JP5987362B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体支持部に吸着によって支持された被噴射媒体に対して液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来から、媒体支持部に支持されながら搬送される被噴射媒体の一種としての用紙に対して、液体噴射ヘッドから液体としてのインクを噴射して、文字や図形を含む画像を形成する液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター(以下、単に「プリンター」という)が実用化されている。この種のプリンターは、媒体支持部が有する媒体支持面に、該媒体支持面に支持された用紙から離れるように凹んだ凹部が用紙の搬送方向と直交する方向に複数配列され、これらの凹部に付与される負圧により凹部において用紙を吸引することによって、用紙を媒体支持面に吸着して支持する。
このようなプリンターにおいて、用紙の全面に液体噴射ヘッドからインクを噴射して画像を形成する所謂「縁なし印刷」を行う場合がある。このような「縁なし印刷」を行うプリンターの場合、液体噴射ヘッドから噴射されたインクは、用紙を外れて用紙の側縁部(端部)が位置する凹部に対しても噴射される。そして、このようにインクが噴射される凹部が媒体支持面に設けられた媒体支持部に関して、例えば、特許文献1には、媒体支持部の内部をインクが噴射される凹部(縁無し口)よりも用紙の幅方向の内側で少なくとも1つの負圧室に仕切る構成が提案されている。この構成は、負圧室を、縁無し印刷時における用紙の端部からはみ出たインクやインクの噴射に伴い浮遊するインクミストを回収するために用紙の端部が位置する凹部に対して負圧を付与する負圧室と、用紙の端部よりも幅方向の内側で媒体支持面上に用紙を吸引している凹部に負圧を付与する負圧室と、を区分けするものである。これにより、用紙を吸引している凹部に負圧を付与する負圧室内の空気流の乱れを抑制し、用紙を吸引する凹部に付与される所定の負圧を維持して用紙の浮きが抑えられるというものである。
特開2010−137399号公報
しかしながら、特許文献1に開示された媒体支持部の構成では、用紙の幅方向において用紙の端部を吸引する凹部と用紙の端部よりも内側を吸引する凹部とが異なる負圧室と連通するので、用紙の端部を吸引する凹部に付与される負圧と、用紙の端部よりも内側を吸引する凹部に付与される負圧とを一致させることは難しい。この結果、用紙を吸引する第2凹部の吸引力と第1凹部の吸引力とが異なることによって、例えば、用紙の端部を吸引する吸引力が強く、用紙の端部よりも内側を吸引する吸引力が弱くなる状態や、逆に、用紙の端部を吸引する吸引力が弱く、用紙の端部よりも内側を吸引する吸引力が強くなる状態などが起こりやすくなる。従って、用紙を幅方向において用紙の端部まで均一に安定して吸引できなくなるために、用紙を媒体支持面に安定して吸着することができなくなるおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、被噴射媒体の搬送方向と直交する幅方向において分割された複数の負圧室を有する媒体支持部において、被噴射媒体を媒体支持面に安定して吸着して支持することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、被噴射媒体を搬送する搬送部と、負圧室と媒体支持面を有し、前記搬送部によって搬送される前記被噴射媒体を、前記負圧室の負圧によって前記媒体支持面に吸着して支持する媒体支持部と、前記媒体支持部に支持された前記被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記媒体支持部の前記負圧室に前記負圧を付与可能に配置された負圧発生部と、を備え、前記媒体支持部の前記媒体支持面に、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹むとともに、前記負圧発生部と連通し、前記被噴射媒体の前記搬送部による搬送方向と直交する幅方向に複数並設された第1凹部と、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹むとともに、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体における前記幅方向の端部と対応する位置に設けられ、前記液体噴射ヘッドから噴射された前記液体を受容可能な第2凹部と、が設けられた液体噴射装置であって、前記第2凹部は、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体における前記幅方向の端部よりも内側となる位置で隣り合う前記第1凹部と連通し、前記第1凹部は、前記幅方向において複数に分割された前記負圧室を介して前記負圧発生部とそれぞれ連通している。
