JP6933021B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
従来、媒体搬送面の搬送直交方向に高いリブと低いリブを組み合わせて形成し、各リブ間の底面に吸引孔を有し、当該吸引孔を介して媒体を吸引しつつ媒体を搬送する媒体搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−212425号公報
しかしながら、上記媒体搬送装置では、媒体がリブ側に吸引される際、高いリブと低いリブと間の狭い隙間を介して空気が流れると媒体と底面との間に負圧が生じて、媒体の一部が底面側に向けて変形する。一方、変形した媒体の一部は媒体自体の弾性力によって元の状態に戻ろうとする。このように、媒体の一部が連続して変位(振動)することにより異音(例えば、笛吹音やビープ音)が発生してしまう、という課題があった。
また、このような異音の発生は、ユーザーに不快感を与えてしまう。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる液体吐出装置は、搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、吐出範囲に位置する前記媒体に液体を吐出する吐出部と、前記搬送部により搬送される前記媒体を支持する支持面を有する支持部と、を備え、前記支持部の前記吐出部と対向する部分には、前記搬送方向に沿った凸部が前記搬送方向と交差する幅方向に複数形成され、前記凸部間には、媒体を吸引するための吸引孔と、前記吸引孔よりも前記搬送方向下流側に設けられ、前記支持部の前記搬送方向の下流側の端部面と前記凸部間の底面とを連通する連通孔と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、吸引孔を介して媒体が支持部に吸引された際、吸引孔よりも搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて空気が流れる。ここで、吸引孔よりも搬送方向下流側には連通孔が設けられているため、空気は上方の凸部間からだけでなく、連通孔からもバイパス穴として空気が流れる。これにより、搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気量が増えるため、空気の流速が低下する。これにより、媒体の振動が低減され、異音の発生を防止することができる。また、異音の発生の防止によりユーザーに不快感や不安感を与えることがない。
[適用例2]上記適用例にかかる液体吐出装置は、搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、吐出範囲に位置する前記媒体に液体を吐出する吐出部と、前記搬送部により搬送される前記媒体を支持する第1支持面を有する第1支持部と、前記第1支持部の前記搬送方向下流側に設けられ、第2支持面を有する第2支持部と、を有する支持部と、を備え、前記第1支持部は、前記吐出範囲で前記媒体を支持し、前記第2支持部には、前記搬送方向に沿った凸部が前記搬送方向と交差する幅方向に連続して形成され、前記凸部間には、媒体を吸引するための吸引孔と、前記吸引孔よりも前記搬送方向下流側に設けられ、前記支持部の前記搬送方向の下流側の端部面と前記凸部間の底面とを連通する連通孔と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、吸引孔を介して媒体が支持部に吸引された際、吸引孔よりも搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて空気が流れる。ここで、第2支持部において吸引孔よりも搬送方向下流側には連通孔が設けられているため、空気は上方の凸部間からだけでなく、連通孔からもバイパス穴として空気が流れる。これにより、搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気量が増えるため、空気の流速が低下する。これにより、媒体の振動が低減され、異音の発生を防止することができる。また、異音の発生の防止によりユーザーに不快感や不安感を与えることがない。
[適用例3]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記連通孔は、隣り合う凸部間の中央部に配置されていることを特徴とする。
凸部の頂部で媒体が支持された際、隣り合う凸部間の中央部分では媒体が垂れ下がり、凸部間の底面と支持された媒体との間隔が狭くなってしまう。しかしながら、上記構成によれば、隣り合う凸部間の中央部に連通孔が設けられているので、底面と媒体との間に流れる空気の流量が増大し、空気の流速が低下する。これにより、効率良く媒体の振動を低減させることができる。
