JP5973523B2 - テープ巻付補助具およびテープ巻付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、間接活線作業における架空電線などへのテープ巻付作業(テーピング作業)に用いるのに好適なテープ巻付補助具およびテープ巻付方法に関する。
従来、架空電線(架線や縁線など)が樹木の枝などと接触することにより架空電線の被覆が劣化したり傷付いたりして内部の銅線が露出した電線被覆損傷箇所を被覆する際や、スリーブを介して2本の架空電線を直線的に接続した電線接続部に被せられるスリーブカバーを架空電線に固定する際には、短筒状厚紙で構成される巻芯の外周に一定幅の長尺のテープを貼着面を内側にして巻き重ねてロール状に形成された自己融着性テープや粘着性ポリエチレンテープなどの絶縁テープ(図2(a)に示す絶縁テープ2参照)を架空電線やスリーブカバーの外周に巻き付けている。
このとき、間接活線作業で絶縁テープを架空電線やスリーブカバー(被覆対象物)に巻き付ける際には、間接活線用のヤットコ(図1(d)に示すヤットコ50参照)で絶縁テープを挟んで伸ばしながら行っている(下記の特許文献1の段落0003,0004参照)が、絶縁テープを挟みにくかったり絶縁テープを伸ばすときに滑ったりして、作業に時間がかかっていた。
このような問題を解決する手法として、本出願人は、下記の特許文献1において、間接活線把持工具の把持部の把持解除時に、ロール状の粘着テープが、第1の可動保持部の第1の保持面と第2の可動保持部の第2の保持面とによる保持が解除されるとともに、自重によって内面側が第1の可動保持部の下り傾斜面に接触しつつ下り傾斜面に沿って降下することにより第1の可動保持部から離脱するとともに自重による第2の可動保持部の回動によってテープ巻付部位よりも奥側へ送り出すことにより、間接活線把持工具の全体を横方向に移動させることなくロール状の絶縁テープをテープ保持部から離脱させられるようにしたテープ巻付先端工具を提案している。
また、本出願人は、下記の特許文献2において、ロール状の絶縁テープを保持するための少なくとも一対のテープ保持棒と、把持部の先端側の接離方向と直交する方向に沿って突出するとともに把持部の先端側が接離するのに伴って互いに平行を保ちつつ接離するように一対のテープ保持棒を把持部の先端側に着脱自在に取り付け可能な接続部とを備えたテープ巻付先端工具を提案している。
特開2014−75880号公報 特開2008−17600号公報
しかしながら、上記の特許文献1,2で提案したテープ巻付先端工具は、テープ巻付作業において、絶縁テープを手前に引く→絶縁テープを手前上に持ち上げる→絶縁テープを架空電線の上方を超えて架空電線よりも奥側で放す→架空電線の奥側に移動した絶縁テープを架空電線の下側で再度把持して手前下に引っ張るという手順を繰り返す際には有効であるが、以下に示すような問題がある。
(1)上記の特許文献1で提案したテープ巻付先端工具
構造が複雑で大きく、風の強い時などでは絶縁テープを挟み難い。
最初に絶縁テープの引出部の先端部が架空電線などに貼り付けられた状態の下で使用するものであるため(公報の段落0003参照)、最初に絶縁テープの端部を架空電線などに貼り付ける作業には使用することができない。
(2)上記の特許文献2で提案したテープ巻付先端工具
一対のテープ保持棒で絶縁テープをその肉厚方向に挟持するため、テープ巻付作業中に一対のテープ保持棒が傾いたり平行が保たれなくなったりすると絶縁テープがテープ巻付先端工具から抜け落ち易くなる。
また、最初に絶縁テープからロールを解いて引き出した絶縁テープの端部は絶縁テープの接着力を生じさせるために作業者の手で長手方向に引き伸ばす必要があるため(公報の段落0062参照)、間接活線把持工具を操作して垂れ下がった絶縁テープの端部を架空電線に向けて放り上げて絶縁テープの接着力のみを利用して絶縁テープの端部を架空電線に貼付するものであり、絶縁テープの端部を架空電線に必ずしも確実に貼付することができないという問題がある。
