JP4702109B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体を搬送しつつ記録する記録装置に関し、特に被記録媒体を乾燥して測色する機能も併せ持つ記録装置に関する。
記録装置の1つであるインクジェット式プリンタのプリントヘッドは、記録ドラムに沿ってドラム軸方向に往復移動しながら、記録ドラムに巻き付けられた用紙に向けてインクを噴射して画像を記録する。このプリントヘッドには、測色用の計測ヘッドが付設されている。この計測ヘッドは、記録ドラムに巻き付けられた用紙に記録された階調パッチやカラーパッチ等のテストチャートの濃度及び色度を読み取る。そして、ホストコンピュータは、計測ヘッドからの濃度や色度のデータにより階調補正テーブルデータ及び色修正テーブルデータを作成し、制御装置内の階調補正テーブル及び色修正テーブルに格納する(特許文献1参照)。
特開平11−326056号公報
高精度な測色を行うには、記録したテストチャートのインクを乾かして色を安定させる必要がある。上述した従来のインクジェット式プリンタは、プリントヘッドに計測ヘッドが付設されているので、テストチャートを記録した後にプリントヘッドの動作を一旦停止させ、テストチャートのインクを自然乾燥させた後にプリントヘッドと共に計測ヘッドを動作させる必要がある。このため、テストチャートのインク乾燥が長時間掛かるので、テストチャートの記録完了から測色開始までの時間が増大するという問題がある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、記録完了から測色開始までの時間を大幅に短縮させることができる記録装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、供給される被記録媒体に記録する記録部と、前記記録部の媒体搬送方向下流側に配設され、前記被記録媒体に記録された記録部位を測色する測色部と前記記録部と前記測色部との間に配設され、記録された前記被記録媒体を乾燥する乾燥部と、を備えた記録装置であって、前記乾燥部は、少なくとも前記測色部への乾燥熱の伝達を遮断する熱遮断手段としての該乾燥部に設けられた熱源手段を覆うカバーを備え、少なくとも前記カバーは、乾燥時は前記被記録媒体に密着させる下降状態と、乾燥後は前記被記録媒体から離間させる上昇状態とを切り替える昇降手段を備えていることを特徴としている。
これにより、被記録媒体を乾燥部により強制的に乾燥させることができるので、記録完了から測色開始までの時間を大幅に短縮させることができる。また、温度上昇による測色変動を防止することができる。また、乾燥部外への乾燥熱の輻射や拡散を防止することができる。また、カバーを下降させて被記録媒体を覆い、熱源手段を被記録媒体に近接させることができるので、被記録媒体に対して熱を集中させて乾燥を促進することができる。
また、前記記録部に配設され、供給される前記被記録媒体を保持するプラテンと、搬送される前記被記録媒体を前記乾燥部に案内する該乾燥部に対応する媒体搬送部と、搬送される前記被記録媒体を前記測色部に案内する該測色部に対応する媒体搬送部と、を備え、前記乾燥部に対応する媒体搬送部が、前記プラテンおよび前記測色部に対応する媒体搬送部と分割されて離間配置されていることを特徴としている。これにより、媒体搬送部を介する乾燥部外への乾燥熱の伝達を防止することができる。また、前記測色部は、換気手段を備えていることを特徴としている。これにより、測色部内の温度上昇を抑制することができる。また、前記乾燥部は、換気手段を備えていることを特徴としている。これにより、温度上昇した乾燥部内を迅速に冷却することができる。また、前記測色部は、前記乾燥部がオフ状態のときに測色することを特徴としている。これにより、温度による測色の悪影響を無くすことができる。また、前記測色部は、測色毎に校正を行うことを特徴としている。これにより、測色の精度を向上させることができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た斜視図、図2は、それを背面側から見た斜視図、図3及び図4は、それの内部構造を示す斜視図である。このインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA0判やJIS規格のB0判といった比較的大型サイズのカット紙(被記録媒体)やそれらの幅を有するロール紙(被記録媒体)Rにまで記録できる大型のプリンタである。このインクジェット式プリンタ100は、図1及び図2に示すように、直方体状のプリンタ本体部110と、このプリンタ本体部110を支えるプリンタ脚部120を備えている。
プリンタ本体部110は、図1及び図2に示すように、上下2層に分かれており、図2に示すように、背面側の上下層の境界部分にはロール紙収納部130が配設されている。そして、図3及び図4に示すように、上層には給排紙部140が配設され、更に本発明の特徴的な部分である記録部150と乾燥部220と測色部230がこの順で用紙搬送方向上流側から並設されている。また、図1〜図4に示すように、下層には用紙吸引部160が配設され、前面側から見て下層の左側にはインク供給部170が配設され、前面側から見て下層の右側にはヘッド特性回復部180と駆動制御部190が上下に配設されている。そして、駆動制御部190の下方であってプリンタ脚部120の脇には、廃インク回収部200が配設されている。
