JP3785981B2 - 記録媒体搬送装置、該搬送装置を備えた記録装置、及び記録装置における記録媒体の吸引ユニット - Google Patents

記録媒体搬送装置、該搬送装置を備えた記録装置、及び記録装置における記録媒体の吸引ユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体搬送装置、該搬送装置を備えた記録装置、及び記録装置における記録媒体の吸引ユニットに関し、特に、記録装置の記録部内で記録媒体を吸引保持するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、インクジェットプリンタ或いはインクジェットプロッタ等においては、記録媒体を紙送りローラで記録部に送り込んだ後、排紙ローラ(駆動ローラ)及びその従動ローラとしての拍車ローラで押さえながら排出する構成のものがある。図11(a)、(b)、(c)は、このようなインクジェットプリンタ等における記録部と記録媒体の搬送装置の主要部のみを抽出して示す図である。
【0003】
即ち、かかるインクジェットプリンタ等においては、図11(a)に示すように、記録媒体10を紙送りローラ12(及びその従動ローラ12a)で記録部14内に送り込んだ後、排紙ローラ(駆動ローラ)16及びその従動ローラとしての拍車ローラ16aで押さえながら排出する。この場合、拍車ローラ16aの押圧力は、記録媒体10に傷(拍車跡)が付かない程度に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図11(a)に示したような記録媒体の搬送装置を備えるインクジェットプリンタでは、例えば、記録媒体10にベタ画像等のように多数のインク粒が吐出される画像が記録される場合には、当該記録媒体10が多量のインクを吸収して、図11(b)に示すように、記録ヘッド18側に波状に膨らむ、いわゆるコックリングを生じる場合がある。このコックリングを発生すると、記録媒体10と記録ヘッド18との間隔が狭くなってインク粒の飛翔距離がばらつくことにより記録むらを生じ、或いは、記録媒体10が記録ヘッド18に接触して汚れてしまう不具合があった。図11(a)に示した記録媒体の搬送装置においても、紙送りローラ12及び排紙ローラ16間のスパンが比較的短かければ、上述したコックリングを許容範囲内に押さえることで、上記不具合を極力防止することも可能である。
【0005】
しかしながら、インクジェットプリンタ等においては、近い将来、記録速度の更なる高速化のために、各色ノズル列ごとのノズル数を増やし、或いは、記録媒体の搬送方向に複数色のノズル列を並べる必要があり、これらの場合には、記録ヘッドの寸法は、図11(c)に示すように、記録媒体の搬送方向に長くなる。記録ヘッド10が長くなれば、紙送りローラ12と排紙ローラ16間のスパンも長くなるため、紙送りローラ12(及びその従動ローラ12a)と排紙ローラ16(及びその従動ローラとしての拍車ローラ16a)で挟んで搬送・排出する構成では、このコックリングを到底防止できず、許容範囲を越えることとなり、そのようなヘッド長の大きいインクジェットプリンタ等、機種によっては、かかる2組のローラで挟んで搬送・排出する構成自体が成り立たなくなる事態も考えられる。
【0006】
また、このようなコックリングは、記録媒体としてインクジェットプリンタ等の専用紙を用いた場合には比較的小さく、普通紙を用いた場合に大きい。このため、通常、インクジェットプリンタ等の設計においては、普通紙を用いた場合のコックリングによる紙の浮き上がり分を考慮してペーパーギャップ[図11(a)における記録媒体10と記録ヘッド18との間隔A]を大きくしてある。しかし、このように、ペーパーギャップが大きいと、その必要のない専用紙を用いた場合にも、記録ヘッドのノズルから吐出されたインク粒に飛行曲りを生じ、着弾点のズレがその分だけ大きくなり、印字品質の向上を妨げかねない。
【0007】
更に、コックリングにより記録媒体10が浮き上がると、浮き上がった記録媒体10は、図11(b)に矢印Bで示すように、拍車ローラ16aに押しつけられる結果、当該記録媒体10には、図12に示すように、拍車ローラ16aによる拍車跡が付いてしまう。この拍車跡は、特に、コックリングの大きい普通紙で目立ち、印字品質を低下させる一因ともなる。
【0008】
一方、近年、主として記録媒体の搬送面に中空箱状の吸引部を有し、該吸引部に設けられた複数の吸引(貫通)穴を介して吸引ポンプ等で記録媒体を吸引するものが種々提案されている(特開昭63−303781号公報、特開平3−270号公報等参照)。この中には、上述したコックリングを解消する手段として、記録媒体をそれら吸引穴を介してプラテン等に吸引乃至吸着することを提案するものもある。
