JP5792232B2 - 絶縁用器具 - Google Patents

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Description

本発明は、間接活線作業を行う際に感電防止のために電線に取り付ける絶縁用器具に関する。
現在、電柱に支持された変圧器またはカットアウトの取替作業を行う際、作業者は、引下線を絶縁シート(例えば特許文献1の図14参照)で挟んで覆い、当該引下線と絶縁シートとを間接活線作業用のクリップで留める。その後、当該引下線を停電させ、変圧器またはカットアウトを取り替える。
ここで、この作業について具体的に説明する。高圧側配電線、低圧側配電線、変圧器、カットアウト等を支持する電柱においては、例えば、電柱の頂部に設けられた腕金に高圧側配電線が支持され、電柱の頂部よりも低い位置に低圧側配電線が支持され、電柱において低圧側配電線が支持されている位置よりもやや低い位置に変圧器およびカットアウトが支持されている。また、高圧側配電線から分岐した引下線は、電柱の頂部に設けられた腕金に一旦支持された後、さらに変圧器に向けて下方へ伸び、続いて、変圧器およびカットアウトが支持された位置に設けられた腕金に支持され、その後、カットアウトを介して変圧器に接続されている。以下、説明の便宜上、高圧側配電線から変圧器へ伸びる引下線の経路において、高圧側配電線から引下線が分岐する位置をP1、電線頂部の腕金に当該引下線が支持されている位置をP2、変圧器およびカットアウトが支持された位置に設けられた腕金に当該引下線が支持されている位置をP3とする(図4(A)参照)。
電柱に支持された変圧器またはカットアウトの取替作業を行う際、作業者は、まず、引下線において位置P2と位置P3との間に絶縁シートを取り付ける。続いて、作業者は、引下線において位置P1と位置P2との間を切断し(またはコネクタがある場合にはそれを取り外し)、当該引下線を停電させる。引下線において位置P1と位置P2との間が切断されたことにより、引下線の上端側が位置P2から垂れ下がり、当該引下線の上端部がぶらぶらと自由に動くことができる状態となる。安全を確保するため、引下線の上端部が自由に動く状態を放置することはできない。そこで、作業者は、垂れ下がった引下線の上端部を間接活線作業用のクリップで例えば絶縁シートの縁部に留める。これにより、当該引下線の上端部が絶縁シートの縁部に固定される。その後、作業者は変圧器またはカットアウトを取り替える。なお、作業者は、上述した作業において、絶縁シートの引下線への取付、引下線の切断(コネクタの取り外し)、切断した引下線の上端部の固定を絶縁ヤットコを用いて行う。
特開2008−206255号公報
上述したように、変圧器またはカットアウトの取替作業において、作業者は、切断した引下線の上端部をクリップを用いて絶縁シートの縁部に留める。しかし、引下線の位置P2と位置P3との間に取り付けられた絶縁シートの向きによっては、この作業を効率良く行うことができず、また、作業の十分な安全性を確保することが難しいという問題がある。
すなわち、絶縁シートの縁部が作業者の方を向いている場合には、作業者は、引下線の上端部をクリップで挟みつつ、クリップを前方へ移動させ、クリップを絶縁シートの縁部に留めるだけで作業を容易に完遂することができる。
ところが、絶縁シートの縁部が作業者に向いていない場合には、作業者は、引下線の上端部をクリップで挟みながら、クリップまたは絶縁シートの向きを変えなければならない。絶縁ヤットコを用いての作業は動作が制限されるため、引下線の上端部をクリップで挟む動作と、クリップまたは絶縁シートの向きを変える動作とを同時にまたは連続的に行うことは容易でない。このため、作業者は、試行錯誤を繰り返しながら作業を進めることとなり、作業効率が悪い。また、作業者は、作業の途中、クリップで絶縁シートの縁部を把持し損ね、クリップを落下させてしまうことがあり、作業の安全性が不十分である。
本発明は例えば上述した問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、電線の端部を容易に支持することができ、これにより作業の効率性および安全性を向上させることができる絶縁用器具を提供することにある。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、絶縁材料によりシート状に形成された絶縁シートと、前記絶縁シートで電線の一部を挟みまたは包囲した状態で前記電線の一部および前記絶縁シートを共に把持することにより前記絶縁シートを前記電線に取り付ける取付部とを有する器具本体と、前記絶縁シートの外側で前記電線の他の部分または他の電線を着脱可能に支持する支持部と、前記支持部を前記器具本体に移動可能に連結する連結部とを備え、前記連結部は、湾曲可能であり、かつ湾曲状態を保持可能な棒状または管状の部材により形成されていることを特徴とする。