[適用例4]上記適用例にかかる液体吐出装置では、前記支持部の前記搬送方向における下流側には他の支持部を備え、前記他の支持部は、前記支持部に向けて凸状の板部を有し、平面視において、前記板部と前記支持部との間に隙間を有していることを特徴とする。
この構成によれば、吸引孔を介して媒体が支持部に吸引された際、支持部と他の支持部の板部との間の隙間を介して空気が吸引孔に向けて流れため、空気の流速の上昇が抑えられる。これにより、媒体の振動が低減され、異音の発生を防止することができる。
液体吐出装置の構成を示す概略側面図。 液体吐出装置の要部の斜視図。 液体吐出装置の要部の平面図。 液体吐出装置の要部の断面図。 液体吐出装置の要部の正面図。 液体吐出装置の要部の側面図。 液体吐出装置の要部の平面図。 液体吐出装置にかかる作用を説明する模式図。 変形例1にかかる液体吐出装置の要部の断面図。 変形例2にかかる液体吐出装置の要部の斜視図。 変形例3にかかる液体吐出装置の要部の斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
以下に、本発明の一実施形態に係る液体吐出装置としての印刷装置について説明する。印刷装置は、例えば、インクジェット式プリンターである。本実施形態では、印刷装置として比較的大型のメディア(媒体)を扱うラージフォーマットプリンター(LFP)やグランドフォーマットプリンター(GFP)等を構成の例として説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置1の概略側面図である。
本実施形態の印刷装置1は、印刷を行うためのロール状の媒体MのロールR1を支持する支持軸2を備えている。そして、本実施形態の印刷装置1は、媒体Mを搬送方向Aに搬送する際、支持軸2は回転方向Cに回転する。なお、本実施形態では印刷面が外側になるように巻かれているロール状の媒体Mを使用しているが、印刷面が内側になるように巻かれているロール状の媒体Mを使用する場合は、支持軸2の回転方向Cとは逆回転してロールR1を送り出すことが可能である。
なお、本実施形態では、媒体Mとして昇華転写用のロール状の転写紙を使用しているが、使用する媒体Mの種類や形状などに特に限定はない。
また、本実施形態の印刷装置1は、媒体Mを支持する支持面3(本実施形態では、第1支持面3aと第2支持面3bと第3支持面3cとを含む)を有する支持部17(本実施形態では、第1支持部17aと第2支持部17bと他の支持部としての第3支持部17cとを含む)を備えている。支持部17などによって、媒体Mの搬送経路16が構成されている。また、印刷装置1は、搬送経路16において該媒体Mを搬送方向Aに搬送するための、駆動ローラー7と従動ローラー8とからなる搬送ローラー対5を備えている。搬送ローラー対5は、媒体Mを搬送方向Aに搬送する搬送部として機能する。なお、本実施形態の印刷装置1の要部である支持部17の詳細な構成については後述する。
本実施形態の印刷装置1では、駆動ローラー7は、搬送方向Aと交差する幅方向Bに延びるローラーで構成されており、従動ローラー8は、駆動ローラー7と対向する位置において駆動ローラー7に対して幅方向Bに複数並べて設けられている。
なお、支持部17の下部には、支持面3に支持された媒体Mを加熱可能な加熱部としてのヒーター12が設けられている。このように、本実施形態の印刷装置1は、加熱部として、支持部17側から媒体Mを加熱可能なヒーターを備えているが、支持部17(支持面3)と対向する位置に設けられる赤外線ヒーター等を備えていてもよい。
また、本実施形態の印刷装置1は、筐体部11の内部に、複数のノズルが設けられたノズル形成面の該ノズルから液体としてのインクを吐出する吐出部としてのヘッド4と、該ヘッド4を搭載して幅方向Bに往復移動可能なキャリッジ6と、を備えている。
なお、本実施形態の印刷装置1では、支持面3上のヘッド4(ノズル形成面)と対向する位置である吐出範囲15における搬送方向Aは、水平方向である方向Yに沿う方向であり、ヘッド4の幅方向Bは、水平方向であって方向Yと直交する方向Xに沿う方向であり、インクの吐出方向は、鉛直方向である方向Zに沿う方向(鉛直下方向)である。
ここで、筐体部11の内部には、フレーム14が形成され、フレーム14に取り付けられるとともに方向Xに延設されるガイドレール13が形成されている。そして、ヘッド4が設けられたキャリッジ6は、ガイドレール13に取り付けられている。
上記のような構成により、ヘッド4は、搬送方向Aと交差する幅方向Bに往復移動しながら、搬送される媒体Mに不図示のノズルからインクを吐出して画像を印刷することが可能である。このような構成のヘッド4を備えていることにより、本実施形態の印刷装置1は、所定量(1パス分)媒体Mを搬送方向Aに搬送させることと、媒体Mを停止した状態でヘッド4を幅方向Bに移動させながらインクを吐出させることと、を繰り返すことで、媒体Mに所望の画像を形成可能である。
