JP4751048B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体を搬送する媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置と液体噴射装置に関する。
用紙の搬送装置を備えるインクジェット式プリンタでは、例えば用紙にべた画像等のように多数のインク粒が吐出される画像が記録される場合には、用紙が多量のインクを吸収して波状に膨らむ、いわゆるコックリングが生じる場合がある。このコックリングが発生すると、用紙が浮き上がって用紙と記録ヘッドとの間隔が狭くなり、インク粒の飛翔距離がばらつくことにより記録むらが生じ、あるいは用紙が記録ヘッドに接触して汚れてしまう不具合があった。
そこで、用紙搬送面の用紙搬送直交方向及び用紙搬送方向に吸引孔を有する凹凸部を形成し、さらに用紙搬送方向の凹部と凹部の仕切り壁(隆起部)を用紙搬送面より低く形成したインクジェット式プリンタが提案されている。このような構成のインクジェット式プリンタによれば、凹凸部に設けられた複数の吸引孔を介して吸引ポンプ等で用紙を吸引することにより、用紙に発生したコックリングの下底部は凹部に落ち込む。これにより、凹部は閉空間状態となってさらにその負圧で用紙は吸引吸着されるので、コックリングによる用紙の浮き上がりを有効に防止することができる。さらに、凹部に吸引吸着された用紙は搬送されて仕切り壁上を通過する。このとき、仕切り壁は用紙搬送面より低いので、用紙の搬送を妨げることはない(特許文献1参照)。
特開2003−246524号公報
上述した従来のインクジェット式プリンタは、用紙に発生したコックリングの下底部が凹部に落ち込むことにより、凹部は閉空間状態となってさらにその負圧で用紙は吸引吸着されるようになっている。したがって、用紙が凹部の壁面に完全に密着してしまい、搬送中に仕切り壁と干渉して持ち上げられる場合がある。そして、このような場合は、用紙と記録ヘッドとの間隔が狭くなり、インク粒の飛翔距離がばらつくことにより記録むらが生じ、あるいは用紙が記録ヘッドに接触して汚れてしまう不具合があった。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、媒体を精度良く搬送することができる媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の液体噴射装置では、記録ヘッド及び前記記録ヘッドに対面し搬送方向上流側の斜め上方から進入する媒体を吸引しつつ搬送する媒体搬送面を有する液体噴射装置であって、吸引孔を有する複数の吸引溝を前記媒体搬送面の搬送直交方向に沿って並んで形成し、前記吸引溝における前記記録ヘッドを挟んで搬送方向上流側の端部及び搬送方向下流側の端部に前記媒体搬送面より高さが低くかつ前記吸引溝の底面より高さが高い平坦なリブ面を設け、前記搬送方向下流側の端部のリブ面は、前記搬送方向上流側の端部のリブ面よりも低いことを特徴とする。
これにより、下方に凸の逆反りの状態で媒体搬送面に進入してくる媒体の裏面は、媒体搬送面により受けられるが、搬送上流側の端部のリブ面によって、吸引溝内においてリブ面高さより下方に落ち込むことを防止することができる。また、媒体に発生したコックリングの下底部は、搬送下流側の端部のリブ面により受けられるので、コックリングの成長を抑制することができる。また、吸引孔から吸引することにより吸引溝内に発生する負圧を媒体に効率的に負荷することができる。また、搬送上流側より搬送下流側の振幅が大きいコックリングを上流端部のリブ面と下流端部のリブ面により確実に吸収することができる。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を備えた記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た斜視図、図3は、それを背面側から見た斜視図、図4は、それの内部構造を示す斜視図である。このインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA0判やJIS規格のB0判といった比較的大型のサイズのカット紙やそれらの用紙幅を有するロール紙Rにまで記録できる大型のプリンタである。このインクジェット式プリンタ100は、図1〜図4に示すように、直方体状のプリンタ本体部110と、このプリンタ本体部110を支えるプリンタ脚部120を備えている。
プリンタ本体部110は、図1〜図4に示すように、上下2層に分かれており、図3に示すように、背面側の上下層の境界部分にはロール紙収納部130が配設されている。そして、図1〜図4に示すように、上層には給排紙部140と本発明の特徴的な部分を含む記録部150が配設されている。さらに、図1〜図4に示すように、下層の中央には用紙吸引部160が配設され、前面側から見て下層の左側にはインク供給部170が配設され、前面側から見て下層の右側にはヘッド特性回復部180と駆動制御部190が上下に配設されている。そして、図1〜図4に示すように、駆動制御部190の下方であってプリンタ脚部120の脇には、廃インク回収部200が配設されている。
