JPH09109377A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH09109377A
JPH09109377A JP26974395A JP26974395A JPH09109377A JP H09109377 A JPH09109377 A JP H09109377A JP 26974395 A JP26974395 A JP 26974395A JP 26974395 A JP26974395 A JP 26974395A JP H09109377 A JPH09109377 A JP H09109377A
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JP
Japan
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ink
endless belt
tray
recording
idle
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Pending
Application number
JP26974395A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoyuki Fukuda
基之 福田
Seiji Hata
誠治 畑
Kikunosuke Tsuji
菊之助 辻
Takashi Watanabe
剛史 渡辺
Takatoshi Nishimura
隆俊 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ベルトを劣化させることなく、空吐出に
要する時間を短縮する。 【解決手段】 無端ベルト13上には、用紙搬送部13
1と空吐出用受け皿部132とが形成されている。この
用紙搬送部131は、記録用紙を搬送する領域で、その
長さL1は、この記録装置で印字が行われる最大サイズ
の記録用紙の寸法以上の値に設定されている。空吐出用
受け皿部132は、空吐出されたインクを受ける領域
で、用紙搬送方向下流側に立設されたワイピングブレー
ド133及び上流側に立設された仕切り板134によっ
て用紙搬送部131との間が仕切られている。また、空
吐出用受け皿部132の用紙搬送方向の寸法L2は、各
ヘッドユニットのノズル配列領域の同方向寸法より多少
長く設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、複
写機やプリンタ等に適用されるインクジェット記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録ヘッドに配列形成された複数
のノズルからインク滴を吐出して用紙に印字するインク
ジェット記録装置が実用化されている。この装置は、微
小ノズルに連通する加圧室にインクを充填しておき、印
字時に加圧室内を加圧駆動することでインク滴をノズル
から外方に吐出するものである。
【0003】このようなインクジェット記録装置では、
複数のノズルの内には、印字される画像によっては印字
中に全く吐出動作を行わないものが生じるが、ノズル内
のインクは外気に晒された状態にあるため、吐出動作を
行わないノズル内のインクは乾燥して粘度が上昇し、最
悪の場合には固まってインクの吐出が不可能になってし
まう。通常、そのような事態を防止するために、印字中
定期的にキャッピング部材に対して全ノズルからインク
滴を吐出する空吐出を行っている。すなわち、まず印字
動作を中断し、キャッピング部材を記録ヘッドまで移動
させ、もしくは記録ヘッドをキャッピング部材まで移動
させて空吐出を行わせる。ところが、記録ヘッドを印字
位置からキャッピング部材まで往復移動させなければな
らないため、空吐出に要する時間が長くなり、この結
果、単位時間当りの印字枚数が低下することとなる。
【0004】そこで、従来、記録ヘッドを印字位置に保
持した状態で、記録用紙を搬送する搬送ベルトに向けて
空吐出を行うようにしたものが提案されている(特開平
2−179747号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−179747号公報記載の装置には、空吐出さ
れたインクによって記録用紙が汚れないようにするため
に、搬送ベルトの表面を清掃するインク吸収体を備えた
クリーナーが配設されている。このため、装置を構成す
る部品点数が増加することとなり、製造コストの上昇に
つながる。また、上記クリーナーは、搬送ベルトの表面
を摩擦することにより清掃するので、搬送ベルトを劣化
させることとなり、その寿命を短縮させてしまう。
【0006】本発明は、上記問題を解決するもので、搬
送ベルトを劣化させることなく、空吐出に要する時間を