また、本発明において、前記支持部は、前記電線の他の部分または前記他の電線を把持する把持部と、前記把持部を開く操作を行うための操作部とを備えていることとしてもよい
また、本発明において、前記操作部は、絶縁ヤットコで把持して前記操作を行うことが可能な大きさの面積を有する操作面を備えていることとしてもよい
また、本発明において、前記支持部はクリップであることとしてもよい
また、本発明において、前記連結部はフレキシブルアームであることとしてもよい
本発明によれば、電線の端部を容易に支持することができ、作業の効率性および安全性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態による絶縁用器具を示す説明図である。 図1中の絶縁用器具の一部を拡大して示す説明図である。 図2中のIIIーIII方向から見た絶縁用器具を示す説明図である。 高圧側配電線、低圧側配電線、変圧器、カットアウト等が支持された電柱を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態による絶縁用器具を電柱の引下線に取り付け、切断した引下線の上端部を当該絶縁用器具により支持した状態を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態による絶縁用器具を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態による絶縁用器具を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1ないし図3は、本発明の第1の実施形態による絶縁用器具を示している。
図1において、本発明の第1の実施形態による絶縁用器具11は、間接活線作業を行う際に感電防止のために電線に取り付ける器具である。絶縁用器具11は器具本体12を備えている。器具本体12は、絶縁シート13と、一対の骨材14(図3参照)と、複数の取付クリップ21とを備えている。また、絶縁用器具11は、支持クリップ31と、支持クリップ31を器具本体12と連結するフレキシブルアーム41とを備えている。
図2に示すように、絶縁シート13は、絶縁性、柔軟性および耐久性を有する例えば樹脂材料により形成されている。また、絶縁シート13は長方形のシート状に形成され、その短辺方向の中間部に位置し、長辺方向に伸びる折り線を基準に2つに折られている。図2は2つに折られた状態の絶縁シート13を示しており、図2中の左側が絶縁シート13の縁側であり、開いており、右側が折れ線側であり、閉じている。
各骨材14は、絶縁性を有し、絶縁シート13をその長辺方向に弛まないように保持できる程度に硬質な材料、例えばプラスティックファイバ等により形成されている。また、各骨材14は、長尺な棒状に形成され、絶縁シート13の長辺方向に伸長している。また、一対の骨材14は、絶縁シート13の両側の縁部に例えば接着材等によりそれぞれ固定されている。図2では、絶縁シート13は2つに折られた状態であり、絶縁シート13の一方の側の縁部に固定された骨材14のみが図示されている。絶縁シート13のもう一方の側の縁部に固定された骨材14は、図2中に図示されている骨材14のちょうど裏側に位置している。すなわち、絶縁シート13が2つに折られた状態では、一対の骨材14は、両者の位置が互いに一致しており、互いに対向するように配置されている(図3参照)。
各取付クリップ21は、開閉可能であり、電線を挟んで把持することができる把持部22と、把持部22を開く操作を行うための操作部23とを備えている。また、各取付クリップ21は、図3に示すように、絶縁材料により形成された一対のクリップ片24の長さ方向略中間部を互いに回動可能に連結し、かつ、把持部22を閉じる方向に付勢するばね(図示せず)をクリップ片24間に設けることにより構成されている。また、操作部23には、図2に示すように、絶縁ヤットコで把持して把持部22を開く操作を行うことができるように、大きな面積を持った操作面25が形成されている。
