JP5631703B2 - ヤットコ用アダプタ - Google Patents

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本発明は、ヤットコ用アダプタに関し、特に、ヤットコの把持部のアームに取り付けられて用いられ、間接活線作業において、架空電線等の対象物の周囲に絶縁テープを巻き付けるのに有効なヤットコ用アダプタに関する。
従来、間接活線作業において、上方に水平に配置される架空電線等の対象物の周囲に絶縁テープを巻き付けて絶縁処理をする場合、ヤットコの把持部の両アーム間で絶縁テープを把持し、ヤットコの操作によって絶縁テープを対象物の周囲に巻き付ける方法や、ヤットコの把持部の両アームに先端工具をそれぞれ取り付け、両先端工具のテープ保持棒間で絶縁テープを保持し、ヤットコの操作によって絶縁テープを対象物の周囲に巻き付ける方法(特許文献1)等が採用されている。
特開2008−17600号公報
ところで、ヤットコの把持部で絶縁テープを把持する方法は、把持部の両アーム間で絶縁テープを把持した状態で、ヤットコの角度を調整しながら対象物の周囲に絶縁テープを巻き付けなければならないため、その作業に非常に手間がかかる。
また、対象物への巻き始めが不安定になりやすく、また、テンションをかけながら対象物に巻き付けるのが難しいため、仕上がり状態が作業者の経験に左右され、経験の浅い作業者では絶縁不良等の問題が生じることになる。さらに、対象物に絶縁テープを巻き付けた後に、絶縁テープの終端をヤットコと別の切断工具で切断しなければならないため、その作業にも手間がかかる。
一方、特許文献1に記載の方法は、ヤットコの把持部の両アームを開閉させることにより、両アームの先端に取り付けた両先端工具の両テープ保持棒間で絶縁テープを保持し、又は保持状態を解除することができるので、ヤットコの把持部の両アーム間で絶縁テープを把持する方法のような問題が生じることはない。
しかし、対象物に先に巻き付けた一巻きの絶縁テープの上部に次の一巻きを重ねて巻き付ける場合、上側の一巻きの絶縁テープを下側の一巻きの絶縁テープの上部に全周に亘ってテンションをかけながら押し付けることが難しいため、経験の浅い作業者では絶縁不良等の問題が生じることになる。さらに、対象物に絶縁テープを巻き付けた後に、絶縁テープの終端をヤットコ及び先端工具と別の切断工具で切断しなければならないため、その作業にも手間がかかる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、対象物の周囲に絶縁テープを絶縁不良が生じることなく、容易に巻き付けることができるとともに、作業者の経験に左右されずに所望の仕上がり状態が得られ、さらに、対象物に巻き付けた絶縁テープの終端を容易に切断することができる、ヤットコ用アダプタを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、開閉可能な一対のアームを有する把持部と、前記一対のアームを開閉させる操作部とを備えたヤットコの前記把持部に取り付けられ、前記一対のアームの先端間で把持したロール状の絶縁テープを対象物に巻き付けるのに用いられるヤットコ用アダプタであって、前記両アームの先端と間隔をおき、かつ前記両アーム間で把持した前記絶縁テープの巻心の軸線と略平行をなすように設けられる押さえ部を有していることを特徴とする。
本発明のヤットコ用アダプタによれば、ヤットコの把持部の両アーム間で絶縁テープを把持し、ヤットコを操作して、絶縁テープにテンションをかけながら、押さえ部を絶縁テープの背面側に接触させ、押さえ部で絶縁テープを対象物の方向に押し付け、この状態でヤットコを操作して、押さえ部を対象物の周囲を周回する方向に順次移動させることにより、対象物の周囲に絶縁テープを最初の一巻き巻き付けることができる。そして、このような作業を繰り返すことにより、対象物の周囲に絶縁テープを複数巻き巻き付けることができる。従って、作業者の熟練度に影響されることなく、経験の浅い作業者であっても、絶縁不良が生じることなく、対象物の周囲に絶縁テープを複数巻きに巻き付けることができる。
