体71、81の長手方向の他方端に設けられた球状の頭部73、83と、棒状体71、81に装着されたコイルバネ74、84とで構成されている。
棒状体71、81は、半円よりも大きな円弧状を成すもので、その大部分がアーム部2又はアーム部3内に収納されているが、その一方端側の端側部位71a、81aは、図5に示されるように、アーム部2、3の当接面2a、3aに開口した開口部23、33から外部に湾曲した状態で延びている。
開口部23と開口部33とは、軸部41の軸方向に沿ってずれており、開口部23から延出した棒状体の端側部位71aと開口部33から延出した棒状体の端側部位81aとが相互に当たったり、棒状体の端側部位71a、棒状体の端側部位81aが変位するときに相互に変位の障害となったりしないようになっている。また、開口部23、33の軸部41の軸方向に沿った内幅は、頭部72、82の外形寸法よりも小さくなっているもので、これにより、棒状体の端側部位71a、棒状体の端側部位81aが開口部23、33に入って行く方向に変位するときに、頭部72、82が開口部23、33の開口縁に当たって、棒状体の端側部位71a、棒状体の端側部位81aの全部がアーム部2、3内に入り込まないようになっている。
更に、棒状体の端側部位71a、棒状体の端側部位81aには、図5に示されるように、コイルバネ74、84が装着されている。コイルバネ74、84は、頭部72、82を当接面2a、3aから離れる方向(棒状体の端側部位71a、81aの突出する方向)に付勢する押しバネであり、また、頭部72、82により抜け落ちない内径寸法となっている。
棒状体71、81の他方端は、先端部22、32の最も先端側に達しており、先端部22、32の最も先端側に設けられた頭部73、83と連結している。この棒状体71、81の頭部73、83は先端部22、32にも固定されおり、これにより棒状体71、81が変位すると先端部22、32も変位するようになっている。
そして、アーム部2、3は、基部21、31の外周面2b、3bのうち連結機構4側にシート部材9、10の一方端を取り付けるための取付部91、101が設けられていると共に、棒状体71、81の頭部73、84にシート部材9、10の他方端を取り付けるための取付部92、102が設けられている。もっとも、取付部92、102は、棒状体71、81の頭部73、84に設ける代わりに、アーム部2、3の先端部22、32の先端側に直接に設けるようにしても良い。
シート部材9、10は、防護シート、防護具とも称されるもので、絶縁性の素材で成っており、波形状又はギザギザ形状をなすことにより、先端部22、32の変位によりアコーディオンカーテンのように撓んだ状態から張った状態まで伸縮自在となっている。
アーム部2、3は、このような構成の先端部変位機構7、8を有することにより、動作伝達部5、6に何らの力が加わっておらず且つ棒状体71、81の頭部72、82に何らの力が加わっていない場合には、図1に示されるように、アーム部2、3は先端部22、32が近接し、少なくとも基部21、31の当接面2a、3aはX1ポイントを中心とした真円の円周に沿った位置になり、アーム部2に大部分が収納された棒状体71はX2ポイントを中心とした真円の円周に沿って延びた状態にあると共に、アーム部3に大部分が収納された棒状体81はX2ポイントに対してずれた位置にあるX3ポイントを中心とした真円の円周に沿って延びた状態にある。これに伴い、棒状体71の端側部位71aと棒状体81の端側部位81aとは軸部41の軸方向から見て交差したものとなる。挟持工具1に取付部91、92又は101、102を介して取り付けられたシート部材9、10は、収縮した状態である。また、コイルバネ74、84は伸長した状態にある。
次に、動作伝達部5、6に図2の太い矢印方向に力が加わるが棒状体71、81の頭部72、82に何らの力が加わっていない場合には、図2に示されるように、アーム部2、3を連結機構4の軸部41を中心として回転させることで、棒状体71はX2ポイントを中心とした真円の円周に沿って延びた状態を維持していると共に、棒状体81はX2ポイントに対してずれた位置にあるX3ポイントを中心とした真円の円周に沿って延びた状態を維持しているので、棒状体71の端側部位71a、頭部72と棒状体81の一方端側部位81a、頭部82とは当接面2a、3aよりも大きくアーム部2、3間に突出した状態となる。尚、挟持工具1に取付部91、92又は101、102を介して取り付けられたシート部材9、10は、先述と同様に収縮した状態にある。また、コイルバネ74、84も、図1と同様に伸長した状態にある。
そして、動作伝達部5、6には何らの力も加わらないが棒状体71、81の頭部72、82に対して当接面2a、3a側に向けて力が加わっている場合には、図3に示されるように、アーム部2、3の基部21、31は図1と同じ位置にある一方で、頭部72、82が押されて棒状体71、81全体がX1ポイントを中心とした円周に沿って動くかたちで変位するのでアーム部2、3の先端部22、32もX1ポイントを中心とした円周に沿って動くかたちで変位し、先端部22と先端部32とが当接した状態となる。挟持工具1に取付部91、92又は101、102を介して取り付けられたシート部材9、10は、伸長した状態である。コイルバネ74、84は、柱状立設体Pの側面に押されて収縮した状態にある。
次に、挟持工具1を用いてシート部材9、10を柱状立設体Pに取り付ける工程につて説明する。シート部材9、10は挟持工具1に予め取り付けられた状態とする。