短縮したインクジェット記録装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、周回駆動され
る無端ベルトによって搬送される記録用紙の表面に向け
て記録ヘッドに配列形成されたノズルからインクを吐出
して記録を行うインクジェット記録装置において、上記
無端ベルトは、上記記録用紙を搬送するための搬送部
と、この搬送部の上記周回方向に隣接して設けられ、上
記ノズルから空吐出されたインクを受ける受け皿部とを
備えたものである(請求項1)。
【0008】この構成によれば、周回駆動される無端ベ
ルト上の搬送部で記録用紙が搬送され、受け皿部でノズ
ルから空吐出されたインクを受けることとなり、空吐出
されたインクによって記録用紙が汚れることはない。
【0009】また、請求項1記載のインクジェット記録
装置において、上記受け皿部の上記周回方向の後端に、
上記記録ヘッドのノズル形成面に当接するように立設さ
れたワイピングブレードを備えたものである(請求項
2)。この構成によれば、無端ベルトの周回駆動に伴っ
てワイピングブレードが記録ヘッドのノズル形成面に当
接しながら移動することにより、空吐出によりノズル形
成面に付着した不要なインクが除去される。
【0010】また、上記受け皿部は、インクを吸収する
吸収体で形成されている(請求項3)。この構成によれ
ば、空吐出されたインクは、搬送部に漏れ出ることな
く、吸収体に吸収される。
【0011】また、請求項1または2記載のインクジェ
ット記録装置において、上面に開口を有する空吐出イン
ク貯留部を備え、上記無端ベルトは、用紙搬送方向の上
流側及び下流側位置で水平軸回りに回動可能に配設され
たローラに張設され、上記空吐出インク貯留部は、上記
下流側ローラの下方に配設されている(請求項4)。こ
の構成によれば、受け皿部に空吐出されたインクは、無
端ベルトが周回駆動し、受け皿部が下流側ローラに沿っ
て回転して下向きになると、空吐出インク貯留部の開口
内に向けて自然落下する。
【0012】また、上記受け皿部は、表面が撥水処理さ
れている(請求項5)。この構成によれば、受け皿部に
空吐出されたインクは、受け皿部が下流側ローラに沿っ
て回転して下向きになると、確実に受け皿部から空吐出
インク貯留部の開口内に向けて自然落下し、受け皿部に
殆ど残らない。
【0013】また、上記無端ベルトには、上記周回方向
に複数の上記搬送部と上記受け皿部とが交互に並設され
ている(請求項6)。この構成によれば、搬送部で搬送
される記録用紙への印字と、受け皿部に向けての空吐出
とが連続的に交互に行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係るインクジェッ
ト記録装置の一実施形態の内部構成を示す正面図であ
る。
【0015】このインクジェット記録装置は、下部に配
設された給紙カセット11と、その上方に配設されたイ
ンクタンク12と、このインクタンク12の上方に配設
された無端ベルト13と、この無端ベルト13の上方に
配設された記録ヘッド14と、記録ヘッド14の左方に
配設されたキャップ15と、装置の右端に配設された用
紙搬送路16とを備えている。
【0016】給紙カセット11は、印字が行われる記録
用紙を収納するもので、この給紙カセット11には、給
紙を行うための給紙ローラ21が用紙搬送路16側の端
部に配設されている。この用紙搬送路16は、給紙カセ
ット11から給紙された記録用紙を無端ベルト13に導
くガイド板から構成されている。この用紙搬送路16に
は、給紙された用紙を搬送する搬送ローラ対22が給紙
カセット11側に配設され、2次給紙を行うレジストロ
ーラ対23が無端ベルト13側に配設されている。
【0017】上記インクタンク12は、左右方向に並設
されたインクタンク12Y,12M,12C,12Bか
ら構成され、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックのインクを貯留するものである。
【0018】上記無端ベルト13は、レジストローラ対
23により2次給紙された記録用紙を左方に向けて搬送
するもので、記録ヘッド14の左右両外側(用紙搬送方
向の下流側と上流側)に配設された一対の搬送ローラ2
4及び搬送ローラ25に張設されている。なお、この無
端ベルト13の構成については後述する。
【0019】上記搬送ローラ24の下方には、上面に開
口を有する空吐出インク排出受け口26が配設され、こ
の空吐出インク排出受け口26の下方には、廃インクタ
ンク27が配設されている。そして、上記空吐出インク
排出受け口26及び上記廃インクタンク27は、連通管
28によって連通し、空吐出インク貯留部を構成してい
る。
【0020】また、上記無端ベルト13の左方には排出
ローラ対29が配設され、排出ローラ対29の左方の装
置の左側壁には排出口30が穿設され、この排出口30
を通して装置内から装置外に突出する排出トレイ31が
配設されている。