この構成によれば、被噴射媒体の搬送方向と直交する幅方向において分割された負圧室に付与される負圧を、被噴射媒体の端部を吸引する第2凹部に対して、その第2凹部と被噴射媒体の内側に隣り合う第1凹部を介して付与する。従って、被噴射媒体を吸引する第2凹部の吸引力を、第1凹部における吸引力に応じた吸引力とすることができるので、被噴射媒体を媒体支持面に安定して吸着して支持することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記第2凹部は、前記幅方向の寸法が異なる複数の前記被噴射媒体のそれぞれの幅方向の端部と対応する位置に設けられ、前記負圧室は、前記媒体支持面に設けられた前記第2凹部の位置に応じて設けられた仕切壁によって分割されている。
この構成によれば、搬送方向と直交する幅方向の幅寸法が異なる複数種類の被噴射媒体を、媒体支持部においてそれぞれ安定して吸着することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記負圧室は、分割されたそれぞれに前記負圧発生部と連通する連通部が設けられ、前記連通部は、前記幅方向を長手方向とする長孔である。
この構成によれば、負圧室に吸引された空気の流れを搬送方向と直交する方向において均一化させることができるので、搬送方向と直交する方向に配列された複数の第1凹部において、配列位置に起因する負圧室から付与される負圧の圧力差を抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記第1凹部は、前記負圧室と連通する吸引孔が設けられ、前記連通部は、前記媒体支持面の法線方向視で、前記吸引孔と重ならない離れた位置に設けられている。
この構成によれば、吸引孔から吸引される空気が負圧室において蛇行して流れるので、負圧室に吸引された空気の流れを均一化させることができる。従って複数の第1凹部において負圧室から付与される負圧の圧力差を抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記負圧発生部は、前記媒体支持面の法線方向視で、前記連通部と重ならない離れた位置に、前記連通部側との間での通気が可能な通気口を有している。
この構成によれば、連通部から吸引される空気は通気口を介して蛇行して負圧発生部へ流れるので、吸引孔から液体が吸引された場合、負圧室から負圧発生部へ吸引された液体が負圧発生部外へ流れることを抑止することができる。
本発明に係る一実施形態である液体噴射装置の概略構成図。 実施形態の液体噴射装置が備える媒体支持部を示す斜視図。 実施形態の媒体支持部を、媒体支持面の法線方向から見た平面図。 媒体支持部および負圧発生部を用紙の搬送方向と直交する面で切断した断面図。 従来の負圧室を有する媒体支持部において、用紙の吸引状態を示す平面図。 実施形態の負圧室を有する媒体支持部において、用紙の吸引状態を示す平面図。 負圧室を分割する仕切壁の形成位置の変形例を示す平面図。 負圧室と負圧発生部との間を連通させる連通孔の変形例を示す平面図。 負圧発生部が複数備えられた変形例における媒体支持部および負圧発生部を用紙の搬送方向と直交する面で切断した断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態として、液体を噴射する液体噴射ヘッドを備え、被噴射媒体としての用紙(ロール紙)に、液体を噴射して文字や図形を含む画像等を形成(印刷)する液体噴射装置の一例としてのインクジェット式プリンター(以降、単に「プリンター」)について、図を参照して説明する。
図1に示すように、プリンター11は、本体ケース12と、本体ケース12に対して供給される長尺シート状の用紙RPがロール状態で備えられる給紙部13と、を有している。本体ケース12内には、供給される用紙RPに対して液体を噴射して画像等を形成する液体噴射部15と、画像等が形成された用紙RPを本体ケース12に設けられた排紙口からカット紙CPとして排紙トレイ12aに排出する排紙部14とが、備えられている。
給紙部13は、本体ケース12に対して排紙部14とは反対側に、用紙RPがロール軸13aを中心に回動可能に備えられ、本体ケース12内へ用紙RPを供給する。本体ケース12内には、用紙RPの先端部分が案内されるガイド部材16aなどを備えた搬送路16が設けられている。ロール軸13aの回転に伴ってロール状態から巻き解かれて供給される用紙RPの先端部分はこの搬送路16に沿って搬送され、搬送路16における搬送方向Y(図中白抜き矢印方向)の下流端に設けられた紙送りローラー17aと、この紙送りローラー17aの回転に従動する紙押さえローラー17bとの一対のローラー間に送られる。用紙RPは、不図示の駆動源(モーター)によって駆動される紙送りローラー17aと紙押さえローラー17bとによって挟持されながら、搬送方向Yの下流側に位置する液体噴射部15側へ搬送される。従って、本実施形態では、紙送りローラー17aと紙押さえローラー17bとが搬送部として機能する。