本発明の目的は、簡単な構造であり、絶縁テープを確実に保持することができるとともに絶縁テープの端部を被覆対象物へ貼り付ける際にも使用することができるテープ巻付補助具およびテープ巻付方法を提供することにある。
本発明のテープ巻付補助具は、間接活線用のヤットコ(50)を操作して絶縁テープ(2)を被覆対象物(1)に巻き付けるテープ巻付作業に用いるためのテープ巻付補助具(10)であって、第1および第2の保持具(20,30)を具備し、前記第1および第2の保持具が、上部が切断された円板状の第1および第2の本体(21,31)と、該第1および第2の本体の一方の側面にそれぞれ取り付けられた円柱状の第1および第2のテープ挟持部材(22,32)と、前記第1および第2の本体の他方の側面にそれぞれ取り付けられた、かつ、下面の中央部に前記ヤットコの可動および固定アーム(51,52)の先端部をそれぞれ挿入するための第1および第2の挿入孔(23a,33a)がそれぞれ形成された矩形板状の第1および第2の取付部材(23,33)と、前記第1および第2の挿入孔にそれぞれ挿入された前記可動および固定アームの先端部を前記第1および第2の取付部材にそれぞれ固定するため第1および第2の取付手段(24,34)とを備えることを特徴とする。
ここで、前記第1および第2の本体の径が、未使用のロール状の前記絶縁テープの径よりも大きくされており、前記第1および第2の本体が、該第1および第2の本体の前記一方の側面からそれぞれ見たときに第1および第2の切断面(21a,31a)が水平面になるとともに、該第1および第2の切断面の横方向の長さがそれぞれ該第1および第2のテープ挟持部材の径以上となるように、該第1および第2のテープ挟持部材よりも上の部分が切断されていてもよい。
ここで、 前記第1および第2のテープ挟持部材の厚さが、前記ヤットコを操作して該第1および第2のテープ挟持部材によって前記絶縁テープのテープ(2a)の先端部を挟持したときの該第1および第2のテープ挟持部材の間隔が該テープの厚さよりも小さくなるようにされているとともに、前記絶縁テープの巻芯(2b)の長さの半分以下とされていてもよい。
前記第1および第2のテープ挟持部材の少なくとも一方のテープ挟持面に非粘着性膜がコーティングされているか、前記第1および第2のテープ挟持部材のテープ挟持面が凹凸面とされていてもよい。
前記第1および第2のテープ挟持部材が、上部が切断されていない状態での前記第1および第2の本体の中心点と中心点が一致するように、該第1および第2の本体の前記一方の側面にそれぞれ取り付けられており、前記第1および第2のテープ挟持部材の径が、前記絶縁テープのテープ幅と同じとされていてもよい。
前記第1および第2の取付手段が、前記第1および第2の取付部材の前記第1および第2の本体と反対側の面に前記第1および第2の挿入孔と連通するようにそれぞれ形成された第1および第2のネジ穴とそれぞれ螺合する第1および第2の取付ネジ(24,34)であるか、第1および第2の軸部の先端が前記第1および第2の挿入孔内にそれぞれ突出するように常に付勢された第1および第2の取付ピンであってもよい。
本発明のテープ巻付方法は、本発明のテープ巻付補助具を用いて間接活線用のヤットコ(50)を操作して絶縁テープ(2)を被覆対象物(1)に巻き付けるためのテープ巻付方法であって、前記絶縁テープの前記テープ(2a)を前記巻芯(2b)から引き出し、前記ヤットコを操作して前記可動および固定アーム(51,52)を閉じて、該テープの貼着面が前記第2のテープ挟持部材(32)側となるように前記第1および第2のテープ挟持部材(22,32)で該テープの先端部を挟持する第1のステップと、前記ヤットコを操作して、前記第1のテープ挟持部材(22)が上側になるようにして前記絶縁テープの前記巻芯側を前記被覆対象物の手前から放り投げて、該絶縁テープの該巻芯側を該