【0009】
しかし、いづれも中空箱状の吸引部にただ貫通穴が開いていて吸引するものだけであり、記録部内で記録媒体全面に亘って上述したコックリングを防止することは困難である。また、記録媒体の記録部から出た部分が浮き上がって、図11(b)に矢印Bで示したように、拍車ローラ16aに押しつけられる結果、当該記録媒体10に拍車跡が付いてしまうのは防止できない。
【0010】
更に、上記公報に記載された従来例では、中空箱状の吸引部にただ貫通穴が開いていて吸引する構成であることから、吸引力が強すぎると搬送(紙送り)精度の低下を招きかねない。このため、現状では、重力方向に紙送りを行う(紙送りに用紙の自重を利用する)ような一部の大判プリンタを除いて実用化されていないのが実情である。
【0011】
そこで、本発明の第1の課題は、記録装置において記録媒体のコックリングをより有効に防止し、以て拍車ローラによる拍車跡が付かないようにすることにある。
【0012】
また、本発明の第2の課題は、上記のようにコックリングを防止することで、適切なペーパーギャップの設定を可能とし、以て記録媒体への高画質の記録を可能ならしめることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明者は、記録装置における記録媒体の排出側に、複数の吸引穴が設けられた記録媒体搬送面と、前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを有する吸引ユニットを置き、この吸引ユニットに設けた吸引穴を介して記録媒体を吸引・吸着する構成において、吸引穴の総面積と吸引力の関係について詳しく考察を行い、(1)吸引穴の総面積が大きくなればなるほど、実際にポンプの特性に対して利用できる負圧の利用率が低下すること、また(2)この吸引穴の記録媒体に対向する面の面積が小さくなればなるほど、記録媒体を吸引する力を発生できなくなることの2点に着眼し、どのような吸引構造とすれば、記録媒体の搬送(紙送り)精度の低下を招くことなく、従来例よりも有効にコックリングを防止できるか等について種々検討を重ねた。
【0014】
その結果、吸引ユニットに設ける複数の吸引穴のそれぞれを、前記減圧室と連通する貫通孔部と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成すれば、コックリングを従来例よりも効果的に防止でき、且つ、記録媒体を高精度に搬送・排出し得ることを見出だした。
【0015】
即ち、請求項1記載の記録媒体搬送装置は、複数の吸引穴が設けられた記録媒体搬送面と、前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを有する吸引ユニットと、該吸引ユニットの記録媒体搬送面上に供給される記録媒体を前記吸引手段により前記吸引穴を介して前記記録媒体搬送面上に吸着しつつ前記吸引ユニットの上流側から下流側へ搬送する記録媒体搬送手段とを備える記録媒体搬送装置において、前記吸引ユニットの前記複数の吸引穴は、前記記録媒体搬送面上に格子形状となるように配設されており、前記複数の吸引穴は、それぞれを前記減圧室と連通する貫通孔部と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成され、前記吸引室は、それぞれが前記記録媒体搬送面上にて相互に仕切壁により仕切られて形成された各凹みから成り、前記吸引室のそれぞれの前記吸引面は、略矩形の凹みにより形成されていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項2記載の記録媒体搬送装置においては、複数の吸引穴が設けられた記録媒体搬送面と、前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを有する吸引ユニットと、該吸引ユニットの記録媒体搬送面上に供給される記録媒体を前記吸引手段により前記吸引穴を介して前記記録媒体搬送面上に吸着しつつ前記吸引ユニットの上流側から下流側へ搬送する記録媒体搬送手段とを備える記録媒体搬送装置において、前記吸引ユニットの前記複数の吸引穴は、前記記録媒体搬送面上に格子形状となるように配設されており、前記複数の吸引穴は、それぞれを前記減圧室と連通する貫通孔部と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成され、前記吸引室は、それぞれが前記記録媒体搬送面上にて相互に仕切壁により主走査方向及び副走査方向を仕切られて形成された各凹みから成り、前記吸引室のそれぞれの前記吸引面は、略矩形の凹みにより形成されていることを特徴とする。