液体噴射部15は、搬送される用紙RPの上方側(反重力方向側)にキャリッジ18を備えている。キャリッジ18は、搬送方向と直交する用紙RPの幅方向(図1では紙面の手前側と奥側との間の方向)に沿って略水平方向に延びる状態で本体ケース12内に架設されたガイド軸(不図示)に支持されるとともに、そのガイド軸に沿って移動可能とされている。キャリッジ18には、搬送される用紙RPに対向する下面側に液体噴射ヘッド19が取り付けられている。液体噴射ヘッド19には、液体の一例であるインクを噴射する複数のノズル(不図示)が設けられ、キャリッジ18がガイド軸に案内されつつ用紙RPの幅方向に沿って往復移動することにより、キャリッジ18とともにガイド軸に沿う方向(主走査方向Xとも呼ぶ)に往復移動する。
また、プリンター11は、搬送される用紙RPを挟んで液体噴射ヘッド19と対向する位置に、用紙RPを下方側(重力方向側)から支持する媒体支持部20を備えている。媒体支持部20は、液体噴射ヘッド19と対峙する上面に主走査方向Xを長手方向とする略矩形形状の面を備え、媒体支持部20に付与される負圧によって用紙RPをこの上面に吸引して支持する。
すなわち、媒体支持部20は、その上面が、搬送方向Yへ搬送される用紙RPを支持する媒体支持面SM(図2参照)として形成された略平板状の支持面形成部材21と、この支持面形成部材21に対して、媒体支持面SMとは反対側となる下面側に連結固定された上方が開口する支持部枠部材22とを備えている。そして、連結された支持面形成部材21と支持部枠部材22とによって内部空間が形成され、この内部空間は、用紙RPを媒体支持面SMに吸着させるための負圧が付与される負圧室60として機能する。
また、本実施形態では、負圧室60と連通するように接続され、負圧室60から空気を吸引する吸引室23aと回転ファン23bとからなる負圧発生部23が、媒体支持部20の下側に設けられている。負圧発生部23には、吸引室23aにおいて、負圧室60と連通孔61を介して連通するとともに、回転ファン23b側へ通気口62を介して通気する室内空間23sが設けられている。従って、回転ファン23bの回転によって空気(大気)が図中二点鎖線の矢印Kで示したように流れることによって負圧発生部23に発生する負圧が、室内空間23sを介して負圧室60に付与される。そして、媒体支持部20に吸着されて支持された用紙RPの表面(図1では上面)に、液体噴射ヘッド19からインクが噴射されることで、インクの付着による画像等の形成(印刷)が用紙RPに対して行われる。
また、本体ケース12内には、媒体支持部20(支持面形成部材21)よりも搬送方向Yの下流側に、用紙RPを媒体支持部20側から排紙部14側へ搬送する案内板26および中間ローラー対27が備えられている。さらに、排紙口から用紙RPを排紙トレイ12aへ排出する排紙ローラー対28が備えられている。なお、中間ローラー対27と排紙ローラー対28との間には、画像形成後の用紙RPを所定長さのカット紙CPに切断するカッターや、カッターよりも搬送方向Yの下流側に、カット紙CPの印刷面に温風(乾燥風)を吹き付けてインクを乾燥させる乾燥装置などが必要に応じて設けられる。
さらに、プリンター11では、例えば、用紙RPを幅寸法の異なる別の用紙RPに交換する場合などにおいて、ロール軸13aを逆転させて用紙RPを液体噴射部15から搬送方向Yとは反対方向に戻すことが行われる。その際に、紙押さえローラー17bを紙送りローラー17aから離れるようにリリースするためのリリース機構25が、歯車列などによって備えられている。
また、図1に示すように、本実施形態のプリンター11において、縁なし印刷が行われる場合に、媒体支持部20に噴射されたインクが流動して排出される流路管24が、媒体支持部20に設けられている。そして、本体ケース12内には、この流路管24の重力方向側となる下方側に、流路管24から排出されるインクを受けて図示しない廃インクタンクへ流す樋形状部29aが設けられたインク誘導部材29が配設されている。
さて、本実施形態では、搬送方向Yと直交する幅方向(以降、単に「幅方向」とも呼ぶ)の幅寸法が異なる複数の用紙RPが媒体支持部20を搬送される。そして、搬送される用紙RPが媒体支持面SMに吸着される際に、用紙RPに対する幅方向における吸引力が、できるだけ均一化されるように構成されている。この構成について、図2〜図4を参照して説明する。なお、図3では支持面形成部材21が透視状態で図示されている。
図2に示すように、媒体支持部20は、上方が開口する略箱形状を呈する支持部枠部材22の開口周囲に設けられた複数の突起部位22aに対して、略平板状を呈する支持面形成部材21に設けられたフック形状部位21aが係合して、支持面形成部材21と支持部枠部材22とが連結固定されて形成される。