被覆対象物の上方を越えさせて該被覆対象物にぶら下げる第2のステップと、前記ヤットコを操作して、前記テープ巻付補助具を前記被覆対象物の外周面に沿って該被覆対象物の下方まで移動させたのち、前記第1および第2の本体(21,31)にそれぞれ形成された前記第1および第2の切断面(21a,31a)を該被覆対象物の奥側にぶら下がっている前記テープに押し付ける第3のステップと、前記ヤットコを操作して、前記第1および第2の切断面を前記テープに押し付けたまま、前記可動および固定アームを少しずつ開きながら前記テープ巻付補助具を下方に移動させる第4のステップと、前記ヤットコを操作して、前記第1および第2のテープ挟持部材が前記絶縁テープの前記巻芯内に挿入するように前記可動および固定アームを閉じて、該絶縁テープを前記テープ巻付補助具で保持する第5のステップと、前記ヤットコを操作して、前記絶縁テープを引き下げて、前記テープを前記被覆対象物の周長ほど前記巻芯から引き出す第6のステップと、前記ヤットコを操作して、前記テープが該テープの幅方向に約1/2ほど重なって貼り付くように前記巻芯側を前記被覆対象物の手前から上方に移動させたのちに前記可動および固定アームを開きながら前記絶縁テープを該被覆対象物の奥側上方で離して、該絶縁テープの該巻芯側を該被覆対象物の上方を越えさせて該被覆対象物にぶら下げる第7のステップと、前記第5乃至第7のステップを必要な回数だけ繰り返して、前記被覆対象物に前記テープを螺旋状に巻き付けて該被覆対象物の表面を被覆する第8のステップとを具備することを特徴とする。
本発明のテープ巻付補助具およびテープ巻付方法は、以下に示す効果を奏する。
(1)一対の保持具のテープ挟持部材でテープの先端部を挟持して絶縁テープの端部の被覆対象物への貼付作業を行えるとともに、一対の保持具のテープ挟持部材を絶縁テープの巻芯内に挿入して絶縁テープを保持して絶縁テープの被覆対象物への巻付作業を行えることができるため、テープ巻付補助具を簡単な構成とすることができる。
(2)テープ巻付補助具で絶縁テープを容易に保持できるため、絶縁テープを確実に保持することができる。
(3)一対の保持具のテープ挟持部材を絶縁テープの巻芯内に挿入して絶縁テープを保持するため、絶縁テープが滑ることなく引き伸ばすことができる。
(4)テープ巻付作業時間の短縮化、作業員の負担の軽減化および作業の安全化を図ることができる。
本発明の一実施例によるテープ巻付補助具10の構成について説明するための図であり、(a)はテープ巻付補助具10の正面図であり、(b)は第1の保持具20の左側面図であり、(c)はテープ巻付補助具10をヤットコ50に装着した状態を示す正面図である。 図1に示したテープ巻付補助具10を用いたテープ巻付作業の手順を説明するための図である。
上記の目的を、一対の保持具のテープ挟持部材でテープの先端部を挟持して絶縁テープの端部の被覆対象物への貼付作業を行えるとともに一対の保持具のテープ挟持部材を絶縁テープの巻芯内に挿入して絶縁テープを保持して絶縁テープの被覆対象物への巻付作業を行える構成とすることにより実現した。
以下、本発明のテープ巻付補助具およびテープ巻付方法の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例によるテープ巻付補助具10は、図1(a)に示す第1および第2の保持具20,30を具備する。
ここで、第1の保持具20は、上部が切断された円板状の第1の本体21と、円柱状の第1のテープ挟持部材22と、右側面(第1の本体21と反対側の面)の上側の角部が斜め下方に向けて切断された矩形板状の第1の取付部材23と、第1の取付ネジ24とを備える。
第1の本体21の径は、未使用のロール状の絶縁テープ2(図2(a)参照)の径よりも大きくされている。