【0021】上記記録ヘッド14は、装置本体に固定さ
れたヘッド昇降用モータ45(図3)等からなる支持機
構によって、下面のノズル面141が無端ベルト13の
用紙搬送面から微小間隔をおいた印字位置と、この印字
位置から上昇した退避位置との間で移動可能に支持され
ている。この記録ヘッド14は、左右方向に並設された
ヘッドユニット14Y,14M,14C,14Bから構
成されている。
【0022】記録ヘッド14の上記ノズル面141に
は、各ヘッドユニット14Y,14M,14C,14B
毎に、多数のノズルが用紙幅方向に用紙幅分だけ配列形
成されている。これらの各ノズルはヘッドユニット内に
各ノズルに対応して形成された図略の加圧室にそれぞれ
連通し、各加圧室は更に各ヘッドユニット内に形成され
た図略のインク液室に連通している。そして、各ヘッド
ユニット14Y,14M,14C,14Bのインク液室
は、図略のインク供給チューブによって、それぞれ上記
インクタンク12Y,12M,12C,12Bに連通し
ている。
【0023】上記キャップ15は、キャップ部15Y,
15M,15C,15Bからなるゴム製で、それぞれ記
録ヘッド14のヘッドユニット14Y,14M,14
C,14Bのノズル面141をキャッピングするもので
ある。このキャップ15は、キャップ移動用モータ46
(図3)等からなる移動機構により記録ヘッド14の直
下まで水平に移動可能に支持されている。
【0024】また、キャップ15には廃インクチューブ
32が接続され、この廃インクチューブ32の下端は上
記廃インクタンク27に接続され、更に廃インクチュー
ブ32にはポンプ33が介設されており、上記廃インク
チューブ32によってキャップ15内が廃インクタンク
27に連通している。
【0025】次に、図1を用いて無端ベルト13の構成
について説明する。図1は図2の要部正面図である。無
端ベルト13上には、用紙搬送部131と空吐出用受け
皿部132とが形成されている。この用紙搬送部131
は、記録用紙を搬送する領域で、その長さL1は、この
記録装置で印字が行われる最大サイズの記録用紙の寸法
以上の値に設定されている。なお、上記最大サイズは、
装置設計時に予め設定されるものである。
【0026】空吐出用受け皿部132は、空吐出された
インクを受ける領域で、用紙搬送方向下流側に立設され
たワイピングブレード133及び上流側に立設された仕
切り板134によって用紙搬送部131との間が仕切ら
れている。また、空吐出用受け皿部132の用紙搬送方
向の寸法L2は、各ヘッドユニットのノズル配列領域の
同方向寸法より多少長く設定されている。そして、無端
ベルト13の長さは、(L1+L2)×n(nは整数)に
設定されており、本実施形態ではn=3になっている。
【0027】上記ワイピングブレード133は、ゴム製
で、記録ヘッド14のノズル面141より多少高い位置
まで延びて無端ベルト13上に立設され、ノズル面14
1に付着した不要インクを除去するものである。
【0028】図3は本実施形態の制御系の構成を示すブ
ロック図である。本実施形態の制御系は、記録ヘッド1
4、駆動回路40及び制御部50等から構成され、パソ
コンや画像読取装置等の外部装置から入力される印字デ
ータを記録用紙上に印字させるようになっている。
【0029】記録ヘッド14は、上記加圧室を加圧する
圧電素子142と、各圧電素子142を駆動する駆動回
路143とを備えている。圧電素子142は、例えばP
ZTからなり、それぞれ各ノズルに対応する加圧室の一
側壁に配設され、それぞれ一対の電極が配設されてお
り、電極間に電圧信号が印加されて変形することにより
加圧室を加圧するものである。
【0030】駆動回路143は、電源やトランジスタ等
からなり、各圧電素子142の電極間に電圧信号を印加
して圧電素子142を変形させるものである。また、駆
動回路143は、記録ヘッド14内適所に配設され、ラ
ッチ部を有し、入力される例えば用紙1ライン分のシリ
アルの多値の印字データを一旦ラッチし、パラレル信号
に変換して出力するものである。
【0031】給紙モータ41は給紙ローラ21及び搬送
ローラ対22を、レジストモータ42はレジストローラ
対23を、搬送ベルトモータ43は搬送ローラ24を、
排出モータ44は排出ローラ対29を、それぞれ回転駆
動するものである。なお、各モータ41〜46にはパル
スモータが用いられている。駆動回路40は、電源やト
ランジスタ等からなり、ポンプ33及び各モータ41〜
46に駆動電流を供給するもので、ポンプ33及び各モ
ータ41〜46の駆動及び停止は、制御部50によって
制御される。
【0032】制御部50は、CPU51、記憶部52及
びインタフェース(I/F)部53等からなり、装置全
体の動作を制御するものである。CPU51は、記録制
御部511及び機構制御部512から構成され、この記
録制御部511及び機構制御部512は、互いに同期し
