JP2004262204A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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    • B41J11/0065Means for printing without leaving a margin on at least one edge of the copy material, e.g. edge-to-edge printing

Abstract

【課題】搬送方向長さが互いに異なる複数種類の用紙を縁なし印刷する場合に、用紙の非印刷面がインクで汚れないようにする。
【解決手段】印刷ヘッドと対向した状態で用紙30、31を搬送する搬送ベルト10の外周面には、その全幅にわたった横溝27、28と、全周にわたった縦溝29とが設けられている。用紙30、31を搬送ベルト10上に供給するタイミングが適宜制御されることにより、搬送方向長さの異なる2種類の用紙30、31の前端部はいずれも横溝27内に位置させられる。横溝28は、その内部に搬送方向長さの短い用紙30の後端部が位置するように設けられている。また、用紙31の後端部は横溝27内に位置する。用紙31の両側部の一方は縦溝29内にあって他方は搬送ベルト10からはみ出している。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷媒体上にインク滴を吐出して所望画像を印刷することが可能なインクジェットプリンタに関し、特に、印刷媒体に余白を残さずに画像を印刷することが可能なインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタでは、各ノズルからインク滴を吐出させて記録紙などの印刷媒体に所望画像を印刷している。このようなインクジェットプリンタには、画像を記録紙に余白無く記録する、いわゆる縁なし印刷を行うものがある。
【0003】
特許文献1に記載されているインクジェット記録装置は、複数枚の用紙が積載可能な給紙部を有し、その給紙部から搬送ベルト上に設けられた搬送部に用紙を載せて搬送する。そして、インクジェットヘッドから用紙上にインクを吐出して印刷を行う。ここで、搬送部は、搬送ベルト上に突出部(凸部)として形成されている。この搬送部に用紙を載せる場合は、用紙先端検知センサで用紙の先端部を検知し、搬送ベルト位置検知センサで搬送ベルト上の搬送部の位置を検知して、制御部によって制御された給紙搬送ローラが回転して用紙を給紙部から送り出すことによって、用紙をその搬送方向両端が搬送部からはみ出すように搬送部上に載せている。そして、制御部によって記録ヘッドが用紙の大きさよりも大きい領域にわたってインクを吐出するように制御されて、用紙上に余白を残すことなく縁なし印刷が行われる。
【0004】
このように複数の搬送ベルト上に突出部である搬送部が形成され、搬送部の上面が露出せずに用紙によって被覆されるので、搬送方向長さが搬送部より長い用紙を用いたときに、用紙の前端部及び後端部からはみ出したインクを搬送部に付着させることなく縁なし印刷を行うことができる。
【0005】
また、特許文献1に記載されているインクジェット記録装置においては、互いの間に隙間を有するように並べて配置された複数の搬送ベルトが用いられている。従って、搬送方向と直交する方向に沿った長さが異なる複数種類の用紙に対して縁なし印刷を行う際に、用紙の搬送方向に沿った両側部をそれら複数の搬送ベルトの隙間内に位置させることで、用紙の両側部からはみ出たインクを搬送部に付着させずに縁なし印刷を行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−211060号公報(第4−6頁、図1〜図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のインクジェット記録装置には、以下のような問題がある。まず、搬送方向長さが搬送部より短い用紙を搬送部に載せて縁なし印刷を行うと、用紙の前端部及び/又は後端部からはみ出したインクが搬送部に付着する。従って、その後に搬送方向長さが搬送部より長い用紙を搬送部に載せると、搬送部に付着していたインクが用紙の非印刷面(裏面)に転写することにより用紙が汚されてしまうことがある。
【0008】
次に、搬送方向長さが搬送部よりもある程度長い用紙が搬送部で搬送される場合、用紙が搬送方向の前後で下方に湾曲して用紙の前端部及び/又は後端部の近傍が搬送部以外の部分で搬送ベルトと接触する。すると、それよりも前に行われた縁なし印刷時に用紙の前端部及び/又は後端部からはみ出して搬送部以外の部分に付着していたインクが用紙の裏面に転写することにより用紙が汚されてしまうことがある。
【0009】
このように、特許文献1の技術では、搬送方向長さが互いに異なる複数種類の用紙を用いることが考慮されていないため、ある用紙をインクで汚すことなく印刷できたとしても、種類が異なる別の用紙をインクで汚すことになってしまう。
【0010】
次に、複数の搬送ベルトが並列配置されているために、各搬送ベルトの幅が必然的に狭くなってしまい各搬送ベルトの強度を十分に大きくすることができず、搬送ベルトの寿命が短くなってしまうと共に、各搬送ベルト間における張力のバラツキに起因して用紙が搬送に伴って傾いてしまいやすく、良好な印刷品質を確保するのが困難となる。
【0011】
そこで、本発明は、搬送方向長さが互いに異なる複数種類の印刷媒体を縁なし印刷する場合に、印刷媒体の非印刷面をインクで汚すことがないインクジェットプリンタを提供することを主な目的とする。
【0012】
また、本発明は、搬送方向と直交する方向に沿った長さが互いに異なる複数種類の印刷媒体を縁なし印刷する場合に、印刷媒体の非印刷面をインクで汚すことがなく、しかも搬送ベルトの強度劣化が小さく且つ搬送に伴う印刷媒体の傾き量が小さいインクジェットプリンタを提供することを更なる目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のインクジェットプリンタは、複数のローラと、前記複数のローラに架け渡されており、印刷媒体の搬送方向と直交する方向に延在する第1の凹部を外周面に複数有しているエンドレスの搬送ベルトと、前記搬送ベルトに対して回転力を付与するベルト回転機構と、前記搬送ベルトの表面に対向配置されるとともに、前記搬送ベルトの表面に対してインク滴を吐出するインクジェットヘッドと、前記搬送ベルト上に印刷媒体を供給するための印刷媒体供給機構と、互いに搬送方向長さが異なる複数種類の印刷媒体のいずれについても、その前端部及び後端部のいずれか一方が前記搬送ベルト上において底面から離隔しつつ前記第1の凹部内に位置するように、前記ベルト回転機構及び前記印刷媒体供給機構の少なくともいずれか一方を制御する制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0014】
