JP2007168387A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体を複数列にして搬送する並列搬送の状態で、縁なし印刷を行う場合に好適な、インク受け配置切り替え機能付きプラテンを有する画像記録装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッドと、複数の記録媒体支持面を有する回動自在なプラテン部材と、このプラテン部材を回動させる駆動手段とを有する画像記録装置であって、前記複数の記録媒体支持面は、搬送される記録媒体の両側端近傍に相当する位置に、複数種の記録媒体の搬送パターンに対応するインク吸収部材を有し、前記駆動手段は、搬送される記録媒体の搬送パターンまたは前記記録ヘッドの駆動条件に応じて、前記プラテン部材の有する複数の記録媒体支持面のうち、所定の記録媒体支持面を前記記録ヘッドに対向する位置に停止させる制御手段を備えることを特徴とする画像記録装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの画像記録装置の技術分野に関し、より詳細には、記録媒体を単列または複数列として搬送しつつ縁なし印刷を行う場合に好適に利用可能な、インク受け配置切り替え機能付きプラテンを有する画像記録装置に関する。
インクジェットを用いた記録装置において、記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復動しながらインクを吐出させて記録を行う方式では、上記キャリッジを記録位置から退避させてインク目詰まり防止のための予備吐出動作(いわゆる、フラッシング)を行うことが可能である。
また、記録ヘッドを固定したまま記録媒体を搬送しながらインクを吐出させて記録を行う方式においては、ヘッドを記録位置から退避させると装置のスペースを大きく要する不都合があるので、特許文献1に開示されているように、ヘッドと対向するプラテンにインク吸収面を設けて、予備吐出を行わせることが考えられている。
一方、いわゆる縁なしプリントを作製するために、記録媒体に対して幅方向全域に画像記録を行いたいとする要請があり、この場合、インク吐出幅を記録媒体の幅寸法よりも大きくする必要があるので、上記特許文献1に開示されているようなプラテン構成では、被記録媒体支持面をヘッド方向に向けて記録を行うとき、記録媒体の両側端縁の外側にもインクを吐出することになり、プラテンにインク汚れをもたらす不具合が生じる。
さらに、インクジェットプリンタなどの各種の画像記録装置において、生産能力を向上する方法の1つとして、1台の装置で幅の異なる複数種の記録媒体への画像記録を行うこと、あるいは、記録媒体を搬送方向と直交する方向(以下、幅方向という)の複数列として搬送(以下、並列搬送という)し、この並列搬送の状態で画像記録(描画)や画像記録後の後処理を行うことが知られている。
特開2003−341158号公報
ところで、当然のことであるが、上述のように、1台の装置で幅の異なる複数種の記録媒体への画像記録を行う場合には、各種のサイズの記録媒体の利用あるいはそれらの組み合わせが考えられるので、これらの種々の組み合わせについて、前述のようなインク汚れに対する対策を講ずる必要が生ずるという問題がある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決し、インクジェットプリント方式により縁なしプリントを作製する際に好適に利用可能であり、しかも、1台の装置で幅の異なる複数種の記録媒体への画像記録を行うこと、あるいは、記録媒体を幅方向の複数列として搬送し、この並列搬送の状態で画像記録を行うことが可能な、インク受け配置切り替え機能付きプラテンを有する画像記録装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、インクジェットプリントを行う際に用いる記録ヘッドの記録方式に左右されない、すなわち、ラインヘッド方式もしくはシャトル方式のいずれに対しても容易に適用可能な画像記録装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る画像記録装置は、インクを吐出して画像記録を行う記録ヘッドと、この記録ヘッドに対向して記録媒体搬送方向に直交する方向に延在し、複数の記録媒体支持面を有する回動自在なプラテン部材と、このプラテン部材を回動させる駆動手段とを有する画像記録装置であって、前記複数の記録媒体支持面は、搬送される記録媒体の両側端近傍に相当する位置に、複数種の記録媒体の搬送パターンに対応するインク吸収部材を有し、前記プラテン部材を回動させる駆動手段は、前記搬送される記録媒体の搬送パターンまたは前記記録ヘッドの駆動条件に応じて、前記プラテン部材の有する複数の記録媒体支持面のうち、所定の記録媒体支持面を前記記録ヘッドに対向する位置に停止させる制御手段を備えることを特徴とする。
ここで、本発明に係る画像記録装置においては、前記複数の記録媒体支持面には、前記記録媒体を吸着支持するための吸引孔が設けられていることが好ましい。
また、前記プラテン部材は、前記複数の記録媒体支持面に加えて、前記記録ヘッドの予備吐出を受けるインク吸収部材面を有し、前記制御手段は、前記複数の記録媒体支持面の停止位置制御に加えて、前記インク吸収部材面の停止位置制御を行うものであることが好ましい。