プリンタ本体部110は、図1及び図2に示すように、給排送部140、記録部210、乾燥部220及び測色部230を覆うプラスチックあるいは板金でなる上部ハウジング111と、用紙吸引部160とインク供給部170とヘッド特性回復部180と駆動制御部190を覆うプラスチックあるいは板金でなる下部ハウジング112を備えている。そして、上部ハウジング111は、中央前面から中央上面にかけて開放可能なようにプラスチックあるいは板金でなる本体カバー113が配設されている。また、下部ハウジング112は、インク供給部170の前面が開放可能なようにプラスチックあるいは板金でなるインクカバー114が配設されている。
本体カバー113は、図1及び図2に示すように、後部が上部ハウジング111に対して回動可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている窪んだ指掛け部113aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、本体カバー113を開けることにより給排送部140、記録部210、乾燥部220及び測色部230の上方を大きく開放することができるので、記録ヘッド152やキャリッジ153等のメンテナンス作業及び記録中や搬送中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。更に、本体カバー113は、上面の一部に透明もしくは半透明のプラスチックでなる窓113bが設けられている。ユーザは、本体カバー113を開けなくても窓113bから内部を覗くことにより、記録状態や搬送状態を視認することができる。
インクカバー114は、図1に示すように、両側部が下部ハウジング112に対してスライド可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている窪んだ指掛け部114aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、インクカバー114を開けることによりインク供給部170の前面を大きく開放することができるので、インクカートリッジ10の交換作業等を容易に行うことができる。更に、インクカバー114は、前面の一部に透明もしくは半透明のプラスチックでなる窓114bが設けられている。ユーザは、インクカバー114を開けなくても窓114bから内部を覗くことにより、インクカートリッジ10の状態を視認することができる。
更に、プリンタ本体部110は、図1及び図2に示すように、前面側から見て右側の上層の上面には、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル115が配設されている。この操作パネル115は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。ユーザは、視認による確実な操作を行うことができるので、動作エラーや動作ミス等を無くすことができる。
プリンタ脚部120は、図1〜図4に示すように、逆T字形の2本の支持柱121と、これらの支持柱121間に架け渡された補強柱122を備えている。そして、支持柱121の上部にプリンタ本体部110が載置されネジ止め固定されるようになっている。プリンタ脚部120によりプリンタ本体部110が持ち上げられた状態におかれるため、ユーザは給排送処理や各種メンテナンス処理等を楽に行うことが可能になる。更に、プリンタ脚部120の空間に排紙受け部を設置することが可能となり、記録済みの用紙を効率良く回収することができるとともに、記録済みの用紙の汚染等を防止することができる。
ロール紙収納部130は、図2に示すように、ロール紙Rの内周部に貫装されてロール紙Rを支持するスピンドル131と、このスピンドル131の両端を回動自在に軸支持する図示しない軸受を備えている。用紙吸引部160の背面は、その両側のインク供給部170の背面とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の背面よりも窪んで形成されており、この窪み部を利用してロール紙収納部130が配設されている。即ち、インク供給部170とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の対向側面には、スピンドル131を主走査方向に向けてその両端を回動自在に軸支持する図示しない軸受が内蔵されている。そして、これらの軸受間にロール紙Rの内周部を貫装しているスピンドル131を架け渡すことにより、ロール紙Rをプリンタ本体部110の背面側から突出させずにセッティングすることができる。
給排送部140は、図4に示すように、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142を備えている。紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、ロール紙収納部130から直の給送下流側、即ちプリンタ本体部110内の後部側において、軸が主走査方向を向いて周面が上下に対向するように配置されている。紙送りローラ141は、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防止することができるので、用紙を高精度に送り出すことができる。この紙送りローラ141は、両端がサイドフレーム116に図示しない軸受を介して軸支持されており、紙送りモータ143からプーリ144及びベルト145を介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。
