JP6933021B2 - 液体吐出装置 - Google Patents
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Description
また、このような異音の発生は、ユーザーに不快感を与えてしまう。
図1は、本実施形態に係る印刷装置1の概略側面図である。
なお、本実施形態では、媒体Mとして昇華転写用のロール状の転写紙を使用しているが、使用する媒体Mの種類や形状などに特に限定はない。
本実施形態の印刷装置1では、駆動ローラー7は、搬送方向Aと交差する幅方向Bに延びるローラーで構成されており、従動ローラー8は、駆動ローラー7と対向する位置において駆動ローラー7に対して幅方向Bに複数並べて設けられている。
なお、本実施形態の印刷装置1では、支持面3上のヘッド4(ノズル形成面)と対向する位置である吐出範囲15における搬送方向Aは、水平方向である方向Yに沿う方向であり、ヘッド4の幅方向Bは、水平方向であって方向Yと直交する方向Xに沿う方向であり、インクの吐出方向は、鉛直方向である方向Zに沿う方向(鉛直下方向)である。
なお、本実施形態の印刷装置1は、媒体Mの搬送とヘッド4の走査(往復移動)とを交互に繰り返して印刷を行う所謂シリアルプリンターであるが、媒体Mの幅方向Bに沿ってライン状にノズルが形成されたラインヘッドを使用して、連続的に媒体Mを搬送しながら連続的に印刷を行う所謂ラインプリンターであってもよい。
ここで、図2は印刷装置1の要部である支持部17の斜視図であり、図3は印刷装置1の要部である支持部17の平面図である。また、図4は印刷装置1の要部である支持部17(第2支持部17b)の断面図であり、図5は印刷装置1の要部である支持部17(第2支持部17b)の正面図である。
第1支持部17aは、吐出範囲15に対応する領域に配置されている。
そして、第1支持部17aの吐出範囲15に対応する位置には、支持面としての第1支持面3aが配置されている。本実施形態の第1支持面3aは、幅方向Bにおいて凹凸が形成されていない面を有している。
なお、本実施形態では、幅方向Bにおいて凹凸が形成されてない面を有する第1支持面3aの構成例について説明するが、この構成に限定されない。例えば、第1支持面3aは幅方向Bにおいて凹凸が形成された面を有していてもよい。
第2支持面3bには、搬送方向に沿った凸部23が搬送方向と交差する幅方向に複数連続して形成されている。凸部23と凸部23との間には、凹部25が形成されている。従って、第2支持面3bは、幅方向Bにおいて凸部23と凹部25とが交互に配置された凹凸部分24が構成される。
ここで、凹部25は搬送方向Aにおける下流側が開放されているので、例えば媒体Mに生じた皺を小さくするなど、媒体Mの浮き上がりを搬送方向Aにおける下流側に逃がすことができる。
本実施形態の支持面3は、幅方向Bにおいて凹凸が形成されていない第1支持面3aに対して搬送方向Aにおける下流側に、該下流側が開放された凹部25を有する第2支持面3bを備えるので、効果的に媒体Mの浮き上がりを該下流側に逃がす(例えば皺の高さを低くする)ことができる構成になっている。
なお、「下流側が開放されている」とは、下流側に何も構成されていない構造だけでなく、下流側の一部の領域に構造物がある構造や、下流側の全体に凸部23よりも低い構造物がある構造なども含む意味である。
このように、第1支持面3a及び第2支持面3bの各々に媒体Mを吸引する吸引孔(吸引孔20、吸引孔21、吸引孔22)を形成していることで、第1支持面3a及び第2支持面3bで効果的に媒体Mの浮き上がりを抑制している。また、第2支持面3bに形成される吸引孔21を第1支持面3aに形成される吸引孔20及び吸引孔22よりも大きくしていることで、特に効果的に媒体Mの浮き上がりを抑制している。
当該連通孔126は、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気を通過せるものである。具体的には、図4に示すように、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、第2支持部17bの搬送方向下流側から搬送方向上流側の吸引孔21に向けて空気が流れる(図中の白抜き矢印)。ここで、連通孔126が無い場合は、空気は凹部25の面26(底面)と支持した媒体Mとの狭い領域のみを流れることになる(図4中の白抜き矢印W1)。一方、本実施形態では連通孔126が形成されているので、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気は凹部25の面26(底面)と支持した媒体Mとの間の領域と、連通孔126とを流れる(図4中の白抜き矢印W2)。すなわち、第2支持部17bの搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気量が、連通孔126を設けたことにより、連通孔126が無い場合に比べ多くなる。これにより、第2支持部17bにおける搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気の流速が低下する。これにより、媒体Mの振動が低減され、異音の発生を防止することができる。
本実施形態にかかる連通孔126は−Z軸方向(垂直方向)に形成されている。具体的には図4に示すように、凹部25の面26の開口126aから端部面117の開口126bに貫通するように、開口126aから−Z軸方向に向けて研削して形成したものである。
具体的には、図5に示すように、隣接する凸部23の間隔を距離Lとして、当該距離Lを均等に四分割した場合において、凸部23間の中央部に対応する中央の2分割部分に連通孔126が配置されている。
ここで、図5に示すように、第2支持面3bに媒体Mが支持された場合、凸部23と凹部25とに高低差があるため、凸部23間の中央部分では媒体Mが凹部25の面26側に垂れ下がる傾向にある。そうすると、凸部23間の中央部分において、凹部25の面26と媒体Mとの領域(間隔)が狭くなるため、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、この領域における空気の流速が増大する。これにより、負圧と媒体Mの弾性力によって媒体Mが振動し、異音が発生してしまう。そこで、本実施形態に示すように、連通孔126を凸部23間の中央部に配置することにより、狭い領域に対して空気の流量が増大させることができる。これにより、空気の流速が低下し、振動を低減させることができる。
ここで、図6は印刷装置1の要部である支持部17の側面図であり、図7は印刷装置1の要部である支持部17の平面図であり、図8は印刷装置1にかかる作用を説明する模式図である。