本発明に係る画像記録装置によれば、インクジェットプリント方式により縁なしプリントを作製する際に好適に利用可能であり、しかも、1台の装置で幅の異なる複数種の記録媒体への画像記録を行うこと、あるいは、記録媒体を幅方向の複数列として搬送し、この並列搬送の状態で画像記録を行うことが可能な、インク受け配置切り替え機能付きプラテンを有する画像記録装置を実現できるという効果が得られる。
なお、本発明に係る画像記録装置は、インクジェットプリントを行う際に用いる記録ヘッドの記録方式に左右されない、すなわち、ラインヘッド方式もしくはシャトル方式のいずれに対しても容易に適用可能な画像記録装置である。
以下、本発明の画像記録装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明をする。
図1に、本発明の画像記録装置を利用するインクジェットプリンタの一例の概念図を示す。
図1に示すインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタともいう)10は、記録媒体としての記録紙Sに、インクジェットによる画像記録のみならず、必要に応じて、裏印字や写真相当の品質を実現するための表面処理を行ってプリントを出力するものであり、基本的に、記録紙供給部12と、裏印字ユニット14と、画像記録部16と、表面処理部18と、切断部20と、排出部22とを有して構成される。
また、プリンタ10は、プリンタ10全体の動作の制御や管理、動作履歴の管理等を行う制御部24を有する。
なお、プリンタ10には、図示した部材以外にも、必要に応じて、搬送ローラ対、ガイドローラ、ガイド部材、記録紙S等を検出するためのセンサ等、公知のプリンタが有する各種の部材が配置されてもよいのは、もちろんである。
記録紙供給部12は、記録媒体である記録紙Sを裏印字ユニット14に供給する部位であり、第1装填部30、第2装填部32、シート紙装填部34、ガイドローラ36および38、ギロチンカッタ40、給紙ローラ44、2つの搬送ローラ対50(50aおよび50b)を有して構成される。
第1装填部30および第2装填部32は、共に、長尺な記録紙Sを芯材に巻回してなる記録紙ロールSrを装填して、後述するカッタ40を経て裏印字ユニット14(およびそれ以降の各部位)に送り出すものである。なお、記録紙Sがインク受容層を有するものである場合には、記録紙Sはインク受容層を外側にして巻回される。
なお、第1装填部30および第2装填部32は、プリンタ10内における位置が異なる以外は、同じ構成を有するので、同じ部材には同じ符号を付し、以下の説明は第1装填部30を代表例として行う。
第1装填部30(第2装填部32)は、回転方向を記録紙Sの送り出し方向に一致して(すなわち軸線方向は図1の紙面と垂直方向)、所定間隔だけ離間して搬送方向に配列される2つのフランジ回転ローラ46と、フィードローラ対52とを有する。
フィードローラ対52は、公知の搬送ローラ対である。また、フランジ回転ローラ46およびフィードローラ対52は、共に、図示しない公知の回転駆動源に係合されて、正転(送り出し方向)もしくは逆転(巻き戻し方向)される。
図示例のプリンタ10において、記録紙ロールSrは、芯材に挿嵌する円筒部Fcを中心に有する2枚の円盤状のフランジFに挟持(軸線方向に挟持)された状態で、フランジFを2つのフランジ回転ローラ46に載置されることにより、プリンタ10(第1装填部30および第2装填部32)の所定位置に装填される。なお、フランジFの外径は、対応する最大径の記録紙ロールSrよりも大きい。
また、後述する2列の並列搬送によってプリントを作成する場合には、このフランジFに挟持された状態の記録紙ロールSrを、フランジ回転ローラ46上に軸線方向(図1の紙面と垂直方向)に並べて2つ載置する。
第1装填部30(第2装填部32)では、フランジ回転ローラ46でフランジFを回転し、同期して、フィードローラ52で記録紙Sを搬送することにより、記録紙ロールSrから記録紙Sを送り出す。この際、フランジFは、記録紙Sの送り出しのガイド部材としても作用する。
なお、本発明において、記録紙ロールSrの装填方法は、これに限定はされず、中心で記録紙ロールSrを回転自在に軸支して、記録紙ロールSrを収容するマガジンを用い、このマガジンを所定の装填位置に装填する方法等、各種のプリンタで実施されているロール紙の装填方法が、全て利用可能である。
第1装填部30に装填された記録紙ロールSrの記録紙Sはガイドローラ36で案内されて、カッタ40を経て裏印字ユニット14〜記録部16へ、第2装填部32に装填された記録紙ロールSrの記録紙Sはガイドローラ38で案内されて、同じくカッタ40を経て裏印字ユニット14〜記録部16へ、それぞれ搬送される(送り出される)。
カッタ40は、公知のギロチンカッタである。ここで、カッタ40は、プリント1枚毎に記録紙Sを切断するものではなく、1件毎、プリント作成を中断(終了)する際、プリンタ10の可動を停止する際のように、予め設定(あるいは選択)された所定のタイミングで、記録紙Sを切断する。
すなわち、図示例のプリンタ10においては、記録紙ロールSrの記録紙Sを用いてプリントを作成する際には、長尺な記録紙Sのまま、裏印字ユニット14による裏印字、画像記録部16における画像記録、表面処理部18における表面処理(必要に応じて)を行い、その後、切断部20において切断を行って、1枚毎のプリントPとする。