また、各取付クリップ21は、2つに折られた絶縁シート13を把持部22で挟み、その状態で絶縁シート13の外面に固定されている。また、図3に示すように、各取付クリップ21の把持部22の先端部には、凹状の嵌合部26が形成され、嵌合部26内には骨材14が嵌め込まれ、固定されている。また、各取付クリップ21の把持部22の内側には凹部27が形成されている。凹部27は、把持部22で絶縁シート13と共に電線を挟んだときに、電線が把持部22から脱落するのを防止する機能を有している。
図1に示すように、本実施形態おいては、3つの取付クリップ21が絶縁シート13の長辺方向において等間隔に配置されている。なお、取付クリップ21の個数や配置間隔は、例えば絶縁用器具のサイズ等に応じて適宜変更することができ、取付クリップ21の個数を1つとしてもよい。また、各取付クリップ21を絶縁シート13から取り外せるようにしてもよく、例えば各取付クリップ21を絶縁シート13にマジックテープ(登録商標)等により着脱可能に固定してもよい。また、各取付クリップ21が取付部の具体例である。
一方、図2において、支持クリップ31は、開閉可能であり、電線を挟んで把持することができる把持部32と、把持部32を開く操作を行うための操作部33とを備えている。また、支持クリップ31は、図3に示すように、絶縁材料により形成された一対のクリップ片34の長さ方向略中間部を互いに回動可能に連結し、かつ、把持部32を閉じる方向に付勢するばね(図示せず)をクリップ片34間に設けることにより構成されている。
また、支持クリップ31の操作部33には、図2に示すように、絶縁ヤットコで把持して把持部32を開く操作を行うことができるように、広い面積を持った操作面35が形成されている。例えば、操作面35は、絶縁ヤットコの先端に設けられた挟み部(物体を挟んで把持する部分)の先端面よりも大きい面積を有している。また、支持クリップ31の把持部32の内側には凹部36が形成されている。凹部36は、把持部32で電線を挟んだときに、電線が把持部32から脱落するのを防止する機能を有している。このような構成を有する支持クリップ31は、後述するように、切断された引下線の上端部を絶縁シート13の外側で着脱可能に支持することができる。なお、支持クリップ31は支持部の具体例である。
フレキシブルアーム41は、湾曲可能であり、かつ湾曲状態を保持可能な棒状または管状の部材である。フレキシブルアーム41は、例えば、ステンレス等の金属材料により形成されたインターロックチューブの如き部材を用いて形成することができる。フレキシブルアーム41の一端側は支持クリップ31の一部、例えば操作部33の端部に、ねじ止め等の手段により固定されている。また、フレキシブルアーム41の他端側は、器具本体12の一部、例えば、器具本体12の中間部に配置された取付クリップ21の操作部23の端部に、ねじ止め等の手段により固定されている。フレキシブルアーム41はその長さ方向のあらゆる部分が様々な方向に様々な角度で曲がるので、支持クリップ31は器具本体12に対し、自在に移動することができ、具体的には自在に揺動し、かつ回動することができ、自由にその位置、姿勢および向きを変えることができる。なお、フレキシブルアーム41は連結部の具体例である。
図4は、高圧側電線、低圧側電線、変圧器、カットアウト等を支持する電柱を示している。絶縁用器具11は、例えば、図4に示すような電柱に支持された変圧器またはカットアウトの取替作業を行う際に用いられる。
図4に示す電柱51において、その頂部の腕金52には、3本の高圧側配電線53A、53B、53Cがそれぞれ支持されている。また、腕金52の下側には、4本の低圧側配電線54A、54B、54C、54Dがそれぞれ支持されている。さらに、その下側には、変圧器55およびカットアウト56が支持されている。
また、図4(A)中の最も右側に位置する高圧側配電線53Aからは引下線57Aが分岐している。当該引下線57Aは、位置P1において高圧側配電線53Aから分岐し、位置P2において腕金52にがいし58を介して支持され、その後、下方に直線状に伸長し、位置P3において、変圧器55と同等の高さ位置に設けられた腕金59にがいし60を介して支持され、その後、カットアウト56を介して変圧器55に接続されている。図4において、他の2本の高圧側配電線53B、53Cからも引下線57B、57Cがそれぞれ分岐し、これらの引下線57B、57Cも、引下線57Aと同様に腕金52、59に支持され、カットアウト56を介して変圧器55に接続されている。
図5は、図4に示す電柱51において、絶縁用器具11を用いて変圧器55またはカットアウト56の取替作業を行う様子を示している。
