JP2006224555A - 液体排出装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吐出された液体を受けて速やかに排出することができる液体排出装置及びその液体排出装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 吐出される液体を受ける液体受け面42と、この液体受け面42に設けられ、流動性の良い液体と流動性の悪い液体を混ぜて排出口44へ流す混合手段45とを備える。これにより、単に液体受け面に流動性の良い液体と流動性の悪い液体を吐出するのみで、混合手段により流動性の悪い液体は流動性の良い液体と自然に混合されるので、流動性の良い液体と流動性の悪い液体を速やかに排出口へ流すことができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、吐出される液体を受けて排出する液体排出装置及びその液体排出装置を備えた記録装置と液体噴射装置に関する。
例えば、記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、被記録媒体の1つとしての記録用紙に向かってインク滴を吐出する複数のノズル列を有する記録ヘッドと、記録用紙を支持して記録ヘッドに対する記録用紙の位置を規定するプラテンを備えている。このプラテンには、記録ヘッドのノズル詰まり防止のためのフラッシングの際にノズルから吐出されるインクを受けて排出するインク打ち捨て溝穴が形成されている。このフラッシング用のインク打ち捨て溝穴内には、スポンジ状のポリウレタン等の空隙率が高くインク吸収性の良い材料から成るインク吸収材が充填装着されている。
ところで、近年いわゆる顔料系インクを用いたインクジェット式プリンタが登場している。顔料系インクは、染料系インクと比較して記録用紙の表面にあるインク吸着層への浸透力が劣るという性質を有している。したがって、フラッシング用のインク打ち捨て溝穴内のインク吸収材に対する浸透性も染料系インクより低いので、顔料系インクを使用するインクジェット式プリンタにおいては、フラッシング用のインク打ち捨て溝穴内に配設するインク吸収材をよりインク吸収性の高いものにする必要があった。
しかし、インク吸収性の高いインク吸収材は、同時にインク保持力も高いので、インクが残留し易く廃液部まで伝わりにくい。したがって、顔料系インクが廃液部まで誘導される途中で、一部の顔料系インクがインク吸収材内、あるいはインク吸収材上に残留してしまうおそれがある。このため、顔料系インクがインク吸収材の上に堆積されて、いわゆるインク山ができてしまう場合もあり、インク山に記録用紙の裏面が接触して記録用紙の裏面を汚したり、記録ヘッドのヘッド面と記録面との間隔が狭くなって記録画質に悪影響を及ぼしたり等の問題を生じさせる。
これに対し、フラッシング用のインク打ち捨て溝穴の底面を傾斜させたインクジェット式プリンタが提案されている(特許文献1参照)。このインクジェット式プリンタにてフラッシングを行うときは、先ず、その底面の所定位置に残留し易いインクのみを吐出し、次に、その所定位置より上方の位置に残留し難いインクのみを吐出して、残留し難いインクの流れに残留し易いインクを巻き込ませて洗い流す。これにより、特に顔料インク等のフラッシング用のインク打ち捨て溝穴内での残留を防止することができる。
特開2000−280488号公報
ところで、インクジェット式プリンタには、記録用紙に余白無く記録を行う、いわゆる縁無し記録を実行可能なものがある。縁無し記録を実行可能なインクジェット式プリンタは、プラテンの上面に記録用紙の縁から外れたインクを受けて排出する縁無し記録用のインク打ち捨て溝穴が形成されている。したがって、この縁無し記録用のインク打ち捨て溝穴においても上述したインク残留の問題が発生するため、特許文献1に記載された対策を施す必要がある。
しかし、特許文献1に記載された対策は、先ず、インク打ち捨て溝穴の底面の所定位置に残留し易いインクのみを吐出し、次に、その所定位置より上方の位置に残留し難いインクのみを吐出する必要があるため、フラッシング処理のみならず縁無し記録処理の際の記録ヘッドの制御が複雑になる。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、吐出された液体を受けて速やかに排出することができる液体排出装置及びその液体排出装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の媒体を搬送する液体排出装置では、吐出される液体を受ける液体受け面と、この液体受け面に設けられ、流動性の良い液体と流動性の悪い液体を混ぜて排出口へ流す混合手段とを備えたことを特徴としている。これにより、単に液体受け面に流動性の良い液体と流動性の悪い液体を吐出するのみで、混合手段により流動性の悪い液体は流動性の良い液体と自然に混合されるので、流動性の良い液体と流動性の悪い液体を速やかに排出口へ流すことができる。
また、前記液体受け面は、傾斜して設けられていることを特徴としている。これにより、流動性の良い液体と流動性の悪い液体の混合、流動、排出をより速やかに行うことができる。前記混合手段は、排出口に向かって傾斜した樋形状に形成されていることを特徴としている。これにより、混合された流動性の良い液体と流動性の悪い液体を略全量確実に流すことができる。前記液体受け面に多孔質材が貼着され、この多孔質材に前記混合手段が形成されていることを特徴としている。これにより、混合手段を簡易に構成することができる。