このような構成によると、縁なし印刷を行う場合に、搬送方向長さが互いに異なる複数種類の印刷媒体のいずれについても、印刷媒体の前端部又は後端部からはみ出たインクが搬送ベルトの搬送面(第1の凹部を除く領域の表面)に付着すること、及び、印刷媒体の前端部又は後端部が第1の凹部内において下方に湾曲して前端部又は後端部の近傍が第1の凹部内で搬送ベルトと接触することを防止できる。従って、搬送ベルトの搬送面に付着したインクが後で印刷される印刷媒体の非印刷面に転写により付着しないようにすることができると共に、前に行われた縁なし印刷によって第1の凹部内に付着していたインクが転写により印刷媒体の非印刷面に付着しないようにすることができる。このように、搬送方向長さが互いに異なる複数種類の印刷媒体を縁なし印刷する場合に、印刷媒体の非印刷面がインクで汚されることがなくなる。
【0015】
請求項2に記載のインクジェットプリンタは、前記搬送ベルトが、印刷媒体の前端部及び後端部の他方に対応し且つ前記他方が前記搬送ベルト上において底面から離隔した状態となる位置に第1の凹部を有していることを特徴とするものである。
【0016】
このような構成によると、縁なし印刷時に印刷媒体の前端部及び後端部の他方からはみ出たインクが搬送ベルトの搬送面に付着するのを防止すること、及び、印刷媒体の前端部及び後端部の他方が第1の凹部内において下方に湾曲してその他方の近傍が第1の凹部内で搬送ベルトと接触することを防止できる。
【0017】
請求項3に記載のインクジェットプリンタは、前記搬送ベルトの幅方向に沿った長さが互いに異なる複数種類が存在するように前記第1の凹部が形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
このような構成によると、第1の凹部が必要以上に長くなっておらず、搬送ベルトの強度劣化を小さくすることが可能となる。
【0019】
請求項4に記載のインクジェットプリンタは、前記第1の凹部の底面がインク吸収性部材からなることを特徴とするものである。
【0020】
このような構成によると、第1の凹部の底面におけるインクの跳ね返りによって搬送ベルトの搬送面が汚されるのを防止することができる。
【0021】
請求項5に記載のインクジェットプリンタは、前記搬送ベルトの外周面には、印刷媒体の搬送方向に延在し且つ前記第1の凹部と連結された第2の凹部が少なくとも2つ形成されており、前記印刷媒体供給機構は、前記搬送ベルトの全幅よりも小さい幅を有する印刷媒体の搬送方向に沿った両側部が前記搬送ベルト上において底面から離隔しつつ共に前記第2の凹部内に位置するように、前記搬送ベルト上に印刷媒体を供給することを特徴とするものである。
【0022】
このような構成によると、搬送ベルトの全幅よりも小さい幅を有する印刷媒体に対して縁なし印刷を行う場合に、印刷媒体の両側部からはみ出たインクが搬送ベルトの搬送面に付着すること、及び、印刷媒体の両側部が第2の凹部内において下方に湾曲して両側部の近傍が第2の凹部内で搬送ベルトと接触することを防止できる。従って、搬送ベルトの搬送面に付着したインクが後で印刷される印刷媒体の非印刷面に転写により付着しないようにすることができると共に、前に行われた縁なし印刷によって第2の凹部内に付着していたインクが転写により印刷媒体の非印刷面に付着しないようにすることができる。このように、搬送ベルトの全幅よりも小さい幅を有する印刷媒体に対して縁なし印刷する場合であっても、印刷媒体の非印刷面がインクで汚されることがなくなる。また、複数本の搬送ベルトを用いる場合と異なり、搬送ベルトの強度劣化及び搬送に伴う印刷媒体の傾き量を小さくすることが可能となる。
【0023】
請求項6に記載のインクジェットプリンタは、前記搬送ベルトの外周面には、印刷媒体の搬送方向に延在し且つ前記第1の凹部と連結された第2の凹部が少なくとも1つ形成されており、前記印刷媒体供給機構は、前記搬送ベルトの全幅よりも小さい幅を有する印刷媒体の搬送方向に沿った両側部の一方が前記搬送ベルト上において底面から離隔しつつ前記第2の凹部内に位置し且つ他方が前記搬送ベルトの一側部からはみ出すように、前記搬送ベルト上に印刷媒体を供給することを特徴とするものである。
【0024】
このような構成によると、搬送ベルトの全幅よりも小さい幅を有する印刷媒体に対して縁なし印刷を行う場合に、印刷媒体の両側部からはみ出たインクが搬送ベルトの搬送面に付着すること、及び、印刷媒体の一側部が第2の凹部内において下方に湾曲してその一側部の近傍が第2の凹部内で搬送ベルトと接触することを防止できる。従って、搬送ベルトの搬送面に付着したインクが後で印刷される印刷媒体の非印刷面に転写により付着しないようにすることができると共に、前に行われた縁なし印刷によって第2の凹部内に付着していたインクが転写により印刷媒体の非印刷面に付着しないようにすることができる。このように、搬送ベルトの全幅よりも小さい幅を有する印刷媒体に対して縁なし印刷する場合であっても、印刷媒体の非印刷面がインクで汚されることがなくなる。また、複数本の搬送ベルトを用いる場合と異なり、搬送ベルトの強度劣化及び搬送に伴う印刷媒体の傾き量を小さくすることが可能となる。
【0025】
請求項7に記載のインクジェットプリンタは、前記第1及び第2の凹部の底面がインク吸収性部材からなることを特徴とするものである。
【0026】
このような構成によると、各凹部の底面におけるインクの跳ね返りによって搬送ベルトの搬送面が汚されるのを防止することができる。
【0027】
請求項8に記載のインクジェットプリンタは、前記制御手段が、印刷媒体が前記印刷媒体供給機構によって前記搬送ベルト上に供給される場合に、前記複数種類の印刷媒体のいずれについても、印刷媒体の前端部及び後端部の前記いずれか一方が常に特定の前記第1の凹部内に位置するように、前記ベルト回転機構及び前記印刷媒体供給機構の少なくともいずれか一方を制御することを特徴とするものである。
【0028】
このような構成によると、制御手段による制御に基づいて印刷媒体の前端部及び後端部のいずれか一方が位置する第1の凹部を印刷媒体の種類ごとに設ける必要がなくなるので、第1の凹部の数を最小限にすることができ、よって、搬送ベルトの強度劣化を小さくすることが可能となる。
【0029】
請求項9に記載のインクジェットプリンタは、前記特定の第1の凹部が前記搬送ベルトの全幅にわたって設けられていることを特徴とするものである。
【0030】
このような構成によると、搬送ベルトの全幅以上の幅を有する印刷媒体に対して縁なし印刷を行う場合に、印刷媒体の前端部又は後端部からはみ出たインクが搬送ベルトの搬送面に付着するのを防止することができる。
【0031】
請求項10に記載のインクジェットプリンタは、前記搬送ベルトの幅方向両外側にインク吸収性部材が配置されていることを特徴とするものである。
【0032】