【0017】
また、請求項3記載の記録媒体搬送装置においては、前記仕切壁の壁頂部の幅寸法は、前記吸引室の吸引面の1辺の寸法又は径寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする。
【0018】
また、請求項4記載の記録媒体搬送装置においては、少なくとも前記主走査方向の仕切壁の壁頂部が、面積略0の線状に形成されていることを特徴とする。
【0019】
しかして、請求項5記載の記録装置は、上記記録媒体搬送装置を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項6記載の吸引ユニットは、複数の吸引穴が設けられた記録媒体吸引保持部と、該記録媒体吸引保持部と一体的に形成され前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを備え、前記記録媒体吸引保持部上に供給される記録媒体を前記吸引手段により前記吸引穴を介して前記記録媒体吸引保持部上に吸着する吸引ユニットにおいて、前記複数の吸引穴は、前記記録媒体搬送面上に格子形状となるように配設されており、前記複数の吸引穴は、それぞれを前記減圧室と連通する貫通孔部と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成され、前記吸引室は、それぞれが前記記録媒体搬送面上にて相互に仕切壁により主走査方向及び副走査方向を仕切られて形成された各凹みから成り、前記吸引室のそれぞれの前記吸引面は、略矩形の凹みにより形成されていることを特徴とする。
【0021】
また、請求項7記載の吸引ユニットは、複数の吸引穴が設けられた記録媒体吸引保持部と、該記録媒体吸引保持部と一体的に形成され前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを備え、前記記録媒体吸引保持部上に供給される記録媒体を前記吸引手段により前記吸引穴を介して前記記録媒体吸引保持部上に吸着する吸引ユニットにおいて、前記複数の吸引穴は、前記記録媒体搬送面上に格子形状となるように配設されており、前記複数の吸引穴は、それぞれを前記減圧室と連通する貫通孔部と、前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成され、前記吸引室は、それぞれが前記記録媒体搬送面上にて相互に仕切壁により主走査方向及び副走査方向を仕切られて形成された各凹みから成り、前記吸引室のそれぞれの前記吸引面は、略矩形の凹みにより形成されていることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の諸形態について述べる。まず、本発明の第1の実施形態について述べる。
【0026】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る吸引ユニットの主要な構成を示す図であり、(a)は、その平面図、(b)は、その断面図である。図1(b)に示すように、本実施形態の吸引ユニット100は、上段の吸引部101と下段の吸引力発生部104から成る上下2段構成の中空箱状に形成されている。吸引部101は、図1(a)、(b)に示すように、内部に形成された減圧室102(面積S)と、記録媒体の搬送面にそれぞれ略矩形の凹みとして形成された複数の吸引室106(面積S)と、これら吸引室106をそれぞれ減圧室102と連通させるべく、上下方向に伸長する複数の吸引孔108(面積S)とを有している。吸引力発生部104は、吸引部101の減圧室102と連通孔110を介して連通されており、内部に遠心ファンを備えたポンプ112(流量Q)を有している。
【0027】
ここで、本実施形態の前提としての本発明の基本原理について説明しておく。今、図1(b)に示すように、
吸引孔108部の、流線に垂直方向の断面積をS、流速をU,静圧をP,減圧室102部の、流線に垂直方向の断面積をS、流速をU,静圧をP,空気の密度をρ、吸引ユニット100の外部の気圧(大気圧)をPとする。
【0028】
ポンプ112の流量Qの流れによって、外部→吸引孔108→減圧室102の経路で流れが引き起こされる。このとき、外部→吸引孔108、吸引孔108→減圧室102,での動圧の変化分がある割合で静圧に置換され、それぞれ、外部、吸引孔108部の静圧に加わる。
【0029】
すなわち、外部→吸引孔108では、外部の動圧が0、吸引孔108の動圧がρU /2となることから、動圧の変化分は、0−ρU /2となり、外部の静圧と動圧変化分のある割合との和である吸引孔108内の静圧Pは、