て制御動作を行うようになっている。記憶部52は、制
御プログラムや固定データを記憶するROM及びデータ
等を一時的に保管するRAMから構成される。I/F部
53は、外部装置から入力される信号を受信してCPU
51に送出するものである。
【0033】記録制御部511は、印字データを記録ヘ
ッド14の駆動回路143にシリアル送信するととも
に、駆動回路143で変換されたパラレル信号を対応す
る圧電素子142にパルス駆動信号として出力し、イン
ク滴の吐出を制御するものである。このとき、各ヘッド
ユニット14Y,14M,14C,14Bからのインク
滴の吐出タイミングを制御することによってカラー印字
を行う。
【0034】また、記録制御部511は、1枚の記録用
紙に対する印字が終了する毎に、空吐出用受け皿部13
2がヘッドユニット14Y,14M,14C,14Bの
各対向位置にきたときに、全圧電素子142に対してパ
ルス駆動信号を出力し、全ノズルから強制的にインクを
吐出される空吐出を行わせるものである。
【0035】機構制御部512は、駆動回路40を介し
て各モータ41〜46に駆動パルスを供給して駆動させ
るものである。また、機構制御部512は、搬送ベルト
モータ43に供給する駆動パルス数をカウントすること
により、回転する無端ベルト13の用紙搬送部131及
び空吐出用受け皿部132の位置を判別する機能を有し
ている。
【0036】これによって、空吐出用受け皿部132が
ヘッドユニット14Y,14M,14C,14Bの各対
向位置に移動したことを検出することができる。また、
用紙搬送部131の位置に同期してレジストローラ対2
3の回転駆動を制御することによって、用紙搬送部13
1の位置に合わせて、記録用紙を搬送することができ
る。
【0037】次に、動作について説明する。印字を行う
ときには、まず、ヘッド昇降用モータ45によって、記
録ヘッド14を図2に示すようにノズル面141が無端
ベルト13の用紙搬送面から微小寸法だけ離間した印字
位置に位置させる。
【0038】次に、給紙ローラ21及び搬送ローラ対2
2を駆動することにより、記録用紙が給紙カセット11
から用紙搬送路16に沿って搬送され、更に無端ベルト
13の用紙搬送部131の位置にタイミングを合わせて
レジストローラ対23により2次給紙されて無端ベルト
13に送られ、静電気力等によって無端ベルト13の用
紙搬送部131に吸着されて搬送される。
【0039】一方、記録用紙の搬送にタイミングを合わ
せて、印字データに対応して記録ヘッド14の各圧電素
子142に駆動パルス信号が印加されて、上記インク液
室から充填されたインクが各ノズルから無端ベルト13
で搬送される記録用紙に向けて吐出されて、印字が行わ
れる。印字された記録用紙は、無端ベルト13によって
排出ローラ対29に送られ、排出ローラ対29によって
排出口30から排出トレイ31上に排出される。
【0040】ここで、図4を用いて印字中の動作につい
て説明する。図4は空吐出動作の説明図である。
【0041】無端ベルト13の回転により搬送される用
紙搬送部131上の記録用紙P1に対して、各ヘッドユ
ニット14Y,14M,…から順次インクが吐出される
(図4の)。続いて、空吐出用受け皿部132がヘッ
ドユニット14Yの対向位置に来ると、ヘッドユニット
14Yの全圧電素子142に駆動パルス信号が印加され
て空吐出が行われ、吐出されたインクが空吐出用受け皿
部132に溜る(図4の)。次いで、ワイピングブレ
ード133によって空吐出の際に記録ヘッド14のノズ
ル面141に付着した不要インクが除去され、続いて、
ヘッドユニット14M,…による空吐出が順次行われる
とともに、ヘッドユニット14Yから順次、用紙搬送部
131上の次の記録用紙P2に対する印字が行われる
(図4の)。
【0042】そして、空吐出用受け皿部132に溜った
インクは、図1に示すように、空吐出用受け皿部132
が搬送ローラ24に沿って回転して下向きになったとき
に重力で空吐出インク排出受け口26内に自然落下す
る。この空吐出インク排出受け口26内に落下したイン
クは、連通管28を通って廃インクタンク27(図2)
に貯留される。
【0043】次に、キャッピングの手順を示す図5を用
いて印字が終了したときの動作について説明すると、記
録ヘッド14がヘッド昇降用モータ45によって上記印
字位置からキャップ15の上面より高い位置まで上昇し
(図5の)、次いでキャップ15が右方向に移動して
記録ヘッド14の直下で停止し(図5の)、更に記録
ヘッド14が下降することによって、ヘッドユニット1
4Y,14M,14C,14Bのノズル面がそれぞれキ
ャップ部15Y,15M,15C,15Bによりキャッ
ピングされる(図5の)。そして、印字を行わない放
置中にはこのキャッピング状態が保持される。
【0044】なお、印字が終了して記録用紙が搬送され
なくなっても、全ての空吐出用受け皿部132に溜った
