JP5519032B1 - 電線結束具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線結束作業の作業性を向上し且つ作業負荷を低減することが可能な電線結束具を提供する。
【解決手段】絶縁被覆され且つ弾性変形可能で且つ弾性変形後に復元するばね性金属製線材を湾曲して構成され、線材部5の両端部に円環状の操作部9を一体的に形成し、線材部5には、高圧配電線31及び高圧分岐電線32を配置状態で挟持する収納挟持部6、収納挟持部6を開閉するための開口部7を形成する。高圧配電線31と高圧分岐電線32を結束する際には、円環状操作部9に操作具10の係止部11を差し込み、係止部11同士を互いに離間させることで収納挟持部6の開口部7を開く。その状態で、収納挟持部6内に高圧配電線31及び高圧分岐電線32を収納し、操作具10の係止部11を互いに近接させることにより、収納挟持部6の開口部7が閉じ、高圧配電線31及び高圧分岐電線32が収納挟持部6に挟持される。
【選択図】図9

Description

本発明は、架空電線を結束する電線結束具に関し、特に高圧配電線と高圧分岐電線とを結束する電線結束具に好適なものである。
架空高圧配電線を例えば延長して新設又は分岐する際には、高圧配電線を分岐した高圧分岐電線を用いる。高圧配電線と高圧分岐電線との電線接続具としては、例えば下記特許文献1に記載されるものがある。この電線接続具では、高圧分岐電線を予め接続具の押え部に取付けておき、接続具のフックを高圧配電線に引っ掛けた後、押え部に取付けられているネジを回転させ、このネジの推力で押さえ部とフックとの間に高圧配電線を挟持するようにしている。この電線接続具によれば、電線接続のための高所作業が簡易になり、作業負荷を低減することができる。
特開2010−198900号公報
前記特許文献1に記載されるのは架空電線を電気的に接続するものである。これに対し、高圧配電線と高圧分岐電線とを単に結束する必要のある場合もある。そのような場合、一般に把持の余長があるビニル被覆アルミバインドと呼ばれるアルミニウムを絶縁被覆した線材を結束する電線に巻き付け、然る後、その線材の両端部を二本の絶縁やっとこなどの把持具を一人が両手でつかんで互いに捻り合わせ把持の余長分を切断し、その捻り合わせた端部を結束された電線側に折り曲げている。この作業は、高所作業車のバケットに乗って行うのが一般的であり、線材の両端部を捻り合わせる際には、両手の把持具の持ち替えが難しいため、両手で把持具を持った作業者自身がバケットの中で回転する。その際、回転でバランスを崩して把持具がバケットに接触することや把持が外れることがあり、二本の把持具を一人で操作するため、作業が困難で作業負荷も大きい。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、電線結束作業の作業性を向上し且つ作業負荷を低減することが可能な電線結束具を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、発明の実施態様は、高圧配電線と高圧分岐電線とを結束する電線結束具であって、アルミニウムが絶縁被覆され且つ塑性変形可能な金属製線材からなる線材部と、前記線材部の両端部に前記線材部と一体的に形成され、前記線材部が前記高圧配電線及び高圧分岐電線に二つ折れ又は二回巻き状態で掛けられている場合に操作具の係止部を差し込むことが可能な円環部からなり、前記円環部に前記操作具の係止部を差し込んで前記操作具を回転させることで前記二つ折れ又は二回巻き状態で互いに重なっている前記線材部同士を一本の操作具の回転により捻り合わせることが可能な操作部とを備えることを特徴とする電線結束具である。
また、高圧配電線と高圧分岐電線とを結束する電線結束具であって、絶縁被覆され且つ弾性変形可能で且つ弾性変形後に復元するばね性金属製線材を湾曲して構成され、前記高圧配電線及び高圧分岐電線を予め設定された配置状態で挟持する収納挟持部を有し、前記収納挟持部を開閉するための開口部を有する線材部と、前記線材部の両端部に前記線材部と一体的に形成され、操作具の係止部を差し込むことが可能な円環部からなり、前記円環部に前記操作具の係止部を差し込んで前記係止部同士を互いに離間させることで前記収納挟持部の開口部を開くことが可能な操作部とを備えることを特徴とする電線結束具である。
