JP5420739B1 - テープ巻き付け先端工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 間接活線把持工具の全体を横方向に移動させることなく、ロール状のテープをテープ保持部から離脱させることができ、電線などの部材にテープを巻き付ける際の労力を軽減することが可能なテープ巻き付け先端工具を提供する。
【解決手段】 間接活線把持工具50把持部51の把持解除時には、ロール状の粘着テープ100は、第1の可動保持部14の第1の保持面14aと第2の可動保持部24の第2の保持面24aとによる保持が解除されるとともに、自重によって内面100b側が第1の可動保持部14の下り傾斜面14bに接触しつつ、下り傾斜面14bに沿って降下することにより第1の可動保持部14から離脱し、自重による第2の可動保持部24の回動によってテープ巻き付け部位よりも奥側へ送り出す。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電線など部材に対してテープを容易に巻き付けることが可能なテープ巻き付け先端工具に関する。
電気供給事業者などの電気設備ついては、停電を回避するために、通電状態で作業を行う場合がある。電線などの活線作業では、例えば作業領域の付近の電線には電線防護管と呼ばれる絶縁カバーが取付けられ、絶縁カバーは粘着テープを介して電線に固定される。粘着テープによる絶縁カバーの取付け作業では、ロール状の粘着テープの引出部を外側に引っ張り、粘着テープの引出部に張力を与えながら、粘着テープの引出部を絶縁カバーに強固に巻き付けることが必要となる。
図13ないし図15は、従来における粘着テープの電線への巻き付け作業の概要を示している。図13に示すように、ロール状の粘着テープ100の電線101への巻き付けは、粘着テープ100の引出部100cの先端部を電線101に巻き付けた状態で、間接活線把持工具50を用いて粘着テープ100を電線101を中心として移動させることにより、行われる。具体的には、間接活線把持工具50の操作ロッド55を操作し、一対の把持アーム52、53からなる把持部51によって粘着テープ100を側面方向から把持し、その後、間接活線把持工具50によって粘着テープ100の引出部100cに張力を与えながら、粘着テープ100の引出部100cを電線101へ巻き付けていく。
図14に示すように、従来における粘着テープ100の電線101への巻き付け作業では、ロール状の粘着テープ100を手前に引く、粘着テープ100を手前上に持ち上げる、粘着テープ100を電線101の上方を超えて電線101よりも奥側で放す、電線101の奥側に移動した粘着テープ100を再度電線101の下側で把持して手前下に引っ張る、という作業を繰り返す必要がある。そして、粘着テープ100の引出部100cの幅方向における半分が重なるように、粘着テープ100を少しずつ右方向または左方向に移動させながら、巻き付けていく。
従来から粘着テープを電線への巻き付ける技術の一例として、下記の技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1のテープ巻き付け先端工具は、ロール状のテープを保持するための一対のテープ支持棒を有しており、各支持棒は平行を保ちながら互いに進退可能となっている。
特許第4633014号公報
しかし、図13ないし図15に示す粘着テープ100の電線101への巻き付け作業は、間接活線把持工具50における一対の把持アーム52、53の開閉支点軸の軸心を電線101の敷設方向と直交させた状態で行うため、間接活線把持工具50を横向きにした姿勢のままで、粘着テープ100を把持する必要がある。また、粘着テープ100の電線101への巻き付け作業は、上述の姿勢で粘着テープ100を持つ、引っ張る、巻き付ける、離す、という連続した動作が必要であり、その姿勢での作業が継続して行いにくく、作業者の手首に負担がかかるという問題もある。
また、図15に示すように、間接活線把持工具50で粘着テープ100を挟んだ状態では、間接活線把持工具50の構造上、各把持アーム52、53の把持面と粘着テープ100の側面との間に隙間Zが生じてしまい、十分に粘着テープ100を把持することが難しい。そのため、粘着テープ100を引っ張る際に、粘着テープ100がほどける方向に回転してしまい、十分に粘着テープ100を引き伸ばすことができなくなるとともに、巻き付け部材に大きな張力をもって巻き付けることができないという問題がある。