このような構成によると、搬送ベルトの全幅以上の幅を有する印刷媒体に対して縁なし印刷を行う場合に、印刷媒体の両側部からはみ出たインクがプリンタ内部にある他の部材に付着するのを防止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好適な一実施の形態を説明する。
【0034】
図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタの全体的な構成を示す側面図である。図1に示すインクジェットプリンタ1は、4つのインクジェットヘッド2を有するカラーインクジェットプリンタである。このプリンタ1には、図中左方に給紙部3が、図中右方に排紙部4が、それぞれ設けられている。
【0035】
プリンタ内部には、給紙部3から排紙部4に向かって流れる用紙搬送経路が形成されている。給紙部3のすぐ下流側には、印刷媒体である用紙を狭持搬送する一対の送りローラ5が配置されている。本実施の形態において、給紙部3及び送りローラ5が印刷媒体供給機構を構成している。一対の送りローラ5によって用紙は図中左方から右方(搬送方向)へ送られる。用紙搬送経路の中間部には、二つのベルトローラ7,8を含むベルト回転機構6と、両ローラ7,8間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト10とが配置されている。搬送ベルト10の表面である外周面であって後述する横溝27,28及び縦溝29を除く領域の表面(以下、「搬送面」と称する)10aにはシリコーン処理が施されており、一対の送りローラ5によって搬送されてくる用紙を、搬送ベルト10の搬送面10aにその粘着力により保持させながら、一方のベルトローラ7の図中時計回りへの回転駆動(矢印A)によって下流側(右方)に向けて搬送できるようになっている。
【0036】
2つのベルトローラ7,8は、搬送ベルト10の内周面と接する外周面を有する円筒形状の筒体7a,8aと、それら筒体7a,8aの両端部に設けられ、搬送ベルト10の厚みと筒体7a,8aの半径とでなす半径と略同等の半径を有する図3に示すフランジ部7b,8bとでなる。ベルト回転機構6の2つのベルトローラ7,8のうち、用紙搬送経路の下流側に位置するベルトローラ7は搬送モータと接続されており、後述する制御手段である制御部70(図8参照)により回転駆動される。また、上流側に位置するベルトローラ8は、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト10に対して回転力が付与され、その搬送ベルト10の回転力によって回転する従動ローラである。搬送ベルト10は、ベルトローラ7,8により張力をかけられつつ架け渡されている。
【0037】
なお、用紙搬送経路と対向するベルトローラ8の反対側位置には、押さえローラ11が配置されている。押さえローラ11は、ベルトローラ8の長手方向の長さと略同等の長さを有する回転自在の筒体を備えてなる。この押さえローラ11は、搬送ベルト10上の用紙が搬送面10aから浮かないように、搬送ベルト10の搬送面10aに用紙を押し付けて搬送面10a上に確実に粘着させるためのものである。また、ベルトローラ8のフランジ部8bに押さえローラ11の両端部が当接し、後述する搬送ベルト10の横溝27,28(図3参照)に落ち込まないようになっている。
【0038】
搬送ベルト10の図中右方には剥離機構12が設けられている。剥離機構12は、搬送ベルト10の搬送面10aに粘着されている用紙を搬送面10aから剥離して、右方の排紙部4へ向けて送るように構成されている。
【0039】
搬送ベルト10によって囲まれた領域内には、インクジェットヘッド2と対向する位置、つまり上側にある搬送ベルト10の下面と接触することによって内周側からこれを支持するほぼ直方体形状(図4に示すように搬送ベルト10と同程度の幅を有している)のガイド部材13が配置されている。
【0040】
このガイド部材13の両側面からは、板形状の受け部材14が突出している。受け部材14は、インクジェットヘッド2が存在する領域の用紙の搬送方向の長さと同程度の長さを有している。受け部材14の上面には、その上面全体を覆うようにして直方体形状のインク吸収性部材15が配置されている。また、インク吸収性部材15の上面とインクジェットヘッド2の用紙搬送経路に対向する面までの距離は、6mm〜8mmであることが好ましい。この範囲であれば、縁なし印刷の際に用紙からはみ出して吐出されたインク滴が、プリンタ内に浮遊して他の部材に付着するのを防止しやすいからである。
【0041】
4つのインクジェットヘッド2は、その下端にヘッド本体18(圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室内のインクに圧力を与えるアクチュエータユニットとが貼り合わされたものである)を有している。ヘッド本体18は、それぞれが矩形断面を有しており、その長手方向が用紙の搬送方向に垂直な方向(図1の紙面垂直方向)となるように互いに近接配置されている。つまり、このプリンタ1は、ライン式プリンタである。4つのヘッド本体18の各底面は用紙搬送経路に対向している。これら底面には、ノズルに相当する、微小径を有する多数のインク吐出口18a(図2参照)が設けられている。4つのヘッド本体18からは、それぞれマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのインクが吐出される。
【0042】
ヘッド本体18は、その下面と搬送ベルト10の搬送面10aとの間に僅かな隙間が形成されるように配置されており、この隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。この構成で、搬送ベルト10上を搬送される用紙が4つのヘッド本体18のすぐ下方側を順に通過する際、この用紙の上面(印刷面)に向けて吐出口18aから各色のインクが吐出されることで、用紙上に所望のカラー画像が形成されるようになっている。
【0043】
図2に示すように、給紙部3は、図中の矢印B方向(搬送ベルト10の幅方向)にスライドする可動ガイド21と用紙搬送方向(図2中の矢印C方向)に平行に調整可能な固定ガイド22とを備える用紙セット部20、及び、用紙を送りローラ5側へ向けて送り出す給紙ローラ23を有している。そして、用いる用紙幅に応じて可動ガイド21をスライドさせることにより、可動ガイド21と固定ガイド22との間に用紙を挟持することができる。なお、図2には、縦横の長さが共に異なる2種類の用紙30,31が例として描かれている。
【0044】
可動ガイド21は、用紙セット部20に多数の用紙30,31が重畳積載される方向に幅を、矢印B方向に厚みを有し、用紙搬送方向に長さを有する板形状の部材からなる。可動ガイド21は、用紙接触面21aが用紙搬送方向と平行な状態を保ちつつ矢印B方向に可動となっている。
【0045】