従って、記録紙ロールSrの記録紙Sを用いてプリントを作成する際には、ロール状に巻回された記録媒体(いわゆるロール紙)を用いる公知のプリンタと同様にして、第1装填部30もしくは第2装填部32の使用する方の記録紙ロールSrから記録紙Sを送り出し、ガイドロール36もしくは38、カッタ40等を経た所定の経路で、先端を所定の位置(例えば、画像記録部16の最上流の搬送ローラ対)まで通紙される。
また、カッタ40によって記録紙Sを切断し、その後のプリント作成で、切断した記録紙Sを使用しない場合には、フランジ回転ローラ46およびフィードローラ52を逆転して、記録紙Sを所定の位置まで巻き戻す。この際に、フランジFは、記録紙ロールSrへの記録紙Sの巻取りを適正にするガイドとしても作用する。
シート紙装填部34は、予め所定サイズに切断されたカットシート状の記録紙Sを装填する部位である。
カットシート状の記録紙Sは、各種のプリンタで利用されている公知のカセット48に収容され、カセット48がシート紙供給部34の所定位置に装填されることにより、プリンタ10の所定位置に装填される。なお、図示例においては、インク受容層を有するものである場合には、記録紙Sはインク受容層を下にしてカセット48に収容される。
カセット48に収容された記録紙Sは、側周面が平面状に切り欠かれた半月状ローラである給紙ローラ44によってカセット48から取り出されて搬送され、さらに、搬送ローラ対50aおよび50bによって搬送され、図示しない搬送ガイド等によって裏印字ユニット14に供給される。
図示例のプリンタ10において、記録紙Sには、特に限定はなく、普通紙(プレーンペーパー)、表面にマット状や光沢状のインク受容層を有するインクジェット記録用紙、熱可塑性樹脂粒子からなるインク受容層およびインク受容層の下層の顔料インク溶媒吸収層を有するインクジェット記録用紙(特開2005−35050号公報等参照)や親インク性の熱可塑性樹脂層をインク受容層として有するインクジェット記録紙のような写真画質プリント用のインクジェット記録用紙等、公知の記録紙S(受像紙(受像媒体))が各種利用可能である。
なお、写真画質プリント用のインクジェット記録用紙に用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリアクリルエステル、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、これらの共重合体等が例示される。中でも、ポリアクリルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、SBRラテックス等が好適に例示される。
また、本発明のプリンタ10は、このようなロール紙とカットシートとを併用するものに限定はされず、ロール紙のみを用いるものであっても、カットシートのみを用いるものであってもよい。
また、ロール紙を用いる場合には、最後に個々のプリントに切断するのではなく、記録紙ロールから引き出した直後に記録紙Sを切断して、カットシート状にした後に裏印字や画像記録を行うものであってもよい。
裏印字ユニット14は、例えば、ドットインパクトプリンタ等によって、記録紙Sの裏面(非画像記録面(インク受容層を有する記録紙Sの場合には、インク受容層の裏面))に、裏印字(バックプリント)を行うものである。あるいは、インクジェットプリンタや感熱プリンタによって、裏印字を行ってもよい。
なお、裏印字の内容には、特に限定はなく、一例として、写真プリントにおいて規格化されている各種の情報が例示される。
画像記録部16は、このような長尺な記録紙Sおよびカットシート状の記録紙Sに、インクジェットによって画像を記録する部位であり、上流から下流に向かって、規制ガイド54と、記録紙Sに画像を記録する記録ユニット56と、画像を記録した記録紙Sの乾燥手段58とを有する。また、規制ガイド54の上流には搬送ローラ対50cが、規制ガイド54と記録ユニット56との間には搬送ローラ対50dが、記録ユニット56と乾燥手段58との間には搬送ローラ対50eが、それぞれ配置される。
なお、記録ユニット56の上流(搬送ローラ対50cと搬送ローラ対50dとの間)に配置される規制ガイド54は、インクジェットによって画像を記録する記録ユニット56に供給する記録紙Sの搬送方向と直交する方向(すなわち、幅方向)の位置を規制して、記録紙Sを所定の位置に搬送するためのものである。
規制ガイド54(搬送ローラ対50d)の下流に配置される記録ユニット56は、インクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドとする)を用いる公知のインクジェットによる記録手段100と、これに対向する記録紙Sの支持手段であるプラテン(回転プラテン:詳細は後述する)102とを有するもので、インクジェットによる公知のフルカラー画像の画像記録を行うものである。
記録手段100による画像記録(描画)の方法自体は、インクジェットプリンタで行われている公知の方法でよく、特に限定はない。
従って、記録手段100は、最大幅の記録紙Sよりも長尺なノズル列(インク液滴を吐出するノズルの列)を有するラインヘッドを用い、このラインヘッドをノズル列と幅方向と一致して配置/固定して、記録紙Sを連続的に搬送(走査搬送)しつつ画像記録を行う、いわゆるFWA(Full Width Array)方式の画像記録を行うものでもよい。