インクが空吐出インク排出受け口26内に落下し終わる
まで搬送ベルトモータ43の駆動を継続するようにして
いる。
【0045】また、電源投入時、印字開始時やノズルに
目詰まりが発生した時等、必要に応じて記録ヘッド14
の各ノズル内のインクメニスカスを正常な位置に復帰さ
せたり、ノズル内の気泡や異物をインクとともに取り除
くなどの吐出回復動作が行われる。
【0046】この吐出回復動作は、図5のに示すよう
に記録ヘッド14のノズル面をキャッピングした状態で
ポンプ33を駆動し、その吸引力によりインクをノズル
から強制的に吐出させることによって行われる。そし
て、吐出インクは廃インクチューブ32を通って廃イン
クタンク27内のインク吸収体に吸収される。なお、各
キャップ部の内部はポンプ33によって大気圧より低い
負圧にされ、これによりインクがノズルから吸い出され
るようになっている。
【0047】このように、無端ベルト13上に形成され
た空吐出用受け皿部132に向けて空吐出を行うように
したので、空吐出を行うために記録ヘッド14を移動さ
せることが不要になり、これによって空吐出動作に要す
る時間を短縮することができる。従って、全体の印字時
間を短縮することができる。
【0048】また、用紙搬送部131と空吐出用受け皿
部132とを分離して形成するようにしたので、無端ベ
ルト13を清掃する部材を設けることなく、空吐出され
たインクで記録用紙が汚れるのを防止することができ、
これによって、部品点数を削減することができ、製造コ
ストを低下させることができる。
【0049】また、空吐出用受け皿部132の用紙搬送
方向下流側にワイピングブレード133を立設するよう
にしたので、無端ベルト13の回転によって、空吐出に
より記録ヘッド14のノズル面141に付着した不要な
インクを空吐出直後に除去することができ、これによっ
て印字品質を向上することができる。
【0050】また、空吐出インク排出受け口26を搬送
ローラ24の下方に配設したので、空吐出用受け皿部1
32が搬送ローラ24に沿って回転して下向きになった
ときに、空吐出用受け皿部132内に溜ったインクを自
然落下によって排出することができ、これによって、簡
易な構成で空吐出用受け皿部132からインクが漏れ出
るのを防止することができる。
【0051】なお、上記実施形態では、用紙搬送部13
1に合わせて記録用紙を搬送するので、単位時間当りに
印字される枚数は、記録用紙のサイズに関わりなく一定
であり、無端ベルト13上に記録用紙を載置するタイミ
ングは一定になる。従って、レジストローラ対23とし
て、半月ローラ等の簡易な構成のものを用いることがで
きる。
【0052】また、空吐出用受け皿部132に撥水処理
を施すようにしてもよい。この撥水処理としては、空吐
出用受け皿部132の表面にフッ素樹脂やシリコーン樹
脂でコーティングしたり、ニッケル鍍金を施すことによ
って行われる。これによって、確実にインクを空吐出用
受け皿部132から空吐出インク排出受け口26に落下
させることができる。
【0053】また、空吐出用受け皿部132は、受け皿
状に形成されたものに限られず、高分子吸収体で形成
し、空吐出によるインクを吸収するようにしてもよい。
この場合には、空吐出インク排出受け口26を配設する
ことが不要になる。そして、吸収したインクの量が多く
なったとき又は定期的に上記高分子吸収体を交換するよ
うにすればよい。
【0054】また、空吐出用受け皿部132の上記寸法
L2は、各ヘッドユニットのノズル配列領域の同方向寸
法より短くてもよい。この場合には、空吐出用受け皿部
132に対向するノズル領域分ずつ順次空吐出を行わせ
るようにすればよい。
【0055】また、上記実施形態ではカラー印字が可能
な装置で説明したが、これに限られず、ブラックインク
を貯留したインクタンク12Bとヘッドユニット14B
とを備えた白黒印字が可能な装置でもよい。
【0056】また、上記実施形態において、フェルトや
不織布等からなるインク拭取部材を無端ベルト13の周
辺に配設し、空吐出用受け皿部132が上記インク拭取
部材の近傍を通過するときに、空吐出用受け皿部132
から落下せずに付着したまま残ったインクを拭き取るよ
うにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、周回駆動される無端ベルトは、記録用紙を搬送
するための搬送部と、この搬送部の周回方向に隣接して
設けられ、ノズルから空吐出されたインクを受ける受け
皿部とを備えたので、空吐出を行うために記録ヘッドを
移動させることが不要になり、これによって空吐出動作
に要する時間を短縮することができる。
【0058】また、無端ベルトを清掃する部材を設ける
ことなく、空吐出されたインクによって搬送する記録用
紙が汚れるのを防止することができ、これによって、部
品点数を削減することができ、製造コストを低下させる
