JP5705589B2 - ケーブル挿入補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、分断されているケーブルを接続するために、一方のケーブルに取り付けた筒状の圧着スリーブに対して他方のケーブルの心線を挿入するためのケーブル挿入補助具に関する。
高圧引下線などの架線工事や保守点検等の作業において、作業者の安全性を確保するために、絶縁操作棒等の間接活線工具を用いて行う間接活線工法が提案されている。そして、このような作業において、分断されているケーブル同士を接続する作業を行う場合がある。この場合、分断されているケーブルは、絶縁被覆体の先端部が剥がされて露出された心線同士が、高い導電性を有する金属性の筒状の圧着スリーブを介して接続される。これに伴って、分断されているケーブルを圧着スリーブ内に挿入する作業が伴う。
より具体的に説明すると、上記作業において、送電方向下流側の一方のケーブルを圧着スリーブに接続する場合、間接活線工法によって作業を行ってもよいが、送電方向下流側の一方のケーブルでは通電が行われていないので、一方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に挿入して圧着する作業は、作業者が手作業で作業を行うことが一般的である。これに対して、他方のケーブルでは通電が行われているので、一方のケーブルに取り付けた圧着スリーブに対する他方のケーブルの心線の挿入作業及び圧着スリーブの圧縮作業は、作業者が、絶縁ヤットコ等の間接活線工具を用いた間接活線工法によって作業を行う。
かかる作業においては、作業者が絶縁ヤットコ等の間接活線工具を用いて、遠方に離れた位置にある他方のケーブルと圧着スリーブとを位置合わせしながら他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に挿入して接続する必要があるため、作業者の手ぶれやふらつき等によって作業が不安定になり、他方のケーブルの心線と圧着スリーブとを位置合わせしにくく、圧着スリーブに対する他方のケーブルの心線の挿入がしづらいという問題があった。また、上記作業を分担して複数の作業者によって作業を行う場合、複数の作業者が、目測によって互いにタイミングを合わせて作業を行う必要があるため、挿入作業に困難性を伴い作業効率が悪いという問題があった。
そこで、他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に容易に挿入しやすくしたケーブル挿入補助具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかるケーブル挿入補助具は、圧着スリーブを両側から狭持するための一対のクランパを備えたホルダー部と、該ホルダー部の先端部に連続して漏斗状ないし凹曲面状に形成され、ケーブルの心線を導入するための導入部とを備える。
かかるケーブル挿入補助具は、導入部が漏斗形状ないし凹曲面形状に形成されていることにより、導入部の一端側の開口部が外側に向けて拡径しているため、導入部からホルダー部に保持された圧着スリーブ内に、他方のケーブルの心線を挿入しやすくなっている。
そして、ケーブル挿入補助具は、他方のケーブルの心線を、導入部からホルダー部に保持された圧着スリーブ内に挿入した後、一対のクランパを離間させて取り外すことで、圧着スリーブを圧縮できる状態にできるようになっている。
特開2010−29040号公報
しかしながら、この種のケーブル挿入補助具を用いても、作業者が遠方に離れた位置にある他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に挿入して接続する必要があり、挿入しやすさは改善できず、上記問題を解決することができない。また、上記ケーブル挿入補助具は、他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に挿入した後、他方のケーブルの心線を圧着スリーブに圧着させる際に、圧着スリーブからホルダー部(一対のクランパ)を、一旦外してから圧着作業を行わなければならない。従って、作業が煩雑になり、作業効率が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、間接活線工法で遠方に離れた位置にある他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に容易に挿入することができ、煩雑な作業を伴うことなく圧着作業を行う状態にすることができるケーブル挿入補助具を提供することを課題とする。
