JP3743568B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はインクジェット記録装置に関し、特にインクを吐出可能なインク記録ヘッドと定着促進液を吐出可能な定着促進液ヘッドとを用いて被記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像記録装置或いは画像形成装置として用いるインクジェット記録装置は、インク記録ヘッドから記録紙等の被記録媒体にインクを吐出して記録を行うものであり、高精細な画像を高速で記録することができ、ランニングコストが安く、騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
【0003】
特に、記録紙の記録幅方向の全幅に沿って多数の吐出口が配列されたインク記録ヘッドを使用したフルライン型インクジェット記録装置では、シリアル型インクジェット記録装置に比べて格段の記録の高速化が可能である。このようなフルライン型インクジェット記録装置では、高速記録の点から、記録紙の搬送方向に複数個配置されたインク記録ヘッドの直下を記録紙を一定速度で搬送し、インク滴を吐出し記録を行う所謂1パス記録が行われる。
【0004】
ところで、インクジェット記録装置に用いるインクジェットヘッドは、非記録状態のまま放置しておくと、吐出口内のインク粘度が蒸発等によって増加し、そのままインク滴吐出動作を行うと、吐出状態が乱れたり、吐出不能状態に陥る現象が発生する。そこで、一般的に、例えば一定時間継続してインク滴を吐出しない吐出口が発生したときには、それらの吐出口を特定して、或いはすべての吐出口から、インク滴を所定回数吐出させて、吐出口内の増粘したインクを排出する予備吐出を行うようにしている。
【0005】
例えば、シリアル型インクジェット記録装置においては、記録紙に記録を行うための領域とは別にインク滴の予備吐出を行うための予備吐出領域を設定し、キャリッジを定期的に予備吐出領域に移動させることで回復動作を行う方法は周知の方法として知られている。
【0006】
ところが、フルライン型インクジェット記録装置にあっては、シリアル型インクジェット記録装置のように記録領域とは別の予備吐出領域に設けて、この予備吐出領域にヘッドを移動させることは、フルライン型ヘッドがシリアル型ヘッドに比べ大型化することから、特に記録速度の低下を招くために困難である。
【0007】
そこで、搬送体上に載置された記録紙に記録を行うフルライン型インクジェット記録装置が提案されており、この場合、搬送体上に予備吐出を行い、搬送体上に予備吐出されたインクを搬送体の下流側に設置されたクリーニングローラー等を搬送体に圧接し、搬送体の移動により予備吐出したインクを拭き取る方法が提案されている。
【0008】
しかしながら、このインクジェット記録装置では、拭き取り清掃手段が最下流に設けられているため上流側のインク記録ヘッドが行った予備吐出による搬送体上のインクは、予備吐出時から清掃時までに時間を要することでその間にインク乾燥、固着等を生じてしまうという不具合がある。
【0009】
また、特許第2667401号公報や特開平8−20159号公報に開示されているような、定着促進液ヘッド(インク定着を促進させると共に画像濃度向上や耐水性向上をはかるための処理液を吐出するヘッド)を併用して用いる場合、定着促進液の予備吐出液とインクの予備吐出液はただちに反応固化するため、上述したようなクリーニングローラー等による清掃は不可能になるという問題もある。
【0010】
そこで、特開2000−127362号公報では搬送体清掃手段をヘッドの数だけ、搬送方向に沿って、各インク記録ヘッドと隣接して、かつ、搬送方向の下流側に配置する方法が提案されている。また、特開2000−211159号公報ではインク記録ヘッドと記録紙間に開口の形成された予備吐出カバーを設け、この開口を通してインクを記録紙上へ、予備吐出液を予備吐出カバー上へ吐出させる方法が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開2000−127362号公報に開示されている方法では、次のような課題がある。すなわち、清掃手段が拭き取り方式の場合、一度拭きのため完全な清掃が困難であるばかりでなく、予備吐出された定着促進液とインクは搬送体上で広範囲に渡って拭き取りにより拡散されるため、長期使用時には汚れや、定着促進液とインクとの反応固化が避けられず、ユーザーやサービスマンによる搬送体の特別な清掃が必要となる。