また、記録手段100は、小型の記録ヘッドをノズル列を記録紙Sの搬送方向に一致させてキャリッジ(走査手段)に搭載し、記録紙Sを断続的に搬送しつつ、記録紙Sの搬送を停止した状態で幅方向に記録ヘッドを走査して画像記録を行う、いわゆるPWA(Partial Width Array)方式の画像記録を行うものであってもよい。
従って、記録手段100がFWA方式による画像記録を行うものである場合には、搬送ローラ対50c〜50e(および、後述する50f)による記録紙Sの搬送は連続的になり、記録手段100がPWA方式による画像記録を行うものである場合には、搬送ローラ対50c〜50e(および後述する50f)による記録紙Sの搬送は断続的になる。
また、プラテン102は、詳細は後述するが、ここでは四角柱状に形成され、その表面(記録紙Sの搬送面)に複数の記録媒体支持面と、前記記録ヘッドの予備吐出(フラッシング)されるインクを受けるインク吸収部材面とを有し、このうち、記録媒体支持面には吸引孔が設けられ、内部からの吸引する等の手段で記録紙Sの浮き等を防止して、より確実かつ正確に記録紙Sを所定位置に規制するものである。
さらに、プラテン102の上記記録媒体支持面は、プリントの端部まで画像が記録された、いわゆる縁なしプリントを作成する際におけるインクによる汚染を防止するために、対応する記録紙Sの各種の幅に応じて形成された溝状等のインク受けを有している。
記録ユニット56(すなわち、プラテン102および記録手段100)の下流には、乾燥手段58が配置される。
乾燥手段58は、インクジェットによって画像記録された記録紙Sのインクを乾燥するものである。乾燥手段58には、特に限定はなく、ヒータを用いる方法、ファンによって風を吹きつける方法、ヒータとファンを併用する方法等、公知の手段が各種利用可能である。
なお、プラテン102と乾燥手段58との間に配置される搬送ローラ対50eは、接離可能になっており、必要に応じて離間して、未乾燥のインクの付着を防止する。
乾燥手段58によってインクの乾燥が行われた記録紙Sは、搬送ローラ対50fおよび50gによって表面処理部18に搬送される。なお、搬送ローラ対50fおよび50gの間は、記録紙Sのループの形成部となっている。この点に関しては、後に詳述する。
表面処理部18は、記録紙Sとして、前述の熱可塑性樹脂粒子からなるインク受容層や親インク性の熱可塑性樹脂層をインク受容層として有する写真画質プリント用のインクジェット記録用紙を用いた際に、このインク受容層(熱可塑性樹脂)の表面処理を行うものである。
なお、これ以外の記録紙Sを使用する場合には、基本的に、表面処理部18での表面処理は不要であるので、好ましくは後述するニップローラ66を表面処理ベルト60から離間した状態で、表面処理部18では、何の処理もせずに下流に搬送する。
但し、必要に応じて、写真画質プリント用のインクジェット記録用紙以外の記録紙Sにも、後述する表面処理を施してもよいのは、もちろんである。
表面処理部18では、表面処理ベルト60を用い、その表面に記録紙Sの表面(インク受容層)を当接して押圧/加熱して、その後、冷却することにより、記録紙Sの表面処理を行う。
図示例において、表面処理部18は、前記表面処理ベルト60に加え、加熱ローラ62、ローラ64、ニップローラ66、および、冷却部68を有して構成される。また、表面処理ベルト60はエンドレスベルトであり、加熱ローラ62およびローラ64に張架される。
表面処理ベルト60は、表面(外面)の平滑性が非常に高いベルトである。加熱ローラ62は、記録紙Sの加熱処理に対応する温度に発熱する、公知の加熱ローラである。冷却部68は、表面処理ベルト60に内面から当接して冷却することにより、表面処理ベルト60に搬送される記録紙Sを冷却する。さらに、ニップローラ66は、加熱ローラ62に対応する位置で表面処理ベルト60に当接して押圧することにより、記録紙Sを表面処理ベルト60に押圧し、かつ、表面処理ベルト60と共に記録紙Sを挟持搬送する。
なお、加熱ローラ62における加熱手段、および、冷却部68における冷却手段には特に限定はなく、公知の手段が全て利用可能である。また、ニップローラ66も加熱手段を有するものであってもよい。
図1より明らかなように、インクジェットによって画像を記録された記録紙Sは、画像形成面を表面処理ベルト60側に向けて、表面処理部18に搬送される。
表面処理部18では、まず、記録紙Sを表面処理ベルト60(加熱ローラ62)とニップローラ66とで挟持搬送することにより、記録紙Sの表面(インク受容層)を表面処理ベルト66の表面に当接して押圧すると共に、記録紙Sを加熱ローラ62によって加熱する。
この加熱/押圧によって、記録紙Sは、熱可塑性樹脂からなるインク受容層が溶融して、表面処理ベルト60に弱く貼着した状態となって、表面処理ベルト60によって搬送される。表面処理部18では、この搬送中に、冷却部68によって記録紙Sを冷却して、溶融したインク受容層を凝固する。
冷却された記録紙Sは、ローラ64による折り返し部で、表面処理ベルト60から剥離され、下流の搬送ローラ対50hに供給される。
記録紙Sのインク受容層(熱可塑性樹脂)は、このように表面処理ベルト60に押圧されて加熱/溶融されて貼着状態となり、その後、冷却/凝固することで、表面処理ベルト60の表面性状が転写される。前述のように、表面処理ベルト60は、非常に高い表面平滑性を有する。そのため、表面処理ベルト60の表面性状が転写された記録紙Sは、表面の平滑性が高く良好な光沢性を有するものとなり、銀塩写真プリントと同等の品質のプリントを得ることができる。