本発明に係るケーブル挿入補助具は、分断されているケーブルを接続するために、一方のケーブルに取り付けた筒状の圧着スリーブに対して他方のケーブルの心線を挿入するためのケーブル挿入補助具において、前記一方のケーブルを狭持する狭持手段に取り付けられる取付部と、該取付部に対して一端側が連結されると共に、該一端側を支点にして下方に向けて傾倒可能に連結されたケーブル受け部と、該ケーブル受け部の姿勢を維持させるべく、前記ケーブル受け部を上方に向けて付勢するための付勢手段とを備え、前記ケーブル受け部は、前記狭持手段に狭持された前記一方のケーブルの長さ方向に延びる溝部を備え、該溝部は、前記長さ方向と直交する方向で前記圧着スリーブの移動を規制した状態で、該圧着スリーブを位置決め可能であると共に、他端側が開放して形成されていることを特徴とする。
上記構成のケーブル挿入補助具によれば、狭持手段又は取付部を間接活線工具で支持した状態で、狭持手段によって一方のケーブルを狭持するとともに、該一方のケーブルに取り付けた圧着スリーブをケーブル受け部の溝部内に配置すると、圧着スリーブが溝部内で前記長さ方向と直交する方向の移動が規制されて、位置決めされる。
この状態で、他方のケーブルをケーブル受け部の溝部内に配置すると、該他方のケーブルについても、前記長さ方向と直交する方向の移動が規制される。これにより、圧着スリーブと他方のケーブルとが、共通する溝部内で同列をなして位置決めされる。
そして、一方のケーブルを取り付けた圧着スリーブと他方のケーブルとが、共通する溝部内で同列をなして位置決めされた状態で、絶縁操作棒等を用いて他方のケーブルの心線を、ケーブル受け部の他端部側から該ケーブル受け部の溝部に沿わせて移動させることで、他方のケーブルの心線が、溝部内の圧着スリーブ内に挿入されることになる。このように、上記構成のケーブル挿入補助具によれば、他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に容易に挿入することができる。そして、他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に挿入した後、絶縁操作棒等を用いて、ケーブル受け部を、付勢手段の付勢力に抗して、ケーブル受け部の一端側を支点にして下方に向けて傾倒させる。そうすることで、該ケーブル受け部を、他方のケーブルが挿入された圧着スリーブから逃げた状態にすることができ、一方のケーブルの心線を取り付けた圧着スリーブと他方のケーブルの心線との圧着作業の際にケーブル受け部が邪魔にならず、圧着作業を行うための広い領域を確保して、圧着作業を行う状態にすることができる。
また、前記ケーブル受け部は、一端同士が接続されて互いに傾斜する一対の対向片間に前記溝部が形成されたケーブル受け部本体と、前記一対の対向片同士を接続した接続線に対して交差する方向に前記ケーブル受け部本体から垂下した把持片とを備えていることが好ましい。
上記構成のケーブル挿入補助具によれば、一対の対向片によって溝部をV字状に形成することができるため、一方のケーブルの心線を取り付けた圧着スリーブと他方のケーブルとが、それぞれ周方向における2箇所において、一対の対向片と線当りすることになる。従って、一方のケーブルの心線を取り付けた圧着スリーブと他方のケーブルとを、ケーブル受け部本体において位置決めすることができる。
また、絶縁ヤットコ等を用いて把持片を把持した状態で、把持片を下方に向けて移動させることにより、ケーブル受け部(ケーブル受け部本体)を、一端側を支点にして下方に向けて傾倒させることができる。このように、上記構成のケーブル挿入補助具は、ケーブル受け部(ケーブル受け部本体)を下方に向けて安定した状態で傾倒させることができるため、作業者の手ぶれ等によって、圧着スリーブ内に一旦挿入したケーブルが抜けることを防止することができる。
また、前記ケーブル受け部は、前記ケーブル受け部は、前記溝部の延びる方向に対して直交する方向に延びる軸周りで、前記取付部に対して回転可能に枢着されていることが好ましい。このようにすることで、取付部に対してケーブル受け部を円滑に傾倒させることができ、作業性を向上させることができる。
また、前記取付部に連結されて前記一方のケーブルを狭持可能に構成された狭持手段をさらに備え、前記狭持手段は、互いの一端側同士を接離可能に連結された一対のアーム部材と、該一対のアーム部材の一端側同士を互いに圧接させるための付勢手段とを備え、前記一対のアーム部材は、他端側に前記一端側を離間させるための把持部が形成されていることが好ましい。
このようにすることで、圧着スリーブ内が取り付けられた一方のケーブルを狭持手段によって確実に狭持することができ、ケーブル受け部における圧着スリーブの配置調整を行うことができる。また、狭持手段の何れかの部分(好ましくは把持部)を絶縁ヤットコ等で把持することにより、ケーブル挿入補助具全体を安定して支持することができる。