ことができる。
【0059】また、請求項2の発明によれば、受け皿部
の周回方向の後端に記録ヘッドのノズル面に当接するワ
イピングブレードを立設したので、空吐出により記録ヘ
ッドのノズル面に付着した不要なインクを無端ベルトの
周回駆動に伴って拭き取ることができ、これによって印
字品質を向上することができる。
【0060】また、請求項3の発明によれば、受け皿部
をインクを吸収する吸収体で形成したので、空吐出され
たインクが搬送部に漏れ出るのを防止することができ
る。
【0061】また、請求項4の発明によれば、無端ベル
トを張設する下流側ローラの下方に、上面に開口を有す
る空吐出インク貯留部を配設するようにしたので、無端
ベルトの周回駆動によって受け皿部が下流側ローラに沿
って回転して下向きになったときに、受け皿部に空吐出
されたインクを空吐出インク貯留部の開口内に自然落下
によって排出することができ、これによって、簡易な構
成で受け皿部からインクが漏れ出るのを防止することが
できる。
【0062】また、請求項5の発明によれば、受け皿部
の表面を撥水処理するようにしたので、受け皿部が下流
側ローラに沿って回転して下向きになったときに、受け
皿部から自然落下によって確実にインクを排出すること
ができる。
【0063】また、請求項6の発明によれば、無端ベル
トには、その周回方向に複数の搬送部と受け皿部とが交
互に並設されているので、記録用紙への印字と空吐出と
を連続的に効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の一実施
形態の要部正面図である。
【図2】同実施形態の内部構成を示す正面図である。
【図3】同実施形態の制御系の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】空吐出動作の説明図である。
【図5】キャッピングの手順を示す説明図である。
【符号の説明】
13 無端ベルト 131 用紙搬送部 132 空吐出用受け皿部 133 ワイピングブレード 134 仕切り板 14 記録ヘッド 14Y,14M,14C,14B ヘッドユニット 15 キャップ 26 空吐出インク受け口(空吐出インク貯留部) 27 廃インクタンク(空吐出インク貯留部) 28 連通管 50 制御部 51 CPU 511 記録制御部 512 機構制御部 52 記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 剛史 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 西村 隆俊 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周回駆動される無端ベルトによって搬送
    される記録用紙の表面に向けて記録ヘッドに配列形成さ
    れたノズルからインクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録装置において、上記無端ベルトは、上記記録用
    紙を搬送するための搬送部と、この搬送部の上記周回方
    向に隣接して設けられ、上記ノズルから空吐出されたイ
    ンクを受ける受け皿部とを備えたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、上記受け皿部の上記周回方向の後端に、上記
    記録ヘッドのノズル形成面に当接するように立設された
    ワイピングブレードを備えたことを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】 上記受け皿部は、インクを吸収する吸収
    体で形成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のインクジェット
    記録装置において、上面に開口を有する空吐出インク貯
    留部を備え、上記無端ベルトは、用紙搬送方向の上流側
    及び下流側位置で水平軸回りに回動可能に配設されたロ
    ーラに張設され、上記空吐出インク貯留部は、上記下流
    側ローラの下方に配設されていることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 上記受け皿部は、表面が撥水処理されて
    いることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記
    録装置。
  6. 【請求項6】 上記無端ベルトには、上記周回方向に複
    数の上記搬送部と上記受け皿部とが交互に並設されてい
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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