また、第1の本体21は、図1(b)に示すように、左側面(第1のテープ挟持部材22側の側面)から見たときに切断面(以下、「第1の切断面21a」と称する。)が水平面(地面と平行な面)になるとともに、第1の切断面21aの横方向の長さが第1のテープ挟持部材22の径以上となるように、第1のテープ挟持部材22よりも上の部分が切断されている。
第1のテープ挟持部材22は、上部が切断されていない状態での第1の本体21の中心点と中心点が一致するように、第1の本体21の左側面に取り付けられている。
また、第1のテープ挟持部材22の径は絶縁テープ2のテープ幅(たとえば、2cm)と同じとされている。
第1の取付部材23は、上面が第1の本体21の第1の切断面21aよりも下方となるとともに下面が第1の本体21の下端面よりも上方となるように、第1の本体21の右側面に取り付けられている。
第1の取付部材23の下面の中央部には、図1(c)に示す間接活線用のヤットコ50の可動アーム51の先端部を挿入するための第1の挿入孔23aが形成されている。
第1の取付部材23の右側面の下中央部には、第1の取付ネジ24と螺合する第1のネジ穴が、第1の挿入孔23aと連通するように形成されている。
第1の取付ネジ24は、第1の取付部材23の第1の挿入孔23aに挿入されたヤットコ50の可動アーム51の先端部を第1の取付部材23に固定して、第1の保持具20をヤットコ50に装着するためのものである(図1(c)参照)。
第2の保持具30は、第1の保持具20と同じ寸法で同様に構成されている。
すなわち、第2の保持具30は、上部が切断された円板状の第2の本体31と、円柱状の第2のテープ挟持部材32と、左側面(第2の本体31と反対側の面)の上側の角部が斜め下方に向けて切断された矩形板状の第2の取付部材33と、第2の取付ネジ34とを備える。
第2の本体31の径は、未使用の絶縁テープ2の径よりも大きくされている。
また、第2の本体31は、右側面(第2のテープ挟持部材32側の側面)から見たときに切断面(以下、「第2の切断面31a」と称する。)が水平面になるとともに、第2の切断面31aの横方向の長さが第2のテープ挟持部材32の径以上となるように、第2のテープ挟持部材32よりも上の部分が切断されている。
第2のテープ挟持部材32は、上部が切断されていない状態での第2の本体31の中心点と中心点が一致するように、第2の本体31の右側面に取り付けられている。
また、第2のテープ挟持部材32の径は絶縁テープ2のテープ幅と同じとされている。
第2の取付部材33は、上面が第2の本体31の第2の切断面31aよりも下方となるとともに下面が第2の本体31の下端面よりも上方となるように、第2の本体31の左側面に取り付けられている。
第2の取付部材33の下面の中央部には、ヤットコ50の固定アーム52の先端部を挿入するための第2の挿入孔33aが形成されている(図1(c)参照)。
第2の取付部材33の左側面の下中央部には、第2の取付ネジ34と螺合する第2のネジ穴が、第2の挿入孔33aと連通するように形成されている。
第2の取付ネジ34は、第2の取付部材33の第2の挿入孔33aに挿入されたヤットコ50の固定アーム52の先端部を第2の取付部材33に固定して、第2の保持具30をヤットコ50に装着するためのものである(図1(c)参照)。
なお、第1および第2のテープ挟持部材21,32は、後述するように絶縁テープ2のテープ2aの先端部を挟持するためにも使用するものであるため、第1および第2のテープ挟持部材21,32の互いに対向する面(以下、「テープ挟持面」と称する。)の少なくとも一方に非粘着性膜(たとえば、フッ素樹脂塗膜など)をコーティングしたり、第1および第2のテープ挟持部材21,32のテープ挟持面を凹凸面としたりしてもよい。