また、本発明において、前記押さえ部は、前記両アームの開閉方向を通る水平面に対して所定の角度をなすように設けられていることとしてもよい。
本発明のヤットコ用アダプタによれば、押さえ部は、ヤットコの両アームの開閉方向を通る水平面に対して所定の角度をなしているので、上方に水平に配置される対象物だけでなく、各種の角度で配置される対象物への絶縁テープの巻き付けに適用することができる。
さらに、本発明において、前記両アームの先端には、前記絶縁テープの巻心を軸線方向の両側から支持する一対の支持部が着脱自在に取り付けられ、該一対の支持部の何れか一方に前記押さえ部が設けられていることとしてもよい。
本発明のヤットコ用アダプタによれば、ヤットコの把持部の両アームを閉じることにより、両アームに取り付けた一対の支持部間で絶縁テープが巻心の軸線方向の両側から支持され、この状態で絶縁テープよりも前方側に押さえ部が配置されることになるので、対象物に絶縁テープを巻き付ける際に、巻心から引き出し、対象物の周囲に粘着させた絶縁テープの背面側を押さえ部で押さえ、対象物の方向に押し付けることができる。
さらに、本発明において、前記各支持部は、各アームの先端にそれぞれ着脱自在に取り付けられる基部と、各基部に一体に設けられるとともに、前記絶縁テープの巻心の内側に軸線方向から挿入可能な突出部とを備えていることとしてもよい。
本発明のヤットコ用アダプタによれば、ヤットコの把持部の各アームの先端に基部を取り付けることにより、各アームの先端に支持部が取り付けられる。そして、ヤットコの把持部の両アームを閉じることにより、両支持部の両突出部が絶縁テープの巻心の内側に軸線方向の両側に挿入され、両支持部間で絶縁テープが支持されることになる。
さらに、本発明において、前記突出部は、円柱状又は円筒状に形成されるとともに、前記絶縁テープの巻心の内側に挿入可能な直径に設定され、かつ前記基部からの突出長さが前記絶縁テープの幅の1/2以下に設定されていることとしてもよい。
本発明のヤットコ用アダプタによれば、突出部は、円柱状又は円筒状に形成され、絶縁テープの巻心の内側に挿入可能な直径に設定され、かつ基部からの突出長さが絶縁テープの幅の1/2以下に設定されているので、両支持部間で絶縁テープを支持する場合に、両突出部を絶縁テープの巻心の内側に挿入させた状態で、両基部間で絶縁テープを幅方向の両側から把持することができ、両支持部間で絶縁テープを支持することができる。
さらに、本発明において、前記押さえ部は、円柱状又は円筒状に形成されるとともに、前記絶縁テープの幅よりも長く形成されていることとしてもよい。
本発明のヤットコ用アダプタによれば、押さえ部は、円柱状又は円筒状に形成されるとともに、絶縁テープの幅よりも長く形成されているので、押さえ部を絶縁テープの背面側に全幅に亘って、かつ滑らかに接触させることができる。
さらに、本発明において、前記押さえ部の先端部には、前記対象物の周囲に巻き付けた絶縁テープを切断する切断刃が設けられていることとしてもよい。
本発明のヤットコ用アダプタによれば、対象物の周囲の巻き付けた絶縁テープの終端を切断する場合に、押さえ部の先端部に設けた切断刃によって切断することができるので、ヤットコと別の切断工具を用意する必要がなくなり、絶縁テープの切断作業を容易に行うことができる。
以上、説明したように、本発明のヤットコ用アダプタによれば、ヤットコの把持部の両アーム間で絶縁テープを把持し、この状態で押さえ部を絶縁テープの背面側に接触させ、ヤットコを操作して、絶縁テープにテンションをかけながら、押さえ部で絶縁テープを対象物の方向に押し付け、ヤットコを操作して、押さえ部を対象物の周囲を周回するように順次移動させることにより、対象物の周囲に絶縁テープを一巻き巻き付けることができ、このような作業を繰り返すことにより、対象物の周囲に絶縁テープを複数巻き巻き付けることができる。従って、経験の浅い作業者であっても絶縁不良が生じることなく、対象物の周囲に絶縁テープを複数巻きに巻き付けることができる。