なお、本実施形態の印刷装置1は、媒体Mの搬送とヘッド4の走査(往復移動)とを交互に繰り返して印刷を行う所謂シリアルプリンターであるが、媒体Mの幅方向Bに沿ってライン状にノズルが形成されたラインヘッドを使用して、連続的に媒体Mを搬送しながら連続的に印刷を行う所謂ラインプリンターであってもよい。
また、ヘッド4の搬送方向Aにおける下流側には、媒体MをロールR2として巻き取り可能な巻取軸10が備えられている。なお、本実施形態では印刷面が外側になるように媒体Mを巻き取るので、媒体Mを巻き取る際、巻取軸10は回転方向Cに回転する。一方、印刷面が内側になるように巻き取る場合は、回転方向Cとは逆回転して巻き取ることが可能である。
また、支持部17の搬送方向Aにおける下流側の端部と、巻取軸10と、の間には、媒体Mとの接触部が幅方向Bに延設され、媒体Mに所望のテンションを付与することが可能なテンションバー9が設けられている。
次に、本実施形態の印刷装置1の要部である支持部17について説明する。
ここで、図2は印刷装置1の要部である支持部17の斜視図であり、図3は印刷装置1の要部である支持部17の平面図である。また、図4は印刷装置1の要部である支持部17(第2支持部17b)の断面図であり、図5は印刷装置1の要部である支持部17(第2支持部17b)の正面図である。
図2及び図3に示すように、印刷装置1の支持部17は、第1支持部17aと、第1支持部17aの搬送方向下流側に設けられた第2支持部17bと、第2支持部17bの搬送方向下流側に設けられた第3支持部17c(他の支持部に相当)と、を有している。
第1支持部17aは、吐出範囲15に対応する領域に配置されている。
そして、第1支持部17aの吐出範囲15に対応する位置には、支持面としての第1支持面3aが配置されている。本実施形態の第1支持面3aは、幅方向Bにおいて凹凸が形成されていない面を有している。
なお、本実施形態では、幅方向Bにおいて凹凸が形成されてない面を有する第1支持面3aの構成例について説明するが、この構成に限定されない。例えば、第1支持面3aは幅方向Bにおいて凹凸が形成された面を有していてもよい。
第2支持部17bは、第1支持部17aの搬送方向下流側に設けられている。第2支持部17bは、媒体Mを支持する第2支持面3bを有している。
第2支持面3bには、搬送方向に沿った凸部23が搬送方向と交差する幅方向に複数連続して形成されている。凸部23と凸部23との間には、凹部25が形成されている。従って、第2支持面3bは、幅方向Bにおいて凸部23と凹部25とが交互に配置された凹凸部分24が構成される。
ここで、凹部25は搬送方向Aにおける下流側が開放されているので、例えば媒体Mに生じた皺を小さくするなど、媒体Mの浮き上がりを搬送方向Aにおける下流側に逃がすことができる。
本実施形態の支持面3は、幅方向Bにおいて凹凸が形成されていない第1支持面3aに対して搬送方向Aにおける下流側に、該下流側が開放された凹部25を有する第2支持面3bを備えるので、効果的に媒体Mの浮き上がりを該下流側に逃がす(例えば皺の高さを低くする)ことができる構成になっている。
なお、搬送方向Aにおける下流側が開放されている凹部25を支持面3に備えていれば、その搬送方向Aにおける上流側に幅方向Bにおいて凹凸が形成されていない領域を備えていなくても、媒体Mの浮き上がりを搬送方向Aにおける下流側に逃がすことは可能である。
なお、「下流側が開放されている」とは、下流側に何も構成されていない構造だけでなく、下流側の一部の領域に構造物がある構造や、下流側の全体に凸部23よりも低い構造物がある構造なども含む意味である。
また、図2に示すように、本実施形態の印刷装置1における凹部25は、搬送方向Aにおける長さL1よりも幅方向Bにおける長さL2の方が長い。このため、本実施形態の印刷装置1は、幅方向Bにおいて細かな凹凸を生じ難い媒体M(厚いものやコシの強いものなど)を使用した場合などでも、効果的に媒体Mの浮き上がりを逃がすことができ、媒体Mの浮き上がりを特に効果的に抑制できる。
また、本実施形態の印刷装置1においては、凸部23の高さと第1支持面3aの高さとが揃えられている。例えば、凸部23の高さを第1支持面3aの高さよりも高くすると、搬送される媒体Mが第1支持面3aと第2支持面3bとの間で引っ掛かりやすくなる。しかしながら、凸部23の高さと第1支持面3aの高さとを揃える(略同じにする)ことで、媒体Mの引っ掛かりを抑制しつつ、凸部23と凹部25との高さの差を大きくできる。
また、図2に示すように、本実施形態の第1支持面3aには、幅方向Bに延びる溝部18及び溝部19が設けられている。そして、溝部18には吸引孔20が幅方向Bに沿って複数設けられ、溝部19には吸引孔22が幅方向Bに沿って複数設けられている。さらに、本実施形態の第2支持面3b(凹部25)には、吸引孔21が幅方向Bに沿って複数設けられている。そして、第2支持面3bに設けられる吸引孔21は、第1支持面3aに設けられる吸引孔20及び吸引孔22よりも大きい。
