JP2007168387A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記録ヘッドと、複数の記録媒体支持面を有する回動自在なプラテン部材と、このプラテン部材を回動させる駆動手段とを有する画像記録装置であって、前記複数の記録媒体支持面は、搬送される記録媒体の両側端近傍に相当する位置に、複数種の記録媒体の搬送パターンに対応するインク吸収部材を有し、前記駆動手段は、搬送される記録媒体の搬送パターンまたは前記記録ヘッドの駆動条件に応じて、前記プラテン部材の有する複数の記録媒体支持面のうち、所定の記録媒体支持面を前記記録ヘッドに対向する位置に停止させる制御手段を備えることを特徴とする画像記録装置。
【選択図】図2
Description
本発明の他の目的は、インクジェットプリントを行う際に用いる記録ヘッドの記録方式に左右されない、すなわち、ラインヘッド方式もしくはシャトル方式のいずれに対しても容易に適用可能な画像記録装置を提供することにある。
また、前記プラテン部材は、前記複数の記録媒体支持面に加えて、前記記録ヘッドの予備吐出を受けるインク吸収部材面を有し、前記制御手段は、前記複数の記録媒体支持面の停止位置制御に加えて、前記インク吸収部材面の停止位置制御を行うものであることが好ましい。
なお、本発明に係る画像記録装置は、インクジェットプリントを行う際に用いる記録ヘッドの記録方式に左右されない、すなわち、ラインヘッド方式もしくはシャトル方式のいずれに対しても容易に適用可能な画像記録装置である。
図1に示すインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタともいう)10は、記録媒体としての記録紙Sに、インクジェットによる画像記録のみならず、必要に応じて、裏印字や写真相当の品質を実現するための表面処理を行ってプリントを出力するものであり、基本的に、記録紙供給部12と、裏印字ユニット14と、画像記録部16と、表面処理部18と、切断部20と、排出部22とを有して構成される。
また、プリンタ10は、プリンタ10全体の動作の制御や管理、動作履歴の管理等を行う制御部24を有する。
なお、プリンタ10には、図示した部材以外にも、必要に応じて、搬送ローラ対、ガイドローラ、ガイド部材、記録紙S等を検出するためのセンサ等、公知のプリンタが有する各種の部材が配置されてもよいのは、もちろんである。
なお、第1装填部30および第2装填部32は、プリンタ10内における位置が異なる以外は、同じ構成を有するので、同じ部材には同じ符号を付し、以下の説明は第1装填部30を代表例として行う。
フィードローラ対52は、公知の搬送ローラ対である。また、フランジ回転ローラ46およびフィードローラ対52は、共に、図示しない公知の回転駆動源に係合されて、正転(送り出し方向)もしくは逆転(巻き戻し方向)される。
また、後述する2列の並列搬送によってプリントを作成する場合には、このフランジFに挟持された状態の記録紙ロールSrを、フランジ回転ローラ46上に軸線方向(図1の紙面と垂直方向)に並べて2つ載置する。
すなわち、図示例のプリンタ10においては、記録紙ロールSrの記録紙Sを用いてプリントを作成する際には、長尺な記録紙Sのまま、裏印字ユニット14による裏印字、画像記録部16における画像記録、表面処理部18における表面処理(必要に応じて)を行い、その後、切断部20において切断を行って、1枚毎のプリントPとする。
また、カッタ40によって記録紙Sを切断し、その後のプリント作成で、切断した記録紙Sを使用しない場合には、フランジ回転ローラ46およびフィードローラ52を逆転して、記録紙Sを所定の位置まで巻き戻す。この際に、フランジFは、記録紙ロールSrへの記録紙Sの巻取りを適正にするガイドとしても作用する。
カットシート状の記録紙Sは、各種のプリンタで利用されている公知のカセット48に収容され、カセット48がシート紙供給部34の所定位置に装填されることにより、プリンタ10の所定位置に装填される。なお、図示例においては、インク受容層を有するものである場合には、記録紙Sはインク受容層を下にしてカセット48に収容される。
カセット48に収容された記録紙Sは、側周面が平面状に切り欠かれた半月状ローラである給紙ローラ44によってカセット48から取り出されて搬送され、さらに、搬送ローラ対50aおよび50bによって搬送され、図示しない搬送ガイド等によって裏印字ユニット14に供給される。
また、ロール紙を用いる場合には、最後に個々のプリントに切断するのではなく、記録紙ロールから引き出した直後に記録紙Sを切断して、カットシート状にした後に裏印字や画像記録を行うものであってもよい。
なお、裏印字の内容には、特に限定はなく、一例として、写真プリントにおいて規格化されている各種の情報が例示される。
従って、記録手段100は、最大幅の記録紙Sよりも長尺なノズル列(インク液滴を吐出するノズルの列)を有するラインヘッドを用い、このラインヘッドをノズル列と幅方向と一致して配置/固定して、記録紙Sを連続的に搬送(走査搬送)しつつ画像記録を行う、いわゆるFWA(Full Width Array)方式の画像記録を行うものでもよい。
