JP4281579B2 - 媒体搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体を吸引しつつ搬送する媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置と液体噴射装置に関する。
記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、記録媒体である用紙を搬送する紙送りローラ及びこの紙送りローラにより搬送されてくる用紙を吸引して面支持するプラテン等を有する用紙搬送装置と、インク粒を吐出する記録ヘッド及びこの記録ヘッドが搭載されて用紙の搬送直交方向に往復移動するキャリッジ等を備えている。このような構成において、インクジェット式プリンタは、紙送りローラを回転させて用紙をプラテンの用紙搬送面上に搬送・吸引させつつ、キャリッジを往復移動させて記録ヘッドのノズルからインク粒を吐出させることにより、用紙に記録するようになっている。
このようなインクジェット式プリンタは、精度の高い記録を行うために、プラテンの用紙搬送面上に用紙を確実に吸引する必要がある。そこで、プラテンに形成されている吸引孔を開閉する開閉機構を配設し、搬送される用紙の先端位置に合わせて吸引孔を順次開けていくようにしたインクジェット式プリンタが提案されている。このインクジェット式プリンタによれば、吸引孔の開口面積を減らして負圧源の損失を減らすことができるので、プラテンの用紙搬送面上に用紙を確実に吸引することができる。
特開2002−205855号公報
上述した従来のインクジェット式プリンタでは、開閉機構が機械的に摺動して吸引孔を開閉するように構成されているため、摺動部分で隙間が生じていると負圧源の損失を減らすことができず、逆に負圧源の損失が増える可能性がある。また、開閉機構の構成部品が増加するため、コスト高になるおそれがある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易な構成で媒体を確実に吸引することができる媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の媒体搬送装置では、媒体を吸引しつつ搬送する媒体搬送装置であって、媒体搬送面の搬送方向及び搬送直交方向に圧力室に通じる複数の吸引孔を設け、前記圧力室を一部連通させつつ上下に分割し、上側の前記圧力室を空気流の粘性抵抗が発生するように形成したことを特徴としている。これにより、上側の圧力室を流れる空気の流量は小さくなるので、吸引孔が媒体により覆われていない開放された状態であっても、負圧が低下することを防止することができる。
また、上側の前記圧力室は、下側の前記圧力室と比較して前記吸引孔からの空気流の流線方向の断面積が小さくなるように形成されていることを特徴としている。これにより、圧力室の内部構造のみを変更すれば良いので、簡易な構成とすることができる。また、上側の前記圧力室は、下側の前記圧力室と比較して高さが低くなるように形成されていることを特徴としている。これにより、圧力室を上下に仕切る仕切り壁のみを配設すれば良いので、より簡易な構成とすることができる。
また、上側の前記圧力室と下側の前記圧力室は、前記媒体の搬送上流側で連通していることを特徴としている。これにより、媒体の搬送上流側では空気流量が大きいので媒体を確実に引き付けることができ、媒体の搬送下流側では大きな負圧を維持できるので媒体を確実に吸引することができる。また、上側の前記圧力室と下側の前記圧力室は、前記媒体の搬送下流側で連通していることを特徴としている。これにより、浮き上がり易い媒体の先端を確実に吸引することができる。また、上側の前記圧力室は、前記媒体の搬送直交方向に複数に分割されていることを特徴としている。これにより、媒体の任意の位置における空気流量を調節することができる。
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、記録媒体に記録する記録装置であって、上記各媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。また、上記目的達成のため、本発明の液体噴射装置では、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、上記各媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録装置または液体噴射装置を提供することができる。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た斜視図、図3は、それを背面側から見た斜視図、図4は、それの内部構造を示す斜視図である。このインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA0判やJIS規格のB0判といった比較的大型のサイズのカット紙やそれらの用紙幅を有するロール紙Rにまで記録できる大型のプリンタである。このインクジェット式プリンタ100は、図1〜図4に示すように、直方体状のプリンタ本体部110と、このプリンタ本体部110を支えるプリンタ脚部120を備えている。