上記目的達成のため、本発明の被記録媒体に記録する記録装置では、上記各媒体搬送装置が、記録ヘッドの移動経路に対向配置され、記録時に打ち捨てられるインクを受けることを特徴としている。これにより、上記各作用を奏する記録装置を提供することができる。また、上記目的達成のため、本発明の被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置では、上記各媒体搬送装置が、噴射ヘッドの移動経路に対向配置され、噴射時に打ち捨てられる前記液体を受けることを特徴としている。これにより、上記各作用を奏する液体噴射装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。図1及び図2に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの記録用紙にまで記録できる大型のプリンタであり、給紙部110、本発明の特徴的な部分を含む記録・搬送部120、排紙部130、脚部140がこの順で上部から配設された構成となっている。
すなわち、最上部に配置された給紙部110から給紙されるロール紙は、下部にて傾斜して配置された記録・搬送部120及び排紙部130の間を斜め下方に向かって搬送されて、最下部に配置された脚部140の間に配置される図示しない排紙受けに排紙されるようになっている。記録・搬送部120と排紙部130は本体として一体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞれ分離可能に構成されている。
給紙部110は、図1に示すように、本体120、130の上部後方に突き出るように設けられている。そして、給紙部110の内部には、図2に示すように、1本のロール紙がセット可能なロール紙ホルダ111が設けられ、給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112がロール紙ホルダ111を覆うように取り付けられている。
ロール紙ホルダ111は、図2に示すように、ロール紙を保持するスピンドル113及び一対のフランジ状のロール紙押さえ114と、給紙部110の両側壁内面に取り付けられて、スピンドル113の着脱及び懸架が可能な一対のスピンドル受け115を備えている。そして、スピンドル113は、中央にロール紙が填め込まれてロール紙押さえ114で挟持された状態で、両端がスピンドル受け115に載置され、回転可能に軸支持されるようになっている。ロール紙カバー112は、図1及び図2に示すように、全体が回動可能に支持されており、ユーザが下部を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。
記録・搬送部120は、図2に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と記録を実行するための図示しない制御部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ124等を備えている。そして、記録部120の上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋125及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ122等を覆うように取り付けられている。
記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にコロを介して吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。
FFC123は、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10につながれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121につながれている。そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド121に送るようになっている。
前蓋126は、図1及び図2に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、前蓋126を開けることにより記録部120を大きく開放することができるので、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。ここで、更に図を参照して記録・搬送部120の詳細を説明する。
図3は、上記記録・搬送部120の詳細を示す側面図、図4は、その主要部の詳細を示す斜視図である。記録・搬送部120は、給紙部110から延びる平坦な給紙ガイド211、対向配置された接触・離間可能な紙送りローラ212及び従動ローラ213、キャリッジ122に搭載された記録ヘッド121と対向配置された平坦な本発明の特徴的な部分を含むプラテン(液体排出装置)214及びこのプラテン214直下の搬送下流側に配置されたペーパーガイド215、プラテン214及びペーパーガイド215上のロール紙を吸着する用紙吸引部216を備えている。なお、キャリッジ122には、記録完了したロール紙を切断するカッタ129が取り付けられている。
紙送りローラ212は、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防止することができるので、ロール紙を高精度に送り出すことができる。この紙送りローラ212は、図示していないが、両端がサイドフレームに軸受を介して軸支持されており、紙送りモータからプーリ及びベルトを介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。
従動ローラ213は、複数個の短尺のローラとして形成されており、紙送りローラ212の上方で軸方向に複数並設された従動ローラ支持部材213aに回動自在に軸支持されている。この従動ローラ213は、従動ローラ支持部材213aに取り付けられているバネ等の付勢部材213bにより紙送りローラ212に押圧されており、紙送りローラ212の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、ロール紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な記録を行うことができる。