プリンタ本体部110は、図1〜図3に示すように、給排紙部140と記録部150を覆うプラスチックあるいは板金でなる上部ハウジング111と、用紙吸引部160とインク供給部170とヘッド特性回復部180と駆動制御部190を覆うプラスチックあるいは板金でなる下部ハウジング112を備えている。そして、上部ハウジング111は、図2に示すように、中央前面から中央上面にかけて開放可能なようにプラスチックあるいは板金でなる本体カバー113が配設されている。また、下部ハウジング112は、図2に示すように、インク供給部170の前面が開放可能なようにプラスチックあるいは板金でなるインクカバー114が配設されている。
本体カバー113は、図1及び図2に示すように、後部が上部ハウジング111に対して回動可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている凹んだ指掛け部113aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、本体カバー113を開けることにより給排紙部140及び記録部150の上方を大きく開放することができるので、記録ヘッド152やキャリッジ153等のメンテナンス作業及び記録中や搬送中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。さらに、本体カバー113は、図1及び図3に示すように、上面の一部に透明もしくは半透明のプラスチックでなる窓113bが設けられている。ユーザは、本体カバー113を開けなくても窓113bから内部を覗くことにより、記録状態や搬送状態を視認することができる。
インクカバー114は、図1及び図2に示すように、両側部が下部ハウジング112に対してスライド可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている凹んだ指掛け部114aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、インクカバー114を開けることによりインク供給部170の前面を大きく開放することができるので、インクカートリッジ10の交換作業等を容易に行うことができる。さらに、インクカバー114は、図1及び図2に示すように、前面の一部に透明もしくは半透明のプラスチックでなる窓114bが設けられている。ユーザは、インクカバー114を開けなくても窓114bから内部を覗くことにより、インクカートリッジ10の状態を視認することができる。
さらに、プリンタ本体部110は、図1〜図3に示すように、前面側から見て右側の上層の上面には、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル115が配設されている。この操作パネル115は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。ユーザは、視認による確実な操作を行うことができるので、動作エラーや動作ミス等を無くすことができる。
プリンタ脚部120は、図1〜図4に示すように、逆T字形の2本の支持柱121と、これらの支持柱121間に架け渡された補強柱122を備えている。そして、支持柱121の上部にプリンタ本体部110が載置されネジ止め固定されるようになっている。プリンタ脚部120によりプリンタ本体部110が持ち上げられた状態におかれるため、ユーザは給排紙処理や各種メンテナンス処理等を楽に行うことが可能になる。さらに、プリンタ脚部120の空間に排紙受け部を設置することが可能となり、記録済みの用紙を効率良く回収することができるとともに、記録済みの用紙の汚染等を防止することができる。
ロール紙収納部130は、図3に示すように、ロール紙Rの内周部に貫装されてロール紙Rを支持するスピンドル131と、このスピンドル131の両端を回動自在に軸支持する図示しない軸受を備えている。用紙吸引部160の背面は、その両側のインク供給部170の背面とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の背面よりも凹んで形成されており、この凹み部を利用してロール紙収納部130が配設されている。
すなわち、インク供給部170とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の対向側面には、スピンドル131を主走査方向に向けてその両端を回動自在に軸支持する図示しない軸受が内蔵されている。そして、これらの軸受間にロール紙Rの内周部を貫装しているスピンドル131を架け渡すことにより、ロール紙Rをプリンタ本体部110の背面側から突出させずにセッティングすることができる。
給排紙部140は、図4に示すように、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142を備えている。紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、ロール紙収納部130から直の給紙下流側、すなわちプリンタ本体部110内の後部側において、軸が主走査方向を向いて周面が上下に対向するように配置されている。紙送りローラ141は、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防止することができるので、用紙を高精度に送り出すことができる。この紙送りローラ141は、両端がサイドフレーム116に図示しない軸受を介して軸支持されており、紙送りモータ143からプーリ144及びベルト145を介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。