このように、第1支持面3a及び第2支持面3bの各々に媒体Mを吸引する吸引孔(吸引孔20、吸引孔21、吸引孔22)を形成していることで、第1支持面3a及び第2支持面3bで効果的に媒体Mの浮き上がりを抑制している。また、第2支持面3bに形成される吸引孔21を第1支持面3aに形成される吸引孔20及び吸引孔22よりも大きくしていることで、特に効果的に媒体Mの浮き上がりを抑制している。
また、上記の吸引孔20,21,22は、印刷装置1の内部に形成された内部空間(図示せず)に連通している。そして、当該内部空間の空気を吸引する吸引手段として例えば吸引ファン(図示せず)が設けられている。そして、吸引ファンを回転駆動させることにより吸引孔20,21,22から内部空間に向けて空気が吸引される。これにより、第1支持面3a及び第2支持面3bに媒体Mを吸着させることができる。
また、図2から図5に示すように、第2支持面3bの凸部23間には、吸引孔21の他に、吸引孔21よりも搬送方向下流側に連通孔126が設けられている。
当該連通孔126は、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気を通過せるものである。具体的には、図4に示すように、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、第2支持部17bの搬送方向下流側から搬送方向上流側の吸引孔21に向けて空気が流れる(図中の白抜き矢印)。ここで、連通孔126が無い場合は、空気は凹部25の面26(底面)と支持した媒体Mとの狭い領域のみを流れることになる(図4中の白抜き矢印W1)。一方、本実施形態では連通孔126が形成されているので、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気は凹部25の面26(底面)と支持した媒体Mとの間の領域と、連通孔126とを流れる(図4中の白抜き矢印W2)。すなわち、第2支持部17bの搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気量が、連通孔126を設けたことにより、連通孔126が無い場合に比べ多くなる。これにより、第2支持部17bにおける搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気の流速が低下する。これにより、媒体Mの振動が低減され、異音の発生を防止することができる。
なお、上記効果を高めるため、図中の白抜き矢印W2に示す連通孔126を流れる流量の方が、図中の白抜き矢印W1に示す凹部25の面26(底面)と支持した媒体Mとの間を流れる流量よりも多くなるように連通孔126を形成する。例えば、連通孔126の開口面積をより大きくする。また、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、より積極的に開口126bから空気を取り入れる必要がある。このため、例えば、本実施形態では、凹部25の面26(底面)に設けられた開口126aの開口面積よりも端部面117に設けられた開口126bの開口面積の方が大きくなるように連通孔126が形成されている。
連通孔126は、第2支持部17bの搬送方向の下流側の端部面117と凸部23間の凹部25の面26(底面)とを連通している。
本実施形態にかかる連通孔126は−Z軸方向(垂直方向)に形成されている。具体的には図4に示すように、凹部25の面26の開口126aから端部面117の開口126bに貫通するように、開口126aから−Z軸方向に向けて研削して形成したものである。
また、連通孔126は、隣り合う凸部23間の中央部に配置されている。さらに、凸部23間には複数の連通孔126(本実施形態では連通孔126は2個)が設けられている。
具体的には、図5に示すように、隣接する凸部23の間隔を距離Lとして、当該距離Lを均等に四分割した場合において、凸部23間の中央部に対応する中央の2分割部分に連通孔126が配置されている。
ここで、図5に示すように、第2支持面3bに媒体Mが支持された場合、凸部23と凹部25とに高低差があるため、凸部23間の中央部分では媒体Mが凹部25の面26側に垂れ下がる傾向にある。そうすると、凸部23間の中央部分において、凹部25の面26と媒体Mとの領域(間隔)が狭くなるため、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、この領域における空気の流速が増大する。これにより、負圧と媒体Mの弾性力によって媒体Mが振動し、異音が発生してしまう。そこで、本実施形態に示すように、連通孔126を凸部23間の中央部に配置することにより、狭い領域に対して空気の流量が増大させることができる。これにより、空気の流速が低下し、振動を低減させることができる。