また、この記録紙Sの表面処理によれば、表面処理ベルト60の表面性状を選択することで、このような光沢性を付与する処理のみならず、マット(粗面化)処理等の各種の表面処理を行うことができる。
プリンタ10においては、この表面処理部18における加熱条件および/または冷却条件を調整可能とし、これにより、記録紙S(プリント)の表面に付与する光沢性等を調整可能にしてもよい。
また、図示例においては、記録紙Sの、いわゆるコシを利用して表面処理ベルト60から記録紙Sを剥離する。従って、好ましくは、図1に示すように、表面処理部18から記録紙Sを排出する位置で表面処理ベルト60を張架するローラ64を小径にすることにより、表面処理ベルト60からの記録紙Sの剥離性を向上できる。
表面処理部18において表面処理を施された記録紙Sは、あるいは、表面処理部18を通過した記録紙Sは、次いで、搬送ローラ対50hおよび50iによって、切断部20に搬送される。なお、搬送ローラ対50hおよび50iの間は、記録紙Sのループの形成部となっている。この点に関しては、後に詳述する。
切断部20は、公知のギロチンカッタであるカッタ42を用いて、第1装填部30および第2装填部32から供給され、画像記録部16においてインクジェットによって画像を記録され、必要に応じて表面処理部18において表面処理を施された長尺な記録紙Sを幅方向に切断して、1枚のプリントとする(プリントを1枚ずつ切り出す)ものである。
なお、プリンタ10において、切断部20は、長尺な記録紙S(ロール紙)の切断のみを行うものに限定はされない。例えば、切断部20は、シート紙装填部34から供給されたカットシート状の記録紙Sを用いる際において、出力するプリントサイズに応じた記録紙Sの先/後端(搬送方向)の切断や、端部まで画像が記録されたいわゆる縁なしプリントを作成するための記録紙Sの先/後端の切断を行ってもよい。
ここで、図示例のプリンタ10では、切断部20はカッタ42のみを有し、記録紙Sを幅方向にのみ切断するものであるが、本発明は、これに限定はされない。
例えば、記録ユニット56において、幅方向に2以上の画像を記録する、幅方向にいわゆる多面付を行う場合には、切断部20にスリッタ等の記録紙Sを搬送方向に切断する切断手段を有してもよい。
前述のように、画像記録部16から表面処理部18に記録紙Sを搬送する搬送ローラ対50fおよび50gの間、ならびに、表面処理部18から切断部20に記録紙Sを搬送する搬送ローラ対50hおよび50iの間は、記録紙Sによるループ(記録紙Sの撓み)を形成する、ループの形成部となっている。
表面処理部18では、記録紙Sのインク受容層を加熱/溶融して、表面処理ベルト60に弱く貼着した状態で、記録紙Sを搬送/冷却して、表面処理を行う。
そのため、表面処理部18において記録紙Sの搬送を停止すると、過加熱や過冷却の状態が生じ、その結果、表面処理にムラが生じてプリントの光沢ムラ等を生じてしまう。そのため、表面処理部18での処理中には、記録紙Sの搬送を停止することはできない。
さらに、表面処理部18で記録紙Sを処理している途中で、記録紙Sを表面処理部18に押し込む、表面処理部18から引っ張る等の記録紙Sの搬送に負荷変動が生じると、表面処理ベルト60に貼着した状態の記録紙Sがズレてしまい、やはり、光沢ムラを生じてしまう。
ところが、記録手段100がPWA方式による画像記録を行う場合には、記録紙Sの搬送は断続的である。また、記録手段100がFWA方式による画像記録を行う場合でも、記録手段100による画像記録に対応する搬送速度(走査搬送速度)と、表面処理部18による表面処理に対応する搬送速度とが、異なる場合も有る。
他方、切断部20はギロチンカッタ42を利用するものであるので、切断時には、記録紙Sの搬送を停止する必要がある。
これに対応して、プリンタ10においては、第1装填部30および第2装填部32から供給された長尺な記録紙S(ロール紙)を用いてプリント作成を行う場合には、記録紙Sの先端を搬送ローラ対50gで停止して、表面処理部18における記録紙Sの搬送を停止する必要がなく、かつ、表面処理部18での記録紙Sの搬送に負荷変動を与えない、充分な量の記録紙Sのループを搬送ローラ対50fおよび50gの間に形成した後に、搬送ローラ対50gによる搬送を開始して、表面処理部18に記録紙Sを搬送する。
また、長尺な記録紙Sを用いてプリント作成を行う場合には、記録紙Sの先端を搬送ローラ対50iで停止して、先と同様に、表面処理部18での搬送停止が不要で、かつ、負荷変動を与えない量の記録紙Sのループを搬送ローラ対50iおよび50hの間に形成した後に、搬送ローラ対50iによる搬送を開始して、切断部20(ギロチンカッタ42)に記録紙Sを搬送する。
また、表面処理部18における記録紙Sの搬送に負荷変動を与えないように、搬送ローラ対50gおよび50hの搬送速度は、表面処理部18における記録紙Sの搬送速度と一致するように制御される。
さらに、搬送ローラ対50iおよび50jの搬送は、ギロチンカッタ42の駆動に応じた断続的な搬送となる。
切断部20(ギロチンカッタ42)で切断された記録紙Sすなわちプリントは、搬送ローラ対50jおよび50kによって排出部22に排出される。