さらに、粘着テープ100を電線101に巻き付けるために、粘着テープ100を電線101の上方で一度放し、粘着テープ100を持ち替える必要があるが、粘着テープ100を放したときに粘着テープ100が横回転し、粘着テープ100の粘着面同士が引っ付くという問題がある。
特許文献1のテープ巻き付け先端工具では、テープを電線の上方で放すとき、テープ保持棒をテープから引き抜く必要があり、そのためテープ巻き付け先端工具が取付けられた間接活線把持工具の全体を横方向に移動させる動作が必要となる。上述のように、テープ巻き付け作業は、テープを持つ、引っ張る、巻き付ける、離す、という動作を繰り返す必要があるので、特許文献1のテープ巻き付け先端工具を用いた作業では、テープ保持棒をテープから引き抜くための間接活線把持工具の全体を横方向に移動させる動作も、繰り返し行わなければならず、作業者への負担が大きくなるという問題がある。
そこで本発明は、間接活線把持工具の全体を横方向に移動させることなく、ロール状のテープをテープ保持部から離脱させることができ、電線などの部材にテープを巻き付ける際の労力を軽減することが可能なテープ巻き付け先端工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、間接活線把持工具における一対の把持アームからなる把持部に取付けられ、前記把持部の把持操作によってロール状のテープを保持することが可能なテープ巻き付け先端工具であって、前記把持部の一方の把持アームに回動可能に取付けられるとともに、回動軸心が前記間接活線把持工具における前記把持部の開閉軸心に対して平行に延び、前記テープの内面を保持可能な第1の保持面および該第1の保持面の背面側に形成され前記ロール状のテープの内面と接触可能な下り傾斜面が形成された第1の可動保持部と、を有する第1の保持手段と、前記把持部の他方の把持アームに揺動可能に取付けられるとともに、回動軸心が前記間接活線把持工具における前記把持部の前記開閉軸心に対して平行に延び、前記ロール状のテープの外面を保持可能な第2の保持面が形成された第2の可動保持部を有する第2の保持手段と、を備え、前記把持部の把持解除時には、前記ロール状のテープは、前記第1の可動保持部の前記第1の保持面と前記第2の可動保持部の前記第2の保持面とによる保持が解除されるとともに、自重によって内面側が前記第1の可動保持部の前記下り傾斜面に接触しつつ、前記下り傾斜面に沿って降下することにより前記第1の可動保持部から離脱し、自重による前記第2の可動保持部の回動によってテープ巻き付け部位よりも奥側へ送り出されることを特徴とするテープ巻き付け先端工具である。
この発明によれば、把持部の把持解除時には、ロール状のテープは、第1の可動保持部と第2の可動保持部の各保持面とによる把持が解除される。ロール状のテープの把持解除時には、ロール状のテープは、自重によって内面側が第1の可動保持部の下り傾斜面に接触しつつ、下り傾斜面に沿って降下することにより第1の可動保持部から離脱し、自重による第2の可動保持部の回動によってテープ巻き付け部位よりも奥側へ送り出される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のテープ巻き付け先端工具において、前記第1の保持面は、前記ロール状のテープの内面の曲率とほぼ同じ曲率を有する円弧状に形成されており、前記第2の保持面は、前記ロール状のテープの外面の曲率を考慮した円弧状に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のテープ巻き付け先端工具において、前記第1の可動保持部と前記第2の可動保持部は、前記把持アームの左右にそれぞれ設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、間接活線把持工具の把持部の把持解除時には、ロール状のテープは、自重によって第1の可動保持部の下り傾斜面に接触しつつ、下り傾斜面に沿って降下し、第1の可動保持部から自動的に離脱するので、間接活線把持工具の全体を横方向に移動させることなく、ロール状のテープを把持部から離れる方向に放すことが可能となり、電線などの部材に粘着テープを巻き付ける際の労力を軽減することができる。