断面がL字形状である固定ガイド22には、用紙30,31と接触する用紙接触面22aを用紙搬送方向に平行に調整する長穴形状の調整孔(図示せず)が設けられている。それら調整孔にそれぞれ調整ネジ22bが取付けられており、調整ネジ22bを緩めて用紙30,31と接触する用紙接触面22aを搬送方向に平行に微調整し、調整ネジ22bを締め付けて固定ガイド22を固定している。
【0046】
給紙ローラ23は、固定ガイド22の用紙接触面22aから給紙ローラ23の中心までの距離が略30mm離れた位置で、送りローラ5の中心軸から給紙ローラ23の中心までの距離が略50mm離れた位置に設けられ、用紙セット部20に積載された用紙30,31のうち最上部に位置する用紙上に載置されている。給紙ローラ23の回転軸は、図2に示すように用紙30,31が搬送される搬送方向と直交となる方向から時計回り(図2の紙面上右回り)に3°傾いている。
【0047】
このような給紙ローラ23が、第1給紙モータ79(図8参照)で駆動されて用紙30,31を送りローラ5側へ向けて送り出すと共に、用紙前端部が送りローラ5に達する前に用紙30,31が固定ガイド22側に強制的に寄せられて用紙30,31の幅方向の一端部が固定ガイド22の用紙接触面22aと接触して搬送方向に平行にされる。そして送りローラ5に用紙30,31が狭持されて、搬送ベルト10上に搬送される。
【0048】
本実施の形態では、給紙ローラ23の回転軸が上記のように3°傾いているため、用紙の斜行補正のために用紙搬送を停止させる必要がなく、用紙を連続して搬送可能とすることができ、さらに、用紙に過度な斜行修正力がかからず、コシの弱い薄い用紙でも撓むことなく搬送することができるという利益が得られる。
【0049】
搬送ベルト10は、図4に示すように内側と外側とにシート状部材を貼り合わせた2層構造を有している。内側シート状部材25は、ポリウレタンを含浸させた不織布からなるが、特に限定するものでない。例えば、織布又は不織布にポリエステルなどを含浸させたものを適用することが可能である。外側シート状部材26は、シリコンゴムからなるが、特に限定するものではなく、例えば、EPDM、ウレタンゴム、ブチルゴムなどのゴム材料なども適用することができる。なお、本実施の形態において、内側シート状部材25は0.2mmの厚みを有し、外側シート状部材26は1.5mmの厚みを有しており、内側シート状部材25より外側シート状部材26の方が分厚い構造となっている。なお、本実施の形態において内側及び外側シート状部材25,26は、0.2mmと1.5mmの厚みを有するものを適用しているが、特に限定するものではなく、内側シート状部材より外側シート状部材の方が分厚いものであればよい。
【0050】
図3に示すように、内側シート状部材25の一部分が外側シート状部材26によって被覆されていないことにより、搬送ベルト10の外周には、外側シート状部材26の厚さと同じ高さを有する2つの横溝(第1の凹部)27,28と、1つの縦溝(第2の凹部)29とが設けられている。なお、後で詳述するように、本実施の形態のインクジェットプリンタ1においては、用紙の長さに拘わらず用紙の前端部が横溝27内に位置するように、送りローラ5による用紙の送り出しタイミングが制御されている。
【0051】
搬送ベルト10の外周面には、図3に示すように搬送ベルト10の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)にその全幅にわたって2つの横溝27,28が設けられている。さらに搬送ベルト10の外周面には、用紙の搬送方向に沿ってその全周にわたる1つの縦溝29が設けられている。これらの横溝27,28と縦溝29は、互いに交わる部分で連結している。なお、図3に示す鎖線は搬送ベルト10の全幅より大きい幅を有する用紙30と、搬送ベルト10の全幅より小さい幅を有する用紙31を示している。また、用紙31の搬送方向長さは、用紙30より長く、搬送ベルト10の周長と同程度である。
【0052】
搬送ベルト10上に鎖線で示す用紙30,31が搬送されてくると、その前端部が、2つの横溝27,28のうち、図3に示す状態において搬送ベルト10の上側に位置する横溝27内に位置させられる。そして、図3に示す状態において下側に位置する横溝28が上側に移動してきたときには、用紙30の後端部が横溝28内に位置させられる。また、用紙31の後端部は、用紙31の前端部と同じく横溝27内に位置させられる。横溝27、28は、用紙30、31の前端部及び後端部が横溝27、28内において搬送ベルト10の底面から離隔するような幅に形成されている。
【0053】
このように用紙30,31の前端部と後端部とが横溝27,28内に位置するように横溝27,28が設けられている。従って、用紙30,31のいずれのサイズの用紙に縁なし印刷した際にも、用紙30,31の前端部及び後端部からはみ出たインク滴を横溝27,28で受け取ることができる。つまり、搬送ベルト10の搬送面10aにインクが付着しないので、後から印刷される用紙の裏面に搬送面10aからインクが転写されることがなくなる。また、用紙30、31の前端部及び後端部が横溝27,28内において下方に湾曲して横溝27,28底部と接触することがないので、前に行われた縁なし印刷によって横溝27,28内に付着していたインクが転写により用紙30、31の裏面に付着することがない。
【0054】
また、搬送ベルト10上に搬送された用紙30は、図4に示すように、その搬送方向に沿う両側部が、搬送ベルト10の搬送方向に沿う両側部からはみ出すようにして配置される。従って、インクジェットヘッド2からインク滴が吐出されて用紙30に所望画像を縁なし印刷する際に、用紙サイズより若干大きい印刷領域でインク滴を吐出しても用紙30の両側部からはみ出したインクが搬送面10aを汚すことがない。
【0055】
そして、用紙サイズより大きい印刷領域でインク滴を吐出したことで用紙30の前端部及び後端部からはみ出たインク滴は横溝27,28内で受け取られ、用紙30の両側部からはみ出たインク滴は前述したガイド部材13の側面から突出した受け部材14上に配置されたインク吸収性部材15により吸収される。
【0056】
また、搬送ベルト10の全幅より小さい幅を有する用紙31は、図5に示すように、その搬送方向に沿った両側部の一方が縦溝29内に位置し、他方が搬送ベルト10の一側部からはみ出すようにして配置される。従って、インクジェットヘッド2からインク滴が吐出されて用紙31に所望画像を縁なし印刷する際に、用紙サイズより若干大きい印刷領域でインク滴を吐出しても用紙31の両側部からはみ出したインクが搬送面10aを汚すことがない。そのため、搬送ベルト10の搬送面10aに付着したインクが後で印刷される用紙の裏面に転写により付着することがない。
【0057】