プリンタ本体部110は、図1〜図4に示すように、上下2層に分かれており、図3に示すように、背面側の上下層の境界部分にはロール紙収納部130が配設されている。そして、図1〜図4に示すように、上層には給排紙部140と記録部150が配設されている。さらに、図1〜図4に示すように、下層の中央には本発明の特徴的な部分を含む用紙吸引部160が配設され、前面側から見て下層の左側にはインク供給部170が配設され、前面側から見て下層の右側にはヘッド特性回復部180と駆動制御部190が上下に配設されている。そして、図1〜図4に示すように、駆動制御部190の下方であってプリンタ脚部120の脇には、廃インク回収部200が配設されている。
プリンタ本体部110は、図1〜図3に示すように、給排紙部140と記録部150を覆うプラスチックあるいは板金でなる上部ハウジング111と、用紙吸引部160とインク供給部170とヘッド特性回復部180と駆動制御部190を覆うプラスチックあるいは板金でなる下部ハウジング112を備えている。そして、上部ハウジング111は、図2に示すように、中央前面から中央上面にかけて開放可能なようにプラスチックあるいは板金でなる本体カバー113が配設されている。また、下部ハウジング112は、図2に示すように、インク供給部170の前面が開放可能なようにプラスチックあるいは板金でなるインクカバー114が配設されている。
本体カバー113は、図1及び図2に示すように、後部が上部ハウジング111に対して回動可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている凹んだ指掛け部113aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、本体カバー113を開けることにより給排紙部140及び記録部150の上方を大きく開放することができるので、記録ヘッド152やキャリッジ153等のメンテナンス作業及び記録中や搬送中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。さらに、本体カバー113は、図1及び図3に示すように、上面の一部に透明もしくは半透明のプラスチックでなる窓113bが設けられている。ユーザは、本体カバー113を開けなくても窓113bから内部を覗くことにより、記録状態や搬送状態を視認することができる。
インクカバー114は、図1及び図2に示すように、両側部が下部ハウジング112に対してスライド可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている凹んだ指掛け部114aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、インクカバー114を開けることによりインク供給部170の前面を大きく開放することができるので、インクカートリッジ10の交換作業等を容易に行うことができる。さらに、インクカバー114は、図1及び図2に示すように、前面の一部に透明もしくは半透明のプラスチックでなる窓114bが設けられている。ユーザは、インクカバー114を開けなくても窓114bから内部を覗くことにより、インクカートリッジ10の状態を視認することができる。
さらに、プリンタ本体部110は、図1〜図3に示すように、前面側から見て右側の上層の上面には、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル115が配設されている。この操作パネル115は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。ユーザは、視認による確実な操作を行うことができるので、動作エラーや動作ミス等を無くすことができる。
プリンタ脚部120は、図1〜図4に示すように、逆T字形の2本の支持柱121と、これらの支持柱121間に架け渡された補強柱122を備えている。そして、支持柱121の上部にプリンタ本体部110が載置されネジ止め固定されるようになっている。プリンタ脚部120によりプリンタ本体部110が持ち上げられた状態におかれるため、ユーザは給排紙処理や各種メンテナンス処理等を楽に行うことが可能になる。さらに、プリンタ脚部120の空間に排紙受け部を設置することが可能となり、記録済みの用紙を効率良く回収することができるとともに、記録済みの用紙の汚染等を防止することができる。
ロール紙収納部130は、図3に示すように、ロール紙Rの内周部に貫装されてロール紙Rを支持するスピンドル131と、このスピンドル131の両端を回動自在に軸支持する図示しない軸受を備えている。用紙吸引部160の背面は、その両側のインク供給部170の背面とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の背面よりも凹んで形成されており、この凹み部を利用してロール紙収納部130が配設されている。
すなわち、インク供給部170とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の対向側面には、スピンドル131を主走査方向に向けてその両端を回動自在に軸支持する図示しない軸受が内蔵されている。そして、これらの軸受間にロール紙Rの内周部を貫装しているスピンドル131を架け渡すことにより、ロール紙Rをプリンタ本体部110の背面側から突出させずにセッティングすることができる。