また、本実施形態の連通孔126では、凹部25の面26に設けられた開口126aは、凸部23の搬送方向における下流端23aよりも搬送方向における下流側に配置されている。すなわち、第2支持面3bに媒体Mを支持した際に、搬送方向において凹部25の面26と媒体Mとの領域(間隔)が狭くなる領域に対応して連通孔126が形成されるので、より効率良く狭い領域に対して空気の流量が増大させることができる。
第3支持部17c(他の支持部に相当)は、第2支持部17bの搬送方向下流側に設けられている。第3支持部17cは、媒体Mを支持する第3支持面3cを有している。
ここで、図6は印刷装置1の要部である支持部17の側面図であり、図7は印刷装置1の要部である支持部17の平面図であり、図8は印刷装置1にかかる作用を説明する模式図である。
図6及び図7に示すように、第3支持部17cは、第2支持部17bに向けて凸状の板部201を有している。
板部201は、例えば、第3支持部17cに支持された媒体Mを切断するため、カッター等の切断部材をガイドするためのガイド孔202を有したものである。板部201の搬送方向に交差する幅方向の寸法は、第3支持部17cの第3支持面3cの幅方向の寸法とほぼ同じである。
そして、図7に示すように、平面視において、搬送方向における板部201と第2支持部17bとの間に隙間を有している。例えば、搬送方向における板部201と第2支持部17bとの隙間の寸法は、1mm〜10mm程度である。
ここで、搬送方向における板部201と第2支持部17bとの間に隙間を有していない場合は、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気は第2支持部17bと第3支持部17cと媒体Mとで囲まれた狭い領域から吸引孔21に流れることになる。そうすると、負圧が発生しやくすなり、媒体Mが振動しやすくなる。一方、本実施形態では搬送方向における板部201と第2支持部17bとの間に隙間を有しているので、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気は板部201の下方部から流れることになる(図6中の白抜き矢印W3)。すなわち、広い領域から空気を引き込むことが可能となる。これにより、流れる空気の流速が低下し、媒体Mの振動が低減される。
以上、本実施形態の作用をまとめると、図8に示すように、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、空気は板部201の下方部から上方に向けて流れる(図8中の白抜き矢印W3)。また、第3支持部17cの搬送方向下流側(板部201上方)からも搬送方向上流側に向けて空気が流れる。
さらに、空気は凹部25の面26(底面)と支持した媒体Mとの間の領域と、連通孔126とを流れる(図4中の白抜き矢印W1,W2)。
すなわち、第2支持部17bにおける搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気の流量が増大するため空気の流速が低下する。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
印刷装置1では、第2支持部17bに連通孔126を設け、さらに、搬送方向における板部201と第2支持部17bとの間に隙間を設けた。これにより、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、搬送方向下流側から搬送方向上流側に向けて流れる空気量が増えるため、空気の流速が低下する。従って、媒体Mの振動が低減され、異音の発生を防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態の連通孔126は凹部25の面26に対して垂直方向に形成された貫通孔であったが、これに限定されない。例えば、断面視において連通孔が斜めに形成されてもよい。図9は本変形例にかかる印刷装置1aの要部の断面図である。
図9に示すように、印刷装置1aの連通孔226は断面視において斜めに形成されている。具体的には、端部面117に設けられた開口226bから搬送方向上流側に向けて斜めに上方するように連通孔226が形成されている。
このようにすれば、連通孔226を介して流れる空気の圧損が低減され、空気の流動性を向上させることができる。
(変形例2)上記実施形態では、凸部23間に連通孔126を2個設けたが、これに限定されない。例えば、連通孔126は、1個でもよいし、3個以上であってもよい。また、連通孔126の形態は特に限定されない。図10は本変形例にかかる印刷装置1bの要部の斜視図である。
