JP2006224506A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 種々の被記録媒体に対して搬送途中での浮き上がりを完全に防止して記録ヘッドとの擦れを防止することができる記録装置と液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 記録ヘッドと対向し、被記録媒体の搬送を案内する第1の案内面214aを有する第1の案内部材214と、この第1の案内部材に対し搬送下流側に配設されて前記被記録媒体の搬送を案内する第2の案内面215aを有する第2の案内部材215とを備え、前記第2の案内面が前記第1の案内面よりも低く、当該両案内面を繋ぐ第3の案内面217aに段部217が設けられている。これにより、被記録媒体の先端が第1の案内面から垂れ下がったとき、第3の案内面により支持されるので、被記録媒体には浮き上がり方向とは逆方向の力が掛かることになり、被記録媒体の浮き上がりを防止して記録ヘッドとの擦れを防止することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、被記録媒体を搬送・記録する記録装置と液体噴射装置に関する。
記録装置の1つであるインクジェット式プリンタには、媒体の1つであるロール紙に対して記録することができるものがある。このようなインクジェット式プリンタは、ロール紙のカール癖により記録ヘッド直下のロール紙が浮き上がることがあり、ロール紙が記録ヘッドに接触して汚染されてしまうという不具合が生じる場合がある。そこで、記録ヘッドと対向するプラテンの搬送下流側に配設されている紙案内部材の紙案内面を、プラテン面よりも下げてロール紙の先端を逃がし、記録ヘッド直下のロール紙の浮き上がりを防止するインクジェット式プリンタが提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−158733号公報
上述したインクジェット式プリンタでは、ロール紙の先端がプラテン面から紙案内面に垂れ下がったとき、ロール紙の先端に近い部分がプラテン面と紙案内面の角部に当接する。ここで、ロール紙の腰が強い場合、ロール紙の先端に近い部分を支点として記録ヘッド直下のロール紙が浮き上がることになり、ロール紙が記録ヘッドに接触して汚染されてしまうという不具合が生じるおそれがある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、種々の被記録媒体に対して搬送途中での浮き上がりを完全に防止して記録ヘッドとの擦れを防止することができる記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の被記録媒体を搬送・記録する記録装置では、記録ヘッドと対向し、前記被記録媒体の搬送を案内する第1の案内面を有する第1の案内部材と、この第1の案内部材に対し搬送下流側に配設されて前記被記録媒体の搬送を案内する第2の案内面を有する第2の案内部材とを備え、前記第2の案内面が前記第1の案内面よりも低く、当該両案内面を繋ぐ第3の案内面に段部が設けられていることを特徴としている。これにより、被記録媒体の先端が第1の案内面から垂れ下がったとき、第3の案内面により支持されるので、被記録媒体には浮き上がり方向とは逆方向の力が掛かることになり、被記録媒体の浮き上がりを防止して記録ヘッドとの擦れを防止することができる。
また、前記段部の高さは、前記被記録媒体の湾曲度合いに基づいて設定されることを特徴としている。これにより、被記録媒体の浮き上がりを確実に防止することができる。また、前記段部は、第1の傾斜面と平坦面と第2の傾斜面が連続する形状に形成されていることを特徴としている。これにより、被記録媒体の先端が第1の案内面から垂れ下がったときは、第1の傾斜面を滑って平坦面により支持されるので、被記録媒体には浮き上がり方向とは逆方向の力が掛かることになり、被記録媒体の浮き上がりを防止することができる。さらに、被記録媒体の先端が平坦面から垂れ下がったときは、第2の傾斜面を滑るので、それ以降は被記録媒体の自重により平坦となり、媒体の浮き上がりを防止することができる。また、前記媒体を吸引する吸引部が少なくとも前記第1の案内面と前記第3の案内面に設けられていることを特徴としている。これにより、被記録媒体の浮き上がりを完全に防止することができる。
上記目的達成のため、本発明の被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置では、上記各媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用を奏する液体噴射装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。図1及び図2に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの記録用紙にまで記録できる大型のプリンタであり、給紙部110、記録部120、排紙部130、脚部140がこの順で上部から配設された構成となっている。そして、本発明の特徴的な部分を含む搬送部200が、給紙部110から記録部120にかけて配設されている。記録部120と排紙部130と搬送部200は本体として一体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞれ分離可能に構成されている。
給紙部110は、図1に示すように、本体120、130の上部後方に突き出るように設けられている。そして、給紙部110の内部には、図2に示すように、1本のロール紙がセット可能なロール紙ホルダ111が設けられ、給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112がロール紙ホルダ111を覆うように取り付けられている。