給排紙部140は、図4に示すように、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142を備えている。紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、ロール紙収納部130から直の給紙下流側、すなわちプリンタ本体部110内の後部側において、軸が主走査方向を向いて周面が上下に対向するように配置されている。紙送りローラ141は、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防止することができるので、用紙を高精度に送り出すことができる。この紙送りローラ141は、両端がサイドフレーム116に図示しない軸受を介して軸支持されており、紙送りモータ143からプーリ144及びベルト145を介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。
紙送り従動ローラ142は、複数個の短尺のローラとして形成されており、紙送りローラ141の上方で軸方向に複数並設された従動ローラ支持部材146に回動自在に軸支持されている。この紙送り従動ローラ142は、従動ローラ支持部材146に取り付けられている図示しないバネ等の付勢部材により紙送りローラ141に押圧されており、紙送りローラ141の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、用紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な記録を行うことができる。そして、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、図3に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている給紙口147から給紙されるロール紙Rやカット紙を挟持して、図2及び図4に示す記録部150のプラテン151上に向けて送り出し、図1に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている排紙口148から排紙するようになっている。
記録部150は、図2及び図4に示すように、紙送りローラ141から直の搬送下流側に配設されたプラテン151と、記録ヘッド152を搭載したキャリッジ153と、キャリッジ153に装着されたカッタ154を備えている。さらに、記録部150は、記録ヘッド152と記録を実行するための駆動制御部190とを電気的に接続する図示しないフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)、記録ヘッド151とインクが入ったインクカートリッジ10とを繋ぐ図示しないインクチューブ等を備えている。
プラテン151は、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されて紙送りローラ141に沿って配設されている。このプラテン151は、表面から裏面にかけては用紙吸引部160に繋がる図示しない複数の孔が穿設され、表面には吸湿によって生じる用紙のコックリング等を吸収する図示しない複数の凹凸部が形成されている。これにより、記録中の用紙を略平面状に保持することができるので、高精度な記録を行うことができる。プラテン151の用紙搬送面51の高さは、紙送りローラ141と紙送り従動ローラ142で用紙を挟持する高さよりもやや低くなるように配設し、かつ紙送り従動ローラ142を用紙の搬送下流側にやや傾けて配設されている。これにより、用紙を用紙搬送面51に押し付けることができる。
さらに、プラテン151の表面には、主走査方向に延びるカッタ溝151aが形成されている。このカッタ溝151aは、カッタ154がロール紙Rを幅方向にカッティングする際にプラテン151の表面を傷付けないように、ロール紙Rの下面から突出したカッタ154の刃先が入り込むことができる大きさに形成されている。これにより、ロール紙Rの記録部分と未記録部分とを確実に切り離すことができる。
記録ヘッド152は、キャリッジ153の下部においてプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rと所定間隔を空けて対向するように配設されており、2種類のブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グロスオプティマイザ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド152は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rに向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
キャリッジ153は、主走査方向に設けられているキャリッジガイド軸155に図示しないベアリングを介して載置され、ベルト156に結合されている。そして、キャリッジ153は、図示しない移動手段を構成するキャリッジモータによって移動手段を構成するプーリ157が回転して移動手段を構成するベルト156が回動すると、ベルト156の動きに連行され、キャリッジガイド軸155に案内されて主走査方向に往復移動するようになっている。これにより、キャリッジ153を高精度に移動させることができるので、高精度な記録を行うことができる。
カッタ154は、刃先が下方を向くようにして、上下方向に昇降可能であって主走査方向に移動可能に配設されている。このカッタ154は、例えばソレノイド等により上下方向に昇降され、キャリッジ153とともに主走査方向に移動されるようになっている。したがって、カッタ154を移動させるための手段を別途設ける必要は無いので、省スペースを図ることができるとともに、コストを抑えることができる。なお、カッタ154をキャリッジ153から分離して独自のベルト機構やモータ等により主走査方向に移動するように構成しても良い。
