JP2014073596A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液体噴射装置11は、用紙Sに対してインクを噴射する液体噴射部50と、第1接触位置P1において搬送される用紙Sの第1面S1側に接触した状態で、第1接触位置P1において用紙Sの搬送方向と逆方向となる方向に回転することで用紙Sに付着した付着物を除去する第1除去ローラー55Aと、第2接触位置P2において搬送される用紙Sの第2面S2側に接触した状態で、第2接触位置P2において用紙Sの搬送方向と逆方向となる方向に回転することで用紙Sに付着した付着物を除去する第2除去ローラー55Bと、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体が噴射される媒体の端部などに付着した付着物を除去することができる液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、媒体に対して液体を噴射する液体噴射部と、第1接触位置において搬送される前記媒体の第1面側に接触した状態で、前記第1接触位置において前記媒体の搬送方向と逆方向となる方向に回転することで前記媒体に付着した付着物を除去する除去ローラーである第1除去ローラーと、第2接触位置において搬送される前記媒体の第2面側に接触した状態で、前記第2接触位置において前記媒体の搬送方向と逆方向となる方向に回転することで前記媒体に付着した付着物を除去する除去ローラーである第2除去ローラーと、を備える。
この構成によれば、2つの除去ローラーが媒体を挟持した状態で回転すると、媒体の搬送が妨げられたり、媒体が除去ローラーに巻き付いたりする虞があるが、第1接触位置と第2接触位置とを媒体の搬送方向において離間させることで、こうした虞を低減することができる。
この構成によれば、除去部材によって除去ローラーに付着した付着物が除去されるので、除去ローラーの除去能力が低下したり、除去ローラーに付着した付着物が固まりとなって媒体に付着したりすることが抑制される。
この構成によれば、媒体から除去された付着物は受容部に保持されるので、媒体から除去された付着物が周囲に飛散するのを抑制することができる。
この構成によれば、除去ローラーは駆動ローラーと同じ駆動源の駆動力によって回転するので、除去ローラーを回転させるために別の駆動源を設ける必要がない。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置11は、略矩形箱状の筐体部12を備えている。筐体部12は、第1収容部13と、第1収容部13の上側に配置された第2収容部14と、第1収容部13の後側に配置された第3収容部15とを備えている。なお、本実施形態においては、重力方向に沿う上下方向Zと交差(本実施形態では直交)する第2収容部14と第3収容部15との並び方向を前後方向Yとする。また、上下方向Z及び前後方向Yと交差(本実施形態では直交)する第1収容部13及び第2収容部14の長手方向を幅方向Xとする。
図4に示すように、第1除去ローラー55Aは、第1接触位置P1において搬送される用紙Sの第1面S1側に接触した状態で、搬送方向Fと逆方向となる方向D1に回転することで、用紙Sに付着した付着物を掻き取るように除去する。一方、第2除去ローラー55Bは、第2接触位置P2において搬送される用紙Sの第2面S2側に接触した状態で、搬送方向Fと逆方向となる方向D2に回転することで、用紙Sに付着した付着物を掻き取るように除去する。
(1)除去ローラー55は用紙Sに接触しつつ搬送方向Fと逆方向となる回転方向に回転するので、用紙Sに付着した付着物を掻き取るようにして効果的に除去することができる。また、第1除去ローラー55Aが用紙Sの第1面S1側に接触する一方で第2除去ローラー55Bが用紙Sの第2面S2側に接触するので、用紙Sの端部に付着した付着物も効率よく除去することができる。したがって、インクが噴射される用紙Sの端部などに付着した付着物を除去することができる。
(6)除去ローラー55は駆動ローラー28a,29aと同じ給送モーター26の駆動力によって回転するので、除去ローラー55を回転させるために別の駆動源を設ける必要がない。
・用紙Sの搬送方向Fに沿って、除去ローラー55を3つ以上設けてもよい。
・複数の除去ローラー55の外径や回転速度が異なっていてもよい。例えば、第2除去ローラー55Bより第1除去ローラー55Aの外径を大きくしたり、回転速度を遅くしたりすると、用紙Sの第1面S1(印刷面)側との接触面積が大きくなるので、用紙Sの印刷面側の付着物をより確実に除去することができる。
・除去ローラー55を第2収容部14内に設けるようにしてもよい。
・除去部材57が除去ローラー55の下方に配置されてもよい。
・除去部材57を備えない構成としてもよい。
・第1受容部58は案内部材53に凹設される構成に限らない。また、第2受容部61は保持フレーム16の底板部60に凹設される構成に限らない。例えば、第1受容部58や第2受容部61を形成する受容部材を別途設けるようにしてもよい。
・貫通孔59及び第2受容部61を備えない構成としてもよい。
・搬送方向Fにおいて、第1接触位置P1と第2接触位置P2との間に、別の搬送ローラーを配置するようにしてもよい。
・第1接触位置P1と第2接触位置P2とを搬送方向Fにおいて同じ位置に配置して、第1除去ローラー55Aと第2除去ローラー55Bとが用紙Sを挟持するような態様としてもよい。
・上記各実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
Claims (8)
- 媒体に対して液体を噴射する液体噴射部と、
第1接触位置において搬送される前記媒体の第1面側に接触した状態で、前記第1接触位置において前記媒体の搬送方向と逆方向となる方向に回転することで前記媒体に付着した付着物を除去する除去ローラーである第1除去ローラーと、
第2接触位置において搬送される前記媒体の第2面側に接触した状態で、前記第2接触位置において前記媒体の搬送方向と逆方向となる方向に回転することで前記媒体に付着した付着物を除去する除去ローラーである第2除去ローラーと、
を備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記第1接触位置と前記第2接触位置とは、前記搬送方向において離間していることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記除去ローラーの外周面に接触して、該外周面に付着した付着物を除去する除去部材をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記第1接触位置において、前記媒体は液体が噴射される前記第1面が下方を向いた状態で搬送されるとともに、前記第1除去ローラーは前記媒体の搬送経路の下方に配置され、
前記除去部材は前記第1除去ローラーの前記搬送方向下流側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。 - 前記除去ローラーの下方には、前記媒体から除去された付着物を受容するための受容部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記媒体を搬送するための駆動ローラーと、
前記除去ローラー及び前記駆動ローラーを回転させるための駆動源と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記駆動ローラーは、前記第1接触位置よりも前記搬送方向上流側となる位置と、前記第2接触位置よりも前記搬送方向下流側となる位置とに設けられ、
前記除去ローラーの回転速度は前記駆動ローラーの回転速度より遅いことを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。 - 前記除去ローラーには、外径の異なる複数の除去ローラーのうち少なくとも1つが用いられ、
前記除去ローラーの回転速度は、該除去ローラーの外径が大きいほど回転速度が遅くなるように設定されることを特徴とする請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
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