プラテン214は、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されて紙送りローラ212の搬送下流側の直近に配設されている。プラテン214のプラテン面214aには、複数の矩形状の吸引溝214bが主走査方向に所定間隔を空けて一列配設されている。この吸引溝214bは、平坦な底面の四方が傾斜した側壁で囲まれた逆四角錐台に形成されている。そして、各吸引溝214bの底面及び各吸引溝214bの仕切壁214cの頂面には、複数の貫通した吸引孔214dが穿設されている。
また、プラテン214におけるロール紙の側縁部に対応するプラテン面214aの位置には、本発明の特徴的な部分である矩形状のインク打ち捨て溝穴214eが穿設されている。このインク打ち捨て溝穴214eは、ロール紙を縁無し記録する際にロール紙の縁から外れたインク粒を受けて排出するようになっている。なお、このインク打ち捨て溝穴214eについての詳細は後述する。
ペーパーガイド215は、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されてプラテン214の搬送下流側の直近に配設されている。ペーパーガイド215のペーパーガイド面215aには、略中央を主走査方向に延びるカッタ段差215bが形成されている。このカッタ段差215bは、カッタ129がロール紙を幅方向にカッティングする際にペーパーガイド215を傷付けないように、ロール紙の下面から突出したカッタ129の刃先が入り込むことができる大きさに形成されている。これにより、ロール紙の記録部分と未記録部分とを確実に切り離すことができる。
さらに、ペーパーガイド面215aには、複数のレール状のリブ215c、215dが配設されている。各リブ215c、215dは、それぞれ主走査方向に所定間隔を空けて一列配設され、リブ215cとリブ215dは、それぞれ副走査方向に直線状となるように配設されている。そして、各リブ215c、215dの間のペーパーガイド面215aには、複数の貫通した吸引孔215e、215fが穿設されている。
用紙吸引部216は、プラテン214及びペーパーガイド215の下部に配設された圧力室216aと、圧力室216aの下部に配設された図示しないファンを備えている。圧力室216aは、上面の一部が開放された箱状に形成されており、上面の開放部にプラテン214及びペーパーガイド215が取り付けられ、底面に装着された管継手216bを介してファンが取り付けられている。
用紙吸引部216のファンを回転させることにより、プラテン214及びペーパーガイド215に穿設されている吸引孔214d、215e、215fから圧力室216a内に吸気され、ファンを通って外部に排気される。したがって、プラテン214及びペーパーガイド215の上面にロール紙が供給されると、ロール紙の下面側に負圧が発生するので、ロール紙をプラテン214及びペーパーガイド215の上面に吸着させてロール紙の浮き上がりを完全に防止して紙姿勢を安定化することができ、記録精度を高精度に確実に維持することができる。
カッタ129は、刃先が下方を向くようにして、上下方向に昇降可能であって主走査方向に移動可能に配設されている。このカッタ129は、例えばソレノイド等により上下方向に昇降され、キャリッジ122とともに主走査方向に移動されるようになっている。したがって、カッタ129を移動させるための手段を別途設ける必要は無いので、省スペースを図ることができるとともに、コストを抑えることができる。なお、カッタ129をキャリッジ122から分離して独自のベルト機構やモータ等により主走査方向に移動するように構成しても良い。
排紙部130は、図1及び図2に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない排紙ローラを備えている。排紙ガイド131は、前面側に突き出た平坦な傾斜面として形成されており、上方から搬送されてくるロール紙を下方へスムーズに導くことができるようになっている。
脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止め固定されるようになっている。支持柱142に移動用のコロ141が配設されていることにより、重量のある給紙部110及び本体120、130を所望の位置へスムーズに移動させて設置することができるようになっている。なお、この脚部140の支持柱142の間には、排紙部130から排出されるロール紙を受ける排紙受け装置を設置することができるようになっている。
さらに、本体120、130の前面側から見て左側には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体151とその前面を覆うカバー152を有するインクカートリッジホルダ150が配設されている。このインクカートリッジホルダ150は、ホルダ本体151に対しカバー152の下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ホルダ本体151内に設けられている収納部は、図示左側から順にブラック、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタの計7色のインクカートリッジ10が個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。