【0012】
また、クリーニングローラー等の清掃手段そのものに定着促進液やインクが残るため、放置によりこれら予備吐出液やインクが乾燥固化し、乾燥固化した状態で搬送体の清掃を行うため、予備吐出液やインクが搬送体上に残り、記録紙の搬送方式が静電吸着方式の搬送体の場合は、その吸着力の低下により記録紙上の画像位置がずれたりする現象が発生し、画像品質が低下する。
【0013】
さらに、清掃手段は一度拭きで定着促進液やインクを記録紙の全幅方向に均一に清掃する必要があるが、清掃手段をその長手方向に均一な圧力分布で搬送体に当接させることは、記録紙のサイズが大きくなるほど困難となり、清掃効果が低減してしまう結果となる。またさらに、清掃手段を頻繁に搬送体に当接、離脱を繰り返すことは、搬送体の負荷変動を及ぼすため搬送体の駆動手段が複雑、高価となるばかりでなく、騒音の原因ともなる。
【0014】
他方、上述した特開2000−211159号公報に開示されている方法にあっても、次のような課題がある。すなわち、予備吐出カバーはインク記録ヘッドと搬送体間に配置される必要があるが、通常、インク記録ヘッドの吐出口と記録紙間の距離はインク滴の吐出方向バラツキ等を考慮して約1mm程度のギャップにする必要があり、このような微小ギャップ内に薄い予備吐出カバーをインク記録ヘッドの記録紙の搬送方向に均一に保持することは非常に困難である。
【0015】
また、この予備吐出カバーはその開口を記録の有無に同期して往復、または回転などにより移動させる必要があり、インクジェット記録装置の大型化やコスト増加の原因となる。
【0016】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、インクを吐出可能なインク記録ヘッドと、定着促進液を吐出可能なヘッドとを用いて記録紙に画像を記録するインクジェット記録装置において、定着促進液とインクとの反応固化を防止し、印字品位の安定した、長期信頼性に優れるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、定着促進液ヘッドに対して被記録媒体を搬送するための第1搬送部と、この第1搬送部とは独立してインク記録ヘッドに対して被記録媒体を搬送する第2搬送部とを有し、第1搬送部に対して定着促進液が予備吐出され、第2搬送部に対してインクが予備吐出される構成とした。
【0018】
ここで、第2搬送部は被記録媒体を搬送する搬送ベルトを備えていることが好ましく、この場合、搬送ベルト上に向かってインク記録ヘッドから画像の記録に供しないインクの予備吐出を行わせることが好ましい。
【0019】
また、第1搬送部は被記録媒体を搬送する搬送ベルトを備えていることが好ましく、この場合、搬送ベルト上に向かって定着促進液ヘッドから画像の記録に供しない定着促進液の予備吐出を行わせることが好ましい。
【0020】
そして、搬送ベルト上に向かって予備吐出を行わせる場合、搬送ベルトには予備吐出用の開口が設けられていることが好ましく、この場合、予備吐出用開口に対応して予備吐出されたインクを溜める予備吐出液溜が設けられていることが好ましく、この予備吐出液溜には吸収体が設けられると共に、廃液溜に予備吐出液を排出する排出手段が設けられていることが好ましい。
【0021】
また、第1搬送部と第2搬送部との間を仕切る仕切り部材を有することが好ましく、この仕切り部材はインク記録ヘッド及び予備吐出ヘッドを取り付けるヘッド枠体に設けられていることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同記録装置のヘッド部近傍の模式的構成図、図2は図1の要部斜視説明図である。
【0023】
このインクジェット記録装置は、フルライン型インクジェット記録装置であり、被記録媒体(以下「用紙」という。)に対して定着促進液及びインク滴を吐出して画像を形成する記録ユニット1と、記録ユニット1の定着促進液を吐出する定着促進液ヘッドに対して用紙を搬送するための第1搬送部を構成する搬送ローラ対2及び搬送ローラ対2による用紙搬送を案内する搬送ガイド3と、記録ユニット1のインクを吐出するインク記録ヘッドに対して用紙を搬送するための第1搬送部とは独立した第2搬送部を構成する搬送ベルト4とを備えている。