また、縦溝29は、用紙31の一側部が縦溝29内において搬送ベルト10の底面から離隔するような幅に形成されている。従って、用紙31の一側部が縦溝29内において下方に湾曲してその一側部の近傍が縦溝29内で搬送ベルト10と接触することがない。よって、前に行われた縁なし印刷によって縦溝29内に付着していたインクが転写により用紙31の裏面に付着することがない。
【0058】
また、横溝27,28と縦溝29の底面には、外側シート状部材26の厚みより薄いシート状のインク吸収性部材32が配置されている。このインク吸収性部材32の材質はウレタンフォームからなり、内部に複数の微小の空洞部を有している。また、前述したガイド部材13の側方に設けられているインク吸収性部材15の材質も同様のウレタンフォームからなっている。
【0059】
このようなインク吸収性部材32が横溝27,28と縦溝29の底面に配置されていることで、用紙30,31の前端部、後端部及び縦溝29内に位置する一端部からはみ出して、各底面に吐出されたインク滴を吸収することができる。従って、インクが各溝内に溜まった状態でインクジェットヘッド2より吐出されたインク滴によって、跳ね返って搬送ベルト10の搬送面10aや横溝27,28と縦溝29内に位置する用紙30,31の下面を汚すのを防止することができる。
【0060】
また、インクジェットプリンタ1には、図5に示すように、外周部が縦溝29内に位置する中心軸の周りを回転可能な円柱型のクリーニングローラ33が設けられている。このクリーニングローラ33の外周部にはウレタンフォームからなるインク吸収性部材が周設されている。クリーニングローラ33をその外周面33aが縦溝29の底面となるインク吸収性部材32と接する位置に配置することで、搬送ベルト10がベルトローラ7,8の回転で用紙搬送方向に循環運動させられると、クリーニングローラ33の外周面33aとインク吸収性部材32との摩擦力でクリーニングローラ33も回転する。そして、横溝27,28と縦溝29内のインクをクリーニングローラ33からの毛管力で排出させることができる。
【0061】
つまり、横溝27,28と縦溝29とは連結されており、各溝の底面に配置されたインク吸収性部材32も連結しているため、縦溝29内に位置するインクが浸透したインク吸収性部材32からクリーニングローラ33でインクを吸収すると、横溝27,28内のインク吸収性部材32からのインクが縦溝29内のインク吸収性部材32側に毛管力で引き寄せられ、最終的には、各凹部のインク吸収性部材32に浸透したインクをクリーニングローラ33によって排出させることができる。
【0062】
なお、ここでいう毛管力とは、インクの溜まったインク吸収性部材の一部分からインクを吸収すると、他の部分のインクをその一部分に引き寄せて移動させる力、またはインクを吸収する吸収体をインクの溜まったインク吸収性部材の一部分に当接させると吸収体にインクを吸収させる力をさす。
【0063】
また、クリーニングローラ33を図示しない廃液フォームと当接させることで、クリーニングローラ33に浸透したインクが廃液フォームの毛管力で廃液フォーム側に吸引されるため、クリーニングローラ33に浸透したインクを排出することが可能となる。
【0064】
また、クリーニングローラ33は一時的に縦溝29内のインク吸収性部材32と接する機構を有するものでもよく、特に限定するものではない。つまり、各凹部内のインク吸収性部材32からインクを排出することが可能な機構であればよい。このような機構を設けることで、廃液フォーム内に浸透されるインク量まで各溝内のインク吸収性部材32からインクを排出することが可能となる。さらに、廃液フォーム内に浸透したインクをインクジェットプリンタ1の外部に排出する機構を設けることで、各凹部内のインク吸収性部材32に向かって吐出されたインクが無制限に排出されることになる。
【0065】
また、搬送ベルト10における溝の形状は、前述したものに限定されない。例えば、本実施の形態の変形例として、図6(a)〜(d)に示すような搬送ベルト60,65,60a,65aとすることも可能である。これら搬送ベルト60,65,60a,65aも前述した搬送ベルト10と同様に内側シート状部材と外側シート状部材とを貼り合せた2層構造を有しており、内側シート状部材を外側シート状部材で被覆していない部分に横溝及び縦溝が設けられている。なお、図6(a)〜(d)は、搬送ベルトの平面図であり、実際の搬送ベルト60,65,60a,65aはエンドレスベルトである。
【0066】
図6(a)に示す搬送ベルト60は、搬送ベルトの全幅よりも大きい幅を有する鎖線で示す用紙50及びこれよりも縦横とも小さい寸法を有する用紙51の前端部を位置させる横溝61と、用紙51の後端部を位置させる横溝62と、用紙51の幅方向の両側部のうち一方が搬送ベルト60の一側部からはみ出すように配置されたときに他方を位置させる縦溝63とを有している。
【0067】
横溝61は、搬送ベルト60の幅方向にその全幅にわたって設けられている。また、横溝62は、搬送ベルト60の幅方向に搬送ベルト60の一側部から縦溝63と交わるまで設けられており、縦溝63は、搬送方向に平行に横溝62の一端部に交わるようにして設けられている。これら各溝の搬送ベルト60の幅方向の長さや搬送方向の長さは、用紙50,51の前後端部や用紙50,51の幅方向の両側部の長さに応じて設けられている。
【0068】
また、搬送ベルト60の上流側(図中の左方)には、前述した各溝61〜63と同様の各溝61a,62a,63aが形成されている。これら各溝61a,62a,63aのうち横溝61aは、用紙50の後端部を位置させるように設けられている。横溝61a内には、用紙50の後端部を位置させつつ、続いて搬送される用紙の前端部も位置させることができる。
【0069】
図6(b)に示す搬送ベルト65は、用紙50、51の前端部を共に位置させる横溝66と、用紙51の後端部を位置させる横溝67と、用紙51の幅方向の両側部を縦溝68,69とを有している。
【0070】
横溝66は、搬送ベルト65の幅方向にその全幅にわたって設けられている。また、横溝67は、搬送ベルト65の両側部から離れた位置より搬送ベルト65の幅方向に設けられており、縦溝68,69の一端部とそれぞれ連結されている。縦溝68,69は、横溝66の途中位置と横溝67の端部とを連結するように搬送方向に平行に設けられている。これら各溝の搬送ベルト65の幅方向の長さや搬送方向の長さは、用紙50,51の前後端部や用紙50,51の幅方向の両側部の長さに応じて設けられている。
【0071】
また、搬送ベルト65の上流側(図中の左方)には、前述した各溝66〜69と同様の各溝66a,67a,68a,69aが形成されている。これら各溝66a,67a,68a,69aのうち横溝66aは、用紙50の後端部を位置させるように設けられている。横溝66a内には、用紙50の後端部を位置させつつ、続いて搬送される用紙の前端部も位置させることができる。
【0072】