支持面形成部材21には、媒体支持面SMに開口し、支持される用紙RPから離れるように媒体支持面SMから下方へそれぞれ所定量凹み形成された第1凹部Hm(m=1〜31)と第2凹部Fn(n=0〜8)とが、搬送方向Yと直交する幅方向に並んで複数設けられている。本実施形態では、幅寸法の異なる8種類の用紙RP(RP1〜RP8)のそれぞれの幅方向の端部に対応する位置に、縁なし印刷時に液体噴射ヘッド19から噴射されるインクを受容する9つの第2凹部Fn(F0〜F8)が所定の間隔を空けて設けられている。このうち搬送方向Yの上流側から見て最も左側に設けられた第2凹部F0は、媒体支持部20に支持される用紙RPについて、左側のそれぞれの端部RPeが全て共通して対応する位置に設けられている。換言すれば、各用紙RPはその一方の端部RPeが全て同じ位置になるように搬送方向Yの上流側から見て左側に片寄せされた状態で媒体支持部20において搬送される。
なお、本実施形態では、第1凹部Hmの開口における搬送方向Yの上流側の縁から、搬送方向Yの下流側に向かってリブ35が延設されている。このリブ35によって、第1凹部Hmの開口における搬送方向Yの上流側は、下流側よりも幅方向の幅寸法が小さく形成され、用紙RPは媒体支持面SMに安定して吸着される。もとより、リブ35は必ずしも設けられなくてもよい。
こうして媒体支持面SMに設けられた各第1凹部Hmには、その凹み形成部分において負圧室60と連通する吸引孔32が設けられ、各第1凹部Hmは、この吸引孔32によって、負圧を発生させる負圧発生部23と負圧室60を介して連通する。また、各第2凹部Fnは、用紙RPによって覆われる用紙RPの内側に隣り合う第1凹部Hmと、媒体支持面SMから所定量下がって形成された溝部31を介して連通し、第1凹部Hmの凹み形成部分に対して負圧室60の負圧がこの溝部31を介して付与される。従って、用紙RPはその端部も含めて第1凹部Hmと第2凹部Fnによって吸引される。
ちなみに、本実施形態では、第2凹部F0は第1凹部H1と、第2凹部F1は第1凹部H15と、第2凹部F2は第1凹部H17と、それぞれ連通する。また、第2凹部F3は第1凹部H18と、第2凹部F4は第1凹部H22と、それぞれ連通する。さらに、第2凹部F5は第1凹部H23と、第2凹部F6は第1凹部H27と、第2凹部F7は第1凹部H31と、それぞれ連通する。
各第2凹部Fnの凹み形成部分における搬送方向Yの上流側端部には、支持面形成部材21において媒体支持面SM側とは反対側の下面側から通気が可能な通気口30が、幅方向を長手方向とする略矩形形状で設けられている。この通気口30には、図3に示すように、支持部枠部材22において搬送方向Yの上流側に設けられた流路管24がそれぞれ接続される。
流路管24は、その内部に、負圧室60とは連通しない流路であって、インクが通気口30から重力方向となる下方へ流れる流路が形成されている。第2凹部Fnに噴射されたインクがこの流路を流れることによって、流路管24の下方に配設されたインク誘導部材29に排出される。従って、通気口30は、第2凹部Fnが縁なし印刷時に受容したインクを、第2凹部Fnの凹み形成部分から排出する排出口として機能する。
さて、本実施形態では、負圧発生部23において発生された負圧が付与される負圧室60が幅方向において仕切壁によって複数に分割されて設けられ、この仕切壁によって分割された負圧室60に付与される負圧が各吸引孔32を通して、各第1凹部Hmの凹み形成部分に印加される。
次に、この分割された負圧室60について、図3および図4を参照して説明する。
図3および図4に示すように、媒体支持部20を構成する略平板形状の支持面形成部材21(図中二点鎖線)と略箱形状の支持部枠部材22とによって内部に形成される負圧室60は、搬送方向Yと直交する幅方向(主走査方向X)において、仕切壁SK1,SK2,SK3,SK4によって5つに分割されている。仕切壁SK1,SK2,SK3,SK4は、搬送方向Yおよび鉛直方向に延設された壁面であり、第2凹部Fnに対応する位置に設けられている。
本実施形態では、支持部枠部材22が製造上の都合などから2つに分割され、この分割部分における支持部枠部材22の2つの部材側壁がそれぞれ仕切壁SK2として、支持部枠部材22において、第2凹部F2と第1凹部H17との間に対応する位置に設けられる。また、仕切壁SK3は、第2凹部F4と第1凹部H23との間に対応する位置に、仕切壁SK4は、第2凹部F6と第1凹部H28との間に対応する位置に、支持部枠部材22においてそれぞれ設けられる。より詳しくは、各仕切壁SKは、第2凹部Fnを挟むように搬送方向Yと直交する幅方向に並設される第1凹部Hmの吸引孔32と、その幅方向隣に位置する第1凹部Hmの吸引孔32との間に対応する位置に支持部枠部材22において設けられる。