【0030】
【数1】
Figure 0003785981
となる。
【0031】
同様に、吸引孔108→減圧室102では、吸引孔108の動圧がρU /2、減圧室102の動圧がρU /2となることから、動圧の変化分は、ρU /2−ρU /2、したがって、吸引孔108内の静圧と動圧変化分のあつ割合との和である減圧室102内の静圧Pは、
【0032】
【数2】
Figure 0003785981
となる。
【0033】
ここで、ζは、入口部の収縮流による損失係数であり、0〜0.15と見積もられた。
ζは急拡大による損失係数であり、SとSとの比を大きく取れば、1に近い。
上記より、ここではζ=0、ζ=1とする。
【0034】
この係数値で上記(1)(2)をまとめると、
【数3】
Figure 0003785981
【0035】
【数4】
Figure 0003785981
となる。
【0036】
すなわち、吸引孔108内の圧力P及び減圧室102内の圧力Pは、外部圧力Pに比し、ともに等しくρU /2だけ減圧される。
【0037】
ここで、大気圧Pからの減圧分をΔPと表すと、
【数5】
Figure 0003785981
【0038】
また、流速Uは、流量Qを吸引孔108の総面積ΣSで除した値であり、
【数6】
Figure 0003785981
【0039】
以上から、(3)(4)式は、
【数7】
Figure 0003785981
と表される。
【0040】
また、吸引室106部の、流線に垂直方向の断面積をSとすると、各吸引室ごとの記録媒体吸引力はΔP・S、全吸引力はΔP・ΣSで表される。
【0041】
図2に、代表的なポンプ(遠心ファン)特性と、(7)式の特性をグラフにして示し、このポンプ特性において、発生する減圧量(P−P)の利用率が複数の吸引孔108の総面積ΣSが大きい場合と小さい場合とでどのように変化するかを示す。
尚、図2のグラフにおいて、縦軸は大気圧からの減圧量(P−P)、横軸はポンプ112の流量Qを示す。
【0042】
図2において吸引孔108の総面積ΣSが大きい場合▲1▼と小さい場合▲2▼との(7)式によるΔPを表す曲線それぞれとポンプ(遠心ファン)特性を表す曲線との交点(ア)、(イ)を求めれば、利用しうる減圧量(P−P)が求まり、複数の吸引孔108の総面積ΣSが小さい方が大きいよりも、発生する減圧量の利用率がより高くなることがわかる。
【0043】
図2における曲線▲3▼、▲4▼は、記録媒体で吸引孔108が覆われ、吸引孔108の総面積ΣSが小さくなった場合の(7)式によるΔPを表す曲線を示す(曲線▲3▼は曲線▲1▼に対応、曲線▲4▼は曲線▲2▼に対応)。図から、複数の吸引孔108の開放時の総面積ΣSが小さい方が大きいよりも、発生する減圧量の変化がより小さいことがわかる。これは、複数の吸引孔108の総面積ΣSが小さい方が大きいよりも、種々の幅の記録媒体に対して発生する減圧量の変化がより小さいことを示し、種々サイズの記録媒体に対して有効なコックリング防止と安定した記録媒体搬送を得ることが出来る。
【0044】
一方、上述したように、各吸引室106ごとの記録媒体吸引力はΔP・S、全吸引力はΔP・ΣSで表されるから、結局、吸引孔108の総面積はSが小さい方がよく、記録媒体の搬送面に形成された吸引室106の面積Sは大きい方が良い、との結論を導ける。
【0045】
即ち、特開昭63−303781号公報、特開平3−270号公報等に記載の従来の吸引構造における吸引穴(貫通穴)を考えた場合、(1)吸引穴の総面積が大きくなればなるほど、実際にポンプの特性に対して利用できる負圧の利用率が低下すること、また(2)この吸引穴の記録媒体に対向する面の面積が小さくなればなるほど、記録媒体を吸引する力を発生できなくなることの2点に注目し、どのような吸引構造とすれば、記録媒体の搬送(紙送り)精度の低下を招くことなく、従来例よりも有効にコックリングを防止できるかについて種々検討を重ねた。
【0046】
その結果、まず基本構造として、従来の吸引構造における吸引穴に相当する部分を、吸引室106(面積S)と吸引孔108(面積S)とにより形成し、吸引孔108(面積S)を小径の貫通孔により形成することで、ポンプの特性に対して利用できる負圧の利用率を高めると共に、記録媒体に対向する面を形成する吸引室106をより面積の大きい略矩形の凹みとして形成することで、記録媒体に対して大きな吸引力を発生できるようにした[図1(a)、(b)参照]。尚、吸引室106の平面形状は、矩形のみならず、円、楕円、菱型形状においても効果があることを確認した。
【0047】