FFCは、一端が駆動制御部190のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド152のコネクタに接続されており、記録信号を駆動制御部190から記録ヘッド152に送るようになっている。インクチューブは、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10に繋がれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド152に繋がれている。そして、インクチューブは、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド152に送るようになっている。
用紙吸引部160は、図4に示すように、プラテン151の下部に配設された本発明の特徴的な部分である圧力室161と、圧力室161の下部に配設された図示しないファンを備えている。圧力室161は、上面と底面の一部が開放された箱状に形成されており、上面の開放部にプラテン151が取り付けられ、底面の開放部にファンが取り付けられている。ファンを回転させることにより、プラテン151に穿設されている孔から圧力室161内に吸気され、ファンを通って外部に排気される。したがって、プラテン151の上面にカット紙やロール紙Rが供給されると、カット紙やロール紙Rの下面側に負圧が発生するので、カット紙やロール紙Rをプラテン151の上面に吸着させてカット紙やロール紙Rの浮き上がりを防止することができ、記録精度を高精度に維持することができる。
インク供給部170は、図4に示すように、箱状のカートリッジ収納部171と、カートリッジ収納部171の前面側に取り付けられたカートリッジ押さえ部172を備えている。カートリッジ収納部171は、図示左側から順に2種類のブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グロスオプティマイザの計8色のインクカートリッジ10が前面側から個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。カートリッジ押さえ部172は、カートリッジ収納部171の各仕切り部毎に開閉自在に取り付けられており、閉動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を押さえ込み、開動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を飛び出させるようになっている。
ここで、インクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成された外装ケース内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンクが密閉されている。そして、カートリッジ収納部171への挿入側の面には、インクタンクに繋がるインク供給口と、カートリッジ収納部171での位置決め穴が形成されている。一方、カートリッジ収納部171の内側後面には、インクカートリッジ10のインク供給口内に挿入されるインク供給針と、インクカートリッジ10の位置決め穴内に挿入される位置決め針が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るように配設されている。
したがって、カートリッジ収納部171内に収納されたインクカートリッジ10は、カートリッジ押さえ部172が閉じられると、自動的に位置決め針が位置決め穴内に侵入して位置決めされると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口内に侵入して記録ヘッド152へのインク供給が可能となる。また、カートリッジ押さえ部172が開かれると、自動的に位置決め針が位置決め穴から抜き出されると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口から抜き出される。
ヘッド特性回復部180は、図4に示すホームポジションに位置したキャリッジ153の下方に配設されており、ワイピング手段とキャッピング手段及び吸引手段とこれらの駆動手段を備えている。ワイピング手段は、ゴム、フェルトあるいはプラスチック等により略矩形平板状に形成されたワイパーを備えており、記録ヘッド152のノズル形成面に対して擦れてノズル形成面に付着しているインクを払拭するようになっている。
キャッピング手段は、ゴムにより略直方体状に形成されたキャップを備えており、上部に設けられている窪みが記録ヘッド152のノズル形成面に押し付けられてノズル開口を封止するようになっている。吸引手段は、ノズル開口の目詰まりや混入した気泡を除去するためにインクを強制的に吸引排出するようになっている。したがって、キャリッジ153がホームポジションに位置している状態のときに記録ヘッド152のインク吐出特性を一定な状態に維持する処理を行うことができる。
廃インク回収部200は、着脱自在な廃液カートリッジ201を備えている。廃液カートリッジ201は、記録ヘッド152に至るインク供給系に初期充填する際に使用されるインク、あるいは記録ヘッド152に至るインク供給系を洗浄する際に使用される洗浄液等の廃液を貯留するようになっている。これにより、廃液カートリッジ201を交換するのみで廃液の処理を完了することができるので、作業工数を低減させることができるとともに、プリンタ周辺部の汚染を防止することができる。