また、作業者による粘着テープを巻き付け作業が円滑に行うことが可能となることから、作業効率を高めることができ、作業時間の短縮が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の保持面をロール状のテープの内周側の曲率とほぼ同じ曲率を有する円弧状に形成し、第2の保持面をロール状のテープの外周側の曲率を考慮した円弧状に形成したので、ロール状のテープを広い接触面積をもって把持することが可能となり、巻き付け作業時におけるテープに大きな張力を与えることができ、テープを強固な力で巻き付けることが可能となる。したがって、テープによる電線などの部材への固定力を高めることができ、作業の信頼性を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の可動保持部と第2の可動保持部は、把持アームの左右にそれぞれ設けられているので、テープを右方向または左方向のいずれにも巻き付けることができ、使い勝手を高めることができる。
本発明の実施の形態に係わるテープ巻き付け先端工具によるテープの下方への引っ張り状態を示す拡大正面図である。 図1のテープ巻き付け先端工具によるテープの上方への引っ張り状態を示す拡大正面図である。 図1のテープ巻き付け先端工具によるテープの保持解除状態を示す拡大正面図である。 図1のテープ巻き付け先端工具が取付けられる間接活線把持工具の全体正面図である。 図1のテープ巻き付け先端工具における第1の可動保持部の正面図である。 図5の第1の可動保持部の平面図である。 図5の第1の可動保持部の側面図である。 図1のテープ巻き付け先端工具における第2の可動保持部の正面図である。 図8の第2の可動保持部の平面図である。 図8の第2の可動保持部の側面図である。 本発明の実施の形態に係わるテープ巻き付け先端工具によるテープの第1の可動保持部からの離脱の手順を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるテープ巻き付け先端工具によるテープの第2の可動保持部からの送り出しの手順を示す側面図である。 間接活線把持工具を用いた従来のテープの巻き付け作業の開始状態を示す斜視図である。 間接活線把持工具を用いた従来のテープの巻き付け作業手順を示す側面図である。 間接活線把持工具を用いた従来のテープの巻き付け作業におけるテープの把持状態を示す正面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図12は、本発明の実施の形態を示しており、とくに電力供給事業者における配電系統の電線に適用した場合を示している。図4は、本発明のテープ巻き付け先端工具1を取り付けるための間接活線把持工具50を示している。間接活線把持工具50は、把持部51、操作棒54、操作ロッド55、ハンドル支持部56、操作ハンドル57を有している。把持部51は、一対の把持アーム52、53を有している。一方の把持アーム52は、操作棒54の先端部に固定されている。他方の把持アーム53は、操作ロッド55に連結されている。他方の把持アーム53は、開閉支点軸51aを介して一方の把持アーム52と連結されている。
操作棒54は、高い電気絶縁性を有する部材から構成されている。操作棒54の途中には、付着した水滴などにより電気絶縁性が低下するのを防止するための絶縁傘部54aが設けられている。同様に、操作ロッド55の途中にも付着した水滴などにより電気絶縁性が低下するのを防止するための絶縁傘部55aが設けられている。操作ハンドル57は、ハンドル支持部56を介して操作棒54に支持されている。操作ハンドル57には、操作ロッド55が連結されており、操作ハンドル57を操作することにより、他方の把持アーム53が一方の把持アーム52に対して揺動(進退)し、一方の把持アーム52と他方の把持アーム53とによって各種部材を把持することが可能となっている。
図4に示すように、間接活線把持工具50における把持部51には、テープ巻き付け先端工具1が取付けられている。テープ巻き付け先端工具1は、第1の保持手段10と、第2の保持手段20と、を有している。第1の保持手段10は、間接活線把持工具50における把持部51の一方の把持アーム52側に取付けられている。第2の保持手段20は、間接活線把持工具50における把持部51の他方の把持アーム53側に取付けられている。