【0024】
また、図示しないが、搬送ローラ対2に対して用紙を積載保持し必要な時に一枚づつ供給する給紙部と、搬送ベルト4から記録が終了した用紙を剥離してスタックに排出するための排紙部と、インク記録ヘッドにインクを供給するインク供給部と、予備吐出などで排出されるインクや定着促進液の廃液を保持する廃液保持部と、ホストコンピュータからのデータを受信してインク記録ヘッドにデータを転送し、ヘッドを駆動したり、搬送ローラ対2や搬送ベルト4を駆動制御するなど、この記録装置の駆動制御を司る制御部などを備えている。
【0025】
記録ユニット1は、ヘッド枠体11に、用紙搬送方向上流側には、定着促進液、すなわちインク定着を促進させると共に画像濃度向上や耐水性向上をはかるための処理液を吐出する定着処理液ヘッド12を保持し、用紙搬送方向下流側には、用紙搬送方向(図2の矢示A方向)下流側に向かって、インクを吐出する4個のインク記録ヘッド13a、13b、13c、13d(これら4個のヘッドを「インク記録ヘッド13」とも総称する。)を順次保持している。
【0026】
これらの定着処理液ヘッド12及びインク記録ヘッド13は、いずれもフルラインヘッドであり、この実施形態では、所謂1パスで記録を行うため、600dpi以上のノズル密度を有し、また、A4サイズ短手方向と略同様の幅を有し、その記録幅8インチ幅にわたり4800個以上のノズルを有するヘッド構成としている。
【0027】
これらの定着処理液ヘッド12及びインク記録ヘッド13としては、振動板を圧電素子などの電気機械変換素子で変形させて液滴を吐出させるヘッド、電気熱変換体を用いてバブルを発生させて液滴を吐出させるヘッド、振動板を静電力で変形させて液滴を吐出させるヘッドなど、各種のヘッドを用いることができる。
【0028】
また、ここでは、4個のインク記録ヘッド13a、13b、13c、13dを用いて、各ヘッドからイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(Bk)のインクを吐出させるようにしているが、3色のインク、或いは淡い色のインクを付加した6色或いは7色のインクを吐出させるヘッドを用いることもできる。
【0029】
そして、ヘッド枠体11はラック歯車11aを有しており、モータ15により上下方向に駆動可能に配設し、印字動作時には下方向(図2の矢示B方向)に移動される。
【0030】
また、記録ユニット1は、キャップ枠体21にプランジャ23及び戻しばね24を介して、それぞれ独立して上下方向に駆動可能に設けた、定着処理液ヘッド12及びインク記録ヘッド13に対応する支持体25及び4個の支持体26a〜26dを有し、この支持体25及び支持体26a〜26dにはそれぞれ定着処理液ヘッド12及びインク記録ヘッド13の吐出口をキャッピングするためのキャップ部材27、28a〜28dを取り付けている。
【0031】
キャップ枠体21は、モータ29により用紙搬送方向に移動可能に設け、キャッピング時には搬送方向上流側方向(図2の矢示C方向)に移動される。
【0032】
さらに、ヘッド枠体11には、インク記録ヘッド13dと定着促進液ヘッド12との間に仕切り部材17が保持されており、用紙に対してインク記録ヘッド13及び定着促進液ヘッド12と同様の間隔を保っている。
【0033】
搬送ガイド3には定着促進液ヘッド12から予備吐出される定着促進液を通過させるための開口31を形成し、この開口31に対応して予備吐出された定着促進液を溜めるための予備吐出液溜32を配置している。この予備吐出液溜32内には予備吐出液を吸収するための吸収体33を設けている。
【0034】
搬送ベルト4は、静電力を利用して用紙を吸着して搬送する静電吸着ベルトであり、回転駆動されるローラ35、36間に張装されている。このような静電吸着ベルトとしては、絶縁性の材質からなるベルト中に、櫛歯状の導電性電極を、搬送方向に互いに向かい合い、互いの凹部に互いの凸部が入りこむように構成し、各々の櫛歯電極にブラシにより給電することで静電力を発生させて用紙を静電吸着するようにしている。
【0035】
なお、これに限らず、例えば、絶縁性の材質からなる搬送ベルトに帯電用ローラを接触するように配置し、この帯電ローラーに正、負の電圧を印加することで静電吸着する方式の静電吸着ベルトなどを用いることもできる。