以上のように、本発明のケーブル挿入補助具によれば、間接活線工法で遠方に離れた位置にある他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に容易に挿入することができ、煩雑な作業を伴うことなく圧着作業を行う状態にすることができるといった優れた効果を奏し得る。
本発明の一実施形態に係るケーブル挿入補助具を用いて両ケーブルを圧着スリーブに接続する過程を示す図である。 同実施形態に係るケーブル挿入補助具を用いて両ケーブルを圧着スリーブに接続する過程を示す図である。 同実施形態に係るケーブル挿入補助具の斜視図を示す。 同実施形態に係るケーブル挿入補助具の平面図を示す。 本発明の他の実施形態に係るケーブル挿入補助具を用いて両ケーブルを圧着スリーブに接続する過程を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るケーブル挿入補助具について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るケーブル挿入補助具は、図1及び図2に示すように、分断されているケーブル1,2を接続するために、一方のケーブル1の心線1aに取り付けた筒状の圧着スリーブ20に対して他方のケーブル2の心線2aを挿入するためのものである。
本実施形態に係るケーブル挿入補助具30は、図3及び図4に示すように、一方のケーブル1を狭持する狭持手段10に取り付けられる取付部31と、該取付部31に対して一端側が連結されると共に、該一端側を支点にして下方に向けて傾倒可能に連結されたケーブル受け部33と、該ケーブル受け部33の姿勢を維持させるべく、ケーブル受け部33を上方に向けて付勢するための付勢手段32a,32aとを備える。本実施形態に係るケーブル挿入補助具30は、取付部31に連結されて一方のケーブル1を狭持可能に構成された狭持手段(本実施形態では、クリップということとする)10をさらに備えている。
本実施形態に係る取付部31は、互いに対向する一対の対向片31a,31aが、連結部31bによって連結されて形成されている。本実施形態において、一対の対向片31a,31a同士は、下方側(クリップ10の把持部13,13側)において連結部31bによって連結されている。
また、取付部31は、本実施形態において、一対の対向片31a,31aのうち、一方の対向片31aが他方の対向片31aより長くなるように形成され、一方の対向片31aの一端部側が、クリップ10の後述する一対のアーム部材11,11のうち一方のアーム部材11に固定されており、対向する他方のアーム部材11を拘束しないようになっている。そして、本実施形態において、取付部31は、一対の対向片31a,31a間において一方のケーブル1を介装可能となっている。一対の対向片31a,31aの他端部側は、軸32,32を介して、ケーブル受け部33の一端部側に枢結されている。
ケーブル受け部33は、本実施形態において、クリップ10に狭持された一方のケーブル1の長さ方向に延びる溝部35を備える。具体的には、ケーブル受け部33は、金属板を折り曲げ加工して形成され、一端同士が接続されて互いに傾斜する一対の対向片33a,33a間に前記溝部35が形成されたケーブル受け部本体34と、一対の対向片33a,33a同士を接続した接続線Lに対して交差する方向にケーブル受け部本体34から垂下した把持片36とを備えている。
本実施形態において、ケーブル受け部33は、溝部35の延びる方向に対して直交する方向に延びる軸周りで、取付部31(一対の対向片33a,33a)に対して回転可能に枢着されている。本実施形態においては、ケーブル受け部33は、付勢手段32a,32aの付勢力に抗して、軸32,32を支点にして下方に向けて傾倒可能に設けられている。
溝部35は、一方のケーブル1の長さ方向と直交する方向で一方のケーブル1の移動を規制した状態で、該一方のケーブル1を位置決め可能であると共に、他端側が開放して形成されている。本実施形態においては、溝部35は、一方のケーブルが取り付けられた圧着スリーブ20側及び他方のケーブル2側において、深さが略同じ深さになるように形成されている。すなわち、溝部35は、一方のケーブル1を取り付けた圧着スリーブ20と、他方のケーブル2とが、共通の溝部35で互いに位置決めされた状態になる。
クリップ10は、互いの一端側同士を接離可能に連結された一対のアーム部材11,11と、該一対のアーム部材11,11の一端側同士を互いに圧接させるためのクリップ付勢手段12とを備える。一対のアーム部材11,11は、他端側に前記一端側を離間させるための把持部13,13が形成されている。
すなわち、クリップ10は、一対のアーム部材11,11の途中位置同士が枢着されており、クリップ付勢手段12の付勢力に抗して、把持部13,13を把持することでアーム部材11,11の一端側を接離させ、該アーム部材11,11間で一方のケーブル1を狭持可能になっている。