図5ないし図7は、第1の保持手段10を示している。第1の保持手段10は、第1の固定部材11と、第1の固定ネジ12と、第1の支持軸13と、第1の可動保持部14と、を有している。第1の固定部材11は、外形が略長方形に形成されている。第1の固定部材11は、第1の固定ネジ12を介して一方の把持アーム52の先端部に固定されている。第1の固定部材11には、水平方向に延びる貫通穴11aが形成されている。貫通穴11aには、第1の支持軸13が回動自在に挿通されている。第1の支持軸13は、両端部が第1の固定部材11の側面から外方に突出している。第1の支持軸13は、両端部には、第1の可動保持部14がそれぞれ固定されている。第1の可動保持部14は、第1の保持面14aと下り傾斜面14bを有している。
図5に示すように、第1の可動保持部14は、正面から見た形状が略直角三角形に形成されている。第1の可動保持部14は、軸心P2回りに回動可能となっている。回動軸心P2は、間接活線把持工具50における把持部51の開閉支点軸51aの軸心P1に対して平行に延びている。第1の保持面14aは、ロール状の粘着テープ100の内面100bと接触可能となっている。第1の保持面14aは、例えば微細な凹凸面の形成により、滑り止め加工が施されている。また、第1の保持面14aは、ロール状の粘着テープ100の内面100bの曲率とほぼ同じ曲率を有する円弧状に形成されている。これにより、第1の保持面14aは、ロール状の粘着テープ100の内面100bとの接触面積が大に確保されている。
第1の可動保持部14における第1の保持面14aの背面側には、粘着テープ100の内側100bと接触可能な下り傾斜面14bが形成されている。下り傾斜面14bは、外方にいくにつれて下りとなる傾斜面であり、表面が非常に滑らかに加工されている。これにより、把持部51の把持解除操作に伴って、内面100bが下り傾斜面14bに接触した状態のロール状の粘着テープ100は、自重により下り傾斜面14bに沿って円滑に降下するようになっている。
図8ないし図10は、第2の保持手段20を示している。第2の保持手段20は、第2の固定部材21と、第2の固定ネジ22と、第2の支持軸23と、第2の可動保持部24と、を有している。第2の固定部材21は、外形が略長方形に形成されている。第2の固定部材21は、第2の固定ネジ22を介して他方の把持アーム53の先端部に固定されている。第2の固定部材21には、水平方向に延びる貫通穴21aが形成されている。貫通穴21aには、第2の支持軸23が回動自在に挿通されている。第2の支持軸23は、両端部が第2の固定部材21の側面から外方に突出している。第2の支持軸23の左右の端部には、第2の可動保持部24がそれぞれ固定されている。第2の可動保持部24は、第2の保持面24aを有している。
図8に示すように、第2の可動保持部24は、正面から見た形状が凹状に形成されている。第2の可動保持部24は、軸心P3回りに回動可能となっている。軸心P3は、間接活線把持工具50における把持部51の開閉支点軸51aの軸心P1に対して平行に延びている。第2の保持面24aは、ロール状の粘着テープ100の外面100aと接触可能となっている。第2の保持面24aは、例えば微細な凹凸面の形成により、滑り止め加工が施されている。また、第2の保持面24aは、ロール状の粘着テープ100の外面100aの曲率を考慮した円弧状に形成されている。すなわち、ロール状の粘着テープ100の外面100aの曲率は、テープの送り出しによって徐々に変化することになるが、この実施の形態においては、ロール状の粘着テープ100の外面100aと第2の保持面24aの接触面積を大に確保するため、ロール状の粘着テープ100の外面100aの最大径を参考に第2の保持面24aの曲率を設定している。
第2の可動保持部24における第2の保持面24aの左右には、規制板24b、24cが設けられている。一方の規制板24bと他方の規制板24cとの間の間隔は、手前側が幅W1に設定されており、送り出し側が幅W2に設定されている。幅W2は、幅W1よりも狭くなっている。また、第2の保持面24aの長手方向の端部には、ガイド24d、24eが設けられている。ガイド24d、24eは、第1の可動保持部材14側から降下するロール状の粘着テープ100を確実に第2の保持面24aに導く役目を果たす。この実施の形態においては、第2の可動保持部24の回動軸心P3は、第2の可動保持部24の中央から多少ずれた位置に設定されている。これにより、第2の可動保持部24はガイド24dに倒れ易くなっており、第1の可動保持部14側から第2の保持面24a側に降下するロール状の粘着テープ100が確実に電線101の奥側に送り出されるようになっている。