図6(c)に示す搬送ベルト60aは、図6(a)の搬送ベルト60に設けられた溝62,63,62a,63aの上流側位置と下流側位置とを横溝61,61aを軸として上下対称に入れ替えたものである。また、図6(d)に示す搬送ベルト65aは、図6(b)の搬送ベルト65に設けられた溝67,68,69,67a,68a,69aの上流側位置と下流側位置とを横溝66,66aを軸として上下対称に入れ替えたものである。なお、これらの搬送ベルト60,65,60a,65aの各溝は、特に限定するものではなく、用いられる用紙種類の数に合わせて追加することができる。例えば、はがきサイズ、B5サイズ、A4サイズ等さまざまな用紙サイズに合わせて各溝を追加することができる。
【0073】
これらの搬送ベルト60,65,60a,65aのうち、図6(a)、(c)に示す搬送ベルト60,60aは、2種類の用紙50,51を搬送ベルト60,60aの一側部側に寄せて搬送方向に平行にする給紙部3が用いられたインクジェットプリンタ1に適用するのに適している。このような搬送ベルト60,60aでは、用紙50、51がそれぞれ搬送ベルト60,60aの一側部からはみ出した状態で搬送されるために、縦溝63,63aを設ける数を少なくすることができる。つまり、搬送ベルト60,60aの全幅より小さい幅を有する用紙51に対して縁なし印刷を行う場合に、用紙51の搬送方向に沿った両側部の一方が搬送ベルト60,60aの一側部からはみ出しているため、用紙の他方の側部が位置する縦溝を設ける必要がなくなり、縦溝の数を少なくすることができる。従って、搬送ベルト60,60aの強度劣化を小さくすることが可能となる。また、特許文献1のものとは異なり搬送ベルトが複数本に分割されていないため、その強度が比較的強く、しかも搬送に伴う用紙50,51の傾き量を小さくすることが可能となる。
【0074】
また、図6(b)、(d)に示す搬送ベルト65,65aは、2種類の用紙50,51を搬送ベルト65,65aの幅方向中心に寄せて搬送方向に平行にする給紙部3が用いられたインクジェットプリンタに適用するのに適している。このような搬送ベルト65,65aでも、縁なし印刷を行う場合に用紙50、51からはみ出したインクが搬送ベルト65,65aの搬送面に付着することがない。
【0075】
このような図6(a)〜(d)に示す搬送ベルト60,65,60a,65aを有するインクジェットプリンタにおいては、互いに搬送方向長さが異なる2種類の用紙50、51のいずれについても、その前端部又は後端部が特定の横溝61,61a,66,66a内に常に位置させられるため、横溝の数を最小限にすることができる。従って、搬送ベルト60,65,60a,65aの強度劣化を小さくすることが可能となる。また、特許文献1のものとは異なり搬送ベルトが複数本に分割されていないため、その強度が比較的強く、しかも搬送に伴う用紙50,51の傾き量を小さくすることが可能となる。
【0076】
また、横溝61,61a,66,66aが搬送ベルトの全幅にわたって設けられているために、用紙50に対して縁なし印刷を行う場合に、用紙50の前端部及び後端部からはみ出したインク滴を横溝61,61a,66,66aでそれぞれ受け取ることができるので、搬送ベルト60,65,60a,65aの搬送面にインク滴が付着するのを防止する。
【0077】
さらに横溝62,62a,67,67aが用紙51の幅に応じた長さになっているので、横溝62,62a,67,67aが必要以上に長くなっておらず、搬送ベルトの強度劣化が小さい。
【0078】
また、本実施の形態のインクジェットプリンタ1内には、タイミングよく用紙30、31を送り出して搬送ベルト10の横溝27内に用紙30,31の前端部を位置させるために、図2に示すような第1紙面センサ40と第2紙面センサ41とが、送りローラ5と押さえローラ11との間で用紙30,31上面を検知できる位置に配置されている。また、図1に示すように搬送ベルト10の下方でベルトローラ8側の位置には、横溝27、28の位置を検出するための搬送ベルト位置検知センサ42が設けられている。
【0079】
第1紙面センサ40は、固定ガイド22側に設けられており、固定ガイド22側に寄せられて搬送方向に平行に送られてくる用紙30,31の前端部の一方の角部を検知する小円状の検知範囲を有している。また、第2紙面センサ41は、搬送方向に平行に送られてくる用紙30,31の前端部の他方の角部を検知するために可動ガイド21側に設けられており、搬送ベルト10の幅方向に平行に長い矩形状の検知範囲を有している。
【0080】
従って、2種類の用紙30,31を給紙部3から送る際は、いずれの用紙も前述した給紙ローラ23で固定ガイド22側に寄せられるため、第1紙面センサ40の検知範囲内のほぼ一定箇所を用紙30,31の前端部の一角部が通過することになり、その一角部を検知することで用紙の位置が検知されつつ、第2紙面センサ41で用紙30,31の他の一角部を検知して用紙サイズ及び用紙30,31の搬送方向の平行状態を検知することができる。
【0081】
搬送ベルト位置検知センサ42は、搬送ベルト10の幅方向の一方に配置されている。この搬送ベルト位置検知センサ42の搬送ベルト10に向く検知面42aから搬送ベルト10の搬送面10aまでの距離と検知面42aから横溝27,28の底面までの距離の差を検知して、搬送ベルト10の全幅にわたって設けられた横溝27,28を検知している。
【0082】
第1紙面センサ40と第2紙面センサ41とで用紙30,31が検知されると、その時点で送りローラ5による用紙搬送が一時停止させられる。そして、搬送ベルト位置検知センサ42で横溝27が検知されると、用紙30,31の前端部が横溝27内に位置することになるようなタイミングで送りローラ5が再び回転を開始して用紙30、31が送り出される。送り出された搬送ベルト10上の用紙30,31は、縁なし印刷された後に排出部4から排出される。なお、送りローラ5をタイミングよく回転させて用紙30,31を送り出す制御は、図8に示す制御部70で行われる。
【0083】
用紙30,31に対して通常印刷(用紙の周辺部に余白を残した印刷)する際は、各用紙30,31の用紙サイズよりも一回り小さい領域(図示せず)が印刷領域となる。これに対して、縁なし印刷を施す際の印刷領域(インク吐出領域)は、図7(a)、(b)に示すように、各用紙30,31の用紙サイズよりも一回り大きい領域53,54となっている。ここでは、用紙30,31を上下左右の各方向について距離αだけ拡大したのが領域53、54となっている。
【0084】
通常印刷する際は、図2に示される用紙30,31が各センサ40,41で検知された位置から距離β(センサ40、41からこれに最も近いヘッド本体18の最も近いインク吐出口18aまでの距離に相当する)だけ用紙30、31が搬送された時点から、インク吐出口18aからのインク吐出が開始させられる。
【0085】