次に、図3乃至図5を参照しつつ、本発明の第2の実施形態について述べる。この第2の実施形態に係る吸引ユニットの基本的構造は、上述した第1の実施形態のものと略同様であるので、同様の部分には同様の参照番号を付し、その詳しい説明は省略する。即ち、本実施形態では、図5(a)、(b)に示すように、複数の吸引室106´は記録媒体搬送面上に形成された各凹みが仕切壁107´により相互に仕切られて形成されている。また、これら仕切壁107´は主走査方向及び副走査方向のそれぞれに沿って形成されている。前記複数の吸引室106´はそれぞれ吸引面が略矩形の凹みにより形成されている。複数の吸引室106´はそれぞれ吸引面が略円形の凹みにより形成されていても良い。この第2の実施形態に係る吸引ユニットでは、仕切壁107´の頂部107´tは、面積略0の線状に形成されている。
【0048】
ここで、この第2の実施形態に係る吸引ユニットの作用効果について、上述した第1の実施形態及び従来例と比較しつつ説明する。
【0049】
図3は、比較例として従来例の吸引ユニットの作用効果を示す図、図4は、比較例として第1の実施形態に係る吸引ユニットの作用効果を示す図、図5は、第2の実施形態に係る吸引ユニットの作用効果を示す図である。
【0050】
まず、従来例の吸引ユニットの作用効果について説明する。図3(a)に示すように、吸引力はΔP・A(ΔP=P0−P)で表され、ΔP=P0−Pは、第1及び第2の実施形態の吸引ユニットと同様であるが、吸引穴31の記録媒体10に対向する面の面積(断面積)Aが最も小さいから、吸引力は小さい。
【0051】
そして、記録媒体10が、ベタ画像等、多量のインクを吸収すると、図3(b)に示すように、記録媒体10は、吸引穴31の上部は吸引されて吸着するものの、吸引穴31と31との間の部分は、下方に押さえる力が働かないため、大きく浮き上がってしまう。前述した特開昭63−303781号公報や特開平3−270号公報等に開示された図を参照すれば明らかなように、吸引穴相互の間隔が非常に広くなっているから、このコックリングは広範囲且つ大きなものとならざるを得ず、浮き上がる高さも高いものとなる。
【0052】
次に、第1の実施形態の吸引ユニットの作用効果について説明する。図4(a)に示すように、吸引力はΔP・A(ΔP=P0−P)で表され、ΔP=P0−Pは、従来例及び第2の実施形態の吸引ユニットと同様であるが、吸引室106の記録媒体10に対向する面の面積(断面積)Aが従来例より大きいから、吸引力はより大きくなる。
【0053】
そして、記録媒体10が、ベタ画像等、多量のインクを吸収しても、図4(b)に示すように、記録媒体10は、吸引室106の上部が吸引されて吸着する(凹む)ものの、吸引室106と106との間の部分(仕切壁107の頂部107t)では、下方に押さえる力が働かないため、浮き上がってしまう。この吸引室106と106との間の部分(仕切壁107の頂部107t)が比較的小さければ、このコックリングは狭範囲且つ小さなもので済む。この意味から、吸引室106相互の仕切壁107の頂部107tの幅はできるだけ小さいのが望ましい。少なくとも仕切壁107の頂部107tの幅寸法は、吸引室106の吸引面の1辺の寸法又は径寸法よりも小さく形成されている必要がある。
【0054】
続いて、第2の実施形態の吸引ユニットの作用効果について説明する。図5(a)に示すように、吸引力はΔP・A(ΔP=P−P0 )で表され、ΔP=P−P0 は、従来例及び第1の実施形態の吸引ユニットと同様であるが、吸引室106´の記録媒体10に対向する面の面積(断面積)Aが従来例及び第1の実施形態より大きいから、吸引力は最大となる。
【0055】
そして、記録媒体10が、ベタ画像等、多量のインクを吸収しても、図5(b)に示すように、記録媒体10は、吸引室106´の上部が吸引されて吸着する(凹む)ものの、吸引室106´と106´との間の部分(仕切壁107´の頂部107´t)は、面積略0の線状に形成されているため、浮き上がることがない。
【0056】
ところで、通常、記録媒体としての紙には、紙の繊維質が伸長している方向があり、コックリングは、この方向には生じにくく、この方向と直交する方向に生じやすい。また、このように伸長する紙の繊維質との関係でコックリングには固有の周期がある。例えば、A4の普通紙では、縦方向(プリンタに給紙された場合、紙送り方向又は副走査方向)に紙の繊維質が伸長しており、従って、コックリングは、副走査方向には生じにくく、主走査方向に生じやすい。従って、第2の実施形態では、仕切壁107´を主走査方向及び副走査方向のそれぞれに沿って形成し、それら仕切壁107´の頂部107´tを、共に面積略0の線状に形成したが、少なくとも主走査方向の仕切壁107´の頂部107´tを面積略0の線状に形成するのが好ましい。