【0036】
このように、静電吸着型の搬送ベルト4を用いることによって、搬送距離の長いインク記録ヘッド13a〜13d間を、用紙のインク滴の付着によるコックリング、カーリングなどを防止して平面性を保持した状態で確実に搬送することができ、画像品質を向上できる。
【0037】
そして、搬送ベルト4には搬送ベルト4上に予備吐出されたインクを清掃するためのインク吸収体を含むクリーニングローラ37を当接させている。
【0038】
このように構成したインクジェット記録装置においては、印字動作中は、モータ15を駆動して記録ユニット1のヘッド枠体11を矢示B方向に下降させ、インク記録ヘッド13、定着促進液ヘッド12、及び仕切り部材17の下面が搬送される用紙に近接した状態で画像記録を行う。
【0039】
また、印字待機中などは、ヘッド枠体11を上方に移動させ、モータ29を駆動して支持体21を矢示C方向に移動させて、キャップ枠体25、26a〜26dを各ヘッド12、13に対応する位置に移動した後、ヘッド枠体11を下方に移動し、キャップ枠体25、26a〜26dのプランジャ23への通電を停止することにより、キャップ枠体25、26a〜26dが上昇してキャップ部材27、28a〜28dが定着促進液ヘッド12及び各インク記録ヘッド13の吐出面に当接してキャッピングする。
【0040】
また、用紙は、図1の給紙方向から給紙され、搬送ローラ2により定着促進液ヘッド12の下部を搬送される。続いて、用紙は、インク記録ヘッド13の下部を搬送ベルト4により搬送され、記録後排紙される。
【0041】
そこで、予備吐出動作及び画像記録動作について全体的に説明する。
上述したように搬送ローラ2で用紙は定着促進液ヘッド12に対応する領域に搬送され、図示しないセンサにより用紙先端位置が検出される。ここで、用紙先端が定着促進液ヘッド12の吐出口直下に位置する以前の所定の時間に、定着促進液ヘッド12から定着促進液の予備吐出を行う。定着促進液ヘッド12はこの予備吐出に続いて用紙先端から所定の画像記録開始位置から記録用の定着促進液を用紙上に吐出する。
【0042】
また、インク記録ヘッド13は、画像記録に先だって、搬送ベルト4上の所定の位置に各色のインクを予備吐出し、各インク記録ヘッド13の吐出口直下に画像記録開始位置が来た時点でインクによる画像記録を行う。搬送ベルト4上に予備吐出されたインクは、搬送ベルト4に当接して配置されたインク吸収体を有するクリーニングローラ37により拭き取られる。
【0043】
このように、このインクジェット記録装置においては、定着促進液ヘッドに対応して用紙を搬送するための第1搬送部と、この第1搬送部とは独立してインク記録ヘッドに対応して用紙を搬送する第2搬送部とを備えているので、定着促進液とインクの予備吐出は別の場所で行われることになり、特に、用紙の確実な高精度な搬送を行う必要な搬送ベルトを搬送手段に用いた場合、搬送ベルト上で定着促進液とインクが混合し、反応固化することが防止できるので、安定した印字品質で画像を形成することができ、長期信頼性も向上する。
【0044】
また、定着促進液ヘッド12とインク記録ヘッド13間には仕切り部材17が配置され、この仕切り部材17は画像記録中はインク記録ヘッド13及び定着促進液ヘッド12と同様に、用紙に近接した位置に移動するため、画像記録中の定着促進液、或いはインクにより発生したミストの拡散が防止され、定着促進液のミストが搬送ベルト4上に付着して、インクと反応固化することを防止でき、より画像品質が安定し、長期信頼性が向上する。
【0045】
次に、本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置について図3を参照して説明する。なお、同図は図1と同様なヘッド部近傍の模式的構成図である。
この実施形態では、第2搬送部を構成する搬送ベルト4は4個のローラ41〜44間に張装され、搬送ベルト4にはインク記録ヘッド13から予備吐出されるインクが通過する予備吐出用の開口45を形成している。
【0046】
そして、搬送ベルト4のうちのインク記録ヘッド13に対向する部分の下方には、開口45を通過した予備吐出されたインクを溜めるための予備吐出液溜46を配置し、この予備吐出液溜46内には予備吐出液を吸収するためのインク吸収体47を設けている。