また、押さえ部の切断刃により、対象物の周囲に巻き付けた絶縁テープの終端を切断することができるので、ヤットコと別の切断工具を用意する必要がなく、絶縁テープの切断作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態のヤットコ用アダプタをヤットコに取り付けた状態を示した平面図である。 図1のA−A矢視図である。 図1のヤットコ用アダプタの斜視図である。 図3のヤットコ用アダプタの押さえ部をB方向から見た拡大図である。 図4のC矢視図である。 ヤットコの一例を示した平面図である。 対象物の周囲に絶縁テープを最初の一巻きを巻き付ける途中の過程を示した説明図であって、押さえ部と絶縁テープと対象物との位置関係を示した説明図である。 対象物の周囲に絶縁テープを最初の一巻きを巻き付けた状態を示した説明図であって、押さえ部と絶縁テープと対象物との位置関係を示した説明図である。 ヤットコ用アダプタの変形例を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5には、本発明によるヤットコ用アダプタの一実施の形態が示されている。本実施の形態ヤットコ用アダプタ20は、間接活線作業において、上方に水平に配置される架空電線等の対象物45の周囲に絶縁テープ40を巻き付けて絶縁するのに適用され、例えば、図7〜図8に示すように、ヤットコ1を用いて対象物45の周囲に絶縁テープ40を巻き付けるのに有効なものである。
なお、本実施の形態においては、例えば、JIS C2336に規定される「電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープ」のうち、厚さ:0.2mm、幅:19mm、長さ:20m、巻心の内径:36mmのものを絶縁テープ40として使用しているが、これに限定することなく、各種の絶縁テープを使用することができる。
ヤットコ1は、例えば、図6に示すように、開閉自在なアルミ合金製の一対のC形状のアーム(第1アーム3及び第2アーム4)からなる把持部2と、把持部2の両アーム3、4を開閉させる操作部6とを備え、把持部2の両アーム3、4に本実施の形態のヤットコ用アダプタ20が着脱自在に取り付けられる。
操作部6は、絶縁材からなるパイプ状の操作ロッド7と、操作ロッド7に対して略平行に設けられる絶縁材からなるパイプ状の連結ロッド8と、アルミ合金製のL形状の操作レバー9とを備え、操作ロッド7の先端7bに取付金具10を介して把持部2の第1アーム3及び第2アーム4が取り付けられる。
取付金具10は、操作ロッド7の先端7bに取り付けられる基部11と、基部11の先端に一体に設けられるアーム取付部12とから構成され、アーム取付部12に第1アーム3の基端3aが固定され、第1アーム3の基端3aに第2アーム4の基端4aが噛合され、この状態で第2アームの基端4aが第1アーム3の基端3aに連結ピン5を介して回動自在に連結されている。
第1アーム3は、図6に想像線で示すように、アーム取付部12に対する取付角度が調整可能に構成され、第1アーム3のアーム取付部12に対する取付角度を調整することにより、第1アーム3の操作ロッド7の軸線に対する開き角度を調整することができる。
操作ロッド7の基端7a側にはレバー取付部14が設けられ、このレバー取付部14に操作レバー9が連結ピン15を介して回動自在に連結され、連結ピン15を中心として操作レバー9が操作ロッド7に接近又は離間する方向(図6の矢印方向)に回動するように構成されている。
連結ロッド8は、先端8bが連結金具16を介して第2アーム4の基端4a近傍に回動自在に連結されるとともに、基端8aが連結ピン13を介して操作レバー9の先端9aに回動自在に連結され、操作レバー9を操作ロッド7に接近又は離間する方向に回動させることにより、操作レバー9に追従して連結ロッド8が操作ロッド7に沿う方向(図6の上下方向)に移動するように構成されている。