紙送り従動ローラ142は、複数個の短尺のローラとして形成されており、紙送りローラ141の上方で軸方向に複数並設された従動ローラ支持部材146に回動自在に軸支持されている。この紙送り従動ローラ142は、従動ローラ支持部材146に取り付けられている図示しないバネ等の付勢部材により紙送りローラ141に押圧されており、紙送りローラ141の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、用紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な記録を行うことができる。そして、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、図2に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている給紙口147から給紙されるロール紙Rやカット紙を挟持して、図4に示す記録部150のプラテン151上に向けて送り出し、図1に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている排紙口148から排紙するようになっている。
用紙吸引部160は、図4に示すように、プラテン151の下部に配設された圧力室161と、圧力室161の下部に配設された図示しないファンを備えている。圧力室161は、上面と底面の一部が開放された箱状に形成されており、上面の開放部にプラテン151が取り付けられ、底面の開放部にファンが取り付けられている。ファンを回転させることにより、プラテン151に穿設されている孔から圧力室161内に吸気され、ファンを通って外部に排気される。従って、プラテン151の上面にカット紙やロール紙Rが供給されると、カット紙やロール紙Rの下面側に負圧が発生するので、カット紙やロール紙Rをプラテン151の上面に吸着させてカット紙やロール紙Rの浮き上がりを防止することができ、記録精度を高精度に維持することができる。
インク供給部170は、図4に示すように、箱状のカートリッジ収納部171と、カートリッジ収納部171の前面側に取り付けられたカートリッジ押さえ部172を備えている。カートリッジ収納部171は、図示左側から順にブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ライトブラック、ライトマゼンタ、ライトシアン、ブルー等の計8つのインクカートリッジ10、又はブラック、シアン、マゼンタ、イエローの計4つのインクカートリッジ10が2組の計8つのインクカートリッジ10が前面側から個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。カートリッジ押さえ部172は、カートリッジ収納部171の各仕切り部に開閉自在に取り付けられており、閉動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を押さえ込み、開動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を飛び出させるようになっている。
ここで、インクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成された外装ケース内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンクが密閉されている。カートリッジ収納部171への挿入側の面には、インクタンクに繋がるインク供給口と、カートリッジ収納部171での位置決め穴が形成されている。一方、カートリッジ収納部171の内側後面には、インクカートリッジ10のインク供給口内に挿入されるインク供給針と、インクカートリッジ10の位置決め穴内に挿入される位置決め針が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るように配設されている。従って、カートリッジ収納部171内に収納されたインクカートリッジ10は、カートリッジ押さえ部172が閉じられると、自動的に位置決め針が位置決め穴内に侵入して位置決めされると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口内に侵入して記録ヘッド152へのインク供給が可能となる。また、カートリッジ押さえ部172が開かれると、自動的に位置決め針が位置決め穴から抜き出されると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口から抜き出される。