従って、記録手段100がFWA方式による画像記録を行うものである場合には、搬送ローラ対50c〜50e(および、後述する50f)による記録紙Sの搬送は連続的になり、記録手段100がPWA方式による画像記録を行うものである場合には、搬送ローラ対50c〜50e(および後述する50f)による記録紙Sの搬送は断続的になる。
さらに、プラテン102の上記記録媒体支持面は、プリントの端部まで画像が記録された、いわゆる縁なしプリントを作成する際におけるインクによる汚染を防止するために、対応する記録紙Sの各種の幅に応じて形成された溝状等のインク受けを有している。
乾燥手段58は、インクジェットによって画像記録された記録紙Sのインクを乾燥するものである。乾燥手段58には、特に限定はなく、ヒータを用いる方法、ファンによって風を吹きつける方法、ヒータとファンを併用する方法等、公知の手段が各種利用可能である。
なお、プラテン102と乾燥手段58との間に配置される搬送ローラ対50eは、接離可能になっており、必要に応じて離間して、未乾燥のインクの付着を防止する。
表面処理部18は、記録紙Sとして、前述の熱可塑性樹脂粒子からなるインク受容層や親インク性の熱可塑性樹脂層をインク受容層として有する写真画質プリント用のインクジェット記録用紙を用いた際に、このインク受容層(熱可塑性樹脂)の表面処理を行うものである。
但し、必要に応じて、写真画質プリント用のインクジェット記録用紙以外の記録紙Sにも、後述する表面処理を施してもよいのは、もちろんである。
図示例において、表面処理部18は、前記表面処理ベルト60に加え、加熱ローラ62、ローラ64、ニップローラ66、および、冷却部68を有して構成される。また、表面処理ベルト60はエンドレスベルトであり、加熱ローラ62およびローラ64に張架される。
なお、加熱ローラ62における加熱手段、および、冷却部68における冷却手段には特に限定はなく、公知の手段が全て利用可能である。また、ニップローラ66も加熱手段を有するものであってもよい。
表面処理部18では、まず、記録紙Sを表面処理ベルト60(加熱ローラ62)とニップローラ66とで挟持搬送することにより、記録紙Sの表面(インク受容層)を表面処理ベルト66の表面に当接して押圧すると共に、記録紙Sを加熱ローラ62によって加熱する。
冷却された記録紙Sは、ローラ64による折り返し部で、表面処理ベルト60から剥離され、下流の搬送ローラ対50hに供給される。
また、この記録紙Sの表面処理によれば、表面処理ベルト60の表面性状を選択することで、このような光沢性を付与する処理のみならず、マット(粗面化)処理等の各種の表面処理を行うことができる。
また、図示例においては、記録紙Sの、いわゆるコシを利用して表面処理ベルト60から記録紙Sを剥離する。従って、好ましくは、図1に示すように、表面処理部18から記録紙Sを排出する位置で表面処理ベルト60を張架するローラ64を小径にすることにより、表面処理ベルト60からの記録紙Sの剥離性を向上できる。
なお、プリンタ10において、切断部20は、長尺な記録紙S(ロール紙)の切断のみを行うものに限定はされない。例えば、切断部20は、シート紙装填部34から供給されたカットシート状の記録紙Sを用いる際において、出力するプリントサイズに応じた記録紙Sの先/後端(搬送方向)の切断や、端部まで画像が記録されたいわゆる縁なしプリントを作成するための記録紙Sの先/後端の切断を行ってもよい。
例えば、記録ユニット56において、幅方向に2以上の画像を記録する、幅方向にいわゆる多面付を行う場合には、切断部20にスリッタ等の記録紙Sを搬送方向に切断する切断手段を有してもよい。
そのため、表面処理部18において記録紙Sの搬送を停止すると、過加熱や過冷却の状態が生じ、その結果、表面処理にムラが生じてプリントの光沢ムラ等を生じてしまう。そのため、表面処理部18での処理中には、記録紙Sの搬送を停止することはできない。
さらに、表面処理部18で記録紙Sを処理している途中で、記録紙Sを表面処理部18に押し込む、表面処理部18から引っ張る等の記録紙Sの搬送に負荷変動が生じると、表面処理ベルト60に貼着した状態の記録紙Sがズレてしまい、やはり、光沢ムラを生じてしまう。
他方、切断部20はギロチンカッタ42を利用するものであるので、切断時には、記録紙Sの搬送を停止する必要がある。
さらに、搬送ローラ対50iおよび50jの搬送は、ギロチンカッタ42の駆動に応じた断続的な搬送となる。
排出部22は、図1の紙面に奥手方向に搬送する直交搬送ベルト(ベルトコンベア)70を用いて、プリントを1件毎に仕分け(ソート)する。プリントは、搬送ローラ対50kによって排出部22の直交搬送ベルト70の上に排出され、積層される。直交搬送ベルト70は、1件分のプリントが積層されたら、プリント1枚分(幅方向のサイズ)だけ、奥手方向にプリントの積層体を搬送して、ベルトのプリント未積層の部分を、搬送ローラ対50kからの排出位置とする。直交搬送ベルト70は、この積層/搬送を繰り返し行うことにより、プリントを件毎に仕分けする。