【0057】
以上のように、この第2の実施形態では、記録媒体10に普通紙を用い、それがベタ画像等、多量のインクを吸収しても、図5(b)に示すように、ほとんど浮き上がることがないので、予めペーパーギャップを従来例よりも小さく設定しておくことが可能である。従って、専用紙を用いて記録した場合の記録画質の向上を図ることができる。
【0058】
【実施例】
図6は、本発明を適用した記録装置としてのインクジェットプリンタ、図7は、その主要部としての記録媒体搬送装置、図8〜10は、その吸引ユニットの一実施例を示す。図8は、その吸引ユニットの一実施例を示す平面図、図9は、その正面図、図10は、その側面図である。
【0059】
図6に示すように、このインクジェットプリンタは、基本的には、プリンタ本体200に斜めに取り付けられた自動給紙(ASF)ユニット202の用紙トレイ212に収容されている記録用紙10´を記録時において搬送方向Dに搬送する記録媒体搬送装置220により、記録ヘッド18及びその記録ヘッド18の下方に位置する吸引ユニット100から成る記録部14に送り込むと共に、記録後の記録用紙10´をプリンタ本体200外へ排出する構成を有している。但し、プリンタ本体200の背面側には、図6には示されない手差し給紙口204(図7参照)が形成され、この手差し給紙口204から差し込まれて給紙される記録用紙10´も、同様に、記録時において記録媒体搬送装置220により、記録部14に送り込むと共に、記録後の記録用紙10´をプリンタ本体200外へ排出する。尚、図6において、プリンタ本体200は、支持フレーム200a、外装カバー200b、及び記録用紙10´の排出口200cを含んでいる。記録用紙10´としては、インクジェットプリンタの専用紙、普通紙の他、OHPフィルム、トレーシングペーパー、ハガキ等各種のものを用いることができる。
【0060】
記録媒体搬送装置220は、記録時において記録用紙10´を吸引保持する吸引ユニット100と、吸引ユニット100の上流側から下流側へ記録用紙10´を搬送する記録媒体搬送ユニットとを備える。記録媒体搬送ユニットは、用紙トレイ212に収容されている記録用紙10´を1枚ずつピックアップして送り出す給紙ローラ221、記録用紙10´を記録ヘッド18及び吸引ユニット100との間に送り込む紙送りローラ12とその従動ローラ12a、記録後の記録用紙10´を記録部外へ排出する排紙ローラ16とその従動ローラとしての拍車ローラ16aを有している。尚、吸引ユニット100を排出方向へ移動可能な構成(図10参照)とすることにより、排紙ローラ16と拍車ローラ16aを設けないことも可能である。225は、これら各ローラ間等の所定部位に配設される紙案内部材である。また、図7において、一点鎖線Lは、記録媒体搬送装置220により搬送される記録用紙10´の搬送経路を示す。
【0061】
記録ヘッド18は、記録用紙10´の搬送方向D(紙送り方向、又は副走査方向)と直交する方向E、F(主走査方向)に沿って平行に配設されたガイド軸(図示せず)に摺動可能に支持されたキャリツジ230に搭載されており、このキャリツジ230が、DCモータ32により駆動されるタイミングベルトによってガイド軸(図示せず)上を摺動する。そして、記録ヘッド18は、各色ごとに、例えば96個等複数のノズルから成るノズル列を有しており、キャリツジ230に着脱可能に装着されたインクカートリッジ233から各色ごとに供給されるインクを印刷データに応じて上記複数のノズルの全部又は一部から微小なインク粒として記録用紙10´上に吐出する。
【0062】
吸引ユニット100は、記録用紙10´の搬送経路Lを挟んで記録ヘッド18と対向する位置に配設され、上段の吸引部101と下段の吸引力発生部104から成る上下2段構成の中空箱状に形成されている。吸引部101は、図7に示すように、内部に形成された減圧室102と、記録用紙10´の搬送面にそれぞれ略矩形の凹みとして形成された複数の吸引室106(面積S)と、これら吸引室106をそれぞれ減圧室102と連通させるべく、上下方向に伸長する複数の吸引孔108(断面積S)とを有している。本実施例では、吸引室106は、記録用紙10´と対向する吸引面の面積Sが吸引孔108の断面積Sよりも大きく形成されている。吸引力発生部104は、吸引部101の減圧室102と連通孔110を介して連通されており、内部に遠心ファンを備えたポンプ112(流量Q)を有している。ポンプ112は、減圧室102の下方の所定位置に連通孔110を介して減圧室102と連通した状態で取り付けられており、遠心ファンが記録時に動作するようになっている。