まず、図4(a)に示されるように、動作伝達部5、6の双方を絶縁ヤットコ等の間接活線用把持工具Tで挟んで、アーム部2、3を、先端部22、32間が柱状立設体Pの直径寸法よりも大きくなるまで開く。これに伴い、棒状体71の頭部72、棒状体81の頭部82はアーム部2、3の当接面2a、3aよりも大きく突出した状態となる。そして、このアーム部2、3が開いた状態の挟持工具1を図4(a)の白抜き矢印方向に動かして、アーム部2、3で囲まれた空間内に柱状立設体Pが位置するようにする。
図4(b)に示されるように、棒状体71の頭部72及び棒状体81の頭部82が柱状立設体Pに当接しても挟持工具1を動かし続ける。これに伴い、頭部72、82が押されて棒状体71、81全体が図1、図3に示したX1ポイントを中心とした円周に沿って動くかたちで変位して、アーム部2、3の先端部22、32も図1、図3に示したX1ポイントを中心とした円周に沿って動くかたちで変位していく。このとき、コイルバネ74、84も徐々に伸縮していく。
柱状立設体Pの中心が図1、図3に示したX1ポイントと一致したと判断した場合に、動作伝達部5、6から間接活線用把持工具Tを離す。これにより、図3に示されるように、柱状立設体Pはアーム部2、3の基部21、22とこの基部21、22から遊離して相互に当節した状態にある先端部22、32により囲まれた状態となるので、アーム部2、3の外周面2b、3bに取り付けられたシート部材9、10も柱状立設体Pの側面のほぼ全周を覆った状態とすることができる。尚、棒状体71、81の頭部72、82は柱状立設体Pの側面で押された状態が維持されているので、先端部22、32も基部21、31から遊離した状態が維持される。
これに対し、アーム部2、3を開いて把持工具1を図4(a)の白抜き矢印と反対方向に動かすと、棒状体71、81の頭部72、82は柱状立設体Pの側面で押された状態が解除されるので、コイルバネ74、84の復元力が働き、棒状体7、8の端側部位71a、81aが当接面2a、8aから突出するように棒状体7、8が変位するので、先端部22、32は、基部21、31側に変位し、図1に示されるように、先端部22と基部21、先端部32と基部31とが連接された状態になる。
尚、これまで1つの挟持工具1について説明してきたが、シート部材9、10を柱状立設体Pの側面に確実且つ密着するように取り付けるには、図6に示されるように、複数の挟持工具1を用いることが好適である。
1 挟持工具(活線作業用挟持工具)
2 アーム部(第1のアーム部)
2a 当接面
21 基部
22 先端部
3 アーム部(第2のアーム部)
3a 当接面
31 基部
32 先端部
4 連結機構
5 動作伝達部(第1の動作伝達部)
51 動作伝達部の延出方向端
6 動作伝達部(第2の動作伝達部)
61 動作伝達部の延出方向端
7 先端部変位機構
71 棒状体
71a 棒状体の端側部位(棒状体の他方端側部位)
8 先端部変位機構
81 棒状体
81a 棒状体の端側部位(棒状体の他方端側部位)
9 シート部材
91 取付部
92 取付部
10 シート部材
101 取付部
102 取付部
P 電柱

Claims (3)

  1. 柱状立設体の側面に当接する当接面を有する第1及び第2のアーム部と、
    前記第1のアーム部の当接面と前記第2のアーム部の当接面とが遠近するように前記第1及び第2のアーム部を回転させる連結機構と、
    前記連結機構から前記第1及び第2のアーム部とは異なる方向に延出して、前記延出方向端が遠近する方向に動くことにより、前記第1及び第2のアーム部の当接面を遠近する方向に動かす第1及び第2の動作伝達部とを備え、
    前記第1及び第2のアーム部は、前記連結機構と一体に動く基部と、前記基部から遊離可能な先端部とで成り、
    前記先端部を前記基部に遠近する方向に変位させる先端部変位機構を有し、
    前記先端部変位機構は、前記第1又は第2のアーム部の先端部に連結されて、前記先端部変位機構の変位を利用して前記先端部を変位させることができ、
    更に、前記先端部の先端側部位と前記基部の前記連結機構側部位とに絶縁性のシート部材を取り付けるための取付部を有することを特徴とする活線作業用挟持工具。
  2. 前記先端部変位機構は、半円よりも大きな円弧状を成すと共に剛性を有する素材で形成された2つの棒状体を用いたもので、
    前記2つの棒状体は、一方の棒状体の円弧の中心と他方の棒状体の円弧の中心とがずれるように前記第1のアーム部又は第2のアーム部に装着され、
    前記2つの棒状体の端側部位は、前記第1のアーム部又は第2のアーム部の先端部の先端側部位に固定され、
    前記2つの棒状体の他方端側部位は、前記第1のアーム部の基部と前記第2のアーム部の基部との間に突出可能とし、
    前記2つの棒状体の他方端側部位は、前記棒状体の他方端側部位を当該他方端側部位の突出方向に付勢するバネ機構が装着されていることを特徴とする請求項1に記載の活線作業用挟持工具。
  3. 前記第1のアーム部と前記第2のアーム部とが閉じ且つ前記第1のアーム部の先端部と前記第2の先端部とが当接するまで変位したときに、前記第1のアーム部の当接面と前記第2のアーム部の当接面とは、前記先端部の先端側から基部の連結機構側近傍までにわたって前記柱状立設体の中心と同じ中心の円弧状に延びたものとなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の活線作業用挟持工具。
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