【0047】
さらに、定着促進液用の予備吐出液溜32及びインク用の予備吐出液溜46には吸収体33、47に吸収された予備吐出液を排出するためのポンプ51、52を接続し、このポンプ51、52から吸引吐出される予備吐出液を蓄える廃液溜53を設け、この廃液溜53内にも吸収体54を設けている。
【0048】
この記録装置におけるインク記録ヘッド13からの予備吐出方法について説明する。用紙先端位置、及び搬送ベルト4の開口45の先端位置が用紙の幅方向の両側に設けられた図示しない2個のセンサで検出されると同時に、開口幅から決定される開口45の中心位置が求められる。
【0049】
そして、開口45の中心位置がほぼインク記録ヘッド13aの吐出口直下の位置になった状態でインクの所定回数の予備吐出が行われ、予備吐出液は開口45を介して予備吐出液溜46に吐出される。
【0050】
続いて、用紙の搬送に伴い、搬送ベルト4が移動することで開口45も移動し、開口45がインク記録ヘッド13bの吐出口直下に位置するタイミングが検出され、インクの予備吐出が行われ、同様にして、開口45がインク記録ヘッド13c、13dの吐出口直下に位置するタイミングが検出され、インクの予備吐出が行われる。
【0051】
また、用紙の先端からの画像記録開始位置が求められ、画像記録のための予備吐出液、及び各インクの吐出が用紙の搬送に合わせて行われ画像記録が終了する。なお、吐出方向が不良の場合で搬送ベルト4の開口45から外れて予備吐出のインクや画像記録のインクが吐出されて搬送ベルト4上に着弾したような異常に備えて、搬送ベルト4のクリーニングローラ37も配置している。
【0052】
このように構成したので、前記第1実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、搬送ベルトに開口を設けて、この開口を介して予備吐出のインクを予備吐出液溜に吐出させるようにしているので、搬送ベルト上に予備吐出インクが付着して汚れることが低減し、より確実に定着促進液とインクとの反応固化を防止でき、用紙裏面にインクが付着するおそれも低減し、高い品質の記録結果を得ることができる。
【0053】
また、予備吐出液溜のインク及び定着促進液を廃液溜に排出する排出手段を有するので、予備吐出液溜の吸収体の吸収性能を長期に渡って維持でき、吸収体表面でのミスト発生による汚染を防止できる。
【0054】
次に、本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置について図を参照して説明する。なお、同図は図3と同様なヘッド部近傍の模式的構成図である。
この実施形態では、第2搬送部の構成は第2実施形態と同様とし、更に第1搬送部は、搬送ローラ対2と、4個のローラ61〜64間に張装された搬送ベルト65とで構成している。
【0055】
そして、この搬送ベルト65には定着促進液ヘッド12から予備吐出される定着促進液が通過する予備吐出用の開口66を形成し、この開口66に対応して前記定着促進液用の予備吐出液溜32を配置している。また、搬送ベルト65には吸収体を含むクリーニングローラ67を当接させている。
【0056】
さらに、定着促進液用の予備吐出液溜32及びインク用の予備吐出液溜46には吸収体33、47に吸収された予備吐出液を排出するためのポンプ51、52を接続し、このポンプ51、52から吸引吐出される予備吐出液を蓄える廃液溜53を設け、この廃液溜53内にも吸収体54を設けている。
【0057】
この記録装置における定着促進液ヘッド12からの予備吐出方法について説明する。用紙先端位置、及び搬送ベルト64の開口66の先端位置が用紙の幅方向の両側に設けられた図示しない2個のセンサで検出されると同時に、開口幅から決定される開口66の中心位置が求められる。
【0058】
そして、開口66の中心位置がほぼ定着促進液ヘッド12の吐出口直下の位置になった状態で定着促進液の所定回数の予備吐出が行われ、予備吐出液は開口66を介して予備吐出液溜32に吐出される。
【0059】
なお、吐出方向が不良の場合で搬送ベルト65の開口66から外れて予備吐出の定着促進液が吐出されて搬送ベルト65上に着弾したような異常に備えて、搬送ベルト65のクリーニングローラ67も配置している。
【0060】