【0063】
さて、図示しないホストコンピュータ等により用紙トレイ212に収容されている記録用紙10´に対する記録命令が入力されると、ASFユニット202の給紙ローラ221が回転駆動して、用紙トレイ212に収容されている記録用紙10´を1枚ずつピックアップして送り出し、更に紙送りローラ12等が回転駆動して、記録用紙10´を記録ヘッド18と吸引ユニット100との間に送り込むように搬送する。
【0064】
一方、吸引ユニット100では、遠心ファンが動作を開始する。これにより、ポンプ112による吸気力が連通孔110及び減圧室102を介して吸引孔108と吸引室106に作用し、吸気吸引状態となる。
【0065】
続いて、記録部に送り込まれた記録用紙10´は、吸引ユニット100の記録媒体搬送面に吸引吸着され、密着した状態を保持しながら搬送される。これと同時に記録ヘッド18が記録用紙10´の上方を主走査方向E、Fを移動しながら、その記録用紙10´に対してインク粒を吐出し、画像記録が行われる。この画像記録が終了した後の記録用紙10´は、排紙ローラ16とその従動ローラとしての拍車ローラ16a等により記録部から送り出された後に、或いは吸引ユニット100の移動により記録部から送り出された後に、プリンタ本体外へ排出される。
【0066】
この時、上述したように、記録用紙10´はコックリングにより浮き上がることがないので、拍車ローラ16aを用いた場合でも拍車跡は付かない。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、記録装置において記録媒体のコックリングを有効に防止し得る。種々サイズの記録媒体に対して、安定した搬送を得ることができる。
【0068】
また、記録媒体を浮き上がらないで、少なくとも凹むようにできるので、記録媒体は拍車ローラに押しつけられることが無くなる結果、(拍車ローラを用いていても)当該記録媒体には拍車跡は付かない。
【0069】
更に、普通紙でのコックリングを防止できるため、ペーパーギャップを小さくできることにより専用紙での印字精度を上げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る吸引ユニットの主要な構成を示す図であり、(a)は、その平面図、(b)は、その断面図。
【図2】ポンプ(遠心ファン)特性をグラフにして示し、このポンプ(遠心ファン)特性において、発生する減圧量(P-P)の利用率が複数の吸引孔108の総面積ΣSが大きい場合と小さい場合とでどのように変化するかを示すグラフ。
【図3】比較例として従来例の吸引ユニットの作用効果を示す図
【図4】比較例として第1の実施形態に係る吸引ユニットの作用効果を示す図
【図5】第2の実施形態に係る吸引ユニットの作用効果を示す図。
【図6】本発明を適用した記録装置としてのインクジェットプリンタを示す図
【図7】図6のインクジェットプリンタの主要部としての記録媒体搬送装置を示す図
【図8】図7の記録媒体搬送装置の吸引ユニットの一実施例を示す平面図
【図9】図7の記録媒体搬送装置の吸引ユニットの一実施例を示す正面図
【図10】図7の記録媒体搬送装置の吸引ユニットの一実施例を示す側面図
【図11】(a)、(b)、(c)は、従来のインクジェットプリンタ等における記録部と記録媒体の搬送装置の主要部のみを抽出して示す図
【図12】従来のインクジェットプリンタで記録した画像の拍車跡を示す図
【符号の説明】
10 記録媒体
100 吸引ユニット
102 減圧室
108 貫通孔部
106、106´ 吸引室
107、107´ 仕切壁
107t、107´t 仕切壁の頂部
112 ポンプ

Claims (7)

  1. 複数の吸引穴が設けられた記録媒体搬送面と、
    前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、
    該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを有する吸引ユニットと、
    該吸引ユニットの記録媒体搬送面上に供給される記録媒体を前記吸引手段により前記吸引穴を介して前記記録媒体搬送面上に吸着しつつ前記吸引ユニットの上流側から下流側へ搬送する記録媒体搬送手段とを備える記録媒体搬送装置において、
    前記吸引ユニットの前記複数の吸引穴は、前記記録媒体搬送面上に格子形状となるように配設されており、
    前記複数の吸引穴は、それぞれを前記減圧室と連通する貫通孔部と、
    前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成され、