本実施形態においては、付勢手段32a,32aとして巻きバネが用いられている。各付勢手段(巻きバネ)32aは、ケーブル受け部33と取付部31とを枢結する各軸32に巻回されており、一方の端部が取付部31の一対の対向片31a,31aの各対向片31aに固定されているとともに、他方の端部がケーブル受け部33の各一端部側に固定されている。
本実施形態に係るケーブル挿入補助具30の構成についての説明は以上の通りであり、次に、本実施形態に係るケーブル挿入補助具30を用いて、一方のケーブル1及び他方のケーブル2の各心線1a、2aを圧着スリーブ20内に各端部側から挿入して接続する挿入接続作業について説明する。
両ケーブル1,2を、圧着スリーブ20を介して接続するために、まず、作業者が、分断されているケーブル1,2のうち、一方のケーブル1の心線1aを、手作業によって、筒状の圧着スリーブ20の一端部側から該圧着スリーブ20内に挿入して圧着する。
そして、図1に示すように、一方のケーブル1を取り付けた圧着スリーブ20をケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)に載せて、該ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)の溝部35内に配置した状態で、クリップ10によって一方のケーブル1を狭持する。そうすると、一方のケーブル1を取り付けた圧着スリーブ20が、溝部35内で一方のケーブル1の長さ方向と直交する方向の移動が規制されて、位置決めされる。
次に、絶縁ヤットコ等(図示せず)を用いて、他方のケーブル2をケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)に載せて、該ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)の溝部35内に配置すると、他方のケーブル2についても、一方のケーブル1の長さ方向と直交する方向の移動が規制される。
この状態で、他方のケーブル2の心線2aを、一方のケーブル1を取り付けた圧着スリーブ20に接近させるべく、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)の他端部側から(図1中の矢印Cの方向に)、溝部35に沿わせて移動させる。すると、一方のケーブル1を取り付けた圧着スリーブ20と他方のケーブル2とが、共通する溝部35内で同列をなして位置決めされた状態になる。
そして、一方のケーブル1を取り付けた圧着スリーブ20と、他方のケーブル2とが、共通する溝部35内で同列をなして位置決めされた状態で、絶縁ヤットコ等(図示せず)を用いて、他方のケーブル2の心線2aを、圧着スリーブ20の他端端側から該圧着スリーブ20内に挿入する。このようにすることで、他方のケーブルの心線を圧着スリーブ内に容易に挿入することができる。
次に、他方のケーブル2の心線2aを圧着スリーブ20内に挿入した後、絶縁ヤットコ等(図示せず)を用いて把持片36を把持した状態で、図2に示すように、付勢手段32a,32aの付勢力に抗して、把持片36を下方に向けて移動させる(押し下げる)ことで、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)を、一端側(本実施形態においては、軸32,32)を支点にして下方に向けて(本実施形態においては、他方のケーブル2が挿入された圧着スリーブ20から離間する方向、図1中の矢印Aの方向に)傾倒させる。
そうすることで、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)を、他方のケーブル2が挿入された圧着スリーブ20から逃げた状態にすることができ、一方のケーブル1の心線1aを取り付けた圧着スリーブ20と他方のケーブル2の心線2aとの圧着作業の際に、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)が邪魔にならず、圧着作業を行うための広い領域を確保して、圧着作業を行う状態にすることができる。
その後、絶縁操作棒に取り付けた圧着工具によって圧着スリーブ20を圧縮することで、他方のケーブル2の心線2aを圧着スリーブ20に圧着し、両心線1,2を接続することができる。
そして、両ケーブル1,2の圧着スリーブ20への挿入接続作業が終了後、絶縁ヤットコ等による把持片36の把持を解除すると、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)は、付勢手段32a,32aの付勢力によって上方に向けて付勢されて、一端側(本実施形態においては、軸32,32)を支点にして上方に向けて(本実施形態においては、他方のケーブル2が挿入された圧着スリーブ20に接近する方向、図1中の矢印Bの方向)に移動し、元の姿勢に維持されるようになっている。