ヘッド特性回復部180は、図4に示すホームポジションに位置したキャリッジ153の下方に配設されており、ワイピング手段とキャッピング手段及び吸引手段とこれらの駆動手段を備えている。ワイピング手段は、ゴム、フェルトあるいはプラスチック等により略矩形平板状に形成されたワイパーを備えており、記録ヘッド152のノズル形成面に対して擦れてノズル形成面に付着しているインクを払拭するようになっている。キャッピング手段は、ゴムにより略直方体状に形成されたキャップを備えており、上部に設けられている窪みが記録ヘッド152のノズル形成面に押し付けられてノズル開口を封止するようになっている。吸引手段は、ノズル開口の目詰まりや混入した気泡を除去するためにインクを強制的に吸引排出するようになっている。従って、キャリッジ153がホームポジションに位置している状態のときに記録ヘッド152のインク吐出特性を一定な状態に維持する処理を行うことができる。
廃インク回収部200は、着脱自在な廃液カートリッジ201を備えている。廃液カートリッジ201は、記録ヘッド152に至るインク供給系に初期充填する際に使用されるインク、あるいは記録ヘッド152に至るインク供給系を洗浄する際に使用される洗浄液等の廃液を貯留するようになっている。これにより、廃液カートリッジ201を交換するのみで廃液の処理を完了することができるので、作業工数を低減させることができるとともに、プリンタ周辺部の汚染を防止することができる。次に、本発明の特徴的な部分である記録部150と乾燥部220と測色部230について、更に図5も参照して説明する。
図5は、記録部150と乾燥部220と測色部230を示す概略側面図である。記録部150と乾燥部220と測色部230は、図3及び図5に示すように、上記順で用紙搬送方向上流側から並設されている。このような配置とすることにより、用紙への測色パターンの記録処理と、記録した測色パターンの乾燥処理と、記録・乾燥した測色パターンの測定処理を自動的に連続して行うことができるので、記録完了から測色開始までの時間を大幅に短縮させることができる。
記録部150は、図3及び図5に示すように、上方から被せて覆うことが可能な略直方体箱状に形成された記録部カバー210を備えている。これにより、乾燥部220で発生する乾燥熱の内部伝達を遮断することができるので、記録部150内の温度上昇による記録変動を防ぐことができる。そして、記録部150は、図4に示すように、紙送りローラ141から直の用紙搬送方向下流側に配設されたプラテン151と、記録ヘッド152を搭載したキャリッジ153と、キャリッジ153に装着されたカッタ154を備えている。更に、記録部150は、記録ヘッド152と記録を実行するための駆動制御部190とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)158、記録ヘッド151とインクが入ったインクカートリッジ10とを繋ぐインクチューブ159等を備えている。
プラテン151は、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されて紙送りローラ141に沿って配設されている。このプラテン151は、表面から裏面にかけては用紙吸引部160に繋がる図示しない複数の孔が穿設され、表面には吸湿によって生じる用紙のコックリング等を吸収する図示しない複数の凹凸部が形成されている。これにより、記録中の用紙を略平面状に保持し、且つ記録ヘッド152と用紙との距離を一定に保つことができるので、高精度な記録を行うことができる。
更に、プラテン151の表面には、主走査方向に延びるカッタ溝151aが形成されている。このカッタ溝151aは、カッタ154がロール紙Rを幅方向にカッティングする際にプラテン151の表面を傷付けないように、ロール紙Rの下面から突出したカッタ154の刃先が入り込むことができる大きさに形成されている。これにより、ロール紙Rの記録部分と未記録部分とを確実に切り離すことができる。
記録ヘッド152は、キャリッジ153の下部においてプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rと所定間隔を空けて対向するように配設されており、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ライトブラック、ライトマゼンタ、ライトシアン、ブルー等の8色のインクをそれぞれ吐出する8列のノズル列、又はブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色を各2列で吐出する8列のノズル列が形成されている。そして、記録ヘッド152は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、各ノズル列のノズル開口からプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rに向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
キャリッジ153は、主走査方向に設けられているキャリッジガイド軸155に図示しないベアリングを介して載置され、ベルト156に結合されている。そして、キャリッジ153は、図示しないキャリッジモータによってプーリ157が回転してベルト156が回動すると、ベルト156の動きに連行され、キャリッジガイド軸155に案内されて主走査方向に往復移動するようになっている。これにより、キャリッジ153を高精度に移動させることができるので、高精度な記録を行うことができる。