図5(A)は、本発明の第1の実施形態の圧力室161とその周辺部を示す断面正面図、同図(B)は、その断面側面図である。この圧力室161は、上面と底面の一部が開放された箱状に形成されており、上面の開放部にプラテン151が取り付けられ、底面の開放部にファン162が取り付けられている。プラテン151には、圧力室161に通じる複数の吸引孔151bが用紙の搬送方向及び搬送直交方向に例えば格子状に穿設されている。
この圧力室161は、矩形状の仕切り壁163により上圧力室161aと下圧力室161bに分割されており、さらに、上圧力室161aと下圧力室161bが連通するように、仕切り壁163における搬送上流端部側の一部に、搬送直交方向に延びる帯状の切り欠き部163aが形成されている。そして、上圧力室161aは、空気流の粘性抵抗(流体抵抗)が発生するように形成されている。具体的には、上圧力室161aは、空気流の流線方向の断面積が下圧力室161bの空気流の流線方向の断面積よりも小さくなるように形成されている。図に示す例では、圧力室161が直方体状であるため、上圧力室161aの高さが下圧力室161bの高さよりも低くなるように形成すれば良い。また、切り欠き部163aの断面積は、上圧力室161aの上記断面積よりも小さくなるように形成されている。
このような構成によれば、用紙がプラテン151に搬送される前においては、搬送上流側では切り欠き部163aに近いため空気の流量が大きくなるが、搬送下流側では切り欠き部163aから遠いため空気の流量は小さくなる。したがって、空気の損失が抑えられるので、十分な負圧を維持することができる。次に、用紙がプラテン151上に搬送されてきたときは、搬送上流側は空気の流量が大きいため、用紙はプラテン151の用紙搬送面51に引き付けられて負圧により吸着する。したがって、特に浮き上がり易い用紙の先端部を確実に吸引することができる。そして、用紙がさらに搬送されてプラテン151の用紙搬送面51を覆うと、搬送下流側は空気の流量が小さく大きな負圧が発生するため、用紙には略一様に負圧が掛かる。したがって、用紙の全面をプラテン151の用紙搬送面51に確実に吸引することができる。
図6(A)は、本発明の第2の実施形態の圧力室161とその周辺部を図5(A)に対応させて示す断面正面図、同図(B)は、図5(B)に対応させて示す断面側面図であり、同一構成個所は同一番号を付す。この圧力室161は、矩形状の仕切り壁164により上圧力室161aと下圧力室161bに分割されており、さらに、上圧力室161aと下圧力室161bが連通するように、仕切り壁164における搬送下流端部側の一部に、搬送直交方向に延びる帯状の切り欠き部164aが形成されている。そして、上圧力室161aは、空気流の粘性抵抗(流体抵抗)が発生するように形成されている。具体的には、上圧力室161aは、空気流の流線方向の断面積が下圧力室161bの空気流の流線方向の断面積よりも小さくなるように形成されている。図に示す例では、圧力室161が直方体状であるため、上圧力室161aの高さが下圧力室161bの高さよりも低くなるように形成すれば良い。また、切り欠き部164aの断面積は、上圧力室161aの上記断面積よりも小さくなるように形成されている。
このような構成によれば、用紙がプラテン151に搬送される前においては、搬送上流側では切り欠き部164aから遠いため空気の流量は小さくなるが、搬送下流側では切り欠き部164aに近いため空気の流量が大きくなる。したがって、空気の損失が抑えられるので、十分な負圧を維持することができる。次に、用紙が搬送されてプラテン151の用紙搬送面51を覆うと、搬送下流側は空気の流量が大きいため、用紙はプラテン151の用紙搬送面51に引き付けられて負圧により吸着する。したがって、紙送りローラ141から遠いために浮き上がり易い用紙の先端部を確実に吸引して先端部の暴れを抑えることができる。
図7(A)は、本発明の第3の実施形態の圧力室161とその周辺部を図5(A)に対応させて示す断面正面図、同図(B)は、図5(B)に対応させて示す断面側面図であり、同一構成個所は同一番号を付す。この圧力室161は、矩形状の仕切り壁165により上圧力室161aと下圧力室161bに分割されており、さらに、上圧力室161aが搬送方向に延びる仕切り壁166により例えば搬送方向に並ぶ吸引孔151b毎の複数の管路状上圧力室161aaに分割されている。そして、各管路状上圧力室161aaと下圧力室161bが連通するように、仕切り壁165における搬送上流端部側の一部に、円形状の穴部165aが各管路状上圧力室161aa毎に形成されている。そして、上圧力室161aは、空気流の粘性抵抗(流体抵抗)が発生するように形成されている。具体的には、上圧力室161aは、空気流の流線方向の断面積が下圧力室161bの空気流の流線方向の断面積よりも小さくなるように形成されている。図に示す例では、圧力室161が直方体状であるため、上圧力室161aの高さが下圧力室161bの高さよりも低くなるように形成すれば良い。また、各穴部165aの断面積は、上圧力室161aの上記断面積よりも小さくなるように形成されている。