紙送り従動ローラ142は、複数個の短尺のローラとして形成されており、紙送りローラ141の上方で軸方向に複数並設された従動ローラ支持部材146に回動自在に軸支持されている。この紙送り従動ローラ142は、従動ローラ支持部材146に取り付けられている図示しないバネ等の付勢部材により紙送りローラ141に押圧されており、紙送りローラ141の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、用紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な記録を行うことができる。そして、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、図3に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている給紙口147から給紙されるロール紙Rやカット紙を挟持して、図2及び図4に示す記録部150のプラテン151上に向けて送り出し、図1に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている排紙口148から排紙するようになっている。
記録部150は、図2及び図4に示すように、紙送りローラ141から直の搬送下流側に配設された本発明の特徴的な部分であるプラテン151と、記録ヘッド152を搭載したキャリッジ153と、キャリッジ153に装着されたカッタ154と、プラテン151から直の搬送下流側に配設されたペーパーガイド158を備えている。さらに、記録部150は、記録ヘッド152と記録を実行するための駆動制御部190とを電気的に接続する図示しないフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)、記録ヘッド151とインクが入ったインクカートリッジ10とを繋ぐ図示しないインクチューブ等を備えている。
プラテン151は、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されて紙送りローラ141に沿って配設されている。このプラテン151は、用紙搬送面51(図5等参照)である表面から裏面にかけては用紙吸引部160に繋がる複数の吸引孔52(図5等参照)が穿設され、用紙搬送面51には吸湿によって生じる用紙のコックリング等を吸収する複数の吸引溝53(図5等参照)が形成されている。これにより、記録中の用紙を略平面状に保持することができるので、高精度な記録を行うことができる。なお、このプラテン151の詳細は後述する。
記録ヘッド152は、キャリッジ153の下部においてプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rと所定間隔を空けて対向するように配設されており、2種類のブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グロスオプティマイザ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド152は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rに向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
キャリッジ153は、主走査方向に設けられているキャリッジガイド軸155に図示しないベアリングを介して載置され、ベルト156に結合されている。そして、キャリッジ153は、図示しないキャリッジモータによってプーリ157が回転してベルト156が回動すると、ベルト156の動きに連行され、キャリッジガイド軸155に案内されて主走査方向に往復移動するようになっている。これにより、キャリッジ153を高精度に移動させることができるので、高精度な記録を行うことができる。
カッタ154は、刃先が下方を向くようにして、上下方向に昇降可能であって主走査方向に移動可能に配設されている。このカッタ154は、例えばソレノイド等により上下方向に昇降され、キャリッジ153とともに主走査方向に移動されるようになっている。したがって、カッタ154を移動させるための手段を別途設ける必要は無いので、省スペースを図ることができるとともに、コストを抑えることができる。なお、カッタ154をキャリッジ153から分離して独自のベルト機構やモータ等により主走査方向に移動するように構成しても良い。
ペーパーガイド158は、プラテン151と略同一の長さの矩形平板状に形成されてプラテン151の搬送下流側に配設されている。このペーパーガイド158は、用紙案内面81(図5等参照)である表面から裏面にかけては用紙吸引部160に繋がる複数の吸引孔82(図5等参照)が穿設され、用紙案内面81には吸湿によって生じる用紙のコックリング等を吸収する複数の凸部83(図5等参照)が形成されている。これにより、搬送中の用紙を略平面状に保持することができるので、高精度な搬送を行うことができる。