図10に示すように、連通孔326は幅方向Bに向けて長穴形状を有している。連通孔326は隣接する凸部23間の中央部に配置されている。このようにすれば、さらに空気の流動性が向上し、空気の流速を低下させることができる。
(変形例3)上記実施形態では、凸部23の下流端23aの位置は、凹部25の面26に設けられた開口126aの位置よりも搬送方向上流側であったが、これに限定されない。図11は本変形例にかかる印刷装置1cの要部の斜視図である。
図11に示すように、凸部23の下流端23aが第2支持部17bの搬送方向下流の端部まで延在してもよい。このようにすれば、第2支持面3bで媒体Mを支持した際、凹部25の面26と凸部23に支持された媒体Mとの隙間を広い領域で確保することができる。従って、吸引手段を用いて支持部17に媒体Mを吸引させた際、この領域における空気の流速が増大を防止することができる。
(変形例4)印刷装置1は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする液体吐出装置を採用してもよい。例えば、微小量の液滴を吐出させるヘッド等を備える各種の記録装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記記録装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体吐出装置が吐出(噴射)させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたもの等を含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。また、媒体Mとしては、塩化ビニル系フィルム等のプラスチックフィルム以外に、薄く熱伸びする機能紙、布や織物といったテキスタイル、基板や金属板等を包含するものとする。
1,1a,1b,1c…印刷装置(液体吐出装置)、3…支持面、3a…第1支持面、3b…第2支持面、3c…第3支持面、4…ヘッド、15…吐出範囲、16…搬送経路、17…支持部、17a…第1支持部、17b…第2支持部、17c…第3支持部、20,21,22…吸引孔、23…凸部、23a…下流端、24…凹凸部分、25…凹部、26…面、117…端部面、126…連通孔、126a…開口、126b…開口、201…板部、226…連通孔、326…連通孔、M…媒体、R1…ロール、R2…ロール。

Claims (3)

  1. 搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、
    吐出範囲に位置する前記媒体に液体を吐出する吐出部と、
    前記搬送部により搬送される前記媒体を支持する支持面を有する支持部と、
    前記支持部の前記搬送方向下流側に設けられる他の支持部と、を備え、
    前記支持部の前記吐出部と対向する部分には、前記搬送方向に沿った凸部が前記搬送方
    向と交差する幅方向に複数形成され、
    前記凸部間には、媒体を吸引するための吸引孔と、前記吸引孔よりも前記搬送方向下流
    側に設けられ、前記支持部の前記搬送方向の下流側の端部面と前記凸部間の底面とを連通
    する連通孔と、を有し、
    前記他の支持部は、前記支持部に向けて凸状の板部を有し、
    平面視において、前記板部と前記支持部との間に隙間を有していることを特徴とする液
    体吐出装置。
  2. 搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、
    吐出範囲に位置する前記媒体に液体を吐出する吐出部と、
    前記搬送部により搬送される前記媒体を支持する第1支持面を有する第1支持部と、前
    記第1支持部の前記搬送方向下流側に設けられ、第2支持面を有する第2支持部と、を有
    する支持部と、
    前記第2支持部の前記搬送方向下流側に設けられる他の支持部と、を備え、
    前記第1支持部は、前記吐出範囲で前記媒体を支持し、
    前記第2支持部には、前記搬送方向に沿った凸部が前記搬送方向と交差する幅方向に連
    続して形成され、
    前記凸部間には、媒体を吸引するための吸引孔と、前記吸引孔よりも前記搬送方向下流
    側に設けられ、前記支持部の前記搬送方向の下流側の端部面と前記凸部間の底面とを連通
    する連通孔と、を有し、
    前記他の支持部は、前記支持部に向けて凸状の板部を有し、
    平面視において、前記板部と前記支持部との間に隙間を有していることを特徴とする液
    体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置において、
    前記連通孔は、隣り合う凸部間の中央部に配置されていることを特徴とする液体吐出装
    置。
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