連結金具16は、連結ロッド8の先端8bに固定される筒状の基部17と、基部17の先端に一体に設けられる角度調整部18とを備え、角度調整部18が連結ピン(図示せず)を介して第2アーム4の基端4a近傍に回動自在に連結されている。角度調整部18の第2アーム4に対する連結位置を調整することにより、第2アーム4の第1アーム3に対する開閉角度を調整できる。
本実施の形態のヤットコ用アダプタ20は、図1〜図5に示すように、ヤットコ1の把持部2の両アーム(第1アーム3及び第2アーム4)の先端3b、4bに着脱自在に取り付けられる一対の支持部(第1支持部21及び第2支持部26)と、第1支持部21に一体に設けられる押さえ部31と、押さえ部31の先端に設けられる切断部32とを備えている。
第1支持部21は、第1アーム3の先端3bに着脱自在に取り付けられるボックス状の基部22と、基部22を第1アーム3の先端3bに固定する固定ねじ24と、基部22の後述する第2支持部26の基部27との対向面に設けられるとともに、第2支持部26の基部27の方向に突出する円柱状又は円筒状(本実施の形態では円柱状)の突出部25とから構成されている。
第1支持部21の基部22は、第1アーム3の先端3bを嵌合し得る形状のボックス状に形成されるとともに、後述する第2支持部26の基部27との対向面が両アーム3、4の開閉方向に対して直交する平面状の把持面23に形成され、この把持面23の中心部に円柱状の突出部25が一体に設けられている。
第2支持部26は、第2アーム4の先端4bに着脱自在に取り付けられるボックス状の基部27と、基部27を第2アーム4の先端4bに固定する固定ねじ24と、基部27の第1支持部21の基部22との対向面に設けられるとともに、第1支持部21の基部22の方向に突出する円柱状又は円筒状(本実施の形態では円柱状)の突出部29とから構成されている。
第2支持部26の基部27は、第2アーム4の先端4bを嵌合し得る形状のボックス状に形成されるとともに、第1支持部21の基部22との対向面が両アーム3、4の開閉方向に対して直交する平面状の把持面28に形成され、この把持面28の中心部に円柱状の突出部29が一体に設けられている。
第1支持部21の突出部22及び第2支持部26の突出部27は、絶縁テープ40の巻心41の内側に挿入し得る直径に設定されるとともに、把持面23、28からの突出長さが絶縁テープ40の幅の1/2以下に設定されている。これにより、把持部2の両アーム3、4を閉じた際に、両支持部21、26の両突出部25、29を絶縁テープ40の巻心41の内側に挿入させた状態で、両支持部21、26の両把持面23、28間で絶縁テープ40を幅方向の両側から把持することができ、両支持部21、26間で絶縁テープ40を巻心41の軸線が両アーム3、4の開閉方向を向くように支持することができる。
第1支持部21の基部22の上面側の部分には、基部22の先端から前方に所定の長さ延出するように、かつ基部22の把持面23と面一となるように、帯板状の腕部30が一体に設けられている。腕部30の先端は下方に屈曲され、この屈曲された先端の中心部に押さえ部31が一体に設けられている。
押さえ部31は、円柱状又は円筒状(本実施の形態では円柱状)に形成されるものであって、軸線が両アーム3、4の先端3b、4bに取り付けた両支持部21、26の両突出部25、29の軸線と略平行となるように、すなわち、両支持部21、26間で支持した絶縁テープ40の巻心31の軸線と略平行となるように、かつ、両アーム3、4の開閉方向を通る水平面上に軸線が位置するように、腕部30の先端に一体に設けられている。本実施の形態においては、押さえ部31の直径を(16mm)に設定している。
なお、押さえ部31は、図9に示すように、両アーム3、4の開閉方向を通る水平面に対して所定の角度で傾斜するように設けてもよい。また、押さえ部31をねじ止め等の手段によって腕部30の先端に着脱自在に取り付けてもよい。