また、第1および第2のテープ挟持部材22,32の厚さ(横方向の長さ)は、図2(a)に示すようにヤットコ50を操作して可動アーム51および固定アーム52を閉じたときにテープ2aの先端部を挟持できるように第1および第2のテープ挟持部材22,32の間隔がテープ2aの厚さよりも小さくなるようにされているとともに、図2(d)に示すようにヤットコ50を操作して可動アーム51および固定アーム52を閉じたときに第1および第2のテープ挟持部材22,32を絶縁テープ2の巻芯2b内に挿入して第1および第2の本体21,31で絶縁テープ2を両側面から挟持できるように巻芯2bの長さ(絶縁テープ2のテープ幅方向の長さ)の半分以下とされている。
次に、テープ巻付補助具10を用いた架空電線1へのテープ巻付作業の手順について、図2(a)〜(d)を参照して説明する。
(1)手順1
作業員は、絶縁テープ2のテープ2aを10cmほど巻芯2bから引き出し、引き出したテープ2aを引き延ばして粘着力を大きくしたのち、ヤットコ50を操作して可動アーム51および固定アーム52を閉じることにより、図2(a)に示すようにテープ2aの貼着面が第2のテープ挟持部材32側となるようにテープ巻付補助具10の第1および第2のテープ挟持部材22,32でテープ2aの先端部を挟持する。
このとき、テープ2aが第2のテープ挟持部材32に貼り付かないように、テープ2aの先端部を2cmほど折り返して接着させて、折り返したテープ2aの先端部を第1および第2のテープ挟持部材22,32で挟持するようにしてもよい。
(2)手順2
作業員は、ヤットコ50を操作して、第1のテープ挟持部材22が上側になる(すなわち、テープ2aの貼着面が架空電線1側になる)ようにして絶縁テープ2の巻芯2b側を架空電線1の手前から放り投げることにより、絶縁テープ2の巻芯2b側を架空電線1の上方を越えさせて架空電線1にぶら下げる(図2(a)参照)。
これにより、絶縁テープ2の端部の架空電線1と接触する部分(テープ2aの架空電線1の奥側斜め上方の部分)が、絶縁テープ2の巻芯2b側の重さによって引き下げられて架空電線1に貼り付く。
(3)手順3
作業員は、図2(b)に示すように、ヤットコ50を操作して、テープ巻付補助具10を架空電線1の外周面に沿って架空電線1の下方まで移動させたのち、第1および第2の保持具20,30の第1および第2の本体21,31に形成された第1および第2の切断面21a,31aを架空電線1の奥側にぶら下がっているテープ2aに押し付ける。
これにより、絶縁テープ2の端部の架空電線1と接触する部分(テープ2aの架空電線1の手前略半分の部分)の貼着面が架空電線1に押し付けられて架空電線1に貼り付く。
その後、作業員は、ヤットコ50を操作して、図2(c)に示すように、第1および第2の切断面21a,31aをテープ2aに押し付けたまま、可動アーム51および固定アーム52を少しずつ開きながらテープ巻付補助具10を下方に移動させる。
これにより、手前側のテープ2aの貼着面が第1の切断面21aによって奥側のテープ2aの貼着面に押し付けられて両者が貼り付くため、絶縁テープ2の端部を架空電線1に貼り付けることができる。
(4)手順4
その後、作業員は、ヤットコ50を操作して、図2(d)に示すように、第1および第2の保持具20,30の第1および第2のテープ挟持部材22,32が絶縁テープ2の巻芯2b内に挿入するように可動アーム51および固定アーム52を閉じることにより、絶縁テープ2をテープ巻付補助具10で保持する。
(5)手順5
作業員は、ヤットコ50を操作して、絶縁テープ2を引き下げることにより、テープ2aを架空電線1の周長ほど巻芯2bから引き出す。
その後、作業員は、ヤットコ50を操作して、テープ2aがその幅方向に約1/2ほど重なって貼り付くように絶縁テープ2の巻芯2b側を架空電線1の手前から上方に移動させたのちに可動アーム51および固定アーム52を開きながら絶縁テープ2を架空電線1の奥側上方で離すことにより、絶縁テープ2の巻芯2b側を架空電線1の上方を越えさせて架空電線1にぶら下げる。
(6)手順6
作業員は、上述した手順4,5を必要な回数だけ繰り返すことにより、架空電線1にテープ2aを螺旋状に巻き付けて架空電線1の表面を被覆する。
(7)手順7