また、前記線材部は、前記収納挟持部に連続して前記ばね性金属製線材を湾曲した巻回部を有する。
発明の実施態様の電線結束具によれば、アルミニウムが絶縁被覆され且つ塑性変形可能な金属製線材からなる線材部の両端部に、円環部からなる操作部が一体的に形成されている。高圧配電線と高圧分岐電線とを結束する際には、線材部を高圧配電線及び高圧分岐電線に二つ折れ又は二回巻き状態で掛け、操作部の円環部に操作具の係止部を差し込む。そして、その状態で操作具を回転させることにより、二つ折れ又は二回巻き状態で互いに重なっている線材部同士が捻り合わされ、高圧配電線と高圧分岐電線とが結束される。その際、一本の操作具の回転により捻り合わせるため、作業者は、例えば高所作業車のバケット内で回転する必要がない。そのため、バランスを崩したり操作具の把持が外れたりすることもなく、電線結束作業の作業性を向上し且つ作業負荷を低減することができる。
また、発明の実施形態の電線結束具によれば、絶縁被覆され且つ弾性変形可能で且つ弾性変形後に復元するばね性金属製線材を湾曲した線材部の両端部に、円環部からなる操作部が一体的に形成されている。また、線材部には、高圧配電線及び高圧分岐電線を予め設定された配置状態で挟持する収納挟持部と、その収納挟持部を開閉するための開口部とが設けられている。高圧配電線と高圧分岐電線とを結束する際には、操作部の円環部に操作具の係止部を差し込み、係止部同士を互いに離間させることで収納挟持部の開口部を開く。その状態で、収納挟持部内に高圧配電線及び高圧分岐電線を収納し、操作具の係止部を互いに近接させることにより、収納挟持部の開口部が閉じ、その結果、高圧配電線及び高圧分岐電線が収納挟持部に挟持される。その際、操作具を持った作業者は、例えば高所作業車のバケット内で回転する必要がない。そのため、バランスを崩したり操作具の把持が外れたりすることもなく、電線結束作業の作業性を向上し且つ作業負荷を低減することができる。
また、収納挟持部に連続してばね性金属製線材を湾曲した巻回部を線材部に形成する。収納挟持部の開口部を開く際には、巻回部がばね部として機能し、操作部同士を閉じると収納挟持部の開口部が自動的に閉じ、収納挟持部によって高圧配電線及び高圧分岐電線が挟持される。そのため、電線結束作業の作業性をより一層向上し、作業負荷をより一層低減することができる。
本発明の電線結束具の第1実施形態を示す正面図である。 図1の電線結束具を高圧配電線及び高圧分岐電線に掛けた状態の説明図である。 図2の電線結束具の操作部に操作具の係止部を差し込んだ状態の説明図である。 図3の操作具を回転させて電線結束具の線材部同士を捻り合わせた状態の説明図である。 図1の電線結束具を高圧配電線及び高圧分岐電線に掛けた状態の説明図である。 図5の電線結束具の操作部に操作具の係止部を差し込んだ状態の説明図である。 図6の操作具を回転させて電線結束具の線材部同士を捻り合わせた状態の説明図である。 図3及び図4又は図6及び図7の電線結束作業の説明図である。 本発明の電線結束具の第2実施形態を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図9の電線結束具の開口部を開いた状態の説明図である。 本発明の電線結束具の第2実施形態の変形例を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図11の電線結束具の開口部を開いた状態の説明図である。 図9及び図11の電線結束具を操作するための操作具の一例を示す全体図である。 図13の操作具の詳細図である。 図13の操作具による電線結束作業の説明図である。 図9及び図11の電線結束具を操作するための操作具の他の例を示す全体図である。 図16の操作具の詳細図である。 図16の操作具による電線結束作業の説明図である。 従来の電線結束作業の説明図である。