排出部22は、図1の紙面に奥手方向に搬送する直交搬送ベルト(ベルトコンベア)70を用いて、プリントを1件毎に仕分け(ソート)する。プリントは、搬送ローラ対50kによって排出部22の直交搬送ベルト70の上に排出され、積層される。直交搬送ベルト70は、1件分のプリントが積層されたら、プリント1枚分(幅方向のサイズ)だけ、奥手方向にプリントの積層体を搬送して、ベルトのプリント未積層の部分を、搬送ローラ対50kからの排出位置とする。直交搬送ベルト70は、この積層/搬送を繰り返し行うことにより、プリントを件毎に仕分けする。
ここで、図2〜図5に、本実施形態に係るプリンタ10の画像記録部16の要部である記録ユニット56の詳細な構成例を示し、公知のインクジェットによる記録手段100と、矢印F方向に搬送される記録紙Sを支持する回転プラテン102とについて、その具体的構成を説明する。
なお、以下に示す例では、記録手段100として、前述のFWA方式による画像記録を行うものを用いる例を示すが、これは例示であり、PWA方式による画像記録を行うものであってもよいのはいうまでもない。
図2〜図5(各(b))に示すように、本実施形態に係るプリンタ10の記録ユニット56は、記録手段100を構成する記録ヘッド100aと、この記録ヘッド100aに対向するように配置された回転プラテン102から構成されている。
ここで、記録ヘッド100aは、前述の制御部24により、記録紙搬送方向における所望の領域にのみインクを吐出する(すなわち、印刷する領域を、必要に応じて所望の領域に限定するよう制御する)ことができるように構成されている。これは、並列搬送される記録紙Sに縁なし印刷を行う際に、各記録紙Sの所定の印刷領域のみへの効率的な印刷を行うためである。
以下、図2〜図5に基づいて、回転プラテン102について詳細に説明する。
前述の通り、回転プラテン102は、基本的には、複数の記録媒体支持面を備えるものであり、ここに示す例では、四角柱状に構成された回転プラテン102が、3面の記録媒体支持面に加えて、さらに、記録ヘッドの予備吐出を受ける1面のインク吸収部材面を備えている。
すなわち、図2〜図5に示す具体的構成例は、回転プラテン102の、上述の複数の記録媒体支持面(図2〜図4)もしくはインク吸収部材面(図5)を、記録ヘッド100aに対向する面に位置付けた状態を示すものであり、各図において(a)は、この場合における上述の記録媒体支持面もしくはインク吸収部材面周辺の上面図、また、(b)はこれに対応する、(a)のY−Y矢視図(要部のみを示している)であり、記録ヘッド100aとの位置関係を含めて示している。
以下、図2に示す第1の記録媒体支持面(以下、これを回転プラテン102のA面と呼ぶことにし、同様に、図3,図4にその詳細を示す第2,第3の記録媒体支持面をそれぞれB面,C面、図5に示すインク吸収部材面をD面と呼ぶことにする)を例として、記録媒体支持面並びにインク吸収部材面の構成を説明する。
図2(a)に例示されているように、回転プラテン102のA面には、後述するB面,C面に形成されているものとは異なるパターンとして形成されているインク受け104a〜104f、並びにこのインク受け104a〜104fと重ならないように形成されている記録紙Sを吸着するための多数の吸引孔106が配置されている。
回転プラテン102のA面に形成されているインク受け104a〜104fについて説明すると、ここでは、3種類の異なる幅(P,QおよびR)を有する記録紙Sにセンター基準でインクジェットによる縁なし記録を行うために、幅Pの記録紙Sの両側端縁に対応する第1のインク受け対として、インク受け104cとインク受け104dが、幅Qの記録紙Sの両側端縁に対応する第2のインク受け対として、インク受け104bとインク受け104eが、また、幅Rの記録紙Sの両側端縁に対応する第3のインク受け対として、インク受け104aとインク受け104fが、それぞれ配置されている。
なお、ここでは、回転プラテン102を4面の記録媒体支持面並びにインク吸収部材面を有する四角柱状の形状を有するように構成しているが、この回転プラテン102の周囲の面数はこれに限らず、任意の数の面を有する正多角形柱状とすることができることはいうまでもない。
回転プラテン102の内部には、図6に示すように、前述の吸引孔106を介して記録紙Sを吸着するための、例えば真空ポンプのような吸気手段108に接続される吸気ダクト110が備えられており、上述の4面の記録媒体支持面並びにインク吸収部材面を有する四角柱状の部分(回転プラテン102の回転可能な部分)102aは、この吸気ダクト110の周囲を回転可能に構成されていて、制御部24の制御により吸気ダクト100の周囲を回動して、所定の記録媒体支持面もしくはインク吸収部材面を、記録ヘッド100aに対向する位置に配置することができるように構成されている。
なお、図6中の110aは、上述の吸気ダクト110に設けられたスリットを示している。このスリット110aは、記録ヘッド100aに対向する位置において、吸気を行う対象であるインク吸収部材面A〜Cの内面に接する(実際には、インク吸収部材面Dの場合にもその内面に接する)ように配置されている。
また、図2〜図6に示すように、回転プラテン102の回転部分102aを回転させるための駆動機構は、ここでは、上記回転部分102aの中空回転軸部分102bを支承する軸受114と、上記中空回転軸部分102bとモータ112aの軸との間を繋ぐギア112b,と112cとを有する駆動手段112から構成されている。