また、本実施形態では、支持部枠部材22において、仕切壁SK1が第2凹部Fnに対応する位置とは異なる第1凹部H11と第1凹部H12との間に対応する位置に設けられている。これは、負圧室60が幅方向に長い場合、負圧室60に発生する負圧が幅方向において差異を生じ易くなるので、支持部枠部材22幅方向の長さを短くすることによって差異の発生を抑制することを目的の一つとしている。また、支持部枠部材22の補強のため、所定の幅と高さを有するリブ22eが搬送方向Yに沿って適所に設けられている。
このように設けられた仕切壁SK1,SK2,SK3,SK4によって、負圧室60は、それぞれ負圧室60A、60B,60C,60D,60Eに分割される。分割された各負圧室60には、それぞれ、負圧発生部23における吸引室23a内の室内空間23sと連通する連通部としての連通孔61が設けられている。
本実施形態では、連通孔61は搬送方向Yと直交する幅方向を長手方向とする矩形形状の長孔で形成されている。そして、分割後の負圧室60Aには、リブ22eを挟む2つの連通孔61Aが、室内空間23sと負圧室60Aとを連通させるように設けられている。同様に、負圧室60Bには一つの連通孔61Bが、負圧室60Cには一つの連通孔61Cが、負圧室60Dには一つの連通孔61Dが、室内空間23sとそれぞれの負圧室60とを連通させるように設けられている。また、負圧室60Eには、リブ22eがその上方を横切るように形成された一つの連通孔61Eが、室内空間23sと負圧室60Eとを連通させるように設けられている。
このように設けられた各連通孔61は、媒体支持面SMの法線方向視で、第1凹部Hmに設けられた吸引孔32に対して重ならないように搬送方向Yの下流側へずれた位置に設けられている。更に、本実施形態では、各連通孔61は、室内空間23sに設けられた回転ファン23b側への通気口62に対しても、媒体支持面SMの法線方向視で重ならない位置に設けられている。従って、例えば、回転ファン23bが回転動作して排気口23cから空気が排出されるのに伴って、第1凹部H1〜H11の吸引孔32から吸引された空気は負圧室60内を蛇行して連通孔61Aへ流入する。さら連通孔61Aを通過して室内空間23sへ流入した空気は、室内空間23sを蛇行して通気口62へ流れる。
次に、このように分割された負圧室60を備える媒体支持部20において用紙RPを吸引する際の本実施形態の作用について図6を参照して説明する。
その前に、本実施形態の作用説明に対する理解を容易にするため、図5を参照して本実施形態に対する比較例としての媒体支持部20について説明する。比較例は、支持部枠部材22に仕切壁SKが設けられていない一続きの負圧室60を備える例である。なお、図5および図6では、一例として用紙RP4が吸着されるものとし、更に説明の容易化のため、媒体支持部20の支持面形成部材21は、第1凹部Hmの開口における搬送方向Yの下流側の開口縁付近で切断され、搬送方向Yの上流側を残した状態で図示されている。また、比較例における連通孔61は、本実施形態の連通孔61と同一の位置および形状とされている。
図5に示すように、比較例の媒体支持部20において、負圧室60は媒体支持面SMの全域に渡って一続きの空間領域で形成されている。比較例では、媒体支持面SMに用紙RP4が吸着される場合、用紙RP4の幅方向の端部に位置する第2凹部F4から用紙RP4から離れる方向に並んで設けられた第1凹部H23〜H31は、用紙RP4で覆われない状態なので、吸引孔32から負圧状態にある負圧室60へ大気(空気)が流れ込む。すると負圧室60に流れ込んだ空気は、仕切壁の無い一続きの空間とされた負圧室60内において、ほぼ全域に広がって流れ込むことになる。
この空気の流れ込みによって、用紙RP4を吸引している第1凹部H1〜H22と連通する負圧室60の空間部分は、流れ込む空気によって負圧が緩和される。特に、大気が流れ込む第1凹部H23〜H31側(図中ハッチング部分)に近い第1凹部Hmほど、連通する負圧室60部分の負圧が大きく緩和され易い。この結果、用紙RP4が吸引されていない吸引孔32が大気開放された第1凹部H23に近い側の第1凹部H22が最も大きく負圧が緩和されて吸引力が低下し、第1凹部H22から第1凹部H1側に向かって第1凹部Hmの吸引力の低下が、図中濃淡の網掛け部分で示したように次第に少なくなっていく。このように、比較例では、仕切壁SKが設けられていないために、流入する空気が原理的に負圧室の60広い範囲に渡って流入して用紙RP4を吸引する第1凹部Hmに付与される負圧を減少させてしまう。ちなみに、この比較例では、負圧の減少は第1凹部H22からほぼ第1凹部H15までの広い範囲において生じている。
これに対して、図6に示すように、本実施形態の媒体支持部20では、負圧室60は媒体支持面SMの全域を複数に分割された5つの負圧室60A〜60Eで形成されている。本実施形態では、媒体支持面SMに用紙RP4が吸着される場合、用紙RP4の幅方向の端部に位置する第2凹部F4から用紙RP4から離れる方向に並んで設けられた第1凹部H23〜H31(図中ハッチング部分)は、用紙RP4で覆われない状態なので吸引孔32から、負圧状態にある負圧室60D,60Eへ大気(空気)が流れ込む。