ロール紙ホルダ111は、図2に示すように、ロール紙を保持するスピンドル113及び一対のフランジ状のロール紙押さえ114と、給紙部110の両側壁内面に取り付けられて、スピンドル113の着脱及び懸架が可能な一対のスピンドル受け115を備えている。そして、スピンドル113は、中央にロール紙が填め込まれてロール紙押さえ114で挟持された状態で、両端がスピンドル受け115に載置され、回転可能に軸支持されるようになっている。ロール紙カバー112は、図1及び図2に示すように、全体が回動可能に支持されており、ユーザが下部を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。
記録部120は、図2に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と記録を実行するための図示しない制御部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ124等を備えている。そして、記録部120の上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋125及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ122等を覆うように取り付けられている。
記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にコロを介して吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。
FFC123は、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10につながれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121につながれている。そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド121に送るようになっている。
前蓋126は、図1及び図2に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、前蓋126を開けることにより記録部120を大きく開放することができるので、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
排紙部130は、図1及び図2に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す本発明の特徴的な部分である排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない排紙ローラを備えている。排紙ガイド131は、前面側に突き出た平坦な傾斜面として形成されており、上方から搬送されてくるロール紙を下方へスムーズに導くことができるようになっている。
脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止め固定されるようになっている。支持柱142に移動用のコロ141が配設されていることにより、重量のある給紙部110及び本体120、130を所望の位置へスムーズに移動させて設置することができるようになっている。なお、この脚部140の支持柱142の間には、排紙部130から排出されるロール紙を受ける排紙受け装置を設置することができるようになっている。
さらに、本体120、130の前面側から見て左側には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体151とその前面を覆うカバー152を有するインクカートリッジホルダ150が配設されている。このインクカートリッジホルダ150は、ホルダ本体151に対しカバー152の下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ホルダ本体151内に設けられている収納部は、図示左側から順にブラック、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタの計7色のインクカートリッジ10が個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。
また、本体120、130の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル160が配設されている。この操作パネル160は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。
図3は、上記搬送部200の詳細を示す側面図である。搬送部200は、給紙部110から記録部120にかけて配設された平坦な給紙ガイド211、対向配置された接触・離間可能な紙送りローラ212及び従動ローラ213、キャリッジ122に搭載された記録ヘッド121と対向配置された平坦な本発明の特徴的な部分であるプラテン(第1の案内部材)214及びこのプラテン214直下の搬送下流側に配置された本発明の特徴的な部分であるペーパーガイド(第2の案内部材)215、プラテン214及びペーパーガイド215上のロール紙を吸着する用紙吸引部216を備えている。なお、キャリッジ122には、記録完了したロール紙を切断するカッタ129が取り付けられている。
紙送りローラ212は、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防止することができるので、ロール紙を高精度に送り出すことができる。この紙送りローラ212は、図示していないが、両端がサイドフレームに軸受を介して軸支持されており、紙送りモータからプーリ及びベルトを介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。