作業員は、ヤットコ50を操作して、テープ2aが切れるまで絶縁テープ2を架空電線1から離すことにより、テープ2aを巻芯2bから引き千切る。
その後、作業員は、ヤットコ50を操作して、引き千切られたテープ2aの末端部を第1および第2のテープ挟持部材22,32で挟持して架空電線1に貼り付ける。
なお、以上の説明では、第1および第2の取付ネジ24,34を用いて第1および第2の保持具20,30をヤットコ50に装着したが、第1および第2の取付ピンを用いてもよい。
この場合には、第1の取付ピンの頭部と第1の挿入孔23aとの間に取り付けた第1の圧縮バネに第1の取付ピンの軸部を貫通させて、第1の取付ピンの軸部の先端が第1の挿入孔23a内に突出するように第1の取付ピンを第1の圧縮バネによって常に付勢させるとともに、第2の取付ピンの頭部と第2の挿入孔33aとの間に取り付けた第2の圧縮バネに第2の取付ピンの軸部を貫通させて、第2の取付ピンの軸部の先端が第2の挿入孔33a内に突出するように第2の取付ピンを第2の圧縮バネによって常に付勢させる。
これにより、第1の取付ピンの頭部を手前に引いてヤットコ50の可動アーム51の先端部を第1の挿入孔23aに挿入したのちに第1の取付ピンの頭部を離すことにより第1の保持具20をヤットコ50に装着することができるとともに、第2の取付ピンの頭部を手前に引いてヤットコ50の固定アーム52の先端部を第2の挿入孔33aに挿入したのちに第2の取付ピンの頭部を離すことにより第2の保持具30をヤットコ50に装着することができる。
1 架空電線
2 絶縁テープ
2a テープ
2b 巻芯
10 テープ巻付補助具
20,30 第1および第2の保持具
21,31 第1および第2の本体
21a,31a 第1および第2の切断面
22,32 第1および第2のテープ挟持部材
23,33 第1および第2の取付部材
23a,33a 第1および第2の挿入孔
24,34 第1および第2の取付ネジ
50 ヤットコ
51 可動アーム
52 固定アーム

Claims (7)

  1. 間接活線用のヤットコ(50)を操作して絶縁テープ(2)を被覆対象物(1)に巻き付けるテープ巻付作業に用いるためのテープ巻付補助具(10)であって、
    第1および第2の保持具(20,30)を具備し、
    前記第1および第2の保持具が、
    上部が切断された円板状の第1および第2の本体(21,31)と、
    第1および第2の本体の一方の側面にそれぞれ取り付けられた円柱状の第1および第2のテープ挟持部材(22,32)と、
    前記第1および第2の本体の他方の側面にそれぞれ取り付けられた、かつ、下面の中央部に前記ヤットコの可動および固定アーム(51,52)の先端部をそれぞれ挿入するための第1および第2の挿入孔(23a,33a)がそれぞれ形成された矩形板状の第1および第2の取付部材(23,33)と、
    前記第1および第2の挿入孔にそれぞれ挿入された前記可動および固定アームの先端部を前記第1および第2の取付部材にそれぞれ固定するため第1および第2の取付手段(24,34)とを備える、
    ことを特徴とする、テープ巻付補助具。
  2. 前記第1および第2の本体の径が、未使用のロール状の前記絶縁テープの径よりも大きくされており、
    前記第1および第2の本体が、該第1および第2の本体の前記一方の側面からそれぞれ見たときに第1および第2の切断面(21a,31a)が水平面になるとともに、該第1および第2の切断面の横方向の長さがそれぞれ該第1および第2のテープ挟持部材の径以上となるように、該第1および第2のテープ挟持部材よりも上の部分が切断されている、
    ことを特徴とする、請求項1記載のテープ巻付補助具。
  3. 前記第1および第2のテープ挟持部材の厚さが、前記ヤットコを操作して該第1および第2のテープ挟持部材によって前記絶縁テープのテープ(2a)の先端部を挟持したときの該第1および第2のテープ挟持部材の間隔が該テープの厚さよりも小さくなるようにされているとともに、前記絶縁テープの巻芯(2b)の長さの半分以下とされていることを特徴とする、請求項1または2記載のテープ巻付補助具。