なお、ここでは、回転プラテン102の上記回転部分102aについては、例えば図2(b)に示すように四角柱形状のコーナー部分がカットされており、回転部分102aを回転させる際に、最外周が図中に二点鎖線で示すような回転軌跡を辿るようにして、記録ヘッド100aとの接触を防止するとともに、記録ヘッド100aと回転プラテン102との間の距離を最小とするように構成されている。
続いて、図3に示す第2の記録媒体支持面(B面),図4に示す第3の記録媒体支持面(C面)について説明する。
図3に示す第2の記録媒体支持面(B面),図4に示す第3の記録媒体支持面(C面)は、基本的には、図2に示した第1の記録媒体支持面(A面)とはインク受け104g〜104k,104m〜104rの配置位置が異なるのみで、この他の主たる構成については、上述のA面と同様である。
すなわち、図3に示す第2の記録媒体支持面(B面)は、中央のインク受け104iの両側にそれぞれ二種類の幅の記録紙S(P,PおよびQ,Q)を通過させてこの記録紙Sにインクジェットによる縁なし画像の記録を可能としているものであり、また、図4に示す第3の記録媒体支持面(C面)は、インク受け104qを基準として、その一方の側には幅Pの記録紙S、他の側には3種類の幅Q(Q,Q,Q)Pの記録紙Sを通過させてこの記録紙Sにインクジェットによる縁なし画像の記録を可能としているものである。
次に、図5に示すインク吸収部材面(D面)について説明する。
インク吸収部材面(D面)は、図5(a)に示すように、記録紙Sの幅方向全幅にわたるインク受け104sを有するものである。このインク吸収部材面(D面)は、インクジェットによる縁なし画像の記録開始に先立って、いわゆる予備吐出動作(フラッシング)を行う際に、吐出されるインクを受けるようにして、プラテンにインク汚れを防止するためのものである。
ところで、上述のような種々の機能を有する回転プラテン102の回転部分102aの回転停止位置の制御は、例えば、回転プラテン102の固定部分側と回転部分102aの側端縁部との間に光電式のエンコーダを取り付けておき、これにより回転量を計測して制御する方法や、回転プラテン102をサーボモータにより駆動する方法等、公知の方法が適宜用い得る。
本実施形態に係るプリンタ(インクジェットプリンタ)10は、基本的に上述のように構成される。
以下、このように構成されるプリンタ10の特徴的動作について説明する。
例えば、記録紙Sの搬送パターンとして、図3に示したような2列搬送される記録紙S(幅P,Q)を用いるインクジェットプリントによる縁なし印刷を行う場合、この印刷前に、かなり時間が空いていたとする。この場合、制御部24は、まず、最初に、回転プラテン102のインク吸収部材面(D面)を、記録ヘッド100aに対向する位置(角度)に配置するよう、駆動手段112を駆動する。
制御部24は、次いで、この状態で、記録ヘッド100aに予備吐出動作(フラッシング)を行わせる。この際吐出されるインクは、全て回転プラテン102のインク吸収部材面(D面)に吸収されるので、プラテン面がインクで汚されることはない。
所定の予備吐出動作が終了したら、制御部24は、回転プラテン102の第2の記録媒体支持面(B面)を記録ヘッド100aに対向する位置(角度)に配置するよう、駆動手段112を駆動する。
制御部24は、次いで、この状態で、2列搬送される記録紙Sの搬送を開始し、略同時に記録ヘッド100aによる縁なし印刷を開始する。
ここでは、用いられる記録紙S(幅P,Q)の幅に合致する位置にインク受け104k,104i及び104gが配置されているので、この記録紙Sに対する縁なし印刷を好適に実施することが可能である。
すなわち、ロール状の記録紙Sの先端部が回転プラテン102(記録ヘッド100a)に到達した時点以降は、回転プラテン102のインク吸収部材面(D面)は不要となり、記録紙Sの両側端縁の外側に配置されているインク受け104g〜104kによるインク吸収作用により、インク汚れを生ずることなしに縁なし印刷を好適に実施することが可能になる。
以下、印刷を継続的に行って、記録紙Sの後端部が回転プラテン102(記録ヘッド100a)に到達する時点が近づいたら、制御部24は、印刷終了のタイミングを計って、回転プラテン102のインク吸収部材面(D面)を、記録ヘッド100aに対向する位置(角度)に配置するよう、駆動手段112を駆動する。これにより、何らかの理由により、記録ヘッド100aから吐出されるインクが記録紙Sの後端部が通過した後に吐出された場合にも、プラテンを汚す恐れがなくなる。
次に、記録紙Sの搬送パターンとして、上記動作例に示したものとは異なる搬送パターンによる縁なし印刷を行う場合には、制御部24は、上述の、回転プラテン102のインク吸収部材面(D面)を、記録ヘッド100aに対向する位置(角度)に配置した状態で、記録ヘッド100aに予備吐出動作(フラッシング)を行わせる。なお、この予備吐出動作は、先の印刷動作終了時からの経過時間により、省略することが可能である。
所定の予備吐出動作が終了したら、制御部24は、新たな記録紙Sの搬送パターン(ここでは、図2に示す、3種類の異なる幅(P,QおよびR)を有する記録紙Sにセンター基準でインクジェットによる縁なし記録を行う場合を例に挙げる)に対応する回転プラテン102の第1の記録媒体支持面(A面)を記録ヘッド100aに対向する位置(角度)に配置するよう、駆動手段112を駆動する。