従動ローラ213は、複数個の短尺のローラとして形成されており、紙送りローラ212の上方で軸方向に複数並設された従動ローラ支持部材213aに回動自在に軸支持されている。この従動ローラ213は、従動ローラ支持部材213aに取り付けられているバネ等の付勢部材213bにより紙送りローラ212に押圧されており、紙送りローラ212の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、ロール紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な記録を行うことができる。
プラテン214は、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されて紙送りローラ212の搬送下流側の直近に配設されている。ペーパーガイド215も、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されてプラテン214の搬送下流側の直近に配設されている。なお、プラテン214及びペーパーガイド215の詳細は後述する。
用紙吸引部216は、プラテン214及びペーパーガイド215の下部に配設された圧力室216aと、圧力室216aの下部に配設された図示しないファンを備えている。圧力室216aは、上面の一部が開放された箱状に形成されており、上面の開放部にプラテン214及びペーパーガイド215が取り付けられ、底面に装着された管継手216bを介してファンが取り付けられている。
カッタ129は、刃先が下方を向くようにして、上下方向に昇降可能であって主走査方向に移動可能に配設されている。このカッタ129は、例えばソレノイド等により上下方向に昇降され、キャリッジ122とともに主走査方向に移動されるようになっている。したがって、カッタ129を移動させるための手段を別途設ける必要は無いので、省スペースを図ることができるとともに、コストを抑えることができる。なお、カッタ129をキャリッジ122から分離して独自のベルト機構やモータ等により主走査方向に移動するように構成しても良い。
ここで、背景技術でも述べたように、ロール紙のカール癖により記録ヘッド121直下の部分が浮き上がることがあり、ロール紙が記録ヘッド121に接触して汚染されてしまうという不具合が生じる場合がある。そこで、本実施形態のインクジェット式プリンタ100のプラテン214及びペーパーガイド215は、ロール紙が記録ヘッド121と接触することによる汚染を防止して高精度な記録状態を維持することができる構成となっており、先ずその原理について図を参照して説明する。
図4は、上記プラテン214及び上記ペーパーガイド215とその周辺部を模式的に示す図である。図4(A)に示すように、従来は図示点線で示すように、ペーパーガイド215のペーパーガイド面215aは、プラテン214のプラテン面214aと比べ単に低くなるように配設されている。このため、プラテン面214aから垂れ下がったロール紙P1は、ニップ点Nとプラテン面214aの上流点Uと下流点Dとの3点で支持されることになる。この状態では、ロール紙P1の先端がペーパーガイド面215aに接するまでは、ロール紙P1の先端部分は片持ち梁状となるために落ち込み易くなる。そして、プラテン面214aの下流点Dを支点にして、ロール紙P1の先端部分が下がった分、プラテン面214aの下流点Dよりも上流側のロール紙P1の部分、すなわち記録ヘッド121直下のロール紙P1の部分が浮き上がり易くなる。
そこで、本発明では図示実線で示すように、プラテン面214aとペーパーガイド面215aを繋ぐ面に段部217が設けられている。すなわち、この段部217は、平坦なプラテン面214aから続く下方に傾斜した傾斜面217aと、この傾斜面217aから続きペーパーガイド面215aに繋がる平坦面217bで構成されている。このため、プラテン面214aから垂れ下がったロール紙P2の先端は、段部217の平坦面217bに接して持ち上げられるので、ロール紙P2はニップ点Nとプラテン面214aの上流点Uから下流点Dにかけての略全面とで支持されることになる。したがって、記録ヘッド121直下のロール紙P2の部分の浮き上がりを抑えて平坦に近付けることができる。
ここで、ロール紙の種類によってカールの大きさが異なるが、段部217がこれらのロール紙に対応できるようにするために、段部217の高さや位置についてコンピュータシミュレーションと実験を行って最適化を図った。特に吸引では十分に浮き上がりを抑えることができないロール紙の中で、剛性が強いロール紙と剛性が弱いロール紙での両立が重要であり、剛性の弱いロール紙の場合は上記段部217のみで対応可能であったが、剛性の強いロール紙では上記段部217のみでは対応不可であった。
すなわち、図4(B)の図示点線で示すように、プラテン面214aから突き出た剛性の強いロール紙P3の先端は、初期搬送時には垂れ下がらないので段部217の平坦面217bに接せず、ある程度搬送された後に自重で垂れ下がって段部217の平坦面217bに接する。この状態では、ロール紙P3の先端部分はプラテン面214aからかなり突き出ているので、プラテン面214aの上流点U付近を支点にして記録ヘッド121直下のロール紙P3の部分が浮き上がり易くなる。
そこで、本発明では図示実線で示すように、プラテン面214aとペーパーガイド面215aを繋ぐ面に設けた段部217の搬送下流側の一部を下げた構成としている。すなわち、この段部217は、平坦なプラテン面214aから続く下方に傾斜した傾斜面217aと、この傾斜面217aに続く平坦面217bと、この平坦面217bから続きペーパーガイド面215aに繋がる下方に傾斜した傾斜面217cで構成されている。このため、プラテン面214aから垂れ下がったロール紙P4の先端は、傾斜面217cに沿って落ち込み易くなるので、ロール紙P4の先端部分が下がった分、記録ヘッド121直下のロール紙P4の部分も下がって平坦に近付けることができる。そこで、本実施形態では、図4(B)に示す構成のプラテン214及びペーパーガイド215としており、以下で図を参照して説明する。