この空気の流れ込みによって、負圧室60D,60Eに付与される負圧は小さくなるが、用紙RP4を吸引している第1凹部H1〜H22に負圧を付与する負圧室60A,60B,60Cには、直接空気が流れ込むことはない。すなわち、空気は、負圧室60D,60Eに設けられた連通孔61D,61Eから室内空間23sを経由して、連通孔61A,61B,61Cからそれぞれ負圧室60A,60B,60Cに流入することになるので、各負圧室60間には大きな流路抵抗が形成される。この結果、第1凹部H23〜31の吸引孔32から流入した空気は、負圧室60A,60B,60Cに流入することが抑制され、用紙RP4の吸引力の低下の発生を抑制する。
また、本実施形態では、仕切壁は、第2凹部Fnを挟んだ2つの第1凹部Hmの吸引孔32間に対応する位置に設けられるため、用紙RP4の端部を吸引する第2凹部F4に印加される負圧は、用紙RP4を吸引する第1凹部H22に印加される負圧が溝部31を介して印加されたものになる。従って、溝部31の流動抵抗による圧力損失が伴うものの第2凹部F4に印加される負圧は、図中濃淡の網掛け部分で示したように、第1凹部H22に印加される負圧に応じた大きさを有することになる。
もとより、用紙RP4のもう一方の端部RPeを吸引する第2凹部F0に印加される負圧は、用紙RP4を吸引する第1凹部H1に印加される負圧が溝部31を介して印加されたものになる。従って、溝部31の流動抵抗による圧力損失が伴うものの第2凹部F0に印加される負圧は、第1凹部H1に印加される負圧に応じた大きさを有することになる。従って、用紙RP4は、その端部に渡る幅方向の全域において、第1凹部H1〜H22に印加される負圧に応じて吸引される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)分割された負圧室60に付与される負圧を、用紙RPの端部を吸引する第2凹部Fnに対して、その第2凹部Fnと用紙RPの内側に隣り合う第1凹部Hmを介して付与する。従って、用紙RPを吸引する第2凹部Fnの吸引力を、第1凹部Hmにおける吸引力に応じた吸引力とすることができるので、用紙RPを媒体支持面SMに安定して吸着して支持することができる。
(2)負圧室60は、媒体支持面SMに設けられた第2凹部Fnの位置に応じて設けられた仕切壁SKによって分割されているので、搬送方向Yと直交する幅方向の幅寸法が異なる複数種類の用紙RPを、媒体支持部20においてそれぞれ安定して吸着することができる。
(3)負圧室60は、分割されたそれぞれに負圧発生部23と連通する長孔の連通孔61が設けられるので、負圧室60に吸引された空気の流れを搬送方向Yと直交する方向において均一化させることができる。この結果、搬送方向Yと直交する幅方向に配列された複数の第1凹部Hmにおいて、配列位置に起因する負圧室60から付与される負圧の圧力差を抑制することができる。
(4)第1凹部Hmの吸引孔32から吸引される空気が負圧室60において蛇行して流れるので、負圧室60に吸引された空気の流れを均一化させることができる。従って複数の第1凹部Hmにおいて負圧室60から付与される負圧の圧力差を抑制することができる。また、吸引孔32からミスト状のインクが吸引された場合、負圧室60側から負圧発生部23側へ吸引されたミスト状のインクが流れることを抑止することができる。
(5)連通孔61から吸引される空気は通気口62を介して蛇行して負圧発生部23へ流れるので、吸引孔32からインクが吸引された場合、負圧室から負圧発生部へ吸引されたインクが負圧発生部23外へ流れることを抑止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、負圧室60を仕切壁SKによって分割する際に、仕切壁SKを設ける位置を、媒体支持面SMの法線方向視で、全て第2凹部Fnに応じた位置に設けるようにしてもよい。例えば、図7に示すように、仕切壁SK1を第2凹部F1と重なる位置に、仕切壁SK2を第2凹部F2と重なる位置に、仕切壁SK3を第2凹部F3と重なる位置に、仕切壁SK4を第2凹部F4と重なる位置に、仕切壁SK5を第2凹部F5と重なる位置に、仕切壁SK6を第2凹部F6と重なる位置に、それぞれ設ける。
そして、設けた6つの仕切壁SKによって、負圧室60を7つの負圧室60(60A〜60G)に分割する。分割された7つの負圧室60のそれぞれに、連通孔61(61A〜61G)を形成する。もとより、連通孔61(61A〜61G)は、例えばそれぞれの負圧室60の空間容積に応じた大きさの孔面積を有して形成するなど、吸引室23aから付与される負圧に大きな差異が生じないようにすることが好ましい。
本変形例によれば、用紙RPの幅寸法毎に分割された負圧室60によって、全ての用紙RPに対して、常に幅寸法と同じ範囲に位置する負圧室60によって用紙RPを吸引するので、幅方向の全体に渡って、常に安定して用紙RPを吸引することができる。