また、縁なし印刷する際は、図2に示される用紙30,31が各センサ40,41で検知された位置から(距離β−距離α)だけ用紙30、31が搬送された時点から、インク吐出口18aからのインク吐出が開始させられる。このようにすることで、用紙の周囲に余白ができることなく用紙30、31に対して確実に縁なし印刷を施すことができる。
【0086】
なお、用紙のサイズは、用紙がセンサ40、41を通過した時点で検出される。そして、この時点で検出された用紙サイズと、印刷が通常印刷又は縁なし印刷のどちらであるかとに基づいて、印刷を施す際の印刷領域のサイズと印刷開始タイミングが決定される。印刷領域のサイズが決定されると、それに応じて印刷対象画像データの拡大縮小処理が図8に示す制御部70で行われる。
【0087】
続いて、インクジェットプリンタ1の制御系について、図8に示す概略ブロック図を参照して説明する。図8に示すように、インクジェットプリンタ1に含まれる制御部70は、CPU(中央処理措置)71と、インターフェース72と、ROM73と、RAM74と、入力ポート82と、出力ポート83とを有している。インクジェットプリンタ1では、制御部70に含まれるCPU(中央処理措置)71がインターフェース72を介して入力される印刷指令信号に応じて、ROM73に格納された制御プログラムに従って動作することによって、用紙の給紙、搬送、排紙やインク吐出などの印刷動作の制御が行われる。
【0088】
CPU71は、必要に応じてRAM74を使って各種処理を行う。また、インターフェース72を介して外部(例えば、パーソナルコンピュータなど)からの印刷データを受信し、必要に応じてROM73に格納された画像データなどを使って、印刷画像データを作成しRAM74に格納する。
【0089】
そして、CPU71は、用紙セット部20に積載された用紙30,31を搬送方向に平行にしつつ送り出す給紙ローラ23に接続された第1給紙モータ79をモータドライバ78を介して駆動し、搬送ベルト10上に用紙30,31を送り出す送りローラ5に接続された第2給紙モータ81をモータドライバ80を介して駆動し、搬送ベルト10に回転力を付与するベルトローラ7に接続された搬送モータ77をモータドライバ76を介して駆動する。また、4つのインクジェットヘッド2はヘッド駆動回路75を介してそれぞれ駆動され、印刷画像データに応じた画像の印刷を行う。なお、前述した第1紙面センサ40、第2紙面センサ41及び搬送ベルト位置検知センサ42なども入力ポート82を介してCPU71に接続されており、CPU71はこれらの検知信号に応じて所定の処理を行う。
【0090】
次に、インクジェットプリンタ1での用紙への縁なし印刷動作の一例について以下に説明する。まず、給紙部3の用紙セット部20に複数枚の用紙31を積載しつつ可動ガイド21を固定ガイド22側にスライドさせて、用紙31の幅方向の両側部が用紙搬送方向に平行となるように用紙31をセットする。このときに用紙31の上面には給紙ローラ23が接している。
【0091】
次にパーソナルコンピュータなどからインターフェース72を介してCPU71に印刷指令が送信され、その印刷指令に応じて給紙ローラ23で最上部の用紙31が搬送方向に送られる。給紙ローラ23で送られた用紙31は、固定ガイド22側に寄せられて搬送方向と平行にされつつ、一対の送りローラ5間に送られる。そして、用紙前端部の両角部が第1および第2紙面センサ40,41に検知される位置まで送りローラ5で用紙31を送り出す。なお、印刷指令は予め用紙サイズデータも含んでおり、用紙サイズデータと各紙面センサ40,41からの検知信号とがCPU71内で確認され、用紙31が平行に搬送されたかどうかを認識するとともに用紙31の前端部位置を認識する。また、送りローラ5で用紙31が送られると共に搬送ベルト位置検知センサ42で搬送ベルト10の横溝27、28の位置を検知している。
【0092】
次に、用紙31の前端部が横溝27内に位置するようなタイミングで第2給紙モータ81の駆動を開始することで送りローラ5を回転させ始め、搬送方向と平行に用紙31を送り出す。すると、送り出された用紙31は、押さえローラ11で搬送ベルト10の搬送面10aに粘着させられた状態で搬送ベルト10上を搬送方向に送られる。
【0093】
なお、用紙31が搬送ベルト10上に送り出される際に、用紙31は給紙ローラ23で固定ガイド22側に寄せられているため、用紙31の幅方向の両側部のうち一方が搬送ベルト10の一側部からはみ出した状態となる。
【0094】
こうして用紙31が搬送ベルト10の搬送面10aに粘着して下流側に搬送される。そして、各センサ40,41の位置から(距離β−距離α)を差引いた距離だけ用紙31が送られた時点で、CPU71がヘッド駆動回路75を介して4つのインクジェットヘッド2のうち、上流側に位置するインクジェットヘッド2を駆動させ始めて、前述した印刷領域53内にインク滴が吐出されて用紙31に縁なし印刷が行われる。なお、用紙30も前述と同様にして搬送ベルト10に搬送されて、前述した印刷領域54内にインク滴が吐出されて縁なし印刷が行われる。
【0095】
用紙31の各端部からはみ出たインク滴は、搬送ベルト10の各溝内27〜29に配置されているインク吸収性部材32及びガイド部材13の側方に配置されているインク吸収性部材15に吸収される。このようにして縁なし印刷された用紙31は、剥離機構12で搬送面10aから剥離させられた後、排紙部4から排紙される。用紙30についても同様にして縁なし印刷が行われる。
【0096】
以上のように本実施の形態によるインクジェットプリンタ1においては、搬送ベルト10に横溝27、28を設けて適切なタイミングで用紙30、31を搬送ベルト10上に供給することにより、搬送方向長さが互いに異なる2種類の用紙30、31に対して、用紙30、31の裏面がインクで汚されることなく縁なし印刷を施すことが可能である。
【0097】
また、縦溝29を設けることにより、搬送ベルト10の全幅よりも小さい幅を有する用紙31に対して縁なし印刷する場合であっても、用紙の非印刷面がインクで汚されることがなくなる。また、複数本の搬送ベルトを用いる場合と異なり、搬送ベルト10の強度劣化及び搬送に伴う用紙の傾き量を小さくすることが可能となっている。
【0098】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな設計変更が可能なものである。例えば、搬送ベルトには縦溝(第2の凹部)を設けなくてもよい。さらに、それぞれに横溝を設けた搬送ベルトを複数本並列に用いてもよい。また、用いられるすべての種類の用紙について前端部が横溝内に位置するように制御される場合、すべての種類の用紙の後端部に対応する位置に必ずしも横溝が設けられていなくてもよい。ただし、すべての種類の用紙について前端部及び後端部が共に横溝内に位置するように横溝を設けることにより、どの種類の用紙であってもインクによる用紙の汚れを大幅に減少させることができる。
【0099】