板部201は、例えば、第3支持部17cに支持された媒体Mを切断するため、カッター等の切断部材をガイドするためのガイド孔202を有したものである。板部201の搬送方向に交差する幅方向の寸法は、第3支持部17cの第3支持面3cの幅方向の寸法とほぼ同じである。
そして、図7に示すように、平面視において、搬送方向における板部201と第2支持部17bとの間に隙間を有している。例えば、搬送方向における板部201と第2支持部17bとの隙間の寸法は、1mm〜10mm程度である。
ここで、搬送方向における板部201と第2支持部17bとの間に隙間を有していない場合は、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気は第2支持部17bと第3支持部17cと媒体Mとで囲まれた狭い領域から吸引孔21に流れることになる。そうすると、負圧が発生しやくすなり、媒体Mが振動しやすくなる。一方、本実施形態では搬送方向における板部201と第2支持部17bとの間に隙間を有しているので、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気は板部201の下方部から流れることになる(図6中の白抜き矢印W3)。すなわち、広い領域から空気を引き込むことが可能となる。これにより、流れる空気の流速が低下し、媒体Mの振動が低減される。
さらに、空気は凹部25の面26(底面)と支持した媒体Mとの間の領域と、連通孔126とを流れる(図4中の白抜き矢印W1,W2)。
すなわち、第2支持部17bにおける搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気の流量が増大するため空気の流速が低下する。
図9に示すように、印刷装置1aの連通孔226は断面視において斜めに形成されている。具体的には、端部面117に設けられた開口226bから搬送方向上流側に向けて斜めに上方するように連通孔226が形成されている。
このようにすれば、連通孔226を介して流れる空気の圧損が低減され、空気の流動性を向上させることができる。
図10に示すように、連通孔326は幅方向Bに向けて長穴形状を有している。連通孔326は隣接する凸部23間の中央部に配置されている。このようにすれば、さらに空気の流動性が向上し、空気の流速を低下させることができる。
図11に示すように、凸部23の下流端23aが第2支持部17bの搬送方向下流の端部まで延在してもよい。このようにすれば、第2支持面3bで媒体Mを支持した際、凹部25の面26と凸部23に支持された媒体Mとの隙間を広い領域で確保することができる。従って、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、この領域における空気の流速が増大を防止することができる。
Claims (3)
- 搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、
吐出範囲に位置する前記媒体に液体を吐出する吐出部と、
前記搬送部により搬送される前記媒体を支持する支持面を有する支持部と、
前記支持部の前記搬送方向下流側に設けられる他の支持部と、を備え、
前記支持部の前記吐出部と対向する部分には、前記搬送方向に沿った凸部が前記搬送方
向と交差する幅方向に複数形成され、
前記凸部間には、媒体を吸引するための吸引孔と、前記吸引孔よりも前記搬送方向下流
側に設けられ、前記支持部の前記搬送方向の下流側の端部面と前記凸部間の底面とを連通
する連通孔と、を有し、
前記他の支持部は、前記支持部に向けて凸状の板部を有し、
平面視において、前記板部と前記支持部との間に隙間を有していることを特徴とする液
体吐出装置。 - 搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、
吐出範囲に位置する前記媒体に液体を吐出する吐出部と、
前記搬送部により搬送される前記媒体を支持する第1支持面を有する第1支持部と、前
記第1支持部の前記搬送方向下流側に設けられ、第2支持面を有する第2支持部と、を有
する支持部と、
前記第2支持部の前記搬送方向下流側に設けられる他の支持部と、を備え、
前記第1支持部は、前記吐出範囲で前記媒体を支持し、
前記第2支持部には、前記搬送方向に沿った凸部が前記搬送方向と交差する幅方向に連
続して形成され、
前記凸部間には、媒体を吸引するための吸引孔と、前記吸引孔よりも前記搬送方向下流
側に設けられ、前記支持部の前記搬送方向の下流側の端部面と前記凸部間の底面とを連通
する連通孔と、を有し、
前記他の支持部は、前記支持部に向けて凸状の板部を有し、
平面視において、前記板部と前記支持部との間に隙間を有していることを特徴とする液
体吐出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置において、
前記連通孔は、隣り合う凸部間の中央部に配置されていることを特徴とする液体吐出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017134402A JP6933021B2 (ja) | 2017-07-10 | 2017-07-10 | 液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017134402A JP6933021B2 (ja) | 2017-07-10 | 2017-07-10 | 液体吐出装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019014184A JP2019014184A (ja) | 2019-01-31 |
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Family
ID=65358044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017134402A Active JP6933021B2 (ja) | 2017-07-10 | 2017-07-10 | 液体吐出装置 |
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JP (1) | JP6933021B2 (ja) |
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2017
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