また、押さえ部31は、腕部30からの突出長さが絶縁テープ40の幅よりも長くなるように全長が設定され、本実施の形態においては、押さえ部31の全長は絶縁テープ40の幅+6mmに設定されている。さらに、押さえ部31は、押さえ部31と突出部25との間の距離が80〜90mmとなるように、腕部30の長さ、及び腕部30への設置位置が設定されている。このように、押さえ部31の全長及び設置位置を設定することにより、両支持部21、26間で新品の絶縁テープ40を支持した状態で、絶縁テープ40と押さえ部31との間に対象物45としての架空電線(例えば、φ23mmの架空電線)を挿通させることができるとともに、対象物45に絶縁テープ40を巻き付ける際に、押さえ部31で絶縁テープ40を全幅に亘って対象物45の方向に押し付けることができる。
図4及び図5に示すように、押さえ部31の先端部には切断部32が設けられ、この切断部32に対象物45の周囲に巻き付けた絶縁テープ40を通すことにより、絶縁テープ40の終端を切断することができる。
切断部32は、例えば、押さえ部31の先端部31aの中央部に、押さえ部31の先端面31b及び周面31c側が開口する、押さえ部31の先端に行くに従って順次幅広となる台形断面の切断溝33を形成し、この切断溝33の底面33aに切断刃34を設けて構成したものである。
切断溝33は、絶縁テープ40の全幅を挿通し得る深さ(本実施の形態では、22mm)に形成され、この切断溝33の底面33aの中央部に、板状の切断刃34がその上端の刃部35が切断溝33の上面33b方向を向くように、垂直に設けられている。
切断刃34は、切断溝33の図中左側から右側に向かって順次低くなるように高さが設定され、この切断刃34の上端部に先細の刃部35が切断刃34の全長に亘るように設けられ、この切断刃34の刃部35に絶縁テープ40を押し付けることにより、絶縁テープ40を切断することができる。
なお、切断溝33は、上記の形状に限らず、絶縁テープ40の全幅を挿通し得る形状、寸法の溝であればよい。また、切断刃34は、1枚に限らず、2枚以上設けてもよい。さらに、切断刃34は、刃部35が押さえ部31の底面33aに対して平行になるように設けてもよい。
そして、上記のように構成した本実施の形態のヤットコ用アダプタ20を用い、絶縁テープ40を上方の架空電線等の対象物45の周囲に巻き付けるには、図1に示すように、ヤットコ1の把持部2の第1アーム3の先端3bに第1支持部21の基部22を取り付け、第2アーム4の先端4bに第2支持部26の基部27を取り付け、第1支持部21の基部22及び第2支持部26の基部27を第1アーム3の先端3b及び第2アーム4の先端4bに固定ねじ24によって固定する。
そして、ヤットコ1の把持部2の第1アーム3と第2アーム4との間に絶縁テープ40を配置し、操作部6の操作レバー9を握ることにより、第2アーム4を回動させて第1アーム3と第2アーム4とを閉じる方向に相対的に移動させる。
第1アーム3と第2アーム4とを閉じる方向に相対的に移動させると、第1支持部21及び第2支持部26が第1アーム3及び第2アーム4と一体に閉じる方向に相対的に移動し、第1支持部21の突出部25及び第2支持部26の突出部29が絶縁テープ40の巻心41の内側に幅方向の両側から挿入されるとともに、第1支持部21の基部22の把持面23と第2支持部26の基部27の把持面28との間で絶縁テープ40が幅方向の両側から把持され、両支持部21、26間で絶縁テープ40が支持される。
絶縁テープ40を上方の架空電線等の対象物45の周囲に巻き付ける具体的な手順は以下の通りである。
まず、図7に示すように、ヤットコ1を操作して、両支持部21、26間に支持されている絶縁テープ40の始端の粘着面を上方の対象物45の周面の上部に接触させ、この絶縁テープ30の接触させた部分の背面側にヤットコ用アダプタ20の押さえ部31を接触させ、この状態で押さえ部31で絶縁テープ40を対象物45の方向に押し付けることにより、絶縁テープ40の始端を対象物45の周面に粘着させる。