カッタ154は、刃先が下方を向くようにして、上下方向に昇降可能であって主走査方向に移動可能に配設されている。このカッタ154は、例えばソレノイド等により上下方向に昇降され、キャリッジ153とともに主走査方向に移動されるようになっている。従って、カッタ154を移動させるための手段を別途設ける必要は無いので、省スペースを図ることができるとともに、コストを抑えることができる。尚、カッタ154をキャリッジ153から分離して独自のベルト機構やモータ等により主走査方向に移動するように構成しても良い。
FFC158は、一端が駆動制御部190のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド152のコネクタに接続されており、記録信号を駆動制御部190から記録ヘッド152に送るようになっている。インクチューブ159は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10に繋がれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド152に繋がれている。そして、インクチューブ159は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド152に送るようになっている。FFC158とインクチューブ159は、キャリッジ153の走査に干渉せずに追従するように、重ね合わされて主走査方向に延びるように配設されている。
乾燥部220は、図3及び図5に示すように、上方から被せて覆うことが可能な略直方体箱状に形成された乾燥部カバー(熱遮断手段)221を備えている。この乾燥部カバー221は、外表面が発泡性のセラミック材や高分子材もしくはグラスウール等の断熱材221aで覆われており、熱遮蔽板として機能すると共に内表面が反射板として機能する。乾燥部カバー221は、内部に主走査方向に配設された棒状のハロゲンランプ等の近赤外線ランプ(熱源手段)222が配設され、上部に換気ファン(換気手段)223が配設されている。そして、乾燥部カバー221は、両側に配設されているモータやギア機構等を備えた昇降装置224により、プラテン151と面一で配設されて搬送される用紙を案内する乾燥用紙搬送部(媒体搬送部)225に対して上下動して接触・離間するようになっている。この乾燥用紙搬送部225は、プラテン151及び測色用紙搬送部235とそれぞれ分割されて離間配置されている。尚、主走査方向に延びる半円筒状の反射板を備えた近赤外線ランプ222としても良い。
このような構成の乾燥部220によれば、乾燥させる用紙の周囲は、断熱材221aを有する乾燥部カバー221と、孤立している乾燥用紙搬送部225とに覆われることになる。従って、近赤外線ランプ222で発生する乾燥熱の輻射や拡散による外部伝達を遮断することができ、記録部150内の温度上昇による記録変動や測色部230内の温度上昇による測色変動を防ぐことができる。また、乾燥後に換気ファン223を回転させることにより、近赤外線ランプ222で発生する乾燥熱を外部に素早く逃がすことができるので、乾燥部220内を迅速に冷却することができる。尚、乾燥用紙搬送部225内にも断熱材を充填することにより、上記乾燥熱の外部伝達をより効果的に遮断することができる。
測色部230は、図3及び図5に示すように、上方から被せて覆うことが可能な略直方体箱状に形成された測色部カバー231を備えている。この測色部カバー231は、乾燥部カバー231は、内部に測色機232が配設され、上部に換気ファン(換気手段)233が配設されている。そして、乾燥部カバー231は、両側に配設されているモータやギア機構等を備えた昇降装置234により、プラテン151及び乾燥用紙搬送部225と面一で配設されて搬送される用紙を案内する測色用紙搬送部(媒体搬送部)235に対して上下動して接触・離間するようになっている。この測色用紙搬送部235は、乾燥用紙搬送部225と分割されて離間配置されている。
このような構成の測色部230によれば、測色する用紙の周囲は、測色部カバー231と、孤立している測色用紙搬送部235とに覆われることになる。従って、乾燥部220で発生する乾燥熱の内部伝達を遮断することができ、測色部230内の温度上昇による測色変動を防ぐことができる。また、換気ファン233を回転させることにより、測色部カバー231内の温度上昇を抑制して高精度な測色を行うことができる。尚、測色部カバー231内や測色用紙搬送部235内、更には記録部カバー210内やプラテン151内に断熱材を充填することにより、上記乾燥熱の内部伝達をより効果的に遮断することができる。
以上のような構成の記録部150と乾燥部220と測色部230の動作について説明する。紙送りローラ141と紙送り従動ローラ142は、用紙を挟持してプラテン151に向けて搬送する。そして、プラテン151上に用紙が搬送されてきたら、記録ヘッド152は当該用紙に測色パターンを記録する。続いて、紙送りローラ141と紙送り従動ローラ142は、乾燥用紙搬送部225上に測色パターンが記録された用紙を搬送した後に搬送停止する。そして、乾燥部カバー221が昇降装置224により下降して乾燥用紙搬送部225上の用紙に密着し、近赤外線ランプ222がオンして輻射熱により測色パターンが記録された用紙を乾燥させる。このように、乾燥部カバー221と乾燥用紙搬送部225により用紙を覆った状態で、近赤外線ランプ222を用紙に近接させることができるので、当該用紙に対して熱を集中させて乾燥を促進することができる。