  4. 前記第1および第2のテープ挟持部材の少なくとも一方のテープ挟持面に非粘着性膜がコーティングされているか、前記第1および第2のテープ挟持部材のテープ挟持面が凹凸面とされていることを特徴とする、請求項3記載のテープ巻付補助具。
  5. 前記第1および第2のテープ挟持部材が、上部が切断されていない状態での前記第1および第2の本体の中心点と中心点が一致するように、該第1および第2の本体の前記一方の側面にそれぞれ取り付けられており、
    前記第1および第2のテープ挟持部材の径が、前記絶縁テープのテープ幅と同じとされている、
    ことを特徴とする、請求項3または4記載のテープ巻付補助具。
  6. 前記第1および第2の取付手段が、前記第1および第2の取付部材の前記第1および第2の本体と反対側の面に前記第1および第2の挿入孔と連通するようにそれぞれ形成された第1および第2のネジ穴とそれぞれ螺合する第1および第2の取付ネジ(24,34)であるか、第1および第2の軸部の先端が前記第1および第2の挿入孔内にそれぞれ突出するように常に付勢された第1および第2の取付ピンである、
    ことを特徴とする、請求項3乃至5いずれかに記載のテープ巻付補助具。
  7. 請求項3乃至6いずれかに記載のテープ巻付補助具を用いて間接活線用のヤットコ(50)を操作して絶縁テープ(2)を被覆対象物(1)に巻き付けるためのテープ巻付方法であって、
    前記絶縁テープの前記テープ(2a)を前記巻芯(2b)から引き出し、前記ヤットコを操作して前記可動および固定アーム(51,52)を閉じて、該テープの貼着面が前記第2のテープ挟持部材(32)側となるように前記第1および第2のテープ挟持部材(22,32)で該テープの先端部を挟持する第1のステップと、
    前記ヤットコを操作して、前記第1のテープ挟持部材(22)が上側になるようにして前記絶縁テープの前記巻芯側を前記被覆対象物の手前から放り投げて、該絶縁テープの該巻芯側を該被覆対象物の上方を越えさせて該被覆対象物にぶら下げる第2のステップと、
    前記ヤットコを操作して、前記テープ巻付補助具を前記被覆対象物の外周面に沿って該被覆対象物の下方まで移動させたのち、前記第1および第2の本体(21,31)にそれぞれ形成された前記第1および第2の切断面(21a,31a)を該被覆対象物の奥側にぶら下がっている前記テープに押し付ける第3のステップと、
    前記ヤットコを操作して、前記第1および第2の切断面を前記テープに押し付けたまま、前記可動および固定アームを少しずつ開きながら前記テープ巻付補助具を下方に移動させる第4のステップと、
    前記ヤットコを操作して、前記第1および第2のテープ挟持部材が前記絶縁テープの前記巻芯内に挿入するように前記可動および固定アームを閉じて、該絶縁テープを前記テープ巻付補助具で保持する第5のステップと、
    前記ヤットコを操作して、前記絶縁テープを引き下げて、前記テープを前記被覆対象物の周長ほど前記巻芯から引き出す第6のステップと、
    前記ヤットコを操作して、前記テープが該テープの幅方向に約1/2ほど重なって貼り付くように前記巻芯側を前記被覆対象物の手前から上方に移動させたのちに前記可動および固定アームを開きながら前記絶縁テープを該被覆対象物の奥側上方で離して、該絶縁テープの該巻芯側を該被覆対象物の上方を越えさせて該被覆対象物にぶら下げる第7のステップと、
    前記第5乃至第7のステップを必要な回数だけ繰り返して、前記被覆対象物に前記テープを螺旋状に巻き付けて該被覆対象物の表面を被覆する第8のステップと、
    を具備することを特徴とする、テープ巻付方法。
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