また、本体120、130の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル160が配設されている。この操作パネル160は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。
図5(A)、(B)は、上記インク打ち捨て溝穴214eの詳細を示す平面図及びA−A線断面側面図である。このインク打ち捨て溝穴214eは、略直方体状に形成されており、吐出されたインクが通過する開口上面部41と、通過したインクを受けるインク受け底面部(液体受け面)42と、それらを囲う側壁部43で構成されている。そして、インク受け底面部42と下方の側壁部43との間には、インク排出口44が穿設されている。このような構成のインク打ち捨て溝穴214eは、傾斜して配置されている記録ヘッド121に対し平行に傾斜して設けられており、インク受け底面部42は記録ヘッド121のノズル形成面121aと対向している。
このインク受け底面部42には、受けたインクを流す樋形状に形成されたインク流路(混合手段)45が複数本(この例では6本)配設されている。すなわち、インク流路45は、インク受け底面部42において左右に2列、上下に3本の計6本配置されている。そして、図示左側のインク流路45は、インク受け底面部42の左縁部から中央部に向かって下方に傾斜して配設され、図示右側のインク流路45は、インク受け底面部42の右縁部から中央部に向かって下方に傾斜して配設されている。
以上のような構成によれば、記録ヘッド121から吐出されるインクは、開口上面部41を通過してインク受け底面部42で受けられる。ここで、記録ヘッド121のノズル形成面121aのノズル列は、各色毎に用紙搬送方向に向かって形成されているので、インク受け底面部42が従来のように平面部のみであると、各ノズル列から吐出されるインクは、各色毎に筋状に流れ落ちるのみであり、流動性の悪いインクは途中で堆積してしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態では、各ノズル列から吐出されるインクは、インク受け底面部42における各インク流路45間で受けられ、その後に流れ落ちて各インク流路45上に集まり、さらに各インク流路45に沿ってインク受け底面部42の中央部に向かって流れ落ちる。このとき、流動性の良い例えばイエローやマゼンタ等のインクと流動性の悪い例えばブラック等のインクは各インク流路45上で混ぜられることになるので、それらのインクは混合状態でインク受け底面部42の中央部に向かって流れ落ちることになる。そして、インク受け底面部42の中央部に向かって流れ落ちたインクは、各インク流路45の下端からインク排出口44に向かって流れ落ちて排出される。
以上のように、本実施形態のプラテン214のインク打ち捨て溝穴214eによれば、単にインク受け底面部42に流動性の良いインクと流動性の悪いインクを吐出するのみで、インク流路45により流動性の悪いインクは流動性の良いインクと自然に混合されるので、流動性の良いインクと流動性の悪いインクを速やかにインク排出口44へ流すことができる。
なお、上述した実施形態では、インク流路45は、インク受け底面部42において左右に2列、上下に3本の計6本配置したが、インク排出口44に向かって傾斜していれば任意の数の列や本数で良く、例えばインク受け底面部42の中央部から左縁部及び右縁部に向かってそれぞれ下方に傾斜して配設しても良く、また、インク受け底面部42の左縁部又は右縁部から右縁部又は左縁部に向かって下方に傾斜して配設しても良い。また、インク流路45は、インク受け底面部42と同一の例えばプラスチック材料で一体成形もしくは別体形成して貼着しても良く、又は針金等の金属材料で形成して接着するようにしても良い。
また、インク流路45は、インク受け底面部42から突き出るリブ状の構成としたが、インク受け底面部42から窪んだ溝状の構成としても良い。さらに、インク受け底面部42に多孔質材を溶着するときに同時に溝状のインク流路45を形成し、あるいは多孔質材に切り込み状のインク流路45を予め形成しておいてインク受け底面部42に溶着するようにしても良い。この多孔質材は、インク吸収材として機能するもので、適度な通気性を有していれば良く、例えばスポンジ、吸水性のポリマ、フェルト状の繊維質材、不織布等が使用される。なお、本実施形態は、ロール紙を縁無し記録する際にロール紙の縁から外れたインク粒を受けて排出するインク打ち捨て溝穴214eに適用する場合を説明したが、例えばフラッシング用のインク打ち捨て溝穴や記録ヘッドを封止するキャッピングにも適用可能である。
このような構成において、インクジェット式プリンタ100を使用する場合は、先ず、給紙部110からロール紙ホルダ111を構成するスピンドル113を取り出し、図6に示すように、スピンドル113に挿入されている一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から引き抜く。そして、図7に示すように、スピンドル113の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端から挿入して貫通させ、図8に示すように、ロール紙Rの軸穴Cの一端をスピンドル113の他端側に挿入固定されている他方のロール紙押さえ114にはめ込んで当接させる。続いて、一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から挿入して、ロール紙Rの軸穴Cの他端に填め込む。これにより、ロール紙Rはスピンドル113と共に回転可能となる。