図5は、上記プラテン214及び上記ペーパーガイド215の詳細を示す斜視図である。プラテン214は、複数の矩形状の吸引溝214bがプラテン面(第1の案内面)214aの主走査方向に所定間隔を空けて一列配設されている。この吸引溝214bは、平坦な底面の四方が傾斜した側壁で囲まれた逆四角錐台に形成されている。そして、各吸引溝214bの底面及び各吸引溝214bの仕切壁214cの頂面には、複数の貫通した吸引孔214dが穿設されている。
また、プラテン214におけるロール紙の側縁部に対応するプラテン面214aの位置には、用紙吸引部160に通じる矩形状の開口部214eが穿設されている。この開口部214eには、図示しない吸収部材が嵌め込まれ、ロール紙を縁無し記録する際にロール紙の縁から外れたインク粒を回収するようになっている。この吸収部材としては、適度な通気性を有していれば良く、例えばスポンジ、吸水性のポリマ、フェルト状の繊維質材、不織布等が使用される。
ペーパーガイド215には、略中央を主走査方向に延びるカッタ段差215bが形成されている。このカッタ段差215bは、カッタ129がロール紙を幅方向にカッティングする際にペーパーガイド215を傷付けないように、ロール紙の下面から突出したカッタ129の刃先が入り込むことができる大きさに形成されている。これにより、ロール紙の記録部分と未記録部分とを確実に切り離すことができる。そして、ペーパーガイド215は、カッタ段差215bを境として、搬送下流側はペーパーガイド面(第2の案内面)215aとして形成され、搬送上流側はペーパーガイド面215aとプラテン面214aを繋ぐ中間面(第3の案内面)217aとして形成されている。
すなわち、ペーパーガイド面215aはプラテン面214aよりも低く配設され、これらの面215a、214aを繋ぐ中間面217aとプラテン面214aの一部に段部217が設けられている。この段部217は、平坦なプラテン面214aの搬送下流側に位置する下方に傾斜したプラテン面(第1の傾斜面)214aと、この傾斜したプラテン面214aに続く平坦な中間面(平坦面)217aと、この平坦な中間面217aから続きペーパーガイド面215aに繋がる下方に傾斜した中間面(第2の傾斜面)217aで構成されている。
これにより、ロール紙の先端が平坦なプラテン面214aから垂れ下がったときは、傾斜したプラテン面214aを滑って平坦な中間面217aにより支持されるので、ロール紙には浮き上がり方向とは逆方向の力が掛かることになり、特に記録ヘッド121直下でのロール紙の浮き上がりを防止することができる。さらに、ロール紙の先端が平坦な中間面217aから垂れ下がったときは、傾斜した中間面217aを滑るので、それ以降はロール紙の自重により平坦となり、特に記録ヘッド121直下でのロール紙の浮き上がりを防止することができる。したがって、紙姿勢が安定して記録ヘッド121とロール紙とのギャップが小さくなるので、記録ヘッド121をロール紙に更に近付けることにより、更に画質を向上させることができる。
なお、段部217の高さ、すなわち平坦なプラテン面214aと平坦な中間面217aとの高低差は、ロール紙の湾曲度合いに基づいて設定される。これにより、ロール紙の浮き上がりを確実に防止することができる。また、段部217は、ロール紙の種類に応じて形成すれば良く、例えば下方に傾斜した中間面217aを形成せずに下方に傾斜したプラテン面214aと平坦な中間面217aのみで構成しても良く、また、下方に傾斜した中間面217aの代わりに上方に傾斜した中間面217aで構成しても良く、さらに複数の段階的な構成にしても良い。
さらに、中間面217aとペーパーガイド面215aには、複数のレール状のリブ215c、215dが配設されている。各リブ215c、215dは、それぞれ主走査方向に所定間隔を空けて一列配設され、リブ215cとリブ215dは、それぞれ副走査方向に直線状となるように配設されている。そして、各リブ215c、215dの間の中間面217aとペーパーガイド面215aには、複数の貫通した吸引孔215e、215fが穿設されている。
以上のような構成において、用紙吸引部216のファンを回転させることにより、プラテン214及びペーパーガイド215に穿設されている吸引孔214d、215e、215fから圧力室216a内に吸気され、ファンを通って外部に排気される。したがって、プラテン214及びペーパーガイド215の上面にロール紙が供給されると、ロール紙の下面側に負圧が発生するので、ロール紙をプラテン214及びペーパーガイド215の上面に吸着させてロール紙の浮き上がりを完全に防止して紙姿勢を安定化することができ、記録精度を高精度に確実に維持することができる。なお、上述したように、プラテン214とペーパーガイド215には段部217を設けており、ある程度の紙姿勢の安定化を図ることができるので、用紙吸引部216を必要以上に高性能化させる必要は無く、コスト低減を図ることができる。
このような構成において、インクジェット式プリンタ100を使用する場合は、先ず、給紙部110からロール紙ホルダ111を構成するスピンドル113を取り出し、図6に示すように、スピンドル113に挿入されている一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から引き抜く。そして、図7に示すように、スピンドル113の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端から挿入して貫通させ、図8に示すように、ロール紙Rの軸穴Cの一端をスピンドル113の他端側に挿入固定されている他方のロール紙押さえ114にはめ込んで当接させる。続いて、一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から挿入して、ロール紙Rの軸穴Cの他端に填め込む。これにより、ロール紙Rはスピンドル113と共に回転可能となる。