つぎに、テープ巻き付け先端工具1を用いたテープ巻き付け作業の手順および作用について説明する。
図11(a)〜(d)は、第1の可動保持部14とロール状の粘着テープ100との関係を示している。図11(a)に示すように、ロール状の粘着テープ100は、間接活線把持工具50の把持部51によって把持されている状態では、外面100aが第2の可動保持部24における第2の保持面24aに接触しており、内面100bが第1の可動保持部材14における第1の保持面14aに接触している。この図11(a)に対応するのが、ロール状の粘着テープ100をテープ巻き付け先端工具1によって把持している図1および図2である。
図1および図2に示すように、テープ巻き付け先端工具1を用いたテープ巻き付け作業では、電線101の軸心P4に対して、間接活線把持工具50の把持部51の開閉軸心P1と、第1の可動保持部の回動軸心P2と、第2の可動保持部の回動軸心P3は、ほぼ平行となる。これにより、間接活線把持工具50を図3に示す従来技術のように、横向きにしなくてもよく、手首に大きな負担がかからず、作業性が向上する。
図11(a)の状態では、ロール状の粘着テープ100は、図1に示すように、第1の可動保持部材14と第2の可動保持部24によって強固に保持されるので、間接活線把持工具50を下方(矢印S1方向)に移動させることにより、粘着テープ100の引出部100cに下向きの張力F1を与えることが可能となる。そして、間接活線把持工具50を上方(矢印S2方向)に移動させることにより、図2に示すように、粘着テープ100の引出部100cに上向きの張力F2を与えることが可能となる。
図11(b)は、間接活線把持工具50による把持を解除した状態を示している。この図11(b)に対応するのが、図3である。図3に示すように、ロール状の粘着テープ100が電線101の上方を超えた状態では、間接活線把持工具50の把持部51による把持が解除される。ロール状の粘着テープ100は、第1の保持面14aと第2の保持面24aとの把持による保持が解除された状態では、自重によって内面11b側が第1の可動保持部材14の下り傾斜面14bに接触することになる。この状態では、ロール状の粘着テープ100の外面100aは、一旦、第2の保持面24aから離れることになる。
図11(c)は、ロール状の粘着テープ100が自重によって内面側が第1の可動保持部材14の下り傾斜面14bに接触しつつ、下り傾斜面14bに沿って降下する状態を示している。すなわち、この状態では、ロール状の粘着テープ100の外面100aは、第2の保持面24aから離れているので、ロール状の粘着テープ100は下り傾斜面14bを滑り落ちることになる。
図11(d)は、ロール状の粘着テープ100が再び第2の保持面24aに接触した状態を示している。ロール状の粘着テープ100が降下により、第2の保持面24aに接触した状態では、ロール状の粘着テープ100の内面100bと下り傾斜面14bとの接触は終了し、ロール状の粘着テープ100は第2の可動保持部材24によって受け止められることになる。
図12(a)〜(c)は、第2の可動保持部24とロール状の粘着テープ100との関係を示している。図12(a)に示すように、ロール状の粘着テープ100は、間接活線把持工具50の把持部51によって把持が解除された状態では、第1の可動保持部材14側から離脱し、第2の可動保持部24によって受け止められる。第2の可動保持部材24の回動軸心P3は、第2の可動保持部材24の中央から多少ずれた位置に設定されており、第2の可動保持部材24はガイド24dに倒れやすくなっているので、第2の可動保持部24によって受け止められたロール状の粘着テープ100は、図12(b)に示すように、自重によって矢印方向に回転しつつ、テープの巻き付け位置である電線101よりも奥側に送り出される。図12(c)は、ロール状の粘着テープ100の受け止めによって、第2の可動保持部材24が最大限に回動した状態を示している。この状態では、ロール状の粘着テープ100は、下り傾斜面と第2の可動保持部材24の回動によって下り傾斜面となった第2の保持面24aを転動し、テープの巻き付け部位である電線101よりも奥側に確実に送り出される。