・上記実施形態において、連通孔61を形成する位置は、図3に示した位置に必ずしも限らず、種々の位置とすることができる。また、連通孔61の形状は、図3に示した形状に必ずしも限らず、種々の形状とすることができる。本変形例について図8を参照して説明する。
例えば、負圧室60に設けられる連通孔61を、幅方向(主走査方向X)においてさらに長くしたり、搬送方向Yへ移動したりして形成してもよい。一例として、図8に示すように、負圧室60Dに設けられる連通孔61Dを、幅方向(主走査方向X)においてさらに長くして形成してもよい。こうすれば、連通孔61Dから吸引孔32へ付与される負圧を上記実施形態よりもさらに均一化させることが可能になる。
さらに、図8に示すように、負圧室60Aに設けられる連通孔61Aを、幅方向においてさらに長くするとともに、搬送方向Yの下流側へ移動させた位置に形成してもよい。こうすれば、連通孔61Aから吸引孔32へ付与される負圧を上記実施形態よりもさらに均一化させるとともに、媒体支持面SMの法線方向視で、吸引孔32に対してさらに搬送方向Yの下流側へずれた位置にさせることによって、吸引孔32から流入する空気を負圧室60A内で蛇行させることができる。
なお、本変形例を、例えば回転ファン23bに近接する負圧室60Bにおいて適用する場合は、連通孔61Bを媒体支持面SMの法線方向視で通気口62とは重ならない離れた位置に設けることが好ましい。こうすることによって、連通孔61Bから吸引される空気を通気口62へ蛇行して流入させることができるので、負圧室60Bへ吸引されたインクが負圧室60Bから負圧発生部23へ流れることを抑制することができる。
あるいは、負圧室60に設けられる連通孔61の形状は、必ずしも矩形の長孔に限るものではなく、例えば円形や楕円形、あるいは多角形の形状であってもよい。一例として、図8に示すように、負圧室60Cに設けられる連通孔61Cを、円形で形成してもよいし、負圧室60Eに設けられる連通孔61Eを、略正方形で形成してもよい。また、このように長手方向を有さない形状で連通孔61を形成する場合は、例えば、負圧室60Eに例示するように、媒体支持面SMの法線方向視で各吸引孔32から離れた位置に形成しても差し支えない。こうすれば、吸引孔32から吸引される空気を連通孔61Eへ蛇行して流入させることができる。
・上記実施形態において、負圧発生部23には、負圧発生部23(回転ファン23b)が複数備えられていることとしてもよい。一例として、負圧発生部23を2つ備えた場合について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、本変形例では、吸引室23aに、通気口62を幅方向において所定の間隔を有して2箇所形成し、形成された通気口62のそれぞれに対して回転ファン23bを接続することによって、負圧発生部23を2つ形成する。これにより、吸引室23aの室内空間23sにおいて吸引される空気量は、負圧発生部23が一つである上記実施形態の場合よりも、負圧発生部23(回転ファン23b)が2つである本変形例の方が、幅方向の全域においてより均一になる。
すなわち、一方の負圧発生部23が、主として連通孔61Aと連通孔61Bとから通気口62を介して空気を吸引して負圧室60A,60Bに対して負圧を付与し、他方の負圧発生部23が、主として連通孔61Cと連通孔61Dと連通孔61Eとから通気口62を介して空気を吸引して負圧室60C,60D,60Eに対して負圧を付与する。従って、各連通孔61から空気が主として吸引される回転ファン23bと、その連通孔61までの間の距離が短くなるので、この間における空気の流路抵抗の差異が抑制され、負圧室60A,60B、および負圧室60C,60D,60Eに付与される負圧が均一化する。
なお、本変形例において、吸引室23a内の室内空間23sを、幅方向において通気口62がそれぞれ別の室内空間に設けられるように2つに分割してもよい。こうすれば、各回転ファン23bにおいてファンの回転速度をそれぞれ調節することによって、負圧室60A,60Bに対して付与する負圧、あるいは負圧室60C,60D,60Eに対して付与する負圧を、確実に別々に調節することが可能である。この結果、負圧室60A,60B、および負圧室60C,60D,60Eに付与される負圧が、より一層均一化されることが期待できる。
・上記実施形態において、連通孔61は、媒体支持面SMの法線方向視で、必ずしも第1凹部Hmに設けられた負圧室60と連通する吸引孔32と重ならない離れた位置に設けられていなくてもよい。例えば、連通孔61は、少なくともその一部が媒体支持面SMの法線方向視で吸引孔32と重なるように設けられていてもよい。
・上記実施形態において、負圧発生部23は、媒体支持面SMの法線方向視で、必ずしも連通孔61と重ならない離れた位置に、連通孔61側との間での通気が可能な通気口62を有していなくてもよい。例えば、連通孔61は、少なくともその一部が媒体支持面SMの法線方向視で通気口62と重なるように設けられていてもよい。