次に、図9に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端を持って給紙部110まで持ち上げる。ここで、図10に示すように、スピンドル受け115には、スピンドル113の端部を一時的に載置するための比較的浅い窪み115aと、スピンドル113の端部を回転可能に軸支するための比較的深い窪み115bが前後に並設されている。手前の窪み115aは、重量のあるロール紙Rが挿入されたスピンドル113を正規の窪み115bに一時に填め込む作業は困難性が伴うために、仮置きをするために設けられている。
そこで、図10に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端部をスピンドル受け115の仮置きの窪み115aに一旦載置し、その後、図11に示すように、先ず、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の一端部を対応するスピンドル受け114の正規の窪み115bに掛け、次に、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の他端部を対応するスピンドル受け115の正規の窪み115bに掛ける。これにより、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113を給紙部110に安全かつ容易にセットすることができる。
次に、図12に示すように、ロール紙Rの先端を下方に引き出して記録部120の搬送経路を通し、さらに図13に示すように、排紙部130の搬送経路まで通す。そして、図14に示すように、ロール紙Rを巻き取り方向に回転させてロール紙Rの先端を例えば排紙ガイド131に形成されているマーカMに位置決めする。その後、インクジェット式プリンタ100を起動して、ロール紙Rを副走査方向に給紙しつつ記録ヘッド121を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させ、ロール紙Rに所定の情報を記録する。
媒体搬送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。 図1のプリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。 図1のプリンタの搬送部の詳細を示す側面図である。 図3の搬送部のプラテン及びペーパーガイドとその周辺部を模式的に示す図である。 図3の搬送部のプラテン及びペーパーガイドの詳細を示す斜視図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第1の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第2の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第3の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第4の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第5の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第6の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第7の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第8の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第9の図である。
符号の説明
10 インクカートリッジ、100 インクジェット式プリンタ、110 給紙部、111 ロール紙ホルダ、112 ロール紙カバー、113 スピンドル、114 ロール紙押さえ、115 スピンドル受け、120 記録部、121 記録ヘッド、122 キャリッジ、123 FFC、124 インクチューブ、125 上蓋、126 前蓋、127 レール、128 キャリッジベルト、129 カッタ、130 排紙部、131 排紙ガイド、140 脚部、141 コロ、142 支持柱、143 補強棒、150 インクカートリッジホルダ、151 ホルダ本体、152 カバー、200 搬送部、211 給紙ガイド、212 紙送りローラ、213 従動ローラ、214 プラテン、214a プラテン面、215 ペーパーガイド、215a ペーパーガイド面、216 用紙吸引部、217 段部、217a 中間面

Claims (5)

  1. 被記録媒体を搬送・記録する記録装置であって、
    記録ヘッドと対向し、前記被記録媒体の搬送を案内する第1の案内面を有する第1の案内部材と、
    この第1の案内部材に対し搬送下流側に配設されて前記被記録媒体の搬送を案内する第2の案内面を有する第2の案内部材とを備え、
    前記第2の案内面が前記第1の案内面よりも低く、当該両案内面を繋ぐ第3の案内面に段部が設けられていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記段部の高さは、前記被記録媒体の湾曲度合いに基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記段部は、第1の傾斜面と平坦面と第2の傾斜面が連続する形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記被記録媒体を吸引する吸引部が少なくとも前記第1の案内面と前記第3の案内面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の記録装置。
  5. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の部材を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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