次に、本発明の電線結束具の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の電線結束具の正面図である。本実施形態の電線結束具は、非加工状態では直線状の金属製繊細からなる線材部1を有する。この線材部1は、例えばアルミニウムが絶縁被覆され、且つ塑性変形可能な金属製線材からなる。この線材部1の断面形状は円形又は方形などであり、後述するように、両端部を重ねるようにして中央部で折り、互いに重なっている部分を捻り合わせたときに高圧配電線と高圧分岐電線とを十分な強度で結束することができる長さを有する。そして、線材部1の長手方向両端部には、円環部からなる操作部2が、当該線材部1と一体的に形成されている。この操作部2は、後述するように、前記線材部1を高圧配電線及び高圧分岐電線に二つ折れ又は二回巻き状態で掛け、その状態で、バインド打ち器などの操作具の係止部を差し込むことができる大きさの円環部からなる。
高圧配電線と高圧分岐電線は、前述した特許文献1に記載されるような接続具によって接続される。高圧配電線31と高圧分岐電線32との結束作業では、図2に示すように、線材部1を高圧配電線31及び高圧分岐電線32に二つ折れ状態で掛ける。その状態で、図3に示すように、線材部1の両端部の操作部2に操作具3の鉤爪状の係止部4を差し込む。然る後、操作具3を図示の矢印方向、つまり鉛直軸周りに回転させて、図4に示すように、互いに重なっている線材部1同士を捻り合わせる。これにより、塑性変形可能な線材部1によって高圧配電線31と高圧分岐電線32とが線材部1で絞られるように結束される。このようにして、高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束したら、操作部2の円環部から操作具3の係止部4を引き抜き、然る後、線材部1を高圧配電線31及び高圧分岐電線32に沿うように折り曲げる。
この高圧配電線31と高圧分岐電線32との結束作業では、図5に示すように、線材部1を高圧配電線31及び高圧分岐電線32に二回巻き状態で掛けてもよい。そして、その状態で、図6に示すように、線材部1の両端部の操作部2に操作具3の鉤爪状の係止部4を差し込む。然る後、操作具3を図示の矢印方向、つまり鉛直軸周りに回転させて、図7に示すように、互いに重なっている線材部1同士を捻り合わせる。これにより、塑性変形可能な線材部1によって高圧配電線31と高圧分岐電線32とが線材部1で絞られるように結束される。このようにして、高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束したら、操作部2の円環部から操作具3の係止部4を引き抜き、然る後、線材部1を高圧配電線31及び高圧分岐電線32に沿うように折り曲げる。
この高圧配電線31と高圧分岐電線32との結束作業は、例えば図8に示すように、高所作業車33のバケット34に作業者が乗って行う。本実施形態の電線結束具では、線材部1を捻り合わせるときに操作具3を鉛直軸周りに回転させるだけであるから、操作具3がバケット34の縁に当たるといったことがない。そのため、電線結束作業の作業性がよく、作業負荷も小さい。これに対し、従来の電線結束作業では、図19に示すように、一般に把持の余長があるビニル被覆アルミバインドと呼ばれるアルミニウムを絶縁被覆した結束線材101を高圧配電線31及び高圧分岐電線32に巻き付ける。そして、その結束線材101の両端部を二本の絶縁やっとこなどの把持具102を一人が両手でつかんで互いに捻り合わせ把持の余長部分を切断し、その捻り合わせた端部を結束された電線側に折り曲げている。この作業では、結束線材101の両端部を捻り合わせる際には、両手の把持具102の持ち替えが難しいため、両手で把持具102を持った作業者自身が図の矢印方向にバケット34の中で回転する。その際、回転でバランスを崩して把持具102がバケット34に接触することや把持が外れることがあり、二本の把持具102を一人で操作するため、作業が困難で作業負荷も大きい。
このように本実施形態の電線結束具では、アルミニウムが絶縁被覆され且つ塑性変形可能な金属製線材からなる線材部1の両端部に、円環部からなる操作部2が一体的に形成されている。高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束する際には、線材部1を高圧配電線31及び高圧分岐電線32に二つ折れ又は二回巻き状態で掛け、操作部2の円環部に操作具3の係止部4を差し込む。そして、その状態で操作具3を鉛直軸周りに回転させることにより、二つ折れ又は二回巻き状態で互いに重なっている線材部1同士が捻り合わされる。その捻り合わせた端部を結束された電線側に折り曲げて、高圧配電線31と高圧分岐電線32とが結束される。その際、一本の操作具3の回転により捻り合わせるため、作業者は、例えば高所作業車33のバケット34内で回転する必要がない。そのため、バランスを崩したり操作具3の把持が外れたりすることもなく、電線結束作業の作業性を向上し且つ作業負荷を低減することができる。