その後、近赤外線ランプ222がオフし、換気ファン223がオンして乾燥部カバー221と乾燥用紙搬送部225で囲まれた内部を冷却する。そして、乾燥部カバー221が昇降装置224により上昇し、紙送りローラ141と紙送り従動ローラ142が用紙搬送を再開し、測色用紙搬送部235上に測色パターンが記録・乾燥された用紙を搬送した後に搬送停止する。そして、測色部カバー231が昇降装置234により下降して測色用紙搬送部235上の用紙に密着し、測色機232がオンしてキャリブレーション(校正)してから測色パターンを測色する。このように、近赤外線ランプ222がオフ状態のときに測色するので、温度による測色の悪影響を無くすことができる。このとき、必要であれば、換気ファン233がオンして測色部カバー231と測色用紙搬送部235で囲まれた内部の温度を適温に調整する。尚、キャリブレーションは測色毎に行われるので、測色の精度を向上させることができる。
その後、測色機232がオフし、測色部カバー231が昇降装置234により上昇し、紙送りローラ141と紙送り従動ローラ142が用紙搬送を再開する。以上のように測色パターンが記録された用紙を乾燥部220により強制的に乾燥させることができるので、記録完了から測色開始までの時間を大幅に短縮させることができる。また、上記各処理動作を適宜組み合わせて並列に行うことにより、測色を連続的に短時間で行うことができる。尚、乾燥部220は、測色パターンの乾燥のみならず、通常の画像に対しても使用することができ、排紙時において記録面の汚染や傷付き等を防止することができる。
記録装置に適用した液体噴射装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。また、記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。
本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た斜視図である。 図1のプリンタを背面側から見た斜視図である。 図1のプリンタの内部構造を示す第1の斜視図である。 図1のプリンタの内部構造を示す第2の斜視図である。 図1のプリンタの記録部と乾燥部と測色部を示す概略側面図である。
符号の説明
10 インクカートリッジ、100 インクジェット式プリンタ、110 プリンタ本体部、120 プリンタ脚部、130 ロール紙収納部、140 給排紙部、150 記録部、151 プラテン、152 記録ヘッド、153 キャリッジ、154 カッタ、155 キャリッジガイド軸、156 ベルト、157 プーリ、158 FFC、159 インクチューブ、160 用紙吸引部、161 圧力室、170 インク供給部、180 ヘッド特性回復部、190 駆動制御部、200 廃インク回収部、210 記録部カバー、220 乾燥部、221 乾燥部カバー、221a 断熱材、222 近赤外線ランプ、223 換気ファン、224 昇降装置、225 乾燥用紙搬送部、230 測色部、231 乾燥部カバー、232 測色機、233 換気ファン、234 昇降装置、235 測色用紙搬送部

Claims (6)

  1. 供給される被記録媒体に記録する記録部と、
    前記記録部の媒体搬送方向下流側に配設され、前記被記録媒体に記録された記録部位を測色する測色部と
    前記記録部と前記測色部との間に配設され、記録された前記被記録媒体を乾燥する乾燥部と、を備えた記録装置であって、
    前記乾燥部は、少なくとも前記測色部への乾燥熱の伝達を遮断する熱遮断手段としての該乾燥部に設けられた熱源手段を覆うカバーを備え、
    少なくとも前記カバーは、乾燥時は前記被記録媒体に密着させる下降状態と、乾燥後は前記被記録媒体から離間させる上昇状態とを切り替える昇降手段を備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録部に配設され、供給される前記被記録媒体を保持するプラテンと、
    搬送される前記被記録媒体を前記乾燥部に案内する該乾燥部に対応する媒体搬送部と、
    搬送される前記被記録媒体を前記測色部に案内する該測色部に対応する媒体搬送部と、
    を備え、前記乾燥部に対応する媒体搬送部が、前記プラテンおよび前記測色部に対応する媒体搬送部と分割されて離間配置されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記測色部は、換気手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記乾燥部は、換気手段を備えていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の記録装置。
  5. 前記測色部は、前記乾燥部がオフ状態のときに測色することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の記録装置。
  6. 前記測色部は、測色毎に校正を行うことを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の記録装置。
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