次に、図8に示すように、ヤットコ1を操作して、絶縁テープ40にテンションをかけながら、巻心41から絶縁テープ40を順次引き出し、押さえ部31で絶縁テープ40を対象物45の方向に押し付けながら、押さえ部31を対象物45の周囲を周回するように、図中a→b→c→d方向に順次移動させ、押さえ部31に追従して巻心41を図中A1→A2→A3の方向に順次移動させ、対象物45の周囲に絶縁テープ40を最初の一巻き、巻き付ける。
この場合、ヤットコ1の操作ロッド7を操作して、両アーム3、4を開く方向に僅かに移動させて、両支持部21、26による絶縁テープ40の支持力を弱めることにより、両支持部21、26間で巻心41を回転させながら、巻心41から絶縁テープ40を順次引き出し、対象物45の周囲に絶縁テープ40を最初の一巻き、巻き付ける。
そして、巻心41を対象物45の頂点よりも図中右側に移動させた時点で、ヤットコ1の操作ロッド7を操作して、両アーム3、4を開く方向へ移動させることにより、両支持部21、26間から絶縁テープ40を離脱させ、絶縁テープ40を対象物45の図中左側から右側に落とし込む。
そして、対象物45の図中右側に落とし込んだ絶縁テープ40を、ヤットコ1を操作して、両支持部21、26間で支持し直し、図7に示すように、ヤットコ1を操作して、絶縁テープ40にテンションをかけながら、巻心41から絶縁テープ40を順次引き出し、押さえ部31で絶縁テープ40を対象物45の方向に押し付けながら、押さえ部31を対象物45の周囲を周回するように、図8中a→b→c→dの方向に順次移動させ、巻心41を図8中A1→A2→A3の方向に順次移動させることにより、最初の一巻きの絶縁テープ40の上部に絶縁テープ40を次の一巻き、巻き付け、このような作業を複数回繰り返すことにより、対象物45の周囲に絶縁テープ40を複数巻き、巻き付ける。
そして、対象物45の周囲に絶縁テープ40を複数巻き、巻き付けた後に、絶縁テープ40の終端を押さえ部31の切断部32の切断溝33内を挿通させ、ヤットコ1を操作して、切断溝33内の切断刃34に絶縁テープ40を押し付けることにより、絶縁テープ40を終端から切断し(図4及び図5参照)、切断した絶縁テープ40の終端を押さえ部31で対象物45の方向に押し付け、下側の絶縁テープ40の上部に粘着させる。
このようにして、対象物45の周囲に絶縁テープ40を複数巻き、巻き付けることにより、対象物45の絶縁対象箇所を絶縁テープ40で絶縁処理することができる。なお、対象物45の絶縁対象箇所の全長が絶縁テープ40の幅よりも長い場合には、対象物45の周囲に螺旋状に絶縁テープ40を複数巻き、巻き付けることにより、絶縁対象箇所の全体を絶縁テープ40で絶縁処理することができる。
なお、対象物45に対してヤットコ1を水平方向から操作できる場合には、対象物45の周囲に絶縁テープ40を一巻き以上巻き付けることができるので、両支持部21、26で絶縁テープ40を支持し直す回数を減らすことができ、対象物45に絶縁テープ40を巻き付けるのに要する時間を短縮することができる。
上記のように構成した本実施の形態のヤットコ用アダプタ20にあっては、ヤットコ1を操作して、絶縁テープ40にテンションをかけながら、押さえ部31で絶縁テープ40を対象物45の方向に押し付け、押さえ部31を対象物45の周囲を周回するように順次移動させることにより、対象物45の周囲に絶縁テープ40を一巻き、巻き付けることができ、このような作業を繰り返し行うことにより、対象物45の周囲に絶縁テープ40を複数巻き、巻き付けることができ、対象物45の絶縁対象箇所を絶縁することができる。
従って、対象物45の周囲に絶縁テープ40を巻き付ける作業に熟練を要することはなく、経験の浅い作業者であっても、絶縁不良が生じることなく、対象物45の周囲に絶縁テープを巻き付けることができる。
また、絶縁テープ40の終端を切断する場合に、ヤットコ1とは別の切断工具を用いる必要がなく、絶縁テープ40の終端を切断部32の切断溝33内を挿通させて、切断刃34に絶縁テープ40を押し付けることにより切断することができるので、絶縁テープ40の終端の切断作業を容易に行うことができる。