次に、本発明の電線結束具の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。図9は、本実施形態の電線結束具の説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。本実施形態の電線結束具は、例えば図9(b)に示すように、上下(鉛直方向)に並んだ高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束するのに好適なものである。本実施形態の電線結束具は、弾性変形可能で且つ弾性変形後に復元するばね性金属製線材を湾曲して線材部5が構成されている。この線材部5の断面形状は円形又は方形などであり、蒸着法などにより絶縁被覆されている。この線材部5は、図9(b)に示すように、例えば上下に並んだ高圧配電線31及び高圧分岐電線32をそのまま収納して挟持する収納挟持部6を備えている。
この収納挟持部6の周縁部の一部が線材部5を構成するばね性金属製線材の長手方向両端部に相当し、その両端部間には、収納挟持部6を開閉するための開口部7が形成されている。また、線材部5には、収納挟持部6に連続してばね性金属製線材を湾曲した巻回部8も形成されている。この巻回部8は、例えば図10に示すように、収納挟持部6の開口部7を開いたときに、開口部7を自動的に閉じるばね部として機能する。そして、線材部1の長手方向両端部には、円環部からなる操作部9が、当該線材部1と一体的に形成されている。この操作部9は、後述するように、収納挟持部6の開口部7を開くための操作具の係止部を差し込むことができる大きさの円環部からなる。
図11は、本実施形態の電線結束具の変形例の説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。本実施形態の電線結束具は、例えば図11(b)に示すように、横(水平方向)に並んだ高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束するのに好適なものである。この電線結束具も、前記図9の電線結束具と同様に、弾性変形可能で且つ弾性変形後に復元するばね性金属製線材を湾曲して線材部5が構成されている。この線材部5の断面形状は円形又は方形などであり、蒸着法などにより絶縁被覆されている。また、この線材部5は、図11(b)に示すように、例えば横に並んだ高圧配電線31及び高圧分岐電線32をそのまま収納して挟持する収納挟持部6を備えている。
この収納挟持部6の周縁部の一部が線材部5を構成するばね性金属製線材の長手方向両端部に相当し、その両端部間には、収納挟持部6を開閉するための開口部7が形成されている。また、線材部5には、収納挟持部6に連続してばね性金属製線材を湾曲した巻回部8も形成されている。この巻回部8は、例えば図12に示すように、収納挟持部6の開口部7を開いたときに、開口部7を自動的に閉じるばね部として機能する。そして、線材部1の長手方向両端部には、前記図9の電線結束具と同様に、円環部からなる操作部9が、当該線材部1と一体的に形成されている。この操作部9は、収納挟持部6の開口部7を開くための操作具の係止部を差し込むことができる大きさの円環部からなる。
図13は、図9及び図11の電線結束具を操作するための操作具の一例を示す全体図、図14は、図13の操作具の上方先端部の詳細図である。この操作具10は、例えば回転ハンドル式の伸縮杆からなり、例えば図13の上下方向に伸縮する伸縮軸12の先端部には、図13の左方に向けて突出部13が突出形成され、その突出部13の突出端部には下向きの爪部14が延長形成され、爪部14の先端部から横向き(水平方向)に係止部11が突出形成されている。また、伸縮軸12の下端部の固定部にも、図13の左方に向けて突出部13が突出形成され、その突出部13の突出端部には上向きの爪部14が延長形成され、爪部14の先端部から前記と同じ横向き(水平方向)に係止部11が突出形成されている。これらの係止部11は、本実施形態の電線結束具の操作部9の円環部内に差し込むことが可能な大きさのピン形状であり、例えばその突出先端部には、操作部9が抜けないようにフランジ部を形成してもよい。