図5において、作業者は、電柱51に支持された変圧器55またはカットアウト56の取替作業を例えば次のような手順で行う。
すなわち、作業者の安全を確保するために3本の引下線57A、57B、57Cにそれぞれ絶縁用器具11を取り付ける必要があるので、作業者は、まず、3つの絶縁用器具11を用意する。
続いて、作業者は、3つの絶縁用器具のうちの1つを引下線57Aに取り付ける。具体的には、当該絶縁用器具11に設けられた3つの取付クリップ21のうち、例えば絶縁用器具11の上部に設けられた取付クリップ21の操作部23を絶縁ヤットコで把持し、当該絶縁用器具11を持ち上げ、引下線57Aの位置P2と位置P3との間へ運ぶ。続いて、作業者は、絶縁ヤットコで当該取付クリップ21の操作部23を操作し、当該取付クリップ21の把持部22を開く。当該取付クリップ21の把持部22が開くと、絶縁シート13の上部が開く。作業者は、絶縁シート13の上部の開いた部分に、引下線57Aにおいて位置P2と位置P3との間の部分を挟み、その後、絶縁ヤットコを操作して当該取付クリップ21の把持部22を閉じる。当該取付クリップ21が閉じると、絶縁シート13の上部が閉じる。この結果、絶縁用器具11の上部が引下線57Aの位置P2と位置P3との間に留まる。続いて、作業者は、同様の手順で、当該絶縁用器具11の中間部および下部にそれぞれ設けられた取付クリップ21を絶縁ヤットコで順次操作し、当該絶縁用器具11の絶縁シート13の中間部および下部に引下線57Aの位置P2と位置P3との間の部分をそれぞれ挟み、当該絶縁用器具11の中間部および下部を引下線57Aの位置P2と位置P3との間の部分にそれぞれ留める。これにより、絶縁用器具11は、引下線57Aにおいて位置P2と位置P3との間に図5に示すように取り付けられる。
続いて、図5において図示していないが、作業者は、絶縁用器具11を引下線57Aに取り付けた手順と同様の手順で、他の2つの絶縁用器具11を引下線57B、57Cに順次取り付ける。この結果、引下線57A、57B、57Cの絶縁が強化され、作業者の安全が確保される。
続いて、作業者は、引下線57Aの位置P1と位置P2との間(例えば図4中の×印を付した部分)を切断する。これにより、引下線57Aが停電する。また、引下線57Aの位置P1と位置P2との間が切断されたことにより、引下線57Aの上端部63が位置P2から垂れ下がる。
続いて、作業者は、垂れ下がった引下線57Aの上端部63を絶縁ヤットコで把持し、この引下線57Aの上端部63を、引下線57Aに取り付けられた絶縁用器具11の支持クリップ31の把持部32の近傍に運ぶ。続いて、作業者が、当該支持クリップ31の操作部33を絶縁ヤットコで把持し、絶縁ヤットコで当該支持クリップ31の操作部33を操作し、当該支持クリップ31の把持部32を開く。この状態で、作業者は、絶縁ヤットコを動かし、当該支持クリップ31を揺動または回動させることにより当該支持クリップ31の姿勢を変え、当該支持クリップの開いた把持部32間に引下線57Aの上端部63を入れ、当該引下線57Aの上端部63を挟む。その後、作業者は、絶縁ヤットコを操作し、当該支持クリップ31の把持部32を閉じる。これにより、図5に示すように、引下線57Aの上端部63が支持クリップ31の把持部32に支持される。引下線57Aの上端部63が支持クリップ31の把持部32に支持されることにより、垂れ下がった引下線57Aの上端部63が固定される。これにより、引下線57Aの上端部63がぶらぶらと動くために当該引下線57Aの切断された端部63が電線や電気設備の充電部に接触することを確実に防止することができる。
続いて、図5において図示していないが、作業者は、引下線57Bにおいて引下線57Aと同様の箇所を切断して引下線57Bを停電させ、切断された引下線57Bの上端部を、引下線57Bに取り付けられた絶縁用器具11に、当該絶縁用器具11に設けられた支持クリップ31を用いて支持する。続いて、作業者は、引下線57Cについても引下線57A、57Bと同様の作業を行う。
このようにして、引下線57A、57B、57Cを停電させ、かつ引下線57A、57B、57Cの上端部を支持クリップ31で支持した後、作業者は、変圧器55またはカットアウト56を取り替える。