この状態で、クリップ10による一方のケーブル1の狭持を解除して、両ケーブル1,2から挿入補助具30を取り外すことで、挿入補助具30を使用して次の作業を行う状態に戻すことができる。
以上のように、本実施形態に係るケーブル挿入補助具30は、一方のケーブル1を狭持する狭持手段としてのクリップ10に取り付けられる取付部31,31と、該取付部31,31に対して一端側が連結されると共に、該一端側を支点にして下方に向けて傾倒可能に連結されたケーブル受け部33と、該ケーブル受け部33の姿勢を維持させるべく、ケーブル受け部33を上方に向けて付勢するための付勢手段32a,32aとを備え、ケーブル受け部33は、クリップ10に狭持された一方のケーブル1の長さ方向に延びる溝部35を備え、該溝部35は、前記長さ方向と直交する方向で圧着スリーブ20の移動を規制した状態で、該圧着スリーブ20を位置決め可能であると共に、他端側が開放して形成されているため、圧着スリーブ20と他方のケーブル2とを、共通する溝部35内で同列をなして位置決めすることができ、他方のケーブル2の心線2aを圧着スリーブ20内に容易に挿入することができる。
また、本実施形態に係るケーブル挿入補助具30は、ケーブル受け部33を、他方のケーブル2が挿入された圧着スリーブ20から逃げた状態にすることができ、一方のケーブル1の心線1aを取り付けた圧着スリーブ20と他方のケーブル2の心線2aとの圧着作業の際にケーブル受け部33が邪魔にならず、圧着作業を行うための広い領域を確保して、圧着作業を行う状態にすることができる。
さらに、本実施形態に係るケーブル挿入補助具30によれば、ケーブル受け部33は、一端同士が接続されて互いに傾斜する一対の対向片33a,33a間に溝部35が形成されたケーブル受け部本体34を備えているため、一対の対向片33a,33aによって溝部35をV字状に形成することができ、一方のケーブル1の心線1aを取り付けた圧着スリーブ20と他方のケーブル2とを、一対の対向片33a,33aと線当りさせることで、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)において位置決めすることができる。
また、ケーブル受け部33は、一対の対向片33a,33a同士を接続した接続線に対して交差する方向にケーブル受け部本体34から垂下した把持片36を備えているため、絶縁ヤットコ等を用いて把持片36を把持して安定した状態で傾倒させることができる。
また、ケーブル受け部33は、溝部35の延びる方向に対して直交する方向に延びる軸周りで、取付部31に対して回転可能に枢着されているため、取付部31に対してケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)を円滑に傾倒させることができ、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るケーブル挿入補助具30は、取付部31に連結されて一方のケーブル1を狭持する狭持手段としてクリップ10をさらに備えているため、圧着スリーブ20内に取り付けられた一方のケーブル1をクリップ10によって確実に狭持することができ、ケーブル受け部33における圧着スリーブ20の配置調整を行うことができる。また、クリップ10の何れかの部分(好ましくは把持部)を絶縁ヤットコ等で把持することにより、ケーブル挿入補助具30全体を安定して支持することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し得ることは勿論のことである。
上記実施形態において、ケーブル挿入補助具30は、一方のケーブル1を狭持する狭持手段10としてクリップを備えるようにしたが、これに限定されず、例えば、取付部31を、絶縁ヤットコ等に直接取り付け、絶縁ヤットコ等の狭持部を一方のケーブル1を狭持するための狭持手段としてもよい。
上記実施形態において、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)は、金属板を折り曲げ加工して形成されているが、これに限定されず、例えば、金属板を曲面状にして形成してもよい。このようにしても溝部を形成でき、上記と同じ効果を得ることができる。