また、上述の実施の形態では印刷媒体供給機構の一部である送りローラ5の駆動開始タイミングを制御することで用紙の前端部を横溝内に位置させているが、給紙ローラ23の駆動開始タイミングを制御することで用紙の前端部を横溝内に位置させてもよいし、或いは、搬送ベルト10に対して回転力を付与するベルト回転機構の駆動開始タイミングを制御することで用紙の前端部を横溝内に位置させてもよい。さらに代替的には、送りローラ5又は給紙ローラ23とベルト回転機構との駆動開始タイミングを同時に制御することで上記のような構成を実現してもよい。
【0100】
また、縦溝、横溝内にインク吸収性部材を配置しなくてもよい。また、搬送ベルトに形成される横溝は搬送方向長さが異なる用紙に共通になっていなくてもよい。また、搬送ベルトに形成される溝の数は、用いられる用紙の種類に応じて適宜増減させてよい。
【0101】
また、インク吸収性部材15,32にウレタンフォーム以外で形成されたものを用いてもよい。さらに、搬送ベルト10は必ずしも2層構造を有している必要はなく、例えば3層以上または1層だけの層構造を有し、横溝及び縦溝が設けることができるものであればよい。また、本発明はライン式だけでなく、シリアル式のインクジェットプリンタにも適用可能である。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、搬送方向長さが互いに異なる複数種類の印刷媒体を縁なし印刷する場合に、印刷媒体の非印刷面がインクで汚されることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るインクジェットプリンタの全体的な構成を示す側面図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリンタに含まれる用紙セット部近傍の概略図である。
【図3】図1に示すインクジェットプリンタに含まれる搬送ベルトの斜視図である。
【図4】搬送ベルトの全幅よりも大きな幅を有する用紙が搬送されているときの、図3におけるA−A断面図である。
【図5】搬送ベルトの全幅よりも小さな幅を有する用紙が搬送されているときの、図3におけるA−A断面図である。
【図6】搬送ベルトの変形例を示す平面図である。
【図7】図1に示すインクジェットプリンタで縁なし印刷を行う際の印刷領域を描いた模式図である。
【図8】図1に示すインクジェットプリンタの制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 インクジェットヘッド
3 給紙部
6 ベルト回転機構
7,8 ベルトローラ
10,60,60a,65,65a 搬送ベルト
10a 搬送面
15 インク吸収性部材
20 用紙セット部
27,28 横溝(第1の凹部)
29 縦溝(第2の凹部)
30,31,50,51 用紙(印刷媒体)
32 インク吸収性部材
61,61a,62,62a,66,66a,67,67a 横溝(第1の凹部)
63,63a,68,68a,69,69a 縦溝(第2の凹部)
70 制御部(制御手段)

Claims (10)

  1. 複数のローラと、
    前記複数のローラに架け渡されており、印刷媒体の搬送方向と直交する方向に延在する第1の凹部を外周面に複数有しているエンドレスの搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトに対して回転力を付与するベルト回転機構と、
    前記搬送ベルトの表面に対向配置されるとともに、前記搬送ベルトの表面に対してインク滴を吐出するインクジェットヘッドと、
    前記搬送ベルト上に印刷媒体を供給するための印刷媒体供給機構と、
    互いに搬送方向長さが異なる複数種類の印刷媒体のいずれについても、その前端部及び後端部のいずれか一方が前記搬送ベルト上において底面から離隔しつつ前記第1の凹部内に位置するように、前記ベルト回転機構及び前記印刷媒体供給機構の少なくともいずれか一方を制御する制御手段とを備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記搬送ベルトが、印刷媒体の前端部及び後端部の他方に対応し且つ前記他方が前記搬送ベルト上において底面から離隔した状態となる位置に第1の凹部を有していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第1の凹部は、前記搬送ベルトの幅方向に沿った長さが互いに異なる複数種類が存在するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記第1の凹部の底面がインク吸収性部材からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記搬送ベルトの外周面には、印刷媒体の搬送方向に延在し且つ前記第1の凹部と連結された第2の凹部が少なくとも2つ形成されており、
    前記印刷媒体供給機構は、前記搬送ベルトの全幅よりも小さい幅を有する印刷媒体の搬送方向に沿った両側部が前記搬送ベルト上において底面から離隔しつつ共に前記第2の凹部内に位置するように、前記搬送ベルト上に印刷媒体を供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記搬送ベルトの外周面には、印刷媒体の搬送方向に延在し且つ前記第1の凹部と連結された第2の凹部が少なくとも1つ形成されており、
    前記印刷媒体供給機構は、前記搬送ベルトの全幅よりも小さい幅を有する印刷媒体の搬送方向に沿った両側部の一方が前記搬送ベルト上において底面から離隔しつつ前記第2の凹部内に位置し且つ他方が前記搬送ベルトの一側部からはみ出すように、前記搬送ベルト上に印刷媒体を供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記第1及び第2の凹部の底面がインク吸収性部材からなることを特徴とする請求項5又は6に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記制御手段は、印刷媒体が前記印刷媒体供給機構によって前記搬送ベルト上に供給される場合に、前記複数種類の印刷媒体のいずれについても、印刷媒体の前端部及び後端部の前記いずれか一方が常に特定の前記第1の凹部内に位置するように、前記ベルト回転機構及び前記印刷媒体供給機構の少なくともいずれか一方を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記特定の第1の凹部が前記搬送ベルトの全幅にわたって設けられていることを特徴とする請求項8に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記搬送ベルトの幅方向両外側にインク吸収性部材が配置されていることを特徴とする請求項9に記載のインクジェットプリンタ。
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