以上説明した通り、本発明の第1の実施形態による絶縁用器具11によれば、支持クリップ31が器具本体12にフレキシブルアーム41を介して連結されているので、作業者は、絶縁ヤットコで支持クリップ31の操作部33を把持した状態で、絶縁ヤットコを動かすことにより、支持クリップ31を器具本体12に対して揺動または回動させることができ、支持クリップ31の姿勢を自在に変え、支持クリップ31の把持部32の向きを自在に変更することができる。これにより、作業者は、絶縁ヤットコを動かし、支持クリップ31で引下線の上端部を容易に挟むことができる。したがって、作業者は、変圧器55またはカットアウト56の取替作業を効率良く行うことができる。
また、本発明の第1の実施形態による絶縁用器具11によれば、支持クリップ31が器具本体12に連結されているため、従来のようにクリップを落下させてしまうことがない。したがって、変圧器55またはカットアウト56の取替作業の安全性を十分に確保することができる。
また、絶縁用器具11によれば、支持クリップ31の操作部33には広い面積を有する操作面35が形成されているので、作業者は、絶縁ヤットコで支持クリップ31の把持部32の開閉を容易かつ確実に行うことができる。すなわち、作業者が絶縁ヤットコで支持クリップ31の操作部33を把持するとき、作業者は、絶縁ヤットコの先端に設けられた挟み部の先端を操作面35に接触させ、当該挟み部により操作部33を容易かつ確実に把持することができる。また、支持クリップ31の操作部33の面積が広いので、作業者が絶縁ヤットコで操作部33の操作(具体的には、作業者が絶縁ヤットコのレバーを引いて絶縁ヤットコの挟み部を閉じる方向に動かすことにより操作部33の操作面35に力を加え、把持部32を開く操作)を行うとき、操作途中に、絶縁ヤットコの挟み部の先端が操作面35から脱落してしまうことを防止することができる。
また、絶縁用器具11によれば、引下線の上端部を支持する手段としてクリップを用いたことにより、作業者は引下線の上端部を支持する作業を容易かつ確実に行うことができる。また、支持クリップ31を器具本体12に対して湾曲可能であり、かつ湾曲状態を保持可能に連結する機能を有する部材としてフレキシブルアームを用いたことにより、当該機能を容易に実現することができる。
図6は本発明の第2の実施形態による絶縁用器具を示している。図6において、図1に示す第1の実施形態による絶縁用器具11と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
上述した本発明の第1の実施形態による絶縁用器具11は、図1に示すように、支持クリップ31が、器具本体12の中間部に配置された取付クリップ21に連結されていたが、本発明の第2の実施形態による絶縁用器具61は、図6に示すように、支持クリップ31が、器具本体12において、上部に配置された取付クリップ21と中間部に配置された取付クリップ21との間の部分に固定部材62を介して連結されている。
具体的には、固定部材62は、絶縁性を有する硬質な材料により形成され、器具本体12において、上部に配置された取付クリップ21と中間部に配置された取付クリップ21との間の部分に配置されている。また、固定部材62は、一対の板状の部材の一端部を互いに回動可能に連結することによりV字状に形成されている。また、固定部材63は、2つに折られた絶縁シート13を挟み、その状態で絶縁シート13の外面および骨材14に固定されている。さらに、固定部材62は、当該固定部材62の上側または下側に配置された取付クリップ21の把持部22が開閉し、これに伴い、2つに折られた絶縁シート13が開閉するとき、絶縁シート13と共に開閉する。
また、フレキシブルアーム41の一端側は、第1の実施形態による絶縁用器具11と同様に支持クリップ31の操作部23に固定され、フレキシブルアーム41の他端側は固定部材62に固定されている。
このような構成を有する本発明の第2の実施形態による絶縁用器具61によっても、本発明の第1の実施形態による絶縁用器具11と同様の作用効果を得ることができる。これに加え、本発明の第2の実施形態による絶縁用器具61によれば、支持クリップ31の器具本体12に対する連結位置を、取付クリップ21の位置によらず自由に決めることができる。これにより、器具本体12の長さ方向における支持クリップ31の位置を任意に設定することができる。
図7は、本発明の第3の実施形態による絶縁用器具を示している。図7において、図1に示す第1の実施形態による絶縁用器具11と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。図7に示すように、本発明の第3の実施形態による絶縁用器具71は、支持クリップ31を器具本体12と連結する連結部として、フレキシブルアーム41に代え、屈曲アーム72を備えている。屈曲アーム72は一対のアーム片73、74を備えている。一方のアーム片73の一端側は支持クリップ31の操作部23に接続され、他端側は他方のアーム片74の一端側に接続されている。また、他方のアーム片74の他端側は、取付クリップ21の操作部23に接続されている。