次に、図9に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端を持って給紙部110まで持ち上げる。ここで、図10に示すように、スピンドル受け115には、スピンドル113の端部を一時的に載置するための比較的浅い窪み115aと、スピンドル113の端部を回転可能に軸支するための比較的深い窪み115bが前後に並設されている。手前の窪み115aは、重量のあるロール紙Rが挿入されたスピンドル113を正規の窪み115bに一時に填め込む作業は困難性が伴うために、仮置きをするために設けられている。
そこで、図10に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端部をスピンドル受け115の仮置きの窪み115aに一旦載置し、その後、図11に示すように、先ず、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の一端部を対応するスピンドル受け114の正規の窪み115bに掛け、次に、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の他端部を対応するスピンドル受け115の正規の窪み115bに掛ける。これにより、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113を給紙部110に安全かつ容易にセットすることができる。
次に、図12に示すように、ロール紙Rの先端を下方に引き出して記録部120の搬送経路を通し、さらに図13に示すように、排紙部130の搬送経路まで通す。そして、図14に示すように、ロール紙Rを巻き取り方向に回転させてロール紙Rの先端を例えば排紙ガイド131に形成されているマーカMに位置決めする。その後、インクジェット式プリンタ100を起動して、ロール紙Rを副走査方向に給紙しつつ記録ヘッド121を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させ、ロール紙Rに所定の情報を記録する。
液体排出装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。 図1のプリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。 図1のプリンタの記録・搬送部の詳細を示す側面図である。 図3の記録・搬送部の主要部の詳細を示す斜視図である。 図3のインク打ち捨て溝穴の詳細を示す平面図及びA−A線断面側面図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第1の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第2の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第3の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第4の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第5の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第6の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第7の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第8の図である。 図1のプリンタの使用手順を示す第9の図である。
符号の説明
10 インクカートリッジ、41 開口上面部、42 インク受け底面部、43 側壁部、44 インク排出口、45 インク流路、100 インクジェット式プリンタ、110 給紙部、111 ロール紙ホルダ、112 ロール紙カバー、113 スピンドル、114 ロール紙押さえ、115 スピンドル受け、120 記録・搬送部、121 記録ヘッド、122 キャリッジ、123 FFC、124 インクチューブ、125 上蓋、126 前蓋、127 レール、128 キャリッジベルト、129 カッタ、130 排紙部、131 排紙ガイド、140 脚部、141 コロ、142 支持柱、143 補強棒、150 インクカートリッジホルダ、151 ホルダ本体、152 カバー、200 搬送部、211 給紙ガイド、212 紙送りローラ、213 従動ローラ、214 プラテン、214e インク打ち捨て溝穴、215 ペーパーガイド、216 用紙吸引部

Claims (6)

  1. 吐出される液体を受ける液体受け面と、
    この液体受け面に設けられ、流動性の良い液体と流動性の悪い液体を混ぜて排出口へ流す混合手段とを備えたことを特徴とする液体排出装置。
  2. 前記液体受け面は、傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体排出装置。
  3. 前記混合手段は、排出口に向かって傾斜した樋形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体排出装置。
  4. 前記液体受け面に多孔質材が貼着され、この多孔質材に前記混合手段が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体排出装置。
  5. 被記録媒体に記録する記録装置であって、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の液体排出装置が、記録ヘッドの移動経路に対向配置され、記録時に打ち捨てられるインクを受けることを特徴とする記録装置。
  6. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の液体排出装置が、噴射ヘッドの移動経路に対向配置され、噴射時に打ち捨てられる前記液体を受けることを特徴とする液体噴射装置。
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