    前記吸引室は、それぞれが前記記録媒体搬送面上にて相互に仕切壁により仕切られて形成された各凹みから成り、
    前記吸引室のそれぞれの前記吸引面は、略矩形の凹みにより形成されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 複数の吸引穴が設けられた記録媒体搬送面と、
    前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、
    該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを有する吸引ユニットと、
    該吸引ユニットの記録媒体搬送面上に供給される記録媒体を前記吸引手段により前記吸引穴を介して前記記録媒体搬送面上に吸着しつつ前記吸引ユニットの上流側から下流側へ搬送する記録媒体搬送手段とを備える記録媒体搬送装置において、
    前記吸引ユニットの前記複数の吸引穴は、前記記録媒体搬送面上に格子形状となるように配設されており、
    前記複数の吸引穴は、それぞれを前記減圧室と連通する貫通孔部と、
    前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成され、
    前記吸引室は、それぞれが前記記録媒体搬送面上にて相互に仕切壁により主走査方向及び副走査方向を仕切られて形成された各凹みから成り、
    前記吸引室のそれぞれの前記吸引面は、略矩形の凹みにより形成されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  3. 請求項1又は2記載の記録媒体搬送装置において、前記仕切壁の壁頂部の幅寸法は、前記吸引室の吸引面の1辺の寸法又は径寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  4. 請求項1又は2記載の記録媒体搬送装置において、少なくとも前記主走査方向の仕切壁の壁頂部が、面積略0の線状に形成されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  5. 請求項1乃至4記載の記録媒体搬送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
  6. 複数の吸引穴が設けられた記録媒体吸引保持部と、
    該記録媒体吸引保持部と一体的に形成され前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、
    該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを備え、前記記録媒体吸引保持部上に供給される記録媒体を前記吸引手段により前記吸引穴を介して前記記録媒体吸引保持部上に吸着する吸引ユニットにおいて、
    前記複数の吸引穴は、前記記録媒体搬送面上に格子形状となるように配設されており、
    前記複数の吸引穴は、それぞれを前記減圧室と連通する貫通孔部と、
    前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成され、
    前記吸引室は、それぞれが前記記録媒体搬送面上にて相互に仕切壁により主走査方向及び副走査方向を仕切られて形成された各凹みから成り、
    前記吸引室のそれぞれの前記吸引面は、略矩形の凹みにより形成されていることを特徴とする吸引ユニット。
  7. 複数の吸引穴が設けられた記録媒体吸引保持部と、
    該記録媒体吸引保持部と一体的に形成され前記複数の吸引穴と連通した減圧室と、
    該減圧室内の空気を吸引する吸引手段とを備え、前記記録媒体吸引保持部上に供給される記録媒体を前記吸引手段により前記吸引穴を介して前記記録媒体吸引保持部上に吸着する吸引ユニットにおいて、
    前記複数の吸引穴は、前記記録媒体搬送面上に格子形状となるように配設されており、
    前記複数の吸引穴は、それぞれを前記減圧室と連通する貫通孔部と、
    前記記録媒体と対向する吸引面の面積が前記貫通孔部の断面積よりも大きい吸引室とにより形成され、
    前記吸引室は、それぞれが前記記録媒体搬送面上にて相互に仕切壁により主走査方向及び副走査方向を仕切られて形成された各凹みから成り、
    前記吸引室のそれぞれの前記吸引面は、略矩形の凹みにより形成されていることを特徴とする吸引ユニット。
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