・上記実施形態において、被噴射媒体は用紙(ロール紙)に限るものでなく、金属板、樹脂板、布などを材料とするシート状部材であってもよい。液体噴射ヘッド19から噴射される液体で画像等の形成が可能な部材であれば、被噴射媒体として採用できる。
・上記実施形態において、液体噴射ヘッド19は、噴射される液体が収容された液体収容容器がキャリッジ18上に搭載されるオンキャリッジタイプであってもよいし、液体収容容器がキャリッジ18上に搭載されないオフキャリッジタイプであってもよい。あるいは、キャリッジ18が主走査方向Xに移動するシリアル式のプリンターに限らず、液体噴射ヘッド19を固定したままでも用紙RPの最大幅範囲の印字が可能なラインヘッド式のプリンターであってもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置を、液体としてのインクを噴射するプリンター11として具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置として具体化してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。あるいは、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…プリンター(液体噴射装置)、17a…紙送りローラー(搬送部)、19…液体噴射ヘッド、20…媒体支持部、23…負圧発生部、30…通気口、32…吸引孔、60,60A〜60E…負圧室、61,61A,61B,61C…連通孔、62…通気口、Hm,H1〜H31…第1凹部、Fn,F0〜F8…第2凹部、SK,SK1〜SK6…仕切壁、SM…媒体支持面、RPe…端部、X…主走査方向、Y…搬送方向。

Claims (3)

  1. 被噴射媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    負圧室と媒体支持面を有し、前記搬送部によって搬送される前記被噴射媒体を、前記負圧室の負圧によって前記媒体支持面に吸着して支持する媒体支持部と、
    前記媒体支持部に支持された前記被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記媒体支持部の前記負圧室に前記負圧を付与可能に配置された負圧発生部と、
    を備え、
    前記媒体支持部の前記媒体支持面に、
    前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹むとともに、前記負圧発生部と連通し、前記被噴射媒体の前記搬送部による搬送方向と直交する幅方向に複数並設された第1凹部と、
    前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹むとともに、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体における前記幅方向の端部と対応する位置に設けられ、前記液体噴射ヘッドから噴射された前記液体を受容可能な第2凹部と、
    が設けられた液体噴射装置であって、
    前記第2凹部は、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体における前記幅方向の端部よりも内側となる位置で隣り合う前記第1凹部と連通し、
    前記第1凹部は、前記幅方向において複数に分割された前記負圧室を介して前記負圧発生部とそれぞれ連通し
    前記負圧室は、分割されたそれぞれに前記負圧発生部側と連通する連通部が設けられ、
    前記連通部は、前記幅方向を長手方向とする長孔であり、
    少なくとも一つの前記連通部は、前記幅方向において複数の前記第1凹部に沿っており、
    前記第1凹部は、前記負圧室と連通する吸引孔が設けられ、
    前記連通部は、前記媒体支持面の法線方向視で、前記吸引孔と重ならない前記搬送方向の下流側に離れた位置に設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記第2凹部は、前記幅方向の寸法が異なる複数の前記被噴射媒体のそれぞれの幅方向の端部と対応する位置に設けられ、
    前記負圧室は、前記媒体支持面に設けられた前記第2凹部の位置に応じて設けられた仕切壁によって分割されていることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項またはに記載の液体噴射装置において、
    前記負圧発生部は、前記媒体支持面の法線方向視で、前記連通部と重ならない離れた位置に、前記連通部側との間での通気が可能な通気口を有していることを特徴とする液体噴射装置。
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