さらに、用紙案内面81には、主走査方向に延びるカッタ段差84が形成されている。このカッタ段差84は、カッタ154がロール紙Rを幅方向にカッティングする際に用紙案内面81を傷付けないように、ロール紙Rの下面から突出したカッタ154の刃先が入り込むことができる大きさに形成されている。これにより、ロール紙Rの記録部分と未記録部分とを確実に切り離すことができる。
FFCは、一端が駆動制御部190のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド152のコネクタに接続されており、記録信号を駆動制御部190から記録ヘッド152に送るようになっている。インクチューブは、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10に繋がれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド152に繋がれている。そして、インクチューブは、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド152に送るようになっている。
用紙吸引部160は、図4に示すように、プラテン151及びペーパーガイド158の下部に配設された圧力室161と、圧力室161の下部に配設された図示しないファンを備えている。圧力室161は、上面と底面の一部が開放された箱状に形成されており、上面の開放部にプラテン151及びペーパーガイド158が取り付けられ、底面の開放部にファンが取り付けられている。ファンを回転させることにより、プラテン151及びペーパーガイド158に穿設されている吸引孔52、82から圧力室161内に吸気され、ファンを通って外部に排気される。したがって、プラテン151及びペーパーガイド158の上面にカット紙やロール紙Rが供給されると、カット紙やロール紙Rの下面側に負圧が発生するので、カット紙やロール紙Rをプラテン151及びペーパーガイド158の上面に吸着させてカット紙やロール紙Rの浮き上がりを防止することができ、記録精度を高精度に維持することができる。
インク供給部170は、図4に示すように、箱状のカートリッジ収納部171と、カートリッジ収納部171の前面側に取り付けられたカートリッジ押さえ部172を備えている。カートリッジ収納部171は、図示左側から順に2種類のブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グロスオプティマイザの計8色のインクカートリッジ10が前面側から個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。カートリッジ押さえ部172は、カートリッジ収納部171の各仕切り部毎に開閉自在に取り付けられており、閉動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を押さえ込み、開動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を飛び出させるようになっている。
ここで、インクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成された外装ケース内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンクが密閉されている。そして、カートリッジ収納部171への挿入側の面には、インクタンクに繋がるインク供給口と、カートリッジ収納部171での位置決め穴が形成されている。一方、カートリッジ収納部171の内側後面には、インクカートリッジ10のインク供給口内に挿入されるインク供給針と、インクカートリッジ10の位置決め穴内に挿入される位置決め針が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るように配設されている。
したがって、カートリッジ収納部171内に収納されたインクカートリッジ10は、カートリッジ押さえ部172が閉じられると、自動的に位置決め針が位置決め穴内に侵入して位置決めされると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口内に侵入して記録ヘッド152へのインク供給が可能となる。また、カートリッジ押さえ部172が開かれると、自動的に位置決め針が位置決め穴から抜き出されると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口から抜き出される。
ヘッド特性回復部180は、図4に示すホームポジションに位置したキャリッジ153の下方に配設されており、ワイピング手段とキャッピング手段及び吸引手段とこれらの駆動手段を備えている。ワイピング手段は、ゴム、フェルトあるいはプラスチック等により略矩形平板状に形成されたワイパーを備えており、記録ヘッド152のノズル形成面に対して擦れてノズル形成面に付着しているインクを払拭するようになっている。