このような構成によれば、用紙がプラテン151に搬送される前においては、搬送上流側では穴部165aに近いため空気の流量が大きくなるが、搬送下流側では穴部165aから遠いため空気の流量は小さくなる。したがって、空気の損失が抑えられるので、十分な負圧を維持することができる。次に、用紙がプラテン151上に搬送されてきたときは、搬送上流側は空気の流量が大きいため、用紙はプラテン151の用紙搬送面51に引き付けられて負圧により吸着する。したがって、特に浮き上がり易い用紙の先端部を確実に吸引することができる。そして、用紙がさらに搬送されてプラテン151の用紙搬送面51を覆うと、搬送下流側は空気の流量が小さく大きな負圧が発生するため、用紙には略一様に負圧が掛かる。したがって、用紙の全面をプラテン151の用紙搬送面51に確実に吸引することができる。
そして、最大の特徴として、管路状上圧力室161aaが独立した管路状に形成されているので、特に吸引したい用紙の部位によっては、管路状上圧力室161aaの断面積や穴部165aの面積を変えて空気の流量を調整することができる。例えば、用紙の両側端部に対応する管路状上圧力室161aaの断面積を大きくし、かつ穴部165aの面積を大きくすることにより、他の管路状上圧力室161aaよりも空気の流量が大きくなるので、浮き上がり易い用紙の両側端部を確実に吸着することができる。
なお、上述した実施形態で説明した圧力室161は、各図に示す形状に特に限定されるものではなく、吸引したい用紙の個所によって切り欠き部164a、163aや穴部165aの位置及び吸引孔151bの大きさを変化させることができる。例えば、切り欠き部164a、163aや穴部165aを搬送上流側及び搬送下流側の両方に設け、あるいはそれらの間に設けるようにしても良い。すなわち、吸引したい用紙の個所には、負圧に加えて、ある程度の空気の流量が必要であり、狭い平板内や管路内を空気が流れるときは切り欠き部164a、163aや穴部165aから近い個所ほどその流路抵抗が小さいため空気の流量は大きくなる。
以上のように、本実施形態のインクジェット式プリンタ100によれば、圧力室161を一部連通させつつ上下に分割し、上側の圧力室161aを空気流の粘性抵抗が発生するように形成したので、上側の圧力室161aを流れる空気の流量は小さくなり、吸引孔151bが用紙により覆われていない開放された状態であっても、負圧が低下することを防止することができる。すなわち、圧力室161は、その形状で空気の損失を調整しており、従来技術で述べたような機械的に摺動して吸引孔を開閉する開閉機構が不要となるので、コストを掛けずにファン162の損失を確実に減らすことができる。特に、記録幅の広い記録ヘッド152を使用する際や、搬送方向に吸引孔151bを多く形成する際に、用紙で覆っていない吸引孔151bの空気損失を減らすことができ、大きな負圧を維持することができる。
媒体搬送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た第1の斜視図である。 図1のプリンタの外観構成例を正面側から見た第2の斜視図である。 図1のプリンタを背面側から見た斜視図である。 図1のプリンタの内部構造を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の圧力室とその周辺部を示す図である。 本発明の第2の実施形態の圧力室とその周辺部を示す図である。 本発明の第3の実施形態の圧力室とその周辺部を示す図である。
符号の説明
10 インクカートリッジ、51 用紙搬送面、100 インクジェット式プリンタ、110 プリンタ本体部、111 上部ハウジング、112 下部ハウジング、113 本体カバー、114 インクカバー、115 操作パネル、120 プリンタ脚部、130 ロール紙収納部、140 給排紙部、141 紙送りローラ、142 紙送り従動ローラ、143 紙送りモータ、150 記録部、151、251 プラテン、152 記録ヘッド、153 キャリッジ、154 カッタ、155 キャリッジガイド軸、156 ベルト、157 プーリ、158 吸振手段、160 用紙吸引部、161 圧力室、161a 上圧力室、161aa 管路状上圧力室、161b 下圧力室、162 ファン、163、164、165 仕切り壁、163a、164a 切り欠き部、165a 穴部、170 インク供給部、171 カートリッジ収納部、172 カートリッジ押さえ部、180 ヘッド特性回復部、190 駆動制御部、200 廃インク回収部

Claims (1)

  1. 記録媒体の搬送面をなし、前記記録媒体の搬送方向に沿って複数の吸引孔が穿設されたプラテンと、
    前記吸引孔と連通する圧力室と、
    前記圧力室に負圧を発生させるファンと、を備え、
    前記圧力室は、仕切り壁により上圧力室と下圧力室に分割されており、前記仕切り壁の前記方向の上流側の一部である上流側端部のみに前記上圧力室と前記下圧力室とを連通させる切り欠き部が形成され、
    前記ファンは、前記下圧力室の開放部に取り付けられ、前記吸引孔から前記上圧力室、前記下圧力室を介して、吸気するようになっており、
    前記上圧力室は、空気流の流線方向に一つの空間として形成され、
    前記上圧力室の空気流の流線方向の断面積は、前記下圧力室の空気流の流線方向の断面積よりも小さくなるよう形成され、かつ前記切り欠き部の断面積は、前記上圧力室の空気流の流線方向の断面積よりも小さくなるように形成されており、
    前記プラテン上を記録媒体が搬送される際、前記上圧力室における前記搬送方向の上流側を流れる空気の流量よりも前記上圧力室における前記搬送方向の下流側を流れる空気の流量を小さくして前記記録媒体を吸引しつつ搬送し、前記上圧力室の負圧を維持することができることを特徴とする媒体搬送装置。
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