この操作具10を用いて、例えば図9の電線結束具で上下に並んだ高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束する場合には、例えば図14に示すように、伸縮軸12の先端部に連結された係止部11と固定部に連結された係止部11の夫々を、図9の電線結束具の操作部9の円環部内に差し込む。そして、その状態で操作ハンドル15を予め設定された方向に回転して伸縮軸12を延伸すると、操作部9同士が互いに離間し、これに伴って線材部5に形成されている収納挟持部6の開口部7が開く。このとき、巻回部8は収納挟持部6の開口部7を自動的に閉じるばね部として機能している。その状態で、収納挟持部6内に高圧配電線31と高圧分岐電線32とを収納し、然る後、操作ハンドル15を逆方向に回転して伸縮軸12を収縮すると、操作部9同士が互いに接近する。その際、巻回部8は収納挟持部6の開口部7を自動的に閉じるばね部として機能しているので、操作部9同士が接触する程度に開口部7が閉じると、収納挟持部6によって高圧配電線31と高圧分岐電線32とが挟持され、両者が結束される。高圧配電線31と高圧分岐電線32とが収納挟持部6によって挟持されたら、操作具10の係止部11を操作部9の円環部から引き抜く。
この高圧配電線31と高圧分岐電線32との結束作業は、例えば図15に示すように、高所作業車33のバケット34に作業者が乗って行う。本実施形態の電線結束具では、高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束するときに操作具10の操作ハンドル15を回転させるだけであるから、操作具10がバケット34の縁に当たるといったことがない。そのため、電線結束作業の作業性がよく、作業負荷も小さい。これに対し、従来の電線結束作業では、前述のように、両手で把持具102を持った作業者自身がバケット34の中で回転する際、回転でバランスを崩して把持具102がバケット34に接触することや把持が外れることがあり、二本の把持具102を一人で操作するため、作業が困難で作業負荷も大きい。
図16は、図9及び図11の電線結束具を操作するための操作具の他の例を示す全体図、図17は、図16の操作具の上方先端部の詳細図である。この操作具10は、例えば絶縁やっとこなどからなり、例えば図16の上端部には、互いに横向き(水平方向)に対向する固定爪部17と可動爪部18とが立設されている。このうち固定爪部17は非可動である。一方、可動爪部18は、リンクアーム19を介して操作ハンドル20に連結されており、操作ハンドル20を矢印a方向に回転させると可動爪部18が矢印b方向に開く。固定爪部17及び可動爪部18の先端部には、夫々同じ横向き(水平方向)に係止部11が突出形成されている。この係止部11は、本実施形態の電線結束具の操作部9の円環部内に差し込むことが可能な大きさのピン形状であり、例えばその突出先端部には、操作部9が抜けないようにフランジ部を形成してもよい。なお、この操作具10は、既存の絶縁やっとこにアタッチメントを取付けるようにして構成してもよいし、全体を新規に作成してもよい。
この操作具10を用いて、例えば図9の電線結束具で横に並んだ高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束する場合には、例えば図17に示すように、固定爪部17の先端部の係止部11と可動爪部18の先端部の係止部11の夫々を、図9の電線結束具の操作部9の円環部内に差し込む。そして、その状態で操作ハンドル20を図16の矢印a方向に回転すると、固定爪部17と可動爪部18との離間に伴って操作部9同士が互いに離間し、これに伴って線材部5に形成されている収納挟持部6の開口部7が開く。このとき、巻回部8は収納挟持部6の開口部7を自動的に閉じるばね部として機能している。その状態で、収納挟持部6内に高圧配電線31と高圧分岐電線32とを収納し、然る後、操作ハンドル20を逆方向に回転して固定爪部17と可動爪部18とを閉じると、操作部9同士が互いに接近する。その際、巻回部8は収納挟持部6の開口部7を自動的に閉じるばね部として機能しているので、操作部9同士が接触する程度に開口部7が閉じると、収納挟持部6によって高圧配電線31と高圧分岐電線32とが挟持され、両者が結束される。高圧配電線31と高圧分岐電線32とが収納挟持部6によって挟持されたら、操作具10の係止部11を操作部9の円環部から引き抜く。