キャッピング手段は、ゴムにより略直方体状に形成されたキャップを備えており、上部に設けられている窪みが記録ヘッド152のノズル形成面に押し付けられてノズル開口を封止するようになっている。吸引手段は、ノズル開口の目詰まりや混入した気泡を除去するためにインクを強制的に吸引排出するようになっている。したがって、キャリッジ153がホームポジションに位置している状態のときに記録ヘッド152のインク吐出特性を一定な状態に維持する処理を行うことができる。
廃インク回収部200は、着脱自在な廃液カートリッジ201を備えている。廃液カートリッジ201は、記録ヘッド152に至るインク供給系に初期充填する際に使用されるインク、あるいは記録ヘッド152に至るインク供給系を洗浄する際に使用される洗浄液等の廃液を貯留するようになっている。これにより、廃液カートリッジ201を交換するのみで廃液の処理を完了することができるので、作業工数を低減させることができるとともに、プリンタ周辺部の汚染を防止することができる。
図5は、本発明の特徴的な部分を示すプラテン151とその周辺部を示す斜視図、図6(A)は、その平面図、同図(B)は、そのA−A線断面図である。このプラテン151は、矩形平板状に形成されて紙送りローラ141の搬送下流側の直近に配設されている。そして、ペーパーガイド158は、矩形平板状に形成されてプラテン151の搬送下流側に一体的に配設されている。
プラテン151は、複数の矩形状の吸引溝53が用紙搬送面51の主走査方向に所定間隔を空けて一列配設されている。この吸引溝53は、平坦な底面53aの四方が傾斜した側壁53b、53c、53d、53eで囲まれた逆四角錐台に形成されている。そして、各吸引溝53の底面53a及び各吸引溝53の仕切壁54の頂面54a(用紙搬送面51)には、複数の貫通した吸引孔52が穿設されている。ペーパーガイド158は、複数のレール状の凸部83が用紙案内面81の主走査方向に所定間隔を空けて、カッタ段差84を境に二列配設されている。そして、各凸部83の間の用紙案内面81には、複数の貫通した吸引孔82が穿設されている。各凸部83は、仕切壁54と同一位置にて仕切壁54と同様に副走査方向に延びるように配設されている。
また、プラテン151における用紙の側縁部に対応する用紙搬送面51の位置には、用紙吸引部160に通じる矩形状の開口部55が穿設されている。この開口部55には、図示しない吸収部材が嵌め込まれ、用紙を縁無し記録する際に用紙の縁から外れたインク粒を回収するようになっている。この吸収部材としては、適度な通気性を有していれば良く、例えばスポンジ、吸水性のポリマ、フェルト状の繊維質材、不織布等が使用される。
図7は、上記プラテン151の主要部を示す拡大斜視図である。吸引溝53の搬送上流側の端部、すなわち側壁53bの頂部には、用紙搬送面51より高さが低い平坦なリブ面56(以下、上流側リブ面56という)が設けられている。さらに、吸引溝53の搬送下流側の端部、すなわち側壁53cの頂部にも、用紙搬送面51より高さが低い平坦なリブ面57(以下、下流側リブ面57という)が設けられている。
ここで、吸引溝53は、配設ピッチが用紙に発生するコックリングのピッチと略同一となるように配設されている。そして、吸引溝53の底面53aは、上流側リブ面56及び下流側リブ面57よりも低くなるように形成されている。一方、上流側リブ面56及び下流側リブ面57は、用紙搬送面51との高低差がコックリングの振幅程度となるように設けられている。そして、下流側リブ面57は、上流側リブ面56よりも低くなるように、例えば用紙搬送面51と下流側リブ面57との差は0.3mm、用紙搬送面51と上流側リブ面56との差は0.2mmに設けられている。
以上のような構成の上流側リブ面56及び下流側リブ面57を有する吸引溝53をプラテン151に設けることにより、以下のような作用効果を得ることができる。用紙は通常はプラテン151の用紙搬送面51における浮き上がりを防止するために、用紙搬送面51に対して斜め上方から進入し下方に向かって押え付けられながら搬送される。すなわち、下方に凸の逆反りの状態で用紙搬送面51に進入してくる用紙の裏面は、まず用紙搬送面51により受けられるが、吸引溝53上では上流側リブ面56によっても受けられるので、吸引溝53内において上流側リブ面56より下方に落ち込むことを防止することができる。さらに、用紙に発生したコックリングの下底部は、下流側リブ面57により受けられるので、コックリングの成長を抑制することができる。
また、配設ピッチがコックリングのピッチと略同一となるように配設された吸引溝53と、用紙搬送面51との高低差がコックリングの振幅程度となるように設けられた上流側リブ面56及び下流側リブ面57により、コックリングを確実に吸収することができる。また、吸引溝53の底面53aが上流側リブ面56及び下流側リブ面57よりも低くなるように形成されているので、吸引孔52から吸引することにより吸引溝53内に発生する負圧を用紙に効率的に負荷することができる。
また、下流側リブ面57は上流側リブ面56よりも低くなるように設けられているので、搬送上流側より搬送下流側の振幅が大きいコックリングを確実に吸収することができる。さらに、仮に下流側リブ面57が上流側リブ面56よりも高くなるように設けられていた場合、上流側リブ面56と用紙搬送面51とに隙間が生じ、空気が吸引溝53内に入って負圧が低下してしまうおそれがあるが、この点も防止することができる。以上のことから、用紙と記録ヘッド152との間隔を一定に保つことができ、インク粒の飛翔距離がばらつくことによる記録むらや、用紙が記録ヘッド152と接触することによる汚染を防止して高精度な記録状態を維持することができる。