なお、上記の説明においては、本発明を上方に水平に配置される架空電線等の対象物45の周囲に絶縁テープ40を巻き付ける場合に適用したが、所定の角度(鉛直を含む)で傾斜した状態に配置される架空電線等の対象物の周囲に絶縁テープを巻き付ける場合に本発明を適用してもよいものであり、その場合にも、同様の作用効果を奏する。
また、上記の説明においては、ヤットコ1の把持部2の第1アーム3、及び第2アームに第1支持部21及び第2支持部26を取り付け、第1支持部21に押さえ部31を設けたが、第1アーム3に直接に押さえ部31を取り付けるように構成してもよい。その場合には、第1アーム3と第2アーム4の先端間で絶縁テープ40を幅方向の両側から把持するように構成すればよい。
1 ヤットコ
2 把持部
3 第1アーム
3a 基端
3b 先端
4 第2アーム
4a 基端
4b 先端
5 連結ピン
6 操作部
7 操作ロッド
7a 基端
7b 先端
8 連結ロッド
8a 基端
8b 先端
9 操作レバー
9a 先端
10 取付金具
11 基部
12 アーム取付部
13 連結ピン
14 レバー取付部
15 連結ピン
16 連結金具
17 基部
18 角度調整部
20 ヤットコ用アダプタ
21 第1支持部
22 基部
23 把持面
24 固定ねじ
25 突出部
26 第2支持部
27 基部
28 把持面
29 突出部
30 腕部
31 押さえ部
31a 先端部
31b 先端面
31c 周面
32 切断部
33 切断溝
33a 底面
33b 上面
34 切断刃
35 刃部
40 絶縁テープ
41 巻心

Claims (7)

  1. 開閉可能な一対のアームを有する把持部と、前記一対のアームを開閉させる操作部とを備えたヤットコの前記把持部に取り付けられ、前記一対のアームの先端間で把持したロール状の絶縁テープを対象物に巻き付けるのに用いられるヤットコ用アダプタであって、
    前記両アームの先端と間隔をおき、かつ前記両アーム間で把持した前記絶縁テープの巻心の軸線と略平行をなすように設けられる押さえ部を有していることを特徴とするヤットコ用アダプタ。
  2. 前記押さえ部は、前記両アームの開閉方向を通る水平面に対して所定の角度をなすように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヤットコ用アダプタ。
  3. 前記両アームの先端には、前記絶縁テープの巻心を軸線方向の両側から支持する一対の支持部が着脱自在に取り付けられ、該一対の支持部の何れか一方に前記押さえ部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヤットコ用アダプタ。
  4. 前記各支持部は、各アームの先端にそれぞれ着脱自在に取り付けられる基部と、各基部に一体に設けられるとともに、前記絶縁テープの巻心の内側に軸線方向から挿入可能な突出部とを備えていることを特徴とする請求項3に記載のヤットコ用アダプタ。
  5. 前記突出部は、円柱状又は円筒状に形成されるとともに、前記絶縁テープの巻心の内側に挿入可能な直径に設定され、かつ前記基部からの突出長さが前記絶縁テープの幅の1/2以下に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のヤットコ用アダプタ。
  6. 前記押さえ部は、円柱状又は円筒状に形成されるとともに、前記絶縁テープの幅よりも長く形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のヤットコ用アダプタ。
  7. 前記押さえ部の先端部には、前記対象物の周囲に巻き付けた絶縁テープを切断する切断刃が設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のヤットコ用アダプタ。
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