上記実施形態において、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)の溝部35は、圧着スリーブ20内に挿入された一方のケーブル1側及び他方のケーブル2側において、深さが略同じ深さになるように形成されているが、これに限定されず、例えば、圧着スリーブ20の外径が他方のケーブル2の外径よりも大きい場合、図5に示すように、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)の溝部35において、圧着スリーブ20側の溝部35の深さが、一方のケーブル1側の溝部35の深さより深くなるように段部37を形成してもよい。
このようにすれば、圧着スリーブ20の外径が他方のケーブル2の外径よりも大きい場合でも、圧着スリーブ20に取り付けた一方のケーブル1の心線1aの軸心と、他方のケーブル2の心線2aの軸心とを、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)において容易に一致させることができ、他方のケーブル2の心線2aを圧着スリーブ20内に挿入しやすくすることができる。
上記実施形態において、軸32,32で枢結するとともに、付勢手段32a,32aとしての巻きバネを備えるようにしたが、これに限定されず、例えば、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)と取付部31とを弾性変形可能な薄い金属板状(曲がるような形状)で連結してもよい。すなわち、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)に下向きの力を作用させることで、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)が圧着スリーブ20から離間する方向に曲がるような構成にしてもよい。この場合、連結部及びケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)が両ケーブル1,2及び圧着スリーブ20を支持することができるだけの十分な剛性を有していることは言うまでもない。
また、ケーブル受け部33(ケーブル受け部本体34)の一対の対向片33a,33aに窓部を設け、該窓部から両ケーブル1,2の圧着スリーブ20内への挿入や両ケーブル1,2の接続状況を目視することができるようにしてもよい。
1…一方のケーブル、1a…心線、2…他方のケーブル、2a…心線、10…狭持手段(クリップ)、11,11…一対のアーム部材、12…クリップ付勢手段、13,13…把持部、20…圧着スリーブ、30…ケーブル挿入補助具、31…取付部、31a,31a…一対の対向片、31b…連結部、32,32…軸、32a,32a…付勢手段(巻きバネ)、33…ケーブル受け部、33a,33a…一対の対向片、34…ケーブル受け部本体、35…溝部、36…把持片、37…段部

Claims (4)

  1. 分断されているケーブルを接続するために、一方のケーブルに取り付けた筒状の圧着スリーブに対して他方のケーブルの心線を挿入するためのケーブル挿入補助具において、前記一方のケーブルを狭持する狭持手段に取り付けられる取付部と、該取付部に対して一端側が連結されると共に、該一端側を支点にして下方に向けて傾倒可能に連結されたケーブル受け部と、該ケーブル受け部の姿勢を維持させるべく、前記ケーブル受け部を上方に向けて付勢するための付勢手段とを備え、前記ケーブル受け部は、前記狭持手段に狭持された前記一方のケーブルの長さ方向に延びる溝部を備え、該溝部は、前記長さ方向と直交する方向で前記圧着スリーブの移動を規制した状態で、該圧着スリーブを位置決め可能であると共に、他端側が開放して形成されていることを特徴とするケーブル挿入補助具。
  2. 前記ケーブル受け部は、一端同士が接続されて互いに傾斜する一対の対向片間に前記溝部が形成されたケーブル受け部本体と、前記一対の対向片同士を接続した接続線に対して交差する方向に前記ケーブル受け部本体から垂下した把持片とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル挿入補助具。
  3. 前記ケーブル受け部は、前記溝部の延びる方向に対して直交する方向に延びる軸周りで、前記取付部に対して回転可能に枢着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル挿入補助具。
  4. 前記取付部に連結されて前記一方のケーブルを狭持可能に構成された狭持手段をさらに備え、前記狭持手段は、互いの一端側同士を接離可能に連結された一対のアーム部材と、該一対のアーム部材の一端側同士を互いに圧接させるための付勢手段とを備え、前記一対のアーム部材は、他端側に前記一端側を離間させるための把持部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル挿入補助具。
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