なお、以下に示す例では、記録手段100として、前述のFWA方式による画像記録を行うものを用いる例を示すが、これは例示であり、PWA方式による画像記録を行うものであってもよいのはいうまでもない。
前述の通り、回転プラテン102は、基本的には、複数の記録媒体支持面を備えるものであり、ここに示す例では、四角柱状に構成された回転プラテン102が、3面の記録媒体支持面に加えて、さらに、記録ヘッドの予備吐出を受ける1面のインク吸収部材面を備えている。
また、図2〜図6に示すように、回転プラテン102の回転部分102aを回転させるための駆動機構は、ここでは、上記回転部分102aの中空回転軸部分102bを支承する軸受114と、上記中空回転軸部分102bとモータ112aの軸との間を繋ぐギア112b,と112cとを有する駆動手段112から構成されている。
図3に示す第2の記録媒体支持面(B面),図4に示す第3の記録媒体支持面(C面)は、基本的には、図2に示した第1の記録媒体支持面(A面)とはインク受け104g〜104k,104m〜104rの配置位置が異なるのみで、この他の主たる構成については、上述のA面と同様である。
インク吸収部材面(D面)は、図5(a)に示すように、記録紙Sの幅方向全幅にわたるインク受け104sを有するものである。このインク吸収部材面(D面)は、インクジェットによる縁なし画像の記録開始に先立って、いわゆる予備吐出動作(フラッシング)を行う際に、吐出されるインクを受けるようにして、プラテンにインク汚れを防止するためのものである。
以下、このように構成されるプリンタ10の特徴的動作について説明する。
所定の予備吐出動作が終了したら、制御部24は、回転プラテン102の第2の記録媒体支持面(B面)を記録ヘッド100aに対向する位置(角度)に配置するよう、駆動手段112を駆動する。
ここでは、用いられる記録紙S(幅P2,Q2)の幅に合致する位置にインク受け104k,104i及び104gが配置されているので、この記録紙Sに対する縁なし印刷を好適に実施することが可能である。
以降の動作については、前述の動作例と同様である。
すなわち、回転プラテン102の記録媒体支持面を変更する際に、記録ヘッドを搭載したキャリッジを、回転プラテン102の回転部分102a上から記録紙Sの搬送方向に退避した状態とすれば、回転プラテン102は記録ヘッドと干渉することなく、記録媒体支持面を変更することができるので、記録ヘッドと記録媒体間の距離を縮めることが可能である。
12 記録紙供給部
14 裏印字ユニット
16 画像記録部
18 表面処理部
20 切断部
22 排出部
24 制御部
30 第1装填部
32 第2装填部
34 シート紙装填部
36,38 ガイドローラ
40,42 カッタ
44 給紙ローラ
46 フランジ回転ローラ
48 カセット
50(50a〜50k) 搬送ローラ対
52 フィードローラ対
54 規制ガイド
56 記録ユニット
58 乾燥手段
60 表面処理ベルト
62 加熱ローラ
64 ローラ
66 ニップローラ
68 冷却部
70 直交搬送ベルト
100 記録手段
100a 記録ヘッド
102 回転プラテン
102a 回転部分
102b (回転部分の)中空回転軸部分
104a〜104s インク受け
106 吸引孔
108 吸気手段
110 吸気ダクト
110a スリット
112 駆動手段
112a モータ
112b ギア
112c ギア
114 軸受
A,B,C 記録媒体支持面
D インク吸収部材面
S 記録紙
Claims (3)
- インクを吐出して画像記録を行う記録ヘッドと、
この記録ヘッドに対向して記録媒体搬送方向に直交する方向に延在し、複数の記録媒体支持面を有する回動自在なプラテン部材と、
このプラテン部材を回動させる駆動手段とを有する画像記録装置であって、
前記複数の記録媒体支持面は、搬送される記録媒体の両側端近傍に相当する位置に、複数種の記録媒体の搬送パターンに対応するインク吸収部材を有し、
前記プラテン部材を回動させる駆動手段は、前記搬送される記録媒体の搬送パターンまたは前記記録ヘッドの駆動条件に応じて、前記プラテン部材の有する複数の記録媒体支持面のうち、所定の記録媒体支持面を前記記録ヘッドに対向する位置に停止させる制御手段を備えることを特徴とする画像記録装置。 - 前記複数の記録媒体支持面には、前記記録媒体を吸着支持するための吸引孔が設けられている請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記プラテン部材は、前記複数の記録媒体支持面に加えて、前記記録ヘッドの予備吐出を受けるインク吸収部材面を有し、
前記制御手段は、前記複数の記録媒体支持面の停止位置制御に加えて、前記インク吸収部材面の停止位置制御を行うものである請求項1または2に記載の画像記録装置。
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