この高圧配電線31と高圧分岐電線32との結束作業は、例えば図18に示すように、高所作業車33のバケット34に作業者が乗って行う。本実施形態の電線結束具では、高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束するときに操作具10の操作ハンドル20を図18の矢印c方向に回転させるだけであるから、操作具10がバケット34の縁に当たるといったことがない。そのため、電線結束作業の作業性がよく、作業負荷も小さい。これに対し、従来の電線結束作業では、前述のように、両手で把持具102を持った作業者自身がバケット34の中で回転する際、回転でバランスを崩して把持具102がバケット34に接触することや把持が外れることがあり、二本の把持具102を一人で操作するため、作業が困難で作業負荷も大きい。
このように本実施形態の電線結束具では、絶縁被覆され且つ弾性変形可能で且つ弾性変形後に復元するばね性金属製線材を湾曲した線材部5の両端部に、円環部からなる操作部9が一体的に形成されている。また、線材部5には、高圧配電線31及び高圧分岐電線32を予め設定された配置状態で挟持する収納挟持部6と、その収納挟持部6を開閉するための開口部7とが設けられている。高圧配電線31と高圧分岐電線32とを結束する際には、操作部9の円環部に操作具10の係止部11を差し込み、係止部11同士を互いに離間させることで収納挟持部6の開口部7を開く。その状態で、収納挟持部6内に高圧配電線31及び高圧分岐電線32を収納し、操作具10の係止部11を互いに近接させることにより、収納挟持部6の開口部7が閉じ、その結果、高圧配電線31及び高圧分岐電線32が収納挟持部6に挟持される。その際、操作具10を持った作業者は、例えば高所作業車33のバケット34内で回転する必要がない。そのため、バランスを崩したり操作具の把持が外れたりすることもなく、電線結束作業の作業性を向上し且つ作業負荷を低減することができる。
また、収納挟持部6に連続してばね性金属製線材を湾曲した巻回部8を線材部に形成する。収納挟持部6の開口部7を開く際には、巻回部8がばね部として機能し、操作部9同士を閉じると収納挟持部6の開口部7が自動的に閉じ、収納挟持部6によって高圧配電線31及び高圧分岐電線32が挟持される。そのため、電線結束作業の作業性をより一層向上し、作業負荷をより一層低減することができる。
なお、前記各実施形態では、高圧配電線と高圧分岐電線とを互いに1本ずつ結束する場合についてのみ詳述したが、結束される互いの電線の数はこれに限定されるものではない。その際、例えば図9や図11に示す電線結束具では、結束される電線の数に合わせて収納挟持部の形状を適合させるべきであることはいうまでもない。
1は線材部
2は操作部
3は操作具
4は係止部
5は線材部
6は収納挟持部
7は開口部
8は巻回部
9は操作部
10は操作具
11は係止部
12は伸縮軸
13は突出部
14は爪部
15は操作ハンドル
17は固定爪部
18は可動爪部
19はリンクアーム
20は操作ハンドル
31は高圧配電線
32は高圧分岐電線
33は高所作業車
34はバケット

Claims (2)

  1. 高圧配電線と高圧分岐電線とを結束する電線結束具であって、
    絶縁被覆され且つ弾性変形可能で且つ弾性変形後に復元するばね性金属製線材を湾曲し
    て構成され、前記高圧配電線及び高圧分岐電線を予め設定された配置状態で挟持する収納
    挟持部を有し、前記収納挟持部を開閉するための開口部を有する線材部と、
    前記線材部の両端部に前記線材部と一体的に形成され、操作具の係止部を差し込むこと
    が可能な円環部からなり、前記円環部に前記操作具の係止部を差し込んで前記係止部同士
    を互いに離間させることで前記収納挟持部の開口部を開くことが可能な操作部と
    を備えることを特徴とする電線結束具。
  2. 前記線材部は、前記収納挟持部に連続して前記ばね性金属製線材を湾曲した巻回部を有
    することを特徴とする請求項1に記載の電線結束具。
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