また、アーム片73の一端側は、支持クリップ31に対し、軸線X1を回動軸として回動することができる。また、アーム片73の他端側は、アーム片74の一端側に対し、軸線X2を回動軸として回動することができる。また、アーム片74の他端側は、取付クリップ21に対し、軸線X3を回動軸として回動することができる。軸線X1と軸線X2とは向きが互いに90度異なり、軸線X2と軸線X3とは向きが互いに90度異なる。これら3つの回動構造により、支持クリップ31は、器具本体12に対し、自在に移動することができ、具体的には自在に揺動し、かつ回動することができ、その位置、姿勢および向きを自在に変えることができる。
また、アーム片73の一端側と支持クリップ31の操作部23との間、アーム片73の他端側とアーム片74の一端側との間、およびアーム片74の他端側と取付クリップ21の操作部23との間には、作業者が絶縁ヤットコで力を加えなければ動かない程度の大きさの摩擦力がそれぞれ付与されている。これらの摩擦力により、支持クリップ31の姿勢や向きは、絶縁ヤットコで支持クリップ31に力を加えることで変えることができるが、支持クリップ31に外部から力を加えていない間に、支持クリップ31がその自重により、または支持クリップ31の自重と当該支持クリップ31に支持された引下線の自重により動くことはない。
このような構成を有する本発明の第3の実施形態による絶縁用器具71によっても、本発明の第1の実施形態による絶縁用器具11と同様の作用効果を得ることができる。
なお、支持クリップ31を器具本体12と連結する連結部は、上述したフレキシブルアーム41および屈曲アーム72に限らない。例えば、針金等を用いることもできる。
また、本発明の実施形態による絶縁用器具11、61、71は、電柱に支持された変圧器またはカットアウトの取替作業に限らず、他の電気設備または電線の取替、修理、整備、メンテナンスのための間接活線作業にも適用することができる。したがって、支持クリップ31で支持する対象は引下線の上端部に限らない。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う絶縁用器具もまた本発明の技術思想に含まれる。
11、61、71 絶縁用器具
12 器具本体
13 絶縁シート
14 骨材
21 取付クリップ(取付部)
22 把持部
23 操作部
24 クリップ片
25 操作面
26 嵌合部
27 凹部
31 支持クリップ(支持部)
32 把持部
33 操作部
34 クリップ片
35 操作面
36 凹部
41 フレキシブルアーム(連結部)
62 固定部材
72 屈曲アーム(連結部)
73、74 アーム片

Claims (5)

  1. 絶縁材料によりシート状に形成された絶縁シートと、前記絶縁シートで電線の一部を挟みまたは包囲した状態で前記電線の一部および前記絶縁シートを共に把持することにより前記絶縁シートを前記電線に取り付ける取付部とを有する器具本体と、
    前記絶縁シートの外側で前記電線の他の部分または他の電線を着脱可能に支持する支持部と、
    前記支持部を前記器具本体に移動可能に連結する連結部とを備え、
    前記連結部は、湾曲可能であり、かつ湾曲状態を保持可能な棒状または管状の部材により形成されていることを特徴とする絶縁用器具。
  2. 前記支持部は、前記電線の他の部分または前記他の電線を把持する把持部と、前記把持部を開く操作を行うための操作部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁用器具。
  3. 前記操作部は、絶縁ヤットコで把持して前記操作を行うことが可能な大きさの面積を有する操作面を備えていることを特徴とする請求項2に記載の絶縁用器具。
  4. 前記支持部はクリップであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の絶縁用器具。
  5. 前記連結部はフレキシブルアームであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の絶縁用器具。
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