このように構成したので、前記第2実施形態の作用効果が得られるとともに、定着促進液ヘッドに対応して用紙を搬送するための搬送ベルトを設けて、この搬送ベルトに開口を設け、この開口を介して予備吐出液を予備吐出液溜に吐出させるようにしているので、搬送ベルト上に予備吐出された定着促進液が付着して汚れることが低減し、より確実に定着促進液とインクとの反応固化を防止でき、用紙裏面に定着促進液やインクが付着するおそれも低減し、高い品質の記録結果を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインクジェット記録装置によれば、搬送部をインク記録ヘッド部と定着促進液ヘッド部とで分離したので、定着促進液とインクとの反応固化を防止することができ、印字品位の安定した、長期信頼性に優れた記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態を説明するヘッド部近傍の模式的構成図
【図2】図1の要部斜視説明図
【図3】本発明に係るインクジェット記録装置の第2実施形態を説明するヘッド部近傍の模式的構成図
【図4】本発明に係るインクジェット記録装置の第3実施形態を説明するヘッド部近傍の模式的構成図
【符号の説明】
1…記録ユニット、2…搬送ローラ対、3…搬送ガイド、4…搬送ベルト、11…ヘッド枠、12…定着促進液ヘッド、13a〜13d…インク記録ヘッド、17…仕切り部材。

Claims (10)

  1. インクを吐出可能なインク記録ヘッドと、定着促進液を吐出可能な定着促進液ヘッドとを用いて被記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置において、前記定着促進液ヘッドに対して前記被記録媒体を搬送するための第1搬送部と、この第1搬送部と独立して前記インク記録ヘッドに対して前記被記録媒体を搬送するための第2搬送部とを有し、前記第1搬送部に対して前記定着促進液が予備吐出され、前記第2搬送部に対してインクが予備吐出されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記第2搬送部は前記被記録媒体を搬送する搬送ベルトを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記搬送ベルト上に向かって前記インク記録ヘッドから画像の記録に供しないインクの予備吐出を行わせることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記第1搬送部は前記被記録媒体を搬送する搬送ベルトを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項4に記載のインクジェット記録装置において、前記搬送ベルト上に向かって前記定着促進液ヘッドから画像の記録に供しない定着促進液の予備吐出を行わせることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項3又は5に記載のインクジェット記録装置において、前記搬送ベルトには前記予備吐出用の開口が設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項6に記載のインクジェット記録装置において、前記予備吐出用開口に対応して予備吐出されたインクを溜める予備吐出液溜が設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 請求項7に記載のインクジェット記録装置において、前記予備吐出液溜に吸収体が設けられると共に、廃液溜に予備吐出液を排出する排出手段が設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記第1搬送部と第2搬送部との間を仕切るための仕切り部材を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 請求項9に記載のインクジェット記録装置において、前記仕切り部材は前記インク記録ヘッド及び前記予備吐出ヘッドを取り付けるヘッド枠体に設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
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