そして、制御部24は、この状態で、所定の幅(例えば、上記P,QおよびRのうちのQ)を有する記録紙Sの搬送を開始し、略同時に記録ヘッド100aによる縁なし印刷を開始する。
以降の動作については、前述の動作例と同様である。
上記実施形態によれば、記録紙Sの搬送パターンが異なる縁なしプリントを作製する際においても、採用される記録紙Sの搬送パターンに応じた回転プラテン102の記録媒体支持面を、記録ヘッド100aに対向する位置ように回転プラテン102を回転させることにより、容易に対応することができる。
上記実施形態に係る画像記録装置によれば、インクジェットプリント方式により縁なしプリントを作製する際に好適に利用可能であり、しかも、1台の装置で幅の異なる複数種の記録媒体への画像記録を行うこと、あるいは、記録媒体を幅方向の複数列として搬送し、この並列搬送の状態で画像記録を行うことが可能な、インク受け配置切り替え機能付きプラテンを有する画像記録装置を実現できるという効果が得られる。
なお、PWA方式による画像記録においては、上述の効果の他に下記の効果も奏する。
すなわち、回転プラテン102の記録媒体支持面を変更する際に、記録ヘッドを搭載したキャリッジを、回転プラテン102の回転部分102a上から記録紙Sの搬送方向に退避した状態とすれば、回転プラテン102は記録ヘッドと干渉することなく、記録媒体支持面を変更することができるので、記録ヘッドと記録媒体間の距離を縮めることが可能である。
以上、本発明に係る画像記録装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、各種の変更や改良を行ってもよいことはいうまでもない。
本発明の一実施形態に係る(インクジェット)プリンタの一例の概念図である。 本実施形態に係るプリンタの画像記録部の要部である記録ユニットの詳細な構成を示す図(その1)で、(a)は上面図、(b)は(a)のY−Y矢視要部説明図である。 本実施形態に係るプリンタの画像記録部の要部である記録ユニットの詳細な構成を示す図(その2)で、(a)は上面図、(b)は(a)のY−Y矢視要部説明図である。 本実施形態に係るプリンタの画像記録部の要部である記録ユニットの詳細な構成を示す図(その3)で、(a)は上面図、(b)は(a)のY−Y矢視要部説明図である。 本実施形態に係るプリンタの画像記録部の要部である記録ユニットの詳細な構成を示す図(その4)で、(a)は上面図、(b)は(a)のY−Y矢視要部説明図である。 本実施形態に係るプリンタの画像記録部の要部である記録ユニットの詳細な構成を示す図(その5)で、(a)は一部断面上面図、(b)は(a)のZ−Z矢視断面図である。
符号の説明
10 (インクジェット)プリンタ
12 記録紙供給部
14 裏印字ユニット
16 画像記録部
18 表面処理部
20 切断部
22 排出部
24 制御部
30 第1装填部
32 第2装填部
34 シート紙装填部
36,38 ガイドローラ
40,42 カッタ
44 給紙ローラ
46 フランジ回転ローラ
48 カセット
50(50a〜50k) 搬送ローラ対
52 フィードローラ対
54 規制ガイド
56 記録ユニット
58 乾燥手段
60 表面処理ベルト
62 加熱ローラ
64 ローラ
66 ニップローラ
68 冷却部
70 直交搬送ベルト
100 記録手段
100a 記録ヘッド
102 回転プラテン
102a 回転部分
102b (回転部分の)中空回転軸部分
104a〜104s インク受け
106 吸引孔
108 吸気手段
110 吸気ダクト
110a スリット
112 駆動手段
112a モータ
112b ギア
112c ギア
114 軸受
A,B,C 記録媒体支持面
D インク吸収部材面
S 記録紙

Claims (3)

  1. インクを吐出して画像記録を行う記録ヘッドと、
    この記録ヘッドに対向して記録媒体搬送方向に直交する方向に延在し、複数の記録媒体支持面を有する回動自在なプラテン部材と、
    このプラテン部材を回動させる駆動手段とを有する画像記録装置であって、
    前記複数の記録媒体支持面は、搬送される記録媒体の両側端近傍に相当する位置に、複数種の記録媒体の搬送パターンに対応するインク吸収部材を有し、
    前記プラテン部材を回動させる駆動手段は、前記搬送される記録媒体の搬送パターンまたは前記記録ヘッドの駆動条件に応じて、前記プラテン部材の有する複数の記録媒体支持面のうち、所定の記録媒体支持面を前記記録ヘッドに対向する位置に停止させる制御手段を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記複数の記録媒体支持面には、前記記録媒体を吸着支持するための吸引孔が設けられている請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記プラテン部材は、前記複数の記録媒体支持面に加えて、前記記録ヘッドの予備吐出を受けるインク吸収部材面を有し、
    前記制御手段は、前記複数の記録媒体支持面の停止位置制御に加えて、前記インク吸収部材面の停止位置制御を行うものである請求項1または2に記載の画像記録装置。
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