このような構成において、プラテン151に搬送されてくる用紙とプラテン151の間に存在する空気は用紙吸引部160の作動により吸引孔52から吸引されるので、用紙とプラテン151の間に負圧が発生して用紙がプラテン151に吸引される。このとき、用紙の裏面は上流側リブ面56により受けられ、さらに、用紙に発生したコックリングの下底部は下流側リブ面57により受けられる。したがって、記録中の用紙を略平面状に保持することができるので、高精度な記録を行うことができる。
そして、ペーパーガイド158に搬送されてくる用紙とペーパーガイド158の間に存在する空気も用紙吸引部160の作動により吸引孔82から吸引されるので、用紙とペーパーガイド158の間に負圧が発生して用紙がペーパーガイド158に吸引される。このとき、ペーパーガイド158の凸部83はプラテン151の仕切壁54と同一位置にて仕切壁54と同様に副走査方向に延びるように配設されているので、ペーパーガイド158においてもプラテン151と同様に用紙に発生したコックリングを吸収することができる。したがって、記録済みの用紙を略平面状に保持することができるので、高精度な搬送を行うことができる。
以上のように、本実施形態のインクジェット式プリンタ100によれば、吸引孔52を有する複数の吸引溝53を用紙搬送面51の搬送直交方向に形成し、吸引溝53の搬送上流側の端部及び搬送下流側の端部に用紙搬送面51より高さが低い上流側リブ面56及び下流側リブ面57を設けているので、下方に凸の逆反りの状態で用紙搬送面51に進入してくる用紙の裏面は、上流側リブ面56により受けられ、吸引溝53内において上流側リブ面56の高さより下方に落ち込むことを防止することができ、また、用紙に発生したコックリングの下底部は、下流側リブ面57により受けられ、コックリングの成長を抑制することができる。
また、上流側リブ面56及び下流側リブ面57は、用紙搬送面51との高低差がコックリングの振幅程度となるように設けられているので、コックリングを用紙搬送面51と上流側リブ面56及び下流側リブ面57により確実に吸収することができる。また、吸引溝53は、底面53aが上流側リブ面56及び下流側リブ面57よりも低くなるように形成されているので、吸引孔52から吸引することにより吸引溝53内に発生する負圧を用紙に効率的に負荷することができる。また、下流側リブ面57は、上流側リブ面56よりも低くなるように設けられているので、搬送上流側より搬送下流側の振幅が大きいコックリングを上流側リブ面56と下流側リブ面57により確実に吸収することができる。
媒体搬送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を備えた記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た第1の斜視図である。 図1のプリンタの外観構成例を正面側から見た第2の斜視図である。 図1のプリンタを背面側から見た斜視図である。 図1のプリンタの内部構造を示す斜視図である。 本発明の特徴的な部分を示すプラテンとその周辺部を示す斜視図である。 図5の平面図及びA−A線断面図である。 図6のプラテンの主要部を示す拡大斜視図である。
符号の説明
10 インクカートリッジ、51 用紙搬送面、52 吸引孔、53 吸引溝、54 仕切壁、55 開口部、56 上流側リブ面、57 下流側リブ面、81 用紙案内面、82 吸引孔、83 凸部、84 カッタ段差、100 インクジェット式プリンタ、110 プリンタ本体部、111 上部ハウジング、112 下部ハウジング、113 本体カバー、114 インクカバー、115 操作パネル、120 プリンタ脚部、130 ロール紙収納部、140 給排紙部、141 紙送りローラ、142 紙送り従動ローラ、143 紙送りモータ、150 記録部、151 プラテン、152 記録ヘッド、153 キャリッジ、154 カッタ、155 キャリッジガイド軸、156 ベルト、157 プーリ、158 ペーパーガイド、160 用紙吸引部、170 インク供給部、171 カートリッジ収納部、172 カートリッジ押さえ部、180 ヘッド特性回復部、190 駆動制御部、200 廃インク回収部

Claims (1)

  1. 記録ヘッド及び前記記録ヘッドに対面し搬送方向上流側の斜め上方から進入する媒体を吸引しつつ搬送する媒体搬送面を有する液体噴射装置であって、
    吸引孔を有する複数の吸引溝を前記媒体搬送面の搬送直交方向に沿って並んで形成し、
    前記吸引溝における前記記録ヘッドを挟んで搬送方向上流側の端部及び搬送方向下流側の端部に、前記媒体搬送面より高さが低くかつ前記吸引溝の底面より高さが高い平坦なリブ面を設け、
    記搬送方向下流側の端部のリブ面は、前記搬送方向上流側の端部のリブ面よりも低いことを特徴とする液体噴射装置。
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