このように、間接活線把持工具50の把持部51の把持解除時には、ロール状の粘着テープ100は、自重によって第1の可動保持部14の下り傾斜面14bに接触しつつ、下り傾斜面14bに沿って降下し、第1の可動保持部14から自動的に離脱するので、間接活線把持工具50の全体を横方向に移動させることなく、ロール状の粘着テープ100を把持部51から離れる方向に放すことが可能となり、電線101などの部材に粘着テープ100を巻き付ける際の労力を軽減することができる。また、作業者による粘着テープ100を巻き付け作業が円滑に行うことが可能となることから、作業効率を高めることができ、作業時間の短縮が可能となる。
さらに、第1の保持面14aをロール状の粘着テープ100の内面100bの曲率とほぼ同じ曲率を有する円弧状に形成し、第2の保持面24aをロール状の粘着テープ100の外面100aの曲率を考慮した円弧状に形成したので、ロール状の粘着テープ100を広い接触面積をもって把持することが可能となり、巻き付け作業時における粘着テープ100の引出部100cに大きな張力を与えることができ、粘着テープ100を強固な力で巻き付けることが可能となる。したがって、粘着テープ100による電線101などの部材への固定力を高めることができ、作業の信頼性を高めることができる。
また、第1の可動保持部14と第2の可動保持部24は、把持部51の左右に配置されるので、粘着テープ100を右方向または左方向のいずれにも巻き付けることができ、使い勝手を高めることができる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、この実施の形態においては、電気供給事業者などの電気設備としての電線101を対象としたが、例えばテープの巻き付け対象はこれに限定されない。また、テープは、物品を固定するための粘着テープに限定されず、高い電気絶縁性を有するテープ類であってもよい。
1 テープ巻き付け先端工具
10 第1の保持手段
14 第1の可動保持部
14a 第1の保持面
14b 下り傾斜面
20 第2の保持手段
24 第2の可動保持部
24a 第2の保持面
50 間接活線把持工具
51 把持部
51a 開閉支点軸
52 把持アーム
53 把持アーム
100 粘着テープ(テープ)
100a 外面
100b 内面
100c 張出部
101 電線(テープ巻き付け部位)
P1 把持部の開閉軸心
P2 第1の可動保持部の回動軸心
P3 第2の可動保持部の回動軸心
P4 電線の軸心

Claims (3)

  1. 間接活線把持工具における一対の把持アームからなる把持部に取付けられ、前記把持部の把持操作によってロール状のテープを保持することが可能なテープ巻き付け先端工具であって、
    前記把持部の一方の把持アームに回動可能に取付けられるとともに、回動軸心が前記間接活線把持工具における前記把持部の開閉軸心に対して平行に延び、前記テープの内面を保持可能な第1の保持面および該第1の保持面の背面側に形成され前記ロール状のテープの内面と接触可能な下り傾斜面が形成された第1の可動保持部と、を有する第1の保持手段と、
    前記把持部の他方の把持アームに揺動可能に取付けられるとともに、回動軸心が前記間接活線把持工具における前記把持部の前記開閉軸心に対して平行に延び、前記ロール状のテープの外面を保持可能な第2の保持面が形成された第2の可動保持部を有する第2の保持手段と、
    を備え、
    前記把持部の把持解除時には、前記ロール状のテープは、前記第1の可動保持部の前記第1の保持面と前記第2の可動保持部の前記第2の保持面とによる保持が解除されるとともに、自重によって内面側が前記第1の可動保持部の前記下り傾斜面に接触しつつ、前記下り傾斜面に沿って降下することにより前記第1の可動保持部から離脱し、自重による前記第2の可動保持部の回動によってテープ巻き付け部位よりも奥側へ送り出されることを特徴とするテープ巻き付け先端工具。
  2. 前記第1の保持面は、前記ロール状のテープの内面の曲率とほぼ同じ曲率を有する円弧状に形成されており、前記第2の保持面は、前記ロール状のテープの外面の曲率を考慮した円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のテープ巻き付け先端工具。
  3. 前記第1の可動保持部と前記第2の可動保持部は、前記把持アームの左右にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のテープ巻き付け先端工具。
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